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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと   象眼 職人  Ⅰ

 京都といえば西陣織、京友禅、清水焼などの工芸品がすぐに思い浮かぶと思います。
が、それら以外にも多種多様な職人さんがいます。
 工芸の中に伝統工芸と認定されている分野がありますが、その伝統工芸士だけでも1000人を超えます。
 むろん工芸はその伝統工芸に認定されているものばかりが工芸でもなくて、またそれだけが優れているというのでもありません。

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 私には意外だったんですが、「象嵌」は伝統工芸に数えられていないのだそうです。
 「伝統工芸」という分類は科学的な分類ではありませんから、諸事情によって認定されていたりいなかったりする面があります。
 伝統工芸士の認定もそれぞれの組合によってかなりその資格要件が違っています。
 と、まあ、そういうことはいいとして・・・・

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 今ここでは、すでにほぼ象嵌が終わったものの表面を磨いています。
 左手の親指を見てください。 長年こうして「梃の支点」を務めてきた親指です。
 この親指を支点にして、道具が左右に動かされますが、それが単純に水平に左右するのではないのです。微妙に弧を描くのです。
 職人の手足や指は長年のうちに正に道具と化し、変形します。
 そして作られた道具は、これまた長年のうちに変形してすっかり職人の体の一部になります。
 マルクスが「資本論」の中のマニュファクチュアの章で書いている通りです。
 (そういう特徴に生産性のカギがあり、普遍化できない労働手段としての歴史的制約があるわけですね。そこが機械と道具が違うところだと学んだ記憶があります。)

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 もっと寄った写真を撮りたかったのですが、この日は50ミリ一本でしたので、難しかったです。
 むろんトリミングすればよいだけのことではありますが。
 そう思いながらもかなり身を乗り出して撮らせてもらっています。

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 この槌は頭が鹿の角でできています。  兄弟子さんから引き継いだものだそうです。職人の皆さんはすでにかなり高齢化していますから、廃業されている方も少なくないのです。
 槌の断面が傾斜していましたので・・平らでなくていいのかなあ?と思いながら、・・・・お尋ねすると・・・
 「まあるい面をたたくときに使うんだよ。それに角の中心部の髄は硬すぎて使いにくいから、周辺を使っているうちにこういう風になってしまった」のだそうです。
 柄の差し込み部分にも「緩まない工夫」がされている」のだそうです。
 職人はそれぞれ道具については工夫するから簡単に道具を融通できないのだとおっしゃっていました。 「 癖があるからね。」


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 金槌の竹の細い柄は、使い込まれ汗を塗りこめられて艶が出て黒光りしています。

 「明日には収めんならん仕事」だというので、話しかけてはご迷惑ですよね、といいますと、
 「かましまへんで。」といろいろお話をしてくれる。

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 鏨を打ち込んでポイントを作っているのですが、金槌は手首で打っています。
 たたいてはいません。金槌の頭を落としているという感じです。

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  1. 2015/03/10(火) 00:02:08|
  2. 工芸
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Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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