寒い日でした。
賀茂川の岸辺を走っていると 「
?!!?」
あれはパラグラーダー?!
こんな狭いところで
?! しかも強い風も吹いているのに
?! まさか、飛ぶんじゃないよね
?! 堤を降りて近づきます。

どうやら「お取込み中」のようで声はかけられません。
ですからグライーダーがきれいに広がった瞬間には、まだ撮影のお許しをいただいていませんでしたので撮ることができませんでした。
時折強い風が吹きます。
それでも巧みにコントロールされています。
が、もし私ならほとんど確実に、グライダーに引きずられてこのまま賀茂川の流れにボッチャンでしょうね。

どうやらグライーダーの点検をされているようです。
声をかけて、お話を伺います。
もう20年のキャリアだそうです。 亀岡や北桑田のほうにグラーダーのテイクオフ用の場所があるんだそうで、琵琶湖方面でも楽しめるんでそうです。
そういえば、北桑に行ったときに気持ちよさそうに飛んでいるのを見たことがありました。

今日はもう点検も終わったので撤収のようです。
この方はこのグライーダーに動力をつけてプロペラを回して飛ぶんだそうですが、そのプロペラにラインが絡んで切れてたので修繕をして、その調整を確認していたのだそうです。
ラインは30本あるのだそうで、私などはこれだけあるのを見て、もうすでに「パニックに陥るだろうなあ」と思ってしまいます。が、以前はもっと多くのラインがあり「それが案外空気抵抗を大きくしていたから今はずいぶん本数も減って改善されたのですよ。」と教えていただいた。
時折強く吹く風でグライーダーが暴れておとなしく畳まれようとしません。そこで「何かお手伝いできますか?」と言いますと、「これくらいのことが一人でできないようではグライーダーには乗れませんから・・・。」と。 「なるほど。」
春の天気の良い日には琵琶湖上で5,6時間も飛んでいることがあるんだそうです。
「絶景ですよ。一度いかがです?」
いくつもの上昇気流を捕まえて飛び続けるんだそうです。
実はほんの少し興味がなくはないのです。 (高所恐怖症の傾向が強くあるんですが) 飛んでみたいですね。

「冬は飛びにくいんでしょうねぇ?」
「今日みたいな日に飛ぶことはないですが、一年中飛べるんですよ。それぞれの季節によって良さがあってね。」
この方が動力をつけているのには理由があるようで、実は『空撮』のプロなんだそうです。
「写真家さんなんですか。」と恐縮してしまいます。 知らなかったとはいえ、写真家の写真を撮っているのですから。
今度、桂川の上流を飛んで写真を撮るんだそうですが、「近く写真展をしますので、どうぞ。」と名刺をいただきました。
雪交じりの天候になってきました。

それで、私も大急ぎで例のカードをお渡ししましたが、「せっかくの出会いですから今後ともよろしく。」とプロの写真家さんと親交が結べそうです。
写真展にはぜひ伺いたいですね。

今日は出かける直前に何とはなしにリュックが重く感じられて、保険の意味でフジのX20だけは持っていこうと身軽に出てきたのですが、こんな時に限って撮らせていただくチャンスがあるんですよね。
…実はこの後にも撮影させていただける方がおられたのですが、どうやら、人生の転変というものはこういうものらしいですね。
ですから、手ぶらで出るなんてもってのほかということです。・・・

一眼レフからレンジファインダーのカメラに持ち替えて、頭を切り替えるのはなかなか難しいものです。
それに視野率が大きく違いますから、つい寄り損ないます。
いろいろ意見はあるようですが、私は「ぜひ視野率は100%で」派ですね。

それにしてもいろいろな人生があって、それと出会えるのは・・やっぱり・・楽しいなあ。
- 2015/02/07(土) 00:00:28|
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