おもちゃの作られ方にも「戦後70年の間に変化があるように思います。」
そういって、私の年齢を聞いて・・・「一番いい時代でしたね。」

「トキワ荘」に集った漫画家たちが、単に売れるというだけではなくて子供たちによい漫画を届けたいと夢中で作品づくりに取り組んだのと同じ心が、50年代、60年代のおもちゃ作りには流れていたように、私も思います。
作り手の気持ちを感じるので「集めちゃうんですね。」と。
ここで口の右側に舌を「ペロッと」出しているペコちゃんと、左側に出しているペコちゃんを見ました。
どちらが「本家」だと思いますか?

鉄人28号、ペコちゃん、ウルトマン、などなど。
琺瑯の宣伝看板、珍しい郵便ポスト、・・・・。 見飽きませんねぇ。
今度の東京オリンピックを前に前回の東京オリンピックを振り返る機運が盛り上がっています。そんな流れの中で60年代が懐かしがられる風潮もあるのだそうです。
その勢いで『昭和』はよかったとひとくくりにならないように願いたいものです。
60年代の前と後とでは日本は大きく変わりましたね。 何を得て、何を失ったのか。得たものの何がよかったのか、失ったものはすべて良いものだったのか。
理性的吟味がないと「連綿たる皇統」を持つのが日本のアイデンティティだなんて時代錯誤がはびこります。
それにしても新年早々にこの方にお会いできたことも大きな収穫でした。

おもちゃを集め、この店を開いたことが「家族の新しい結びつきを作った」とおっしゃっていましたが、それはこの方が本気だったからに違いありません。

古物商は物を見る目と相場感覚がなくてはなりません。ですが、世間の見る目、相場をキチンを理解しながらも独自の世界観を持たねば、また魅力あるお店を作れない世界なのかなあと思いました。
その点で、写真も同じかなと。

このお店は三条商店街の東の端のほうにあります。

今度は妹さん…素敵な笑顔の方です・・・を撮りに出かけます。
よろしく。
- 2015/01/20(火) 00:00:04|
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