私は学生時代を京都で過ごしました。
その私は学生時代にほとんど京都の町を歩きませんでした。名所旧跡にも、花街にも伝統行事を見にも行っていません。
亡くなった父親はよく、当時の私に、折角京都に行っているんだからたくさんあるお寺を回って「お坊さんといろいろな話をしてみたらどうだ。」と勧めてくれていました。きっとそれなりに優れた人物がいるに違いないからと。(父は確信的な唯物論者でしたが、仏教者ともキリスト者ともよく交流をしていました。)
けれど私はデモ・集会コース以外の京都をほとんど知らないまま卒業してしまいました。今にして思えば、残念なことです。
だから今の学生たちが卒業を前に、いくらかでも京の街を歩くことを進めたいのです。
ということと少しは重なって、京の夜の街を歩くことにしました。
さてどんなコースにしましょうか。

と、エスコートすべき私のほうが実は夜の京の街を知りません。
友人たちが京都を訪ねてくれても私がおいしいお店や楽しいパブやスナックなども知らないのです。

昨年、個展の時に級友たちが集まってくれたのですが、彼らを歓待しようにもまるで情報がないのです。
こういう人間ってどうなんでしょうねぇ。
ちょっとロマンチックな演出や艶っぽい場所を探しても見たいのですが。

朴念仁というほどではないにしても、こういう面白くない男に誘われてもあまり気乗りがしないかもしれませんね。
でも夜の雰囲気が漂う写真にしましょうと・・・、一応話しながら歩いているわけです。

この人は私よりも数倍お酒に強いそうなので、こういうところにも。
酒や焼き鳥やおでんのにおいが漂ってきていますから。

だんだん表情がよくなってきているでしょ?!

京都の町もおじさんたちが安心して気持ちよく飲めるところばかりではありません。
若い女性にもあまり勧めたくない地域があります。
私の嫌いというか苦手というか、そういうタイプの若い男女がたむろし、占拠している地域があります。ずっと以前は、そのあたりはおじさんの領分だったところですが。

国際観光都市などと言っていますが、外国からの観光客もその辺の事情をよく事前に調べ済みなようで、うまく「棲み分け」ているようです。
私もその辺りは大概の場合は回避します。
でもこの通りは一度は通らないとね。
この両サイドのお店、私は40年間の京都生活で数度程度しか入ったことがありません。

ここは旧くから知られた路地ですね。
- 2015/01/12(月) 00:02:04|
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