森の手作り市で見つけました。
「七宝」という文字にひかれました。
ナント、湘南からの参加です。

七宝焼きというものが全体的に見れば衰退してきていることは、今更指摘するまでもありません。
しかし、そんな中で七宝焼きの輝きに魅せられてその手法を継承発展させようとしている人たちもいます。
知恩寺の手作り市にもお一人女性の出展者をよく見かけます。
この方も京都の別の七宝焼きの制作者さんと、ネットと手作り市の会場で見つけ接触を果たしたそうです。その方は先に書いた方ではなさそうです。

「伝統工芸」を現代風にというところがミソです。伝統工芸のどの分野も現代化を図ろうと若い世代が模索しています。しかし、なかなか軌道に乗りにくいのも事実です。
この方はそういう意味でも積極的な挑戦をされています。
そして何より会場に来ている若い女性たちが「いいね。」「かわいい」と近づいてきます。
伝統工芸の場合の櫃tのネックが材料費が高いということです。しかもクヲォリティーを旧来の職人さんたちから厳しい目でチェックされます。

七宝も飾りの土台は銀や銅ですから決してお安くはありません。
七宝だから良いものだという一般的認識は、ことに若い世代ではもうほとんど忘れらていますから、その評価をアドバンテージにうすることができません。
消費者は「七宝焼き」を買うのではなくて素敵なアクセサリーを買いに来るのです。
そこに説得力がなければ「伝統」の上に胡坐をかいてはいられません。

「七宝焼き」の魅力を語るこの方の言葉にも力が入ります。

関東や名古屋にも七宝焼きの方がおられるそうです。
もう必ずしも多くはない七宝焼きの職人ですから少し調べれば大概、見つけられるとおっ者ううていましたが、若い世代の横の交流も大いに必要かなという感じがしました。
この小さな動物たちは胸などにつけるものだそうですが、「服のこの辺に穴をあけてはいけないので、マグネットで挟むんです。」

私は奈良に住む若い七宝焼き職人さんの「勝手に応援団」ですから、「七宝」という言葉に反応してしまうのです。
七宝の作品は若いころに少し買いましたし。

「伝統と革新」はいつも大きな課題ですが、こうした人たちの毎日の模索によって答えが見つけられていくのでしょうね。

来年に向けてまた、未来を見つめる元気な力を見せていただきました。
- 2014/12/30(火) 00:04:03|
- 工芸
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こんばんは
今年も1年間ありがとうございます。楽しませていただきました。来年はもう少し心安らかに暮らせるような世の中だと良いですね。
良いお年を
- 2014/12/30(火) 18:43:10 |
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- だちょう #-
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こんばんは。
コメントありがとうございます。
こちらこそ。いつも励みにさせていただいています。
きょう東京の証券市場で終値が10数年ぶりの高値で引けたそうです。インタビューに、にこにこ顔で答えている方がいました。彼はいったい何百万円儲けたのでしょう。でも本当に株でもうけている人のことは人々に知らされません。
株価が上がって利益を得た人と利益を得なかった人とをグラフで示したらどうなるでしょう。
政府の経済対策は株保有者の利益増ためのものです。それが成功したことをなぜ90%の庶民が喜ばなければならないのかを政府もマスコミは説明すべきですね。
来年も正気を失わないで生きたいものですね。
よいお年を。
> 良いお年を
- 2014/12/30(火) 20:22:35 |
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- soujyu2 #-
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