私が手作り市に出かける楽しみの一つは「才能」に触れることです。
大芸術家の超級の才能ばかりが才能じゃないと思うのです。
この人の才能も見るべきものだと私は思いました。

この方には、すでに植物園で開かれた手作り市で一度お会いしているのです。
その時にも「これは大したものだなあ」と思って少しだけお話はしたのです。
で、この人も私のことを「え~、確かあの時の。」と覚えてくれていました。

カモノハシやらクジラやら、あるいは猫や犬やウサギなどが作られているのですが、それが木を削った部分と金属(真鍮が多いでしょうか)の組み合わせで絶妙に作られているんです。

そういう組み合わせというアイディアだけで売ろうとしているんじゃなくて、その動物を、その魅力を表現する形で見事にリアルに造形しているんです。
木材の選択にも工夫がみられて、ますますいい感じになっています。でもそれは超リアルを目指しているんではないようで、そのちょっとしたゆるさが動物たちの愛嬌になっています。

このお客さんは、どうもリピーターの方のようであらかじめ注目していた作品について話しているようです。
アイパッドで過去の作品や、ここには見つからないらしい作品についても話しています。
便利ですね。
この帽子に着いたコウモリ、なかなかの出来だと思いますがいかがでしょうか。

ご覧のように、今私は同じ場所から続けて何カットも撮っています。
通り過ぎる方の中に「あの人、あんな風に写真を撮っているけど、いいのかしら。」といった心配顔がありました。
まずいですね。そういう不審を抱かせてしまうのは。
勿論、事前にお断りして承諾していただいています。
「でも緊張してしまうから、『私が知らないうちに遠くから撮って』ください。」という『 』の部分が問題なのですね。
もっともこのときお話に夢中のこの人を人の肩越しに1メートル半ほどのところから撮らせてもらっているんですが、それもやっぱり覗き込むようになっていますから、事情をご存じない親切な方から見れば・・・・。

両サイドのお店の方のご理解がなければこういうアングルも難しい・・・・。

この手作り市で、本年中にお会いするのが最後という出展者の方もあって、「よいお年をお迎えください。」のご挨拶を交わした方も幾人かおられました。
今年もあと二日ですね。
- 2014/12/29(月) 00:00:09|
- 装身具
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