私は太平洋に近い場所で・・・と言っても自転車で40、50分はかかるんでしょうか・・・生まれ、育ちました。
遠州灘です。 海岸は砂浜で、波は大きく力強いです。 海岸線は大きくゆ~ったりと湾曲しています。 海というのは世界中そんなものだと思っていました。
水平線まで海以外に何もりません。 そして雲です。

京都は周囲を、あまり高くはないとは言え、山が囲みます。そしてどこからどこまでも人間の手がはいっています。
自然の山を借景になどと言っても、人間の意思・意図・思惑がうごめいています。
だから時々それを逃れて海に行きたいのですが、京都市内から海は遠いのです。
そこで時々琵琶湖の広さを吸いに来ます。

水の向こうに山があるというのは少々抵抗がありました。が、それでも幾分かは癒されますからね。
近江の国は山城の国をさらにさかのぼる歴史を抱いていますから、それも深い何かを感じさせるのかもしれません。
そんな水と歴史を意識して建てられたのがこの佐川美術館の建物ではないかと思います。

この人は虹彩の色が幾分薄いせいか、屋外ではまぶしそうで目を細めます。

この水をうまく配した渡り廊下?も心地よい設計だと思います。

先日あるギャラリー・喫茶で写真のグループ展があり見せていただいたのですが、そのうちのお一人がこのポイントからも撮っておられました。
人物がいるのといないのとではずいぶん雰囲気が違うなあと思って見せていただきました。
画面左手上の天井に水面を反射した光画模様を描いていますが、こういうところに表現の中心が行きますね。
ここも作品になっていました。
- 2014/09/28(日) 00:00:49|
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