「薬師寺寛邦、麻生優作、山元サトシからなるフォークボーカルユニット。
キッサコ」(喫茶去)とは、 禅の言葉で、“お茶でも飲んでゆっくりしてください"の意。」
だと彼らのFBに書かれていました。
さらにFBから引用すると
「2003年京都で結成。京都の寺院を中心に全国でライブ活動を展開。 2007年ヤマハミュージックコミュニケーションより『拝啓 君へ』でメジャーデビュー。 今までに、シングル8枚、アルバム3枚をリリース。 薬師寺が仏門修行のため、2010年の京都コンサートホール公演をもって活動を休止していたが、 それから2年の時を経て、薬師寺が修行より戻り、2013年夏、再始動する。」
つまり、すでにマネージャーもついてメジャーデビューしているグループです。
が、そんな事とはつゆ知らず、「ストリートで見かけるグループの中ではちょっと傑出しているなあ。3人ともがそれぞれちゃんと歌える声をしていて、しかもしっかりきれいな声を出すことにも神経を注いでいるグループだなあ。」とそう思って、自転車を停めてしばらく聞いていました。

ここは三条大橋の東詰です。
三条京阪駅の前の少し広くなった場所です。
が、信号を渡ってくる人たちに向かって歌いかけようとしたのか西を向いて場所をとっていますから、これから太陽が西に傾く時間帯になると、「まぶしそうです。」
話を聞くと、これまで結成以来11年、外に打って出て10年の経験を持ているんだそうです。
確かにその実力が感じられます。

カバー曲とオリジナル曲を演奏しているのですが、
私が写真を撮っていい?! と尋ねると、どうぞどうぞと言ってくれて「じゃあ、演奏していた方がいいですよね。」と
演奏を再開してくれました。

その曲が、私の年齢を意識したのか、単に最近話題のTV番組の主題歌かだからなのか「若者たち」でした。
じつは、私も撮影しながら歌っていました。

今、長男役を妻夫木さんが演じていますが、私がみた「若者三部作」では田中邦衛さんでした。
高校生の時に初めて「若者たち」を見て、以来、三部作は4,5回ずつ見ています。
ですから一時期はかなりセリフがいえました。
最初は通っていた高校の教師が誘ってくれました。とても保守的な地域にある学校でしたから、このことはちょっと勇気のいることだたっと思いますが、その教師たちも若くて社会的正義感がいっぱいだったのでしょう。 いずれも他府県から就職してきていた方だったように記憶しています。

このグループは60年代終わりころから70年代に、この京都から全国に広がったフォーク・ソングの活動を意識しているようです。
確かにオリジナル曲を聞くとその気配があります。
しかし、敢えて言えばもう少しあの頃の歴史的な状況を追体験し、問題意識を共有してほしいなあとは感じました。
70年代にラジオ、テレビにも流れるようになってしまった、神田川のような換骨奪胎フォークにならないように。
今フォークの時代を懐かしんでさかんに歌われるモノは必ずしもフォークの精神を保持しているわけではないなあと私は感じています。
まあ、もっともフォークが何かということが問題でもあるんでしょうが。

作詞の才も感じられるグループだけに、大いに期待したいところです。
映画『パッチギ』の中で『イムジン河』が放送禁止になるエピソードがでてきますが、当時ストリートで歌われたフォークの持っていた熱さを、今日的に蘇らせてほしいな、と。
『パッチギ』も京都が舞台でしたね。
おそらく、こんなことは言わないでもよ~くご存じなんだろうと思います。歌詞にそれが感じられます。
- 2014/09/16(火) 00:00:36|
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