私が無作法にもお店を覗きこんでいると、「何か?」と畳のことで用事があるのかと問いかけてくれました。
「いえ、通りすがりに働く姿を見たものですから、・・・。」と写真撮影の趣旨をお話をしました。
「写真というと普通風景とか・・・・。でも働く人を撮るというのもいいですね。」と快く承諾していただきました。

さすがに職人さんの道具です。使う技術の問題もありましょうが見事な切れ味で気持ちがいいです。

この畳は張り替えです。
張り替えるとイ草のいいにおいがしますよね。

お父さんの方はキャップをかぶって常にうつむき加減で仕事に集中されますので、撮影が難しい。
あまりお仕事の邪魔になる場所にまで入れませんし。
押さえる指先には相当の力が入るようです。

「見せたいものを直接写さなくていいんだよ。それをしているうちは引きつける写真にはならないよ。見る人の想像を引き出す写真がいいんだ。」とは師匠の言葉。

そういえば師匠(私が勝手にそう思って呼んでいるだけなんですが)は高齢になって足が弱くなり好きな、ほかの人が気づいていない場所に写真を撮りに行けなくなっています。
場所はいくらでも教えるよ。誰か声をかけてくれれば、行けるんだがなあと。
私は風景を撮りませんので残念です。
今度の個展のDMをお届けした時にも、DMの写真を見ていろいろ指摘していただきました。

「社長さんん、自分の写真を見せてくださいよ。」と・・・写真店のご主人ですから、客にはそんな風に声をかけるのです。・・・と長い間言われていたのですが、前回の個展の時に初めてDMという形で写真を見てもらいました。
「これなら人に見せ絵もいいんじゃないですか。」とおっしゃっていただいた言葉が、たとえお世辞でも社交辞令でもうれしくて自身になっているのです。こういう方の存在は大切ですね。
親子で働くときに、先代の存在は、おなじ様なモノなんでしょうか。
- 2014/09/15(月) 00:01:10|
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