今年の夏期は、手作り市にとっていささか以上のあたりの悪い夏のようです。
全国を眺めれば「あたりが悪い」では済まされないような被害があちこちで出ていますが、天は京都の手作り市のスケジュールを承知の上で雨を降らしているようにさえ思われます。
出店者の方たちの気持ちに比べれば私などははるかにはるかに気楽に出かけるのですが、その手作り市のどこでもお会いできる方がこの方。

元来は淡水魚の佃煮を製造販売されていたのです。
私は最初この方の「ちりめん山椒」を試食させていただいて、山椒のピリリとした刺激に「おいしいですねぇ。」とお話をしたのがきっかけでよくお話をさせていただくようになりました。

今もリピーターさんがちりめん山椒をお求めですが、パックに入りきらないほど山盛りのサービスです。
私がこの方とよくお話しさせていただくようになったのは、
私が「もう少し甘みが控えめでも・・・。」なんて、買いもしないのに試食の感想を言うのを、「次には工夫してきます。」と次回の手作り市では「どうです?」と改良版を試食させるからです。

この方は佃煮から今や「…味噌」「・・・ジャム」のようなものに中心を移しているのですが、
とにかくその創意工夫がとどまるところを知らないのです。

しかも材料の収集には予断、固定観念というモノがなく、これを活用したらどうなるか・・を次から次へと試作していくのです。
火加減、水加減、砂糖加減・・・・。熟し切って落ちてしまうような果物や、料理店に出されない魚などに目をつけて見事に「おいしい」と言わせるものを作るのです。
私はこれを野球の野村監督の「再生工場」になぞらえています。
人が見逃している、しかし工夫によっては美味しく役立つモノを見つけて来ては、その創意工夫に情熱を燃やすのです。
しかも、謙虚なんです。
「作ってみましたが、どうですか。」と試食用のつまようじにつけて差し出される「…味噌」「・・・ジャム」は実は私のひそかな楽しみになっています。
「う~ん、ぼくにはちょっと酸味がきついなあ。でも後味はとてもいいねえ。味噌といってももパンにつけてもいいかなあ。」などと好き勝手なことを言わせていただいています。
たまたま手作り市の会場が神社仏閣が多いことから、服には・・・・。
日本画家のお姉さんの作だそうです。 なんだか似顔絵のような・・・。
- 2014/09/11(木) 00:03:03|
- 手作り市
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「固定観念というモノがなく、これを活用したらどうなるか・・を次から次へと試作していく」
写真も そうありたいですね
なんて ヘタッピのわたしじゃ無理だけど・・・
あなたは 「創意工夫の人」
最後の写真の オジサン 輝いてますネ
- 2014/09/11(木) 21:15:56 |
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- Chieko #-
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> 「固定観念というモノがなく、これを活用したらどうなるか・・を次から次へと試作していく」
> 写真も そうありたいですね
本当にその通りですね。創意工夫。いつも念じてはいるのですが、なかなかそうは問屋が卸しませんね。
いつも課題意識を持って、誰かいないかなあと歩かねばなりません。怪しい人ですね。
ですから?! フォト・マヌカン募集中です。
- 2014/09/11(木) 21:54:31 |
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- soujyu2 #-
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