それにしてももう9月の二日ですよ。 と、誰に言っているのか。
「二百十日」なんて言葉は最近あまり耳にしなくなりました。そんなことにお構いなく台風がやってくるからでしょうか。
早くから来たり、いつまでも来たり。
昔は今頃イネに花が咲くということで、特に意識されたんでしょうが、今は稲作の盛んな地域も変化しているし、早稲や晩生を育てて台風の被害を回避するようにもなっているからでしょうか。
しかし、そういう人間の工夫をあざ笑うように自然は乱暴さを見せることがありますね。備えに万全ということはないのでしょう。
さて、そういうことはひとまずおいて

大学生の頃大学のキャンパスには立て看板(タテカン)が乱立していました。
ベニヤを6枚も8枚も貼り合わせた大型看板もあちこちに見られました。
私も経済講演会や連続講座などの宣伝看板を何度も描きました。
ただ、いつどこで、誰が、何をするのかを伝えればいいというわけではありません。デザインによって訴求力が違うのですし、単純にあっちのサークル、こっちのセクトに負けていられないじゃないですか。

何しろ、「現代資本主義論」みたいな硬いテーマの講演会や講座を宣伝するのですから、どこかの左翼もどきのアジ看板のような独りよがりでいいというわけにはいかないわけです。
と、・・・・それでも相当独りよがりだったろうとは思います。

それもベニヤ6枚をタテカンに組み立てて、紙を張って看板にして、二日、三日で描き上げるというようなことにもなるのですから、大学から何時に帰ったのか帰らなかったのか。

このお店のご主人は私よりずっとお若いですが、大学時代をうんと楽しまれたてようで、「学生にはチャンスを上げたい。」と目を細める方です。
日中は、定休日にしかシャッターがおりていないのですから、学生たちは一週間をおいて描きます。この活動には1回生から含めて数十人が登録していて、都合の付く学生が交代で引き継いで描くのだそうです。

この人たちは将来もこのあたりを通るときに「あのお店のシャッターに・・・・。」と思いだすことができるんですね。

そして何より、こうして描いた経験が次に進む力を育てるんですね。

地域が支えて若者が伸びる。
いいですねぇ。
- 2014/09/02(火) 00:03:37|
- 絵画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0