この日私の愛機は、懸命に稼働してくれていました。
それまで持ち主の意図に逆らって暴走することが一再でなかったカメラが、ときどき不平を言う程度でガンバってくれました。

持ち主ではあっても道具をリードしきれない無能な主人に対する反抗だったのでしょう。

持ち主には腹が立つがモデルには罪はないとでも思ったのでしょうか、「あれっ?! どうした案外に素直じゃないか。」と・・・・・。
油断をすると、「不機嫌だってことをお忘れなく。」とばかりに困らせてはくれましたが。

この建物はオーナーのご厚意で撮影に使わせていただきました。
階下の部屋のすぐ外を高瀬川の清流が小さな波音をたてて涼やかに流れています。
浴衣で撮ることを決めた時から「畳の部屋で撮りたい」といっていました。
で、いろいろなところを考えたのですが・・・・・。

オーナーのご厚意に甘えて。
紙風船を使いました。小さな風船もほしかったのですが、おもちゃ問屋さんにも「お取り寄せになるんですが。」と置いてなかったのです。
事前に狐の面を使いたいといったら大いに賛成してくれた、そういう人なんです。だから撮りたい気持ちがモリモリ湧いてくるんですね。

私の感性は古いですから今日の写真状況に伍していくわけにはいきません。一昔もふた昔も前に・・・いえ、以前にも書いたように、高校生の時に撮りたいと思っていたイメージをようやく追いかけている、そんな感じです・・・・「撮りたかった絵」を求めているのですから、それを一緒に楽しんでく入れるような人は貴重です。


「どうしましょう?」
「う~ん、ただ遊んでくれれば・・・。」
- 2014/08/20(水) 00:01:29|
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