山鉾にはそれぞれ名前があります。各町内はそれぞれ継承してきた「山鉾」を誇りにしています。保存にも改修にも膨大な費用がかかります。一応文化財としての保護を受けていますが、町内の負担も小さくないようです。増して街中の人口は減り高齢化していますから。曳山の曳き手もかき集めねばなりません。
ここは「月鉾」です。
どこの祭りでもそうですが「祭り」と聞いただけで仕事もほっぽり出して活躍する人がいます。一年を祭りのために生きているような人もいます。それもいいんですよね。
私の義弟は「お囃子の笛」に生きています。なかなかの名手のようです。

町の住民が高齢化して、生業の継承が難しくなっているように、山鉾を組む技の継承も難しそうです。
今、若い職人が大先輩から縄の結び方について『駄目だし』をされています。

技を学びとろうという若い職人の表情も、それを伝える年配の職人の手の動きも「伝統の継承」の重みを全身に感じているようです。
年配の職人が、山から下りながら「(結び方が)甘いんだよ、甘い!!」とつぶやいていました。その声は若者の耳に届いていると思います。教える者と学ぶ者の関係に欲しい鋭い緊張感です。
「甘い、甘い」といいながら建物の中に引き上げる年配の職人のうれしそうな表情が印象的でした。
(クリックをお願いします。自画自賛の一枚です。)
≪受け継ぐ≫
ここにも「若い衆」がいます。彼の眼にも耳にもやりとが伝わっているはずです。
いいですね。こういう雰囲気。
- 2011/07/12(火) 00:01:03|
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カッコイイ写真になりましたね。
教える側の厳しさと温かさ、それを受け取る側の一生懸命な真剣さが伝わってきます。
とてもカッコイイと思います。
- 2011/07/12(火) 20:10:10 |
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「カッコいい」といっていただけたことはうれしいことです。
年配者も若者ももっともっとカッコよくありたいですね。
- 2011/07/13(水) 09:10:41 |
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- soujyu2 #-
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