会場を見回していると一つのエリアだけ作者の姿が見えない。そして枠の中にはなにも描かれていない、・・・・ウン?!
いえ、何も描かれていないのではなくて上から下へと白い線が一本ひかれている。
「参戦」の意思がないのではなくて、どうやら「宮本武蔵」らしい。
「残すところ30分になりました!」と会場にアナウンスが響く。
さすがにあと30分では、時間内に描きれないのではと少し心配になるとそこに現れた小柄な女性。
猛烈な勢いで描き始めた。筆や刷毛を使うのではなくて、手に絵具をぬりつけてぐいぐいのt絵具をのせていく。塗り込んでいくというくらいの力強さとスピードです。

どうなるんだろうというひそかな関心を呼んでおいて一気に観衆を惹きつける。計算の上だろうが、絵の完成を考えれば冒険ともいえる。おそらくそれも試し済みだろう。が、冷静な計算と根性がなければこんな場でそれを実行するのは容易ではないだろう。

これまでどこでどうして時間を過ごしていたのかわかりませんが、・・・これで間に合えば・・・パフォーマンス性からいって・・・なかなかのものですねぇ。
とにかくライブペインティングとしてのスリルは十分です。

「筆先で描く」のではなくて「体で描く」というパフォーマンスと力動感は魅力ではあります。

またそれを意識したコスチュームです。
書道家と同じく見せることにも気を使っています。

もっと寄って撮るんでした。
が、場所取りも・・・他のお客さんの迷惑になってはいけませんし、作家の邪魔になってもいけません・・・・レンズもこれが限界でした。 200ミリを持ってくるべきでした。
(細長い三脚や一脚を作家の顔のすぐそばまで伸ばして覗きこむようにしてアップで撮っている人もいましたが、どうも私には・・・)

それにしても、楽しいでしょうね。
幼児の発達期に「ぬたくり」を楽しむ頃がありますね。
さまざまな絵具や紙の感触を手指や肌で楽しむ時期ですね。ときには臭覚も参加します。
本能的な楽しさでしょうか。

観衆の動きに合わせながら、わずかな隙間を縫って前に出ます。
この方はほとんどそういう動きはなかったのですが、他では突然、作家が後ずさりしたりします。画面を距離を置いてみたり、気分を切り替えたりするのですね。その時にとっさに反応してぶつからないようにしなければなりません。
飛びのいた後ろのお客さんにも・・・。

しこを踏むようにして腰を落として夢中でファインダーをのぞいているときなどは、この動きが難しくなります。
でもそこはステップを踏んで身体をかわさねばなりません。

とにかく基本は「お邪魔虫」なのだと私は思っています。
影のように、風のように・・・忍者のような動きができたらいいなあと、漫画じみたことを考えます。

もっともカメラという「見る者」の存在が意識されれ一層ボルテージが上がるということはあり得ると思います。
それだけに「良い視線」でもありたいと思います。

瞬間に現れてくる作家たちの姿からどれだけのものを感じられるか。
私が試され・・・惨敗して帰るのでしょう。

でもスポーツと同じで、勝ち負けより、いかに競技を楽しめるかの方が大事だと私は思っているのです。

安倍内閣は今年中に消費税を10%にする方向で政府方針を決するつもりだそうです。
消費税を8%にあげたのはなんのためでしたっけ。
景気を上向きにするため?社会福祉を充実するため?年金制度の長期的安定のため?東北の復興のため?
そのうちのどれが効果をあげました?! どれかが達成できました?
あなたの賃金は上がった? 年金支給を減らされはしなかった? 公共料金は減った?
株価は上がりましたね。物価もあがっています。大企業の内部留保はウナギ登りです。
おかげでトヨタはようやく法人所得税を払えるまでになりました。トヨタにとって税金はうけとるものだったのです。
安倍内閣はいいます。大企業の法人税率を下げるのだと。 復興税はすでに削減しました。企業だけ。
集団的自衛権を認めれば日本の沿岸を守るだけにとどまらない「防衛力」を待った自衛隊の装備が必要になります。お金が必要です。
企業にとって世界で一番良い環境を作るのだと彼はいいます。・・・そのための大企業減税です。その減税の財政的裏付けが消費税増税です。
(大)企業が成長すれば国民が潤うなどという理屈は現実において成り立ちません。事実がそれを否定します。
時間外労働に対する賃金さえ奪おうという内閣です。それは企業に対するプレゼント以外ではありません。労働時間という商品を買っておいて対価を支払わなくてよいなどというのは盗みを公然と認めるということです。
人々が世界で一番暮らしたくなる国を目指さない総理大臣。それが安倍晋三です。
安倍晋三自民党内閣は日本の国民にとって生活破壊の内閣です。平和的生存権を根底から覆す内閣です。
私はアメリカと大企業と軍事大国を目指すしか関心がない安倍内閣の総辞職と国会解散を求めます。
- 2014/06/13(金) 00:01:40|
- 絵画
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憲法より閣議決定のほうが上にあるなんてばかげたことが起ころうとしています。この国に自由も民主主義もありません。
で、私たちは、この政治にどう対抗したらいいのでしょう?
- 2014/06/13(金) 21:07:29 |
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- だちょう #-
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コメントありがとうございます。
国権の最高機関は国会であって内閣でも総理大臣でもありません。行政は国会の定める法律を執行するのです。法を取り巻く環境が変われば国会がその法を改正するか、廃止して新立法をするのです。
憲法はなおさらそうです。内閣総理大臣などは多数党内の多数派閥が党内権力抗争で生まれたものです。
我々はあきらめずに、つぶやくことから始めましょう。
- 2014/06/13(金) 21:54:15 |
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- soujyu2 #-
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