紙でたたく、押さえる、擦る・・・・。

今日のギャラリーでは、オーナーさんがお客さんの安全のために入場数を制限されました。が、2階への階段にもお客さんはスズナリです。
ファンの方や、同じ画家の方たち・・・・。
ギャラリーのオーナーさんがギャラリーのHPのための写真を撮られるつもりでおられたのですが、私が撮るのを知って「ではその写真を・・。」と言われたときに、小森氏は「いやその人は自分が撮りたくて撮るのだから。」と言ってくれたのです。
ご自身の記録や記念のためにではなくて、soujyu2自身の作品撮りなのだという風に受け止めていただいていたことはとてもうれしいことでした。
ご自身の作家精神の反映なのでしょうね。

それでも、もちろん写真はお役に立てていただけることもうれしいので、後日ギャラリーにお届けしました。

ご自宅ではこのように大きな作品の場合には、紙をまたぐように台を渡してその上に乗って描くのが普通だとおっしゃっていました。
この筆は通常の筆を竹の筒に差し込んで長くして使っています。

この紙は鳥の子紙だそうですが、「吸い込みが弱いので、ちょっといつもと勝手が違う。事前に一度練習しておいてよかった。」と書き終わったのちに話してくれました。
何でもあけすけで秘密がありません。

「ふ~ム、どうかなあ。」
この時には茎をどう描くか、見渡していたのかもしれません。

「よし、できた。」

お客さんは順番に書き手のポジションにたって見せていただきました。
横からや、私のようにさかさまから見るのとはずいぶん印象が違います。
歓声が上がります。
この絵は今日会場に来ていたある方が引き取ることになっているのだそうです。

今日は、個展をお祝いしてパーティーです。
私は参加させていただく予定は全然なかったのですが、ご本人と参加するお客さんたちの素敵な雰囲気に囲まれるようにして、ついつい2階の会場に足を踏み入れてしまいました。
そしてここでもまた新たな「縁」が生まれました。
美味しいワインに誘われてつい長居をしてしまいましたが、彫刻の方、墨を扱う方、画家の方・・・・そしてなんと30数年ぶりにお会いするという方が居られるのに気付いてびっくりし話に花を咲かせました。

良い経験をさせていただき、またよい写真を撮らせていただきました。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/04(日) 00:00:53|
- 絵画
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