人の写真を撮り続けてくるとさまざまな「縁」が生まれます。
毎週のように続けているギャラリー巡りで、いつも私より先に訪問者として名前を書かれていたこの人物の存在が気になりました。
たびたび姿も見かけますし。

この方のグループ展や個展でもお目にかかりました。
そして絵についてのお話をうかがううちに、私の個展に足を運んでもいただきました。
高校の時の美術の先生の一言を心に秘めて40年に近い画業を継続されてきました。
今日はこの方の個展会場で「ライブ」をされます。

これまでもご案内をいただいたのですが、お伺いするといっておきながら事情があって空振りとなり、今日が三度目の正直です。
襖に仕立てる絵を描かれるのだそうです。
ちなみに氏の背後の壁にかかっている絵にはモヤシが描かれています。

周囲にお客さんが揃いました。いよいよ始まります。
なんだかこちらが緊張します。
絵具を紙皿に溶いています。
どんな絵を描くおつもりなのか説明はなく、「では、始めます。」と言うや否や絵の世界に入っていかれました。

他のお客さんにも小森氏にも申し訳なかったのですが、最前列に座らせていただいて、・・・ただし一番端の壁際です・・・撮らせていただきました。
この場を動くことはできませんが、どうしても姿勢が大きく動きますし、シャッター音がしますので、お邪魔にならばければいいがと・・・・。
黄色をおいています。牡丹の蕊でしょうか。

墨を周囲に散らし水をまいて、何と郵送の荷物を包む紙のようなもので、墨を叩くともこすって広げるともつかないやり方で、広げていきます。

日本画を描くといえば、大概このような情景を思い浮かべるでしょうが、・・・。
こうして筆をとるのは全過程の三分の一程度です。

テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/03(土) 00:02:26|
- 絵画
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