以前にも取り上げたことがある立命館大学の学生による氷屋(らくだ)です。
なぜまたこれを紹介するかというと、それにはフカ~イ訳があるのです。
一つは、つい先日全く偶然に「茨城から仕事で来ている」という男性にお会いしたのです。その方は仕事を終えて、郷里へのお土産を何か・・と探しておられて、ある和菓子屋さんにおられたのです。そこで「扇子を買って帰ってやりたい。今年は暑くても「節電」で皆が大変だから。どこか扇子を売っている店を知らないか。」と話しかけられたのです。私が知っている扇子のお店は、そこからは遠く、また自動車では近づきにくかったのでお役に立てませんでしたが、
「どちらから来られたのですか?」
「茨城なんですよ。」
「それは震災の被害が大変でしたね。」
「そう言ってくれる人は珍しいなあ。関西へ来たら、やっぱり他人事だという感じで、ちょっとがっかりしている。そうはいっても自分たちも阪神大震災の時はそうだったかもしれない。」
「原発の影響も大きいですね。」
「まったく。あんな連中(東電の幹部や政府の役人のこと)殺してやりたいくらいの気持ちだ。原発なんか全部なくしてしまわないと!!」・・・文字にすると激しいけれど、口調は驚くほど静かなんです。
そこで関西の人間も震災のことを思っていますよ。できることを探して支援しようとしていますよ、ということを少しでもお伝えしたかったのです。私がしていることではないけれど若者がしっかり受け止めているというこを伝えたかったのです。
そしてその若者の行動を私が伝えることでほんの少しでも励ましたかったということです。

私が通りかかった時はちょうど開店準備の時でした。

手際良く準備していきます。講義の時間などをやりくりしてマネージャー役が作ったシフトに従って役割を果たした行きます。この時間帯は二人のようです。
「午前中は比較的お客が少ないですから・・・。(⇔)

今日お前にかかったのは国際関係学部4回生の

日本の外交に「国際感覚が欠けているとよく言われるよね。」とい言う私の言葉に深くうなづいていました。
研究の方向を狭く絞らないで「国際関係学といってよいような広い枠での研究をしたい。」ということで進学を希望しているようでした。
一緒に入る女性は2回生。文学部の心理学科だそうです。
私がカウンセリングについてはいろいろな思いを持っているのでつまらない話をしてしまいました。
高校で進路を考えるよりずっと以前から心理学を志していたそうです。
にこやかに手を振りながら店の中に声をかけたこの女子学生も「仲間の一人」だそうです。
つながりが明るくていいですね。かつての学生運動が眉間にしわを寄せたがっていたのとは幾分雰囲気が違うように思いました。


前に来た時よりも一層鮮明に「東日本震災被害救援」のアピールが大きくなっていたように思います。
お金を送るという点でだけ考えれば効率的とはいえないかもしれません。しかし、こうした取り組みはたくさんの人の意識を高めます。
働きかけの力を持ちます。意味があると思いますね。

背後のお店の「くれたけ」さんをはじめ・・・お店の前だけでなくて建物の中を机やいすとともに貸しているのですから・・多くの人の気持ちがこもっています。
- 2011/07/16(土) 00:03:30|
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