このところ暑い日が続きます。「汗・・。」
節電だ節電だと言ってクーラーの使用自粛が言われていますが、クーラーなしで働いている人は世の中にたくさんいます。
道路工事や電気工事の人たち、田んぼや畑での「野良仕事」 、空港の誘導や鉄道の保線の仕事などなど。
庭師も、そして「人力車夫」の人たちも。
以前、嵐山の付近で「人力車夫」の青年の写真を撮りましたが、今回は銀閣寺付近で。夏空を見ると汗をプルプルかいて働く人たちに目がいきます。カッコいいじゃないですか。暑いだのなんだの言っていないでぐんぐん働きます。
お客さん待ちです。
この背中、「暑い暑い」なんて言ってませんね。
向こうにいるのは「人力車婦」です。

「そりゃぁ確かに暑いですね。でも耐えられないとか、これでもうアカンとかそういう感じは全然ないですね。まあ、35度越えたら、それからですもん。頑張って僕らの地力出すのは。」(このセリフは先日、清涼寺近くの宝筐院で耳にしたもの。)
おそらく全く同じことを言うのではないでしょうか、この顔は。

「車屋風情が!」なんていう汚い言葉が昔ありました。「車夫馬丁」も軽蔑語です。
しかし、今やそういう言葉はありません。この人たちの勉強量は大したものです。観光案内のためとはいえずいぶん寺院や歴史のこと調べています。外国からのお客を乗せて「片言の英語」ではなくて「流暢な英語」で案内している「車夫」を何人も見ています。彼らは体力だけを誇っているのではありません。きちんとしたサービス業としての誇りと自覚を持っています。そうでなかったらこんな笑顔はできません。
私はカメラを持った変なおじさんで到底人力車に乗りそうもないのですから、揉み手をする必要なんてないのです。
- 2011/07/07(木) 00:05:09|
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