私は京都ファインダー倶楽部というちょっと特異な写真愛好者の集まりに加わっています。
そのファインダー倶楽部は春と秋に懇親を兼ねてちょっとした行事をします。
今回は三条京阪にほど近い場所にある「だんの」うさんで知られる檀王宝林寺で住職のお話を伺い、また寺内を拝観させていただくということになりました。

お寺には国の重要文化財の他京都府の重文など多数ありますし、本堂は撮影禁止ですので、写真のアップはありません。
このお寺には保育園、子供図書館を併設した児童館をお持ちです。

この方は27代目の住職だそうですが、宗教界でも保育園の世界でも名の知れた方です。
このお寺は日本初の夜間保育園を始めたことでも有名です。
この辺りは木屋町、祇園などの「夜の町」ですから、多くの女性が子供を抱えて夜働いていたわけです。そういう人たちに「救いの手」を伸ばされたわけですね。まさに仏の道の一実戦です。
本堂での法話や仏像をはじめとする様々な宝物のお話を伺った後に懇談しています。
たまたま私のすぐ前に席をとられましたので、さっそく「撮らせていただけますか?」と。
私の隣にいる事務局長は毎度のことなので一緒に頭を下げてくれました。
事務局長は国宝級の掛け軸などの補修全もされる会社のトップですから寺社には顔が利くわけです。会長も宗教界では知らぬ者のない仏壇製造の会社の会長さん。それで名刹の奥深くを拝観・見学させていただけるわけです。
ありがたいことです。
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- 2023/06/28(水) 00:00:13|
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こうしてみると布と陶器の質感がずいぶんと異なることが分かりますね。
実はテーブルクロスとして使われている三枚もすべて質も色も違います。
統一したかったんですが・・・・まだこの仕事を始めて間もないのでいろいろとそろわないのですね。
私にはそんなところが魅力です。

この服、この人にあつらえて様にぴったりですね。
ピタリ過ぎて首回りなどちょっと余裕があってもいいかなというくらい。

お店の周囲には白爪草などのグリーンがありますから、そこに移動してもらって撮りたい感じですね。

お客さん仕事の人はマスクをする方がいいと私は思います。
一部の人はマスクを外すことを自己目的とするような激しい言説をしていますが、見当違いだと思います。
0か1かの問題ではないと思います。

状況や人も感じ方とも斟酌することができる方がいいです。そいうことを一括りに「同調圧力」だなどというのはあまり自主的自律的な思考ではないと思います。
学校全体でマスクを外す指導をしてくれないから、先生がマスクを外さないから我が子がマスクを外せないなどという親の声はまさに「同調圧力」に負けている自身の合理化にすぎません。 お上のお墨付きが欲しいと大声を出すような人たちは、自身の弱さのゆえに人に強いる人です。自律的な思考、自主的な行動選択とは言えないでしょう。

写真に詳しいお客さんとお話し中。

- 2023/06/27(火) 00:00:01|
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岡崎公園というところでは手作り市や骨董市が開かれます。
この人を見つけたのは骨董市です。
前にも書いたことがありますが骨董市に若い人たちが参入しています。

この人が扱っているのはフランス製の焼物が中心です。
色は「白」。 と言っても多様な白がありますが。

それで、テーブルクロスもご自身の服も白です。
こだわっていますね。
初め見たときには医療用のスタッフが着るような服だなあと思ったのですがポケットの形にも工夫があり、デザイン性に富んでいます。ボタンは背中側です。

バックの色がおしゃれなポイントを作っていますが、これだけ白がそろうと写真撮影は難しい。
それで立ち位置の内と外を逆転して光の強い外に立ってもらって服のしわに影を作るようにしてみました。

まだこの会場への参加は二度目だそうです。
周囲のお店から学ぶことはたくさんありそうですね。
ご自身も商品の写真を撮ってインスタにアップするために写真を撮るのだそうですが、「あまりカメラのことを分かっていないんです。」「ブツ撮りは専門学校で学んだような人の方が詳しいからそういう人の教えてもらう方がいいよ。」

そうしたら「自作なんですが・・。」と商品紹介のパンフレットを見せてくれたんですが、実に素晴らしい感性で、ハイチのデザイン性もいいし、写真もよく撮れていて、いいものができていました。
お客さんが来て話し始めたので、私は邪魔をしてはよくないと思ってその場を離れましたが、そのお客さんは私たちの撮影の話を小耳にはさんだので近づいたという「写真を撮る人でした。それで少し教えてもらいました。」とのことでした。
壁に耳あり、障子に目あり・・・・・まして遮るもののないここでは油断は禁物です。
- 2023/06/26(月) 00:00:02|
- お店
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ここを通るときに、3度に一度くらいはこの方をお見掛けします。
いつも十弦ギターを弾いているわけではなくて六弦の場合もありますが、とにかくいつも集中して熱心に練習されています。
それこそ雨にも負けず風にも負けずと言った感じです。

以前に撮らせていただいているご縁もあって石段の上の方でそっと聞かせてもらうことがあります。
十弦ギターは 𝘕𝘢𝘳𝘤𝘪𝘴𝘰 𝘠𝘦𝘱𝘦𝘴の「アルハンブラの思い出」や「ロマンス」(禁じられた遊びのテーマソング)を聞くことができますね。

演奏がとても難しくて、これを弾く人はとても限られているんだそうで、この方は使命感を持って練習されています。

この日は「3週間後にステージがある・・・」のだそうで「…んだけれどなかなか仕上がらなくて。」ということでした。
それなのに「何か聞きたい曲ある?」
それはこのギターにも興味を持ってほしいからの言葉だそうです。
「天城越えなんかもいいんだけどね。」とおっしゃられるんですが「普段、クラシックやジャズを聴いているんですが・・・」と答えますと

ポピュラーな方がいいだろうということで先の「ロマンス」を弾いてくれました。
そして私の知らない曲を・・・。 ことに高音が美しくてただただ耳を傾けましたが、しかし、悪い癖と言いますか、演奏がいいと、つい背景との組み合わせで、この空気感を表現できないかなどと考えてしまいます。

背後の水たまりに鳩たちがいて、その旗が水を飲むと水面に波紋が広がります。
その波紋と演奏オーバーラップさせたらいいんじゃないかと・・・・そう思ったのですが、この日は85ミリじゃなかったんです。
85ミリでも足りないかもしれませんが、もう少し背景を引き寄せないと効果はないようですね。
200ミリでちょっと引いて撮ったらどうだったんでしょうかね。

それにしても混じりけのない澄んだ音です。
十弦のギターはネックの幅が広いですから、手首から回り込ませないと最低音の言を押さえられませんが、その時に同時に高音弦を押さえるのですから、指割きの刑になってしまいます。
それを何の苦労もないように平然と滑らかに
- 2023/06/25(日) 00:00:05|
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ここは急斜面ですから、私はその斜面の途中に立ったり座ったりで撮るわけですが…それがなかなか不安定で困るのです。
問題は足腰の強さと…若い時には気づくこともなかった・・・・足の裏や足の指の柔軟さが失われてきているために、うまく斜面に対応できないのです。

私が立つことさえ不安定なのを察知されて、心配をされてしまうようでは、とてもいい表情の写真など撮れるはずもありません。
何とかごまかす・・・のではなくて、今少し強さや柔軟さを取り戻す努力が必要ですね。
写真も、感性だ!というだけではなくて体が伴わないとできない種目です。

それでないと構図の選択肢が大幅に狭まってしまいますね。
木や石垣に上ったり、川の石に足をかけてバランスをとったり・・・いろいろしないと面白い写真にはなりません。
ついでに言えば川や池の水にどんどん入っていくような、心の軽快さも必要ですね。
これだってそれを支えるのは体の強さと柔軟さです。

たぶん皆さんに笑われるだろうと思いますが・・・・靴下を脱いだり、穿いたりするときにさっさとかがんだりバランスが取れなければ億劫になって行動が鈍ります。
こんなこと若い時には思いもしませんよね。

この日はこうしてこの若い素敵な人に声をかけることができましたが、そんな気持ちも柔らかさは瞬発力、何より好奇心が弱くなれば、そもそもこの活動もいつまで続くかということになります。

10回の個展と累計3000人の「初めましての『素敵な人たち』を撮るという目標のためには「若者よ~🎶 体を鍛えておけ その日のために 体を鍛えておけ🎶」です。

COVID-19が蔓延して外に出られない日が続いたときに、人との会話が絶たれると、「声さえ出せなく」なりました。
この人で2186人目です。 人数のために撮っているわけでは決してないのですが、私のようなものが生涯で3000人の人を撮ったら少しばかり鼻を高くできるじゃないですか。
そう思うと、先は、まだまだ長いので、「その日のために体を鍛えて」おかねばなりませんね。
関東に帰っても健康に気を付けて頑張ってくださいね。
- 2023/06/24(土) 00:00:16|
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先日アップさせてもらった方はつい先ごろ関東から京都に「移住」してこられた方でした。
(それでまだ慣れぬ地で幾分気鬱な時に私が話しかけて、久しぶりに人と話をしたとおっしゃっていました。
COVID-19が猛威を振るっていた時期はお互い多かれ少なかれ会話不足でしたね。それで久しぶりに知人に会うとついつい話したがってしまいました。)

京都生まれの京都育ちのこの人は今夕には関東に行くのだそうです。
東京と京都で人口が+-0ですね。
東京の暮らしと京都の時間の流れとではだいぶん調子が違いますから、ちょっとリフレッシュのために「帰洛」。

私がそばを通りかかったときには外国の人と話をしていました。日本語ではなかったと思います。
会話が風に流されて何語なのかはよくわかりませんでしたが、英語だったかなあ。
流暢に話していましたので「日本語は話せますか?」と声をかけてしまいました。
「はい、日本人ですから。」
「オッと、そうだったんですね?!」

話を聞くと、私が学生のころ1年余り生活していた寮の近くに生まれ育ったんだそうで、しばし実にローカルな話が弾みました。
もっともこの人が生まれたのは私が退寮してから何十年も後のことで風景も随分変わっているはずです。
そもそもその寮も打ち壊されて今では住宅地に変貌していますしね。

お腹から背中にかけてスカーフを巻いているでしょ?!
これが対岸から見ると・・・私の衰えた視力では・・・和服の帯に見えたのです。 それにしては変わった着物だなあと。
そりゃ確かに変わった着物です。和服じゃないんですから。
この近くに下賀茂神社があって、たまには和服姿の人が現れますが。
こうしてスカーフを同部に巻くのが東京モンの「トレンド」たらいうもんかのう(笑い)
その意図は聞き損ねました。

たまたまローカルな話で盛り上がりましたから、少しは打ち解けてもらえました。
私のように「初めましての人」を撮るやり方では、ここが一番のミソになります。
人付き合いの間口が極端に狭い=つまりは人見知りがきつい私がよくこんなことをしているなあと我ながら不思議に思います。

- 2023/06/23(金) 00:00:03|
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学生さんだそうです。
先ほどカバンに持ち物を戻して立ち上がっていましたので、もう帰る時間なのかなと思って「(時間は)大丈夫ですか?」と言いますと「今日は一限と二限しかない日なので・・・・。」
そんな日の午後の時間をここで楽しんでいるんですね。 出町柳を楽しむ会的なものがあって、そのメンバーなんだそうです。
私などは空き時間のほとんどすべてを「部室」か書籍部の本棚の前か、ピロティーでの立て看板描き・・・・。

せっかく撮影を受け入れてくれてもこんな写真しか撮られないのでは甲斐がないですよね。申し訳ないことです。
絵柄としては悪くないと思うんですけど・・・・。
光の条件を変えると多少はうまく撮れるはずのレンズなんですが・・・・と話しますと、じゃあそちらに行きましょうと。
ありがたい人です。
それで、最近愛用のレンズでもぜひ撮ってみたいなどと図々しい事を言ったのですが。
成人式の時に撮ってもらった写真がもう一つ納得できなくて「リベェンジマッチ」をしたいなと、そんな気持ちがあったんだそうです。
なるほど、よくあることではありますね。
お訊ねしませんでしたが、やはり和服を着て撮ったんでしょうかね。
和服を着る+特別に丁寧な?化粧をしてもらう+プロカメラパースンが撮る。それがスタジオだったりすると本人の気持ちほぐれにくいでしょうしね。

そんなわけで、理由はともあれ、再挑戦させてもらえることになりました。
でもこれからしばらくの間、天候はぐずつきますから実現するのはいつ頃でしょうね。

トータルコーディネートに意識が払われています。
やはり全身を撮らないとね。
今度撮るときにはポーズもいろいろ試してみましょう。

一つ楽しみができました。
- 2023/06/22(木) 00:00:03|
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昨日アップした方もそうでしたが帽子の印象がとてもよかったんですね。
実は、私にカードに印刷している写真も帽子をかぶった女性が椅子に掛けて写っています。
何か私の潜在意識の中にあるんでしょうかね。

帽子にはその人のおしゃれのセンスが象徴的に出ていると、私が感じているのかもしれません。
そしておしゃれのセンスというのはその人の人柄や知性などと別個にあるものではないと、私は思っているんでしょうね。

この人の背後にある松の枝や葉の繁が黒く落ちていて、その中にこの帽子がとても印象的に浮かんだのです。
それで、これはいいなあと・・・・、でもよくよく観察すると、・・・・その松は松枯れ病にかかっているんでしょうか・・・3割くらいの部分が赤黄色くなっていて、西に傾いた太陽のの光を透かせてしまうんです。
それで、ちょっと、思うような絵をできないなあと・・。
レンズの特性というよりマウントアダプターに原因があるのでしょうかね。こうして、ソフトフォーカスの効果のようになってしまいます。
これを狙ったのなら、これはまたこれでいいんだと思いますが。

私が、帽子とこの人の黒い服をどう撮ったら、この魅力を絵にできるだろうかなどと遠目に見ていると、ベンチに置いた小物をバックにしまって口を閉じ始めました。
それで、・・・・チャンスの前髪を掴み損ねたなあと思いながら・・・・「もうお帰りですか?」と尋ねると、この後に何かがあって立ち上がたのではなくて・・・ということだったので、迷惑でなければ・・・・、と。
帰宅してネット上の報道記事を見ると、ついさっきまでいた南禅寺で「私が写真を撮りましょうか?}と声をかけて、観光客のスマフォや自分のカメラで撮影したのちに金銭を要求する人がいるのだということです。
撮影の前に、そういう金銭的な事をちゃんと説明しておけば・・・・南禅寺はそうした商業的な事を許可なくすることを認めていませんから、それはまた別に問題がありますが・・・・問題はないのに、あとから請求したんじゃ観光の楽しみも台無しですよね。
私も時々「撮りましょうか?}とやっていますし、立派なカメラを持った人が、そうして声をかけるのをよく見かけますが、先ほどのような人が現れると、「やりにくくなるなあ。」という感じです。

こういう若い方に不安感や不信感を持たせてはいけませんよね。若い方に限ったことではないですが。
外国人や男性に同じことをしているのかどうか。こういうところにも日本人のジェンダー意識が現れているんじゃないかと。

せっかくいいい感じの黒を着ているのに青くなってしまっています。
この人が、面白いグループに参加しているんだということを聞かせてもらいました。
(足元の白い草履、どなたかの忘れ物です。)
- 2023/06/21(水) 00:00:01|
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実際、どこのどんな素敵な人がいるかわからない、それが率直な気持ちです。
南禅寺の三門の重厚で黒ずんだ門扉や柱に帽子が映えていました。
そして観光客で時として静けさが乱されることのあるここ南禅寺の空間をその静けさに引き戻すような印象を漂わせる「読書」の図。
帽子から靴、そしてバックまで気配りのできた服装が情景にマッチしていました。で、黙って通り過ぎることはできませんでした。
何のために重いカメラをぶら下げて歩いているのかってことです。

お声掛けすると、顔まで撮るのでなければ・・・・いいかな…という感じのお答えでした。
私も、冒頭に書いた印象が強かったので、そのお答え通りに撮らせていただくことにしました。

この日、プラナーノ50ミリ1.4をつけて出たのですが、後悔しました。
逆光デ前から光があると、たちまちこう言うことになります。 フードをつけていないのでなおさらでしょうか。
陰に入って柔らかな光の中で撮れば、まだまだやれるレンズなんですが・・・・。
「館」と名の付く施設がお好きなんだそうです。 いいですねぇ。
私のように突っ込んだり「悪態」をついて回るような見方はしない方だと思います。
ここではカメラをもっと低くして撮るべきでしたね。

どんな本を読んでおられるのかは聞きそびれました。
盛夏に蝉時雨を浴びながら読むのもいいですよ。
あまり素敵な人だったので、「初めまして」なのに、つい私の方からいろいろお話しすぎました。
- 2023/06/20(火) 00:00:02|
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最近こういう形での撮影にお付き合いしくれる人がなかなか見つからないんですよね。
なぜかな。
まあ、私の楽しみに付き合う義理をお持ちの方はいないわけですから・・・・。

ご覧のとおり季節はだいぶん前になります。菜の花が咲いていますね。
さてこれから就職先が決まるという頃でしたね。 今はどこにいて、希望通りの仕事に就けたのかな。
続きを読む
- 2023/06/19(月) 00:00:05|
- 人物
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手首が返っています。柔軟性も保っているんですね。
私などは・・・・・・。
- 2023/06/18(日) 00:00:03|
- 楽しいね
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ここを通るときによくお見掛けしてきました。
すでに足腰に不安があって歩行にも補助具が必要です。 ですが、よくここでキャッチボールをされているんです。
それもアンダースローで投げてもらったボールを水をすくうようにキャッチするんじゃないんです。

いつもキャッチボールのお相手をしている人がいるんですが、少年野球の高学年の子が投げるくらいのボールをこの人に向かって投げます。
かなりコントロールが良くて大概、胸の前で撮れるように投げています。
でもま~にこんな方向にボールが来ることがあります。が、これこの通り、ちゃんと反応しています。
しかもグローブのポケットにしっかり収まっています。

これは野球歴が長いね。
「キャリアナドレくらいなんですか?」
キャッチボールの相手をしている人が「80年だよ。 草野球歴80年。」と。
エッ?! それだと私の全人生より長い。そんなことある?!
「10歳の時から野球をしてるから・・・・。」とご本人。 10+80=90 御年90才だそうです。 Oh! なんということでしょう。
「さあ、こい!」

この若々しい肌つやと、なんといっても機敏で正確な反応。
足がかなり弱ってきてはいるようです。時々お見掛けするときには立ってキャッチボールそされていました。
受けるときも投げるときも立っていました。
今日はベンチに腰掛けています。
やってみるとお分かりだと思いますが下半身が使えない状態、こうして腰掛けたり中腰の場合などでは送球はとても難しい。
上半身だけの力で投げるのは結構難しいのです。 かなり腹筋が必要だと思います。
幾分山なりになるとはいえきちんとしたコントロールとスピードです。

グローブを立てて、こうしてきちんと前面を開けて補給する。基本に忠実です。
こうしてグローブを開くには手の開閉の力が必要です。若い時にはなにも気にしないことでも実はかなりの力が必要だということが、年を取るとわかります。
毎日のようにこうしてキャッチボールを繰り返してこられたんでしょうね。

ドンピシャ!
ナイスキャッチ。
- 2023/06/17(土) 00:00:04|
- 楽しいね
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ピアノにしろオルガンにしろ、ことにパイプオルガンなどの鍵盤楽器は大きくて重くてとても持ち運びができない。
ところで、現代の音楽状況に鑑みれば「モバイル」だということは大切な要素に思えます。
持ち運びできる鍵盤楽器・・・・、鍵盤ハーモニカ…アコーディオンが老舗ですか。

ずいぶんがっしりとしたアコーディオンですね。
15キログラムもあるそうです。
私では到底扱えませんね。

まだ練習し始めて間もないそうです。
が、こうして楽器演奏を楽しむために、「始めるのに遅すぎることはない」精神の方がたくさんいるようです。
いいことですよね。

それにしてもバスボディーをひいて蛇腹を広げるにはかなり力がいりそうな印象ですし、それを戻して空気を押し出すのはさらに大変そうです。
すぐ背後に家があるのを気にしてか音は抑え気味です。
やはり練習場には苦労されているようです。

私は小学生のころ音楽会でクラスでアコーでイオン演奏をすることになって私もアコーディオンを担当したんですが、どうしても譜面を覚えられないし、それを鍵盤で弾くことが覚えられなくて、とても苦労した経験があります。本番当日までまるでモノにならない状態だったと思います。屈辱の経験でしたね。
ほかの友人たちがどうしてあんなにうまく弾けるようになるのか、譜面を理解し、覚えられるのかが不思議でなりませんでした。
(私が外国語を覚えられないのと遊底するんでしょうかね。)
それで人の学力や運動能力の差異がどうして生まれるんだろうかという疑問を持つようになり、いろいろな成果を得ることができました。
中学に入学して初めての成績表は、・・・体が小さくてやせっぽちで栄養不良で筋力も弱かった私です。…体育でさえ「5」だったのに音楽は「3」だったのです。
アコーディオンはトラウマです(笑い)

私たちの世代は「音楽喫茶」や「うたごえ運動」の世代ですからアコーディオンを身の回りでよく見ましたね。
でも、最近はあまり見かけないかなあ。

それにしても重そうなアコーディオンです。
この人ぐらいの体格と体力がなくてhがとてもとても・・・。
こう終わろうかなとしている時だったのに撮影の機会をいただきました。
ありがとうございました。
- 2023/06/16(金) 00:00:03|
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フリーランスイラストレーターの星野尾可奈子さんが『KANAKOSMITH solo exhibition 』と銘打て個展を開いていた@nowandthen_kyotoというお店のマスターです。
このお店の内装のセンスは彼のものです。
星野尾可奈子さんはこの方。
覚えておいででしょうか。
そしてマスターは・・・。
見ての通りお酒も珈琲も飲めます。 アップルジュースもね(美味しかったですよ。)

コーヒーをいただいたら、ご自身が作ったという「わらび餅」をサービスしてくれましたが、実に丁寧に作ってあって、出来立てホヤホヤでした。 そうなんですホヤホヤ温かいわらび餅でした。それが黄粉にくるまって「大変美味しゅうございました。」

部屋は軽快な感じでポップなんですが、前に書いたようにガラス板の大きなテーブルの中央には五葉松の盆栽。
「和テイストが好きなんです。」という趣味が「わらび餅を出そう。」につながっているんですね。それをこうしたお店で自前で作って出すというところがまたおしゃでじゃないですか。
この写真を見ていただいたお分かりのように、根がまじめなんでしょうね。それはわらび餅が丁寧に練られていることからも知られます。人の性格は思わずいろいろなところに現れるので、なかなか嘘はつけないんですよね。
そういうことがお店の人気を左右しますね。
…用心用心! 自戒です。・・・

半眼なんですが、口元にマスターの人柄が現れていると思いましたので、敢えて・・・。
- 2023/06/15(木) 00:00:08|
- 未分類
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海外からのお客さんがたくさん来られるそうです。
でも大概は十分な外国語での案内が行き届いていませんね。
実演している職人さん任せでは難しいと思います。

この場所では背景を説明する必要はないですし、背後にあるモノの映り込みは邪魔ですから、絞りはかなり開けています。
その時に安心して絞りを開けるためにはピント精度が問題になりますね。
その点このカメラとレンズの組み合わせは安心です。
このカットでの問題は屋内の人工照明と大きな開口部からの自然光とのミックス問題です。この時のフォワイトバランスは私にとって相変わらずの難題です。

やっぱり職人さんの写真は視線と指先の連動が肝心ではないでしょうか。
視線の方向は眼球が見えていても見えていなくても示せます。
でも見ている力を表すにはやはり眼球が見えていたほうがいいですね。

こちらに回れば被写体からの反射光は自然光です。
そして視線の方向は表しやすい。
でも背景がごたつきます。
そういういくつかの要素のバランスシートがどうなるかの判断ですね。

膝をついてにじり寄ります。
一生懸命になると水平垂直が乱れる私です。
ただ私は、あまり神経質に水平垂直を出す必要はないと思っていますが。
それが乱れていると鬼の首を取ったように助言したり指摘されたりする人がいますが。

こういうところで、ほかに人がおられなければ50ミリが撮りやすいですね。

そのためには距離を縮める対話が必要ですが。
- 2023/06/14(水) 00:00:02|
- 工芸
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このところ職人さんをとる機会が減っています。
それで久しぶりにここに来ました。 以前ある若い職人さんが「あそこで週末いろいろな職人が実演してるよ。ぜひ行ってみて。」と教えてくれた場所です。
話を聞いた直後にはたまたま実演のイベントが終了していましたが・・・。

カレンダーを見ると「七宝」とありました。
で、この日は平安楽市という手作り市も近くで開催されているので行くことにしました。
七宝焼の技法は、大きく分けて有線七宝・無線七宝に分かれますが、この方がしているのは有線七宝です。
その「線」は銀の薄い・・箔といっていいほどの・・・板を糊で張り付けます。
「線」は図柄の縁取りになりますが、あとでガラス質の釉薬を入れる田んぼの畔のような役割をはたします。

手描き友禅の「ふせ」る作業と同じ面がありますね。

お客さんから注文された愛犬をデザインしたブローチを制作されていました。
愛犬の写真からデザインするのもなかなか難しいのじゃないかなと思いました。愛犬家はご自身の飼い犬を「この子」などと呼んでかわいがるくらいですからわずかな顔の違いなど・・・口元が違うなあとか…も見つけてしまいますからね。
しかもそれを七宝の「線」で表現しなくてはならないし、釉薬の微妙の色合いでそれらしくしないといけません。

単に技術的に「七宝が焼ける」というだけではだめなんでしょうね。
デザイン画と写真を横において、下書きの線の上に「銀」の板を「塀」のように立てて張り付けていきます。
手前にボケのキラキラした玉が見えますが、それが「銀」線の材料です。

七宝の作品は色も鮮やかですし、グラデーションも豊かにでます。
高度な工芸作品がたくさんありますが、どうしても幾分高価になるせいでしょうか。また現代は何でも淡い感じが好まれるせいでしょうか、お店が少し減っているような感じがします。実際はどうなんでしょうね。
- 2023/06/13(火) 00:00:02|
- 工芸
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チベットの豊かな自然を、ここに来ると思い出すのだと言います。
ことに水辺が好きだと。
私は写真やテレビ画像からの知識しかありません。で、遥かなる山の国の高原の大きな自然しか知りませんから、こんなこじんまりした自然ではどうなんだろう・・・と思うのですが・・・・。

これまで幾人もの留学生たちに会い、こうして写真も撮らせてもらってきているわけですが、日本に世界から「学ぼう」と思ってもらう学的功績はどれくらいあるんだろうかとふと思います。
もっとも私はそれを俯瞰できるような知識がないのでまるっきりあてになる判断はできないのですが。

果たして経済学の分野なんか日本に学びに来るだろうか?
日本の経済政策、金融政策の実情も、企業の経営の戦略戦術も完全に立ち遅れている現状では、それはないでしょうね。
もっとも誤りの歴史から学ぶことは科学としては大いにあるでしょうけれど。
お国の仏教の瞑想に入っているわけではありません。一枚だけの写真としてみればこれもありかなと思って取り上げました。

私の自宅の近くを通る道路はある大学の留学生たちの通学路になっています。
留学生用の寮もその先にありますしね。
ここに網を張って待っていて留学生といろいろ話すのもいいかなあと思うときがあるのですが。カメラを持って立っていたんじゃ大学に通報されてしまうかもしれませんがね。

せっかく世界の各地から来てくれているんですから・・・・その理由が円安であろうが何であろうが・・・世界を知る一助にはなるはずです。しかもその知識はビビッドですからね。

さてそろそろ講義に向かわねばなりません。
どうも有り難う。 どこかの神社のお守りが目に入りました。
- 2023/06/12(月) 00:00:01|
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ちょっと気になっていたんですよね。
鴨川の飛び石の一つに長い時間じっと川面を眺めている人がいたんです。ちょっとうずくまるようにして。
こんな浅い川ですから大人が意を決して飛び込んでも死んでしまうことは難しいでしょうから、そんな心配はしないですが、思いにふけりたい人は、無論、いるわけで。

ここにはいつも何人もの人たちがいますから、私はそこで人間観察をしながら、ポツリほつりと歩いて回るんです。
久しぶりにカーター君に会えるかもしれないですしね。
例の歌える医師を目指してる人にももうずっと会えていないですしね。

それで遠目にも肩の傾きや視線の方向などを観察しているわけです。
そして、何かその人の「特別」を見つけるんです。
特段そういうものを感じさせない人に声をかけても私の気持ちが乗りませんからいい写真にはなりません。
気持ちが乗ったってうまくいかない方が多いんですから。

この前日に降った雨が鴨川の数位を高くして、飛び石のいくつかは水の流れに沈んでいます。
それでも渡る人、「オー、ノー」とばかり踵を返す人も。
この人の座っていた飛び石は、私の居る側とは水没した飛び石を挟んでいますから、こちらに来るとは思っていませんでした。

私が別の人と話をしていると、突然視界に入ってきました。
「あれ、帰られるんですか?」(「よく、こちら側に渡れましたね。」と言いたかったんですが、思わぬ言葉が出てしまいました。)
突然声をかけられて戸惑っていたので「遠くからあなたの様子を見ていて、何か惹かれる雰囲気を感じて、もし向こうに渡れるのなら写真を撮らせてもらおうと思っていたんですよ。」

川向こうの大学でアルバイトをしながら、川のこちら側の大学で研究しているんだそうです。
先日は、アメリカから、とある大学の博士課程で研究する女性に出会いましたが、この人もまた博士課程かな。遥かなる山の国からきているんだそうです。

学んでいる大学に向かう時間だというので、無理かなと思ったのですが、少しならというので・・・。
「前のあの石のところに行きますか?」と言ってくれたのですが、私にあの水を被った石を渡る根性がなかったのと、遠くまで行ったんではこの人が講義に遅刻するんじゃないかと思って、近くの石で我慢しました。
- 2023/06/11(日) 00:00:03|
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旧に復しました。瞬間最大風速・・・・でしたね。何があったんでしょう。 「現れないし、もうそろそろ帰ろうかな。」と思っていたところに私が現れたようです。
帰りの時刻もあるのに申し訳ないと思いながら「少しだけいいですか?」とお訊ねすると「いいですよ、大丈夫ですよ。」と受けてくれました。「明日行くかも。」とは伝えてあったにはあったんですが。

前回は黒の服で今日は白。
スリムな体系が服とマッチしています。逆か?!

Fマウントの焦点距離が46.5㎜、Aマウントのそれが44.5㎜。どうもそこらあたりにこういう写りをする原因があるのではないかと、見当を着けました。
間違っていたら教えていただけると嬉しいですが。
とにかくどこにもピントが合っていないのですから私の腕や目の悪さだけに問題があるわけではなさそうです。
意図的にこういうふわっとした写真を撮るのも面白いし、「カメラ女子」なんと言葉が雑誌にあふれた時期にはこういう写真をよく見ました。
でも、この写真をじっと見ていると目が疲れる気がします。

この人の魅力をよく見ようとしても、なんだかと靄がかかてっついつい目を凝らしてしまう。
それで疲れるんではないかと、そう推察しています。

で、肝心の立体感のことですが、やっぱりいいポテンシャルを持っているんじゃないかと未練が募ります。
シグマの時は光がもっとあって陰影が平板になっていたのかもしれませんが、こちらの方が柔らかく陰に落ちて行っているような感じがします。気のせいでしょうか。
首の印影が豊かで優しいですよね。

何とかこのレンズ使えるようにしたいなあ、と思います。
シグマの方も決して悪いわけではなくて、何より信頼感があります。これはこれでもっと良さを見つけていきたいなあと思いますし。

ただレンズをとっかえひっかえして、何かブツブツ言いながら撮るのは人物写真では、よくよく相手を選ばないといけません。
普通は、そんなこと止めといた方がいいわけで。
ですから、今度の機会を与えてくれたこの人には感謝です。

今日で、個展は明日が最終日かな。
長丁場お疲れ様でした。十分楽しめましたか?
写真が良い思い出になってくれるといいのですが。
- 2023/06/10(土) 00:00:01|
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さて、「三日天下でもいいから」などといっていましたが、「三日さえ続かないで何を偉そうに。」といわれるのがおちかなと思っていましたら、昨日分のランキングでは「1位」と、なんと写真全体では「5位」でした。人物写真ジャンルで「3位」を挟んでいますからいまだに連続で「三日天下」を実現してはいません。これで転げ落ちると明智光秀に笑われますね。 
シグマのレンズという力強い味方を得て、私はずいぶん撮りやすくなりました。
ところが人間贅沢なもので、「動きはいいし、ピント面はすっきりと改造するし、ボケもきれい・・・・。・・でも、。」なんて思いだすのですね。
たまたま今回の光の条件にもよったのでしょうが、写真を見てみると・・・ちょっと思い過ごしのような気もするんですが…画面が平板な感じがするんです。
私は人物を撮るので、たとえ色がきれいでも「塗り絵に色を塗った」ような平坦な画面はちょっと…という気になるんです。
それが気になるならもっと光の方向を見定めて、濃淡や陰影を意識できるようになることの方が大事なのに、つい道具に頼る。

かつてフィルム時代にとても気に入って多用していたプラナーの85ミリ、T*。このレンズは人の体の丸みを表現していてくれていたという思い込みがあるんです。色合いもよかったし。
それを今のカメラ(D850)で使えたらいいのになあ。

ヤシカ・コンタックスのAマウント→ニコンFマウントというマウントアダプターは、今では一社しか作っていない?
注文しても「受注生産」状態で、一定数注文が集まらないと生産しない? でも、ぐずぐずしていると私の「余命」が尽きてしまいますから、打つ手は早い方がいい・・・と何か月も迷うのが私なんですね。
で、「2,3か月お待ちいただくことになるかも。」というマウントアダプターを付けて・・・。

庭の花や風景を撮ってみるんですが、何かモヤッとして決まらない。もっとずっと写りが良かったはずなのに。
デジタルカメラではレンズが追いこされている分、こうなるのかなあ、惜しいなあ。でも一度ちゃんと人間相手に撮ってみないとあきらめきれないなあ。状態自体がはっきりしないし・・・。

という訳で、この方にご無理を言って・・・。
モデルも光の条件も申し分ないのですから、ここで出た結果はそのまま素直に受け止めるしかないですね。
にしてもこの人、初対面、二度目の撮影の時とは少しずつ違った面を見せてくれます。
「かっこいい」「クール」という感じでしたが、とても明るいかわいい面をお持ちです。
この場にも、撮影にも、私にも少し慣れてきてくれましたからでしょうか。

それにしてもどう思われます?!この写り方。
ソフトフォーカス・フィルターを着けたみたいにふわ~として、どこにも焦点があっていないですね。
でも、焦点があっていないと、ただそういう風に行っておしまいにできない状態に思えます。
- 2023/06/09(金) 00:00:03|
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皆さんにお礼を申し上げます。ご存じのようにFC2ブログではジャンルごとにランキングが出ます。
昨日の記事について写真全般の中では「7位」、人物写真では「1位」でした。4日の記事について全般で「14位」、人物写真で「1位」だったのですが、一日だけの偶発事だと思っていました。人物写真のジャンルは参加者も少ないですし、そもそも人物写真でないものや公序良俗的にいかがなものかというモノも少なくないので、その中に紛れてしまうのではなくて「1位」になったのは、うれしといえば大変にうれしいのです。が、何しろ母数が少ない。それで写真全般の中での「14位」は、「ふむ、なかなかのものじゃないか。今日だけは機嫌よくしておこう。明日はどのみちいつものところに戻るから。」などと思っていたのでした。それが「1位」と「7位」なんですから、「三日天下でもいいからせめて今日のところは喜んでおこう。」という気持ちです。これぞ「一喜一憂の種」です。
これも皆さんが見捨てないで見てくださったおかげです。感謝申し上げます。
宇都宮のOさんもありがとうございます。 さて、今日投稿する写真は、先日の豪雨の後の鴨川で、石段に腰を下ろして足先を流れに浸していた素敵な女性です。
USAの南部の州から京都のある大学に環境問題の研究のために来ているんだと言っていました。
川の流れが激しくてドウドウと音がするものですから、私の声が聞こえないままの撮影ですが、いろいろな表情を見せてくれました。実に聡明な人です。
ユーラシア大陸の東の果てにある弧状列島に世界のあちこちから人が来る。
私の写真は「正倉院」かもしれない(笑い)と思いながら撮っていました。

前日激しい雨が降りましたから鴨川は増水していました。
私もその様子を見るふりをしてあたりを眺めていましたが、ふと、この人と目が合い、互いに会釈しました。
彼女の笑顔はとても魅力的でした。
流れに濡らしていた足先を引き上げて石段を登っていくので、「Hello. I'm a ・・・・.」と声をかけると、「ア・ナ・タは日本人ですか?」と流ちょうな日本語。
日本生きてまだ一年だというのにこの流暢さはどうでしょう。

「あなたが水の流れを見ている様子が良くて、写真を撮らせてもらいたいと、頼もうと思っていたんです。」と。
「そうなんですか。…それはうれしい。撮ってくれますか? では、どうしましょう。」

「時間は大丈夫ですか。もしOKなら、もう一度石段の、ここまで降りてもらえますか?」
と元の一番下まで降りてもらいました。
水かさが増して、いつもなら降りていける場所には行けません。
ですから撮影の足場を探すのに慎重にならないといけないのです。
溺れてもカメラは放しませんでしたというのでは美談にも何にもなりません。
死んで花実が咲くものか。 まだ10回の個展をやり遂げていないし、3000人を撮るのもずっと先です。
7月には「素敵な人」に会えるはずです、それを達成しないで「おぼれ死んでなるものか。」

彼女の故郷の海を思い出していたそうです。
水辺が好きなんですね。
私が少し顔をあげて、とか、目線は・・・とか言っても「水の音であなたの声が聞こえません。」ということで、私の声は水のドウドウという音にかき消されて届きません。
でも聡明な人なんですね、いろいろ工夫をしてくれていました。

写真は別にしても、今度ゆっくりお話をしてみたい人でした。
ドクターコースで研究をしているということでしたがお幾つなんでしょうね。

この人の写真の顔をクローズアプしてみてみると、素晴らしく魅力的だということが一層はっきりします。
目の表情が知的できれいなんですね。

まだしばらく京都にいるわけですから、またどこかで会いたいなあと思いました。
- 2023/06/08(木) 00:00:03|
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この犬はこの会場のオーナーさんの飼い犬です。10歳。
さすがに落ち着いて吠えることはありませんし、あまりはしゃぐこともありません。
星野尾さんは動物好きで、どちらかと言えばネコ科が好きなんだそうですが、もう何日も在廊していますから慣れたものです。

作品をもの撮り的に撮ってくれないかともいわれたのですが、色再現は難しいし、作品のほとんどはアクリル板がついていて映り込みは盛大にあるし、ちょっと僕の腕では難しいなあと、諦めてもらいました。
実際こういう作品を画集やポートフォリオのために忠実に撮るのは難しいですよね。ですから、「もの撮り」の人の技術には本当に感心します。まさに専門技術ですよね。

これだってホワイトバランスがおかしですもんね。
でも、私の「専門」は別のところにありますし・・・・。
いい感じの服を着てくれていることもあるし、ご自身の趣味の込められた絵の前ですし、何よりこの人の持っている感じが、とてもいいですよね。

とても「撮りたい」意欲を沸かせてくれる人です。
この部屋のどこに立ってもらっても絵になります。
ビクターの犬のように賢く座っています。

私がこの人を撮るとこういう感じで撮りたくなるわけで・・・。

ここは窓に近いのでいい光が入ります。

できるだけ立体的に撮りたいのです。
ペタッとした塗り絵のような写真になると人体の魅力が薄まってしまいます。
プラナー85ミリを手放さずに、あえてFマウント用のマウントアダプターを購入したのもそれが原因です。

プラナーの85ミリをマウントアダプターを介して使うと、電子接点が機能しませんからオートフォーカスも絞り優先とかシャタースピード優先とかの機能も使えません。私は露出はマニュアルですから別にいいんですが、視力の落ちた今ではAFでないと辛い面があります。
ピント合わせに時間がかかって人物撮りの「間」を乱してしまいます。
また練習して感を取り戻せばいいのでしょうが、練習しようにもお相手がいません。悩むところです。

それなのにプラナーに未練があるのは人物に立体的な奥行き、陰影が出るからです。
色合いも、・・・・記憶では、というかフィルも時代のですが・・・・ちょっと違うのです。
それでまた、この人の個展期間がもう少しだけあるので何か口実を見つけて伺おうかなと思っているのです。が、行動に移せるかどうか、アカンタレの私としては・・・・、どうなることか。
- 2023/06/07(水) 00:00:01|
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現在、@nowandthen_kyotoというお店で
『KANAKOSMITH solo exhibition 』を開いています。会期は5/27-6/11(11:00-23:00)(※ワンドリンク)
この人とは以前、別のギャラリーで個展をされている時にお会いしました。

私自身、絵は全然描きませんが、仮に、描くとしてもこの人のようなタイプのセンスを発揮することは、まず全く望めないと思います。
ですから、どこからどうしてこういうアイディアというかイメージを見つけ出すのか、そういうことが私にはわかりません。
それが、しかし、実におしゃれで気が利いているわけですから、私には『おしゃれで気が利く」という要素がないのだろうと思います。
この会場はお知り合いの方の紹介で知ったのだそうですが、ここの内装や椅子やソファなどのセレクトが・・・これはこのお店のオーナーさんの、ですが・・・これまた私にはちょっと無理な感覚です。
で、この人の絵とこの会場と、そしてこの人自身の組み合わせが実にいいんです。

「また撮らせてくれませんか。」とは言っていたのですが「忙しくて時間をとることは難しそうです。」というお返事でした。
確かにそうでしょう。
で、こうして個展を開いて、在廊している時には、ほかのお客さんが途切れたときに、ちょと相手をしていただけます。

ご本人は「個展の記録と思い出」、そしてできればご自身と作品の紹介のための写真が撮れればという考えもあってのことですが、 私にそれに対しての否やはあろうはずはなく。
じっさい、作品の入らないこういうカットも幾枚も撮らせていただいているわけで・・・。
でも、ちゃんと作品も入れて、撮りましょう。これもまた魅力的な一枚になりますしね。

会期中の毎日在廊できるわけではないし、私と言えば自転車が「足」ですから雨が降れば来られません。
それでくるくる変わる長期予報をにらみながら、途中「行きます」の日をひっくり返してまた変えて・・・。
台風は近づくは、大雨の予報は出るわで、・・・、でも思い切って換えたこの日の天候はバッチリでした。

失礼なことに、会場に一歩足を踏み入れるや否や、肝心の絵も見ないでカメラを取り出そうとする私です。
と、いうのも到着した時にはたまたま他のお客さんがおいでになっていなかったので、次にどなたかが来る前に・・・と、「チャンスは前髪を掴め」で。
この「チャンスの後頭部は剥げてるぞ!」の教訓を生かさないばかりに残念な思いをしたことが幾度も幾度もあった経験からの行動です。
が、この人から見れば「なんて人でしょう。」ということになりますね。
- 2023/06/06(火) 00:00:03|
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久しぶりに上賀茂神社の手作り市に行きました。
知った顔にあいさつして回ります。しばらく会わなかった青年カメラマンのTさんに会いました。手作り市の出展者の写真や街のパン屋さんを取材して撮影する活動でちょっと名を知られるようになっています。
そして「野良猫」たちのなどの写真を販売していて、今は寄木で作ったアクセサリー製作にすっかりはまっている写真家のIさんにもご挨拶。

いつもの場所じゃないんですね。
と、Iさんのお店の背後で・・・。
青年が着物の片肌を脱いで矢を射始めました。
「案外当たるもんなんやな。」とIさん。 「そりゃそうでしょ。」と声を出さずに、私。

この青年がひとしきり的を撃っていたのですが、着物を直し、弓懸や「したがけ」を外してしまいましたので、「もう終わりですか?残念だなあ。片肌脱いでうつところ撮らせてもらおうと思っていたのに。」と思わず声をかけてしまいました。
すると、「そうですか。では。」とすぐにまた身支度をして、片肌脱いで・・。

「撮ってもいいって?!」と向こうでIさんが私に目配せで訊いています。 「大丈夫です。」
むろん的に矢を当てるということが肝心なんでしょうが、伝統的な様式美というモノもありますね。
その様式のなかに息を整え、気を凝らす一連の流れがあります。
そしてその様式を美しく実現するには鍛えた体が求められます。

彼の肩から二の腕の筋肉の発達は見事ですよね。
実は私の甥は高校、大学、社会人と弓道に嵌っていましたから、幼少のころは虚弱に見えた体が見事に筋肉の盛り上がった体になりましたね。
ボディービルで作ったからだとは異なる美しさを私は感じます。

見事、的中です。

所作にもそれぞれ意味があるんでしょうが、私は門外漢で・・・・。
- 2023/06/05(月) 00:00:01|
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あまり声を張らずに、どちらかと言えば小声で歌っていました。
目は真剣に、弦を見ていました。 通りかかったときにちょっとその真剣さが「休みの日」という感じがしなくて、ギャップに興味を持ちました。
それに・・・。

自転車のハンドルにくくられてぶら下がっているポリ袋にはたくさんのゴミらしいものが入っています。
ベンチにも飲み物や食べ物の容器が幾つもあって・・・・でも、散らかっている感じが全然ないのです。
何か妙?に真面目な雰囲気を漂わせています。
どんな青年なんだろう。
聞くと大学の一回性だそうです。
「なんだ、フレッシュマンじゃないか。大学生活はいかがですか?」
「・・・、寮生活なんです・・・・」
私も寮生でしたから、寮独自の門限があったり、集団生活もあったりしますが、しかし、たくさんの同世代の仲間と暮らすのは楽しいものでした。それがやや空気が違うんです。

高校では体育系の部活をハードにやってきたので簡単に音を上げるような人じゃないようなんですが、「それがなかなか厳しくて・・・、ちょっとストレスがたまって・・・今日は息抜きです。」とのこと。

この帽子の下にその理由が隠れていました。
なるほどね。
素直な良い青年です。

卒業したらしばらくは総合格闘技をしてみようかとも思っているんだそうです。
へぇ~、それはまた異色だね。「ええ、今の生活とは真逆なんですが・・。」
青年期とは「矛盾」と同義のようなものですからね。それでこそですよ。

やがては播磨の国に帰る身ですから、それまでにいろいろ体験しておくのがいいですよね。
頑張れ、青年。
- 2023/06/04(日) 00:00:06|
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今ある団体の撮影クルーが来て話しています。
この場の「公用語」はフランス語です。私は、もちろん、残念ながら、寄っていません。

私の写真はよく傾きます。
だから当然ある方面からダメ出しが出るのですが、画面の中の気持ちに流されてしまうのですね。

85ミリだと全身を撮るのが難しい。
カッコいいですよね。

ミニコンサートのためにおいでの三味線演奏家さん。

今日は江戸時代の「新内」だったかな、を演奏されます。
あらゆるジャンルの曲を弾くそうです。
ですから現代音楽家の現代楽器ともコラボします。
京都にかかわる映像の背景で流れている三味線の少なくない部分がこの人の演奏なのだそうです。

撮影クルーの一つの目的がこの三味線の演奏なんですが、どうやらお国柄の時間意識があるのでしょう。
先乗りの方?は三人ほど来ているのですが・・・単に先着しているというだけかな・・・もうだいぶ待っているのですが、ほかのスタッフがまだ来ません。 先の3人に慌てている風はありません。

この方も忍耐強くお待ちになっていますが、私は、こういうのがだめな人間なんですね。
この人の演奏をぜひ聞きたいし写真も撮りたい。それが何よりのはずなんですが、我慢ができないんです。

わたしは関係者ではないし、ただ偶然にもここにいて「聞いていかれたら?」といっていただいただけの人間ですから、「どうなているのかなあ。」などとも言えません。
それに、陽が傾けば家に帰って洗濯ものを取り込む任務があります。
- 2023/06/03(土) 00:00:03|
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写真は5月23日から5月28日まで同時代ギャラリーBisで 「SWEET WOMEN & SHOES 女とくつ 」 を開いていた「絵画、オブジェ、インスタレーション、映像など多様なメディアを扱い、ロンドン、パリと京都を拠点に活動する」申芳礼さんです。
彼女の問題意識のすべてをトレースすることはとてもとてもできませんが、まさに「自律する女性は美しい」を感じさせる人でした。
私の写真展では「素敵な人たち」との「人間交叉点」を展示するのがテーマですが、申さんはぜひその中に加えたい方でした。

この人の写真をFBに掲載したところ、すぐさま『美しい』とコメントをくれた女性がいました。
その人も美しい魅力的な女性です。
私は、これまで数回、個展やグループ展の時に「おじさんシリーズ」と題して還暦を過ぎた男性の写真を10点前後展示してきました。
20歳前後の若い女性の写真も魅力的ではあるんですが、そして人の魅力や美しさというモノが年齢に縛られるというモノではないのですが、『美しい女性たち』シリーズもやってみたいと思っているのです。

それで、申さんの様な方を探しているんです。
今思い浮かぶのが…先ほど紹介した、すぐに申さんを『美しい』といった方。
丹波で実業家として活躍しながら個展芸能に向き合っている方。
とても魅力的なので若い女性カメラパースンに「専属カメラパースン」を先に宣言されてしまった方。
そして最近見つけた東海地方の女性実業家。
まあ、要するに見かけ上男たち、見かけ上女たちなどなど世の中には魅力的で美しさを持った人がたくさんいるわけで、もっともっと見つけたいのですね。
そして、中でも「自律する女性」は、まだ古びないテーマだと思うのです。
(実は「自律する男たち」がどれほどいるのかいないのか、これまた大きなテーマなんですが。)

写真の端に写っている「棒」は、実は、三味線の棹なんです。
この個展会場でミニコンサートをするためにおいでになっているキャリア50年の「女性」三味線演奏家がいるんです。
この自律した「女」たちが申さんを慕い支援し共感して集まってきているのです。
つい最近大きな規模で開かれていた京都グラフィー。それにはサテライト会場として100を超えるギャラリーやホテルやが参加したんですが、それを取りまとめる・・・実は京都グラフィー発起人の一人である女性もこの会場においでです。

フランスとイギリスにも活動拠点をお持ちで、時々日本に帰ってくるのだと言います。
昔、「狭い日本にゃ住み飽きた」なんてセリフがありましたが、「こんな世界やだ~」とばりに雄飛しているわけです。
「やだ~」と否定し拒絶するだけなら帰っては、来ません。 ここが強さですよね。
まっとうに見つめる目を持つ人、それが美しいのです。
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- 2023/06/02(金) 00:00:01|
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日本にきている外国人は観光の人ばかりではないことは言うまでもないですね。
ビジネスで、留学で、「研修」の名のもとに低賃金労働者として。
そして様々なジャンルの芸術家たち。 ダンスや音楽の分野はもちろんこの人のような絵画の分野の方も。
この人が作品を展示していたのは最近できたギャラリーで中国の人が運営しています。

私はこの近くの別のギャラリーに来たのですがその帰りに「おや、こんなところにギャラリーがあったっけ?!」と急停車です。
外から見ると額装した仏画のような作品が見えます。
中国の仏画や彫刻もまた絶品ですからね。見せてもらうに何のためらいがありましょう。
この方の絵は伝統的な色彩や記号的な図象を取り入れながら描こうとしているのは、まさに現代的な精神的葛藤です。

私は様々なところで見る龍や白虎やという絵柄についてはどちらかというと否定的です。
日本画の人だけでなくイラストの人たちも何かと言えば龍を描きますが、一部を除いて、あまり評価できません。
最近竜安寺で元総理大臣であった細川護熙氏の絵がいた龍の襖絵が公開されていました。幼龍、意気盛んな成龍、そして達観し自適な老龍を描いていました。ここにはただ単に伝統的な図象で、よく知られ人気のある龍を描いたというだけではない精神が見られました。

この人の場合にはもっと現代的で喫緊の課題に向き合う精神の葛藤が描かれていました。
中国で見る絵画は伝統の高度な技術的伝承が多くて、目を見張る巧みさには驚嘆しますが、しかし、そこに現代的精神の表現があまり感じ取れないというモノも少なくなかったように・・・・ごくわずかの見分でしかありませんが・・・思いましたが、一方で、イソップの言葉であったにしても、緊張感のある現実との葛藤の見える作品もまた存在しました。
「自由」の国だと自称しながら「自由」であるという錯覚に満足しているのとは違うなあと感じることが良くあります。
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- 2023/06/01(木) 00:00:05|
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