この日は、ずいぶん以前に撮らせていただいた友禅の絵師にお会いして貴重で実に愉快な話を聞かせていただき、またその絵も見せていただき・・・で、ちょっとご機嫌な気持ちで自転車を走らせていたのです。
1999人目を撮ることはできたけれど、どうも2000人目の「素敵な人」を見つける機会は、しばらくなさそうだなあなんて気持ちになっていたのです。がしかし、それも悪くないじゃないか。やみくもに「とにかく撮ろう」なんてことになっちゃまずいしな、などとも考えていたのです。
そんな私の目に爽やかな印象が飛び込んできました。

木陰に自転車を停めて読書するこの人です。
河原町当たりを歩いているとなかなか出会えない空気の人です。
ただ、比叡山を覆った灰色の雲が、山頂辺りに雨を降らしながら、しだいに如意ヶ岳の方に流れてきます。
それで、先ほどまであった明るい陽射しがどんどん・・・。

ピンクのシャツに白い玉のネックレスがとても効果的にこの人の印象を作っています。
そして「読書」

ちらっと書名を見てしまたったのですが・・・・エンタメではありません。
この人は、西洋史を学んでいるそうですが、う~ん成程こういう方面にも関心を持っているのか、なかなかいい攻め何処だなあと。

私は今度の写真展で「素敵な」若い女性たちを30人ほど並べます。
が、自慢じゃないですが、私が見つけて声をかけた素敵な人たちは、色々な写真展やネット上に人物写真を出している人たちが撮っていた人たちとは一味も二味も違うぞ!と言いたいのですね。

上手い写真じゃないけど「いい人を撮ってるね。」と言われる自信はあります。
そこが、私の写真展の「売り」の一つです。

2000人目がこの人だったのは何か象徴的だなあと、自分で思います。
- 2022/09/30(金) 00:00:08|
- 人物
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ここに来る前にあるギャラリーの運営責任者の方とお話していました。
年年歳歳芸術家たちの総体的な劣化が見られるというのです。 わたしはその分野について長い期間、見聞きしてきたわけでもなく、その分野の教養も備わっていませんが、共感、同意する点が多々あります。
ある、最近亡くなった作家がが「ちょっと早く亡くなりすぎたね。惜しかたtね。」とその作家の遺作を見ながら話したばかりでした。そしてけれのような創造意欲と意識の先鋭な作家は、あまり見られなくなったね、と話したばかりでした。

そういう意味からして、この人のようなモノづくりの人がいると嬉しくなりますね。
この人のホームページを見てあげてください。 http://atsushiinoue-shoes.jp です。
私はあまりこういうことは書かないのですがね。

関東からおいでのようで、この際、関西各地を回りたいとのことで、まだ少し関西に滞在するようです。

それにしてもやはり肌の色が、好みに合わないなあ。
でも、「あとは自分の問題(技量とか考え方とか。)」と考えて撮れるのはうれしいことです。
つまり、シグマのレンズを購入して、これだけの性能を持ったカメラに付けていたら、いい写真にならないのは「自分のせいだ」と思えるということは、撮ることに集中できるという事ですからね。

それでもα900とミノルタレンズとの組み合わせは捨てがたいと思うのですから、感心します。
そちらの方がもっといい写真を撮れるって感じがあるんですね。

個展のために過去の写真も振り返ってみるのですが、α900にミノルタの28-70を付けていた頃の写真が結構いいのに驚くのです。
オートフォーカスもそれほどまでは早くないし、ジーコジーコと音がするし・・。でもf2.8なんだけどきっちり写りボケもいいんですね。
新しければいいってもんじゃないなあと思います。
このカメラを作ったミノルタとソニーの技術者たちの思いが感じられます。

こんど、木管四重奏のメンバーを撮る機会があるんですが、多分必ずα900とミノルタレンズの組み合わせも持って行くと思います。
web上でカメラやレンズのレヴューを見ますが、メーカーのよいしょ動画がみたいなものが多くてこれって、なんだろうなあと思います。
これでは「モノづくりの人」をリスペクトすることにはならないのになあと思う今日この頃です。
- 2022/09/29(木) 00:00:02|
- モノづくり
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京都文化博物館では毎年この頃に「アートフェスティバル」が開催されます。
始まったころとは大分雰囲気が変わってきましたが、それがCOVID-19の影響で出展者が大幅に限定されて、ちょっと寂しい感じです。
そんな中、かなりユニークな靴を販売する方に出会いました。

そしてこの方自身が徹底的に靴にこだわったいでたちです。
Tシャツのデザインはこの人自身の製作した靴のプリントです。そして区部から下げているのも左右異なった靴のデザイン。
そして足元は写していませんが、左右別のデザインの靴を履いています。

今、若い女性のお客さんが来てとても興味深そうに説明を聞いています。
どの靴もユニークなので、私から見れば履く人を選ぶなあと思いますが、作っているこの人からすれば」、お客さんの様々な要望に応えたいということに尽きるわけで。
それはただ単に外見的なデザインというだけでなくて・・歩きやすさとかフィット感とか。

お客さんの足型をとるところからするわけですから、オーダーメードです。
手縫いだそうです。ミシンは使っていません。

スーツだって?既製服が圧倒的に多いわけで、ましてや豊かとはいえない日本の庶民にしてみれば、靴をオーダーで買うなんて・・、と思いますよね。
その社会・文化意識を悔しがっていました。
自分の本当に会った好みの、そしてて良いものを長年、大切に手入れしながら使う文化。
食器や家具などには、そういうことがある程度見られるように思うのですが・・・。
家を含めてスクラップ&ビルドですもんね。 耐久消費財なんてどこにあるんでしょうというくらい、壊れやすいし(壊れやすいというのは物理的にもですが、文化的価値もどんどん消費されつくし壊されていきます。
こんな世の中では生産者はどの分野においても「粗末に」されます。
これは芸術分野でも同じです。
- 2022/09/28(水) 00:00:03|
- モノづくり
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10月22日には三大学合同の演奏会が京都コンサートであるんですって。
そして彼はそのためのレッスンです。

橋の下で風ているというアドバンテージはあるモノの音量豊かに吹く力をお持ちです。
高音も低音も素直に膨らみをもって響かせています。
まあ、私が偉そうに言う事じゃないですが。

学生生活も少しずつ旧に復しているのでしょう。
しかしこの2年間が失わせた学校文化を十分に回復し継承できるか、それはこの人たちにかかっていますね。
大切な世代です。苦しさも大きかったでしょうが、実りもきっと大きいに違いない。
この困難が学生たちの色々な気づきや深い体験をさせたことでしょう。

大人たち世代はそういう青年をほったらかしにしないで同時代人としての共感をもってつながりたいものです。
そしてそういう課題を学校・先生任せにしないことが大切でしょう。

この人もそうですが、自らこの時代と正対して自分たちの青年期を形作っているのですから、リスペクトしたいものです。

私には、この人たちと「ファインド」することしかできないですが。

私の大切な若い友人が、私たちの京都ファインダー倶楽部を「京都发现者俱乐部」と訳してくれたことで、大いに啓発されました。
「发现者」とは「発見者」の事です。 森羅万象について美や魅力や苦悩や軋轢などの真実を「発見する者」の倶楽部だというのです。
なんてすごいクラブに加入したものでしょうか。
写真を撮るということは、そういう事なんですね。
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- 2022/09/27(火) 00:00:03|
- 音楽
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今回の写真たちは少し大きなプリントにしないと良さを分かってもらえない種類のものだと思います。
多分四つ切ワイドではちょっと小さい?

出かけるときに悩むのは「リュックの中にはどの組み合わせを入れていくか。」ということ。
重い、大きい刃持ち出す気になれないからダメ!は今のトレンドなんですが。
実際、d850にシグマの85ミリだと帰宅した時の疲れが違います。翌日まで背中が痛い?!

ズームにしようか単焦点にしようか。今日出会えそうな人、その人とはどこで出会えるか。 狭い屋内などという、ロケーション次第では85ミリでは苦しいことになる。
でも結局、今一番やりたいことは何? それはシグマの85ミリの実力を実感すること。
だったら、一択でしょう?! D850 + シグマ85ミリ。

音楽をしている人の姿で、私が好きなものに、ふめんをみて、う~ん、どうしようか、どうしたらいいのと考え込んでいる姿があります。
演奏しているだけが音楽じゃない。
音楽もまた思考ですから。

写真もまた思考だという写真にするには、切れのある画面が欲しいと思う私です。
そして対象を浮きだたせる素直で美しいボケ。

シグマのARTレンズはそれをかなえてくれそうな気配があります。
そして、D850の光学ファインダー。
熟達にはもう5年や6年はかかるかなあ。
- 2022/09/26(月) 00:00:05|
- 音楽
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この方は「京くみひも」の分野の「伝統工芸士」さんです。
周囲に沿う明示したものがなくて、お別れの直前に名刺交換をしたら、その名刺に「伝統工芸士」に許されたマークがありました。
「あ~、そうだったんですか?!」

そう私が言いますと「私はまだまだですから。」と言われるのです。
私がこれまでお会いした多くの職人さんは、伝統工芸士であれ京の名工であれ、そのほとんどがそれを鼻にかけることなく、謙虚な方が多いので下。

何度も書いてきたように「伝統工芸士」は全国にも4000人と少しいるだけなんですから、「伝統工芸士」となったことはとてもうれしいでしょうし、誇りに思っておられることでしょう。 当然です。
でもその一方、そう呼ばれることから来る責任を感じておられる方が多いのです。
そして、そこはやはり京都ですね。周囲にたくさんの伝統工芸士が居られて、先輩たちの技術水準はさらにさらに高いところにあるということを皆さんが感じておられるのです。それは、今存命の方たちだけではなくて過去の職人の仕事が残されていて、何時もそれと比べられるからでもあるでしょう。
それで、何時も、まだまだだなあ、師匠、親方にはもちろん先輩たちにも及ばないなあと思うことが多いのだと思います。
50,60は今や若手ですからね。これからですこれから。

80の方が、色々な務めは果たしたし、ようやく少し前から思うように製作できるようになったとおっしゃっていました。
目や体力に衰えはあっても、若い時には勢いもありもあり上手くもあったろうけれど、「枯れた技術、感性」はこれから花開くのだと。

そういう姿を周囲に見ると、この方などは「私はまだまだ若い」と思うのかもしれません。」 すごいことですね。
若い人たちが盛んに作品を売りに出し「〇万円」だとか「●十万円」だとか値を付け、横に「・・・作家」書いているのは、若い気負いで、それもいいのですが、でも良いものはそんなに近いところにあるのじゃないよとも言いたいですね。

私はこの方の様な職人さんに接する度に「10年ちょっとって来たからと言って大きな口を叩いちゃいけないよ。」と常に反省させられます。

成長というものがあれば、それはそれとして認めながら、もっともっとと思いたいものです。
- 2022/09/25(日) 00:00:05|
- 伝統工芸
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多くの人と作品を並べて出展するというのは、どういう感じなのでしょうかね。
私もグループ展には出していますが、ちょっと違う感覚なのではないかなと思っています。

眼鏡越しに瞳にピントを合わせる工夫を模索しています。
というのもこのカメラには顔認識はしますが、瞳までは判別しません。
集合写真とか旅行などの記念写真なら、「顔認識」くらいでいいのですが、ポートレートの場合には、顔ではあまりに漠然としています。
メガネはオートフォーカスを惹きつけますから、その奥の瞳は捉えないことがままあります。

マニュアルにすればいいことなんですけど、顔が動くのに合わせるには、熟練が必要ですね。
f1.2は勿論のことf1.4とかf1.8でも捉えるのは難しです。

「芸能人は歯が命」とコマーシャルのキャッチフレーズにありましたね。 ごもっともだと頷きます。
「ポートレートには瞳が命」と言わせてください。
まあ、もっとも、いい写真というのはそこから先なんですけどね。

こういう青年と話して、「今」を感じさせてもらえるのはとても貴重なことです。
私は100年以上前の本を時々読みます。その本の言葉や問題意識の方が、私の気持ちには素直にそえられますから。
ですから、逆にこういう時間がないと現実離れしてしまいますから、有難いのです。

過ぎてきた過去のおつりで生きていくようなことにはなりたくないですからね。
- 2022/09/24(土) 00:00:04|
- 絵画
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彼は今現在、芸術系大学の4回生で、来春には関東の芸術系大学の院に進みたいと頑張っている人です。
この時はギャラリー・ちいさいおうちでたくさんの若い坂さんたちに混じって作品を出しています。

ギャラリーのオーナーさんが「新春の作品展には少し大きな作品で参加してよ。」と盛んに誘っていました。
オーナーの目にかなったようです。

ぼかしています、背景にあるのが彼の作品で「うさぎ」が描かれていますが、特異なおもしろい雰囲気を醸し出しています。
そして作品をまとめた大小の画集やグッズを制作して販売するという企業家精神にも富んでいます。

写真を撮り始めるまでに、ずいぶんいろいろなことを話して、いつの間にか外は暗くなっていました。
話に交じっていたオーナーさんは下の階で、もう扉を閉める時間なのにじっと待っていてくれました。

4回生ですから卒業制作もありますし、「院試」にも備えなければなりません。
これからなかなかハードですね。そうだと分かっているのにずいぶん時間をとらせてしまいました。

穏やかに、しかし、しっかりと自身の思いを表現できる人です。
部屋の中なので、マスクをとってと言えなかったのが、ちょっと残念でした。
この辺の押しが弱いところが私の弱点かな。
- 2022/09/23(金) 00:00:09|
- 絵画
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ご婦人たちも興味深そうに近づいてきました。

あの飲み物のカップはカモがつついて倒していきました。
実に貪欲に食べ物を漁りますね。
どんどん群れを上流方面に移動させています。

そして満腹すればごらんのとおり。

職場に入ったころは忙しさと上司との葛藤で苦労したそうですが、今はそれも乗り切って仕事に対して自信と誇りが湧いてきているようです。

11月の個展のお知らせを渡すと、「是非行きます。」と言ってくれました。
「休みが合わなければ年休とっていきますよ。」と聞こえたのは私の空耳でしたでしょうか。
- 2022/09/22(木) 00:00:02|
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11月の個展位向けて「あいさつ」文を作りました。
期間中に入り口付近に貼りだします。と、同時にギャラリーのwebサイトで数点の写真を共に掲載してもらいます。
その「あいさつ」文を英、中、韓国語に翻訳したものも掲示します。web上にも載せてもらおうと思います。
無論、私にそんな翻訳ができるはずはありません。 中国人の若い優秀な友人たちが力を貸してくれました。
その翻訳をしてくれた文章によって気づかされることがありました。 「ぼーっと」していけませんね。
私が参加している「京都ファインダー倶楽部」の「ファインダー」とは何なのか。ああ、そうなのかと思いましたね。目からうろこでした。
さて、鴨川の岸辺を自転車で走っていると・・・・。

先ほどまでは本を読んでいましたが、 鴨たちがどんどん近づいて彼を取り巻こうとしていました。

鴨川の空気、景色を楽しみながら、ジャズを聴き、本を読む。 いい午後ですよね。
そんな彼に本を閉じさせたのはカモたちでした。

カモの生態をまるで知らない私の予想では、台風の影響を受けた昨夜来の雨で鴨川の水が増えて流れがとても速いために、今日は陸上生活なんじゃないかなと・・・。
草を食んでいます。

そのカモたちが芟う方面からどんどん彼の方に近づいてきて今や彼の足元にも。
何故か自転車まで啄んでいます。タイヤにでも餌になるモノがついているんでしょうか。
彼は京都に来て3年余りの暮らしだそうです。
せっかく京都に来てもその大半がCOVID-19で家に閉じ込められるだけでなくて・・・彼は医療関係者だそうで・・・・仕事を覚えたての時期なのに激務の無我夢中の日々が続いたわけです。
それがようやく一息付ける感じになったので、えいやあと泊りがけの旅行を計画したのに、今度は絶妙なバッド・タイミングで台風接近。列車が運休してしまって・・・京都を回るしかないか・・・という訳なんだそうです。
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- 2022/09/21(水) 00:00:05|
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この方が「人物」を撮ったあるエピソードを聞かせてくれました。
私の写真史には未だかつてない体験ですね。 そういうことが一づくらいはあってもいいかな、と思いました。
それに中央アジアの巨峰に撮影に行って、その地の人々の純朴、率直なことに感動して10数回も通った話。
そこに行くと多くの人がこの地の人々が好きになって「○○病に罹る」というんだそうです。

猛毒の蛇にかまれて死線を彷徨いながらも、その地の十代半ばの女性に救われたことなどなどこの方がどれほど豊か❓な経験をされてきたか。私とは比べようがないなあと・・・。

くわえてこのかたは「書」もよくするのだそうですが、なんと私の旧職の時の先輩になる書家とも長い交流があるそうなのです。
えっ、そんなところにもつながりがあるんですねぇ。
私がその書家の本名ではなくて書家としての画号でお話をしたら、すっかり私を受け入れてくださいました。
その書家のお連れ合いは有名な日本史学者なんですが、学生の頃から数冊の本を通じてご厄介になっていました。

短時間マスクを外してくれましたので大急ぎで撮りました。

こうして対話しながら撮るときにD850にシグマの85ミリのように大きな形のレンズを付けて撮るのがいいか、フジのXTシリーズくらいの小さめのカメラで撮るのがいいか、「被写体」になってくれるの人の心理はどうなのか、また改めて色々聞いてみたいですね。

もっともXTシリーズをもってはいないですが。
一挙に「コンパクトカメラ」のX100シリーズなら試せます。
- 2022/09/20(火) 00:00:02|
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私の旧職の先輩が「若い時の絵を出しているから見においで。」とハガキをくれました。
それで、初日に出かけましたら、そこにこの方がおいでになって、作品展の別の出品者とお話になっていました。

漏れ聞こえてくるお話では、先輩のことを30年以上前からよくご存じなんだそうでして、「(彼は)静岡に生まれて静岡に育った人だ」とのことでした。
へ~、先輩はそんなこと言ってくれなかたなあ。私が静岡の生まれだとは知っているはずなのになあ。

その先輩は「独立展」などで「農夫シリーズ」を長く画いてきました。 そのシリーズが私は好きで、これからも画いてくださいねと言ってきていたのですが、その「農夫」には具体的なモデルがいたのだそうです。
とても誠実で寡黙で働き者だったそうです。
その農夫が必ずと言っていいほど画面に描かれ、大概はそれよりずっと大きな古い農機具が描かれてきました。
色はいつも地味で青系や深い緑系の力強いものです。

で、いつの間にか、会場の人に椅子を勧められて、この写真の方と私の対話が始まりました。
もっとも80~90%は私が聞かせていただいていたのですが。
それはこの方の体験が私などの生活の枠をはるかに大きく越えたものだったからです。

聞けば、写真も50年来撮り続けてきていて、チェコだったかの美術館に永久展示されているものもあるんだそうです。
中盤カメラで7000メートル級の山岳写真も撮ってきたそうです。
これでは「実は私も写真を撮っているんですが。」なんて、カメラを持ち出せませんね。

この日はD850niシグマの85ミリですから、隣り合って並べられた椅子に腰かけたままでは、近すぎて撮れません。
それで、話の合間にずりずりと椅子を後ろに下げて・・・・。

この方が 「これまでいろいろ撮って来て、人も撮ったけれど、自分が撮られることがないから、どうもね。」
ISOをもう少し上げて撮る方が良かったようですね。
どうもこ感度についてはついついブレーキがかかってしまいます。
- 2022/09/19(月) 00:00:03|
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初めましての人なんですが、少しずつ注文を聞いてもらえました。
この辺りには下賀茂神社もありますし、アニメで有名になった枡形商店街もありますから、こうしてちょっと一人旅の人も結構見かけます。
でも、こうして水のあるところでちょっと足や腕を出して・・・という撮り方は何時までで起案すかね。
10月10日ころまでは、まだ日中暑い日はありますが、・・・・。
ちょっと靴は意識しているんです。

もうそろそろ帰りの新幹線の時刻が気になりますか。

この辺りからだと京都駅に行くには市バスを使うことになりますね。
京阪電車で七條まで行ってとかいう方法もありますが。多分。 地元人間として市バスを使わずに自転車と自動車での移動がほとんどですから、たまにバスの利用の仕方を訊かれても答えられないことが多いです。
もっとも若い方はほとんど何かアプリを利用して、・・・私たちより正確で効率的な・・・移動法をすぐに探してしまいますが。



では道中、気を付けてお帰りくださいね。
- 2022/09/18(日) 00:00:05|
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秋とはいっても日中はまだ暑さが残ります。
そんななか遠く関東から来られて、朝から「観光」です。 「京都は暑い」ですから鴨川の流れに足を漬けて、ちょっとホッとしたところです。
遠目に白い靴が脱いでおかれているのが見えましたから・・・・。そして白い帽子。 その間に黒い服。いいじゃないですか。

今日は重いD850に同じく重いシグマの85ミリですから、これを持ちだした甲斐があったなあというチャンスが欲しかったですね。
このレンズ、いいと思いますよ。

「冷たい!」水ではありませんが、今はこれくらいがいいですね。私も手指を流れに入れてみました。
私もこんなゴロゴロした石の上に立って撮る場所を選びたいのですが、なにしろ足の裏が「痛い!!」ので、諦めです。
写真のベストショットを取ろうという気概はないのか?!と写真の神様に叱られそうですが、痛さに思わずよろけてカメラとレンズを水没させる可能性があまりに高いので、「止めておきます」

なんというんでしょうか、肩から胸にかけているバック。口が開いてカメラがのぞいているので落としはしないかと気が気じゃありません。
スマフォで撮る人は勿論多いですが、こうしたカメラを持ち歩く人もまた意外に多いように思います。
プロや心あるアマチュアの腕の立つ人たちの写真作品がより多くの人々の目に触れる文化を作っていって、スマフォよりカメラでという流れができるといいなあと思います。
そして何より、やっぱりカメラで撮りたいなあと思わせるようないい写真がカメラ愛好家によってより多くと撮られることが肝要ですね。

そしてカメラ愛好家の仲間内でだけいいね、悪いねと言っている状況を大きく脱することが大事だなあと思っています。

周囲に人がいませんからマスクをとりませんか?とお願いしたのですが「マスクの下はスッピンだから・・」と。
それでせめて少し上を向いて帽子のつばも上げてもらって・・・・。
ホントに、早くマスクが外せるようになってほしいものです。
でも、すっぴんでもいいのになあ。でも、そういう訳にはいかないようです。
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- 2022/09/17(土) 00:00:04|
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安倍晋三氏の国葬問題と旧統一神霊協会が自民党をはじめとする中央、地方の保守政治家に深く浸透していて、それを誘導するうえで安倍晋三氏がカギを握っていた問題は深く絡み合って、今、国政の大事件となっています。

マスコミやネット上の発言など、国葬を支持し、旧統一神霊協会との関係を曖昧にしようとする人々と、それを厳しく追及する人々との間で、いわば「空中戦」が激しくなっています。
しかし、大事なのは、この写真の人々が展開しているような「地上戦」でしょう。
民主主義の実体化とはそういう事でしょう。
私が、この場の代表格の方に声をかけようとすると「どうぞあなたもマイクをもって訴えをしてください。」と勧められました。
私も道行く人たちに話しかけたいことは多々ありましたが、ご遠慮申しあげて撮影の許可をいただきました。

この日は「日本の平和と民主主義、革新統一をめざす京都の会」(略称・京都革新懇)が市内四カ所で宣伝活動をするのだそうです。
革新懇に参加する各団体の代表がこもごもマイクを握ります。

道行く人にビラを手渡して話しかけているのですが、それに応答する人がいつもより多い感じがします。
国葬問題と統一協会問題はかなり関心が高いようです。

もう閣議で決まってしまっているモノを今更反対を叫んでも意味がないだとか、投じる税金が多いので反対などといくら言っても、すでに使われてしまうことは避けられないのだから、今は静かにして事が済んでから何なりと追及すればよいなどといういう「インフルエンサー」がいたりしますが、今まさに違法が行われようとするときに黙って見ていようと呼びかけるのは国葬を実施する人と五十歩百歩の罪を犯すことになります。

「この開戦には反対意見もあるだろうが、すでに閣議で決まってしまっているんだから、押しとどめることはできない。戦争に国費を費やして多くの人々の暮らしが破壊されるといっても、もう使われることは決まっているんだから、反対の声を上げて混乱させるような・・・国に殉じようとする崇高な気持ちを持った兵士を批判し傷つけ、その兵士を送り出す家族の気持ちに対して失礼で「はしたない」こと、無駄なことはやめて粛々と事態を見守り、・・・・事が終ってから、責任を追及したらいい。」というのと同じ理屈だと思いませんか。
反対なら次の選挙で自民党を少数に追い込めばいい・・・それまでは任せるしかない…という理屈も、同じ役割を果たします。
無責任で議会制民主主義(を敢えて形骸化しようとする)論です。

あなたの街でもいろいろな人がいろいろな立場から様々な意見を街頭で述べていますか。
旧統一神霊協会について問題にするときに「勝共連合」を問題にしないのは、事の半分以上を語らないようなものだと、私も思います。私はこの幕を見て我が意を得たりと思って、私のブログでも伝えさせてくださいとお願いしたのです。

今度「あなたも一言どうですか?」と言われたら、マイクをお借りしようかな。
- 2022/09/16(金) 00:00:02|
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仏教国からキリスト教国、イスラム圏にも深く入ってのウクレレ放浪旅。
日本の「仏教」は果たして仏教であるのか・・・というかなり大きな問題があります。
この人はいわゆる上座部仏教圏も歩き大衆部仏教圏も歩いています。
そうした中で「日本の仏教」について大いに考えさせられた様です。

私もしばしば日本の宗教界についてよそながらかなり否定的に見ていました。が、この人の考えを聞いて、なるほどそうだと思うことがありました。



この人の話したほんのちょっとしたことがきっかけになって、こんなことを考えたのです。
それにしてもユーラシア大陸を歩いた人の見識は、本当に広いものだなあと思ったことでした。
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- 2022/09/15(木) 00:00:04|
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世の中にはすごい人がいるものです。
ユーラシアを股にかけて・・・・・。

ここしばらくこの橋の下でウクレレを弾くこの人を見かけていました。結構、長時間弾いていますし、腕はかなりのものです。
私のウクレレの印象は、若大将がかっこつけて弾いているというくらいのもので、ハワイアンと切り離せない楽器でしたが・・・。
「入口のハードルは低いけれど奥域は深いよ。」

中国は都市部でなく周辺部をぐるっと、中央アジアにも、西アジアから東ヨーロッパ、スペインなどまで・・・、ウクレレもって自転車で。
びっくりするのは現地に行くと現地の人に溶け込んで現地語で話す。
インドでは、もう話す人もないのではないかというサンスクリット語迄。
一体何か国語を話すのでしょうか。

私が声をかけた時に、なんと板っと思いますか?
「人々が働いているような時間にこんなことをしていて申し訳ないんだが・・・・。でも実に楽しいなあ。」と。
いわゆる投げ銭も受けているのではありますが、一宿一飯はあるときは仏教寺院に、またある時は「おいで我が家に泊まればいいよ。」という親切な声に誘われて、だそうです。

私が話しかけると「日本ではこうして話しかけてくれる人も少ないねぇ。 多くの国はどんどん話しかけてくるし、お金もくれる。まじりあうのに時間はいらないことが多いね。これがあるし。」
- 2022/09/14(水) 00:00:03|
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昨日の方で、撮らせていただいた人数が1991名となりました。
11月の個展までに2000名を達成するとかなんとか言っていますが、どうした見ず知らずの人が撮れるのか・・ト撮れらせてもらえるのか、何処に行けばそういう「素敵な人」に出会えるのか・・・・未だにわかりません。
で、撮らせてもらえる確信がない、不安なままなんですね。

今日ここまで来て、ついに(というほど劇的なことでもなく、初めての事でもないのですが・・・途絶えてしまいました。

まあ、でも、それもいいじゃないですか・・・という気持ちではあるんですが。
リタイア後の三次五カ年計画の第三期のうちには2000人の達成と10回の個展の開催を目指してはいますが、問題はそれをしたら、それからどうするの?という事ですよね。
まだ達成していませんが。
- 2022/09/13(火) 00:00:01|
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職人さんたちの写真をポスト オンできるのはうれしいです。
が、一面悲しいですね。
なんと言いますか、色々なところで地球環境を守ろうとか、生物の多様性を残そうなどと言っても今現在地球のあちこちで様々な種の最後の個体が死滅しているのです。

日本の伝統工芸もまた、同じ状況ですもんね。
どれだけ「日本に京都があってよかった」だとか、日本の伝統的な美や食やについて語るときにいくら京都が引き合いに出されて、一部のものは観光資源としてちやほやされたとしても、、もう職人の世界の大半は「不可逆的な衰亡の過程」:に入ってしまっています。
もう、遅い、のです。

その中でもこうして伝統を継承している人々は本当に貴重な方々です。
ですから、私は「種の採集」の意識も持ちながら撮っています。

市長が和服を着て議会に登壇しようと、文化庁を京都に招こうと、事態はもう戻らないでしょうねぇ。
これまでと同じ論理で工芸を見ている以上は、もう滅びの道をまっしぐらです。

職人さんたちは、懸命に技術を高めてモノづくりしていくより方途がないのですが・・。

この方は手描き友禅の範疇にある「金彩」をされています。
これは「付け下げ」の生地です。 多分。

一旦、外国人観光客に依存した観光施設は、COVID-19の感染が増えている中で「行動規制をしない」などといって日本人の観光的な動きを促しても、客は回復していません。
私たち幾人かが注目していた瓦製作技術を生かした造形を販売していた若い夫婦の店も閉じられていました。
発展的に引っ越したというなら、それはうれしい誤解なのですが。
- 2022/09/12(月) 00:00:05|
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「Nichino Iwabuchi Dialogue Exhibition」から
河原町通りの四条通りと三条通りの中間を少し南に下った辺りにあるギャラリー「ギャラリー Maronie」が長い夏休みを明けての展示です。
5階も学生でしたが、この階も学生。
開催期間は今日(9月11日)までなので急遽アップします。
興味のある方は是非お運びください。
という訳で・・・。
入り口近くにあった印象的な作品です。

そして作者ご自身もDMに採用しているお気に入りの作品の一つ。
表情もですが、首のひねりがいいですね。

こちらから見ると・・・。
釉もいい効果を上げています。

これは大きめな作品です。
なかなかの迫力ですが、表情がどこか憎めない感じ。
後ろ向きに写っているのが作者の「Nichino Iwabuchi」さん。
この作品と作者とが私には、うまくつながりません。・・・・と言っても私がこのように撮ったからですが、実物はもう少し愛敬があります。

これも面白い作品ですね。
各鼻ごとに一つの顔を作っていますが、皆それぞれ表情が違います。
各部を顔だと判断した場合の「目」にあたる部分は唇になっています。それがそれぞれに表情を与えています。

これは木彫作品。一つだけ床に置かれています。
この作者、面白い、しかもかなりの表現力を持っていますね。

作品と作者のギャップを見てもらうために、作者自身があのコーナーにパイプ椅子を持ってきて腰掛けるのをこれ幸いに撮らせてもらいました。
いい場所に座を占めましたね。

これはなかなか戦力的布陣ですよ。

いいでしょ?! このツーショット。 実はスリー・ショットなんですが。

像のそれぞれは、当然のことながら?、マスクをしていませんが、作者はマスクありです。
照明は作品のために上から照らしていますから、前髪たっぷりだと陰になりますし、顔の下半分以上はマスクに隠されて・・・。
今年度の卒展でお会いした時、この人だと、私は判別できるでしょうか。・・・まあ、もともと記憶力の弱い私に、この認知症の進行から言ってもそれは無理でしょうが。

少し顔を上げてもらいましたが。

5階の男子学生も面白い作品を展示していましたが、やはり若い人たちの作品を見るのは楽しいですね。

- 2022/09/11(日) 00:00:04|
- 陶芸
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神宮道(平安神宮に通じる道です)に接して建つ京都写真美術館です。
きつの(橘野)さんは日本写真家協会の会員です。
つまり職業写真家ですね。

日本各地の自然、ことに渓流や森林を撮った写真です。
背後に写真作品がボケた状態で見えますが、フレームの中はほとんどが緑と青の塊の様でしょう?! そこにこの方の写真の特徴があります。
「東山魁夷」の色を意識しているそうです。

多くは明け方近くに撮っているし、雨やもやのかかる、「蒼っぽくなる」環境で撮っているそうです。そしてそれをなおかつ青に振っているようです。そしてそういう明るさ〔暗さ〕の下では緑の葉が行きませんから、それはそれで持ち上げ黄味も加えているようです。
職業写真家の創り出す写真らしい、スキルとテクノロジーに支えられた写真です。
デジタルカメラが出現して、この業界は劇的に変貌を遂げてきたわけですが、この人の世代はまさにその大波を経験してきたわけです。
今やデジタル技術を理解し、駆使できないものは業界で生き残ることは難しいようですね。

紙にも随分こだわったようで、自身で和紙を漉いていろいろと試したようです。
その拘りと通じるのでしょうか、写真には鮮やかな赤に近い朱の「落款」が捺されています。
時々、サインでなく、こうして落款を押される方がいますね。
そうした作品を見た時に、「日本画、水墨画、書、篆刻などをされる方たちから、落款を捺す位置についてもっと学ばれる方がいいなあ。」と思うことは少なくありません。

写真を撮った場所は文字通り日本の北から南まで・・・。屋久島などもあります。
点景の人物が入ることもなく社なども見えません。 全く自然だけです。
すべての写真の明るさや彩度感が統一されているところもいかにもプロらしい見せ方でしょうか。
私のような行き当たりばったりとは大いに違います。

どうもピントが来ません。
- 2022/09/10(土) 00:00:05|
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寺町三条を一筋西に行くと「御幸町通」があります。
その東南の角に「1928ビル」という建物があります。
ウキぺデイアには「京都市中京区にあるアール・デコ風、鉄筋コンクリート構造3階建ての建造物。1928年竣工。設計は武田五一、施工は大林組。京都市登録有形文化財第2号(1983年6月1日登録)。武田による代表的な建築設計作品のひとつとされている。 当初は、大阪毎日新聞社京都支局・・」と紹介されています。
このギャラリーで個展やグループ展をやるのは一つのステータスでしょうかね。

そこで、湯澤洋という中国人留学生の写真展がありました。
この人自身が京都で学ぶ留学生ですが、全国に散在する10万人とも言われる中国人留学生の今日を写真で表現しています。
本人を正面から撮った大判の写真。
マンション、アパートの部屋の中を俯瞰して撮った写真。 そして面白いのが冷蔵庫の中をそのまま撮った写真。
衣食と本人を撮って、まさに中国人留学生の今の断面を示しています。
いい企画だと思いましたし、写真撮影の腕前もかなり高いです。

写真の作家的なプロになる人だと思います。
これらの内容で、既に見事な写真集を作っていました。

私自身が10年前に関わった留学生事情とも、その意識や現実生活はだいぶん変化しているようです。
中国の人口は日本の10倍ですから、日本でいえば1万人がある国に留学に行っているという事ですね。
私は東アジアの参加国が、つまり、日本、中国、韓国・朝鮮が平和共存することを実現するしか、世界の安定も我が国の成長、発展もないと考えていますので、中国、韓国「から」、「へ」の留学はますます増えてほしいと願っています。
嫌中、嫌韓など日本が自らの末来を自ら塞ぐようなもので、愚かの極みだと思っています。

昔、中国には4億の民が住むと言いましたが、今は14億です。
14億の個性がいます。それをひとくくりに「中国人は」などという人は中国を知らない人です。
実際、日本への留学を経験した私の若い中国人の友人たちやこの湯君と話すだけでもそれが分かるというものです。
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- 2022/09/09(金) 00:00:03|
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これらの写真が、ちょっと画像編集ソフトで色をいじったように見えるのは、カメラのピクチャーコントロールをビビッドに設定したからです。
このほんの少し前にきれいな青空と雲の様子をとったときに設定したままでした。
青空が鮮やかな老い色に撮れましたが、こうして撮ると、私には、ちょっと違和感がありますね。

でも肌色は悪くない、と思います。
順光でと撮って飛び気味でもいいかなと思って撮りました。

水の勢いや水流の様子が見えますでしょうか。

その水の様子を見せるためにもお二人の白い脚は不可欠です。
そうでないと水の透明感が協調できませんよね。

水を描く画家たちが、実に多様な色を使う理由が分かりますね。
「水色」なんてものはどこにもありません。
透かして見える川底の色や脚の色、陰に入ったブルーブラックのインキのような色などなど、実に複雑です。
大きなうねり小さなうねり、波がはじけてしぶきになり・・・。
う~ん、難しそう。

私の友人に水彩画のとてもうまいものがいて、私はいつもあの男ならこれをどう描くのだろうと想像しながら見るのです。
それも被写体を見るうえでの一つの視角になっています。

まだしばらくは、暑い秋ですね。
「秋来ぬと目にもさやかに認れど じりじり照れるは何事ぞ」(蒼樹)
- 2022/09/08(木) 00:00:05|
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この日は暑かったのです。良く晴れていました。
鴨川の「飛び石」は有名ですが、そのあちこちに腰を下ろして足を流れに入れている人たちがいました。
「どうですか、気持ちよさそうですね?」
「冷たいですよ。オジサンもどうですか?
きつい逆光ですね。

この並んだブロックの上流は流れが止められて穏やかです。
お父さんに連れられた年中さんと年小さんくらいの子がスイミングキャップを被って、浮き輪で遊んでいました。
下流にも、そうした家族連れや小学生が泳いだりしながら楽しんでします。
鴨川の上流には生活排水も工業排水も農業の除草剤や害虫駆除の薬品は流れ込まないことになっていますからね。
ブロックのすり音を抜ける水は勢いが増して急流になります。
ジェット水流ですね。

中高生の頃、女子をからかって「大根脚」だとか「ゴボウ」だとか言っていたものでした。
私はそんなひどいことが言いませんでしたが…本当かなぁ
大根脚は太くて白い。太いと言ったって最近はあまり目にすることのない太さでしたね。
「ゴボウ」はやせっぽちで色黒。
白い脚は少なかったんではないかなあ。
陸上も、バレーもバスケも水泳もテニスも・・・積極的、行動的なものは皆、外で活動しているような印象だったのですね。。…こちらが「陽」
屋内は卓球とかバトミントンとか合従とかブラバンとか。 少数派でしたし、「真っ白け」は男子も女史もちょっとからかいの対象だったかな。…こちらは「陰」のイメージでしょうか。
まあ、不当なことではありましたが。
外で汗をかいて日に焼けるのがいいんだというのが当時の価値観で、青春なのでした。

でも、最近の若者の奥は色白のような気がします。
きれいでスマートな大根が多いようです。
白くなければ美しくないというのはちょっと困ったものだと私は思っています。だからと言って昔が良かったなどとは言いません。

こんなに暑くては、大人だって水に入りたいですよね。そしてはしゃぎたい。
でもそうできるという人は多くない。この二人の魅力はそこにありますね。
私も水に入りたいのですが・・・・入れない事情が。

ご承知の通り内臓などでよくないところがあると足のツボをおさえた時に{痛い!!」 んですよね。
裸足でこうした石がごろごろしたところは痛くってとても歩けないんですよ。 やだなあ。
- 2022/09/07(水) 00:00:04|
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人物写真を撮るのに「ぼかしてこそ。だから大口径レンズの開放でとろう。」という人もいますが、一方で「写真は記録、背景の情報も取り入れて。だから絞って撮ろう。」という少数派もいます。
どちらも主題を考えずに方法を決めて、それを絶対化しようとしているところが、そもそも論としておかしいですね。
こういう議論が・・・例えば構図論などでも・・・写真界隈のユーチューバーには多い感じがします。

・・・などとぼやいていますが、この私のブログをご覧になっている皆さま方で、「おいおい、不勉強だな。もっといい動画はいくらもあるよ。例えばね。・・・・。」と教えていただける方がおられましたら是非教えを乞いたいと思います。
よろしくお願いいたします。

この日は85ミリのレンズの試し撮りをお願いしていますので・・・・場所の制約もありますから…ほとんど引いて撮ろうという気はありません。
とにかく、こんな距離ばかりです。
そして絞りは開放付近ばかり。

被写界深度が浅いのでマニュアルフォーカスだとついつい外してしまいます。
瞳オートフォーカスなら、眼鏡の奥の瞳にピントが合うんでしょうね。
衰えた目で懸命にピントを合わせます。きっと顔は歪んで、他からは見られたものではないでしょうね。モデル撮りならモデルさんに笑われてしまいます。

この人の場合は、一心に制作物や指先に視線を注いでいますから、そんな私の無様な姿には気づいていない・・はずですが。
それにしても撮られ慣れてくれるのはありがたいもので「自然」な・・・しかし、撮られているということは意識のどこかに残して・・姿でいてくれます。
浅い被写界深度で、目と指先にフォーカスしようとしています。

これは指先ではなくて、この人の肌のきれいさを見せようとしています。
製作中の職人さんの集中と厳しさをとりながら、女性である「艶」の部分も撮りたいのですよね。
ご本人にもそう言っています。
- 2022/09/05(月) 00:00:03|
- 工芸
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私は最近、画家で佐賀大学准教授の小木曽誠さんのユーチューブ動画をよく見ています。
彼は自身の画業上の「おいたち」や苦悩などを赤裸々に語りつつ、作画の技法や考え方を惜しみなく動画で教えてくれています。
とても新鮮な気持ちで見ていますし、絵画を見る目をいくらかでも養えるかなと期待してい見ています。

写真についての動画はカメラなどの機材についての紹介動画の外には、入門、初級者向けの「ハウトゥー」動画がほとんどで、多くはあまり学ぶところがありません。
私が既によく知っているので「学ぶところがない」というのではなくて、どれもこれも、大半が入門、初球を出ないからです。

プロの写真家が配信している者もいくつもあります。中には参考になることをお話してくれているモノもあり、有難いのではありますが、プロの写真家と、プロの画家とは「プロ」の内容、意識がずいぶん違っていて、まあ、率直に言って文化的な価値、芸術的思索において格段の差があるというのが率直な感想です。

アマチュアの中級、上級くらいの人が「教えることができる錯覚して「教えることができることを探してきて話している。」というのが写真の方の動画の状況でしょうか。
構図についての話などどれもこれも代り映えがせず自ら探求した痕跡を見ることはごく稀です。
自分の頭で考え抜いた、あるいは先人の成果に真摯に学んで今日の到達を示すというようなモノはほとんど見られません。
やはり、書物にまとめられたものに接するほかないようですね。
私はこれまでほとんど学ばないできましたが、ちょっと回り道をする必要があるなあと感じています。
遅きに失しますが、やらないよりは始める方がいいでしょうからね。

今までずっともやもやしたものを抱えたままでしたら、ちょっと勉強しないといけません。
楽いということをなくさないように、そして楽しさを増すために。。
、
- 2022/09/04(日) 00:00:01|
- 工芸
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いつでもどこでもカメラです。
何はなくともカメラです。
この日は親しくして頂いているお二人と久しぶりの会食でした。

2018年にある写真集づくりの時に一緒に関わったお二人です。
また食べながら呑みながらお話ししましょうという希望が、このままではCOVIDO-19に負けて実現できないね、というのをようやく今年実現しました。

前回は私がお店を紹介して集まったのですが、どうも話足りなかった感じで、今回は別の方の紹介で集まったお店の流れで先斗町のスナックへ。

私はこういう場所は敷居が高くては入れないのですが、私などとは「交際」のレベルの違う方が、ここなら気楽でいいでしょうと。

お店に先客があって、なんとこの店に連れて行ってくれた人の職場の大先輩が。広告業界のレジェンダそうです。
大変素敵な笑顔をされる方で、押し出しが強いようにも見えないのですが往年は相当な活躍をされた方だそうです。品のある紳士でした。

お店の女性の方は、明日ライブを控えているというバンドのボーカリストだそうです。明日声が出るかなあと。

広告業界のレジェンドさんは、常連さんだそうですが、こうしてお店のスタッフを楽しくさせるところが私などとは、遊びの格が違います。

私は、ちゃっかりこのスタッフさんたちに、次の11月の個展について宣伝させてもらい「今度フライヤーでもいただけたら・・。」といっていただきました。
カメラと一緒に宣伝物も常に持っていないといけないですね。
楽しい時間でした。

- 2022/09/03(土) 00:00:04|
- お店
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人生、あと10年。
楽しくて意味のあることをしたいね。 この方の言葉です。
私に残された人生も、多分いいところそれくらいでしょう。

「僕は2000人の人を撮ろうとして活動してるんですが、その一人になってくれませんか?」
「いいよ。」

つい最近NHKの番組で、京都の地元の人が教える良い場所の紹介番組で、この人、取材されたんですって。
もう一人、出町柳の河原で、「超」バランスで意思を組み立てている方。その人は依然このブログにも登場してくれた人です。
最近別の人も始めていますが、選ぶ石の大きさが違うんです。この違い、面白いですね。

テレビでの放送と言えば、私も、例の「文人・光画」展を地元のKBSが伝えてくれたんですが、その「尺」のしっぽのところで2,3秒写してくれました。足りない「尺」を埋めただけの事ですが。
この人も、あまり自慢げではないし、だからどう手tことない感じで話していました。
まあ、私の方の映像で言えば、記者やカメラマンが作品の良し悪しで、取材対象を選んでいるとはとても思えないセレクトでしたね。
そんなものです。彼らの取材力というのは。
だってすでに8回もやっている私の個展を取材に来ないんですから(笑い)

先ほど通りかかった女性3人組は、ここに来るまでは何だかもう一つ浮かない感じでしたが、3人とも無事着水させて「グッド!みごと!これからの人生はどんどん良い方に開かれるね!」と言われてすかっかり気持ちを明るくしたようです。
占いの心理的効用の一つです。
私の哲学から言えば、「ここから壺まであと三歩」ですが、そこは塩梅、塩加減、。
毒の力がなければ薬の作用もないとも言えますからね。・・・だと言って、公共放送のテレビで「今日の占い」とか「あなたのラッキーカラーは。」だとか言って放送するのは、日本の知性をますます弱くするからやめるべきですね。壺の温床になる。

「まあ、お掛けなさい。冷たいのを一杯、どうです。ゆっくり話していきませんか。」
と、いう訳じゃないんです。
こういう人の作った職場は楽しいでしょうね。
- 2022/09/02(金) 00:00:03|
- 楽しいね
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リタイアして、京都のガイドになりたかったんだそうです。
でもガイドになるには「京都検定試験に合格」しないといけないんだそうです。詳しくは知りませんが。
・・・・観光に来た人がトラブルに巻き込まれてはいけないからそういうガイドの資格というものも作られているのでしょうが、「私は無資格です。無料でご案内します。当たり前の観光じゃ物足りなくありませんか?」などという看板を首からぶら下げて、無料案内するのは「白タク」みたいに取り締まられるんでしょうかね。

この方も、私同様、生まれは京都ではありません。

それにしても車で30分ほどもかけて、ここにきて人を喜ばせているんですね。
有料駐車場に停めたんでは・・・京都は高いですから・・・・とてもじゃないけど、できません。
駐車場が、このご近所さんのご厚意で・・・。

明るい方です。私にこれくらいの社交性があれば、今頃4000人や5000人は撮っていたかもしれません。
私の性格では蝸牛の歩です。
まあ、しかし、それもまた良しとしなくてはなりませんね。 人生、色々です。
それにしても、ニコンの色に慣らされていくのは、どうも…。

法師蝉鳴くし、草叢にはリーリーと羽を擦る音がするし・・・・。
青紅葉の穴場を教えてもらいましたが。その紅葉の葉の先端がすでに色づき始めていました。
金閣寺辺りでも色づき始めていますね。
- 2022/09/01(木) 00:00:05|
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