ジャンル分けを音楽にするのが正解かどうか、分かりません。
楽器が尺八だから? いえそうではありません。 彼の研究は仏教らしく、虚無僧が奏でる尺八を学んでいます。
「尺八は禅の修行。尺八を吹くことによって、自分の中に仏があると知るのです」(磯玄明さん)とも言われます。
ですから思想とか哲学、あるいは宗教に分類されるべきかもしれません。

この青年は九州で尺八に出会っています。
聞き間違えでなければ「一朝」流、あるいは「一朝軒」流と言っていたのかもしれません。

九州の大学で研究をしながら、尺八も学んでいるようです。
もう何年も前です。この鴨川のもう少し下った辺りで、やはりアメリカの人・・・この人は壮年でしたが・・・もう何十年も尺八を学んでいるということで、日本人でもなかなか吹くことのない室町時代に起源をもつ古典の曲を吹いていました。

ネット上の記事によれば、博多の「一朝軒」にも多くの外国人が尺八を学びに来ているそうです。
多分それは単なる楽器、・音楽としてではなく禅宗の思想を学ぶことと並行してなのでしょう。
フランスの人で禅宗に興味を持つ人が何人かいました。

つい最近、一年ぶりに再会した私の若い中国人の友人もまた、中国から日本に留学し、今はアメリカでビジネスを学んでいます。
国境を越えて知識を求める青年たちの姿を見ると、まさに人類の未来を見るような気持になります。
この鴨川でも何人もの外国人と出会いますし、写真を撮らせてももらいました。

地球はますます狭く、人々の交流は広がり、厚くなっているのに、一方で戦争をし「やられる前にやれ!」(麻生)などというような人や国があって、人類は何時になったら正気な賢明さを身に着けるのでしょうとため息が出ます。
そして、また、こういう話になるとすぐに「そういうダメな奴は中国人だとか、韓国人だ」とか言い募る愚かな人々が大きな顔をして出てくるのです。

様々な国の青年たちは、それぞれに現代の苦悶を自分のこととして学び研究し行動しています。
こういう異文化理解もまたその一つでしょう。
私はこういう青年たちが作る未来を信じたいと思います。
- 2022/07/01(金) 00:00:00|
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