「あなたもお茶を喫んでいきませんか? 虎屋のお菓子もありますよ。 どうぞ。」と誘っていただきました。
私はお茶の作法もまた、文字通り無作法なもので、ちょっとたじろぎました。が、こんな時には気取らないで楽しめばいいんだと、自分に言い聞かせて・・・。(そうです、相当強く言い聞かせないとついにはしり込みして何も経験しないで終るのがこれまでの私なのです。この悪しき性格を少しでも押しのけて自分のエリアを広げるのがリタイア後の私の最大の課題の一つなのです。)

こういう写真を撮っているのをのを見て「性格的にこういうことができるモノをお持ちなんですね。私にはできないなあ。」なんて言われることが一再ではないのです。
確かに何か明確な課題・役割があってどうしても初見の人たちに話しかけたり、誘導しなくてはならないなどのことがあるときには、ほとんど逡巡することなく行動できるんです。それには自分でも驚くことがあります。

ただし全くのプライベートではからっきしなのです。まして自分の未体験の状況や未知の高い力を持つ人、美人の前ではまるで無力で、アカンタレを絵にかいたような人間なのです。
それで人生、どれだけ情けない悔しい思いをしてきたことか。

それをいま少しでも取り返そうと思っているのです。でもだかと言って「人が変わったように」なんてなかなかできるものではありません。
もし私の手にカメラがなければ、やはり虚しくと遠目に見るだけでここを去ったことでしょう。

そういう意味でカメラと、人を撮ることに決めたこと、蒼樹と名乗っていることが私の人生をどれだけ大きく変えたかわかりません。

こんな表情を向けてもらえるのも私がカメラを持っているからこそでしょう。
「おいしい! 美味しいですよ。」と日本語で。

彼女のような性格的な力が私にあれば、どんなに生きやすかったでしょうか。羨ましい。
と、無いものを数えても仕方がありません。
今の私にはカメラがあるのですから。
- 2019/11/30(土) 00:00:59|
- 楽しいね
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何をしているんだろうと遠目に見ていると、どうやらお茶をたてているらしい。
しかもどうやら外国の方だ。
でも女性はアジア人だし、それも日本人の様だ。
どうもこの外国人男性二人にお茶の手ほどきをしているらしい。
それにしてはこんな寒いところで。

男性二人はどうやら言葉からするとロシア人らしい。
聞くと、ロシア出身なんだけれど今はニューヨークに住んでいるとのこと。

だから英語も話せるんでしょうが、ここでの会話はロシア語です。
この女性はロシア語が堪能で、咄嗟の表現も即座に口を突いて出ている様子から見ると相当な「舌前」だと思いました。
黒文字で直接にお菓子をとろうとするので「ニエット」と制していました。

だって他ではこうして食べたじゃないかというしばしの抵抗があって・・・・・。
ほらほら、まずはこれでとるのよ。それで自分のところに取り寄せて、それから・・・・。

お気づきでしょうか。手前の男性はこんな石を敷いた場所で正座をしています。
聞くと「大丈夫です。」とのこと。
聞いた私が正座ができません。 もう二十数年も前の事、犬の散歩の途中でひどい捻挫をして、ちゃんと病院にって治療をしなかったせいで、足首がおかしな具合になってしまって、二度と正座ができません。とても不安定ですし。
若いころは着地の時に足首を曲げてしまった時にも咄嗟にジャンプして事なきを得ることが多くて、その点でねん挫しないことでは相当な自信があったのに・・・・。

お手前の解説書を読みながら。

お菓子は「虎屋」のものですねぇ。
- 2019/11/29(金) 00:00:23|
- 楽しいね
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高瀬川の五条から南はこれから急速に姿を変えるでしょう。
そこには民泊が毎月のように立ち現れます。そこに海外からの億役さんがどっと流れ込んでいます。
京都市長は市長選を意識して「もう宿泊施設はお断り」などということを言いだしました。それは少なくない住民の声であり、率直な希望でもあるし、私も、遅きに失したけれどその政策転換を歓迎する立場です。

が、市長の宣言はただ選挙向けのイメージ作りであって具体案はほとんど何一つありません。ちょうど小泉環境相と同じです。
御室仁和寺前のホテル建設も止める気はありませんし、今進められている高級ホテル建設の計画を進めたら、その後で庶民層や格安で旅を楽しむ海外からのお客さんのための宿泊施設は打ち止めにしようという臭いがふんぷんとしています。
それはさておき、海外からのお客さんが増えているのですから、そうした人たちが気軽に行けるお店を作ろうとするのは企業家の当然の志向です。

それでこの辺りにはそういうパブやレストランが増え始めています。
高瀬川を「誰か素敵な人はいないかな。」とへめぐっているとある「多国籍料理」とうたっているお店がありました。そのお店は町屋を改装したんもですから奥へ奥へと続く構造です。
その奥の、ずっと奥に幼子を抱っこした外国人男性が見えました。

以前の私なら到底入っていくことはできなかったでしょうが、今は「ミッションがある」という鞭に促されてはいることができました。
そして事情を話して撮らせてもらうことができました。
トルコから来ているとのことで、三年住んでいるとのことでした。
話していると「自分は動画制作を仕事にしている。」とのことで、私が「うん、ちょっと暗いな。」と設定を調整していると、突然振り返っておくから白い紙を持ってきて、レフ板として手に持ってくれました。(上から二枚目の写真)
その反射光をお子さんに当てようとしているのがパパ心ですね。
ここから別のギャラリーにいった時にも以前、商業的な動画制作をしていたという方に会い、ちょっと冷や汗ものでした。

私がカメラを下ろして話していると、この八か月の子はとても素敵な笑顔をしてくれるのですが、カメラを構えるとその大きなレンズに緊張して、お目めをぱっちりと見開いて真顔になってしまいます。

それで、パパは笑わそうとするのですが・・・・これは、どこの国でも同じ親の心理のようですね。
この子の見る人の心を和ませ喜びの気持ちいっぱいにさせる至上の笑顔を写真に撮っておきたいですよね。

私が撮った写真を背面液晶画面で見たパパが、ぜひ写真を送ってほしいといってくれてe・メールアドレスを書いてくれました。

清水寺の個展の時にもトルコから来たお客さんがいて写真を撮らせてもらいました。彫りの深い魅力的な顔立ちが印象的ですからね。
その時のトルコ人も写真を撮っているとおっしゃっていました。
そしてポージングや表情の作り方がとてもお上手でしたが、このパパさんも・・・・。
- 2019/11/28(木) 00:00:04|
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京都にもいくつか芸術系大学があります。
その一つが京都市立芸術大学で、日本画の拠点といっても良い大学です。
多くの日本画蚊が教授としてかかわり、そして若手を輩出してきました。

若手も以前よりは自由に古典やグループ展を開いています。
ですから、ギャラリー巡りをしているとその作品や作家ご本人に巡り合うことがよくあります。

丸太町寺町通りと丸太町通りの公算点を少し下がったところに「MEISEI」というギャラリーがあるのですが、そこではよく日本画の展覧会がされます。
昨週は「櫂」というグループ展が行われていましたが、それは京都市立芸大の川嶋渉研究室の修了生の展示でした。
なかなかの充実ですし、このグループの毎年の成長ぶりを見るのはとても楽しみです。
この写真の方はそのうちのお一人なんですが、そのグループ展への参加に並行して、四条室町の「ギャラリー 小さなおうち」で個展をされていました。

画家として人生を形作っていくのはなかなかの難事です。
学生時代、院生時代から絵が売れて、作画で生活もでき、より良い画材を購入したり、表現の場を拡張していける人も中にいないわけではありませんが、それはレアなケースです。

この人の絵もこの個展中に既に何点も売れていますから健闘している作家です。
でもこれを継続していくためには強い意志が必要で自立心にとんだ精神が求められるでしょう。
そういう意味で私はこうした坂たちの写真を撮ることに興味があります。

8月の「団塊世代±α の男たちの肖像」もその多くが画家や立体造形の作家でした。
それにこの人たちはモデルを描く訓練を積み重ねても来ていますから、モデルを撮るということに対する理解もあります。

一人の女性として、きれいに可愛く撮ってほしいという思いが全くないというわけではありませんが、撮れた絵に対する評価はそれにとどまらないので、こちらの気持ちもちょっと違ってきます。
- 2019/11/27(水) 00:00:27|
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私は京都市内のいくつかのギャラリーを巡って絵や立体の作品、あるいは写真を見ていただくのを一つの楽しみとしています。
その中には京都中央信用金庫のギャラリーで「石本正 京の風土にいだかれて」などという遺作展などもあり、京都の住んでいるからこそだなあと思うことがあるのです。
と、同時に作家活動をしている方の作品から絵画教室の生徒さんたちの教室店などまで幅広く見緒せていただく機会にも恵まれています。

この会場は大学の美術倶楽部で同じ時を過ごした同窓生たちの定期展だそうです。
同志社大の「くらまが会」が有名ですが、立命館大の「えんじの会」などもすぐれた作品を展示されています。
いずれも芸術系の学部があるわけではないのですが、こうしたサークル活動からプロの作家が幾人も輩出しています。

この方は高校生の時には美術倶楽部に入って活動していたものの諸般の事情から芸jきゅつ系大学への進学をあきらめて、それでも大学では美術サークルに入ったのだそうです。

高校の部の仲間の内には芸術系大学に進学した者が何名もいたそうですが、作家として活動し続けているのは、ご自身だけだという事でした。
その人生の分かれには何がどう作用しているのか大いに関心のあるところですね。

会場に入ると、すぐに小ぶりな水彩の絵が目に入り、これはかける人の作品だなと思いました。そして数歩進むと夕日に照らされる雲の絵が…地上の様子もない、ただ雲の絵が見えました。
その色合いや大気の中に浮かぶ雲の曖昧だが確実な存在感、そしてその雲を取り巻く大気の輝きが実に見事に描かれ、おそらくはこの絵を見る人がその人の過去の雲を見上げた経験を呼び起こし、情感を揺さぶる絵だろうなと思いました。
これもまた秀逸だなと思って先ほどの水彩の作者の名前を確かめますと同じ作者でした。そして次の炎を描いた二点も秀作でしたが、同じ作者でした。

この方にお声をかけていただき、少し話したうえで「ところで、失礼ですがどの作品をお描きになったのですか?」とお訊ねすると、まさにそれらの秀作を描かれた方だったのです。
それから、しばらく作品論などをこもごも交換してとても楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。

先に書いたように大学のサークル活動からプロの作家になるというのはなかなか難しいことだたろうと思います。
写真サークルからプロカメラマンなどという例も時に耳にしますが、くらまが会からもえんじの会からもそういう作家が生まれているのですから、ご本人たちの強い意思が働いたのでしょうね。
高校や大学で「進路進路」過剰に学生にプレッシャーをかけていますが、こうした人たちの生き方から学ぶものも多いんじゃないかなあと思いました。
そしてそれは私にも降りかかる問題ですね。
- 2019/11/26(火) 00:00:56|
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もう年末の気配が漂う街です。
京都は紅葉を楽しむと間もなく、町がクリスマス色になります。
皆さんのお住まいの地域ではどうでしょうか。

岐阜の柳ケ瀬で働いていたという年配の女性が「京都の繁華街は何だか滋味やなあ。ネオンサインが少しもない。昔柳ケ瀬には1000件もの飲食店が軒を連ねて、女の子を300人も抱えるキャバレーが数件あったよ。」とおっしゃっていました。
私は今の木屋町で十分だと思いますがね。

ここは、私がこれまで3回、そして来年の個展をするギャラリーのすぐ前にある靴屋さんです。
季節ごとにこの大きなガラス窓に絵が描かれます。
描いているのはお店のスタッフで、特にこのためにやとわれた人ではないようです。

時々、美大・芸大の学生がアルバイトで描いたりする店もありますね。
この人も実はそういう学校を出たので描くのは好きだし得意だそうです。

実は私、この時には三條河原の香港連帯のスタンディングを撮ってたのでした。
中途半端な服装で、芯まで冷えたので用を足すついでに、体を温めるためにアーケード下に避難していたのでした。
この辺りは河原と全然違って暖かいのです。

そしてこういう場面を見ると、撮らずにやり過ごすことができない・・・・今やそういう体質なんです。
スタンディングの方も気になりますが、向こうのリハと本番の間のわずかな時間に撮りました。
その間にも感動的なエピソードがたくさん生まれたそうですが。
間違い探しのような写真ですが・・・。

同じ時間に歩いて数分のj距離が違えば、スタンディングの訴えと、この年末への楽しい状景。
両方がリアルな世界です。

こういう一切を載せて時代は巡っていきます。
- 2019/11/25(月) 00:20:10|
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21日は三条大橋下の河川敷で「香港連帯スタンディング」が行われました。

寒いだろうなあと思っていくらか重ね着していきましたけれど、やはりそれぐらいでは足りなくて、寒かった。

そんな中で集会参加者がもっていた灯りは香港の人々の上に起こっていること、またその人々の苦痛、怒り・悲しみに思いを馳せる心の温かさを感じました。

私が写真を撮っていると一人の若者が「これは何ですか?」と近づいてきました。予備校生だそうです。スタンディングの趣旨を話すと普段から香港のことにも関心を持っていたとのことでした。「残念ながらこの日本ではたくさんの不合理があるのに多くの人が物言わぬ人になっていて…。」と私が言うと、深く頷いていました。彼の世代では政治について、まして天皇の存在や安保条約下の日本というようなことについて口にすると、何か変わった奴だ、面倒なやつだと排除される空気が濃厚だそうです。話し相手がないばかりか、自由の無い息苦しさを感じているとのことでした。こうした青年とつながる方途が、彼の「自由」のためにも大いに必要だなあと感じました。同時に、若者が政治から遠ざけられて自身の未来の主体者に育つことができなくされているこの社会の在り方を変えないと青年が押しつぶされてしまうなあと思いました。

橋の上でスタンディングを見ていた観光のご夫婦が、やはり「あれは何ですか?」といわれるので、かいつまんだお話をしました。すると、すぐには立ち去らないでお二人でじっと見つめておられました。

中国政府の一国二制度を押しつぶす動き、その強権的なやり方に対しては強い憤りを感じますが、ここに参加したある大陸出身の若者がスピーチしていた通り中国の多くの人々が台湾を憎んでいるのではないし、このような強権的抑圧に対して賛同しているわけでもない、。むしろ表面に出られないけれど深い共感があるという点が大事だと思います。

翻って「日本は自由だから、こんなことをしなくていい。よかったね。」という風に考えている人が少なくないように感じます。ですが、果たしてそうなんでしょうか。
暴力的な抑圧は見た目にはっきりしていますが、日本ではマスコミや教育や音楽などの芸術芸能文化によって極めて上手に首を絞められていること・・・それはまさに麻生氏の言うようにナチスの上手なやり方に学ぶやり方ですが・・・を気づかないだけではないかと思うのです。あなたの会社の中で自由にモノが言えるかどうかを考えてみてください。
- 2019/11/24(日) 00:00:16|
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11月21日の事でした。三条御橋の下の河川敷で「香港連帯スタンディング」がありました。
香港の民主化を求める人たちが実際どのように行動し、どういう思いがより合わさって戦っているのか、断片的な情報しか入手できませんので評価は難い面もありますが、基底には自由と民主主義を求めて中国政府とでも戦おうとする大きな強い気持ちがあることは間違いないように思います。
ただ局面局面としては香港政府や中国政府が暴力的な鎮圧をするのに口実を与えるような動きも見られて、警察の強権化に手を貸してしまっている側面も見えるように思います。戦術の拙さでしょうか、あるいは・・・・日本でもよくあるように・・・・仕組まれた暴動の可能性もありうるとは思いますが。
戦争は金持ちが起こし、貧乏人が戦場に行って殺し合うことになるものです。
「君死にたまふことなかれ、
すめらみことは、戰ひに
おほみづからは出でまさね、
かたみに人の血を流し、
獸(けもの)の道に死ねよとは、
死ぬるを人のほまれとは、
大みこゝろの深ければ
もとよりいかで思(おぼ)されむ。」(与謝野晶子)
「政府の行為によって再び戦争の惨禍がおこることのないように」するのは憲法が国民に求める義務です。
その政府の行為を押しとどめるために他国の市民との友好を多様、多層に縦横に築くことが是非とも必要です。
JARFO京都画廊ではJAES「日・韓美術交流展 2019 京都」 JAES "Japan-Korea Art Exchange Exhibition 2019 Kyoto"が
2019. 11.19 (火曜日) ~ 11.24 (日曜日)の日程で開かれています。
その交流展に作品を出している若い画家さんです。

山内若菜さんとおっしゃいます。
韓国の路上で作品を展示したときに、若い女性が駆け寄ってハグしてくれたそうです。
大阪では韓国の若い女性が「フリー・ハグ」ムーブメントをしているようです。
そういうことを冷ややかに、あるいはまたからかうようなことを言う人もいますが、私は、彼女たちの側に立つものです。
未熟さや至らなさがあっても、どういう方向に流れを作るか、また流れを作るために行動しているかということが問われるのだと思ているからです。

この展覧会は京都国際交流会館の2階でも開かれていますから、是非見に行こうと思っています。
- 2019/11/23(土) 00:00:36|
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今度の写真展で写真が目指すべきものはなになのかということを考えさせられ、また気づかされました。
少なくとも私は何を目指すべきなのか・・あるいは、何を撮りたいのと。
「べき」やは、やめようと思って今こういうことをしているのですから、せいぜいのところ〈した方が良い〉という事ではあるのですが。

さて、私としては珍しいレンズで撮っています。
これを撮ってみて、案外使えるじゃないかと思いました。もっとも明るさのある条件ででしょうが。
ある事情があって望遠レンズの出番を考えておかねばならないことになっているためです。
でも通常は、まずこれで人物写真は撮らないでしょうねぇ。

100-300のズームレンズです。 f値は4・5-5.8ですから明るいレンズとは言えませんね。
あるカメラ店のスタッフが「これは案外いいレンズですよ。」と勧めてくれたものです。
やっぱり経験の豊富なスタッフの助言はありがたいですね。

秋の夕日が次第に傾いていくときに、その太陽と私との間に腰を下ろしていたお二人に「背中を貸してくれませんか?」とお願いしました。
こういう時にカラーで撮るとお二人の服の色が出たりして、画面が落ち着かなくなりますので白黒で撮りました。
光と影に集中したいですからね。
ただ、とても強い光で反射する水面が背景ですから、とても難しですね。

情景を見たり、ファインダーを覗いたりすると目に強い残像ができて、難儀します。
でも、楽しい瞬間です。
- 2019/11/22(金) 00:40:07|
- 状景
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こんな偶然もあればあるものですね。
2年ほど前に京都に観光に来ているお二人連れの浴衣の可愛らしい女性に撮らせていただくことがありました。
会場に来られたあるカップルと少しお話して「お名前を書いていただけると有難いのですが・・・」とお願いすると、女性の方が
「ひょっとしたら、私、あなたに以前撮っていただいたことがあると思います。」とおっしゃるんです。
失礼なことに私は思い出せなかったのです。
それでその方がスマフォの画面を呼び出して、ほらこの時の・・・と写真を見せてくれました。
なるほど思い出しました。
あの浴衣姿の可愛らしい方たち、そのお一人でした。
あの時も観光で来ていたのですし、今日も観光のついでにふと立ち寄ってくれたのだそうで・・・・。こんな再会の偶然もあるんですね。
- 2019/11/21(木) 00:39:18|
- 人物
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私は将棋ならば駒の動かし方くらいは知っているのですが、囲碁はからっきし・・・。
でも日曜のNHKの番組は、ルールも分からないまま見ることはあるんです。

こういう風に対戦を楽しめるのはかなり羨ましいですね。

好敵手同士らしいのですが、傍らにいる方が一段腕が上なのだそうです。
このお二人の勝ち負けは拮抗しているらしいのです。
この局はキャップの方が負け。 よし次回は「公式戦にしよう!」
「えっ?! 公式戦に出られるのですか? すごいなあ。」
「そうじゃなくて、この二人が、この対戦は勝敗をちゃんと記録しようということで『公式戦』と名付けてやるだけだよ。」と傍らの方の解説。

なるほどね。

こういうお仲間がいるというのは実に楽しいことでしょうね。
私はダメですね。
- 2019/11/20(水) 00:00:38|
- 状景
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とてもたくさんの学びと気づきを残して個展が終わりました。
来場者数は約235人。正確にはカウントできませんからね。このうち50人くらいが海外からのお客さんでした。20%余りですが、印象としてはもっと割合が大きいような気がしました。
多分、写真を見ての評価や気持ちをとても強く率直に伝えてくれた人が多数いたからだとおもいます。
たくさん握手も求められました。
これからの活動に生かしていきたいと思います。
さて、この時期はあちこちでイベントがあります。ここは古川町商店街ですが、
イベントとは別の週2くらいで囲碁対決をしているというお仲間。

ストーブの日に当たりながら熱燗やワインを楽しみ、囲碁対決です。

「お楽しみでいいですね。人を撮ることをしているのですが、写真を撮らせてもらっていいですか。」
「どうぞ、どうぞ。 ただね、店の前だし、あなたも一杯やるということで何か注文してあげて・・・。」

それで熱燗を一本頂いたのです・・・・・が。
私が腰かけた横の方にも「一杯いきましょう。」と勧めて・・・・。

「もう撮っているの?」
「ハイ。」
何度もカメラを構えたとjころで・・・・・そこに突然、「僕は顔出しダメだよ。」というお人が一人。
「撮っちゃダメ! 私は〇〇だから、こういう場面は少し差しさわりがある。」

えっ?! それはないんじゃないの!というのが率直な気持ち。
撮らせてもらえますかと皆さんにお願いした時には黙っていて、もう何度もシャッターを切った後になって「顔出しダメ」ということになれば、そのカットは全部「ボツ」!!!!!
「いや、最初に言うべきでしたね。」とかなんとか恐縮するかと思えば、「俺は○○だから」と尊大で。
カメラマンの無礼、失礼、横暴などは巷間話題になりますが、撮られる方のこういう態度にも問題あるなあ、と思う夜でした。
- 2019/11/19(火) 00:00:30|
- 状景
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写真展に来ていただくお客さんを見ていると・・・繰り返すようですが・・・海外から来た方たちと日本の方たちとでは、かなり言動の様子が違います。
そのことについて、私は幾度も幾度も考えます。
さて、彼も彼のカメラでも私を撮って、写真を送ってくれました。
ここに掲載するのは私のカメラで私が彼を撮ったモノです。分かりにくい文章で申し訳ありません。

見た目以上に暗くてファインダーでピントを合わせることがなかなか難しくて、難儀しました。

ISOを上げて撮りますのでできた写真としては明るいのですが。

ちょうど近くの京都市美術館別館で二科展があり写真に興味関心をお持ちの方が立ち寄ってくれるのです。皆さんかなりの高級カメラをお持ちです。
でも大方は・・・ことに壮年以上の男性は・・・私の写真にあまり関心をお持ちでないようです。見てくれる時間は平均よりかなり短いです。
海外からのお客さんの多くが立ち止まり、幾度も見て、時にお連れとその写真ついて話を交わすような、そして「とても深く感じました。良い写真ですね。」と言っていただけるその写真もスルーされる方がとても多いのです。本当に見事にスルーされます。
彼我の違いについて、これまた考えさせられます。

他分野の方のなかには全体をご覧になって「これは当たりだね!」と幾度も幾度も繰り返し、帰り際にまた振り返って「あたりだね。次もきっと見に来るよ。」と言ってくれたりする方がいました。
良い写真を撮るということについて、それはどういうことなのか、何がいいということなのか、ますます考えさせられます。
- 2019/11/18(月) 00:03:17|
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今回の個展ではこれまで以上に様々な強い感慨の湧くモノになっています。
以前は寺町三条にあるギャラリーでしていたのですが、その時の来場者数の平均とあまり変わらない・・・ということはそれほど多くはない数の・・・・お客さんで始まりました。 そして二日目も同じ人数でした。
しかし、感動は倍以上になっています。

今日の写真は私自身です。
この写真をアップしたのは一つの面白いことがあったからです。
この写真を撮ってくれたのは会場に来てくれた中国人青年です。(二日目に来られました)
彼がライカの小型カメラをぶら下げていたので、カメラの話になりました。

私はこの時たまたまα900にキヤノンのFD 85ミリ 1.2 Lを付けていたのです。
オールマニュアルで撮りますから、「どう覗いてみる?」とカメラを手渡したのです。
そうすると「あなたを撮るから立ってくれ。」と言いますのでこうして窓際に立ったのです。

どのダイヤルが何に働くのかわからないですし、ピントも手動です。そのピント合わせの手法もライカとは違いますし、おそらくファインダーの見えも随分違うのだろうと思います。
いろいろ苦戦していました。

それでもあれこれと試しています。
その様子が楽しくて私は彼の「(日本語で)見て!」の指示に従って目線をあちこちに動かしながらポーズします。
その瞬間がどれほど楽しいものだったかは写真の私を見ていただければよく分かると思います。
それに彼の配慮か、適度にぼかしてくれています。

前日にも同じ年頃の中国人青年が来場して、やはりライカカメラを持っていたのですが、彼の撮った写真を見せてくれました。
いまスイスに住んでいるということで、一枚目がルーブル博物館のもの。そして二日前に撮った富士山の写真。
とてもクリアでセンスの良い写真でした。
ライカカメラとレンズが欲しくなりました。

この会場には日・英・中の各言語で私のこの写真展への思いと経歴が掲示されています。
私は言葉ができませんが、こうした活動を通じてできるだけ海外の人と交流ができればという思いはあります。
残念ながら今のところ韓国人はおいでになっていません。日本政府の尊大で過去を恥じない態度が、韓国との摩擦を不必要に高めていて観光する人が激減しているせいでしょうね。
「明治」初めの頃の薩長藩閥政府と実によく似た態度です。
それはともかく、会場に一日中、連日詰めているのは疲れますが、こういうことがあるからまたやりたくなるのですね。
- 2019/11/17(日) 00:00:43|
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この人の3枚目のCDの予約受付が始まっています。
「川口真由美「このクニに生きて」の紹介(その5)
CD「このクニに生きて」の予約の受付が始まっています!
みなさん。予約はもうすまされましたか?
今回は予約特典として送料サービス。
さらに予約者限定で、特製ボールペンがプレゼントされます!
と言う訳で、発売日の12月8日を待つよりとにかく予約されるほうがお得です!
予約の方法は、
メール(info@wawawa.ne.jp)かFAX(075-822-3439)でお申し込みのうえ、下記郵便振替口座に代金をお振込みください。
CDは1枚3000円(税込)ですので枚数分の代金をお振込みください。
振り込み先
郵便振替口座 01000-3-23000
加入者名 (株)京都音楽センター
通信欄に「川口真由美3rdアルバム予約( 枚分)」とご記入ください。
電話・FAX・メールが面倒な方は、いきなり振り込んでくださってもOK。
ただし通信覧にコメントを必ず記入してください。」
だそうです。

私の旧友である音響メーカーに就職した者が若い時にこんなことを言っていました。
「自分が図面を起こした部品(スイッチ)が付いた製品が店頭に並んでいると、その全部を手掛けたわけではないけれど『あれを製品化するのに図面を書いたのはこの僕だ。』という気持ちで何度も何度も製品の並ぶ店の前に行って眺めたものだ。」と。
メーカーに勤めたからこその感慨でしょうね。橋をかける工事に加わったものはそこを通ったり、川から眺めたりするたびにある種独特な感慨を持つのでしょうね。
「あの車のライトは俺のアイディアなんだ」とか。

私はそういう思いを抱ける職種ではありませんでしたから、それは羨ましいことでしたね。
それがほんの少し味わえるのが、CDジャケットに写真を提供して、それを使ってもらったことからです。

この人ライブなどに行って、会場入り口付近にSDが並んでいると、今度からは二枚目と三枚目と二つに私の写真を見ることができるのですから、うれしいことです。
これで都合3枚目になります。
まあ、だからと言ってそれで何がどう変わる訳のものでもないのですけどね。

上に枚の写真位に写る金網の内側は米軍基地です。
向こうで米兵の掛け声が聞こえます。何か訓練をしているようです。
実に広々とした基地です。
見とがめられて「何を撮った。メディアを出せ!」とか言われてトラブルになるのは嫌ですから、・・・CDリリースの日が迫っていたので・・・・おとなしく撮りました。

この場所は地元の方に教えてもらったのですが、基地に反対する人の分厚いつながりを感じます。
「本土」と沖縄の人々の意識には大きな大きな隔たりがあるように思われます。
事実認識があまりに違います。
それはそうですよね。 現実自体に違いが大きいのですから。

本土の人々の多くがこの沖縄の現実を知ろうとしませんし、目をつむります。耳をふさぎます。
私自身ちゃんと目を見開いているかどうか、ちゃんと反省しなくてはなりません。
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- 2019/11/16(土) 00:00:58|
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ある大手のメーカーにお勤めなんだそうです。
東京から京都に出張で、仕事は終わったので帰るべしなんですが、このまま帰るのはもったいないので年休をとって著と京都を味わおうと・・・。
あまり有名な「名所」ではなくて・・・とこちらに流れてきたのだそうで、良い臭覚をされていると思います。

この日は天候もよくて高瀬川の岸辺で珈琲を飲み、まったりとした時間を過ごします。
高瀬川の、この辺りの両岸には生い茂る木々と花々があります。
澄んだ流れには鴨の夫婦が。

鴨川もいいですが、この高瀬川沿いの、他とは違った空気感はまた格別です。
高い建物もあまりありませんしね。
車もスピードは控えめに、 あまりたくさんも通りません。散歩にはうってつけです。

イタリアに行ってローマを回った時に、私は路地へ路地へと入って歩きましたが、観光ブックで見る威風堂々の街とは違う魅力が一杯でした。
京都も決まりきった観光ルートではなくて、街中にごく近いけれど、こういう残された街を歩くのも一興だと思います。

なんて宣伝してこの辺りにも人がどっと押し寄せるのは御免なのですが。
民泊が激増して、どちらかと言えば欧米からの観光客の多い街です。
そこがまた何とも言えない雰囲気を醸しています。

これから京都は紅葉のシーズンですね。
- 2019/11/15(金) 00:00:29|
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親子での散歩だそうです。
遠い北の国からつい最近引っ越してこられたので、京都のことはまだよく知りませんとのことでした。
「高瀬川界隈の人」をとっているのですが、とお願いしますと「いいわよね。」とお互い目配せして快諾していただけました。

京都の夏は暑いし、冬は寒いしということはよく聞いておられるようで心配されていましたが・・・。
でもこの辺りは、冬、雪が降っても交通に支障をきたすほどには降らないし「雪かきの苦労はありませんよ。」
夏はこの高瀬川と鴨川があって暑さが和らぐし、なんといっても「地域の方が営々として育ててきた両岸の木々や花々が陰も作るし目にも涼しいですよ。」とお話してあげました。

車もこの辺りまではあまり履いてきませんしね。静かです。

こうしてゆっくり散歩できますしね。
いいことばかりじゃないですが、どうぞ京都の生活を楽しんでください。
- 2019/11/14(木) 00:00:11|
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「今度女性ばかりを並べて写真展をします。」といいますと、「なぜ?」という風に問われることがあります。
男性ばかりを並べた時には「なぜ?」と問う人はいなかったのですが。
でも、この「なぜに」答える必要は、多分あると思います。

以前「きれいなお姉さんは好きですか?」というキャッチコピーがありました。覚えておいででしょうか。
このキャッチコピー、今ならどう受け止められるでしょうか。当時の私は、「好きには違いないけれど。」これってちょっと違和感あるなあと思いながら TVを見ていました。

「『美人画』というジャンル(?)は何故あるの。」
何故なんでしょう。 今でも時々、聞きますよね。
チコちゃんに訊いたら答えてくれるでしょうか。

最近は性にしろジェンダーにしろ、いろいろ議論されていますが、
私はまだまだ深め切れていなくて頭の中はごちゃごちゃです。

まあ、しかし、この人やTさんや、きれいだったり可愛らしかったりする人を撮るのが楽しいことは事実です。
どうしてなんでしょうね。

- 2019/11/13(水) 00:00:16|
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ミッションでは、「高瀬川界隈に住む人、働く人、遊ぶ人、観光に来ている人、行き交う人・・・・」と、なんでもOKなんです。
ただ、いかめしい土地の実力者や肩書のある人を並べるのは、ちょっと敬遠したいな・・と。無論そういう方もこの界隈を形成している方たちなんですから、その人のそのままを撮らせていただけたらな、と。
今回はレンタル着物店の近くで出会ったお二人。
多く見かける着物が派手な色遣いでどうも落ち着かないのですが、このお二人は・・・・と思って声をおかけしました。

お二人一緒に撮ったんですが、右の方がある表情から他の表情に移り変わる瞬間でした。それでこれはちょっとまずいなと思ったのですが、左の方がきれいに撮れていたので、それがもったいなくてトリミングして掲載しました。私が、あまり明確な合図をしないで撮るというやり方をしているのでちょくちょくこういうことが起こるのです。

三河からと駿河からというお二人です。
学生時代からのお友達なんでしょうか。

着物の見せどころの一つは帯ですから、「見返り美人」は定番です。

こうして撮らせていただいた写真は、「メールをいただけるとその返信に添付して送らせていただきますよ。」というのですが、即日ご連絡いただける人もいれば、数週間放置の後に思い出したようにメールをくださる方もいます。なかには・・・・。
メールアドレスを伺って・・というやり方だと相手の意志が反映されにくく…断りたいとか、気が変わったとか・・ですので、私のメルアドをお伝えして、向こうからのメールがない限り、こちらからはアクセスできないという形にしている「効果」でもあるのですが。

足元まで入れて撮りたいのですが、85ミリのレンズでは道路の真ん中まで下がらないといけません。
ここは案外に交通量が多くて、オッと危ない!、になりますので・・・。
- 2019/11/12(火) 00:25:37|
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明日から平安神宮近く(神宮道)の京都写真美術館で個展です。
これまで5回してきましたから、6回目になります。小さいものを含めれば8回目。
それとは別にイベントの一部としての写真展が1回。 なんと図々しくもやってきたものです。
今回は、6月の写真展と同じ内容ですので、その点のワクワク感は幾分低いのですが、場所もギャラリーの空気も随分と違いますので、その点では不安と期待がないまぜです。
展示方は壁に鉄板が入っているのでマグネットで貼りつけるのですが、いろいろ試行錯誤してきました。これはこれで新たな経験です。 それでどこの会場にいっても「これはどうやって壁に付けているのかなあ。このマグネットはどこに行けば手に入るのかなあ。」などとあらぬ観察をしていたのです。
内容的には先週の海外の写真家の展示が非常に素晴らしいものだったので、それからすると大分見劣りがするのは否めません。
まあ、仕方ないですね。
さて、来年2月までのミッションがあります。「高瀬川界隈の素敵な人たち ポートレート」を撮ることです。
A4仕立てで4ページから6ページでという事ですから、何人ぐらい撮ればいいのでしょうね。

範囲は七条通り<高瀬川<四条通りなのですが、私としては無理矢理に三条通りまで拡張したいと思って撮っていますいます。
四条<高瀬川<三條は繁華街ですから人通りも多いのですが、四条を下る、まして五条を越えると昼間は人はまばらなんです。
そこが良いところなんですが・・・・・。

これから寒くなりますから窓を開けているお宅もないし、人も足早に通り過ぎてしまいます。ですから、このミッションをやり切るには相当苦労することと思います。

お店の宣伝をするわけではないし、有力者、著名人を紹介していただいて撮るわけではないし。
今後どうなるんでしょうね。
もう随分断られました(笑い)

地元の年配男性は手強い。まあ、京都人ですから。
「やあ、協力したいのどっせ。けど顔を出すのはなあ・・・・。この辺りの事やったらいくらかお話しできることはありますさかい、いつでも来てくれはったら・・・・。そや、あそこに行かはったらどうどす。」
そうはいってくれるのですが。
「これから寒くなると凍らさないように撒かないといけないんです。」

私はできるだけこの辺りで働いている方たちを撮りたいと思っているんです。
- 2019/11/11(月) 00:00:55|
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60代で若手というこの業界です。
毎度毎度同じ事ばかり書いているのですが・・・・、こうした工芸の世界の多くは「朱鷺」と同じ状況です。
最早成り行きに任せていたのでは滅びます。
多分、早ければ私(蒼樹)の目の黒いうちに。

私は来年のグループ展ではこうした職人さんの写真で参加しようと思っています。
京都市長や府知事も来る可能性がありますから(今年は来ました。 もっとも私の写真など見ないでご縁の深い人たちのところを回って帰りましたが。)




- 2019/11/10(日) 00:00:58|
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「前にお会いしましたよね?!」と、私のことを覚えていていただきました。
ちょうどその時にロシア人のツアーが来て、そのガイドと私がいろいろ話していたのが印象的だったんだそうです。

最近ここにも一時のように中国、韓国からのお客さん一辺倒ではなくて、欧米の方もかなり増えました。
もうインバウンドの急増期から高位安定期に入っているのに、この施設の受け入れ体制の根本は変わって、成長していないように見えます。
こうして実演をされる職人さんの負担は大きいと思いますし、来られた方々は日本の職人さんの地位が「あまり高くはないようだなあ。」と感じられると思います。

目を見張るような高い技術を持っておられても、その、扱いはどう見ても丁重とは言えません。敬意が感じられないのです。
それは一人この施設だけの問題ではなくて京都市の文化行政そのものがここに現れていると私には見えるのです。

大者を呼んできて何かガチャガチャとして落ち着きのないイベントは盛んにやるのです。ですがそれで京都の継続的で厚みのある文化が育つかと言えば、どうも疑問です。
先ほどまでは私と軽口をたたいては笑っていたのに「久しぶりに撮らせていただけますか?」と言った瞬間、この表情、この集中です。

コースターくらいの大きさの布にいろいろな季節の花を描いています。
無論?下書きなどはありません。もう完全にそれらを手のうちに入れて、しかしその時その時の今日でいろいろなバリエーションで描きます。
この人たちの写生の修練や、繰り返し繰り返しの書き込みは大変なモノなんですが、それとともに図案などの古典研究もまた学者並みなんです。
それでも「わしらは芸術家とは違うので・・・」と一歩も二歩も謙遜されます。

この方は二代目ですが…三代目は・・・・。
- 2019/11/09(土) 00:00:36|
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驚くのはこの人たちの成長の早さですね。
半年に一度くらいの割で撮ってきているのですが、そのたびにそう思います。
でも相変わらず、こんな顔が得意です。
そして高校生の時にはハードル走、ハイジャン、砲丸などをやっていたアスリートですからこのスタイルです。
私は、細くてすらっとしていても走れない脚は好きではないのです。

足に注目して撮るよと言ったらこのスキニーパンツをはいてきてくれたのですが、白い服のデザインがますます腰の位置を高く見せますから、なかなかかっこいいんです。

性格も愛すべき人です。

この人ととても仲のいいTさんと一緒に撮ろうという約束なんですが、お互いの生活リズムが違ってきていて、どうもなかなか実現しません。
このひととTさんに挟まれて歩くと、・・・・二人とも私より背が高いですし、目立ちますから・・・・何だか気恥ずかしいような、自慢したいような気がします。

ねぇ、ちょっとお腹すきません?
なんて言っているんじゃないのです。

でも、お茶くらい飲みたいなあ。 いいでしょ?!
この人たちにはモデル料を上げていません。お昼を挟んで撮るときに昼食をごちそうしたり、お茶を飲んだりもしますが、この日のように昼から出発の時には・・・・・。
でもこの人たちは決して「おねだりはしない」のです。
「えっ?! 朝ご飯を食べずに来たって? しょうがないなあ、お昼にしようか。」

「 じゃあ、いきましょ。」

- 2019/11/08(金) 00:00:50|
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個展が近づいています。
12日(火)~17日(水)まで。岡崎の神宮道に沿った京都写真美術館にて。入場無料。
展示の方法に悩まされましたがどうやら何とかなりそうです。清水寺でした時には32枚でしたが今回は26枚です。会場の壁面の広さの違いです。もっと余裕を持ったほうが良いのでしょうが目いっぱい並べます。
たくさんの人を撮ったというのが打ちだしたいことの一つですので。
さて、少女のあどけなさを残しつつも確実に大人の女性へと成長しているこの人。

性格も明るく人と接する力のある人ですからあまり深刻な表情は似つかわしくないのですが・・・・。

今日は町の中でかっこよく撮りましょうという事でしたし・・・。

でもだいたいからして、私にカッコイイ要素が無いのですから難しすぎるテーマでしたが・・。

この人の持つものに期待するしかないですね。
背景は、お判りかもしれませんが京都ハリストス正教会です。

神は何人も受け入れてくれるそうですので中に入りたいのですが、
敷地内はともかく建物の中は、無論はばかられます。

宗教、信仰の場の静謐性を乱すわけにはいかないですしね。
- 2019/11/07(木) 00:00:13|
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下京区140周年に関連して『先進の運河・高瀬川と日本発の路面電車』という36ページくらいの冊子を発行しようという取り組みが立ち上がり、それに首を突っ込んでいます。
高瀬川やちんちん電車にまつわる記録やお話を収録したものですが、その中に「今の高瀬川流域の素敵な人たちポートレート」ということで写真のページができます。
私は勝手に「高瀬川界隈の人たち」と言っていますが。

この界隈で生業を営む人、旅する人、門掃きをする人、川をきれいにする人、遊ぶ人・・・・などなど、肩ひじ張らないで日常の高瀬川に見える人たちを撮ります。
運が良ければ舞妓や芸子も入れましょうか。

普段の「素敵な人たちと」を撮るという私の活動を並行させるわけですが、なかなかの苦戦が予想されます。
けれどもこれまた面白い試みだと思いますし、こういうことは機縁が肝心ですから、何とか頑張ってみようと思っているわけです。

それで、全く偶然に界隈の実力者にお会いしていろいろ面白いお話を聞かせていただいたのに「わしゃ表には出んよ。写真は勘弁してくれ。」とスタートで躓いているわけです。
いやぁちょっと大物過ぎたかもしれません。まあ、世間の大物もそうでない方も、私にとっては同じ一人の魅力的な人でしかないのではありますが。

このお二人はたまたま学校がお休みで京都の小旅行の学生さん。
今はやりのタピオカを楽しみながら、高瀬川に流れの中に展示されているオブジェを見ています。
京都の芸術家たちが集まってこのところ毎年、こうして立体造形を流れの中に展示しています。

この人たちの買い求めたタピオカは容器がまるで香水瓶か何かのようにオシャレです。
ですから、私もあれは何?!と思ったわけなんですが。
何か事前に情報を得ていてこのタピオカにした、という訳ではないようなんですが。
- 2019/11/05(火) 00:00:28|
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電車に乗れば、バスに乗れば、道を歩けば、どこに行ってもスマフォに目を落とす人ばかり。
喫茶店で二人連れでいる男女でも子供を連れた家族でも・・・・スマフォを手放さないし目を離さない。
そんな昨今ですが・・・・・。

電車の中でもちらほらいますね、紙の本を読む人が。
私はそういう人を見るとホッとします。

スマフォを利用して何を見、聞きしているのか、それは分からないのですから、一括りに否定的に考える理由はないのですが、・・・、なぜか紙の本を読む人の方に肩入れしたくなります。
この時たまたま隣に来た青年も本を開いています。こちらは何か問題集か参考書のようです。盛んに書き込みをし線を引いています。
向こうにはギターを弾く女性が見えます。鴨川は読書の秋、芸術の秋・・のようです。

このひとが読んでいる本は横書きで何やら図がいくつも見えます。理系の書物のようです。

私はひところのようには本を開かなくなりました。
最近読み終わった本は『古代日本と朝鮮の基本問題』です。この本は広く読まれるべき研究だと思います。大方の人は数行読んだだけで投げ捨てるか、腰を抜かすと思いますが。
読みかけが『平安京遷都』
感心したのが『昭和天皇の軍事思想と戦略』
『「三国志」の政治と思想』も面白かったです。
こうしてみると歴史関係ばかりですね。
必ずしもそうばかりじゃないんですが。

本屋さんがずいぶん減ったということが話題になって長い時間が過ぎています。
本屋の書架や棚に並ぶ本の質も大いに気がかりです。
日本人のマスとしての知的なコモンセンス、マスコミ上のオピニオンリーダーたちのそれが劣化・薄弱になってきている気が強くしている今日この頃です。
- 2019/11/04(月) 00:00:29|
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出来れば大阪まで出かけようかななどと思ってもいたのですが、この人によんどころない用事があって、今日は昼からのスタートでした。
ウイークデーに都合を付けられた半年前とは違って、今や「働く女性(まあ、敢えて女性と言わなくてもいいのでしょうが)」の仲間入りですからね。

この時期になると14:00頃には光が黄色味を帯び始めます。
ですから、そのつもりがあれば別ですが、そうでなければ撮影は少々慌ただしくなります。
それを避けようと思えば午前中から撮らねばなりません。

木々の葉も色づき始めてきました。
今年も猛暑と強い風に吹かれて樹木も疲れているでしょうから、果たして紅葉がきれいになるかどうか・・・。
昨年もそうでしたが、このところ同じような会話を毎年のようにしている感じがします。
世界は、日本は、真剣に地球温暖化を食い止め、後退させるように動かねばなりませんね。
しかし、日本では、あんな少女の言葉に振り回されているようではいけないとか、左翼的な親によって洗脳されているのだから耳を貸す必要はないみたいなことを口走っている弁護士や政治家がはびこる日本では毎年の災害にますます苦しめられることになりますね。

ところで、街中でこうして一対一で撮っている人たちをあまり見たことがありません。
撮影会みたいなことは行われているということは知っていますし、そうした集まりを目撃したことは数度あります。

結婚式の前撮りはよく見るのですが、こういう「モデル撮り」を皆さんどんな場所を探してされているんでしょうね。
ちょっと撮影の様子を見学してみたいものです。
スタジオが多いのかなあ。

私は幸い、こうして街で撮ることをいとわない人が相手をしてくれますから、有難いことです。

そろそろ秋の空気、光がより濃厚になったロケーションでも撮影も計画したいものです。
もっともその前に?大事な個展(11月12日(火)~17日(日))がありますが。
- 2019/11/03(日) 00:00:35|
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この人がこうした撮影の機会をとても大切にしてくれていると感じています。 それにこの人も含めて、撮影のに力を貸してくれる人たちは、皆さん、私には過ぎたフォトマヌカンです。
有難いことです。

私は若い女性たちのファッションのトレンドなどについてはことのほか疎く、また服の名称さえ分からないのです。が、この人やこの人の親友で、やはり写真撮影に力を貸してくれているTさんなどはいち早くそうしたものを取り入れながら実にうまく着こなしています。

私は「次の撮影ではこんな感じがいいなあ。」とか「あなたのこういう面を生かしたい。」などというだけです。が、それを受け止めて「ああ、なるほどこういう風な感じで来たか。良い雰囲気だなあ。」と感心するわけです。
そして、その後になって、あれ、あの人のあの服はトレンドの先端だったのか、それにしても他の誰よりうまく似合っているなあ、などまたまた感心するわけです。

というのも、何時も、服とこの人自身が齟齬していない、服が浮いていないのです。
この人自身は「私は服のコーディネートが下手で妹の意見を聞いたりしているんですけど。」とおっしゃっていますが。
俗にいう「服に着られている」感が無いというのは大事なことです。

一緒に街を歩きながらの撮影です。

先日、足掛け6年も撮影にお付き合いしていただいている人に「あなたのこういう魅力を見つけましたよ。」と言って呆れられました。
ご自身が魅力の一つだと先から自認していたことについて、私がようやく新発見をしたのです。
頓珍漢な私です。
別の魅力に目を奪われていて視れども見えずだったのですね。

それでこの人にその話をすると、その後「この点がいいねぇ。」という度に「もう3年も撮影していて、随分何度も私を見ているのに初めて気づくなんて・・・・。」と言われてしまいました。
確かにその通りなんですからぐうの音も出ません。
- 2019/11/02(土) 00:00:58|
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先日沖縄本島と石垣島に撮影に行きました。
目的は下の写真で歌っている川口まゆみさん(シンガーソングライター)の三枚目のCDリリースに当たってジャケット用の写真を撮ることでした。
「本人の写真と風景も撮って来てね。」というのが事務所の要望。
ということは風景を求めて石垣島を周遊できるかな・・・という淡い期待。

実際はなかなかハードな三泊四日でした。
「石垣島はね、天気が変わりやすくて曇ることが多いさぁ。 天気予報は当たらんよ。」ということで本島でも石垣でも雲の広がる時間が多くて「青い空、白い雲、紺碧の海、広がるサンゴの浜…。」などというのは・・・・・。

石垣島でも与論島や宮古島などと同じように自衛隊基地が急速に建設拡張されています。
石垣島の水源のある高台に自衛隊基地が建設されています。
人々はそういう日常の破壊、平和の切り崩しと向き合っています。

沖縄には仕事も含めて何度か行きました。
でも石垣島は初めてです。
家人は「きれいな写真を撮って来たら額に入れて飾るから・・・。」と期待をして待っていましたが、「どう、いいのが撮れた?」とは未だに訊かれません。何故でしょう?

沖縄の道を車で走っていると周囲はほとんど皆沖縄ナンバーなんですよね。米軍関係車両が我が物顔に走っているのを別にすれば。
レクサスが一台が「本土」のナンバーを付けて走っているのを見ましたね。
陸続きでない島の暮らし・・・・、

道で「すみません、お尋ねします。辺野古の米軍基地建設現場に行きたいのですが、ここからどう行けばいいんでしょうか?」と尋ねると、尋ねられた方の表情が微妙に揺れる。
けれど親切に、「この交差点を右に曲がってずっと行けばいいよ。」と教えてくれる。

前回、来た時には、ある小さな居酒屋で「明日には辺野古に行きたいんだけど・・。」と訊いたらとんでもない方向を教えられたことがあった。
島の内側には様々な思いが重く潜んでいる。
嘘を教えられたことには腹が立っても、そういう島の人々の分裂やある憎しみを強いているのは「本土」の政治であり我々だと思えば、怒りに任せる気にはなれない。

石垣には最近「本土」からの移住者が増えているのだそうだ。
レンタカーを返す時に近くのガソリンスタンドで給油をしていると、そこで働く若い女性が「半移住というか、移住の慣らし運転です。」と言っていた。
「とてもいいところですよ。住みやすいです。」とも。
石垣島の観光案内の本を事前に購入して、下調べをしていた私ですが、この人々の優しい、しかし断固とした眼差しを「観る」旅になりました。

『島を 心を 売らないで』
この看板を持っておられる方は、『日毒』という詩で有名な八重洋一郎(石垣島出身)という詩人だそうです。
- 2019/11/01(金) 00:00:10|
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