受付でただ座っている人たちをどう撮るか。
お客さんが来た時、また関係者が近づいた時。ことに師匠が来て話す時。それがチャンスですね。
私が弾きだせないこの人たちの生の姿がそこに出ますから。
展示された「男たちの肖像」をご覧になって「こういう人物写真で、写される人が家族でもないあなたにここまで心を開くのは、あなたの人としての力ですよね。」などと言って評価してくださる方々がおいでです。
しかし、実はそれは過大評価なんで、そこには仕掛けがあるんですね。

そういう仕掛けをとさにできるかどうかは確かに多少の「腕前」ではあるかも知れませんが、決して私の人間性云々ではないと思います。

ここでは師匠たる先生との普段の関係性が現れているわけで、その先生が大いに協力してくれているわけです。
でなければこういう笑顔を私が引きだすことはとても難しいです。

その状況の中の何を生かせばいいのかを見出す訓練をしないといけませんね。

まだまだ修行の道は遥かです。

8月中にアップできた人の累計は1498になり、撮らせていただいた方の累計は1501名となりました。
来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、来年の個展の時までには1600名になることを目指します。
う~ん、やれるかな、どうだろう。 まあ言うだけ言っておこうか・・・という位の事ですが。
- 2019/08/31(土) 00:00:13|
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私はどちらかというと写真以外の分野の方から認めてもらう方がうれしいのです。
ですから今度の写真展でお隣の書・篆刻・水墨画・詩作などをされている作家さんの評価や、こうした若い学生たちの評価がうれしいのです。

私たちの仲間もまた様々な分野で高い到達をしている方々ばかりです。
幸いというかなんというか、私たちの写真展に来られる方々もほとんどは「他分野」で活躍されている方々です。
『絵』として力がなければ他分野の芸術やモノづくりをしている方々には認めてもらえません。

と言えば話は簡単なようですが、なかなかそういう式では実際の人々の評価は測りきれないです。
でもまあ、こうして撮った写真を送らせてもらってとても喜んでもらい、ある人から「見せる人見せる人、どの写真を見ても全部をいい写真だねといってくれます。」
などというコメントをもらうとやはりうれしいものです。

写真をやっている人からすれば、そういう評価はちょっとどうなのかなと私の写真を見て思われるかもしれません。
まあでもそれでいいと私は思っているのです。

「写真集にはしないのか?」とか、「写真は売ってくれないのか?」などと言われたり、差し上げた写真に<サインをくれ>と言われることは、評価の一つの現れかなとも思います。
そして、「今度(モデルとして]協力しましょう。」と、とてもとても素敵な人に言ってもらえたのですが、それ自体一つの評価ですからね。

この方たちは大学で書をしているのですね。
- 2019/08/30(金) 00:00:01|
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この方は「仕事は何でも誰にでもできるんじゃないかな。ただ、多くの人はそれをしようとしない。だからできない、で終ってしまう。」というような意味のことを話しておられました。
やろうと思い、やりださなければ、できるようにならない・・・真理だと思います。

オリンピックだってそれを目指して目指して練習をしたものしか出場できないですよね。
ただ逆は必ずしも真ではないのではありますが、オリンピック出場というようなケースでなければ大概は当てはまると言えるかもしれません。
私も、そう思ってとりくんでいることがあります。

まあ、ちょっとずれるかもしれませんが「百里の道も一歩から」と言いますしね。一歩、そして二歩目、そうしたら三歩・・・・そういうことがなければついに百歩は夢のまた夢で終るしかないわけで・・・・。

私は刻苦勉励といった意味での努力とはまるで縁のない人間で、それが私を規定していると言っていいのですが・・・・、
数量的な蓄積は、やがて質の変化をもたらすということは体験的にも理念的にも分かっているつもりではあるのです。
それでそれ自体を自己目的化しない範囲で数量的な目標を置いているのです。

その質の変化の上に展開したい第3次5カ年計画までは、あと一年と4か月ばかりです。
はたして、そういう事態になるのかどうか、これは大いに楽しみにしています。

誰でもできるけれど、やった者しかできないこと。
世の中にはそういうことがたくさんあるのではないかと思うわけです。
- 2019/08/29(木) 00:00:07|
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写真展の会場にはずいぶん様々なジャンルの方がおいでになります。
しかも、累計1500ほどの来場者の方々は、そのほとんどが私の存じ上げない方々です。
私はあまり歓迎しませんが、知事や市長や国会議員も来ます。まあ、来る者拒まず、誰にも開放されているというのがこの倶楽部の基本的態度・姿勢ですが。
倶楽部のメンバー自身が多種多様な職種、ジャンルで活躍されてきた、している方々ですから、そのつながりで来場される方は当然にも多方面の人士です。

私は今回場所取りのくじ引きで「1」を引き当てて、受付のすぐ背後に展示できました。
そして私の対面に展示されたのが弁護士のK氏です。
とても季節感豊かなとても評判の高い写真です。
そのK氏の知人がこの人。

K氏の紹介で話しすることができました。

私は人物写真で参加していますし、「男たちの肖像」で参加していますので、「撮らせていただけませんか?」と、いいやすい状況ではありました。
ただ、だからと言って来る人、会う人に声をかけたというわけではなくて、・・・。
この方とは大いに話込めたから、と言っていいのです。

写真をお送りして、いただいたメールにはもっと話したかったと書いていただきました。

私が撮る若い女性たちの写真をよりも男性を撮ったものの方がずっといいという評価が少なくありません。
う~、当たっているかもしれません。
もっと女性分野で頑張らねば・・・・。
- 2019/08/28(水) 00:00:50|
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よその会場にまで踏み入って雰囲気を壊してはいけないのですが・・・・・。
さて、私のサインのある方の写真を当てられたでしょうか。
二人は別々の写真をひっくり返そうとしていますが・・・・・、残された一枚かも知れません。

女性の方が見事に当てました。
「よく当てたねぇ。 どうしてそれだと思ったの?」
「・・何となくです。」
そりゃそうですよね。

正解は・・・・・こちら!!

些細なゲームのようなことにも青年の笑顔がはちきれます。

「もし間違ったら師弟関係にひびが入るね。」なんて横からプレッシャーをかけたのですが・・・・。

どうやら正解して、めでたしめでたしでした。

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- 2019/08/27(火) 00:00:20|
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私たちの写真展のお隣は「六轡会篆刻展」です。
その受付にこの若いお二人が座っています。
先生三人のうちのどなたかのお弟子さんでしょうか。

個展でもそうですが、どの時間にもまんべんなくお客さんが来るのではなくて、昼食時とか、終わりの1時間とかは比較的すいているのです。
そんな時にちょっと話しかけてみました。
何しろ先生と少しばかり親しく話させてもらいましたし「この人は隣の写真展に人物写真を出している。私も、ほらこんな写真を撮ってもらったんだよ。」なんて話していただいているものですから、ちょっと入りやすいのです。

私の方の会場には、顔を見たくもない、まかり間違えばその人に暴言を吐いてしまいかねない人物が来ていますので、避難するにも丁度良いのです。
その・・・私からすれば…極悪人と「ちょっと一緒に写りたいから写真を撮ってくれる?!」なんて声をかける誰かがいないとも限りません。なにしろ会の中の「シノヤマキシン」ですから。 またこの極悪人と一緒でいるのがうれしいとか名誉だとか思うような人が少なからずいるのがこの社会の深刻な面でしょうねぇ。

という訳で爽やかなこの青年たちに写真を撮らせてもらえるか交渉したというわけです。
この後の写真からも分かっていただけると思いますが、まさに青年期の爽やかさあふれるお二人です。

先生ともとても親し気で、よい関係が築かれているなあという印象でした。
私たちの方は会員が当番制で受付を務めていますが、だいぶん雰囲気が違います。こちらは落ち着きが一杯です。ハハ。

今このお二人は「私が蒼樹さんからいただいた写真のうち一番気に入ったものの裏にサインをしてもらったんだけど、表を広げてどれだかわかる?言い当ててごらん。」と言われて思案しているところです。

私も写真にサインをするほどにナリマシタ。ハハ・・・ハハ。 弱ったね、どうも。
それもみんな笑いの種にして人のつながりを広げます。
- 2019/08/26(月) 00:00:32|
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人に出会えるということはうれしいことです。
私たち京都ファイーンダ―クラブは京都文化博物館の5階で写真展をしているわけですが、そのお隣は毎年の如く「六轡会篆刻作品展」が開かれています。こちらは今回でなんと37回目だそうです。
私はこの世界についてもとんと知識のない者なので、ただ見たままに「あ、いいなあ。」と思って会場に一歩を踏み入れました。
そこでお話を聞かせていただいたのがこの方、小 朴圃さんです。

たくさんのお弟子さんや関係者の方と、間断なくお話しし、交流されていますので、なかなかそこに食い込むことが難しかったので、度々様子を伺っていて、ついにその機会を得ました。

というのもお話の様子やその姿に魅力を感じたからであり、やはり撮らせていただきたいと思ったからです。

「写真は苦手で・・・。」と固辞されますので、あまり無理をしないまま書や篆刻について、あるいは中国での「文人」の在り様などについて聞かせていただきました。
拙ブログに以前書きましたように、私はごく最近になって中国制作の・・・・と言っても国営ではありませんが・・・・スリーキングダム、つまりは三国志の長編映画を見ました。
その中で漢の相国、曹操が漢詩をよくし、個展にも通じた教養人だったと知りました。

そうしたことから文人についていくらかの関心を持っていたところ、この方の今回の書は曹操の文を書いたものも含まれていて、何か一層の機縁を感じたわけです。
その翌日には、なんと私が少し遅れて会場に着く前に、どうやらこちらの開場を一瞥していただいたようで」あなたの写真を見た。とても良かった。」と言っていただいて、小氏とともに出品されている真鍋井蛙氏を誘って、わざわざ私の写真を再度見に来てくれました。
そこでお二人と私の話が弾み、ついにカメラを手にすることができたというわけです。

作品を生み出す作家として、私の写真の中の作家たちと深く通じるものをお感じになったお二人は、とても打ち解けてお話をしてくださるようになりました。

写真が苦手だという市の気持ちから、あまり多くを撮ることはできませんでしたが、終始楽しい撮影になりました。
普段思っていても口にしにくいこともお二人とはお話ができて実に楽しい一時でした。
写真しているからこそ、又新たに開くことのできた素敵な人たちとの縁です。
- 2019/08/25(日) 00:00:05|
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他府県から暑い盛りの京都に来られて、あまつさえ我々の写真展を覗いていただいたんですから、大いに感謝せねばなりません。

今回、「アラウンド団塊世代 ±α 男たちの肖像」をしてみて、若い女性たちを撮ったモノとは大きく違う反応をいただいたことは勉強になります。
展示の足元にその若い女性たちの写真をアルバムに這ったものを置いているのです。よく手に取っていただけていると思います。
そしてそこに反応の違いが見えます。

この方もそうですが、このくらいのお年になるとある意味で説得力のある、味のあるお顔になります。
そこが好評のポイントでしょうか。
- 2019/08/24(土) 00:00:47|
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21日から「現代・文人光画展」が始まり、盛況の中推移しています。
私は既に書いたように「アラウンド団塊世代±α 男たちの肖像」で参加しているのです。
男ばかりの、しかも還暦を過ぎた・・・。

しかし、それが意外にも?好評でして・・・。
アメリカからの3人の若者が熱心に見てくれていろいろお話しました(というと誤解を招くなあ・・・お話は対話として成り立っていたかどうか大いに疑問なんですが。 そのうちの一人と話していて、そこに別の一人が加わってきたときに「英語で話しても大丈夫なのか?」と尋ねると先ほどから話していた青年が「大丈夫で、話せるよ、この人。」というのです。私はその言葉に驚いて「ほんの少しだ。」と言葉と指の表現で大いに強調したsのです。案の定その後はボロボロでした・・・・。

私の写真をとても高く評価してくれて、・・・私の意識の準備が全くできていない方向から・・・・「この写真を買うことはできるのか?」と尋ねてくれました。
そういえば清水寺での写真展でもそう聞いてくれる外国からのお客さんがありました。
写真を対価を払って手に入れるという文化があるのですね。
私の答えは「ノー」でしたが。 いや、そろそろ売ってもいいのかなあと思うのです。

今回41人が写真を出していて、しかも一人一人の点数が多めでしたから、なかなか見るのは大変です。
一般の写真展では見ることのできない表現の写真も数多くあります。そこが魅力なんですけど。

それでおおむね一周してきたそのアメリカ青年のうちの一人に「どの写真が好みだった?」と聞くと目の前にあるヨーロッパの町の写真を指差して「これらと・・・・、そしてあなたの写真だ。」と言ってくれて、またうれしくなりました。
別のちょっと長く話した青年も帰り際にとても素敵な笑顔で挨拶をしてくれて「グーッ」の合図を送ってくれました。

さて今日の写真は、清水寺の時に味をしめた「ポートレート写真を撮りませんか?」募集に応じてくれた方のものです。
なんと長年にわたって中判カメラでスタジオ撮影をしてきたという御仁です。
いやあ、手が震えます。
最初の二枚はキヤノン 854ミリ f1.2 Lをα900に付けた時に起こる不思議な現象で生まれたものです。
まるでソフトフォーカスフィルターを付けたような写真ですね。

この場所に二人で足を踏み入れた刹那にこの方が口にされたのが「ここは色が多すぎるなあ。」でした。
さすが、その通りです。
でも、こんな私に撮らせてやろうと思ってくれたこの人には大いに感謝です。
- 2019/08/23(金) 00:00:33|
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京鹿の子絞りという技術があります。
着物地などを糸で縛って、その部分が染まらないようにして、多部分を染める技です。疋田絞り、帽子絞り、桶絞りなどがあります。
そうした絞りの作業をするためには、どこにどのような絞りを施すかの設計図がなくてはなりません。

下絵を描き、その下絵に基づいてどこにどのような絞りを入れるかの印をします。
そのためにこの型紙を彫って、洗えば落ちる染料で布地に印をするわけです。

この丸印のところはつまんで括る、びった絞りです。
斜め45度で点を打たねばなりません。 45度でないと布の伸びが十分でなくて、布を塩梅よくつまめないのです。
決して30度ではだめだ!と。
下の写真の仕事は、こうした腺の形に絞ることを示します。

それにしても迷うことなく点に「目打ち」を当てて打ち抜きます。
実に調子がいい。

ここはご自身の工房ではありませんから机といい、下敷きを言い、本来のものではありませんのでやはり少々勝手が違うようです。
それに周囲に大きな音を響かせてはならないからと、いつもより緩衝のために厚い下敷きをしています。
こうした職人の仕事は手指腕への微妙な感触が影響します。
しかし、そこは長年の経験がものを言って・・・・。
- 2019/08/22(木) 00:00:12|
- 工芸
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今日から、「第24回ファインド・アイズ京都 現代・文人光画展」が始まります。京都文化博物館5階にて10:00-18:00(最終日25日は17:00まで)
この日までに、写真に撮らせていただいた人・1500名達成!!になったらいいなと漠然と考えていたのですが、昨日までに1490名でした。
もっとも、冷静な予測としては10月に入らないと無理だろうな、11月の個展までには到達すれば、それはそれでいいかなくらいではあったのですが。
今日、アップさせていただく方は手描き友禅の職人さんです。

この方は以前にも撮れせて頂いたことがあるような気がしますので、カウントはしません。
この頃職人さんにはうっかり「初めまして・」とご挨拶すると「5~6年前に写真を撮ってもらいましたよ。」などと言われることがあって、「お久しぶりです。」の方が多くなってきているのです。
私の記憶がどうも曖昧なので困ります。

この方は、友禅にかかわる以前には日本画の勉強をされたのだそうです。
京都では京都市芸大がそうであるように日本画の伝統がかなり広く深く根付いています。
そして一方には西陣織や友禅があります。

画家を志す人もなかなか世に出ることは難しですから、その間、こうした糸へん業界で下絵を描いたり、手書き友禅の職人になったりすることは珍しくないのです。
扇子や団扇の絵などもありますしね。

この方もそういう経歴をお持ちです。
それで西陣織や友禅の絵柄は・・・いわゆる芸術的な絵とはそのまま同じではないのですが・・・・非常に高度なものになっていったという一面があります。

親方や兄弟子の仕事を実際に見るのが一番よろしいなあ。
弟子になったばかりの時は「あとは直しておいて(直すとは京都弁で片づけるという事です。)」と言われて、毎日毎日片付けや雑巾がけばかりさせられて、「なんでこんなことばかりせんならんのや。」とと辞めていくものも多かったけれ直す時に親方がどういう風に道具を並べているか、どういう道具を使っているか、水や絵の具うはどうかということをこの目で見られる。失敗したものも見ることができる。これだ一番の勉強やったな。」

言葉や文章で勉強するのには限界があって、やはりどうしても実際の制作の様子を毎日毎日見ることが大切だと言います。
温度、湿度、生地の条件、絵の具の具合、混ぜ方、筆の使い方、性質、塗り重ねるのかしないのかなどなど制作の条件の組み合わせや実に多岐にわたり、その一つ一つを体験的に「盗む」ことなくして技能の向上はないとのことでした。

今は長い職人生活ののちに『絵を描く』道に戻られたそうです。
ですから日本画の画家というわけです。ですが依然としてこの業界にはおられるのですから、今日はここにお座りです。
この場では大作は描けませんからハガキに絵を描いておられますが、その筆さばきは実に見事です。
そして最後に落款おおされるのですが、そこが画家ですね。
- 2019/08/21(水) 00:00:34|
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なじみのギャラリーを訪問しようと小さな交差点で右折の機会を待って停まっていると・・・・・。
写真を撮っているお二人が「どうぞ、構いませんので通ってください。」と手で合図してくれました。
お二人の撮影を邪魔しないために停まっていると思われたようです。

そういうことに気が付いて声がかけられると言うのは気持ちがいいですね。
ただ私の場合は「写真撮っているなあ、どう撮るんだろう。」とか、「カメラ付携帯端末で撮っているなあ、せっかく浴衣を着たのにちょっと、もったいないなあ。」、なんて思いながら見ているのです。

暑い中を走ってきているので早くギャラリーにたどり着いてホッとしたいなあという気持ちもありながら、つい撮ってあげたくなってしまうのです。
私が撮ったからと言って何か特別な写真になるわけではないのですが、少なくともツーショットは自撮りで撮るよう第三者が撮ったほうが良いだろうと。

最近の浴衣はいろいろな、着方があるようですね。
携帯用手持ち扇風機を持って歩く姿を見て、日本の女性の美しい姿が壊れると批判的な高齢男性の声を時々耳にし、目にしますが、そういう人からすれば、どうなっちゃってるんだとため息の一つも二つもつくような新し浴衣ルックが見られますね。

声をかけられたお二人は初め戸惑いを見せていましたが、・・・。

撮った写真を背面液晶画面で見せてあげると「やっぱり綺麗ね、いいカメラで撮ると・・・。」ということでした。
「いいカメラはやっぱり違うわ。」
「・・・・・。」

まあ、アドバンテージはそこにしかありませんしね。

どうぞ暑い京都を楽しんでください。
続きを読む
- 2019/08/20(火) 00:00:18|
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8月も下旬に突入ですね。
台風は来るし、五山の送り火は終わるし・・・・、すると京都はもう秋の準備です。
これからは残暑との戦いですが、明日には「第24回ファインド・アイズ京都 現代・文人光画展」の搬入です。ですから冷房の効いた建物の中でこれからの一週間が過ぎていきます。
今回の出品作への来場者の反応はどうでしょうか。 仲間内では、「へぇ~、今度はこう来たか?!」ぐらいの反応はあるんじゃないかと期待しています。
会場は京都文化博物館の5階です。お近くの方は是非お立ち寄りください。

一人ずつも撮ってほしいと言われて、撮りました。
昨日の方は楽器を手にして、ほんの少しポーズした写真でしたが、私はやはりこういう風にして「演奏=音を出している」のを撮る方が好きですね。 あくまで私の好みです。用途とは別の。
「吹いていてください。」とお願いしました。

吹いていたら口元や眉根がゆがみます。
他の楽器の方も多かれ少なかれそうなります。
けれどそれだ「演奏者としてのこの人」の姿ですから、こちらがいいな。
たまたまの出会いですが「良い出会いになってうれしい」と言っていただけると、こちらもとてもうれしいです。
前回こちらに来て練習した際にもカメラをもった方が近づいて来て、撮ってくれましたとのことでした。

鴨川には絵を描く人、楽器の演奏する人、走る人、日光浴をする人、よさこいの練習をする人……そして写真を撮る人も。
実にたくさんの目的を持った人が来ています。
こういう場所は実に貴重ですね。
- 2019/08/19(月) 00:00:56|
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いただいたカードには「Sax ensemble
amy」とありました。
フェイスブックを見せていただくといろいろな演奏の様子がアップされています。
私が撮らせていただいた写真はブログやフェイスブックにアップさせていただきたいのですがいいですかとお訊ねしたものですから、もうすぐにその場で友達申請をしていただいたというわけです。

女性が楽器をもって遠くまで出かけてくる・・・・・。
女性が家庭・台所に閉じ込められていないというのはいいですね。
日本の女性の社会的地位はOECDの中で最低ランクというばかりでなく、途上国を含めた順位でも国際的に評価は極めて低いです。
「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」では調査対象国
149か国中110位です。 日本政府は、そういう事実を国民に示して毎年毎年目標をもって改善するなどという姿勢をほぼまるで示していません。国会議員に占める女性の割合を増やそうという姿勢も政府与党において極めて弱いです。
男女共同参画社会などというのは女性も男性並みにサービス(賃銀不払いただ取り)残業をせよ、生活実態や希望にかかわらず転勤命令には従え、そうでなければ差別賃金は当然だ、といっているようなシステムです。
と、まあそういう話はちょっと脇に置いて・・・。

さて、こんな木陰で心地よく演奏を聞かせてもらうなんて、なんて贅沢なことでしょうね。
ついでにここに小さなテーブルを置いて冷たく冷やしたワインのサービスかなんかしませんか・・・。

こんな暑い夏の昼でも、よい音楽と美味しいお酒とちょっとした食べ物・・・・そういうのがあればいいなあ。
もっとも私はそこでもワイングラス片手に撮影に回っているかもしれませんが。

この近くに総合病院があるのですが、条件の許す患者さんも来るといいのに。
点滴にワインを入れちゃあまずいですが。
病院にも保育園と並んで(コンサート)小ホールが欲しいですよね。
そして最低週一度のコンサート。演奏は入院患者さんや外部のミュージシャンや落語家などなど。 小児科の入院患者も喜んで元気が出ると思うなあ。

プロフィール用の写真も欲しいということで撮ってみました。

いかがでしょうか。
- 2019/08/18(日) 00:00:37|
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大型台風の接近がニュースで繰り返し報じられ既に通り過ぎましたが、この日は「遠くに台風が来ているようだな。ちょっと風が出てきたね。」と言うくらいの、夏の暑い日でした。
前日までの37度38度に比べればず~と過ごしやすい、最高気温36度の日。しかも風ありですからいい感じです。

そんな鴨川の岸を走っていると、女性二人が並んで懸命に・・・・吹いていているのではなくて・・・・風に飛ばされそうな譜面を押さえていました。
練習が時々中断されます。

そこに「オジャマムシ」登場。 「少しあちらに移動した方がいんじゃないですか? それにそうしてもらった方が撮る人間としては状景的にありがたい・・・・。」と、実に図々しい「助言」をさせていただいて。

なんと東海地方(の極関西よりの)からおいでだということで・・・こんな感じに気持ちよく練習できる場所がないんですよね。京都はいいですね。
と、確かにそうですね、わざわざこうして楽器演奏や写真撮影(ポートレート)のために京都に来る人にときどきお会いします。
そういsたことをどう考えたらいいんでしょうか。
そうでしょ?!京都はいいところでしょう?!・・で、いいんでしょうか。

3人で吹いたり、4人編成になったりと、いろいろな組み合わせで演奏をされるそうです。
今日はたまたまお二人。

最初の一枚に前ボケになっているのはとても音楽がお好きらしいたまたま居合わせた女性。
ちょっと許される時間だけ聞いていかれました。
私と二人で拍手。

良い音が出ています。
- 2019/08/17(土) 00:00:22|
- 音楽
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暑いことは無論暑いのですが、それだけではなくて写真を撮る者としては明るいし、明るすぎるし、一方では対照的に暗くなる・・・つまり明暗差がとても大きくなるということが問題ですね。
しかも目で見た明るさ暗さの印象とカメラが認識するそれとの間に開きがあるような・・・・。
なかなか難しいものです。
最近若者の間やアジア諸国の青年の間でフィルムカメラが静かにトレンドだそうですが、その人たちは案外自己流で撮っているようなんですね。 そして少し教えてほしいという思いもあるようで・・・。

でも、知ったかおじさんの手前みそ的、機械誇り的、蘊蓄押しつけは、、、その若者たちにとってはイヤなんですね。うっとうしいのですね。
私もそう思います。
私自身ももうそうならないように気を付けてはいます。
だって時々そばでそうしたおじさんたちの話を聞く羽目になって、「ゴメンね若い衆。おじさん後でその人の代わりに責任とるからね。」・・と言いたくなり事がありますから。
ほんと「ウザイ」ですもんね。

と、それはとにかく案外自己流で写真を撮っていて「○○○カメラ」なんて本を読んで勉強する人は少ないようなんです。
デジカメじゃないし失敗する事も多いのでしょうが、、それも含めて楽しんでいるようです。
お金がかかるでしょうにね。(でもカメラ自体やレンズは安いですから・・。それに何といってもかっこいいカメラが多い? 首から下げているだけでかっこいいじゃないですかと、若い女性たちは言います。)
デジタルの一眼レフカメラなんて大きすぎますし、重すぎますよね。デザインも・・・・おじさんたちは喜ぶかもしれませんが・・・もう一つ二つ三つですしね。

この紺の服を着ている方の人がこういう表情をするのは、いい掘り出し物があっていろいろ交渉をしているのかなと思って撮ったのですが・・・・実は話の内容は大分違うようでした。
それはそれでなるほどなあ…という感想でした。

ようやく話が決着を見たようです。
仕事の出来る女性は好きですか? ハイ、好きです!
- 2019/08/16(金) 00:00:17|
- お店
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毎月一度開かれていることを知りませんでした。
蚤の市です。つまり骨董市。
東寺や北野天神と違って出店者の平均年齢はかなり若そうです。
DJもありますし、狙い目の層が伝統的な骨董市とは違うようです。

そこで、見かけたお二人。今日が初対面なんだそうですが、しばらくするとまるで旧知の友人ででもあるかのように楽しそうにお話をしています。きっと趣味が通じるのでしょう・・・・なんて勝手に思っていましたが。

後でお話を聞いたうえでこの写真を見直すと笑顔も目の表情も「なるほど、そうだね。」とその実際の状況について納得がいきます。

最高気温は「39度」とニュースは伝えるだろうこの日、しかし、体感気温はどうしてそんな生易しいものではありません。
自転車で走っていても両腕の表面がじりじりと焼けて煙でも出そうです。秋刀魚の気持ちが分かるような・・・。
そんな時に骨董市をするなんて・・・。
と言っても昨日は手作り市で若い女性たちも出店していました。
年配の方は、早めに見切りをつけて店じまいしていましたが。

お二人の話す様子を撮らせてもらってもいいですか・・・。
今日はα99にミノルタの85ミリ1.4を付けています。
- 2019/08/15(木) 00:00:25|
- お店
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熱暑のこの日、ミヤコメッセの広い部屋で大規模な「手作り市」が開かれていました。
主催者からも出店者からも「手作り市」とは違うぞと言われるかもしれませんが、分かりやすく。
そこでお会いした人です。
絵を描いてTシャツにプリントしたものや絵を印刷したカードなどを販売されていました。そこに写真も展示販売されていましたので注目しました。

写真はフィルムカメラで撮っているんだそうです。
ここに来る少し前のブースでも女子学生組のお店で小さな手作り写真集を販売していました。
その写真集の主もフィルムカメラだそうです。

写真集を作る、写真を販売するというのは私にとってはとてもとても高いハードルなのでして、・・・・。
たまたま今度のグループ展に向けて「若い女性たちの写真は写真集にまとめて展示してみたらどうだろう。」ということで、あるプリントショップの店長さんにいろいろなアイディアもいただいていたのです。
これまでの個展の写真も写真集にきちんと仕上げておけばいつでも見ていただけるし、見れるし・・・。

それに個展をするにしても、ずいぶん費用が掛かるから「写真や写真集を売ることを考えてみたら。」とも言われていたのです。
11月に展示させていただくギャラリーも、本来は写真を販売しようとする写真家にその機会を提供するというのを大切なコンセプトの一つとしている写真専門ギャラリーなのでした。
でも、私は売らないし売れないのですが。

そういう訳で、ずいぶんいろいろに考えもし、工夫を試みて、でも結局のところ振出しに何度も戻っている私ですので、この人たちの、そこをすっとクリアしている姿を羨ましくも思って話しかけるわけです。

この日は、この建物の近くの広場で骨董市がされています。猛烈な暑さの中で、出店者もお客さんも大変ですが、実は昨日同じような条件のもとで手作り市があったのです。
その手作り市でも若い方が写真を販売されていました。私が興味を持って近づくといろいろ写真についてお話してくれました。
若い人はいいなあと・・・思いました。

この方もそうですが、明日紹介する方も他府県からお見えです。
意欲と行動力を学ばないといけませんね。
- 2019/08/14(水) 00:00:47|
- 手作り市
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仕事歴70年!!の大ベテランです。
えっ?! 仕事歴が70年て・・・・どういうこと? なんと8歳の時から「絞って」いたという事なんです。

一つの絞りは絹糸で4回ほど縛りますが、「爪の中での仕事」というほど細かくて忍耐のいる技です。
「絞りにはいろいろな種類があるけれどこの『本びった』だけは女の仕事とされてきた」という事です。
男女についての固定観念では見られないし、また男女の能力・特性というよりその置かれた社会的な状況・地位ということも考えに入れなければならないとは思うのですが、なかなか男にはできないなあと感じるような緻密でしかも延々として続く果てしない・・・・一見したところ・・・・単純労働です。

その人の全人生を飲み込んでしまうという様な仕事です。
あれやこれや野心があり、自分の能力が適性が・・などと思う様なそんな人間にはなかなかできない仕事だと思います。
第一、仮にそう絞りの着物づくりにとりくめば年を単位に完成までの日程を考えるのですから、どんなに頑張っても生涯で70着は作れないのです。70着どころではなくて4,50着さえ無理なんじゃないでしょうか。

この方には娘さんがいて、既にこの世界で伝統工芸士となっています。
時々その娘さんともお会いして写真を撮りお話を聞かせていただいています。
母子二代続いて伝統工芸士です。珍しい例です。この方自身はこの仕事の三代目という事ですが、実はその娘さんが4代目で「最近孫が『おばあちゃんの仕事を継ぎたい』と言ってくれて・・・」と目を細められます。
それで5代目が誕生しているわけです。

「本人がやりたいと言ってくれるのはうれしいのだけれど、生半可なことではできない仕事だよと話した」ことを聞かせてくれました。
それに、今や「絞り」のすべての分野で後継者問題が深刻で、「昔みたいに本びったの仕事ができればいい」という分業体制のある時代とは違うから、様々な絞りの仕事を、各分野の職人が元気なうちに学ばないといけないという大変な課題を背負うことになることも「よく話した」のだそうです。

絞りも各種の仕方を多様に駆使して一着の着物が出来上がります。
それを一身でやれるような職人になるというのは、それぞれに名人仕事をする人がいたのを全部身に着けるというのですから気の遠くなるような話です。
でもそれをしないと絞りの技術は滅んでしまいます。
そういう世代的な課題があるのですね。伝統工芸の宿命を、一人の若い女性が背負うわけです。

幸いこの方はまだまだお元気ですし、娘さんも相当な腕前になっています。そこにお孫さんが決意してこの道に踏み入るのですから、「何とかできるだけの応援をしたい。」とおっしゃっているのです。

私が「写真を撮っても大丈夫ですか?」と・・・既にこれまで何回か撮らせていただいているのですが、その都度改めてお願いするのです・・・・聞きますと「どうぞ撮ってください。それで少しでもこうした職人の仕事に関心を持っていただく機会が増えるのなら・・。」と。
- 2019/08/13(火) 00:00:45|
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昨日までに紹介した、これからの職人に対して、この方はこの道60年を超す大ベテランです。
今制作中のものは振袖なのだそうですが、定番の柄から見れば相当斬新なものになっています。

この、柄の振袖を着てホテルかどこかにいけば相当の注目を集めるに違いありません。
これはご家族とハワイに行った折に着想したものだそうです。
ほとんど何時でも「何か新たな意匠はないか。」と周囲を見ているとのことです。
60年を超えるベテランにしてこの創意と挑戦心が素晴らしいですね。

弟子を抱えている頃は「なかなか自分の思ったような仕事ができなんだ。とにかく弟子のために仕事をとらねばならないし、生活もできるようにささんといけないし・・・。」
だから問屋の注文にこたえる仕事が中心にならざるを得なかったというのです。

それが、弟子を独立させた今となれば「自分の描きたいものを描けるようになった。」というのです。
作品としても、注文としても・・・。

この振袖はもうほぼ完成していて、あとは仕上げの花びらと、そのボカシを施すだけなのだそうです。
この右手には別の意匠の原案が紙に描かれた状態で吊るしてあります。

「新作を仕上げるのにはどれくらいの期日を要するのですか?」
「構想、下書きに一年、実際に描いて1年…だいたい2年かな。」と言います。
その下書きのためには実際を取材して、桜なり松なり藤なりを徹底的にスケッチし、そこから構想を練るのだそうで、幾枚もの写真も撮ります。
伝統的な決まりきった柄を描いている・・というイメージとは大きく違います。
私よりずいぶんと先輩になる方ですが、こうして新作を構想して2年先を見ているのです。この意欲には感服します。
「まあ、あと2年は死ねんということやナ。」と。
- 2019/08/12(月) 00:00:47|
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と、言えば少々大げさですが・・。
仏像制作です。
台座の蓮弁を制作中です。 木の塊から全体を切り出し・削りだす場合もあれば、こうして一枚一枚を削りだして張り合わせていく場合があるそうです。

この人は4年生。2年間の課程もあれば3年間の課程もあるのですが最長ですね。
今年は卒業制作に臨まねばなりません。
毎年の卒業生の作品は、これを2年で?!、4年で?!と驚かされるものが多いですから、それだけに重圧があることでしょう。

既に貼ってある蓮弁は個々に微妙に形状が違いますから、そこに貼り合わせていくためには、さらにその微妙な起伏に対応させねばいけません。
何度も何度も調整します。
こういうものもコンピューターに計算式を与えておけばどの蓮弁も狂いなく製作できるのでしょう。やがて木の性質や個性を検知して反映するような機械もできるかもしれません。
職人の未来については多難な面がないではありません。

陶器だって廉価なものはほとんどが顔料噴出式印刷機による印刷です。
浴衣の生地だって同じです。
そういう技術の「進歩」という時代的な環境の中で職人技が人々に求められるようになるには伝統的な技術の修練に加えるものが求められるのでしょうね。

芸術や工芸というものが繰り返し反省を迫られるという事でもあります。
若い人はそのことを身に負う世代だと言うことですから、単純に若いっていいねとばかりは言えません。
若いって辛いねという面があるのです。だからこそその若さがいいのだと・・・・。

この撮影はα900に キヤノンのニューFD 85ミリ f1.2 Lを付けています。
昨日の絵付けをしていた女性やその前の男性もそうでした。 レンズはただちょっとした光の条件で鮮明度などが大きく変わるようで、その特徴を早く使い見たいものだと思います。
光学ファイーンダ―の心地よさを感じながらの撮影です。
このカメラは武骨なしかも大きな音で響くシャッターです。
この部屋の音響的な特異点ではないかという場所では、驚くほど大きな音がして自分でもびっくりでした。
- 2019/08/11(日) 00:00:29|
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と、言えばいささか大袈裟ですが・・・。
今日紹介する人のような人生の選択をする人が世界にはとてもたくさんいるのかもしれません。
この人も新時代の象徴の一人ですよね。
出身は黒竜江省だそうです。

既にお国で少し陶芸について勉強したのちにこちらでも勉強を始めたのだそうです。
「素晴らしです。とても充実しています。」と小躍りせんばかりに話します。
「先生も良いでしょう?!」と私が言うや否や「そうなんです。素晴らしいんです!」と。

日本に来てこの学校で学べていることを全身で喜んでいるようでした。
ただ「お金がかかります。」とも。
それはそうでしょうね、実習費、材料費、用具費などが大変なんだろうと思います。

とても集中力のいる作業をしているので、話しかけるタイミングを計るのですが、とても気さくに答えてくれます。
『私もかつて遼寧省に行って働いたことがある。」などと話したから余計に親近感を持ってくれたのかもしれません。
私がとても印象深く聞いたのは・・・・。

将来は中国に却って仕事をするの?と尋ねた時に
「まだわかりませんが、その前に世界の陶器制作の現場に行ってみたいと思います。」
ドイツにもフランスにも・・・・と夢は遥かに広がっているようです。 そこがすごいと思いました。
日本で学んだのだから日本でとか、留学が終わったら母国に帰って・・・などという狭い限定はないのです。陶器づくりという視点で世界を見ているのです。

中国から日本に留学に来て大学を卒業し、今は働いている何人かの若い友人たちの発想もそうです。その多くが女性という点でもこの人たちは未来を象徴しているように私には感じられるのです。
筆も持ち方がちょっと・・・・筆を立てるために敢えて・・かな?
「日本の人たちの多くはこうして持つんですが、私はこのように持って描くく方が描きやすいのでこうしています。」と筆の持ち方を変えながら話してくれました。
そういえばこういう風に絵付けをするときは大概枕のようなものを膝の上において器を支えて書くのですが、「膝に直接乗せたほうが描きやすいので・・。」

この人の作品が卒業時には選ばれてイタリアに行くようなことがあればいいですね。
そういうとパッと表情を明るくして「はいっ!頑張ります。」と何度も。
- 2019/08/10(土) 00:00:36|
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と、言えば少々大げさですが。
(伝統)工芸の世界ではまさに後継者不足は深刻で、この人たちは単に自身の進路選択だけの問題ではなくて、大げさに言えばこの業界・分野の命運を担うことになっていく人たちでしょう。

最近少し足が遠のいていた京都伝統工芸館です。
火曜、水曜を除く毎日、三人ずつ、京都伝統工芸大学校のOB,OG そして現役生が公開実演をしてくれています。
土曜、日曜は現役生が実演をします。

焼き物の絵付けをしています。
素焼きした器に呉須で絵を描いています。
1年生ではこの呉須で伝統的な幾何学模様を繰り返し描いたり、伝統的な定番の絵柄を描いたりして線の精度などを高めます。

2年生になるとそこに朱などの色が入ってきます。

この後透明の釉をかけて焼成するわけです。
しばらく来ないうちに実演者3名のうち一人が入り口の受付近くで実演をするようになったそうです。

いったん手を止めてとても親切に解説をしてくれました。
実はご本人も希望していないのかもしれませんが、作業着に書かれている名前を無理やり消しました。
つい名前を消すこともできるしと、そうするとは言わなかったものの口にしてしまいましたので・・・・。
汚くしてしまってご免なさい。

長身の人のようです。
制作の時に「つい姿勢が悪くなって・・・・。」と撮影を意識して、背筋を伸ばしてくれましたが
撮る側としてはこれが良かったのです・・・。

とても親切で節度のある人でした。
- 2019/08/09(金) 00:00:55|
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この人はこの4月からこのギャラリーのスタッフとして働いているんだそうです。
私は度々このギャラリーを覗いているんですが、今日までお会いすることがありませんでした。
私がレセプションに参加したのは四月以前でしたかね。

これは紙粘土をチューブから絞り出すようにしたものを膨らめた風船に絡ませて造っています。
とにかくモノづくり、絵を描くことがお好きだそうです。
言葉で表現するのはあまり得意ではなくて、絵での表現の方が得意だという人は確かにいますよね。
お兄さんはどちらかと言えば言葉の方が得意らしい。

聞いてから見ればなるほど兄・弟という感じがします。

兄弟でお話をしていてくれますから、表情は「はい、撮りますよ。」の表情とは違います。
そういう点が撮る側としては楽しいですね。

弟さんを見る「お兄さんの目」でしょうね。

私には弟がいて、同じ京都市内に住んでいるのですが、ほとんど顔を合わせません。
ただ6月の写真展では、受付を一日助けてもらえないかと言ったら快く引き受けてくれて、細やかに動いてくれましたし、
いろいろ話ができて楽しい時間になりました。

私の弟は大学教授をほんの少し早めに退官したのですが、やはりこういう時には「弟」です。
勿論、私の方は「兄ちゃん」ですね。

この二人は、これからいろいろ助け合って絵を通じて社会とのかかわりを作っていくことでしょう。
どんな作品が生まれるか楽しみですね。
- 2019/08/08(木) 00:00:08|
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京都の夏は毎年暑いのですが、この日は日中の最高気温が38度だったそうです。
ただそれは温度計の置かれている日陰で、しかも芝生の上1.5メートルでの測定結果です。昔なら百葉箱の中ででしょうかね。
アスファルトの道路の表面温度がほぼ50度にもなるのだそうで、こんなところにこども連れて歩いたり、ベビーカーに乗せて歩くなんてことは虐待以外の何物でもないですね。
学校の部活動も屋外屋内を問わずもっと大幅に制限すべきでしょうね。(全国高等学校野球選手権大会、これは廃止すべきでしょうし、オリンピック開催もやめるべきでしょうね。私はそう思っています。)
そんな日に自転車で出かけている私も私でしょうが。

寺町にあるいくつかの貸しギャラリーは軒並みお休みです。
こんな時期に何か絵画展でも写真展でもするような人はないのでしょう。
それでもこの日このギャラリーで絵の展示をするこの人(上の写真)に会いました。
そしてこの下の人はお兄さんで次週はこちらが展示するのだと言うことでした。

京都市立美術館の別館ではJPS主催の公募展が開かれています。
夏枯れだって枯れ切ってしまっているわけではないのです。
アニメの下書きかなと感じさせるような絵が壁面に所狭しと貼られています。

お兄さんの話によれば、弟さんはとにかくどこにいても何時でも絵を描いているそうで、常に自分の中にあるイメージをどんどん描きつけているのだそうです。
壁に貼り切れないものがテーブル上に20センチくらい積み上げられていました。いやそれ以上でしたか。
再生紙にボールペンで書かれています。
お兄さんの絵はかなり単純化した絵で、様々なキャラクターが表情・動作豊かに描かれて、それに言葉が添えられています。
ネット上でどんどん発信しているようです。

最近絵に打ち込もうと職場を離れたたようですが、我が息子も弟さんと同じくらいの年恰好で、芝居をするために定職に就かずに頑張っています。ですから、つい親の気持ちを忖度します。

ま、これも仕方ないことです。
後悔の無いように頑張るしかないですね。
現代では、またこの時に若者として生きる人たちにとっては安定とか保障とか確実とか言う言葉があまりにも希薄で虚ろになってきています。ですから、なおの事この今を充実させたいと思うのでしょう・・かね。
分からんでもないんです。
実際、私の息子などは親をはるかに超えた地点にいて頑張っているのですが、だからといってそれで食べていくという生活に展望が持てるわけではないのです。
- 2019/08/07(水) 00:00:31|
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この写真を撮った日は久しぶりの高い気温の上に、誰もが「かなわんなあ。」と音を上げそうなくらいの高湿度。
昼時だということも手伝ってお客さんの姿はまばら。
一方、すぐ近くの小川では親子連れの歓声が湧いています。 鴨川でも水浴びする子供や付き添う親の姿があちこちに見られました。

そのお客さんがまばらということを良いことに・・・・・撮っているわけなんですが。
この人の女子を惹きつける空気はなかなかのもので・・・・・。

10代から20代の女性を撮るのも大いに楽しいのですが、以前から30代40代の人を撮るチャンスはないものかと思いはしていたのです。
30代もかなり前半ですが、願ったりかなったりです。

君ぐらいの年齢が女性の一番いいころからかなあと軽口をたたくと(だいたい年齢で簡単に人生の一番いいところだとかなんとかいうのはあまりに安易ですよね。)
「霜降りですか? 熟成?!」などとかわしてくる。
ここらがあたりが10代20代にはないところでしょうか。

まあ、あの頃も年上の男性などものともしないってところがありましたけどね。
気風もいいですし。

陽が高い位置なので眉や目、そして鼻の下や顎の下に影ができやすいです。
そういうことを言うと「皆まで言うな」という感じで立ち位置や顔の向きをわずかにずらします。
写真撮影で、撮られ方はよ~く知っているのです。
ただそれにしても今日のこの時間帯は厳しいですが。

背後のこの幕は彼女のこだわりです。とても初参加とは思えません。
商品を置くテーブルの天板も雰囲気のある『銘木』です。
そして並行して友人の?営む珈琲店のアイスコーヒーを販売するこの組み合わせなどもこの人のおしゃれ感覚ですね。
- 2019/08/06(火) 00:00:36|
- 手作り市
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パーシーフェイス楽団の「夏の日の恋 」。ご存知でしょうか。
私が高校生の時に、昼休みになると放送部が流してくれていました。こんな曲を知っている人たちがいる。
その人たちと私ではなんて生活の質が違うんだろうと思いました。
深夜放送の存在も知らなかった私です。

そんな「夏の日の恋」を聞くと、この人と過ごしたあの切なく懐かしい日々が思い出され・・・・というような関係では全然、全くなくて、・・・・第一、年齢も半分をいくつもいくつも下回る人ですしね。・・・・・でもお久しぶりの出会いには違いないのです。
それで手作り市で「あれ?!他人の空似にしては似すぎているけど、果たしてどうだろうか・・・。」と。
すると一瞬の間を置いて「あっ!!・・・。」とこの人も私を認めてくれました。

このような場所で会うなどとは予想もしていないので、余計に「似ているだけで、・・・・。」と思ったわけなんです。
が、何しろこの人の18歳の時に写真を撮っいるだけあって・・・・それだけ記憶は強く残っていたのですね。
「今でも写真を撮っているんですか? フィルムで?」

私が今のこの活動を始める大分以前に人を撮りたい気持ちが萌している頃、この活動のプロローグの頃に撮らせてもらいました。
当時のカメラは京セラ・コンタックスのRXでした。それで今でもヤシカ・マウントのツァイスレンズをいく本か持っているというわけです。

ある事情で、・・・・と言っても第一この人はまだ18歳でしたし・・・この人の写真はどこにも公表できなくなり、ファイルの奥にしまわれたままになっていたのでした。
車で撮りに出かけて、その車の前で私に見張りをさせて、中で着替えをするような18歳に私は衝撃を受けて「そのモデル根性」におおいに感心したものでした。
いろいろ学ばせてもらいました。

今日は、この人自身が付けているようなアクセサリーを…手作り市ですから自ら制作して・・・販売しているのです。
本業の傍らの愉しみとしていたことが少し拡張してきたようです。
自分自身が付けるものを作っているうちに、人にあげたら好評で・・・・というのはよくあるケースですね。きっと女性たちの要求をを掴む、人一倍のセンスがあるんでしょう。

実は非常に表情の豊かな人で、話しているうちにどんどんその表情が大きく変わります。
それで今の私の手動合焦能力ではとてもついていけなくて、ついついその魅力的な表情を取り逃がしてしまいます。

でも、次の撮影の機会を得るまでには「腕を磨いて」少しでも撮りこぼしの無いようにしたいものです。
そうなんです、「また撮りましょうね。」ということになったんです。
ただ、その「また」というのが夏の終わりころなのか、初秋の空気の中でなのか、はたまたクリスマスの喧騒の頃なのか、皆目わからないのではありますが。
とにかくこの人も意欲的な人ですから、なかなか忙しいようなんです。
- 2019/08/05(月) 00:00:05|
- 手作り市
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橋の下です。
こういう風に光に方向性のある場所だと陰影が出て写真は一段と魅力的になりますね。
肌の質感も出ますし。

撮り方は定番です。 レンズはミノルタ 80-200 f2.8です。
背景のボケはあまりガチャガチャしないでいい感じだと思います。
もっと絞りを開ければ、一層柔らかな優しいボケになると思います。

木陰で撮っています。
こういう条件だとプラナ―85ミリ f1.4の方がもう少し立体感が出るかもしれません。
このレンズは自動でも手動でも合焦しやすくて、精度も高い気がします。

写真機がα99ですからEVFのファインダーではいまひとつ目の輝きまでは目でとらえられません。
結果的には捉えているのですが。
撮る瞬間に撮る主体がこの目のきれいさに心が動いていないということが、私にとっては問題です。
焦点さえ合わせれば、こう撮れているだろうというのでは、ちょっと気分が治まらない、納得しないのです。撮る楽しさにならないという事でしょうか。

この日も暑かったのですが「案外、涼しい顔をしていましたね。」というのがこの人の後日談。
全くです。私の方は汗が噴き出し、流れ落ちているのに…ケロッとしてますね。

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- 2019/08/04(日) 00:00:59|
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もう長く日本に住んでいるのだそうです。
そして最近もう少し自由な自分のための時間を作ろうと考えて、そして三味線を習い始めたのだそうです。

仕事のある日も、一日に2~3時間は練習しているとのことで、「練習時間は長いですが、上達はゆっくりです。」とのことなのですが。

写真を撮らせてもらうために話しかけましたが、その際のお話では兄弟のうち二人が写真を撮っているとのこと。
一人は報道写真を、もう一人はステージ写真を。
う~ん、家族の中に二人もプロの写真家がいるなんて!!

この日は湿度も高く高温の日でした。
「暑いでしょ?」
「いいえ、もう慣れました。それでこういう暑さがないと何か季節を感じるうえで物足りないような気がします。」ともうすっかり日本の「季節」に適応されているようです。
そしてずいぶん涼しげな服装です。 いいですねぇ。

何度も繰り返して書いているように写真機の合焦は手動です。
とにかくそれを習熟することが今の私の一つの課題です。
明るさや光の差す方向で、合焦点を見つけることがとても難しいことがあります。
そういう時には被写界深度を広くすることも勘定に入れなくてはなりません。
私が撮り続けていると・・・たぶんそれを意識してだろうと思うのですが・・・こうして顔を上げて演奏してくれました。

今度のグループ展と11月の個展のお知らせも受け取っていただけました。
- 2019/08/03(土) 00:00:15|
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台風が東に進み温帯性低気圧になる。
この記事を書いている日は、湿った暖かい風が太平洋から吹き込んで、大変暑くて湿度が高い。
外から帰ると、シャワーを浴びてすべて着替える。 よくぞ男に生まれけり・・・。

リュックには水を凍らせたペットボトルを挟んでいく。
これも夏の定番。 途中の自販機で冷たい水を買っていたのでは、それだけで、破産しそうだ。
水道が使えるところでは首筋や腕に水をかけて、帽子にも水を含ませて被る。
こうして冷(涼)をとるのが気持ちがいい。 だから夏が好き。

中高生の頃、バレーボール部の夏練習で、バケツや大きなヤカンの、既に暖まって生ぬるくなった水でも生き返った。
今のように冷水器もなければ、凍らせて持って行くなどということもできなかった。
屋外のコートには水を撒くが、その散水の下に入り込んで全身ずぶぬれになるのがこの上なく気持ちよかった。

全身ずぶぬれになったそのままで土のコートで「回転レシーブ」などをするから、頭からつま先まで土まみれ。
それがムズムズしたりはするのだけれど、この「もう破れかぶれだ」感を味わえたことが楽しかった。
そうしてその土まみれ汗まみれに汚れた全身をシャワーの下で洗う。
そのうえで水泳部の大顰蹙を買いながら、服を着たまま、又水泳用パンツに履き替えて、プールに飛び込む。
こんな気持ちの良いことはない。だから夏は好き。

この撮影場所でかの襲来に会いました。
私の方は長ズボンを履いていますから、まあ大丈夫なんですが、この人の足にはすでに赤い「刺された」印が。
京都では「蚊に噛まれる」と言います。怖いですねぇ~。

「かゆい。」
それで急遽防虫スプレーを手に入れようと。
そんな時に携帯端末が役に立つのですね。
この人や、若い留学生の友人たちと一緒の時には、彼らが携帯端末を縦横無尽に使いこなして、私の願いが実現していきます。
植物の写真を撮れば、それでその植物の名前などを検索できるアプリがあるというのです。驚きました。

そのうちに人の写真を撮ればその人の人相身見をして「あなたとの相性は」とか「その人の将来性は」なんて言うアプリが登場するかもしれません。えっ?!既に存在するですって?!!! か、どうか知りませんが。
私はこの人の切れ長の目が大好きで、もう何度も飽きることなく撮らせてもらっているのです。
- 2019/08/02(金) 00:00:15|
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