7年と少し前に始めたこの写真ブログです。ずっと人を撮り続けて、ここにアップさせていただいた方が1300人になりました。
男性が53.92%、女性が46.02%。男性が701人、女性が699人。男性の方が100人多いのですね。
知人は私のことを「90%は女性で、そのほとんどが働く若い女性」を撮っている写真家だと紹介してくれますが、それはあまりにも事実とかけ離れたはなしで、虚偽であることは明白です。しかし、男性が100人も多い、多くは男性を撮っている。というのも女性には撮らせてもらえないからだ・・・などという評価につながっても困りますから、男性>女性という事実が世の中に知られないうちにその資料は「記憶にない」「見つからない」「削除した」ということにした方が、今後、女性を撮っていくためにはにいいかもしれません。
それにしてもこの100名の差というのは私の生存中には解消できないでしょうね。何故って、この差の解消のためには、これから男性を撮らないで女性ばかりを撮り続けてもこれまでの撮影ペースなら7か月かかるのです。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、不思議なことに1300という数字が大きいのか小さいのかよくわからないのです。今日お一人を撮るときが楽しい。ただそれを繰り返しているだけなので累計の数というものにあまりワクワクがないのですね。
でもこれはこれで、自分のしてきたことの分かりやすい?指標だから、まあよくやってきたなという事でしょう。
どうせ私には3000という数字はないのだし2000くらいが相場でしょうから、その点はぼちぼち行きたいと思います。
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今日の京都はメーデー日和。勤労感謝の日はあってもメーデーの日はない。
私が高校1年生の時の5月1日。高校入学を祝いとして、我が家のような庶民生活の家にはふさわしくない一眼レフカメラを購入してもらいました。知り合いの写真店に母親が付き添って行ってくれたのです。金額が金額だけに息子に選択権があるはずもなく、写真屋のオジサンおすすめのカメラ。それがトプコンユニでした。当時革新的なTTL測光でレンズシャッターの一眼レフカメラ。シャッターボタンもボディー前面という革新的な位置にありました。そういえばそのカメラもレンズシャッターなのに?今使っているソニーのカメラ同様にシャッター音が大きいカメラでした。
写真屋さんを出ると、街の真ん中を東西に通るとおりに出ます。そこをその時まさにメーデーのデモ行進が通っていました。
その隊列の中に共産党の旗を掲げた父が胸を張って行進してきた。反共意識・差別がまだ色濃く残る地方の事とてその旗のもとに歩く人はただ父一人。党員はほかにまただ幾人もいたのですが。
その父を認めて、誇らしい気持ちでシャッターを切ったのがそのカメラでの最初のカット。
メーデーの日には必ず思い出す一コマです。
「聞け! 万国の労働者・・・・・」
今日はメーデーです。
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以前から気になっていて、できたばかりの頃はちょっと様子を見に行っていましたが、最近の私の行動範囲の変化で、ご無沙汰になっていました。

この人は金属工芸ですが、他にお二人が参加しています。
建物の中はなかなかセンス良くインテリアデザインされています。

「手作りする」ことの魅力をじっくりと追求されています。
「写真を撮ってくれる時に、ハンマーを振る腕が動いてしまうので止めてと言われることがあるのですが・・・・。」それでは本来の制作の姿ではないので・・・と意見は一致していました。

喉に飲み物が通っていないのに「プファーっ うまい!」と飲んでみせるCMは、役者が上手かどうかではない、「嘘くささ」があります。
変えて落語の演者のようなデフォルメした仕草の方が・・・・しかものどぼとけを動かすなどすぐててリアルな演技ではあるし・・・見る人を納得させます。
写真にとってのリアルも、撮ればそれが実の姿だというそれ自体否定のしようの無い性質を持っているがゆえに、逆に、改めて考えなおしてみる必要もありそうです。

まあ、そういうことはさて置き、やはりこういう被写体も好きですね。
先日ある知人が包丁を研いでもらうのに堺に出かけたんだそうです。そこには職人さんにカメラを向ける人が大勢いたと教えてくれました。
私がそこにいたら随分しつこく撮ったろうなあと思わず苦笑してしまいました。

実際この時も、撮らせてもらえることになるまで暫く話し、OKを得てからまた話しながらぐるっと回って撮っています。
写真家の中には何度も何度もシャッターを切るようじゃだめだなんて言う人がいますが、私にはそんな並外れた技量も感性もありませんから、もっといい瞬間、様子を求めて、しつこく撮るしかないのです。
そういう点では写真家イルコ氏に共感できます。

写真のこの人は、スプーンの柄を作っています。この後、金属板を切り抜いた「先」と接合します。
スプーンを持つ指先に優しく、薄く細いけれどしっかり強度をもつような形状に仕上げていきます。
大きなプレス機を導入すれば肉体作業は軽減しますし、能率も上がるでしょうが「やはりこうして叩いて作る道具の方が人にやさしいですしね。微妙なところを指先でとらえて調整していきます。」とのことでした。
日用の焼きに立つ道具であるとともに見て美しいもの、魅力的なものをつくる。
それもまた楽しいことでしょうね。

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- 2018/05/01(火) 00:00:20|
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