こんな方にお目にかかった。
実はこの方の作品は以前から寺町のギャラリーなどで幾度か見せていただいていた。
今回(9月30日から10月4日まで)高瀬川の四季AIRギャラリーで個展をされる。
「みのる・愛の詩画展」

とにかく活動力の旺盛な方だ。
経歴を見せていただくと波乱万丈を絵にかいたような経歴だが、日本の高度成長期と空白の10年期までを生き抜いて楽しみぬいてきた方だという感じがする。
大手企業の幹部職を早期退職して画家に。

詩も書けば、歌も歌う、そして書も注目されるという方。
とにかく言葉も体も前へ前へという方で、有言実行の人とでもいうのでしょうか。

たまたま深刻ぶったような写真が並びましたが、
この方の一面は

ではなくて・・・・。


笑顔の大変魅力的な方です。

「写真で飯を食ってるんですか?」と聞かれて・・・・。
「いやあ、年金生活者です。写真を売れないので、年金以外に収入がないのです。寺田さんの写真を売らせてもらえたらいいんですが。」
「寺田さんの写真じゃうれんだろ。」(と影の声が)

絵も添えられた短形の詩も、またそれを書いた書も魅力的です。
そして、何よりご本人にお会いしてお話しすることをお勧めします。
今日から個展をされます。
高瀬川四季AIRに、どうぞ。(高瀬川と仏光寺通の交差した付近です。)
- 2015/09/30(水) 00:00:42|
- 絵画
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ネイチャー系の方や廃墟、街の情景を撮る方などロケーションハンティングにはかなりのエネルギーと手間をかけておられるんだと思います。
人物写真も又、ロケハンに力を入れないといけないなと思うこのごろです。

なにしろ旅行や遊びに出かける機会の少なかった人間ですから、どこに行ったら何があるかを知らないのです。
遠方は言うに及ばず、街中にしてもそうです。
フォトマヌカンの衣装に気を遣うのも大切ですがロケーションにもっと心配りをしないといけないなあ、と。

自由自在にフォトマヌカンを得られるのではないのですから、どんな方が「いいですよ。協力しましょう。」と言ってくれても対応できるように。
また逆にいい情景に出会えれば、いつかこういう感じの人に出会えたらお願いしようというイメージもわくというものでしょう。

この人は少しアンニュイな表情をしてもらうといいようです。
でも、実際の性格は全然アンニュイではありません。

毎日の仕事でお疲れ気味です。
日陰に入ったら、いつの間にか眠ってしまいました、…というようなことではないのですが。
上の二葉もそうですが、次の二葉は、写真をクリックしていただいて、さらに虫眼鏡マークをクリックしていただくと私の撮りたかったイメージに近いと思います。

- 2015/09/29(火) 00:01:48|
- 人物
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8月の上旬は記録的な猛暑だったのですが、送り火の日には雨が降り、台風が近づき、どんよりとした日が続き、そうこうしているうちに足ばやの秋となりました。
ずいぶん日照が少なかったのではないかと感じます。
最近は日中の最高気温が25℃を越えない日が珍しくありません。
夏の日が遠くにいてしまったようです。

その夏を惜しんで、・・・・。
「お米の宣伝用みたいですね・・・・・」と。
なるほど。 近江米のポスターにでも使ってもらいますか。

それともふるさとシリーズかな。
この撮影の頃は本当に暑い日が続きました。
で、暑い夏が好きな私に協力していただいたこの人には「日焼けが心配」なロケーションでの撮影です。
忙しい時間をやりくりしていただいていますので、無理やりいろいろ詰め込んで撮るのですから、大変です。
いえ、無論私のほうじゃなくてこの人が、です。
実は、グループ展に出す写真の方向性を決めかねていた時期で、何人かの女性の写真を組んで出そうかなどとも考えていたものですから・・・・。
結果的には、その構想は12月の個展に持ち越しですが。

背景が広がる稲田から広い湖へと変わります。

えっ?! どこに行っちゃうの?
向こうに涼しそうなところがあるって?!

なるほどここなら涼しそうだ。
- 2015/09/28(月) 00:00:13|
- 人物
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職人さんの写真を撮らせていただくときにその仕事の内容に関心をもったり、動きに魅力を感じたり、あるいは動作の美しさに見入ったりと様々な感興が起こるわけですが・・・・・。

大方の方が私と同世代か先輩になるわけで・・・・。
その方の人生的な来し方にも興味を持つわけです。
つまり同じような時代を同じくらい生きてこられて、そして今ここにこれまでの実績を積んで腕を磨いてここにおられて、たまたま私に会っているという事の妙な不思議さを感じるのです。
と同時に、やはり何より同じくらいの時間を費消して方や人々から注目されるだけの腕を持つようになり、また作品を世に提供してきているのに、私の方はと言えば・・・・・・。

別に大きな悔恨の気持ちを抱いているのではないし、自分や手仕事に誇りがないのでもないけれど、その実績の水準というか達成の質というか、そういうものにおいて幾分嫉妬も感じるわけです。

絵画展などにおいてもそういうことをしみじみ思うことがあります。
先日、奈良で見た中国の「リアリズム」絵画の作品を見て、同じ時を異なった地で生きてきた作家、その見も知らぬ作家に対して尊敬と羨ましさを感じるのでした。
かくも印象的な作品を地上に生み出したその人を思ってみるのです。

モノ作りも自身を対象化・物化して現前に見え、触れるものとして作り出しますから、その人の評価は「これを見よ」と言えるわけです。
私にはそういうものがありませんから、なおのこと羨ましさが募るのでしょう。
リタイア後に写真を選んだのもそういう心理が背景があったのだと思います。

私が職人さんたちに対してカメラを向けるのはそういう羨望の心理が働いているのかも知れません。
私が及ばない境地への憧憬でしょうか。
- 2015/09/27(日) 00:00:55|
- 伝統工芸
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先日のグループ展では働く男性の姿を映した写真を展示させてもらいました。
なにをしているかという説明より、その人自身に焦点を当てるためにあえて手元が分かりにくい、何をしているのかは判然としないものを選びもしました。
その人の人となりにとって職人仕事が不可欠の要素ですから、そこをどう考えるかは大きな宿題です。

『職人歌合せ』のような作品にするつもりならば仕事の内容そのものが、一目でわからなくてはなりませんが・・・・。

写真をご覧になる方々は、普通の流れとして、やはりどんな仕事なのか、何を作っているのかに関心が向くようです。
そこを説明的にではなくて『絵』的にこなして写真を撮れないか…、悩むところです。

先日、奈良県立美術館に「百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」という絵画展にいってきました。
素晴らしい、エネルギーのこもった力作ぞろいでした。
絵の力はすごいですね。 中国の作家のヒューマニズムの濃密さ、強さも印象的でした。
人物を描いたものにも幾点もの素晴らしいものがあり、人物を捉えるこのような強靭な精神性を学びたいなあと思いました。
幸か不幸か写真作家でない私にはいくらでもエクスキューズができますが、作家を名乗る画家や写真家は相当揺さぶられるのじゃないかと思いました。

こうして撮らせていただいた職人さんの中にも「私も人の作品を見るのが好きで・・・・。」とおっしゃって、わざわざ私たちのグループ展に足を運んでくださった方がいました。
「注文を受けて作るのが私らの仕事だけれど、やっぱり人様のいい作品をたくさん見ないとね。それに何より楽しいから。」と。

職人さんたちも「十年一日」の仕事を単純に繰り返しているわけではないので、常に革新しているわけです。
「この線の太さをどうするか、もう少し丸くカーブさせようとか」わずかの違いでも、生きている現在とのやり取りをする中で、変えていくわけです。

フォトグラフを「光画」と訳すという事について、つい先日も話題にしたことがあります。が、直訳としてそれは正しいでしょうし、カメラという物理的な道具を使って単純に「写す」のではなくて、意識的に『絵』にするのだという意識がそこにはあるのです。それはそれで傾聴に値する考えだと思うのですが、そうした議論を土台にして、さらに「写真」と訳した意味をつかみなおしてもいいのじゃないかと思うのですね。

- 2015/09/26(土) 00:00:02|
- 伝統工芸
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カテゴリを「雑貨・カード」としましたが、その範疇に入るかどうか・・・・。
京都文化博物館別館を中心にアートフリーマーケットが開かれました。
今回もなかなか見事だなあと感じさせてくれる若い作家さんたちに出会うことができました。
そのうちのお一人がこの方。「コトコトことば」さん。

絵と言葉を組み合わせてカードや色紙にして展示販売される方は少なくありません。
例えば、「あなたを感じて描きます(書きます)」みたいな。
「黙って座ればぴたりと当たる」という八卦みたいなもんだろうと、・・・・、そんな簡単に人が見抜けるかね?!・・・・そういうのは、私としては、あまり好きではありません。

その一方で何やら人生訓めいた軽い言葉を書かれる方もいます。処世術的な言葉です。愛やら優しさやら希望やらの言葉インフレーションを起こしているようなものが多々見られます。
見るとまだ年を重ねたとも言えないような方たちが見られます。
若いからってそれがどうした?!と言われそうですが。

そうです若いからって見くびっちゃいけません。
実際、若いからと見くびっちゃいけません。
この方は学生の時以来10年間、こうした作品を作ってきているといいますが、言葉が、そしてそれと絵の響きあいが絶妙です。
モノやコトを見て、立ち止まり心に刻印する力、そして、それを一呼吸置いた言葉に置き換える余裕とウイットが豊かです。

私がしばしこれらの作品を見ていて、やがていくばくかの時間を置いて彼の目を見ると、彼のほうも笑みを浮かべて「分かってもらえますか。楽しんでくれましたか。」と答えてくるのです。

私は吉本的な笑い、明石家サンマ氏的な笑いが好きじゃないのです。
で、関西では住みにくい面があるのですが、笑いというものは、とてともとても大切なものだとは思っているのです。
クスリという笑いです。

こういうのは心に余裕と知性がないといけないんだろうと思います。
そして人に対するリスペクトです。
- 2015/09/25(金) 00:00:49|
- 雑貨・カード
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この写真は、ファインダー倶楽部のグループ展の翌週に同じ建物の6階で行われた個展で撮らせていただいています。

はじめてお目にかかったころに比べて少しお痩せになっていますので少々おからだの状態が心配です。
大好きなお酒を控えて、「食事も満足に摂られへん。」とこれまた好物のステーキを食べられなくなったといわれます。
「えろうてかなわんのや。」と来場される人ごとに話されていますが、声も話すことも、なかなかどうして意気軒昂です。

先の戦争をくぐって少年時代を過ごし、戦後期に青年期を過ごしてきたこの人は、当時芸術家や学者たちがたむろした喫茶店に入り浸って京都文化の薫陶を受けてきた方です。
六曜社がその一つです。
当時の高校生や大学生は、学校のみならず町の喫茶店や映画館で裏も表も世界文化を吸収していたのです。

ネットやモバイル端末の無い時代は人々は顔を合わ互いの呼吸を感じならが生の声を交わしあって討論してきたのです。
それを取り囲む少年たちにその熱が伝わるのです。言葉が脳髄の奥深くに届くのです。
そうして形成された精神の一つの在り方を示してくれています。
(印刷物になった作品の一部が見えますね。)

実を言えば、私は旧制中学や高校に憧れて、地方でないものねだりに苦しみ悶えた青春期を送りました。
遅れてきた世代だったのです。
私の憧れは団塊の世代のもっと向こうにありました。
この方などは、そういう憧れ世代の終わりの年代の人と言っていいでしょうか。
来客に囲まれ、マスコミのインタヴューを受けているのですが、「写真、いいですか?」とお尋ねすると、「うん。」とうなづいてくれました。
私が人物写真を撮っていることは重々ご承知ですから。
あるマスコミの記者さんに「これだけはきちんと書いてくれよ。」とご自分の芸術観の核心を話しています。

「嘘が大事なんや。芸術は嘘なんだ。その点では写真は嘘が付けんからアカン。」と写真の同好会を創立して20年も続けておられながら、そういうのです。
この考えには私は大いに共感し思うところがありますから、お話に耳を傾けます。
私の角度からすれば「リアリズムとは何か。」というテーマになるのですが。

「写真で嘘をつけるのか?」「しかし、写真にとって嘘は本質的なものだ。」「だがその嘘とはいったい何なのか、真実の表現とその嘘とはどう交わるのか。」 難しいですねぇ。
まあ嘘をついている自覚なしに写真を撮っていては、この方に「君は芸術が全く理解できてないねえ」と一蹴されてしまいそうです。
直接のやり取りではなくとも、こうした対話をイメージとして喚起されることが、私がこの会に入れていただいた最大の誘因なのです。
そういう意味では、良い会に入れていただいたと感謝しているわけです。
今度の忘年会(いや新年会になりますか)と、
二次会が楽しみです。 きっとまた、六曜社でしょう。
- 2015/09/24(木) 00:00:12|
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私は写真を撮るのが好きなのですが、そうかといってどこかの先生に教えていただくとか、何かの写真の同好の会に入れていただくとかいうことはしてきませんでした。
すでにある特定の「写真」のイメージに取り込まれることがイヤだったからですし、魅力的な団体も見当たらなかったからです。
少なくないグループ展を見せていただいて、むしろそういうものに対しては私にとってはあまり好ましくないイメージが付いて回りました。
写真コンクールにも出品しません。
そんな私が昨年暮れにある写真の同好の会に入れていただきました。
それが「京都ファインダー倶楽部」です。
この会は、すでに今回を含めて20回を数える写真展をしてきています。ですから、京都の写真の世界をよくご存じの方は、この会についても知っておられて、この会に対しては毀誉褒貶様々なようです。 そういうことは加入後に知りました。
私はこの方の推薦で入れていただきました。 現代画作家です。
関西の芸術系大学の教授でご自身が作家だという事は知っていましたし、個展で作品も見せていただいたことがあります。
そして、たまたまその個展会場で写真を撮らせていただきました。 私よりずっと先輩なのですがとてもおしゃれでダンディーだったのです。
その方が、私の個展に来られて・・・・実はこういう経歴と実績の方が私の写真展に来られるという事は普通はないのですが、そこにはある事情がありまして・・・・一回りしてお話をする機会に「ど~や、ファインダー倶楽部に入らへんか。わしが推薦するから…。」と言っていただいたのです。
この会に入るためには会員二人の推薦が必要なのです。

誤解があってはいけませんので、早めに書いておきますが、この方が私の写真に見るべきものがあって私の作品展にいってみようと思われて来てくれたわけではないのです。
じつは、この方は私が以前、足しげく通っていた洋食屋さん・・・・このお店の料理はおいしのです。・・・・のご常連だったのです。そんなわけで時折席を並べて食事をする機会があり・・・・カウンター席に腰を据えることがお互い多かったのです・・・・時に芸術論や学生の育成などについてお話を交わしていたという関係なのです。
そしてその店のマスター夫婦が先に私の個展に来られて「先生の写真が展示されてる。」とご注進に及んだというわけです。
それに加えて、会のメンバーも高齢化が進んでいますから、相対的に若手に属する私のようなモノでも入れようという心づもりもあったのでしょう。

会の創立のメンバーです。
会の気質を形作っている方だという事を、今度の写真展を通じて知ることになりました。
写真展らしくない写真展はこの方の性格や価値観によるところが大きいようです。
かなり強い個性をお持ちで、その言うところは時に爆弾のような破壊力を持ちます。人によっては心証を悪くすることは大いにあるかと思います。 私自身写真展の間にも「その発言は控えたほうがいいなあ。」と思うことがありました。
しかし、

強い信念の持ち方は決してかたくなではなくて、子供のような無邪気さを内包しているのです。
そして、他人の在り方に強い批判を持っていて激しい言葉を口にしたとしても、その一方でその人の挑戦的な試みについては「ええやないか、好きにやれば。それができんようではアカンで。」とおっしゃる方でもあるのです。

タバコがお好きなんですが、会場では喫えません。ですから「君、珈琲飲みに行かんか。」と人を誘うのです。
「いえ、今、受付の当番ですし・・・。」
「ええやないか、他にも居るし・・。」
「えっ?! しかし、そういうわけには・・・。」
すると周囲から「いいですよ、行ってきてください。」
事情がお分かりの方たちはコーヒーはタバコの口実に使われていることをよくご存じで、この方をいたわり大切にする気持ちからこういうのです。
そして私が席を外しているときに私のお客さんが来場されたとすると、この方の携帯電話に連絡が入るのです。
「君、お客さんが来とるらしいで・・・・。」

この方の作品展がグループ展の翌週に同じ建物でありました。
洋を学んで和を高めたというんでしょうか。 京都生まれで京都育ちの教養や趣向がにじみ出ています。
滲み、ぼかし、筆の勢い、そして何より「間」≒空白が生き生きと緊張感をもって呼吸しています。

私は抽象画が苦手ですが、この方のものにはとても関心があります。
- 2015/09/23(水) 00:01:27|
- 人物
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初めから構想があって描いているのではないらしく・・・・・イメージが膨らんでその都度紙は四方八方に継ぎ足され、
左上を書いていると思えば急に脚立を降りて、スタートらしきところに手を入れてみたり、
視線は部分に集中しているかと見えて、次の刹那には彼方を見ています。

絵では作者がどんどん紡ぎ出していきますが、写真では在るものしか撮れません。
現に在るものの何を選択するかという事になります。
もっともすでに写真でも様々な技術を駆使してコラージュしたり削除したり色の変換をしたりしますから、絵と変わらないともいえましょうが。

まあ、私自身についていえば絵を書くほどの忍耐と精神の持続はできませんので、作画の世界に入ることはないのですが。
しかも最近大いに巷の話題になっている創造性と独自性などというものは私にとっては逆立ちしても出てきません。

・・・・ただまあ創造性と独自性だけが価値だ、みたいな考えだけが本当に正当なのかどうか短兵急には肯じられない気持ちもあるのですが・・・・

この人の個展の案内のカードは一般に使用されるDMの2倍の大きさ、厚さがあります。
大勢に流されることなく立ち止まって、しっかりと自分というフィルターを通して表出できるという事は貴重な資質だと思います。
学びたいと思う点です。

自分が個展を計画しているからこそ、こうしたことも意識できるのだなあと思い、怠惰な自分には良い機会だと思うのです。

私が絵や造形をする人を撮るのは単に羨ましいからなのかもしれません。

それで楽器の出来る人も撮るのでしょう。
「すみません、ちょっと脚立に上がって貰っていいですか? 気持ちの流れに沿わないところを書いてもらって悪いですが。」
「いいえ、ここはここで手を入れたいですから、大丈夫ですよ。」

- 2015/09/22(火) 00:01:44|
- 絵画
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先日参加した「京都ファインダー倶楽部」の写真展は「写真展というより芸術作品展」という感じだとある方が言っていた。
私自身「文化祭みたいだなあ」と思いました。
学際的という言葉がありますが「芸際的」とでもいうのでしょうか。
中で、私の写真は実に保守的で普通でした。
そんなところから表現について今少し考えることを求められているなあと・・・・。

いや、しかし、それは実は表現の問題ではなくて、認識の質と、それに対する思いの問題だという事なんですが。
この人はある芸術系大学の博士課程の一回生です。

個展会場で、制作しておられたので、話しかけて撮らせていただきました。
先ほどまでは60センチ×90センチくらいのパネルにローラーで白の絵の具を塗っていましたが、「乾くまで中断です。」というので
「これこれ然々・・・」とお話して、「並行していろいろ制作するんです・」というので「壁の作品に取り組んでいただけますか・・・。」というわけで。

写真芸術家協会なんていう団体もあったりして、写真も芸術であろうとしているわけなんですが・・・・。
そこで、先ほどのファインダー倶楽部でも写真展を「文人・光画展」と言っているわけで・・・・。
フォトグラフィーなんですね。
欧州のフォトグラフィーと日本の写真は、アメリカのベースボールと野球の違いだなどともいわれて・・・・。

で、こういう他分野の方にお会いするといろいろ話したくなるのです。
過去にも写真展を見に行ってその作者をとったことはごくまれなのですが・・・・・大概お話もあまり深まりません。関心を持つところがかなり違うからでしょう。・・・・他分野の方々を撮ることは一再ではないのです。
この人は写真を撮ってそれを作品とすることもしています。
私がカメラを取り出すと「かっこいいカメラですねぇ。いいなあ。」と言ってくれました。
大概の写真展では私のソニーのカメラバックを一瞥すると、フンッといった感じです。 (ファインダー倶楽部ではコンパクトデジカメが大活躍です。)

で、私は写真展にいっても作品について一緒にお話しする気になれなくて、多くの場合黙ってサインだけして帰ってくるのです。
- 2015/09/21(月) 00:01:35|
- 絵画
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ずらっと並んだ道具。
大半をご自身で作るのだそうです。
既成のセットをそのまま使うのではないのだそうです。

ですから刃の部分も柄の部分も自身で調達して、切り取って研磨して、組み込んで・・・作り直して・・・・。

今制作しているのはこの左側の像が手にしている槍状のものの先です。

彫刻刀を一本一本取り出して愛しむようにその出自を話してくれました。
先輩からその一部を譲り受けたもの、アマゾンで手に入れた刃先、廃物を活用して削り磨き上げた柄・・・・などなど、自身の必要に応じて自身の体に合った道具を作っていくのですね。
ですから、どんどんと増えていくのだそうです。

刃先が折れたり曲がったりしてもそれで捨ててしまうというのではなくて、さらに活用の道を開いて用立てるのです。
絵の素材も様々です。
彫刻刀のは先の幅や角度も製作するものが増えれば増えるほどその経験の中から新たに作られます。

この道具たちもやがて海を渡り、山々を越えてブータンの地に赴くのでしょう。
- 2015/09/20(日) 00:02:06|
- 工芸
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もう一人の、幸せの国から来た工芸留学生です。

これから本格的に専門としたいジャンルは未定だそうですが
「取り組み始めるとそのことに夢中になって、他の事には気持ちは移らないのです。」と言っていました。
この人も一度帰国した後、再度より多くを学びたいと来日しています。
やはり国王の支援を得ているようです。

木彫は素材を素手で触っていると変色してしまうものがありますから手袋をしています。
お国では日本の様には木彫仏がないのですが、しかし建造物の装飾にはやはり木彫が施されていますから、木彫の腕も生かせそうです。

私が写真を撮り始めて、思いのほかたくさん撮るので初めはちょっと戸惑いがあったようですが、少しずつお話を聞かせてもらいながら、「出来れば人に見てもらってもいいような写真を撮りたいのです。」とお話しすると、また静かに集中していきました。

13日に終った京都ファインダー倶楽部の写真展の会場で、自分の作品(9点)を眺めながら、いろいろ思うところがありました。
むろん他の方たちの作品を見せてもらっては自分の写真に帰るのですから何か感じないわけにはいきません。
それに来場された方々の反応が当然のごとくそれぞれの方の作品の前で異なるわけですから、それは刺激的です。

優劣のようなこと、人気度のようなことを単純に比較するつもりはないのです。むろんそれは参考になりますが、もっと違うことを感じるのです。
12月の8日からの個展のお知らせも置かせてもらったのですが、私自身からお渡ししたものも含めて90枚ほどが取られていきました。
その中の5人でも10人でも会場に来ていただければなあと期待が膨らみます。
で、・・・・人を撮る写真って何だろう と考えるわけです。
この人を撮ってる時にそういうことが頭をよぎることはないのです、その前後にはやはり思い浮かびます。

「人を撮るって難しいんでしょ?!」「私も撮りたいんですが、なかなかできないんです。」という事をこれまでも何人もの方々に何度も言われました。
確かに言葉にするとその通りなんですが「どう言うことについてどのようにムズjかしい」と感じておられるのかは必ずしも同じではなくて、大概は「肖像権云々」と「頼むのが難しい(断られるでしょ)」という事です。
私がお願いして承諾していただける率は90%以上ですというと大概は半信半疑で驚かれます。
そして意識されているポイントが、私が難しいと思っていることとは違うことが多いです。
なかには、勝手に展示しちゃっていいの?などと言われる方もいて・・・。
人を撮るという事、人を撮る人についての世間の認識はそういう程度なんだなあと・・・・、ちょっと暗い気持ちになったり。
でも、その一方で「人物写真っていいですよね。」とも言っていただけることもあり。
まあ、しかし私にも皆目わかっていないことですし、あまり偉そうなことは言えません。
- 2015/09/19(土) 00:50:17|
- 工芸
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高瀬川の周辺を芸術や学問やパフォーマンスで活性化しようという企画に参加させていただいているわけですが、少なくない人に刺激を与えているように思います。
まだまだ元来の地域の方々の意識や思い、生活とのすり合わせを模索していく過程が必要でしょうが、実行員の方々の意気は軒高です。

私もいろいろと経験させていただき学ばせてもらっています。
何より人との出会いがうれしいですね。
名刺をいただくたびに驚きと興奮があります。

ところで、洋服姿でしかお目にかかったことのない人の浴衣姿を見るのは新鮮ですねぇ。
ご無理を言ってきていただいただけに、何とか撮っておかねばもったいないとばかりに注文を付けています。

ですが、何といっても周囲に人も小道具も、普段の生活用具もありますから、思ったようには撮れません。
まあ、仕方ないですね。
このような時に、「後ろ!どいて! 写真の邪魔!!」と大声を出される方がいて、こうしてカメラ好きは顰蹙の的になるんだなあと悲しい思いがしました。

写真を撮るからと言って、カメラを持った人に何の特権もないという事を大きな声で言いたいですね。
とまた愚痴が出て・・・・。
このgrand jete さんは昨年の今頃から出店の準備をされ、今年は軌道にのせるために奮闘中ですが、店の近くに芸術系の大学などがあることから若い女性…ばかりではないのですが・・・・の人気上昇中です。

何かご自身に人を惹きつける魅力があるようです。
若い女性のお客さんがお土産片手に集まってくるという状況です。

ここでも私などが到底気づかないような心配りで 接客してくれています。
ですから、おみせのほうにたくさんひとが訪ねていくというのもうなづけるように思います。
私などの目から優に美人と言っていいと思いますが、言動が「美人然」としていないのも人気の秘密かもしれません。
- 2015/09/18(金) 00:00:13|
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この日の翌日が「川床でお茶会」の予定でした。
お茶会の世話をされる方がその下見に来られました。
「明日お茶会がありますから、ぜひ明日も来てくださいね。」とこの人に声をかけますと
「明日は仕事で・・・残念です。 今日ならよかったなあ。」
「じゃあ今すぐ準備するから是非…。」と言うことになって、急きょ明日のための予行練習という事に。
こんな風に人を動かすところも、この人の魅力ですね。

そう、こちらの方です。
ご無理を言って、浴衣写真館のお手伝いに来ていただきました。
私が内心予想している来客数と、中心的なスタッフの方たちの予想数との間には・・・・期待数でしょうねぇ・・・・相当の開きがあって、・・・でも準備が不足して、おいでになった方たちに不満があってはいけないからと・・・・・いろいろ過分にしたくしたのです。

それに・・・・こういう言い方には多少語弊がありますが・・・・会場に浴衣姿のスタッフがいてくれると会場が華やぎますし、来られたお客さんも気持ちが高揚するだろうと思います。
そしてこの後この人の接客の資質の素晴らしいことを知ることになるのです。
今、髪に着けている花飾りはご自身の作です。昨日の人が付けていたものと同じです。
自身の浴衣の色目に合わせて作っていますからやはりこちらの方がよりマッチしていますね。
普段はアクセサリーを制作したりバックや服を作家さんたちと共同して制作販売されています。
お店(grand jete )においている商品が評判がいいだけでなくてお客さんの居心地が・・・・良すぎるくらいに・・・・良いようです。

そこにこの人の魅力があるんですね。
お客さんを惹きつける何かがあって、接する人はつい自身のことを聞いてもらうようになってしまうのです。

お店は「grand jete 」と言いますから、ネットで検索してみてください。
百万遍・智恩寺の手作り市にもよく出店されます。


- 2015/09/17(木) 00:00:15|
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今度この人に手伝ってもらってまたこの人能力の片りんを見せてもらいました。

人に出会って、人に感心すると気持ちがいいです。
若い人は可能性に満ちていますしね。
人に出会うという事は人という本に出合うことのような気がします。

ただ本は繰り返し読むことができますが・・・・・。
人の世は「愛別離苦」が厳然していますから、それを覚悟して出会いを大切にしたいものです。

この周囲には幾人もの人たちが川面を楽しんでいます。
それぞれの出会いと会話を楽しんでいます。
企画を立て、そこに人が集う。 おもしろいですねぇ。

私の個展もそいうものになったらいいなあ。

- 2015/09/16(水) 00:01:02|
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この人は自分でデザインして染色したもので、がま口などの小物を制作しています。
昨年の夏に、この人に浴衣を着てもらって撮った写真をこの川の流れに浮かべています。
どの程度注目していただいたかはわかりませんが、写真を見てもらう方法の実験の一つです。
半日水につかって冷たかったでしょう?!
前日まで雨が続き、流れは速いし濁ってはいるしで、この計画は実行されないで終わるかもと心配したのですが、何とか水もきれいになって実行することができました。

なんでも実地にやってみないと真価は分からないものです。
それにああでもない、こうでもないと実験を続け、材料をとっかえひっかえして工夫している期間も楽しいものです。
どうやらこの髪飾りがお気に入りのようです。

grand jete さんに会えたこともとても喜んで、「いいかたですねぇ。」と、しきり。

私も大いにうなづいて・・・・。

帯留めは自作でしょうか。
- 2015/09/15(火) 00:00:30|
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これまで何度も撮影に協力していただいたお二人です。
もう何枚も「これはお気に入り」という写真があります。
水上浴衣写真館のお手伝いをしていただきました。
わざわざ浴衣を着ていただいてのご協力で、本当に有難いことでした。
お二人の起用は、ドンピシャでした。

お客さんを撮る間にちょっと・・・・・。
シャボン玉自動発生器に興味津々。
というか、ちょっとシャボン玉が作られにくくなったのを「どうしてだろう。」と探求し、どうやら液体を入れている『お盆』の周辺に泡がたまってしまっていることが発生を阻害しているんじゃないかと・・・・。

成功、成功!! 大きなシャボン玉ができました。

バイト代も支払われないお手伝いに参加してくれて、私としては感謝限りなし・・・・なんですが、この人がこうした企画にかかわる個性的な人々と交わることで大いに成長することや、彼女の専門にとって良いチャンスが得られるのじゃないかという事が私の期待でもあるのです。
そういうことをしっかりとらえられる賢さがこの人にはあります。
隣の方がシャボン玉自動発生器の工夫をされた「発明家」です。
実際はもっとずっと大きな仕事をされてきて、今もしている方です。

今度12月の個展で「これまで私の写真展にはなかった趣向をしたいので 知恵を貸してください。」とお願いしたところ、じゃあさっそくギャラリーの下見をしてくるよと快く引き受けてくださいました。
まだ3か月も先なのに!!
期待が膨らみます。

いつもの単独でフォトマヌカンをしてもらっているときよりも、周囲に先輩が多いからなのか、企画が楽しいからなのか、一層若い表情が出ています。
きょうを楽しんでもらえれば誘った甲斐もあるというものです。

部屋の中で受付やPC操作や実務をお願いしているので、この時間に「ちょっと撮るよ!」
この髪飾りは一枚目の写真に映っている「 」さんの作品です。
彼女はアクセサリのデザイナー。
- 2015/09/14(月) 00:03:18|
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この角度からだとお母さんの血を感じますね。
ハーフの人は…当然ですが・・・・ご両親の双方の遺伝子を受け継いでいるわけですから、・・・それは文化的な面でも・・・・とても振れ幅の大きな魅力を感じます。

いい感じですねぇ。
この人を大きく育てながら作品を作れる良いカメラパースンに出会えるといいですね。なかなかの素材だと思いますね。

私の場合はついこういう表情を探してしまいますが、この人は真摯に経験を積めばもっともっとたくさんの引き出しを作れる人だと思います。ここ2,3年がカギでしょうか。

あの木陰まで行ったらまた違った写真を撮れそうだね、と誘うと、河原のゴロゴロした石の上をどんどん歩いていきました。
「痛くないかい?」 と、
私は足の裏が痛くて2.3メートルも歩けません。・・・・・それでカヌーを楽しんだ時の靴を履いているのです。
今日は半日川の中にいるつもりですから。
「平気ですよ。」 きっと内臓も健康なんでしょう。


この人を撮るのに、どこか良いロケーションを探してみようかと思いました。
- 2015/09/13(日) 00:01:00|
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今日、先ほど出会ってすぐに撮影です。
私の場合、こういう撮影パターンは極めて少ないのです。ききみずガーデン・水上浴衣写真館に来られた方だけではないでしょうか。
そういう意味では新たな経験になっています。

プロ同士だとこういう感じなんですかね。
私はできるだけその方と実質的なお話をして、「かわいいよ。きれいだね。それいいね。」などという言葉を連発するのではなくて撮りたいわけです。

階下に降りて高瀬川を背景に撮ります。

若いですから、仕草にも少々硬さがありますね。
でもこの人には相当度胸もありそうですよ。そういう隠れた力も面白そうです。


今回企画の中心となている方の一人が、自動シャボン玉発生器を幾台か制作して、大きいシャボン玉や小さいものをたくさん発生させるものが仕掛けられています。
「ハイ、シャボン玉で遊んで!! もっともっと遊ぼう!!」
- 2015/09/12(土) 00:00:35|
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「水上浴衣写真館」に来ていただいたモデルさん。
弱冠21歳。
これまでにも当然撮影の経験がありますが、私とは初対面です。
今日のスタートの際の心理状態が右手に現れていますね。 そんな怖そうなおじさんに見えているのでしょうか。

手足、指がすらりと長いので、うっかりいつもの感で撮ろうとすると画面からはみ出してしまいます。
かわいらしい21歳の笑顔ですね。

これまで、おそらくクールな或はとがった空気の写真が多かったのではないかと想像するのですが、
今日は浴衣ですからちょっと緩やかに・・・・。

感のよさそうな人です。
磨けば光る。そんな可能性を感じます。

歯がきれいですね。
モデルやタレントには必須の条件です。実に羨ましい。
こういう親からもらったものは大切にしなくてはいけません。肌の質や色もそうです。

実は私がこの人を撮っている風景を、お母さんが撮っています。
肩のラインが少し堅そうですね。もう少し緊張を解いて肩の線をなだらかにしたいところでした。

別の服でも撮ってみたい、素晴らしいプロポーションですね。

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- 2015/09/11(金) 00:00:08|
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とても大切な若い友人が二人、ききみずガーデンに遊びに来てくれました。というか、こういうことを見聞きしてほしいなあと思って
私が連れてきたのですが。
今アンケートに答えてくれています。
左隣の方は、私がこういう若い方と交流があるという事をにわかに受け入れがたくて、この二人が私の客人だというのに「ほら、あの人が撮るから・・・。」と盛んに声をかけています。

お姉さんの方が遠くの大学に行っていますから、夏休みで「帰省」した機会に京都に来てくれたのです。
私には、こうした私にとって特別の存在である「若い友人」が数人いるのです。

そういう意味ではプライベートな写真なんですが、同じように特別な「若い友人」たちが時々このブログを覗いてくれますから、この人たちの近況のお知らせの意味もあります。

かつてほんの一時期携帯電話を持っていた時があるのですが、その携帯電話を購入するのに世話を焼いてくれた人たちです。
今日も激しい雨と雷鳴がありましたが、雷の音や光を感じるとこの二人と命からがら今日の数倍も激しいく雷が続けてとどろく中を小走りに宿舎に帰ったことを思い出します。
あの時は真剣に「これはやばいかな。」と思いました。

伊勢丹での買い物や学習や・・・と、いろいろなことを一緒に経験したおかげで、こうしてわざわざ近況を話しに京都に来てくれます。
私の意識を広げてくれる人たちです。

こういう趣向もなかなかいいでしょ?
とても面白いし気持ちがいいです。
太夫さんを見たかったなあ。
今度浴衣で来てよ。(残念ながら都合が悪くて浴衣では来てもらえませんでしたが、わざわざそのことを断ってくる心づかいの出来る人たちです。)

- 2015/09/10(木) 00:02:35|
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今日、9日(水)から京都文化博物館(烏丸御池)の5階で、「京都ファインダー倶楽部」というグループの「現代・文人光画展」と銘打った写真展があります。今日は搬入日です。
私もこれまで19回続けられてきたこの写真展の20回目に初参加させていただきます。
会期は9日(水)~13日(日)です。 月から土までは10:00~18:00まで、最終日の日曜日は17:00までです。入場は無料です。力作ぞろいですので是非おいでください。 右手のボートの水色が印象的です。

旅行も苦手な私ですから、いろいろ素敵な場所を知っているわけではないのです。
が、ある時期から少し外に対しても活動的になってきて、新たな楽しさを見つけ始めているのです。何しろこういうことがすべて少々遅すぎると言う感じです。

ですから既出の「ききみずガーデン」のような企画や、「京都ファインダー倶楽部」への加入とグループ展に少しずつ巻き込まれていくのも自分の拡張として、心地よさを感じながらもおっかなびっくりの参加なんです。
こういう撮影も実は同じなんで、戸惑うことも多いながら、力を借りながら未体験ゾーンに入っていくわけです。

そのために不手際が多くて、・・・・。
私は楽しいけれど、お付き合いいただく方には・・・・申し訳ない。

湖水のほうが明るいですからレフ板を使うかストロボを当てるかするべきなのでしょう。

或はこのテーブルをレフ板にできるもっと最適な位置に移っていただくか。
せめて白いハンカチをひくくらいの工夫をしないと・・・・。

せっかく貴重な時間を割いてくれている方にたいして十分な準備と態勢を撮らねばいけませんね。
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- 2015/09/09(水) 00:00:22|
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明日の9日(水)から京都文化博物館(烏丸御池)の5階で、「京都ファインダー倶楽部」というグループの「現代・文人光画展」と銘打った写真展があります。今日は搬入日です。
私もこれまで19回続けられてきたこの写真展の20回目に初参加させていただきます。
会期は9日(水)~13日(日)です。 月から土までは10:00~18:00まで、最終日の日曜日は17:00までです。入場は無料です。力作ぞろいですので是非おいでください。 私は夏が好きで、しかも7月の下旬から8月の中旬までの猛暑の頃が好きなのです。
そのころこそ太平洋高気圧が元気で、天候は安定していて「夏!!」だからです。
そんな時に撮影にお付き合いいただく方には「ご迷惑な話」なんですが。

夏には水や風が心地よさをくれます。
そして木陰。 物理的涼しさもありますが、「緑陰」というように色も空気も心地よい。
そこに素敵な人が佇めば・・・・。

京都の町中は長い間に人々が微に入り細にわたり手を入れてきた街ですから、別に言えば開放感や晴れ晴れとした伸びやかさという点では少々難があります。
ちょっと窮屈だなあと感じるそんな時にはお隣まで足を延ばします。

寒い雪の降るときにも、真夏にもわたしはおとなりまで遊びに出かけるようになりました。
そんな時に見つけていたロケーションが活かされます。

と同時に自動車で移動するとつい止まりかねていた気になる場所でも、こうしてご一緒いただける方がいると「どこかに良いロケーションは…。」と意識が高まりますし、改めて良い場所の発見にもつながります。

8月初旬の猛暑から一転して、何やら早い秋への足取り。
今年は意識的に夏を楽しもうと思っていたのに、案外の展開で、もう来年の夏を待たねばならないようです。
せめて写真でそのイメージを残したい。

などと言っても、私の場合はどなたかの協力がないと形になりません。
こうしてお力を借りられるのはありがたいことです。
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- 2015/09/08(火) 00:02:28|
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今日は天候にも恵まれ良い気持ちです。
企画の「ききみずガーデン」は初めての試みですから、こうして人が関心を持って足を踏み入れてくれることは来年以降への展望を開きます。
参加者には丁寧にアンケートをとっています。中心になっている人たちの計画性を感じます。

このお二人にもアンケートに答えていただきました。

いわゆる観光記念写真は撮れませんから・・・・そのノウハウもありませんので・・・・「私が撮りたい系」の写真で楽しんでいただきます。
ただ写真を撮りましょう…ではなくて、いろいろなお話を楽しみながら・・・・・。勿論、ワインも楽しみながら。

時々背面液晶画面で写真を見ていただきながらです。
「ぜひ写真がほしい。」と言っていただけたのが、うれしいです。

時々こうして旅行する…なんていいですね。
忙しい毎日で「夏が終わっちゃう前に えいっ!!と思い立って」来られたんだそうですが、その「エイッ!!」ていうのは結構大切かなと、今にして思います。
私はそういうことができないで来た人間ですから。
「ギャラリーでの展示もいいですよ。それに2階からの眺めもまた格別ですよ。」とお薦めして・・・・・。

「2階はいかがでしたか?」

お気に入りの写真をお送りしますので、ぜひ e・メールをください。
- 2015/09/07(月) 00:00:56|
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男同士の友人で、ちょっと京都に遊び行こうか?という具合になるのかどうか。
撮影に行こうとか山登り、釣りだとかツーリングだとか…などと言うのならあるだろうが、街を散策しておしゃべりを楽しむことは男性同士では少ないような気がする。
私に友人が少ないから、断定はできないが・・・・。
私の場合ならば「呑もう!」という呼びかけがなければ、・・・・そうでなければ同窓会とかいう名目が・・・。
まあ、そんなことはどうでもいいんで・・・・。

どちらかが大阪住まいで、他方の方が東京からお越しだそうで・・・・。

そしてどちらかがかつての職場の先輩で、別の方が後輩だそうで・・・・、ちょっとそれぞれ譲り合っておられましたが。

微妙な線引きというか基準があるようで・・・・、口をはさめるようなことではないようで・・・・。
とにかく東京と大阪から来て一緒に京歩きをしようというのですから仲が良いことには間違いがなく・・・・。

今日はゆっくりできるんですか?
ええ、彼女の家に泊めてもらうんです。
じゃあ、飲んでもいいですよね。

お酒の次におっとりカメラが来るなんて、予想もしていなくて・・・。
どうしようなんて譲り合っている暇も有らばこそ・・・・カシャ、カシャと
カメラが大きいと余計に緊張しますね…なんて言いながら、・・・・。
先日の浴衣での仲良し三人の方も「主婦なんです。」でしたが、この方も「子供は預けて今日はちょっと羽根伸ばし・・・。」だそうです。
「行ってきたらいいよ。僕が見とくから。」だったのか、「お母さんお願いね。」だったのかは聞き漏らしましたが。

いずれにしてもいいことです・・・と思います。

「主婦です」という言葉も「専業主婦」を意味しているのか、「結婚してます。」なのか時々わからないことがあります。

まあそんな詮索は抜きにして、流れる水の感触を楽しみましょう。そしておいしいワインもどうぞ。
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- 2015/09/06(日) 00:01:30|
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私たちが青春期の頃には、人は皆、恋愛をするものだとばかり思っていました。しかも、世の中には男と女しかいなくて、それがそれぞれ異性を求め合うのだと。
なんと非現実的な「夢(理想という意味ではありません)」だったのでしょうか。
現代の恋愛はある方向からすれば「茨」に囲まれているかのようです。
このお二人の実に自然で素直なありように、思わず対照的な事態を思い浮かべてしまいました。

お付き合いはまだとても日が浅いのだとか。
私は年齢からすると同世代の中で比較的若い方たちと交流する機会がある方だと思いますが、若い人たちの中で「付き合っている」という言葉が私たち世代のそれとは含意がずいぶん違うように感じて時々戸惑うのです。言葉が示す現実が実に多様だという事も、40年前と今とでは違っていることの一つだと感じます。

ですから言葉からではなく、その事実・実態から見ないといけないと感じます。
そうでないと若い人たちと言葉の上でだけやり取りしているとずいぶん行き違いが生まれやすいようにも感じるのです。
「若い連中とは言葉からして通じない。」なんて言うことがいわれたりしますが、大人の側の言葉の意味、表象している現実だけを基準にするとそういうことが起こってきます。
この写真のお二人を見ていると、また私の若者像が豊富化していくなあと思います。

この辺りにも「蚊」が幾分出るのですが、彼は集中的犠牲」になっていました。
京都では「蚊に噛まれる」というのですが皆さまの地方ではどのように言うのでしょうか。
私の郷里では「蚊に刺された」なのですが、どう考えたって「射す」でしょうねぇ。いかがですか。

彼ばかりが妙に刺されるので、いえ噛まれるので「彼女の盾なってるんだねなんて・・・・。」
冷やかすと、とてもい素直に受け入れるのです。

こんなところでツーショットをt撮られるなんて予想もしなかったでしょうが・・・。
今日は楽しいデートになりそうです。
ところで最近「デート」なんて言葉使うんでしょうか。


若いっていいですね。
- 2015/09/05(土) 00:00:30|
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明日は、京都木屋町仏光寺で「ききみずガーデン」企画の一つとして、「水上浴衣写真館」が行われます。浴衣で会場においでになった方の写真を、不肖私目がお撮りします。そしてその中に気に入っていただけるものがあれば一枚につき500円でプリントしてお渡しします。なんときれいなフレーム付です。
そして撮らせていただいた写真は大きなスクリーンに映し出して「ギャラリー高瀬川四季AIR」にご来場の皆さんや、川で遊ぶ方々、木屋町通りを歩く人たちに見ていただきます。
夜間にも1,2時間映写の予定です。
今日の夜には、私がこれまで撮らせていただいた素敵な女性たちの写真が映写されます。
高瀬川の気持ちの良い流れと木陰の涼風をお楽しみにおいでください。 「ききみずガーデン」にまた一組の新婚旅行中のカップルが参加してくれました。
床に参加している人たちが、ご機嫌で、木屋町通りを歩くと人たちに声をかけるので、楽しい混雑がいや増しになります。
老若男女の別なく声をかけて、声をかけられた人たちから喜ばれている方が、今向こう側から紙コップを差し出している女性です。
素晴らしい気づかいの方で、私たちが、いわばこの高齢者の文化祭のような企画に夢中になって、おいし所に目が行きがちなのを丁寧に目配り気配りしてサポートしてくださっています。
こういう方は、このような企画にはとてもとても貴重で有難い存在です。
その方に促されて、橋の端に腰を掛けたオーストラリアからのカップルです。

「コングラッチュレーションズ」「ハッピー ウェディング」
「ありがとうございます。」
????!
「日本語は?」
「あなたは英語は・・・・・?」
「ほんのほんの少し・・・。」
「私も少~し、です。」

お二人のうちどちらが他方の方や腰に手を回しているか・・・・・うん、ちょっと興味深い。

たまたま二組のカップルがそろいました。

「ささ、ぐっと・・・・グッとお飲みなさい。」

そこへ若いカップルがさらに加わります。 ただしこちらはお付き合い中のお二人。
男性のほうはUSAからの方ですから、ここでの共通語は英語です。UK、インド、オーストラリア、US、そして日本・・。
自分が外国語ができないのがこういう時に悔まれます。
良いか悪いか、歓迎するか不快かはおいて・・・・英語は事実上の世界語ですから、それができるかできないかは人生の豊かさに大きく影響します。

そして笑顔も又世界の共通語です。
私は写真で交流します。
- 2015/09/04(金) 00:00:06|
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明日は、京都木屋町仏光寺で「ききみずガーデン」企画の一つとして、「水上浴衣写真館」が行われます。浴衣で会場においでになった方の写真を、不肖私目がお撮りします。そしてその中に気に入っていただけるものがあれば一枚につき500円でプリントしてお渡しします。なんときれいなフレーム付です。
そして撮らせていただいた写真は大きなスクリーンに映し出して「ギャラリー高瀬川四季AIR」にご来場の皆さんや、川で遊ぶ方々、木屋町通りを歩く人たちに見ていただきます。
夜間にも1,2時間映写の予定です。
今日の夜には、私がこれまで撮らせていただいた素敵な女性たちの写真が映写されます。
高瀬川の気持ちの良い流れと木陰の涼風をお楽しみにおいでください。 高瀬川の水深は10から15センチくらいですし、大概はきれいな水が細かな波を立てて流れています。
勿論、前日や前夜に激しく雨が降ればたちまち水の色は茶色に濁りますし、水かさは増しますが、翌日晴れればそう長い時間を過ぎなくても元の流れに戻ります。

150万都市の町中を足を浸せる川が流れているというのはうれしいことです。
ただ歓楽街の中を流れてくるので、ごみがゼロというわけにはいかず、床や橋柱にそれらが涸れはとともに引っかかります。
それを掬っていると、川の清掃業者と目が合って、会釈です。
この人たちのおかげで・・・・無論高瀬川をはさむ町の人々の努力があっての事なんですが・・・・「きれいな川ですね。」と言われる状態を守っています。

実は「ききみずガーデン」企画の一つの狙いに高瀬川を巡る環境問題に関心を持とうという事が入っています。
さらに年配の方々の子供の頃の記憶や周囲の街にまつわるエピソードを記録に残し、また知っていただくことも大切な課題です。

写真を見ていただいてお分かりのように、私は流れの中に立っています。
川底は砂や小さな石がごろごろしていますから裸足で歩くと「痛い!」のです。とても長い時間撮影はできません。
でも9月4日には、スタッフが大わらわになるほど浴衣の人たちが押すな押すなの参加になると…誇大妄想しているので、長時間川の流れに立ていられるようにしなくてはなりません。
そのための予行練習の意味もあるのです。

むろん、だからと言って足の裏を鍛えているというのではないのですよ。


こんな楽しいところですから、皆さんも、ぜひ浴衣を着てお運びください。
- 2015/09/03(木) 00:00:33|
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高瀬川の「ききみずガーデン」にはこんなお二人も飛び入り参加です。
川から木屋町通りに上がる石段のところには「笑顔が素敵な婦人」が立っていていろいろな人に、床や橋、そして川の流れの魅力を辻説法。
それに応えて参加してくれたのです。

お二人は「新婚旅行中」という事で、スタッフ一同も俄然テンションが上がり、「コングラッチュレーション!!」
お二人もワインに酔ったお客さんたちやスタッフの歓迎ぶりを喜んでくれて「まあ、いっぱい!」に応えてくれました。
お二人の生まれた国はそれぞれ違うようでした。

私はスタッフの間でいつの間にかできた役割が「プロのカメラマン」もどきです。
で、皆も促す中「写真を撮っていいですか? ブログへのアップはOKですか?」と・・・・。
「オフコース ノープロブレム」 だったかな?
周囲のものが「結婚おめでとう」の声で包みますと、こうして仲良く写真に収まってくれますが、こういうところが実に自然でいいですね。
私なんか変な照れもあって人前ではなかなかこういうことはできません。
ちょうどスタッフの中の「発明家」が工夫した自動シャボン玉発生器が順調で、二人を虹色のシャボン玉がつつみます。

何だか高級ブランドのポスターに出てきそうなお二人ですね。
この「証拠写真」が、この後面白いエピソードを生みます。
「確かに写真に写っているのが動かぬ証拠だ!!」というのがいかに不確かなことなのかをつくづく思いました。
(写真や動画などはまかり間違うと、まさに冤罪の温床なんですね。監視カメラが犯罪抑止や捜査に役立っているという世論作りがされますが、なかなかどうして、そう牧歌的なものではないのです。一面では、一億総被監視国家です。)

海外旅行の経験のおありの方が多くいらっしゃるとおもいますが、旅した現地の人にこのように歓迎されると嬉しいですよね。

良い時間を共有しました。
後日、メールがあってこの人たちが撮った写真を送ってくれて、…私がメールをくれれば私が撮った写真を送りますよとお約束していたので・・・・ぜひ送ってほしい、楽しみにしていると言ってくれました。

このおふたりの楽しい日本、京都旅行の思い出づくりの助けになり、また、 この人たちのご家族、友人、知人にこの写真を見てもらえれば、またほんのわずかでも日本の普通の人々の姿を知っていただけるかな、とうれしく思いました。

<後日頂いた、メールです。>
Hello Soujyui-san,
Thank you very much for the pictures! They are wonderful. We really enjoyed seeing them. You are a very talented photographer!
We hope you and your friends enjoyed the pictures we sent.
Thank you for sharing with us,
From ・・・・ & ・・・・・
- 2015/09/02(水) 00:00:04|
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京都高瀬川「ききみずガーデン」にようこそ。
22日に行われたレセプションの時に付近を歩いていて呼び止められ、足を踏み入れてくれた方々がたくさん。
企画側から「浴衣を着る人」がつい意識されますから、こんな方々にも声をかけて一緒に楽しんでいただきました。
かつて一緒の学校で学んだお友達同士が、京都で久しぶりに会ったのだそうです。仲良し三人組。
三人ともが最近はやりのデザインの軽い浴衣ではなくてオーソドックスな浴衣を着ておられましたから、余計に年配男性たちの目を引きました。
高瀬川の流れに足を浸す・・・・参加したほとんどの方が躊躇なくされますし、とても気持ちよさそうで楽しそうです。
京都市民でも、滅多にできませんからね。

最初「水上浴衣写真館」の説明をして・・・・・その日には既に京都におられないわけですが・・・・「浴衣姿をとらせてもらえませんか。」とお願いすると、この方がすぐに応じてくれました。
「この人は撮られ慣れてるから・・・・・、でも私たちは・・・・。」と他のお二人の声。
すらっとした体型、髪型、目の表情・・・・なるほどです。 職業を聞いて納得。
そうなると私も、俄然・・・・。

4日にはどう撮ろうかなあなどと考えながら・・・。
やはりとても撮りやすいです。 もっといろいろできそうなんですが、仕事をしていただくわけではなくて、楽しみに来ているお客さんですから、その辺は自重して・・・・。

こういう人、高校のバレー部などにいそうだよなあという感じの方でした。

素晴らしい八つ橋ができましたから、腰を掛けていただいたり、そこに座っていただくのもお願いしやすいです。

話していくうちに、こちらのお二人も次第に打ち解けてくれて・・・・。

実は会場に用意されたワインの力も少し借りてはいるのですが・・・。
ただし、自動車の運転をされる方は飲みません。
- 2015/09/01(火) 00:02:40|
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