今日は御苑の林の中です。
翠滴る木々の下で読書。

私などは身長は低いし、体形は「金八先生」タイプだし。
こういう人は羨ましいですね。

こういう人はいつも目立ちますから、ご本人は無意識に目立たぬようにふるまってしまうことがあるようです。
きれいな顔立ちなのに・・だから?・・・写真のときなどについ「変顔」をしてしまうとか。
きれい、かわいい、かっこいい人にもいろいろ事情がありますからね。

この近くの小さな池には鳥が飛来します。種類は何なのか、興味のない私は知りませんが、カメラの大きなレンズがずらっと並んでいます。
一日待っているのは釣り人と同じなのでしょうか。
好みが違う人のすることはお互い「わかりません」ね。
でも向こうは向こうで「わくわく」しているのだろうと思います。
それにしても高価そうなレンズが並んでいます。


五月は翠がきれいです。
この柔らかい緑のうちにたくさん撮っておきたいと思うのですが、私の場合は相手がなければできないことですし、今年はこれからどれだけ機会を作れるでしょう。
でも今日はこの人のおかげでこんな写真も撮れました。

若い人には緑の透過光がよく似合います。

手作り市、ギャラリー、実演会場、繁華な道路などで撮ることの多い私は、こういう場所での撮影の仕方を忘れています。
今年に入ってこういう撮り方をしたのは何人目でしたか。片手の指が余ります。

白いシャツが緑に染まっています。

ポートレートを撮ると一度は撮ってみたくなる定番のとり方ですが、その定番をするチャンスも私にはなかなかないのですから、今日はとても楽しいのです。
- 2014/05/31(土) 00:01:47|
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もしこうした野外ステージがあったとして、この人が女優であったりダンサーであったりしたら・・・。

何しろ立ってくれるだけで絵になりますから、私の要求はごく単純なんです。

ということは私のセンスや構想力が試されるわけで・・・・、出来不出来を素材のせいにするわけにはいかないのでして・・・。

まだ撮り始めてから30分ほどですから、表情は依然として固いわけで・・・。

ちょっと移動です。
この写真は二人が何かの犯罪の容疑者になった時のアリバイ証明用写真です。
「えっ?! 時刻と場所は分かっても年月日は分からんじゃないかですって?!
それはCさんが証明してくれます。ねっ?!

すっかり私の好みで撮っていますし、この人にとって思わぬ場所に連れ込まれる?のでまだ緊張は解けません。
でも皆さん期待してください。 この人の本当の実力を。

この辺まだだまだ序の口ですから。

この人はとある高校陸上界の有名高校の長距離選手でしたから、姿勢もいいし歩き方もきれいなんです。
歩き方。私にとっての「きれい」の重要要件ですね。

ほら、少しだけ笑みがこぼれた。
- 2014/05/30(金) 00:00:35|
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余計なお世話なんですが・・・・。
街を歩いていて、服も化粧も相当入れ込んでいて、確かにきれい・可愛く見えるんだけども・・・「正直いって撮りたいとは思えない」なんて若い女性によく出会います。
ぱっと見には人目をひきますから、目には付きますが。
それとは逆に・・・まさに余計なお世話ですが・・・・ちょっとその気になればウンときれいなんだがなあと思う人もまた時々います。 女性だからといって「きれい・可愛い」でなければいけないということはないので、本当に余計なお世話なんですが・・。
私がこの人に初めて出会ったときにピンときました。
で、ちょっと気後れしながら小さな声で興味があれば連絡くださいと伝えました。いえ、もちろん写真のことです。
で、撮ることになりました。
少々緊張気味ですが、身長もあるし脚が長くてカッコいい人です。
そこを引き出すために服も打ち合わせ済み。

顔立ちも整っています。
写真に映えるはずです。
ビジュアル的に取り得の無い私としては羨ましい限りです。こういう人は何を着ても似合うんでしょうね。

とにかく今回の撮影は「明るくかっこよく」がコンセプトです。
私の写真はどちらかというと明度が低くて、深刻ぶることが多いようです。性格ですね。
そこで意識的に「明るく撮る」ようにしようと思います。

この人をかっこよく撮るために事前にロケハンをしました。
イメージ、目的を持って街を歩くと楽しいですね。
ここはいいという場所に「この人はいい。」という人にはいってもらって撮るのですから楽しみ倍増です。

こういうシンプルな服でスマートに決められる人はなかなかいませんからね。
撮影のときに笑って・・とはいいません。
プロだって、いい笑顔をするのは大変なのですから、お互い素人で無理を言っちゃいけません。
むしろこの人は「クール」に「スマート」に決めたいのです。
私はこの写真が好きです。

ちょっと視線をかえて顔の向きを変えるだけで雰囲気は大きく変わります。
きれいな人だと思います。いかがですか。

ちょっと不安で自信なげな表情が、幾何学的で硬質な、しかも灰色の背景と案外マッチしていると思います。

ほら、立ってもらうとこんなにかっこよくて・・・・。
中学ではバスケットをしていてセンターだったとのことです。
さもありなん。
そこに「ちょっとヒールのある靴を履いてきてね。」が私の注文でした。
で、私はずっと見下ろされているわけで。
- 2014/05/29(木) 00:00:49|
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ある人の協力を得て一日撮影となったのですが、・・・・。
撮影場所を移動しているときに橋の上から面白い風景を目撃。
「何をやっているんだろうねぇ?」
何と道具一式を自転車に載せて「野点」をされていました。
私はいつも見てやろう、聞いてやろうの野次馬根性ですから、今日のモデルを誘って河原に降ります。

結構本格的ですねぇ。
聞くところによるとこれまでも時々出ていたんだそうです。
私はこのあたりよく通るのですが、ついぞ目にしませんでした。
どうやら時間帯が違ったようです。

肩ひじ張らないお茶の楽しみ方をしてほしいという趣旨らしく・・・・。
この方は大徳寺西方にある塔頭、孤峰庵近くに同好の仲間と住んでいて、そこでお茶席を設けているのだとか。
ずいぶん風流な場所です。

若い集団がやってきて取り巻きます。
まだお茶は未経験だという方が「初体験だ!」と言いながらお茶をいただきます。
どうやらお茶碗を回すことはご存じのようですが、何度回すんだっけ?!
「いろいろありますから気にしないで美味しく飲んでください。」

お茶を入れている方の表情を見れば、しかつめらしい顔をして「コホッ」とも音を立てずにいただくお茶席とは大分違うことがお分かりだと思います。
この初めての方が「美味しい。飲んだ後さわやかさを感じる。」とおっしゃっていました。
が、残念ながら私は抹茶を美味しいと感じたことは・・・あまりありません。

この工夫がいいですね。
人々に関心を持ってもらえないのならば、待つのではなくて自ら人々に近づく。
この工夫を見れば周囲の人の捉え方も違ってくるように思いました。
伝統芸能のあれこれも・・・兵糧攻めにおびえる前に・・・工夫が必要かもしれません。
「おもてなし」です。
- 2014/05/28(水) 00:00:55|
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写真をやっていて、性別・年齢を問わない方たちとの出会いを経験するわけですが、前職の時の出会いとは全く違うタイプの人たちと出会いますから、とても楽しいのです。

私はただの写真好きのおじさんですから、その点でも出会いを制約しないでとても良いのです。
仕事を持っていても趣味を通じた人との交わりを持っている方は心に余裕と弾む力があるように思います。

私自身は今や趣味だけ人間ですが。

ただこの趣味をちょっと本気ですることで、出会いができるように思います。
この人の手指はとてもきれいなのですが、その若い女性の手指の美しさと同時に、職人としての仕事をする手指をとらえてみたいと思いました。
それが統一してこの人の美しさを作っています。

この人は何枚撮ってももういいという風になりません。
ですから「勝手におっかけ隊」なのです。
そういうとちょっと苦笑いをしてまた作業を続けます。

今度の個展までに何度も何度も撮って・・・・というわけにはいかないのですが・・・・この人の写真を見た人が、「どんな作品を作っているのだろう。ぜひ見てみたい。」と思ってもらえるような写真を撮りたいものです。

じゃあ、またね。
- 2014/05/27(火) 00:00:46|
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最近、私が撮ろうとしている写真のコンセプトが大きく二つあります。
その二つのコンセプトの交差するところにいるのがこの人。この人は今年初めの個展の際のDMで活躍してくれた方です。
そして私が写真を再開した折に、ただ楽しみとして撮るのではなくて、その先を意識して撮ることを考えさせてくれた人です。ですから、私にとってのキー・パースンの一人です。

で、私は勝手に応援団をしていて、人にはこの人の追っかけをしているんだと話しています。
ご本人には迷惑な話でしょうが。

先日浮世絵の摺り師さんのことを話題にしましたが、あの方にお会いしたのはこの人が清水寺の経堂で実演をしていることを知って会いに(というか撮りにですが)行った帰りだったのです。
実演会場に行くと私は当然のようにカメラを取り出すのですが、この人は表面上はいやな顔一つされずに撮影を受け入れてくれるので、それに甘えて出かけるのです。

この写真はその清水寺の経堂での実演の様子ではありません。
これまで数度撮らせてもらっているのですが、次回の個展でも中心的な作品にしたいと思い、シャッターを切ります。
ですが、ご覧のようにかわいらしいきれいな人ですから、どう撮ってもある程度魅力的な画面になります。
でも、ここからですよね。ご本人は同じような作業を同じような姿勢で繰り返しているのですから、魅力的な写真とするのはあげてこちらの構えにかかっています。

それだけに、今回この人の何を撮りたいのかを意識しなければなりません。そこが訓練・修業の足りない私には決定的に難しい点です。
うっかりするとみとれて、感心して終ってしまいます。
この人が職人として地道に前進しているように私も頑張らねばいけません。
年齢は大きく離れていますが、私の中ではそういう存在なのです。
だから、今までより少し違ったテイストの写真になるように、工夫をしてみました。
成功しているかどうか。
この人にこのときの写真を送ったら、私が意識して撮った写真を「気にいった2枚」として挙げてくれました。
でもちょっと評価の視点が違いました。若い女性らしくお気に入りのひざかけがきれいに映っているのをとり上げていました。が、案外直感的に何か感じてくれているのかもしれません。

実演の会場はどうも職人の目に優しくないようです。どこも暗すぎます。職人は目を悪くするとハンディーが大きくなりますから、大切にしてほしいものです。
- 2014/05/26(月) 00:02:44|
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私はこれまで街中をほっつき歩いて、偶然の出会いを待って写真をお願いしてきたのです。
ですから、今日の撮影は・・全然違うタイプの依頼はあったものの・・・これまでと違ったいきさつでの撮影です。
私のささやかな「写真生活」の中では、ちょっと画期的な事件なのです。

こういう「今までにない」経験を楽しむようにしています。
「今までにない」という違いを、針小棒大に、顕微鏡で拡大するようにして意味付けをして、自分の生活の拡張を楽しむのです。
それは現役のときには忘れていた感覚です。

講習を受けておられる方たちは、隣同士、あるいは輪の外から見守る方の援助も受けながら、次第に作品らしい形に近づいていきます。

もう最終工程です。
「やった感がある。」「達成感がある。」との声が出てきます。
それにしてもフラメンコのダンサーのような華があると思いませんか。

仕上げのアドバイスです。
懇切に助言しながら、最後の時はすっと手を離します。
ですからそれぞれに自分でやった感があるのだろうと思います。見事な呼吸です。

参加者の皆さんでした。
周囲を歩きまわって覗きこんだり、バシャバシャとシャッター音がうるさかったですね。
ご迷惑をおかけしました。おかげでよい経験をさせていただきました。ありがとうございました。

カメラをかえて撮ったらこんな写真ができました。
これが意図的にできたらまた面白んでしょうが、どうしてこうなったのか分かりません。
写真の基礎・基本を学んでないからですね。
講師のMさんだからこそ、これで魅力的な絵になるんですね。
- 2014/05/25(日) 00:01:19|
- 工芸
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先日、「二人展」にお邪魔して写真を撮らせていただいた方です。
私が是非、別の場所でも撮らせてほしいとお願いしたものですから、お声をかけてくれました。
フラワーアレンジメントの講習会です。
講習を受ける方や会場の方には文字通りお邪魔虫でしたが。

会場はとある商店街の中にあるカフェです。
以前、私はこの付近の職場にいたこともあったのですが、転勤後にこのお店が開かれたようで、このお店のことを知りませんでした。今ではご近所ばかりでなく相当広い範囲で有名なお店だそうです。

講習は夜行われるとのこと。講習中にストロボを使うことは憚られますし、第一私はこのカメラで使えるものを持っていません。
ストロボをたいてできた絵にはちょっと違和感がありますから使いたくないというのも本音です。(きっと使い方にもよるんでしょうね。)
とにかくデジタルカメラの特性を生かして初挑戦です。
まったく自信はありませんでしたからちょっと尻込みしたのですが、「経験しなくちゃ難しさも分からない。」と自分に言い聞かせて、この機会をありがたく頂戴しました。

職場の都合などで少しずつ遅れて参加される受講者の皆さんですが、和気あいあいの講習です。

「二人展」でお会いした時には「フローラ」のような服でしたが、今日はシックな黒の服です。
何を着ても似合うのですね。華やかな方です。

今日は生花ではありません。
花の茎の部分には針金が入っているわけですが、これを次第いに寄せていくのに指先にはかなりの力を必要とするようです。長時間つまんでいなければなりません。

お花の先生も重労働なのです。
先生は一人ひとりの様子を見て助言し、お手伝いしていきます。
皆さん悪戦苦闘を楽しんでおられます。


花が集まり始めると、出来上がりがイメージできて気持ちが高ぶります。
- 2014/05/24(土) 00:00:18|
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私が写真撮りの意図をお話しすると、「じゃあ、今度うちに来て摺るところを撮れ」とおっしゃっていただけました。
「ただし一週間前に電話をくれ。」とのこと。
光栄の至りです。

浮世絵は、絵師、彫り師、摺り師の分業で成り立ち、それをつなぎ合わせるコーディネーターの(蔦屋などの)版元がいます。
それらが職人として対峙しながら協同しているところに妙があります。
最近は「作家性」が最も大事だとされ、職人仕事が単に創造性のないもののように言われることがあります。
しかし、「自分で絵を描き、自分で彫り、自分で摺るのでは、自分の腕に甘えが出て良いものは制作できない。」と摺り師・市村氏はいいます。
近代ヨーロッパ的な感覚で絵師ばかりにスポットライトが当てられ写楽や北斎ばかりがクローズアップされますが、それで良いのかということを問い直す必要があります。協業で成り立っている浮世絵なのに彫り師や摺り師の名前は出ません。
彫り師や摺り師の技術的限界が絵師を縛り、技術的可能性や創造性が絵師を刺激する関係も見る必要があると思います。逆もまた真です。
それを一人でやれば自分の一番弱いところに合わせる人間の弱さが生じやすいという指摘もまた一面正しいと思います。
市村氏の座っている石の足元にはビールの缶が。
いささか・・・・ご酩酊。
酔わずにこんな不条理な世の中で生きていけるか・・・というわけでもないのですが。

「逍遥遊」・・・胡蝶之夢
私が書いてきたようにあれこれ不平を述べ慨嘆するのは氏の本意ではないかもしれません。
むしろ氏は荘子的境地を楽しんでいるのかも知れません。
荘子といえば「知は閑閑たり、小知は間間たり」を私自身の戒めとしましょう。

いやいや少しでも関心を持ってくれればそれでいいんだよ。
あなたのできることをあなたの仕方ですればいい。

まあ、また遊びに来なさい。

ではまた蝶となって花を楽しむとしようか。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/23(金) 00:01:35|
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清水寺にある人を訪ねての帰り、八坂通りを西に向かって走っていると、ふと見つけた看板にこう書いてありました。
「I open when I wake up
and close when I must go to sleep.
when I 've had enough, the store is closed.」
そしてこの方が傍らから突然「これ読めますか?」と

これは元来日本語で次のように書いてあったものを、この方を認めたある方が英訳をされたのだそうです。
「朝起きたら開店します。 夜寝ないといけなくなったら閉店します。 もうたくさんだ、という時も店は閉まっています。」

この方は「世界で一番小さな浮世絵博物館」の館主でもあり、表題のように現役の「浮世絵の摺師」なのです。・・・( )内は私が補いました。

その存在は「江戸」、京都において総計30人ばかりになっているそうです。
京都文化博物館で印象派の展覧会がありました。押すな押すなの大盛況でした。
日本ではゴッホや、ルノアールが「浮世絵の影響を受けていた」と説明されて、「ほーっ、日本の文化はすごいんだなあ。」とずいぶん自尊心をくすぐられる機会でもあります。だから印象派が人気だといううがった見方もあります。
ですが、浮世絵ばかりでなく日本の伝統的な芸術をフェノロサたちが評価してくれなかったら、今、浮世絵や大和絵、仏教美術はどうなっていたでしょうか。
当時は浮世絵は輸出商品を包む包装紙としても海外に流失していました。
自国の文化を正当に評価できなかったことの反省に立った文化(教育)が今日の日本で形成されているでしょうか。
富士山が世界遺産になり和食が評価されて、日の丸や旭日旗がうち振られていますし、安倍総理のように随分と古い日本びいきの宰相が人気です、が・・・・歌麿や北斎を、今日再び高度に摺ることのできる人は、今や風前のともしび的存在なのです。
もはや若い世代を育成するにも手遅れです。
この方はそんな「絶滅危惧種」になった自己の存在を意識して、自宅を開放して「世界で一番小さな浮世絵博物館」を開いているのです。

そうして仕事の期限に余裕のあるときには日がな一日こうして路上に出て、行く人に声をかけるのです。
「ハロー アイアム プリンター オブ ウキヨエ。 ドゥー ユー ノー ウキヨエ?」と。
このとき足を留められたのがブルガリアの女性でした。

この方の「変人的」な行動の底には限りない悲しみ、悔しさ、怒り、情けなさ、そして使命感が沈澱しているのだと・・・私の主観ながら・・思います。
私に言わせれば、
長蛇の列ができる印象派の展覧会。そこにある浮世絵の影響を解説した文章。
だが、今日その浮世絵の摺り師一人食べさせることのできないこの日本。この日本の文化行政。
日本ブランドを食い物にしてはいても職人の現実には無関心な大企業・政治。
・・・・無知な自分。

そう、そこに気付いてほしんだよ!!
- 2014/05/22(木) 00:00:24|
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こういう雰囲気を出すにはカラーがいいですね。
楽しさが増します。

これ、シャッターチャンスは良かったんですけどねぇ。

後日、ライブの予定を知らせていただきました。
集まるのは若い方たちばかりだと思いますが、会場に乱入して撮ってこようかな。
チャンスは自分で扉を開けないと向こうからは恥ずかしがりますからね。

といってもこれまでの私の行動パターンでいえば、まあまたいつか、そのうちに・・・になる公算が大ですね。
もはやこの先の人生は長くはないというのに。

ですから、いろいろなことを「ウン、ウン」いいながら自分にウンと言い聞かせて足を前に出すのです。
今秋に2回目の個展をすることを決めてしまったように。

「下手な考え休むに似たり」
で、あちこち考え尽くしていないことがあっても「やらないよりやったほうがまし。」「2回目をしないと3回目はない。」なんてかなり乱暴に決めています。

このお二人だってガンバっているんですから、前に出なきゃ・・ですね。

さあ、どの会場に紛れこもうか。
「乱入」→「紛れ込む」・・・もう気が小さくなっています。
- 2014/05/21(水) 00:01:46|
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先日アップさせていただいたばかりですが、今日もまたお見かけしましたので・・近づいて行って
「やあ!こんにちは。」

先日の写真の感想をお聞きして、
「ぜひまた撮ってください。ライブの予定もお知らせしますので。」の言葉に気をよくして・・・・。
お二人のジャズ演奏の呼吸をつかまえようと

あるギャラリーでジャズマンを黒一色の、線を中心にして描かれる方にお会いしました。
私の場合、画面に音を出そうとすると体の動きや顔の表情をどうしてもとらえようとます。
しかし、その方は敢えて顔はほとんど表情を描かれず、身体も直立に近いものが多かったのです。
でも線の変化によってジャズマンの体が歌い始め、指が楽器を操ります。そこに絵画の特徴がありますね。
では写真の場合は。・・・・しばらく考え込みましたがその方の作品からいくつかヒントを得ました。

今度そのことを意識して撮ってみたいと思います。

ただまあそうなると、その撮り方を許してくれるアーチストに出会わねばなりません。
遠くからそっと撮るというわけにはいかなくなりますから。このお二人に頼んでみましょうか。

今日はこんな良い天気でした。
お二人も気持ち良さそうでゴキゲンです。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/20(火) 00:02:56|
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細かな仕事です。
実演とはいえ、やはり声をかけにくいです。
実際、この時のこの仕事は実演用のものではありませんでした。

私が撮影をしているときに注文主が現れて、隣の席で完成を待っておられました。

作品はもうすでにほぼ完成していて、むしろ私の撮影のために一段と手を入れて仕上げていたという状態でした。

槌や鏨といいった道具が使いこまれた美しさを見せていました。
槌の柄などは手指の油で加減のいい光沢を持っていましたが、柄の部分は自作だそうです。

槌の頭部は刀鍛冶をされるような職人さんの作。
道具は職人の命とはよく言ったものです。

道具の並べ方や、手入れの様子で職人の腕が分かるといいます。
その点からすると私のカメラの管理の悪さは失格ですね。
槌はただ垂直に振りおろすのではなくて微妙に横に滑らせます。
そうすることで、台になる金属板に切られた溝に食い込んでできた金や銀の線や薄い板の谷部を両方から埋めて平坦にしていきます。
よく見るとその動きが分かります。

箔に比べれ3倍ほどの厚さがありますから「息で飛ぶようなことはありませんよ。」とのこと。触らせてもらうと箔に比べて確かに厚みを感じます。
箔は指先でもむと、指紋にはいりこんでしまいますが、それに比べれば「板」感があります。

私のしつこい撮影にお付き合いいただいてありがとうございました。
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- 2014/05/19(月) 00:00:30|
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「隣の芝は青い」・・・そうかもしれない。
少々風があるのでときどき音が途切れます。けれど・・・偉そうに言うと・・・なかなかの演奏のように思いました。

三条大橋の上からは時々アイフォンなどで写真を撮る人がいますが、この近くに来て耳を傾ける人はそう多くはないようです。
先ほどから聴衆は私を含めて二人だけ。

「修学旅行(最近は研修旅行というのでしょうか)」の高校生くらいの若者が遠くに集まっていますが、誰ひとり近づいてきません。
不思議です。

この青年はカナダ人でつい二日ほど前に来日したというんです。
かつて交換留学生として京都に数カ月学んだことがあるといっていましたが、「京都には友人がたくさんいるし、京都が大好きなんです。」とのことです。
三カ月の滞在だといっていました。

彼は法律を学びアメリカとカナダで法律家としての資格試験に挑戦中です。資格を付与するのは州単位だそうで日との制度との違いはかなり大きそうです。
彼は法律以前に哲学に興味を持ち、仏教なかんずく日本の禅に興味があって、寺で座禅を・・・自主的に・・・経験したことがあるんだそうです。

日本語が堪能ですから、宗教や法についてかなり突っ込んだ話ができました。
日本の学生と話すときとは相当手ごたえが違いました。知識だけでなく合理的精神、批判的精神が豊かでした。
日本の音楽状況についても鋭く批判していましたが共感するところが多かったです。
彼が演奏しているのはクラシック曲でした。
周囲に寄って来る人はほとんどいません。

中国人留学生との交流の際と同様に、 「隣の芝が青く」見えたことでした。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/18(日) 00:00:26|
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この人はカメラを向けるとその瞬時に表情が切り替わって「コワイ顔」になる人です(笑い)。
そのセンサーは実に鋭敏でこの魅力的な笑顔をとらえるには並大抵以上の苦労が伴います。

少し待ちましたが写真展の作者の登場は期待できないようです。
お昼時に来たのがいけませんでしたね。
じゃあ、出ましょうか。

この人を撮るうえで難しさの原因の一つが「顔(肌が)が白い」ということです。
ルノアールを引き合いに出すまでもなく、私たちがものを見ているといっても目に映じているのは対象物からの反射光です。そしてその反射光は太陽からの直接的な光だけでなく様々なものに反射した光でもあるのです。
周囲にはっきりとした色ものがあれば、例えば壁やこうした樹木の葉などがあれば光は様々な色となって対象物を照らします。色かぶりの現象ですね。
肌の白いこの方は、見た目にとても大きくその影響を受けます。

先ほどの室内では写真先品のために黄色の光が多かったので顔色は黄に傾いていました。
しかし、曇りの柔らかい太陽光のもとでは・・・・。
ここでは緑色の色かぶりに気をつけねばなりません。 晴れていれば緑の顔になったでしょう。
ここは、とある古いキリスト教会です。
水色のペンキがきれいです。

曇った日に青系の服を着ているのに青系の背景では、ちょっと寒い感じですが。

色白の方ですから、うまくおさまっていると私は思っているのですがどうでしょうか。

では次に暖色系の世界に。
横浜に行ったときに「ここで撮りたいという場所が無尽蔵だなあ!!」と感じました。
それに引き換え京都では・・・・。ちょっとつらい。
ブラインドもいいんですが、レースのカーテンも開けてほしいんですよね。
この写真、気にいっています。

えっ?!ここで撮るんですか?という場所ですが、
これを見れば「ああ、あそこか。」と京都のお住まいの方なら分かる場所です。

ここも時々使うんです。
もともと素晴らしい作りの場所だったんですが、改装で条件が悪くなってしまっています。
お金を生まなければ無駄なんだ、価値がないと思っているんでしょうねえ。
楽しい撮影でした。またよろしく。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/05/17(土) 00:02:46|
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冬の間、光と色に飢えていた私としては、ことにこうした若い方を撮るときに明るさがほしいのですが・・・。

この写真を撮ったころ京都市内では国際的な写真展がいろいろなギャラリーを会場にして行われていました。
有料・無料の会場をいくつか回りましたが、私としてはどうもピタッと来るものがありませんでした。
どうも先進の写真作品の多くには違和感を感じます。
私が時代遅れなんでしょうね。

実はここも写真の個展会場なのです。
この人も絵を描く方ですし、撮り歩きの途中に立ち寄りました。
作者がお見えでなかったのでしばしお待ちする間に・・・・。

外では雲の流れが速く、晴れ間ができて明るくなったと思えばすぐに陽が翳るというように、目まぐるしく軽明るさが変わります。露出設定に苦労しましたが、ここでは逆に意図的な設定に苦労します。
でもやはり室内は明るさが安定していますし、特にここは程よく外光が入りますから撮りやすいですね。
その代わりお待ちしているだけだから特別なことはできません。

こんなことぐらいかなあ。


え~、やっぱりちょっと照れますよ~。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/05/16(金) 00:01:52|
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撮影を約束した日はあいにくの天候でした。
でも「チャンスは前髪でつかむ」ことにしたのです。
雨が降れば雨が降ったで面白いはず・・・・というわけには、なかなかいかないのですが。
「まだ降ってますねぇ。」

一般的に日本人は歩き方があまりうまくありませんね。ことに高いヒールや上げ底靴を履いた若い女性の歩き方が美しくない。
私は小学校で歩き方をちゃんと教えてあげるべきだと思っていますし、思春期でもう一度教えてあげるのが・・・ことに女性たちの・・・健康と美しさのためにいいと思っています。
その点この人は珍しいくらいきれいです。(この写真のタイミングでは100%それが出ているとは言えませんが、とても膝がよく伸びて歩幅も広くていいです。)
脚もひざ下が細く長くてきれいですね。
実はこれまで何度かお会いした時の服装とは・・・特に・・・ひざ下が違っていました。
多くはスーツやパンツ姿でした。

雨も上がったようですからちょっと街歩きに行きましょう。

いやあ、風が強いなあ。
このところ晴天続きでしたが今日は少し肌寒いくらいですから、私からするとこの人の服装では「寒くないですか?」

この人は今春ある芸術系の大学を卒業して「これからも描いていきたいと思っているんです。」という方なんです。
それで町の中にあるさまざまな色の前で撮ってみようと計画していたのですが。

北フランスやドイツ、北欧の画家たちがイタリアなどの地中海世界にいたったとき、新たな「光」と「色」に目覚める体験をして来たように、光よあれ! ですね。
今日は先ほどまでの雨で色がくすんでいます。
まあそれも良しと思いましょう。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/05/15(木) 00:02:18|
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もしカメラがなければ私は彼らに話しかけられないでしょうね。
元来が引っ込み思案なんですから。

カメラを持っていればこそ、言葉が通じなくても近づきます。
こうして若い人たちの活動に近づくのも同じことです。
私のようなものが若い女の子のまわりをぐるぐる回って写真を撮るのですから、傍目には・・・と思うこともあります。
でも外国語ができないだとか、「いい年をして」などということにとらわれている暇は、もう私にはないのですから。

このお二人だって私と大して年齢は違わないと思います。
世界にはこうして自分らしくあろうとしている人がたくさんいます。
日本のつまらない「世間」にとらわれているなんて人生がもったいなさすぎます。

「遊びをせんとや生まれけん」

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- 2014/05/14(水) 00:03:01|
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三条大橋、四条大橋付近はストリートパフォーマンスの若者が多い。
大阪での規制がちょっと厳しいので、京都に流れてくるという事情もあるらしいのです。
話しかけてみると京都の人も無論少なくないが他府県の人もよく見かけます。
今日も三条大橋の下で二人の若い女性が歌を歌っていました。
夕方からのライブ前の宣伝を兼ねてのパフォーマンスだといいます。

一人目の子が終わった時に声をかけたので、あとの子の写真しかありません。

橋の下に降りたのにはもうひとつに理由がありました。

そうなんです。
どこの国からの方かわかりませんが、この人たちの歌とギターに合わせて男女のペアが即興でダンスをしていたのです。
遠くから身振り手振りで写真撮影の許しを得たのですが、
音楽が終わった時に改めてご挨拶です。
ブログアップや、もしかしたら個展でというお話もしなければなりませんから。
「私はアマチュアのフォトグラファーなんですが・・・。」と話すと「我々もアマチュアのダンサーだよ。」という返事でした。
幸いブログ・アップも許していただきましたからURLを書いたカードもお渡ししました。
このブログを見ていただけたらなあと思います。

三条大橋の上にはたくさんのギャラリーです。
外国でこうした楽しみ方ができるなんて羨ましいことです。
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- 2014/05/13(火) 00:02:54|
- 人物
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生活が変わって今やスーツは「箪笥の肥やし」でしかないが、ジャケットを引っ張り出して着ることがある。
実に気持ちがいい。
弟さんに代わってもう長くなる。お兄さんは新たな場所で店を開きその地で二店目を開いてもいる。
この弟さんからも本当にいろいろ教えていただいた。
服のセンスが、元来、とても保守的な私がいくらかは服を楽しめるのはこの方のおかげだと思っている。

そういう意味ではホームドクターのようなものだ。
カメラなどもネットで購入する時代だし、より安く手に入れたことを自慢する風潮だが、そのことでこういう「小売魂」をもった方たちを失ってきたと思う。
自分が好きなものをできるだけ安く買ったらいいじゃないかという人もいる。無論だ。だが、自分てそんなに素晴らしくて合理的かつ最適な判断ができるのだろうか。
他の専門の人々の知識や技術に学び助言してもらうことを大切にしない時代は精神が薄っぺらいのだと私は思っている。

本当に信頼に足る人の発言なのかどうかわからないネットの商品コメントを読みあさるのに、お店の人の話を聞かないのはなぜなんだろう。
とにかく安く買えばいいということの付けがそのうち、いやもうすでに我々に押し寄せて来ている。
他人の仕事を正当に評価し、正当な対価を払うことをしない文化のなかでは、自分も公正公平に評価されないし、正当に支払われない文化だと気づくべきだと感じている。
この方の仕事を見てそう思う。

紳士服は安くない。少なくとも私の収入から言えば安くはなかった。
だがこの店で、賢い買い物をさせていただいたのはこのお店の経営姿勢のおかげなのだ。
詳しいことをここで書くことができないが、このお店は建物の一角にユニオンジャックをデザインして「英国大使館」の後援を表示することを許されている。

私は今回もこの店で進めていただいたシャツとジーンズを着て東京の息子の芝居を見に行った。
「ご満足いただけましたか?」 この方がよく口にする言葉だ。
「もちろんです。ありがとうございました。」
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- 2014/05/12(月) 00:02:54|
- 人物
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背広を誂えるほどの給料はなく、吊るしの背広を着るには抵抗がある。
父親が仕立ててくれた服を着ていた若い時はともかく、それができなくなったころはセーターなどでごまかしていた。
もっとも仕事に対する考え方から上司がなんと言うおうと「背広は着たくない。」という思いもあった。
町のショウウインドウを覗くと、あまりにお粗末な仕立ての既製服が、こじゃれたディスプレーで飾られている。
価格もそこそこだ。
作るほうも作るほうだが、売るほうも売るほうだ。加えて、買うほうもまた買うほうだと思っていた。
そんなときに全く偶然に入ったお店がこの店だった。

当時はこの方のお兄さんが居られて、私に懇切に服の話をしながら勧めたくれた。
私は服を裏返しにしては糸目や仕上げの出来を見ていた。

胸に入っている芯の布を丁寧に一目一目すくって縫ってあった。
「いい仕事している。」と思った。

肩から胸へのラインにしわがないのはもちろんのことそのシルエットは申し分がなかった。
既製服だから、人の体に服を合わせるのではないことは無論理解していたが、これほどまで見事にシルエットが作れるのかと驚いた。
私の体は右肩が下がり、両肩の先がやや中に向く。だから胸の前にしわができるのが普通なのにそれが出ない。

そういうことを喜んでいると、「これを着てみますか?」と出してくれた高級ブランドの服があった。
私は一目ぼれした。

私は流行の先を行こうとも、遅れて嫌だとも思わない。高級ブランドにも興味がなかった。第一そういうものは財布が許さない。
だが、それから以降、ほかの「季節の服」は安いワゴンから買っても、背広やジャケットは「分不相応」にそのブランドを着た。

裏地の高級感、釦の品の良さ・・・・。
ブランドのマークを表に出しがちな服飾業界にしては控えめだったことも好感材料の一つだった。
フェンディーだシャネルだとブランドのロゴだけでできたような鞄をぶら下げて歩く気持ちが私にはわからない。
まずデザインからしてそのことだけで話にならない。
この店では決しておし売りはしないしブランドだから良いという話はしない。
そして私の小さな挑戦心をその時々に上手にくみ取って提案してくれる。
小売り展のプライドと商品知識が素晴らしい。
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- 2014/05/11(日) 00:05:50|
- 人物
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この方が相方さん。
帰ってくると既に「撮ることになって」いました。

ここは糺の森ですから私たちの頭上を木々の梢が覆っています。
で、太陽が少し動いて・・・天動説ですね・・・雲が流れると木漏れ日の状態は大きく変化します。
今とても光の状態がいいようです。
恐らくご本人はこの瞬間撮られていることをご存じないと思います。
そこが狭角レンズのよいところです。私の一番のお気に入りのレンズで・・。


えっ、いつの間に・・・と。
あとで背面液晶画面を見ていただいたときの感想です。

人物写真を撮っているという話をすると「自然な雰囲気で撮るのは難しいでしょ。」とか写真を見いて「こっそり撮るんですか?」などと言われます。
自然な雰囲気で撮るためには「撮ってから承諾を得る」などと撮る側のご都合主義でやられる人もいるようですが、ずいぶん勝手な理屈だなあと私は思います。
で、私も疑われることになるんです。

人の写る写真を撮ることに対して世間は過敏すぎると・・・実は私は思っています。
しかし、そうなった原因は・・・一つではないですが・・・写真をを撮る側にもあると思っています。
このFC2ブログの人物ジャンルの上位者にもたくさん否定的な状況を生む原因になっているだろうものが見られます。
これが日本の一面ですね。

良い写真文化の状況を作りたいものです。
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- 2014/05/10(土) 00:00:51|
- 装身具
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洋子さんのお店を訪ねられたお客さんの一人です。
「洋子さんを撮っているんですが、背中をお借りしていいですか?」

お顔が写ってはいけませんか?
いいですよ。
ということで前のページにはすでに登場していただいています。

手作り市の雰囲気は伝わるでしょうか。

このお店のお隣は「宇宙工房」さんです。
洋子さんはこちらのお二人ともあっという間に仲良しになっていました。
それで洋子さんを撮っているとなぜか自然の流れでこちらのお二人もということになって・・・・。

胸元がとても楽しいですね。

少し太い目のいろいろな糸を縫いこんでアクセサリーを作っています。


相方が「お昼を手紅ちょっと席をはずして・・」いる間に撮りました。
相方はどこまで食べに行ってのでしょうか。

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- 2014/05/09(金) 00:07:54|
- 人物
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とてもセンスの良い陶器を見つけて近づいた。

服のセンスも「クール」だ。

東海地方からお見えだそうで、作陶歴は意外なほど短かった。
多種産業でのお仕事を離れてから本格的に作陶をされたのだそうだ。早期退職組だ。
美脚である。

ご覧の通り。
だが、「御覧の通り」というところが、実はこの人のすごいところだと思った。
自分のありように対してまっすぐだ。

夾雑物を洗い流した笑顔だと思った。

こういう人の一段底を抜いた正直さが人を素直にさせるのじゃないかと思った。
で、接することの心地よさを感じるのだとも。
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- 2014/05/08(木) 00:02:46|
- 陶器
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世の中には私の認識を越えた人がたくさんいる・・なんてことは当たり前のことですが、こういう若者を見るとなぜかワクワクします。
彼はどうも自作の楽曲を演奏しているようです。その楽曲は、流行のポップスのように3分かせいぜい4分のものではありません。
交響曲のような壮大さを持っています。

その曲があまりに長いので、無理やり「写真、撮っていいかい?」と訊ねるのが精いっぱいでした。
「sure」と短い返事。

楽器は見たことのないものでした。
何本もの弦が横に張ってあって、振動を電気的に増幅しているようです。お尻の下にアンプ+スピーカーでしょうか。

右足首にはベルトが巻かれそのベルトには鈴がいくつも付いています。
その足は、ちょうど薄型のカスタネットになるように置かれた板を踏みます。
左足はつりさげられたシンバルを叩く小さなハンマーを操作します。

弦は指で弾いたり尖らせた細い鉛筆くらいの棒で弾いたり。
構造的にはなかなか複雑そうですが。あしかし、その出来は実にか細いうというか、今にも壊れそうです。

おそらくは手作りなんでしょうが、音はいいです。細い鍵盤が並んでしますが、ヤマハか河合かに持ち込んで製品化したら面白そうです。
今は彼しか弾けないんでしょうね。果たしてスコアはあるんでしょうか。
彼はこれを引っ提げて世界を回っているんでしょうか。

もう長いこと聞いているのですが終わる気配がありません。
門限がある私は、急いでいつものカードを渡して挨拶です。

こういう青年を見ているとあれこれ「事情」を作り出して、京都を動かない自分がちっぽけに見えます。

「個展」「ギャラリー」なんて名前にこだわらないで、見てもらうことを考えないとと思いますし、写真表現も拡張しなければいけないなあと思います。

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- 2014/05/07(水) 00:03:18|
- 音楽
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名刺には「芸術学博士」とありました。
私はギャラリーに入って、色の鮮やかさ、線の潔さなど、みずみずしい感性の画面にひかれて回っていました。
そこへ実に気さくに声をかけていただいていろいろなお話を伺いました。

もっとも印象的な言葉は「芸術は科学だ。」という言葉でした。
その言葉には私にも共感する点があり、お話に耳を傾けました。

お年は私より大分先輩ですが、この方だけではなくてこの世代の方は案外・・いえ失礼・・・私などよりもずっとダンディーでおしゃれな方が多く見受けられます。
まして芸術分野で来られたからなおさらなのでしょう。

「まあ、新古典主義くらいまでかなあ。見るべきは・・。」
と印象派やキュービズムなどには手厳しい評価でした。
日本では印象派がやたらと人気がありますが、ごくごく乱暴に言うと、対象の表面に踊る光の現象を描くだけに終わっているというのが私の印象派にたいする評価で、対象の本質に迫る世界観を衰弱させていると思うので、この点も共感できました。
「哲学における世界観と方法の分裂」と軌を一にしているのでしょうか。

旧知の方が訪問されました。
自説を展開されている時の表情とは打って変わって和らいだ人懐こい表情です。
といって議論のときに頑なだというのでは全然ありませんが。
描いているところ撮らせていただけないかというずうずうしいお願いに、「ああ、いいよ。ただ私は何度も下描きをしたり構想を練ったりして描くのではなくて、気持ちがそうなるときまでは別のことをしていて突然描き始めるので、その時には連絡してあげるからおいで。」

「文人光画」ということをコンセプトにさまざまな職業の方々で写真好きの方々を集めて交流されているとのこと。
またその一方で旧作の名(映画)画を鑑賞される企画も実行もしているということで大変旺盛な活動をされています。 大学にお勤めの時の研究紀要の抜き刷りなどもいただいて今勉強させていただいているところです。
氏は度々の渡欧体験も踏まえて日本美術界の在り方に疑問を抱き、日本の芸術の持つ力を再評価される。
ご自身京都生まれで京都の文化的空気を内面化してきていることを見つめなおして新たな表現を模索されてきた。
今回の作品の中にも表具師さんとのコラボの成果があり、表具が先にあってそれに描かれているものもある。
私自身、日本にはせっかく表装の力があるのになぜごてごてしい額にばかりこだわるのだろうという疑問を持っていたのでこの点も肯くことが多かった。
写真でも作品を表装されている方が居られると聞くが、それにふさわしい作品ももあるはずだと思っている。
町にはたくさん教えを頂ける方々が居られる。そうした方に出会える楽しさがいっぱいだ。
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- 2014/05/06(火) 00:02:24|
- 絵画
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小森氏のライブが終わって、ややすると小森氏はブルーシートの隅で紙を取り出していつもの習作を始めた。
キッチンペーパーを握るか揉むかしてしわを作り、そこに筆ペンで無造作に墨を置いていく。何かをイメージして描くわけではない。
左から右へ、ぺたぺたと無造作に墨を置く。そしてそれを別の紙で、ザーッと擦ってしまう。
それがあるときには雪の北山に見え、また美山の山並に見える。すっと線を引けばそれが川岸になったり山の細道になったりする。
偶然の中から造形をつかみだす。

それを見ていた一人の女性がいました。
興味シンシンです。
「やってみる?」と小森氏。 教室を開いている経験から上手に声をかける。

「これ、面白いです!! 楽しい!!」
ここにまた一人、日本画家誕生か? 実に楽しそうな笑顔です。

私は、小森氏の今日の活動の中からまだ何かつかめないかとカメラを構えていて、関心を持つ方の様子を入れた写真を・・、と思って声をかけたのです。
「背中をお借りしていいですか?」と。
それが別の意味で決定的瞬間を捉える写真になるとは。

思わぬ風情のある絵が浮かび出てくるこの技法に夢中です。
この方があるものに出会った瞬間です。見ている我々までが幸せを感じる時間でした。

さあ、この後どのように筆を入れましょう。

墨が手に付くのもいとわず、2枚目3枚目に挑戦です。

それにしてもなんて素直に感動を表現する方でしょう。
小森氏が、丸めた紙を広げる時のこのわくわくとした表情。
自分がしたことなのにまるで魔法を見るようです。

今はキッチンペーパーを使っていますが、この方が立派な和紙に描く日はそう遠くないと感じました。
そして、この人の写真を撮ろうと・・・もう撮っていますが(もちろん写真は背中だけではなく撮りますよと了解していただいています。念のため)・・・決めました。

この人の中に、新しいワクワクが誕生した記念日です。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/05/05(月) 00:00:15|
- 人物
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紙でたたく、押さえる、擦る・・・・。

今日のギャラリーでは、オーナーさんがお客さんの安全のために入場数を制限されました。が、2階への階段にもお客さんはスズナリです。
ファンの方や、同じ画家の方たち・・・・。
ギャラリーのオーナーさんがギャラリーのHPのための写真を撮られるつもりでおられたのですが、私が撮るのを知って「ではその写真を・・。」と言われたときに、小森氏は「いやその人は自分が撮りたくて撮るのだから。」と言ってくれたのです。
ご自身の記録や記念のためにではなくて、soujyu2自身の作品撮りなのだという風に受け止めていただいていたことはとてもうれしいことでした。
ご自身の作家精神の反映なのでしょうね。

それでも、もちろん写真はお役に立てていただけることもうれしいので、後日ギャラリーにお届けしました。

ご自宅ではこのように大きな作品の場合には、紙をまたぐように台を渡してその上に乗って描くのが普通だとおっしゃっていました。
この筆は通常の筆を竹の筒に差し込んで長くして使っています。

この紙は鳥の子紙だそうですが、「吸い込みが弱いので、ちょっといつもと勝手が違う。事前に一度練習しておいてよかった。」と書き終わったのちに話してくれました。
何でもあけすけで秘密がありません。

「ふ~ム、どうかなあ。」
この時には茎をどう描くか、見渡していたのかもしれません。

「よし、できた。」

お客さんは順番に書き手のポジションにたって見せていただきました。
横からや、私のようにさかさまから見るのとはずいぶん印象が違います。
歓声が上がります。
この絵は今日会場に来ていたある方が引き取ることになっているのだそうです。

今日は、個展をお祝いしてパーティーです。
私は参加させていただく予定は全然なかったのですが、ご本人と参加するお客さんたちの素敵な雰囲気に囲まれるようにして、ついつい2階の会場に足を踏み入れてしまいました。
そしてここでもまた新たな「縁」が生まれました。
美味しいワインに誘われてつい長居をしてしまいましたが、彫刻の方、墨を扱う方、画家の方・・・・そしてなんと30数年ぶりにお会いするという方が居られるのに気付いてびっくりし話に花を咲かせました。

良い経験をさせていただき、またよい写真を撮らせていただきました。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/04(日) 00:00:53|
- 絵画
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昔は写真を撮られるのがあまり好きではなかったといいます。

私はこんなに透き通った笑顔ができないと思います。

女性のお客さんが次から次へと立ち寄ります。
そしていったん話し始めると吸い寄せられて様にいろいろな話をされます。

作品には二つの流れがあります。
片方は洋一さんの、もう片方が洋子さんのものだそうです。

テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/05/03(土) 17:06:11|
- 陶器
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人の写真を撮り続けてくるとさまざまな「縁」が生まれます。
毎週のように続けているギャラリー巡りで、いつも私より先に訪問者として名前を書かれていたこの人物の存在が気になりました。
たびたび姿も見かけますし。

この方のグループ展や個展でもお目にかかりました。
そして絵についてのお話をうかがううちに、私の個展に足を運んでもいただきました。
高校の時の美術の先生の一言を心に秘めて40年に近い画業を継続されてきました。
今日はこの方の個展会場で「ライブ」をされます。

これまでもご案内をいただいたのですが、お伺いするといっておきながら事情があって空振りとなり、今日が三度目の正直です。
襖に仕立てる絵を描かれるのだそうです。
ちなみに氏の背後の壁にかかっている絵にはモヤシが描かれています。

周囲にお客さんが揃いました。いよいよ始まります。
なんだかこちらが緊張します。
絵具を紙皿に溶いています。
どんな絵を描くおつもりなのか説明はなく、「では、始めます。」と言うや否や絵の世界に入っていかれました。

他のお客さんにも小森氏にも申し訳なかったのですが、最前列に座らせていただいて、・・・ただし一番端の壁際です・・・撮らせていただきました。
この場を動くことはできませんが、どうしても姿勢が大きく動きますし、シャッター音がしますので、お邪魔にならばければいいがと・・・・。
黄色をおいています。牡丹の蕊でしょうか。

墨を周囲に散らし水をまいて、何と郵送の荷物を包む紙のようなもので、墨を叩くともこすって広げるともつかないやり方で、広げていきます。

日本画を描くといえば、大概このような情景を思い浮かべるでしょうが、・・・。
こうして筆をとるのは全過程の三分の一程度です。

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- 2014/05/03(土) 00:02:26|
- 絵画
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