自分の写真がこういう方の仕事に遠く及ばないのに撮らせていただけるのは、本当に嬉しく感謝の気持ちでいっぱいになる。
私は実際、写真の人たちや作品から学ぶよりもこうした他分野の方々から学ぶほうが多いと感じている。
思わずうならされるような写真の作品に出会うことも時にあるけれど、撮る現場を見ないし作品化するその場を見ないから私の想像力が働かないのかもしれない。いや、もっともっと多くの写真作品に触れないといけないのだと思う。

だが、作品より現実のほうがより魅力的だと感じてしまうのはなぜだろうか。

こうした人たちの魅力に引かれて撮るのはとても楽しい。
それにしても私の撮る対象には偏りがありすぎる。
私の元来ものぐさと人見知りが災いしている。もっと視野を広くして「人を探したい」

個展をしたときに来廊してくれた方々がかけてくださった多くの言葉で、私自身が、今、沸々としている。
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- 2014/01/31(金) 00:00:51|
- 工芸
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以前撮らせていただいた時には彫る気迫をとらえようと前のめりになってしまって露出を間違えた。
今度の個展では迷った挙句、その写真を採らなかった。
その反省もあって再挑戦。
「また来たのか。」と思われたかもしれないが「個展をされていたんですよね。」と覚えてくれていた。
前回撮った時に制作中だった仏像が席の前に鎮座していた。

今回は、何を作っているのかなどの話は何もしないまま、「お願いします。」とカメラを出して撮り始めた。
せっかく集中して制作をしているのを乱したくないからでもある。

棒の先端に蓮の花弁を掘っているようだ。私が撮っている・・・短くはない・・・間、ずっとこの先端の花弁に取り組んでいた。根気のいる仕事だ。
切り出される細かい木屑に息を吹きかけて飛ばす。
吹き飛ばすというより、ふ~っと息をかけるというくらいの優しさに見える。
口を結んで彫るときも、唇を尖らせて息を吹きかける時も集中は途切れない。

こういう作業をとらせていただくときにできるだけ邪魔にならないように撮る方法は「真剣に撮る」ことだと勝手に思っている。
とられる側からすれば、どう転んでも邪魔に違いないのだが。
「個展に行ければよかった。」と言われた時には、単なるお邪魔虫ではなかったのかもしれないと少し安心した。
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- 2014/01/30(木) 00:00:51|
- 工芸
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球が天まで登っていってしまいそうです。
思わず拍手がおこります。

ほーら、飛んでいく!!!
路上パフォーマーにとって京都という町はよい街でしょうか。
もっともっと人の集まれる市民の集える広場があって、音楽やジャグリングなどなど、こうしたパフォーマーがもっともっと活躍できたらなあと思うのですが。

写真の路上展示もしてみたくてうずうずしています。
そうして人と人との「芸」「術」「作品」を媒介とした交流を深められたらなあと思うのです。

子供もテレビやゲーム器から引き離したいと、・・・。
ふっと吹いたら、・・・・・。

あつ?! 飛んでいく。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/29(水) 00:00:26|
- パフォーマンス
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関西の写真のプロ集団のグループ展を見に行って少々落胆して帰る途中に久しぶりの顔を見ました。

私が通り過ぎようとすると音楽が流れ、道行く人にどうぞこちらへと招く無言の「振り」が始まりました。
こういう呼吸が路上パフォーマーのうまいところです。大きな声を出したり大げさな動きをすればよいというものではないようです。

ご本人は私を私と認識されたかどうか・・・・、私にも自転車を置いてこちらに来いと手招きしてくれました。
私はあの時と服装も違うし帽子をかぶりリュックを背負い顔は顎のあたりをネックウォーマーで隠していますから、気づかないのも無理はありません。

昨年、私が中国からの受験生を連れて市内観光をしたときがあります。男女6、7人だったでしょうか。三条大橋の下で「何かやっているはずだ」といって連れて行ったのです。ところが折悪しく演奏中の人もパフォーマンス中の人もいませんでした。

そこで彼に話しかけて事情を説明すると、では、といって周囲の楽器を持った知人たちもさそってひとしきりその留学生たちのためにこうしたパフォーマンスを見せてくれたのです。
留学生たちは大層喜びました。

その彼をしばらく見かけなかったのですが、・・・
しばらく外国を含むよその地に行っていたのだそうです。

この演技は球が重力に反して宙を浮いていたり、突然動きだしたり浮かびあがるように見せるものです。
これには表情を含む全身の演技が必要である上にもちろん指先の巧緻性も高くなくてななりません。
が、何より演技力というか演出・構成の力が大きいように思いました。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/28(火) 00:03:24|
- パフォーマンス
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陶器の上絵つけです。
淡い朱の色がお好きなようです。

直径4センチにも満たない程の陶片にごく細い筆で会つけをしています。模様は拡大鏡がほしいほど細かいのです。

こうした職人さんたちの作業中に撮影の許可をとるにはタイミングが難しいです。
ずっと息を殺して待たねばなりません。

写真展に来ていただいた方の中にプロのカメラマンがいました。
その方の作品を見せていただきましたが、横位置でしかも広角レンズを使っていました。
なるほど広角横位置でこう撮るのかと・・・当然ながら・・・感心するばかりでした。

私は「狭角」縦位置ですね。
私も一緒になって筆先に注意を集中するという撮り方になっています。

陶片が小さいために、両の手に内に隠れてしまいます。
ボクサーが相手のがっちり固めた両腕のガードを突きやぶってストレートパンチを打ち込むように撮らねばなりません。
神経を凝らしているうちに狭角縦位置になってしまいます。
その状態からまた一歩下がって状況を見渡すゆとりがほしいのかもしれません。

今のところ作者と一緒に呼吸するような写真を撮るのが精いっぱいのようです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/01/27(月) 00:00:10|
- 陶器
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手作り市に行くと「おなじみさん」にご挨拶することにしている。
この方もそのお一人。
和菓子を作っておられる。ことにカステラが絶品。
人気のお店では午前中に完売などということがよくありますが、このお店のカステラもその一つ。
そんなによく売れるのならもっと作ればいいじゃないかとおいう話になるのですが、そこが職人の誠実さ。
吟味して仕入れている地鳥卵を初めとして、素材を厳選して、作る過程を手抜きしないように作ろうと思えば「いちまいのカステラを焼くのが限度で・・・。」それ以上にしようと無理をすると「仕事が荒れる」心配があるというのです。

通常お店で販売している商品に加えて、ここに持ってくるのはまた特別に思い入れを持って作っていおられます。
だからもうけもさることながら何よりお客さんの満足と喜んでもらえること、そしてお客さんとの交歓を大切にしたいのだとおっしゃいます。
どうしても『売れてしまいました』というお客さんを失望させる言葉がつらくて「二枚焼く」に挑戦もしているとのことですが。

この方のこの笑顔もまた絶品。
いえ、本当はもっと「破顔一笑」している写真もあるのですが。

「商売」という面でいえば効率的でないご主人のこうした考え・姿勢を全面的にバックアップしている奥さんがまた素晴らしい。
お二人の個性が人の輪を大きく広げているのです。

この目じりのしわを見てください。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/26(日) 00:03:39|
- モノづくり
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カラーで撮るべきか、モノクロで写すべきか。それが問題なんですね。
個展の際にも何人もの方から「使い分けはどういう基準で?」と尋ねられました。
フ~ム・・・なんでしょうか?!

写真の現場は実演会場ですから本来の工房ではありません。それに観光客もいますし、観光客用のディスプレーもあります。
ですから画像にしたときにこの方たちの淡々とした仕事の空気感が乱されます。
そこでモノクロで撮っています。

このお二人は普段の「相棒」ではなくて実演上の「相方」です。
しかし、そこはさすがにこの道の達人たち。糸を手繰る手さばき、指さばきに狂いはありません。

撮影をお願いすると「ぜひこの仕事の様子を伝えてほしい。」と好意的です。
なくなりはしないとしても、こうした職人の姿自身・・・ましてや数十年のベテランの姿は少なくなってしまいます。
仕事の様子を起こすこうした写真は記録としても意味があるのかなと思い始めています。

先ほど、台湾からの方でしょうか、家族の観光客が来られました。
小学校低学年ぐらいの女の子と弟君がとても興味を持ったようで食い入るように見ていました。
作業の手元が細かいうえの速いので夢中になって近づいていきます。親御さんは邪魔にならないかと心配そうに声をかけるのですが職人さんはにこにことゆっくりした口調で説明してあげていました。
「ここに触ってごらん。この穴に糸を通すんだよ。」
日本語は分からない二人ですが、懸命にその指先を見ていました。
何かが伝わっているんですね。
数十年前の西陣の子供たちはこうした親の背中を見て育ったんでしょうねぇ。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/25(土) 00:02:18|
- 伝統工芸
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サッカーやベースボールのプレーヤーの動向が取りざたされる。
契約金が○○億円だとか、さらに有名なチームへの移籍だとか。
子供たちの抱く夢は当然のごとくこうしたものに影響される。
人々の関心もそちらにひかれる。
私はこの風潮に懐疑的だ。
織物は縦糸と横糸を交互に編むということが初歩的な原理だ。
全てがそうだというわけではないが、・・・織りの模様は横糸で生まれる。経糸はその横糸を支えて陰にある。
けれど織りを始めるためにはまずその縦糸が張られていなければならない。

このお二人の仕事はその手手糸を張る仕事。
2400本の経糸を黙々と張っていく。

経糸はその一本一本があげられたり下げられたり操作されて、その交差したなかを横糸が通る。
だから縦糸は紐の一本一本の穴に通されて上げ下げを待つ。

この仕事はたとえてみればピアニストのための事前のピアノの調律。あるいは舞台の床張りと言えるかもしれない。
聞く人は調律の見事さを聴きはしない。バレリーナが踏んでいるステージの床の硬さや反発を想像したりはしない。

けれどもそこには確実に、ある人の仕事が、情熱を傾けた仕事がある。

よく表彰された人が「この賞は私一人の力でいただいたものではない。多くの人の支えがあったからこそ、いただけたものだ。この賞はこうした分野にかかわったすべての人に与えられたものだと思う。」などとスピーチすることがある。
これは単なる社交的な決まり文句だと思ってはならないと思う。

この人たちの仕事が「作品」「商品」に出ることはない。
「日本の伝統の粋」として紹介される完成品にこの方たちの姿を想像する人は少ないだろう。
私もそうだった。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/24(金) 00:03:24|
- 伝統工芸
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織物はその下準備が8割で、織りの作業は2割だとおっしゃっていました。

この方は糸の染めの段階から心を砕いています。
春の新作の糸を見せていただきました。梅で染めたんだそうです。

私はここに来ると時々この方の制作の様子を見せていただきます。
織りの図案も自身でされています。職人というより作家です。

今春用のJRのポスターに写っておられましたが、着物も帯も自作のものだそうです。
ポスターの写真中の織っている作品の色とよく響き合っています。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/01/23(木) 00:03:30|
- 工芸
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ぜひ来ていただきたいと願っていた一人がこの方。
今回のDMに使わせていただいた写真はこの方が被写体。

昨年の終わりころにヘアカットモデルもされたそうで、カラフルな染髪と極めつけのショートカットだったとか。
その時をぜひ撮っておくべきでした。残念。
なるほどショートカットが似合います。

久しぶりにいろいろお話を聞くことができました。
とてもよく自分のことをわかっていて、これからの仕事にも意欲的です。

もしお母さんの体調がよければご一緒に来られるはずだったのだとか。
これまた残念。ぜひお母さんにも見ていただきたかった。

私としてはもうしばらく・・いえ、ずっと・・でしょうか・・・・この方を撮らせていただこうと思っています。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/01/22(水) 00:00:37|
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個展会場は12:00に開きます。昼食をとるタイミングが難しいのですが、期間後半はほとんど毎日こちらで食事をさせていただきました。
お店の名前を「レガーロ」といいます。京都御苑[御所]の南側、地方裁判所少し東にあります。
町屋の入り口をくぐるように入ります。

,
こちらがシェフ。
とても丁寧な仕事をされます。私は以前ときどきお邪魔しましたが、強すぎない味付けがとても感じがよかったのです。


以前から撮らせていただきたいと思っていたのですが、いつもお客さんでにぎわっていましたのでつい遠慮していました。

今回はギャラリーに12:00に入る都合上11:30の開店を待ってはいらせていただきましたので、一番客の特権?でご無理を言いました。

実は残念なことに5月には山科のほうに移転されるそうなので、この調理場での様子をぜひと思って声をかけさせていただきました。

食事が終わって帰る客を玄関まで見送るられるのもここのシェフの日常です。
私もいつの間にか本名で呼ばれています。それだけ客に心を砕いている証拠でしょうね。

この店の味で私が好きなのことに一つは焦がすことによる香ばしさを絶妙に生かしている点でしょうか。
無論決してやりすぎません。「どうだ」という主張じみたことが見えない技です。

山科では自転車で行くのがつらいですから、どうしようかと今から思い悩みます。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/21(火) 09:00:41|
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個展期間も今日が最終日です。
わざわざ他府県から来てくださった方もお一人お二人ではなく、ありがたいことです。ブロぐを通じて知っていただいて、来廊していただき、初めてお目にかかった方もあります。
本当にありがとうございます。
この方たちとはある知人の結婚式でお会いし、私が「カメラを持って会場に入ると式の雰囲気を壊しかねない行動に出るからカメラはクロークに預けて」きたので「禁断症状に苦しんでいる」ところを目撃された方たちです。
会場で個展の宣伝をしてしまい、今日来ていただけました。

この方自身は写真について学んだことのある「カメラ女子」で、私よりキャリアが豊富です。

この方の膝の上のある紙は、私が遊び半分で作った「写真撮影を希望される方に」というもので、撮影にあたってブログへの掲載や個展での使用の許諾を確認するためのペーパーです。
自分が個展をするなどと考えもしなかった時は、気にも留めなかったことですが、これからは写真集の発行や写真の販売を意識して確認することが必要になります。・・・・という夢のような想定に基づいて遊んだものです。
でもこうしたことを確認しておくことは人物を対象として撮るときには早晩必要になるでしょう。

私の願いの一つに海外の方にも作品を見ていただくということがあります。
イギリスからの留学生や中国の若い人たちも見てくれました。
会場には韓国の若い女性が見に入ってくれました。日本語と英語をとり混ぜてのやり取りです。

私の写真を見ていただいたほか、会場にある様々なイベントの情報にも興味を持ってくれていました。
いつかこうした写真を持って韓国にも出かけたいといいますと、とても喜んでくれました。
私の畏友も駆けつけてくれました。
彼(ら)はいつも私の座標軸になってくれています。

彼(ら)の視線の前で恥じない写真を撮りたいものです。
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- 2014/01/19(日) 10:13:53|
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11:00から開場するギャラリーもある中で12:00からの会場ということで「せっかく行ったのに」という方があったり、通常月曜休廊のこのギャラリーで、月曜が休日だったので開けてもらい、その翌日火曜を休廊にしていただいたので行き違ってしまう方がいたりして、もうし訳ないことをしました。
大学時代の友人10人ばかりが岡山で同窓会をした際に、あるスナックで二次会をしたのですが、たまたま居合わせて楽しくお話しさせていただいたお二人が「京都観光のついでに[個展に]立ち寄るよ。」という「約束」を果たしてくださいました。驚きと感激でした。
毎日いろいろなドラマがあります。
このお二人が話しているのは、あるギャラリーのオーナーさんです。お二人にとっては初体験です。たまたまですが、こういう機会を提供できたのもうれしいことでした。
一方の人は東京から駆けつけてくれました。

昨年の4週間にも満たないわずかな交流でしたが、そのつながりで来ていただいたお二人。

恩義を大切にする中国の人たちの一面です。

この人たちの普段の言動にはいつも気づかされることがあります。
私の元気の源の一つです。

この方は今回の作品に登場していただいている方ですが、直接ご案内をすることができませんでした。人づてに聞いて、来くれました。職場での様子を撮らせていただいたのですが、今日はプライベートな装いでしたので見違えてしまいました。
また別の機会に協力していただけるということでうれしい限りです。
また次へのつながりが一つできました。

「やあ久し振り」の方です。
実はこの方、私のこのブログの劈頭を飾ってくれた方です。
もともとスタイルがよかったのですが、・・・・。
今度の個展とは違うコンセプトの写真を撮るときに協力していただくことができそうです。
クラシック・バレーをしてきた方ですから姿勢もバッチリです。

ところで、中国の東北地方では漢族、朝鮮族、蒙古族、回族などが共存しています。中国はチベット問題などを抱えていることも事実ですし、民族間に全く差別がないともいいませんが、こだわりなく私は朝鮮族です、蒙古族ですと自己紹介し、またお互い共存している一面があることもまた事実です。
私たちの国ではどうでしょうか。
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- 2014/01/16(木) 08:51:44|
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個展を開いたところ直接お越しいただいた皆さんには特に感謝申し上げたいのですが、このブログを通じて思わぬ数の方々からお祝いの言葉や励ましの言葉をいただいて、驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいです。
こんなに関心を持って頂いていたということだけでも幸せなことだと思いました。
自分自身では写真が撮れませんので相変わらず孫が撮った写真です。多数のコメントをいただけたのも多分にこの小5の孫の写真のおかげかもと思っています。
個展会場にいますとずいぶんいろいろなことに気付きます。
12日は京都で都道府県対抗女子駅伝がありました。ギャラリーの前は中継地点でもありましたし、繁華街から近いこともあってたくさんの方が沿道に集まっていました。無論中には望遠レンズをつけたカメラマンがたくさんいました。中継所ですからいろいろドラマチックな絵が撮れるからでしょう。
たくさんの写真愛好家たちがギャラリーの前を通りますが、ほとんど関心を示されませんでした。
この会場の近くには京都御苑があって、その景色を撮る方や鳥を撮る方がやはりたくさん通られます。
だからといって来場されることはありません。
いろいろ考えさせられます。

いつもは気まぐれに立ち寄って絵や焼き物などの作品を見せていただいて、勝手なことを話し、勝手に出てくるという側でしたが、ここ数日は作者として常駐する立場です。
見せていただく側として散見していたことを、今度は見ていただく側として改めて体験すると、さまざまな人の様々なありようが濃厚に観察されて興味深くもありますし、反省もさせられます。

ギャラリーから見える女子駅伝の風景です。
まだ交通規制はされていません。

そろそろスタッフの動きがあわただしくなってきました。
ランナーの最終コールが近いようです。

次走者たちが三々五々緊張した面持ちでアップを始めます。

コースへの立ち入りが許されて一斉にアップです。
みなストライドも広いし力強い走法です。

群馬がトップ、続いて京都と次々とタスキがリレーされていきます。
スタッフの皆さん御苦労さま。

それにしてもこういうところに軍隊がかかわることには私は非常に引っ掛かりを感じています。
スポーツ界の様々な行事が軍に依存して成り立つことによって軍に対する親和性がスポーツ界に強くなる危険性もありますし、こうした行事には教育関係者も多くく加わっています。軍と教育との融合癒着も出てくる危険を感じます。少なくともスポーツ界教育界、大会を主催する新聞社などがこの点に無頓着になっている・・・ならされている・・のは問題だろうと思います。
あまり議論になりませんが、「御苦労さま」では済まない問題だと思っています。
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- 2014/01/13(月) 10:36:34|
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顔なじみの来場者、まさかの方のお出で、緊張が走る一瞬・・・・などなどギャラリーでの一日はなかなかスリリングです。「ターコイズブルーの夢先案内人」さんにも来場いただきとてもうれしい時間を持たせていただきました。ありがとうございました。
開場直後のギャラリーです。
窓の外に向かって掲示させてもらっている3人には道行く人に関心を持っていただくという特別任務が与えられています。

来場者のお一人です。


そして楽しい3人の女子たち。

この中には随分以前に何度も『モデル』をしていただいた方もいます。

最近の写真が撮れているのも、そうした方たちの好意があったればこそです。
いろいろな制約があって自由に撮れなかった時代ですね。そんなときに機会を与えてくれた方(たち)に重ねて感謝です。

こんな風に熱心に見入ってくださった方もおられます。


冬の落日は早いです。
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- 2014/01/12(日) 12:00:01|
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私自身が撮ることができませんので、今日も小5生が撮った写真を拝借。
率直に言って私の写真よりいいです。

今日は4日目でした。昨日、同様に濃い一日でした。
来てくれた方がそれぞれ写真の良い点を拾い出してくださるので、とても目を開かされます。

ご案内はしても遠距離だから来場は難しいだろうなあと思っていた方がお見えになったり、撮らせていただいたときと服装や髪の様子が違っていて失礼をした方があったり、・…それにしてもほとんどの方がじっくりお話をしてくださるので感謝感謝です。

会場は7時には締めなければならないのですが、ついついギャラリーの青山さんにはご迷惑をかける結果になっています。
こういう写真展があまり見られないせいかおおむね好評なのがうれしいです。

次への意欲がふつふつとわき上がっているところです。
今日ある方の取材インタビューを受けた際に「将来の夢は」と聞かれて「いつか自分を写真家といえるだけの写真を撮りたい。」などと口走ってしまいました。
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- 2014/01/10(金) 10:45:47|
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二日目の来場者は6人でした。
雨のウィークデーですから止むをえないとはいえ少々さびしかったです。
新しいカメラウーマンの登場です。この人はどうも私より相当いい感覚を持っていそうです。末恐ろしい?!

撮影者は小5になる私の孫です。二人を撮ってくれといってカメラを渡しますと、その後知らぬ間にたくさん撮っていました。
私のお隣は日本画家の小森さんです。
この方は大樹の陰で描くということをしない自主独立の方ですから大変厳しい目と精神をお持ちの方です。
お見えになるとは想像していましたが初日に厳しい視線を浴びて冷や汗三斗です。

これまで何度かこの方の絵を見せていただきましたが、緊張感とお茶目さのある魅力的な水墨画です。

私も撮らせていただくお願いをしていたのですがうまくタイミングが合わないままでした。
今度、高槻で展示をされるそうですので出かけて行って撮らせていただこうと思っています。
2枚目からはモノクロになっていますが、「モノクロにして」と言われて設定を変えています。

小森さんは実にたくさん絵を見られる方でもあります。その柔軟な受け入れ方と絵に対する厳しい取り組み方は実に刺激的で学ぶところの多い方です。
小5の女の子が撮っていますから、こんなやさしい笑顔を見せてくれています。
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- 2014/01/09(木) 09:55:38|
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個展前日は息子の助力を得て何とか時間内に準備を済ませることができました。
そして、当日。
ちょっとしたハプニングで会場に少しばかり遅れて入りました。するとすでに来場してくれた方があって記名されていました。初の来場者にお目にかかれなかったのは残念無念。
ブロぐを通じて「遠いので行かれませんが、ご成功を・・。」といっていただいた方もおられますので、それを口実にさせていただいて・・・。
会場の風景をご紹介します。
入口付近から見ています。

前日の設営後にギャラリーのーオーナーの青山さんが、中央の椅子やテーブルをきれいにセッティングしてくれました。
きれいに掃除された会場は清潔な感じです。うれしいですね。
テーブル上の花は娘から。

個展の雰囲気は出来ているでしょうか。
人物ばかりですから、他で見せていただいた写真展とは少し空気が違うように思います。
それに何とも素人っぽいところがいいかなと。 自分でいっていれば世話はないわけですが。

入口の対角からです。
外は丸太町通りで、外にやや緑が見えますが、京都御苑の樹々です。
この付近にはほかにも2,3ギャラリーがあります。
ちなみに新島譲の旧邸にはここから歩いて10分ほどでしょうか。

私自身の写真は若いころも含めてごく少ないですから、この際撮っておこうと思いまして、・・。
ちょっと偉そうにしていますね。

まあ、こんな感じです。
ご近所においでの時には気楽にお立ち寄りください。
テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真
- 2014/01/08(水) 09:03:08|
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蘭の葉が交差する際に「+」になってはいけないという。そこに目が引かれてしまうからだ。
斜めに交差することで、必要以上に目に刺激を与えない。
写真の場合も同じ。学ぶことがたくさんある。
ここに絵画の学生がいないのがなんとも惜しい。

惜しげもなく教えてくれる。

写真を撮るんだったら、・・と繰り返してもくれる。職人の家業的な秘密主義はまったくない(最もこちらがこうした分野の素人と分かっているからかもしれないが)。
「立派な写真家の先生が撮ってくれるんだから・・・。」とこちらをからかいながら。
この方には丸山応挙の流れを継ぐ自負がある。そして他流をも学んできた知識と技の力がある。

それにしてもこうした面では京都はありがたい。「一流」の方がその辺にたくさんおられる。この方も経済産業省から認められた「伝統工芸士」だ。
今まで出会った伝統工芸士のどの方も、気さくに私のぶしつけな質問に答えてくれ、カメラに収まってくれた。

そこで長年「職」に携わってきたお人柄に触れ、技術に触れ、制作の姿に触れさせていただいた。
長年、京都に住んでいながら、これまではもったいないことをしてきたものだ。

今日はどうもありがとうございました。
「いやいや。また、ぜひどうぞ。」
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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/07(火) 00:00:16|
- 伝統工芸
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説明のために描いていただいた線です。
横にひかれているのが竹。そしてその向こうが蘭の葉です。

お分かりのように線を引いて行く途中でそのまま筆を僅かばかり浮かすとそこに竹の「節」が描かれます。
蘭も海老根のような種類でしょうか。

若い時には東京でデザインを学ばれたことがあるんだとか。その後複雑な経歴を積まれて、今や円山応挙の流れを汲む画家でもあります。
その方が「無線友禅」の絵を描かれています。
いま「ツタはこうして描くんだよ。」と見せてくれていますが、
「修業を始めたころは4,5年の間毎日毎日、松竹梅や四君子(梅・菊・蘭・竹のこと)を描いた。実際に植物を観察して、先人の絵を見て来る日も来る日もこうした基本的な図柄を身につける。
線の描き方、葉のニュアンスので仕方・・・・。」
と言いながら筆を動かす。

形も特性もその表情もすっかり手の内に入れられているから、説明的な形を縁取るような線は一切ない。
筆が舞うとそこにツタの葉が現れる。

筆が使えていないまま、線をひく力を身に育てないまま「絵」を描こうとする若い作家たちをたくさん見る。
画家の育成の仕方も昔とは違うし、絵に対する評価も違う。
だから「私らのような修業が必要かどうかは・・・・。」と言葉は抑えるが。

本日、写真展の搬入日です。慣れないことゆえ戸惑いますが、「やる」と決めたことで新たに経験し、思うことが少なくありません。明日からの経験も楽しみです。ただ、遠くから来ていただく方には、大変ありがたくもあり、その一方でご面倒をおかけして気の毒でもあり。
ともあれ、明日からは町に出て撮ることができませんのでブログへの写真アップは「開店休業」です。
それに代わって、個人的には貴重な体験をしますので、備忘録として何か残していければいいかなと思っています。
お知らせまで。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/06(月) 00:00:24|
- 伝統工芸
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おそらく、ご自宅の工房ではこういうアングルでは撮れないだろうと思います。
先日、和田禅さんのお宅にうかがったとき、もし許されて仕事場で仕事をされているのを撮るとしたら、といろいろシュミレーションしていました。そうすると作業台の向こうに回るにはお庭に降りなければいけないなあと、勝手な想像をしました。

手前にボケて並んでいるのは、さまざまな「金」『銀』などです。
マスキングテープを切りとたっところには刷毛状のもので糊を塗りこみます。そしてそこに金箔を施すのです。

真剣な目で切り口を確かめています。
このエッジの状態に技術の良し悪しがが出ます。

下書きをたどりたどりして切っていくのでは絵にはなりません。
まさに筆やペンで描くように切らねばなりません。勢いのある線は勢いを。
柔らかい際を表現する力も持たねばなりません。

よく見ると右手の人差指の先を痛めているようです。
指を浮かせているのはそのせいでしょうか。

父の後を継承するということは数百年の歴史を担うことを覚悟するということです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/05(日) 00:00:26|
- 伝統工芸
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職人の中に若い姿を見ると、ある感慨が起こる。

この方は金彩をされる。
本来は「絵」を描くことを中心に考えておられるのだけれど、父親の金彩の仕事を学びながら、この仕事もしている。
この仕事は布に張ったマスキングテープを、これから金彩をする部分切り抜いているところ。
以前にもご紹介したように、この仕事は最終段階ですから、ことのほか失敗が許されません。もししくじればこれまで積み重ねられてきた職人たちの仕事を台無しにしてしまいます。

「絵を描くうえでもとても勉強になるんです。」
マスキングテープをカッターで切っていくのは見ているほど簡単ではないらしい。と言うのもテープはきれいにカットしなくてはならないけれど、当然下の布地を傷つけるわけにはいかない。
かといって、絶対に布地に刃先が当たらないできるということもこともまたできない。

このような「実演」の場に持ち込も仕事ではなかったようです。ですから観光客はお隣の大ベテランにお任せして、集中をとぎらさないようにしています。
少し厳しく見える目交がその仕事の大切さを示しているようです。

なんとかその空気をとらえようとするのですが、このごろ一段と弱くなった視力に邪魔されてフォーカスに苦しみます。
AFではとらえきれないので、MFを使うのですが、ファインダーに目を食い込ませたくなります。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/04(土) 00:02:33|
- 伝統工芸
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年末の花見小路です。
桜の時期、紅葉の時期は特別に人出の多い京都ですが、年始・年末にも寺社を中心に人出は絶えません。
そんな人込みを避けて、花街情緒を求めて裏手に入ります。
瞬間 人の流れが絶えた時に、・・・。
観光客でごった返す通りの中で見つけました。
年末は一段と物流の多くなり時期ですから、朝8時から22時、23時までという勤務も珍しくないようです。

あと数日ですから。

この方はまた別の機会に追っかける御約束をしました。
今は寸秒を惜しんで配達です。

風邪をひかないようにねぇ~。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/03(金) 00:00:34|
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私はとても狭い世界の中で生活してきましたから、書物での勉強は多少広く視野をとっていたつもりでも、そういうことでは知りえない現実世界の広さを知り、感じたのがここ3年の経験でした。
そういう経験の核の一つとしてこの人がいました。ですから私にとっての恩人の一人でもあります。

この人の成長に負けないように自分も成長したいなあと思います。
今回はカメラとレンズのテストも兼ねているので、どうも画面に落ち着きがありませんね。
今年はカメラのトラブルに悩まされそうですので、心配です。
そこに不安があるとこんな良い被写体に出会っても絵作りに専念できません。

というようなことはそれとして、今年一年もよい出会いができるようにするためには、健康を大切にすることと何より人としての好奇心を磨くことだと思っています。
愛すべきを愛し憎むべきを憎むことのできる感性を持つこと。

人の技を敬意を持ってみることができるためには、自分が自分の取り組むべきことにちゃんと苦しんでいなければなりません。
「楽しく苦しむ」それが今年の私の写真生活のモットーです。

そこで結局・・・いささか強引に・・・今年も大いに楽しもう、ということで。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/01/02(木) 00:00:33|
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皆様
新年明けましておめでとうございます。
本年もまたよろしくお願いいたします。 私は今年もまた「素敵な人たち」に出会い、いろいろなお話をうかがいながら写真を撮っていきたいと思っています。
また、その一方で「絵になる写真」も少しずつ求めていこうと思っています。
皆様に見ていただいてご批評いただくことで、新たな面も出てくるかと思います。
以前にも申しました通り、私の座右の銘の一つは「豚もおだてりゃ木に登る」です。ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
さて、今年一年の最初は、この方です。

昨年もこの人からいろいろ学び、知的な刺激もいっぱい受けました。

おそらく今年もそうなることと思います。
私の一方の関心の、大きく開いた窓になってくれています。
こちしはこの型にとっても大きな飛躍の年、夢中で楽しい学生生活が開ける年になってほしいという願いを込めて登場してもらいました。
画像が安定しないのはずいぶん不安定になったα900と、導入したのは良いもののなかなか期待通りの絵になってくれないキャノン5Dと、ヒットすると素晴らしいけれどじゃじゃ馬のフジX20とをかわるがわる取り出して試行錯誤しているからです。

そういう意味では今年は前途多難かもしれません。
そもそも、結果として600余名の方々の協力を得て写真を撮ってきましたが、明日撮らせていただける方が保障されているているわけではありません。そういう意味では、我ながらよくも続けてこられたものと思います。
個展の間は「在廊」することを原則としたいと思っていますので、その間は撮ることが出来そうにありませんし。

お一人お一人に対して一所懸命撮ることでしか「腕を上げる」ことはできませんから、こうして協力していただいたかたに対する恩返しとしても、撮り続けたいと思っています。
「素敵な人たち」を撮る行為はお互いが人としてリスペクトしあえるという一つの表現だと思っています。
いささかおかしくなっている日本の人々の意識状況に対する一つのかかわり方としてこの撮影はあります。
それにしてもフジの作る画像は独特ですね。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2014/01/01(水) 00:00:43|
- 人物
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