今年を締めくくる方としてこの方の写真を掲載させていただくことにした。
型友禅の型を切る職人さん。
ご縁ができてご自宅に伺わせていただいた。
10代半ばから修業を積んで仕事を続けてこられた。もうすぐ職人としての生活が60年となる。
そして最近の10年で更に新たな境地を開いてこられた進取の方でもある。

職人さんの工房を訪ねるという私の希望がまた一つ実現したわけだが、何より大先輩の知己を得たことが大きい。
含蓄のある…しかし、過剰な気負いのない・・・言葉の一つ一つが私を奮い立たせる。

こういう方にお会いできたことが私の写真生活のこれまでの一つの到達かなとも思う。
それだけによい写真を撮りたいと思うのだが、技術が気持に追いつかない。
技術の修養の大切さを聞かされたばかりだ。
「しっかりせえよ。」

私は和田さんのお年までにはまだ少し間がある。何とか百分の一でも近づいてみたい。
そう思える幸せを感じながら今年を来年につなげたいと思う。
- 2013/12/31(火) 00:00:48|
- 人物
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2013年もあとわずか。
まさに「年の瀬」も押し詰まってきました。
私のブログライフも撮影を受け入れてくださった方々、アクセスしていただいている皆様に支えられて今年を終えようとしています。
ブログを開始してほぼ2年と9カ月が過ぎようとしています。
私が人物写真にこだわって撮り続けられたのはこのブログがあったからだともいえます。
この間ブログにアップさせていただいた方は610人余り。(男性319人[52%]、女性292人[48%])・・ただしあまり正確ではありません。
アクセスはカウンターをつけていないのでわかりません。拍手をいただいた数は1,7000を超えました。本当にありがとうございます。
アクセスランキングはあまり意味があるとも思えないのですが、写真ジャンルで100位前後、人物写真ジャンルで10番台から20番台になりました。ブログを始めたころには思いもよらなかったランクです。
(これは悲しむべきことではないにしても、特に喜ぶべきことでもないように思っています。写真の良し悪しとはあまり関係のない要素が多分に含まれています。アクセスの増減というものの中には玉石が混交しているからです。ランクの「下」のほうにとても魅力的な写真を撮っている方がたくさんいます。
一方、人物写真ジャンルでは、誉められないブログ・・・といいますか社会的に批判を浴びなければならないような・・・が多数高位につけています。その中にいる居心地の悪さを感じています。といっても表現の幅は十二分に広くあるべきだとは思っています。が、もっとすがすがしいブログサイトはないかなあと模索中です。
たくさんの方々に見ていただいている有難さとともに、そう思います。)
撮る楽しさのワクワクに導かれて撮ってきて、来年初めには写真展をすることにしました。1月7日からの2週間。京都寺町丸太町東入るの「ギャラリー知」さんのお世話になります。もう開催まで10日を切りました。
来年の4月には早くも4年目に入ります。写真を撮るということについて少し反省しながら次のステップを考える時かなと思っています。そういうことを考える上で、毎日見せていただいているみなさんのブログが大いに刺激になっています。
今年は日本の政治や人々の意識状況が相当不気味な様相を見せてきました。その象徴が安倍・橋本・石原氏の動きとヘイト・スピーチです。
そういうことに目を、耳をふさぐことなく写真を撮っていきたいと思っています。
さて、今年も残すところあと一日です。まもなく今年を送り新たな年を迎えるにあたって・・・ご本人から掲載のお許しが出ましたので・・・・幸せのおすそ分けです。つい先日出席した結婚式から。
お二人、結婚おめでとう!
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/30(月) 00:00:40|
- 人物
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「あと5匹切ったらわしの今日の仕事はお終いなんや。はよう買ってくれ!!」

一盛りが1000円。 一切れが200円。
こちらの方は同じテントの下で「明太子」を売る。
これがまた、うまい。試食をするとぐらぐらっとくる。今日は鮭だけのつもりだ、が。

いよいよ最終段階。
どうやらもう身内に回すようだ。
釧路、厚岸など北海道の地名が並ぶ。

どの店の方もそうだが、ひと時も口が止まらない。その勢いが客の財布をひもを緩める。
鋭利な包丁が鮭の身に切り込んでいく感触が伝わってくる。その手ごたえさえも鮭の旨そうことを伝えてくるのが不思議だ。
身の抵抗感が何とも言えない。


テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/29(日) 00:03:40|
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25日は「天神さん」の日。天神さんで骨董市が開かれる。
12月のその日は「終い天神」
今年はよく晴れて暖かい好天だった。
ここで私が探し求める店がる。それは、塩鮭の店。
最近スーパーでも魚やでも塩サケの塩気が軽い。甘塩ばかりだ。健康志向のせいだろうが、私は不服だ。

ほんのひとかけあればごはんが一膳食べられるほどのものがいい。
そのためにはただ塩辛ければいいというようなものではいけない。鮭独特のうまみと脂の乗った甘さがないと。

そうしたサケがなかなか手に入らないことを知っているこの方は痛いところついてくる。
「ここでしか買えないよ!! あとから塩を振ったようなもんじゃないよ。 辛いよ!! お母さん、そんな辛いのはやめとけ。健康に悪いから。血圧上がるよ。」

私は一年に一度これを心待ちにしている。美味しい鮭を食べたいのだ。
私が「おじさん、辛いのを頂戴。」と買った時には「健康に悪い」の「け」の字も口にしなかった。
「男はどうでもいいねん。」と口が減らない。

この口調が師走の天神さんを盛り上げる。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/28(土) 00:04:12|
- 未分類
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帯や着物の最終工程で、金が施されることがある。
金の粉に接着剤を混ぜて、筆で描いたり金の箔を貼ったり、金粉をかけたりする。
金粉に混ぜる粘着料を取り出そうとしています。
先ほどまでいろいろお話をうかがっていたのですが、写真のためにわざわざ「じゃあ、描きましょう。金粉を溶く機会がなくて・・・・、ちょうどいい。」と。

粘着剤はかつては自然素材だったわけですが、経年変化の問題や、乾いた後の柔軟性に課題があることなどから、樹脂製のものに変わってきているようです。


純金に近い素材から真鍮や銀を素材にしたものなど一見金に見えるものも様々です。
純金は確かにあでやかで輝きがありしかも高価です。けれど真鍮などとの組み合わせによって絵としての魅力が出てきます。

マスキングをしてシートを切り抜いて描く手法や、金箔をはる手法、真砂を散らす手法、などなどこの一枚にさまざまな技法が使われています。

お話を聞く前と後では作品を見る目が違ってきます。

日本人の見学者が少ないことを残念がっていました。
外国の方は珍しいというと言うことで写真を撮ったりしていきますが、言葉の壁に加えて関心の持ち方が違うとおっしゃっていました。
ぜひ日本人に関心を持ってもらって色々話したいと、・・・・。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/27(金) 00:00:58|
- 伝統工芸
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うとまれていないというのは私の勝手な「希望的な観測」かもしれないが。
この二人はデザインの専攻だが、この人は日本画にも関心を持っていてこの絵は日本画の手法で描かれている。

この天女はご本人がモデル。白トビしてしまって絵のほうの顔がわからないのが残念。
実によく似ている。

昨日紹介した方がやっていたあのポーズは、この天女のポーズ。

2回生にしてここまで描けるのはお二人ともなかなかのものだ。

課題、課題におわれて、一般的な文系学生のように遊びやバイトに興じては(いや、昨今ではバイトに興じるなどというような生易しい事情ではないようだが。介在的な理由で学業を中途で断念せざるを得ない学生も少なくないと聞く。)いられない。
学生時代は大いに学ぶのがいいと私は思っている。わき目も振らずに学ぶのも楽しい学生生活だ。
ただ学生のエネルギーはそんななかでも仲間とともに笑い得会える遊びの時間を作り出すものだ。
何も・・・ランドや海や山に行かなきゃならないものでもない。(外国にいってといたほうがいいと思うけれども)

またよい絵を見せてくださいね。
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- 2013/12/26(木) 00:02:50|
- 絵画
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11月12月頃から大学4回生のグループ展や個展が目立つ。
その4回生の絵画展を見た後でふと見に入ったギャラリーで芸大2回生が二人展をしていた。

市芸の学生にしては早い回生での絵画展だ。

日本画や油彩に比べるとデザインコースは養成課程がかなり違うらしい。
技量の習熟よりも発想を鍛えられるらしい。
といっても、このポーズはそんなこととは何の関係もない。ましてや「シェー」などではもちろんない。・・・といっても「シェー」がわかる方もそう多くはないのでしょうね。
この方の子の突飛なポーズには理由があるのです。それはこののちの写真で。

この人たちの大学の入試は実技さえできれば入れるというものではなくて学科試験も、相当高水準でなければ合格できない。
相当な頑張り屋さんたちの集まりだし「努力して達成しようとすることが当たり前」の人たちだ。

私は学科に相応のハードルを設けているこの大学のやり方には共感できる。
絵や写真は「センス」だ「感性だ」とこの面ばかり強調するのはあまりよろしくないと思っているからだ。
なぜか。それは何を描くべきかを問いうる力を持てないからだ。この点が絵画展でも写真展でも私の不満を感じる点だ。

そういうことを話すと、すぐに理解し自ら考えようとする力をこの人たちは持っている。
そこがいい。

最近、学生との話がますます長くなる。

幸い、疎ましがられて外に放り出されるようなことは今のところないので喜んでいるが・・・。
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- 2013/12/25(水) 00:00:56|
- 絵画
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「たて糸とよこ糸を部分的に防染して平組織に織り上げて何らかの紋様をあらわしたものを絣という。」と説明されても、実物を見て説明されないと絣の原理は分かりにくいと思います。
制作過程の大事な部分が抜けているからです。

防染とは、何らかの方法で染料によって染まらないようにすることです。
「絞り」の場合は多くは糸で括ります。
絣の場合も糸を使いますが、ご覧の作業では縦糸の一部を3,4センチメートル防染しています。かなり広い範囲で防染しますので、防染する部分を防染効果のある樹脂のテープを巻いて、それを縛っています。

このテープの巻き方も、ずれてこないようにする工夫がされていますし、縛る糸も結び方を工夫して解く作業がたやすいようにしています。次の過程を意識した職人の工夫です。
今写真では糸の束が何本も装置を行ったり来たり巻きつけられていますが、このロープのように見える一本が布幅に必要な縦糸の束なのです。
その縦糸の一部を防染するとその部分が白く残るわけですが、単純に糸をならべれば幅数センチの幅で白い帯状の模様ができるわけです。

ここで縦糸を少しずつずらしてはるとどうなるでしょうか。その白い帯状の模様は斜めになりますね。それを途中でまた少しずつ元の位置に戻せば、「へ」の字になります。
これを細かく繰り返せば・・・・。

図案をされる方はすぐに想像できると思いますが、「矢絣」の模様になるわけです。
白く染め残された部分を残して、他の部分の防染をして染めれば、地の色+何らかの色の矢絣、ができるという訳です。
これを横糸にも施したり、防染の個所を工夫して、何度も異なった色で染めれば、より複雑な絣ができるというわけです。
最初の説明には「糸をずらす」という作業の説明がないのでわかりにくいのですね。
ここでは実演用の道具を持ちこんで作業をしています。この方の工房ではもっと違った台を使って製作しているのだそうです。

防染といってもまったく染料が侵入しないわけではないのですし、糸をずらすといっても工業規格的な精確さではないのですから、微妙なずれやボケが出てきます。そこが味わいになるわけですね。
こうした「絣」も今やインクジェットプリンターで安価に生産されます。
友禅染といっても同様です。そうしたプリントものにはズレやボケがないのです。ただそうしたズレやボケさえも画像で取り込めば印刷できるのですが。
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- 2013/12/24(火) 00:00:48|
- 伝統工芸
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12月から2月の手作り市は、…寒い!! のです。
たまに日差しが合って暖かさを感じる日もありますが、そんな日も突然の時雨にご用心。
このお二人は、他のメンバーも加えて服飾の仕事をしておられるのだとか。近い将来婦人服も手掛けたいとおっしゃっていました。
目下メンズ・ファッション中心です。
どちらかといえば、いえ女性を対象にしたものがはっきりと多い手作り市に「メンズ・ファッション」の方が参加です。

左側の方がデザイナーだそうです。お二人ともさすがにおしゃれがきまっていますね。
右の方のコートの下のシャツと上着を見てください。 手作り市には珍しいファッションです。
さすがメンズ・ファッションの仕立て職人。

店の飾りも凝っています。お二人は「ここでは浮いているかなあ。」とおっしゃっていました。
浮いてます!! だからこそいいんですよ。こんなたくさんの出店があるところで、沈んでいてどうしますか?! 「浮いてなきゃだめです。ましてファッションでしょ。・・・、というのが私の意見でした。

小物を展示しているのは紫の三角形のソファーでの上です。テーブルの上には革の敷物。手前のはこれまた古びた骨董的なスーツケース。
そしてこれは年季の入ったくすんだトランペット。
いいですねぇ。
こういう感じ、大好きです。

同じ、智恩寺の境内でも店が建ち並ぶと通路ができて、場所によって人の流れの粗密ができます。メインストリートと脇道と。
ここは普段でも相対的に人の流れが少ないところ。まして今日は「寒い」
お客さんが少ないことに少しだけ凹んでいます。でもね、デビューの日から押すな押すなにはならないわけで。
おっ!お客さんですよ。
手前に映っているのはエプロンです。なかなかしっかりした仕立てをしています。

何といってもお客さんが元気の素。

路面店でお店で来る人を待つだけではなくて、こうして人の前に作品を持ってくる。
お客さんは優しい半面シビアですから勉強になります。お二人も体全体で反応を吸収しています。

手作り市の盛んな京都はモノづくりの人の登竜門になっているかもしれません。
私はそうなればいいなあと思っています。
そしてもっといっぱいいっぱいモノづくりでわくわくした人たちをこのブログで紹介できたらいいなあと思います。
がんばれ若者、そして中高年。いいもの作ろう。そしてお互いの仕事を尊敬し合おう、と独り言を言いながら帰りました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/23(月) 00:04:02|
- 服飾
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もう今年も残すところ・・・・、という、いつもの言葉が思い浮かびます。
京都は日本列島の地理感覚でいえば内陸部にありますが、気候は太平洋側に日本海側が進出してきているといった感じです。
私の住むあたりは「北山時雨」が降ります。全天晴れていたかと思えば突如として霧雨のような細かい雨が冷たくサーと降ります。
さて、師走の風景と言えば大掃除ですね。高度成長期ころまでは、畳を叩いて一年の埃をきれいにする情景があちこちでまだ見られました。ことに「地方」では。
その畳も家屋のあり方、生活の在り方が変化して需要が大きく減ってきています。

フローリングにテーブル・椅子の生活が一般的ですからね。
ある方が海外生活をされた方が帰国してやりたいこととして、湯船につかってお風呂に入るなどと並んで実は畳の上で大の字に寝たいなんて言うのがあるんだと書いていました。

京都には神社仏閣がありますし、その意味では畳の需要は他府県よりも多いのでしょう。
そうした、例えば本願寺さんとか、あるいは御苑の迎賓館とかの大広間の畳は、お一人の職人が引き受けて差配するのだそうです。
そうしないと微妙に畳どうしが合わないのだそうです。

日本のイ草の産地はずいぶん縮小しています。中国で生産し輸入するのが多くなっています。
「昔は中国産と国産はすぐに見分けがついた。中国産はかたくて折れやすかった。しかし、今ではそれを見分けられる人は職人でも多くはないのじゃないですかね。よくなりましたよ。」

「中国でのイ草改良のために土を持って行ったんですね。イ草を育てるためだけでなく、イ草は泥で洗うことで色を出しますから。でもそれではだめだったようですよ。
日本の畑は100年以上の歴史を持って作ってきたものですから、簡単にはいかんわけです。でもそれから土壌改良をして、今ではそん色ないものが作れるんですね。」

TPPをめぐる話の中で、外国から安く買えるものは国産にこだわる必要はないという議論を聞きます。
このイ草の話からいくつかの教訓を学ぶことができそうですね。
失われた土地は数十年、100年を超す展望がなければ回復しない。田畑と言うのは単に面積としての土地ではないということですね。それは人間と自然条件と時間が作る創造物だということです。
それを貨幣額でしか想像できない人々が政治や経済を主導しているところに問題がありそうです。
と同時に、日本の伝統技術を語るときに日本の文化が優秀であることを過剰に言いつのる傾向がありますが、お互いに学びあいその地の特徴を生かせば・…日中にかかわらず・・・どの国の人々もそれぞれに高い達成ができるということです。
あっ、お客さんです。
人形や茶器の台座などが品よく作られています。お土産にもちょうどいいですね。
でもこうした小物で簡単なものに見えるものでも縁をつける技などは、決しておろそかなものではないのです。


今日も素敵な人を見つけました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/22(日) 00:03:45|
- モノづくり
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私はたびたび西陣織物会館に出かけます。
主たる理由はそこで友禅や西陣織の職人さんに出会うことができるからです。
この建物ではそうした西陣の友禅や織物の商品がお土産として販売されています。

最近は台湾からのお客さんが多く、中国語のできるスタッフがいます。
円安に伴って欧米からの観光客も増えています。そこで英語のできるスタッフも必要なわけです。
(イタリアでも現地のいろいろな販売店に少なくない日本人スタッフ、日本語のできるスタッフがいました。)
留学生のアルバイトだろうか?
聞いてみました。
「イクスキューズ ミー」
「はい、なんでしょうか?」

サウジアラビアの出身だそうです。
日本が大好きで、日本に来られて2年目だそうです。
私が驚いたのは「日本に来るまでは『ありがとう』しか日本語を知りませんでした。」とのこと。
「日本に来ればうれしい事に24時間日本語を聞きますから覚えました。」

サウジアラビアでは日本についての情報はほとんどなかったのだそうですが、なぜか日本が大好きで、今では日本の食事は・・・タコを除いて・・・ほとんどなんでも食べられるそうです。
「たこ焼きが食べられません。」

これから日本語を身につけて日本の大学に進みたいんだそうです。
油関係の商社マンにアラビア語を教えたりもしているそうです。
ここではことに日本特有の商品について覚えねばなりませんが・・・。
「はい、大丈夫です。」

私が写真を撮っていて最大の収穫は人に出会って話を聞かせてもらえることです。
中国の素敵な留学生たちに触れてからは、特に外国人に対するハードルが下がりました。それがうれしいことです。

私の固定観念がどんどん揺さぶられていきます。楽しいですね。

イギリス、フランス、ペルー、タイランンド、フィンランド、オーストラリア、インド、カナダ・・・そして中国。そうそう、イタリア人も。
いつか写真を持って海外に行きたいものです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/21(土) 00:34:24|
- 人物
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マイクがあるからこそできる歌い方。
デジカメだからこそできる表現。
私はどちらかというと保守的なスタンスでしょうか。
ボイスパーカッションの魅力を大きい会場で聞くにはマイクが必要です。私の使用カメラはデジカメです。
それなのに、私にはどこか保守的にこだわりたいところがたくさんあるんですね。

この方たちに倒木に登ったり腰かけて歌ってくれたら絵になるなあといいますと「やりましょう」といってくれました。
結果的には時間がなくてタイミングを逸しましたが、こういうレスポンスは最近の世代にありますね。

今回の一枚でしょうか。

でも歌っている感じはこちら?

こうして撮らせていただけるからこそ「練習」「挑戦」もできます。
「次のグループは私たちよりずっとうまいんです。経験豊かですし・・。」
そのグループは別の大学の「まくらもと」という4回生のユニット。
一目してその実力・経験の違いがわかります。

全身に自信がみなぎっています。
表現になっていますし、聴衆を意識できています。
右手の女性がメインボーカル。

自分が歌わない時の役割も自覚しています。

学生は毎年成長していきます。
私も成長しなくちゃ。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/20(金) 00:02:03|
- 音楽
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音楽のある風景はいいものです。
民放の番組で「ハモネプ」というのがありました(また復活するらしいのですが)。私の好きな番組です。
このアカペラの奏法は、ハモル楽しさと自由に創造的に歌う楽しさが混交しているところに魅力を感じますし、声の魅力を大切にしているところも私が重視している点です。
下賀茂神社の森の中で見つけました。
この日は「森の市」が開催されています。その中央部に音楽のエリアがあって毎回多彩なユニットが登場するのです。
この方たちはアカペラにユニットでQuarter 。大学の2回生だそうです。

まもなく本番。直前の練習です。

ここがステージ。

この方たちは別の大学の女性ユニット。

よろしくお願いしま~す。

下賀茂神社に参拝・観光に来る人、手作り市に来る人が取り巻きます。そして林の木々が。

京都にはたくさんの大学がありますが、都市としての規模が小さいのでその姿がよく見えますし、学生が地域に出る姿は以前と違っています。
京都の文化は学生・大学を含んだものです。そこに良さがあります。
「学生はん、同やん、立ちゃん・・」 こういう呼び方もまだどこかに残っているかもしれません。
(最近『立ちゃん」のコンセプトがぐらついて、私には????なんですが。)

絵や写真のサークルのグループ展、制作展、学園祭など、その時々に足を運びます。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/19(木) 00:02:01|
- 音楽
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こういう演奏の会場で「写真を撮っていいですか?」のサインを出すのはなかなかタイミングが難しいものです。
ユニットの場合に、誰に尋ねたらよいのかもわからない。本当は御一人お一人なんですが、「私たちとしては・・。」とお返事をいただくことが多いので。
そもそもは会場のスタッフの方に伺って、この会場の考え方を確かめねばなりません。

この日はいつものスタイルと違って多少「紳士風」だったのも功を奏したかもしれません(笑い)
カメラもコンパクトカメラですし、まさかあれほどしつこく撮るとは思っていなかったかもしれません。

いつもの一眼でないとどうしてもタイミングを外しフレームもずれるんですね。そこで、納得がいかなくてシャッターの回数が増えるというわけです。お酒も少しだけ入っていましたし。
でも今までの経験から言うと中途半端な撮り方ではなくて、「何としてでも撮ろうとしている『様だ』」というほうが受け入れていただけるような気がしています。
それでも後ろのお客さんの視線を妨げていないか、器材にぶつからないか、演奏者の「画」を壊してはいないかと360度に気を配りながらです。

演奏が終わって、「いい音楽でしたね。」とお話をして、撮影させていただいたことを改めてお伝えして、お礼を言います。
ブログへのアップと、最近では「ひょっとしていい絵が撮れていたら個展にも・・。」と承諾を得るようにしています。この点が自分ながら身の丈に合っていないようでなんとなく落ち着きが悪いのですが、事実だからしょうがないですね。

喜んでいただけて「HPやブログのプロフィールや活動紹介に使わせてもらってもいいですか?」なんていわれるとうれしくなります。
まあ写真の実物を見ていただいてからでないと落胆されてしまいますが。

「楽器の演奏家のレッスンを撮りたい」とうのが私の願いの一つですから、これを機会に実現できたらいいなあなんて夢想しています。

これから師走の街にはクリスマスソングが流れます。きっとライブ演奏もたくさんあるでしょう。
撮影可! というライブにまた出くわしたいなあ。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/18(水) 00:04:07|
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めったに夕暮れ時以後に街中にいることのない私ですが、今日は少々ぶらついてみました。
するとある楽器店の奥からライブ演奏の音が聞こえてきます。何事ならんとはいってみると・・・・。
バイオリン、チェロ、ピアノの若手トリオの演奏でした。
ユニット名を「ensemble Bella Notte 」と言います。

若い方がたくさん聞いているかと思ったのですが、比較的年配の方が多かったようです。

予定を立てるとたちまち気分が落ち着かないという悪い性格の私は「何月何日にどこそこでコンサートがある」というような生活を送ることができにくいのです。素敵な女性と一緒にということであれば別なんですが。

楽器の演奏を聴くのは嫌いではないですから、どこかから楽器の音が聞こえてくればよそのお宅の窓の下ででもしばらく耳を傾けてしまいます。

ディズニー映画の音楽もクラシックも演奏されます。

2010年9月8日がデビューコンサートだったという、まだ若いユニットです。

会場が狭いうえに周囲をお客さんが取り囲んでいますから・・・「どうぞどうぞ」とカメラを持って撮りまわっている私を手招きして呼んでくれる親切な方もいたのですが・・・・手前のバイオリンとチェロの方しか、ファインダーに入れられません。
1枚目がかろうじてというところです。

名馬ではあるけれど、じゃじゃ馬なフジX20を使いこなせなくて悪戦苦闘しながらも楽しく聞かせていただきました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/17(火) 00:01:55|
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絞りの技術には随分いろいろあるのだそうです。
せっかく丁寧に説明していただいたのに、その指先の技をとらえることに神経がいっていて、その場では耳に入れたはずのことが、玄関を出ると粉雪のように消えていました。
まあ単純に加齢による失念だろうと思いますが。

さまざまな種類の絞りは、そのほとんどが一人一芸的に専門化されています。
そうした専門家と細分化は江戸期に発展したようですが、それだけに高度に熟練した技となっています。

総絞りの着物のでは一着をくくるのに1年以上かかるケースが少なくないのだそうです。
模様が複雑になると多色で染めることになりますから、一旦括っては染めの専門業者に渡し、帰ってくればまた別の染まってはならない部分を括って、再び三度、染めに出すということを繰り返します。

そうなるとさらに着物に仕立て上がるまでには相当の時間と手間とを要します。
単純に工賃を考えただけで、10万や20万円では到底及ばない、100万円を越えても少しもおかしくないということになります。
そして総絞りのような大作は職人の一生のうちに幾度も取り組めないことになります。

この方の絞りは広い面を括って染め残す手法です。ですから括りが大きく、括った部分に染料が進出しないようにつまんだ部分を防染用のシートで包んでさらに括ります。

私は工程の説明のために写真を撮っているのではなくて、職人の仕事の「魅力」を撮るべしなのですが・・・・。

糸を引っ張るとキリッと軋んで締まります。糸を引っ張る力が弱ければ染料がしみ込むし、強ければ糸が切れます。

とても親切に説明をし、動作を見出てくれますのでついついそれを追っかけてしまいます。
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- 2013/12/16(月) 00:04:03|
- 伝統工芸
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真摯に勉強すること、一生懸命になれること、困難を乗り越えようと考えることを当然だと思うこと・・・。そして人に対して誠意をもって接すること、・・・。そういうことが自然に身についている人(たち)です。

私がこうして写真を撮らせてもらい、「ブログに載せてもいいかな?」と尋ねると「光栄です」という言葉が返ってくる。

私の、京都のあれやこれやについての「知ったかぶり」の話にも好奇心を体全体に満たして耳を傾けます。

道の分岐点で「こちらに行けば観光の代表的なコースで、恐らく90%の人が歩く道。そしてこちらの道を行けば京都の人もあまり知らない京都が見られるけれど、どちらを選ぶ?」
彼女は10%コースを選びました。
高名な作庭家がこの周囲の邸宅の日本庭園を作ったのだけれど、水の流れの音さえ計算しているんだよ。水の音を楽しむ文化があるんだね。
水の流れの音を録音しています。遠く離れた家族にも聞かせたいのだそうです。

生垣の姿にも興味を示し、10%のコースがよかったですと喜んでくれた。


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- 2013/12/15(日) 00:04:47|
- 人物
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私には嬉しいことに何人かの若い友人がいます。

今日はそのうちの一人と京都観光です。

といっても、私の写真のお付き合いも兼ねてですが。

彼女の素敵な性格が現れたらいいなあと思います。

お会いするのは5カ月ぶりでしょうか。
この人(たち)の笑顔に接すると、私の心が洗われます。
自分がせせこましい枠の中でイジイジしていることから解放されます。

もっと大きく踏み出す勇気をもらえます。
私が写真の経験も浅いし、特に評価された作品があるのでもないのに「個展」をするなどという「蛮勇」を発揮できるのは彼女(ら)の影響も多分にあります。

私が間断なくシャッターを切りますから落ち着いて京都観光ができないかもしれません。
半ば以上プライベートな写真ですが、「素敵な人たち」の仲間にどうしても入れたいので・・・・。
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- 2013/12/14(土) 00:04:33|
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現在、認定登録されている伝統工芸士は四千数百名で、うち京都にはその約四分の一の方がおられる。
経済産業大臣の認定する称号。
この方もそのうちのお一人。お仕事は「京鹿の子絞り」 そのうちの「本疋田絞り」を専門とされる。
正方形の枠の中にぽつんとマルク染まった部分があるよく知られた模様になる。

この技は10本の指が全てです。他にこれといった道具も使われません。

ご覧頂くと一枚目の写真では右手の指に糸がぐるぐると巻きついています。
2枚目では指のごくごく先ですべてが決まることが分かると思います。

あまりにもみごとで素早いので私の撮影が追いつきません。それでこの方としては不自由なぐらいゆっくりと括ってくれているのです。
「いつもと同じようにしてください。」とかっこつけてお願いしていますが、ついに糸も括りもとらえることができません。

括る糸は「撚ってない糸」です。つまり繊維の束のままなのですが、そうしないと括った場所に染料がしみ込んでしまうんのです。言って見れば糸の帯を重ねながらずらして行って括るという感じですね。

この方が着ておられる服も総絞りですが、これは京鹿の子絞りではありません。愛知県のほうの絞りだそうです。絞って先端に残す部分、そこも染められるので点となるのですが、それが少し大きいのです。京鹿の子絞りはこの点が小さいので、作業はより難しくなるのです。
絞りの技術自身は奈良の正倉院の中にもみられるものだそうです。
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- 2013/12/13(金) 00:00:52|
- 伝統工芸
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私自身が人を撮ることを意識していますから、絵画であれ何であれ人を見つめ人を表現しているモノに関してはどうしても関心を持ちます。
この方の個展のDMが気になっていました。
商店街の入口に一人の男が腰をかけて何気なしにこちらを見つめている、そういう写真です。
ただその人物が制作物なのです。

ある展覧会で展示した作品をその商店街の方が、ぜひうちの商店街に置いてほしいと申し出られたのだそうです。
この日は一日の在廊で少々お疲れ気味。
私が声をかけるまで目を閉じて休憩中でした。(私は2週間の開期なんですが、大丈夫でしょうか。不安です。)

手前の作品が先ほど商店街におかれたという、それです。
商店街は「主婦の勘が働く方」がお買い物や井戸端会議をするところ、…だと思います。

もうじき臨月だろうかという女性がおなかが大きくなって苦しくて、両腕を後ろに突っ張って体を支えて腰かけている作品があります。

おそらくは繁華街の路上でビラまきや呼び込みをしていたサンタの服装をした男性。
腰をどさっと落として大きく息をはいています。傍らには缶コーヒーが置かれています。

奥の部屋には老人が頭の下に両腕をおいて大の字に寝ています。おなかには毛布がかけられています。
こうした市井の人々の、庶民的な一断面が共感を持って作られています。

人に視線を注ぐことの人間的な意味をよくおわかりになっています。
「非常勤講師としてだけれど教師になって、人に視線を向けることの意味が余計にわかるようになった。」とおっしゃっていました。
私がこの作品を見るのは2回目です。2回目にご本人にお会いできました。
「生徒も来てくれてぱちぱちと何枚も写真を撮って行きましたよ。」
私が作品が写りこんでもいいかと尋ねた時のお答えです。
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- 2013/12/12(木) 00:04:10|
- オブジェ
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この方は以前登場していただきました。
その時には「描いているところを」という私の注文に正直に答えていただいたために、うつむいて顔を見られない写真になっていました。
私が仕事に集中されている職人さんたちの写真を事前に見ていただいた所為もあったと思います。
そこで、今回は、・・・・。

点描で描いた作品は次第に人気を呼ぶようになっています。
フレームにも凝って、さまざまな面白いものを見せてくれます。
ポストカードにも・・・。

これからご自身がどういう展開を考えておられるのか抱負を語ってくれています。
今年一年、さまざまな経験をし、出会いをしたことで新たなステージでものを考えるようになっておられました。人が変化成長していくのを見せていただくのは気持ちがいいものです。
むろん、変化には不安が付き物ですし、ご自身の決断も迫られます。

私自身、手作り市での男女を問わない先輩や若者との出会いやお話を通じて随分いろいろなことを学んできました。そのことが今の私の写真の活動に大きな影響を与えています。

この方も来年を一つの節目にしようと構想を練り、作品に取り組んでいます。

この手袋の美しさが彼の今を物語っているのかもしれません。
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- 2013/12/11(水) 00:01:51|
- 絵画
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毎月一度はここで演奏しているのだそうです。
私は既に長い期間続けておられるこの活動を知りませんでした。

今日は北山クラフト・ガーデンの日です。
どうやら手前の方が牽引者のようです。

もうじきクリスマスですからクリスマスにちなんだ曲も用意されているようでしたが、まずは手始めに年齢を越えてなじみの曲から入ります。
小さな楽器ですが、存外遠くにまで音を届けそうです。

先ほどからオカリナのお友達がベンチで一人聴衆でいましたが、「ここに来た人はみんな一緒に吹くことになっているの。」といういつもの誘いで招き寄せられました。
もちろんその方もそのおつもりでバックからマイ・オカリナを取り出します。

オカリナは焼き物で「落としたら最後!」と繰り返しおっしゃっていましたが、信楽のオカリナなどもあるようで、楽器によってその音色も様々だそうです。

テキパキとパートを振り分けて、すぐに演奏されるところをみると皆さんよほどのベテランとお見受けしました。

しばし撮影の手を休めて耳を楽しませていただきました。
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- 2013/12/10(火) 00:05:54|
- 音楽
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街を行けば街で働く人がいる。

ここは高瀬川沿いの通り。通りの名前でいえば「木屋町通り」。

このあたりの呼び込みや黒服や、そしてガールズバーの女子などもいつか撮ってみたいと思っている。
そう、思っているだけ・・・・。
このおじさんの口元と指先。集中して仕事をする人は同じ空気を持つ。

一瞬、おれたちを撮って何が面白んだ?という表情もあったけれど、こちらはとにかく「わくわく」だから周囲の視線に関係なく周囲をうろうろ。
おかしな奴だと思ったかもしれない。

背伸びをしながら描くのは体のバランスが難しい。右手の小指がポイントなんじゃないかな。
口元が何とも魅力的。

話しかければ気さくに答えてくれるけれど、やはり話しかけられない。仕事のオーラ。いいものです。

「ありがとうございました。」
こちらを振り返りもしないで、「うんうん」という返事(札幌では「なんもなんも」とでも言うんだろうか)。こういう呼吸は嫌いじゃない。
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- 2013/12/09(月) 00:04:46|
- 人物
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大きな公募展の絵を見ても「生活を負った人間が描かれていない」というのが率直な感想です。
孤立や絶望や混沌やの心理ばかりが描かれていて、人の生活が見つめれらていないという感じです。
生活が造形されていない。だから上手に描かれた絵も上滑りで瑣末だという感じです。生活的現実に対しての批判精神が衰弱していると感じます。
完成度はともかくこの方の作品には「負っている現実」が感じられます。そういうところが私は好きです。

この方のDMに使われた写真のシャッターを切った方が前に立っています。
その方に制作の過程を説明しています。

なんだかゆるい作品ばかりを見てきたので、ちょっと新鮮です。

先ほどのカメラウーマンがまじまじと作品を見ています。

中の構造まで見つめています。
この方も造形をされるのでしょうか。

穴があくほど見るというのはこういうことを言うのでしょうね。
後ろで作品が心配そうに見ています。

友達同士がお互いの作品をこんなに見てくれたらうれしいでしょうね。
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- 2013/12/08(日) 20:35:51|
- オブジェ
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いろいろな方々の個展にお邪魔するのが楽しみなのです。
そこで運よく作家が「在廊」されていると、いろいろな質問をさせていただいたりご教示を受けます。
ただ絵を見るだけではなくその制作上の工夫や難しさ、あるいはこれまでの作品の発展などを聞かせてもらうと、大きな公募展なのでただ見て終わるのとは違う楽しみがあるのです。

この方は平面に絵を描くほかに、こうしてマトリョーシカなどにも絵を描いています。鮮やかな色とファンタジックな絵柄が印象的です。
あるところで木肌のままのマトリョーシカを見つけて「これは面白そうだ」と描いてみて、今や楽しみの一つなんだそうです。

画家や伝統工芸の職人さんの工房にお邪魔して写真を撮らせていただく。私の念願の一つなのですが、たまたまギャラリーでの時間を利用してこうした小作品を描いておられましたので、「撮らせていただいていいですか?」ということに。

私は絵を描きませんので、こうした画材についても知識がありません。アクリル絵の具でしょうか。
それにしても何色並んでいるのでしょうか。

きっと何かイメージが湧いたときに、そこに色がないというのが嫌なんでしょうね。
写真を撮るのに広角レンズから「狭角(望遠)」レンズまで鞄につめないと気が済まないのと同じなんでしょう。

見当外れかも知れないのに「うん、わかるわかる。」なんて思っていました。

絵具の便と並んで小さなマトリョーシカがその中に紛れているのがわかりますか。

実はここはとても暗いので、以前苦労した経験があります。しかも絵を照らすスポットライトの色かぶりがあります。
2年のうちには多少うまく撮れるようになっているのかなあなんて、モニターに映してみて一人悦に入っていました。
が、演出はしないとは言いながら、もう少し作家さんのいろいろな面を撮れるようにならないと、とも思います。
最もポートレートは一枚で決めよ、という先達の話もありますが。
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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/08(日) 00:05:17|
- 絵画
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私の狭い見聞の範囲では、若い人たちの中で工芸に携わる男女比は女性のほうが比率が高いという印象がある。
しかし少し世代を遡れば、少々事情が違う。
しかし織物や染色には伝統的に女性の活躍があります。

無線手描き友禅。

一般に友禅染では、下絵に沿って糊をおくことで描いた染料が広がらないように(なかないように)「止め」るのですが、無線はそれをしません。糊をおいて止める場合には絵柄の周囲に染料に染まらない白い縁取りができます。
この方の場合は普通の絵と同じです。ですから滲み生かす手法が可能です。
これはこの方の作品ですが、「下絵が気に入って、私に描かせてもらったものです。」
ご自身もした絵からすべてを描くことがあるのですが、「男性の絵というか、私にはない強さのあるところが気に入って・・・・。」

手前の方がその下絵を描かれた職人さんです。
お互いがお互いの力を認め合っての共同作品です。
そしてこの作品がそれぞれの誇りになっています。

もともと職人の世界は細分化された分業で成り立っています。ですから誰かがその作品にサインをするということはないわけです。そうしてその分業を担うそれぞれの職人がたがいを認め合って技を発揮してきたのが、日本の高度な工芸となっているわけです。
今やその分業を担う方々が高齢化して、あちこちで分業同士の協業の糸が切れかかっています。いえ、すでに切れ始めています。

「伝統工芸」は「伝統」されねば伝統工芸たり得ません。
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テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/07(土) 00:03:12|
- 伝統工芸
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お願いして午前の光で撮らせていただいている。
この方の所用で午後からはふさがっているという事情もあるけれど、まだ淀んでいない午前の光がふさわしいと思ったからだ。
午後の黄味を帯びた光の中で撮るほうが魅力的な場合もあるけれど、この方の場合は午前の光だと思った。

色のつかないモノクロの画面でも、そういう気がする。


でも人間いろいろ好奇心があるから試しても見たくなる。
顔に影を作ってみた。

赤いリンゴと赤い傘・・・のつもり。

持ってもらっているリンゴに深い意味を持たせているわけではないけれど、この方の道方にも性格が表れるから案外こうした小道具も面白い。
なぜこんなところでリンゴを手にして歩いているの?というだけで、何か面白い。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/06(金) 00:00:09|
- 人物
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昨日の写真では、モデルさんはすべてレンズを見ています。
こうした写真ではあまりこういう撮り方をしません。写真を見るほうが緊張するからです。
でもこの方の場合は、これがいいと私は思いました。

しかも、ポーズもほとんど注文をつけていません。
きれいにとか、かわいくとか、スマートに、かっこよく・・・・ではなくて「生のまま」のイメージで撮ることにしました。

今度は顔を横に向けて遠くを見ていただきました。
こうしたら足が長く見えますよとか、足を組んでくださいとか、それも何もありません。

そしてさらにお気づきでしょうか。
ここまでにズでにずいぶん枚数を撮っているのですが。

ようやく「微笑」です。

そして実は合間合間には随分お話もし、笑ってもいるのです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/05(木) 00:04:10|
- 人物
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秋に入っても、まだ寒さを感じなくていいころの写真です。

この人のイメージには何が合うかなと思い浮かべて「林檎」を使うことにしました。
最近の写真とは少し違う写真を撮りたくてお願いしました。

こうした写真はモデルを選んだ時点で成否のほとんどがきまると言っていいかもしれません。

林檎を持っていただくほかにはあまり演出しないことにしました。

何かにお気づきになりますか。

意識してこのように撮っていたとはいえ・・・、

ここまで一枚を除いて・・・・。
こういう写真の場合あまりないことではないかと、・・・・。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/04(水) 00:02:05|
- 人物
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この男性は日本人ですが、ご自身絵を描かれて出店もされる方ですから興味シンシンです。
手毬の作者の「小有里」さんは質問に丁寧に答えておられます。

今度のお客さんは台湾からの方。
最近、円安の影響からか台湾からのお客さんがどこでも目立ちます。
日中双方の政府が、どうもこぶしを振り上げるパフォーマンスに依存しすぎて、しかも日本の政権与党は保守勢力の中でも「反動」といっていい人達ですから、それに影響されて国民の対中、対日感情はよくありません。
とにかく中国(人)を悪くさえいえば、何かを語っているように思いこんでいる人も増えています。
そのために大陸(中国)からの観光客はとても少ないようです。
緊張を高めたからといって双方の国民に何の利益もありません。
領土などというものは歴史的なものですから、歴史的な展望を持って話し合わねばなりません。
しかし、そういう見識を持ち合わせていない人たちが政治権力を握っていることが両国民にとって不幸ですね。
この台湾からのお客さんは英語が堪能ですが、小有里さんもまた英会話に不自由はありません。

「これはいくらですか?」
「4千円です。」
中国では大阪と同じように「値切る」のが商取引上の文化です。・・・私はこれになかなかなじめないのですが。
「では・・・。」と交渉成立です。

材料費や手間賃を考えたら、ここでの販売価格は「割に合いません」
でもお客さんに「きれい」と言ってもらったり、手に取ってもらえたり、そして買い求めてもらえることは「とてもうれしいし、よい経験なんです。」とおっしゃっていました。


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テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/03(火) 00:03:15|
- 伝統工芸
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