♪ てんてん 手毬の手がそれて・・・・表の通りへとんでいったとんでった
秋の景色によく合います。 手毬です。

今日が手作り市へのデビューだそうです。
もみ殻を中に入れた袋を丸くまとめ…・丸く形作るのが難しいらしいです・・・地の色の糸を巻いて、そこにきれいな糸でかがっていって模様を施します。

今、黒い毬に金色の糸で幾何学的に割りつけていますが、まさに幾何学的に整合的に割りつけないと破たんが生じます。これもまた難しい。そもそも最初が真球でないと、こうはいかない。

お祖母様がされていたのを学んだんだそうですが、まだ学生さんです。

右手に少し大きなものが見えますがサッカーボールのデザインです。
こういうのを図形的にきちんと整えるのが難しいようです。ずれが出やすいし、見てわかるんですね。

外国からのお客さんもずいぶん興味を示します。
この手作り市は上賀茂神社で行われていますから、海外からのお客さんも多いわけです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/02(月) 00:01:23|
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和田則昭さん。 京都府伝統産業優秀技術者 型紙彫刻師として、いわゆる「京の名工」のお一人です。
京友禅の型紙を彫刻されています。

この方の写真を撮らせていただくのは2度目になります。
上の写真は「この前写真を撮らせてくれといった人はこうして出来上がりを確かめているポーズでと言って撮ったけれど・・・・。」と言ってポーズしてくれました。
実に気さくな方です。

私は基本的には、「しているような」は撮りませんので、実際に作業をしていただいて撮ります。
そうしないと目や顔や指先や腕の筋肉の動きが嘘になってしまうからです。

この型紙は柿渋を塗った和紙ですが、これを白生地に置いて切り抜いたところに染料をさして染めていきます。ですからこれ自体が最後の作品とは・・・普通では・・・なりません。
まあ経済学の用語でいえば中間生産物で最終生産物にはならないわけです。
この方は経済産業省の指定する「伝統工芸士」でもあるのですが、こちらは「型染め部門」の職人ということで、あくまで染め終わった着物ができてこその仕事として、独自の評価をされていないわけです。
「だから実際一番うれしいのは『京の名工』になれたことかなあ。」とおっしゃっています。それが「型紙彫刻師」という独立した技を評価しているからにほかなりません。
「『士』より『師』がうれしいなあ。」とも。
私はここに和田さんの自負心・仕事にかける誇りを感じました。

友禅染の工程のたくさんの分業の一つである型紙彫刻ですが、それを独立した職人技として「作品」を制作されるようになっています。
今切っているのもそうした作品の一つです。

それが、これ。

まあ、実に見事とも何とも言いようがない精巧さなんです。

「ワシはインターネットだとか何とかよう分からんが、ホームページを作ってもらってごちゃごちゃやっていたら最近は体験したいという人も増えて、作品としてほしい言うてくれる人も出てきて・・・。」とこれからもやる気十分なんです。

私が本当は工房での撮影をしたがっているということをよくご存じですから「来たらいいよ。」とおっしゃっていただけました。

テレビ取材やプロカメラマンの様にライトなどをもちこむことはできませんから、悪戦苦闘の末無残に敗れるかもしれませんが、和田さんの来年春の個展までに押しかけたいなあと密かに思っています。
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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/12/01(日) 00:04:15|
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