明日から9月。明日は防災の日。そのことについてはまた別の記事で。
今年も三分の2が過ぎたんですねぇ。そここに秋を感じるようになったとはいえ、依然として「暑い!!」のです。小・中・高等学校は8月の26日くらいには始まっています。昔より暑い時期が長くなり、しかもその暑さが厳しいのに、夏休みは短くなっているなんて。
クーラーが設備されているから大丈夫なんていいますが、特別教室にはクーラーはありますか。体育館には?
校長室・・・無論ありますよね。
地球環境について学びながらクーラーをガンガン回してエネルギーをどんどん使うとは?!おかしくありませんか。
いえ、28度の設定にするように指導しているんですよ。
え~っ?! でも校長先生。28度にしたら屋上に近い4階や3階はとてもとても暑いですよ。東向きの部屋の朝は耐え難いし、28度設定じゃ耐えられません。
この矛盾から抜け出すためには・・・・。
なんて暑さで混乱したような話は、さておいて・・・。
さて、暑い中を歩いている時に「冷たくて甘い・・・・はいかがですか?」とささやきかけられれば、ついついそちらに招き寄せられます。
大きな透明のボール?に氷を一杯入れて水が冷やされています。
ケースの中には色とりどりのアイスクリーム.
この視覚的に「冷たそう! 楽しそう! 美味しそう!」の演出がいいです。

ユニフォームのデザインも清潔で軽快。涼やかです。

そして何より、この方の笑顔。
(⇔)

(⇔)

聞いてみると学生さんのアルバイトだそうです。
同じアルバイトならこういうおしゃれなところがいいようですね。
(⇔)

このアイスクリームの「屋台(・・なんて言ったらおしゃれじゃなくなってしまいますが。)」が時々このレストランの前に姿を見せないことがあります。余りに暑いので従業員の健康を慮って「休み」にしているのかななんて、ちょっとあり得ないような空想もしたのですが。
それは実は、デパートなどのイベントにあわせて「出張」しているんだそうです。
へぇ~、そういうこともするのか?!
アイスクリームをお買い上げの方に冷たい水のサービスがつくんだそうです。
私は先ほど水を120円で買ってきましたが、・・・。
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- 2013/08/31(土) 00:05:03|
- お店
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言うまいと 思えど 憎し 残暑かな・・・読み人知れず
青年とはよいものだと思う。暑い、熱いといって家に閉じこもっているのではなくて、それにめげずに何かをする力がある。
自転車を走らせていると、太鼓の音が聞こえる。どうやら梅小路公園の方からです。
東寺への道を外れて公園に近づくと、一人の若者が太鼓の練習をしていました。
(⇔)

その太鼓は外国のもの?
いいえ、和太鼓の一種です。
高校で和太鼓のクラブに入って活動していたのだけれど、大学ではそれがないので地域のクラブチームで活動をしているんだとか。
公演に向けての練習です。
(⇔)

雨が少ないためか炎暑の熱のせいか足元の草たちも「渇き」気味です。

「マイ太鼓」なんだそうで、練習にも熱が入ります。
私は自転車でここまで走ってきたこともあって既に汗だくですが、彼も・・・木陰を利用しているとはいえ・・・暑いはずですし、汗も浮かべているのですが、案外けろっとしています。
やっぱり若い体力のせいでしょうか、それとも日ごろの練習のたまものでしょうか。
(⇔)

バチの先をブラして動きを出したいとも思うのですが、何しろ光が強すぎて・・・。
二の腕の筋肉の付き方に練習量が見えますね。

まだ1回生だそうです。
「この太鼓の皮は牛革なんですが、まだ新しいので音が固いんです。もう少し使ってやると音が落ち着いてくるんですが、・・。」

暑い夏空の下で練習している情景を撮りたいんだけれどというと
じゃあ、といって木陰を出て炎天下に立ってくれました。
雲をきれいに撮るのも案外難しんだよなあなどと言い訳をしながら・・・。

振り仰げば、夏雲一色ではなくなっているんですねぇ。
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- 2013/08/30(金) 00:04:07|
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ちょっとまた海外に行って来ました、・・・というわけではありません。
実は上の写真は、次の写真をトリミングしたものです。
背景のヤシの木は、「スダレ」にとりつけられているのですね。

実はこの方も昨日の方と同じ大学でデザインを学ぶ留学生なのです。
アルゼンチンから来ておられるそうです。

最近の私は「留学生」に敏感というか、この人たちが日本で気持ちよく学べているかということに少しばかり関心があるのです。

それにしても海外から日本に来る人たちの日本語力には舌を巻きます。アルゼンチンで少しだけ日本語を学習してきたのだそうですが、・・・一緒に学ぶ日本人学生の助けがあるとはいえ・・・講義を聴くのにほほ不便がないまでにリスニング力を身につけているようです。
日本で食事は大丈夫?
「アルゼンチンではスペインやイタリア系の食事ですから、日本でも大丈夫です。」
成程。学校の地理で学んだ知識からだって、多少の想像力を働かせれば、こういうことだって思い浮かぶはずなんでしょうが、何しろ地球の裏側から来られているのですから、何か異文化ストレスを抱えているんではないかと心配してしまうんです。(どちらが裏側で表なのかは分かりませんが。)
アジアへの留学生は少ないんだそうです。それだけに「よく来てくれました。」と言いたいですね

日本語は?
アニメをたくさん見て学びました。 この点は中国の留学生と同じですね。日本のアニメは世界に広がっているようです。
一所懸命に日本語の言葉を探して私との会話をしてくれた素敵な留学生でした。
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- 2013/08/29(木) 00:05:24|
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家具の会社が、「N∧TSU.K∧GU」と銘打って「体験型イベント」を催していました。
場所は「ゼスト御池」 と言ってもローカルな地名ですからご存じの方は少ないわけですが、河原町通りと御池通りの交差点付近の地下街、です。
この商店街には何ヵ所かのスペースがあって、そこで時々様々なイベントが行われます。
この日もここばかりではなくて他でも三味線の体験やら、子供も参加できるイベントが行われていました。

この方は、ある家具の会社からイスの宣伝の企画を依頼されて、仲間と一緒にここでイベントをしていた方です。

私は元来「仕掛け」て楽しむのが好きな方のタイプですから(・・・ですから、長い間勤めた仕事がいかに自分の特質から遠いものだったかということが分かります。というより、そういう「しかけて楽しむ」ことを「楽しめない」職場になってしまったんですね。)、こういうイベント企画を見るとついつい足を止めてしまいます。
夏を涼しいイメージで過ごせるようなイスを提案していました。
その椅子をイメージアップする為に海、高原、河原などなどの写真を大きなシートに印刷して背景にしています。
どうぞここに腰掛けて見てください。リゾート感覚で写真をお撮りして写真を差し上げますよ、・・・というわけです。
仲間は同じ大学の男女で、この企画を一緒に作ったらしい。
院の1回生だそうで、それぞれがデザイン系ーの専攻をされているようです。私が何度か学園祭にお邪魔している理工学系の大学です。
大変まじめな方で、私があれこれ思いついたことを無遠慮に話すのも嫌がらずに耳を傾けてくれます。

そこで、ちょっと崩しにかかってみました。

だって、楽しんだりくつろいだりするコンセプトのイスと背景で、畏まっていたのではまずいでしょ?!

大学で学んだことをこうして社会実践できるということは貴重ですよね。
お金のことや許認可のことなどなど、いろいろ複雑な実社会を体験できますからね。

通行する人たちは次から次にここに並べられた感じのいいイスに腰掛けて休憩していきます。
そうした人たちに、このイスのコンセプトや魅力をいかにして伝えていくか。なかなか課題は多いようです。でも、楽しいですね。
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- 2013/08/28(水) 00:02:03|
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知恩寺(百万遍)の手作り市。
ここは少々有名になりすぎて、人出も出店も満杯状態。・・・・。ですが、さすがにこの猛暑では・・。
それでもこの炎暑の中を頑張って出店する人もいれば、買い物を楽しむ人、そして私のようにそれを見るだけの人も、出てくるのですね。
そんな中にテントも張らずパラソルもなく、まさに降り注ぐ熱波の下で「狐の仮面」を並べている若い女性が二人。
この方が「お面の作者」。作品は狐の面だけではなくて仮装舞踏会用の面も。

話しかけると、もう一人の方が「じゃあ、サクラをやります。」と・・・。
「このお面は何で作られてるんですか?」なんて・・・。

作者の方は少々照れてしまっていますが、「サクラ」のかたはなかなか堂に入っています。

お二人は何と、東京からの出店。
「(出店の権利が)当たるのは難しいと思って、・・、でも一応、応募したら当たっちゃたんです。 で、キャンセルするのももったいないし、いい機会だと思って、・・。」
「今日の朝、始発で来たんですが、8時にここに来たらもう出店するところもなくて、この場所にようやく・・・。」というわけで、「樹の下の陰に」などということは、到底望むべくもなく・・・。
「それで、こんな暑い場所に・・・。」
「でも若いですから・・。」
ちょうどそこに和服の二人連れが、・・・。

「サクラ」を買って出た方が、「私も写真を撮るのが好きで、・・・。今はやめてしまっていますが。」とカメラを取り出します。
でもこの方の写真歴は、ただ好きで撮っていた以上のものように感じました。
和服ならちょうどいい。お面をかぶってみてくれませんかと、私が言うより早く、そのカメラ女子がお願いすると、和服のお二人は快く「承知」。
その話しかけ方は、とても素人じゃありません(笑)
「これは私よりはるかに上手だなあ。」

で、私も便乗させてもらって、・・・。



普段は別のお仕事をしながらの仮面作り。
勿論、東京の手作り市などへのも出店するけれど、こうして遠い京都にも。
すごい行動力ですねぇ。
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- 2013/08/27(火) 00:00:38|
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それにしても、・・と思う。
それにしても何を好んで、こんな夏の暑い盛りにやるんだろう。
五条坂の陶器市です。

並べられた陶器も熱を帯びて、うかつに触るとやけどしそうだ。
この方のいうのには「この暑~い陶器市に来るとようやく夏がきたなああと感じるんだよ。」とのこと。

熱い窯の前で、暑さに対する耐性を養っておられるからだろうか、憎らしいほど涼しい顔をしておられる。

私が眼をとめたのは、この方の作品の絵柄がシロツメグサや猫じゃらし(エノコログサ)などの、いわゆる「雑草」だったからです。
タンポポやアザミもありますが、流行している山野草ともちがって、まさに野の草たちなのです。

この優しい感性の持ち主と少しお話をしてみました。
たとえばアザミの花の部分は土が盛り上げてありました。そこに線描されたアザミはただ素朴だというだけではない、少しばかりの「自己主張」が見えます。このバランスがとてもいいのです。
東海地方からお見えだそうで、この陶器市の常連さんだそうです。

この優しそうな目に「一家言」を秘めて焼いておられる・・・それはどの窯の方も同じでしょうが・・・のです。
ただ冷やかしに来ている私のようなものには、単に「いいなあ」ですが、作陶家にしてみれば晴れの舞台でもあれば、競い合い、学び合いの機会でもあるのです。
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- 2013/08/26(月) 00:04:56|
- 陶芸
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「柿右衛門の赤」といえば焼き物について詳しくなくても一度は耳にしたことがあるでしょう。
「赤」という色は実に多彩で魅惑的です。
(⇔)

鉄を使ってベンガラの色、赤を出す手法もあれば、金や銅を使うやり方もある。
陶器職人の間では「赤に手を出すな」という言葉があるんだそうです。

ことに金や銅を使って赤を発色させようとすると、火の管理が難しく、ずいぶん多くの失敗作を作り出すことになるんだそうです。
上絵ではなくて下絵で「赤を出すのは難しいんだ。」だそうです。

この方はそれに常々挑戦されていて、とても魅力的な「赤」を作り出しています。
カップの縁や持ちての縁が白くなっているのは、釉薬がどうしても流れて、「そこに留まってくれない」からなんだそうです。
(⇔)

私はこの方の「青」も好きなんですが、・・・。

やはり「赤」 とてもいいです。
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- 2013/08/25(日) 00:05:38|
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「因幡焼き」という焼き物をご存知ですか。
清水焼、瀬戸焼、有田焼・・・・。 出雲焼き?!
この方のテーブルには「因幡焼き」の言葉が。

ここは梅小路公園。手作り市です。
因幡の国からの出店です。

焼き物については京都の学校で学んだんだそうですが郷里に帰り、郷里の土で焼けないかと、「因幡焼き」を模索中なんだそうです。
まあ、ネーミングなんて言うのは「言ったもんが勝ち。」というところがありますからね。
牛肉だって、米だって・・・へ~っ?! そんな名前誰がいつつけたの?!なんて思うことありませんか。
(⇔)

でも「差別化」したうえに好評を得て、その内実が作られていけば、いつの間にか「因幡焼き」のブランド化も進むことでしょう。
(⇔)

それは彼自身の、覚悟であり、気負いでもあるわけで・・・。

お客さんの一言一言を聞きもらすまいとする彼の姿勢は、きっと新たなブランドを作り出すことでしょう。

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- 2013/08/24(土) 00:03:57|
- 陶芸
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10数時間でヨーロッパに飛べる時代に、東アジアの国々は、いまだに「近くて遠い」
そうなる原因を互いが互いに押し付けて、結果として、いがみ合う空気はいつまでも海に漂う。
あるTV番組の中で、京都にある関西語言学院の松尾学院長が「戦闘機一機を買うお金があれば、それを留学生の支援につかったほうがはるかに両国の安全と平和につながる(趣旨)」とインタビューアーに応えていた。
全く同感である。
そっちがその気なら、こっちにも考えがあると、武器をさらに積み上げるのは一種の小児病だと思う。
そんなことより互いが互いを理解しあうための交流を深める方が・・・本当に平和と安全を望むのなら・・・ずっと意味がある。
この方は韓国の水墨画家の申泰洙(しんてす) 氏です。

現在の韓国が置かれた状況に対する心境を二つの島を象徴として表現しています。
日韓の間にある「済州島」、韓朝間の厳しい対立を背負う朝鮮半島の西に浮かぶ白ニョン島。

氏は、そこにある厳しくも悲しい歴史と現状を、告発や闘争の表現ではなくて、その島々に対する静かで深いいつくしみの心で描いています。
(⇔)

海上に浮かぶ島々は、海によって半島と隔てられていますが、しかし、氏の表現は海の波に隠された島の根が半島と固く分かちがたく結ばれて確固として存在する実在感を感じさせます。
日韓、韓朝両国の人々が、互いの周辺の島を「ここは私たちの島」だとして、それぞれ深い愛着を感じるとしても、それをお互いに非難したり排撃する理由はないと私は思います。ただ政治がそれをゆがめるのです。
(⇔)

この方は日本語ができません。そこで日本に来ていて日本語が堪能な若い方が通訳の労をとっています。
私の分かりにくい質問も、丁寧に通訳して伝えてくれました。
(⇔)

日本に作品を持って来ていただいたことへの感謝を伝えました。
日韓にしろ日中にしろ、「友好」はこうした実際の行動の積み重ねによって形成されていくと思います。
濃く黒々とした墨で描かれる部分はやさしいさ感じさせる一方で、しかし他方で力強さを感じたのですが、「私はそんなに強い性格の人間ではありません。」とのお答えでした。
(⇔)
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- 2013/08/23(金) 00:05:48|
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私の高校時代の同級生に「スチュワーデス」志望の女生徒がいた。
学校の多くの者が認める「美人」でもあったし、英語も得意であった彼女は、しかし、スチュワーデスには、なれなかった。 視力が規定に達していなかったのか、規定に達していなかったのが身長であったのか、既に私の記憶はあいまいだが。
あの人でも合格しない職業とはいったいどんなものなんだろうと、何か漠然と「すごいもののようだ」と思った。

身をかがめ笑顔を絶やさずに乗客の話を聞き、答える。このまなざしがいい。

温かいものは温かく、冷たいものは冷たく。このことだけでもありがたいサービスだが、裏では容器の取り出しに「やけど」の危険もはらんでいる。

同級生が志望した頃に比べれば、この職業への門戸も広くなってはいるだろう。身長の基準も緩和されているようだ。
「一番は、やる気です!!」とこの方も言っていた。
それでも心身知ともに賢さの無いものには担えない職業だろうと思う。


それにしても、両方の窓際に三列、中央に4列の座席というのは、乗客本位の設計思想ではないと私は思った。利潤計算から出てきたものだろう。
エコノミー症候群が話題になったが、国際線では隣の人が寝入ったら、自分がトイレに行きたい、体をほぐしたい時に、ずいぶん困るだろう。窓際の席、中2列の席の人は、ずいぶん我慢を強いられる。これでは「エコノミー症候群」は話題になっただけで防ぎようがない。
私より大柄な人にとっては一層苦痛なことだろう。

そのことを話題にすると彼女たちも乗客の苦痛を思って辛そうな表情を見せていた。

日航は、厳しい労働組合崩しをしてきた。経営合理化を労働者へのしわ寄せでやってきた。日航の再建を手柄話のように吹聴する人物がいるが、彼が痛みを感じたわけではない。そしてその彼は多くの人生を押しつぶし傷つけてきた。それが手柄だとは。
乗務員や地上勤務員が働くものとしての自覚を高め、経営に対して現場の声≒それは乗客の要求でもあるだろうを反映する為にも労組は欠くことができないと私は思っている。
『沈まぬ太陽』は、私たち乗客にとっても他人事ではないと思う。
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- 2013/08/22(木) 00:01:06|
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帰路はローマの空港をたち、ミュンヘンへ、そこからフランクフルトを経て成田へ。
乗り継ぎのために降りただけのミュンヘン、フランクフルトでしたが、イタリアの雰囲気との違いに驚き、声をあげてしまいました。
空港の建物のインテリアの違い、空港内の各店舗のデザイン、行きかう人々のファッションと歩く姿勢の違い。無論、人々の骨格や顔立ちも違う。
イタリアではアルマーニにフェラーリが似合い、ドイツではBMWにモンブランの万年筆が。
これはまたあらためてじっくり見に来ないと・・・などとぶつぶつ言いながら、成田への飛行機に。
ここまではルフトハンザでしたが、ここからはANAです。
・・・・・・ルフトハンザの機内で、ラテン系の国の団体さんが乗り込んできました。そのにぎやかなことにぎやかなこと。まるで大阪のおばさんの団体が突然現れたよう。自分の座席をいつまでも決めないで、あっちに変わりこっちに変わり。手荷物もいつまでもイスの上や床に置いたまま。まずはおしゃべり。機内アナウンスは安全ベルトを締めるように指示しているのだが、座席に後ろ向きに座っておしゃべりに夢中の人もいる。
ついにはリーダー格の中年男性が、まるで小学生の騒ぎを鎮めるように一人一人に声をかけて、・・・ちょっとちょっとおじさん。機長が、シートベルトをしめよ、間もなく離陸態勢に入るといっているよ。立ち歩いたんじゃまずいんじゃないの?!・・・廻っている。
まあ、だからといってキャビンアテンドがそれを制止しに来るわけでもない。
(それと対照的に日本人の一行は、キチンと背筋を伸ばし、しっかりベルトを締めて黙然として鎮座している。)
飛行機が無事にフランクフルトの空港にランディングするとその団体さんから期せずして一斉に拍手とともに歓声が上がる。
まあ、飛行機事故のニュースが世界を駆け巡りましたからね。
こういう生徒たちを連れて修学旅行などに引率する先生がいたとしたらずいぶん骨が折れるでしょうねぇ。
・・・・・・・・・閑話休題・・・・・・

ルフトハンザから乗り換えてくるとキャビンアテンダントの雰囲気がずいぶん違うことが分かる。
第一平均的な体格が違う。
そして、サービスの細やかさが違う。

もっとも一方は国内航路で短時間でしたし、こちらは国際航路ですから長時間です。サービスの必要性や機会が違いますので、本当は比較できないのでしょうが。
成田まで、あと2時間半。
機内食のサービスが始まります。慌ただしいキャビンで、動きを妨げないように身をかわしながらの撮影で、こんな写真になってしまいました。申し訳ないことです。

行きもかえりも写真を撮ることができて幸運です。

最近、格安航空運賃の飛行機会社が登場して話題になっていますが、キャビンアテンダントがずいぶんたくさんの仕事を抱え込むようになっているようです。着陸から離陸までの時間を短縮し、人件費を抑制する為です。「無駄を省いて効率的に」のレベルを越えてどこまでも現場の働くものに負担を課していく。
安い方がいい。確かにそう言える面はある。だが、安く運んでもらえればそれでいいのだろうか。
成田から伊丹に行くときに、直前のキャンセルが出てその人の荷物を降ろすことになり、また、飛行機の荷物収納の扉に不具合が見つかった。そこで、しばらく待たされることになった。こうした時にスタッフが、腕時計を見つめてなにを意識するか、それは乗客にとって大きなことだと思う。
(⇔)

彼女たちが、思わずこちらも笑みがこぼれるような笑顔で仕事ができるのかどうか、そこにカギがある様に思う。
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- 2013/08/21(水) 00:03:17|
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この女性の方も豊かな声量で歌われる。

司会も兼ねておられるのですが、時々「みなさん聞いてください。耳を澄まして聴いてください。」と何度も言われる。
写真をご覧になってお分かりの通り今日は?日本人観光客が多い。
そのために日本語で「「みなさん聞いてください。耳を澄まして聴いてください。」とくりかえされるのだ。こんな日本語がスラスラ出てくるということは、これまで幾度もこの言葉を口にしてきたからに違いない。
歌い手が次の歌に向けて呼吸を整えているのに各テーブルのざわついた話声が途切れないのだ。ことに私の背中側のテーブルは、同胞としていささか恥ずかしかった。

日本人観光客は食事のついでに歌を聴いている気持ちなのだが、それはまるでBGMを聴く感じなのだ。あるいはカラオケに行って、誰かが歌っていても、「次に何を歌おうかな」とか「ねえねえ、・・・・」だとか、まるで歌に耳を傾けない、その習慣がもろに出ているテーブルがある。
プロの歌い手に対する尊敬がないように感じられた。他人の仕事に対する尊敬心とでもいおうか、敬意を払う空気がない。
ずっと奥にはイタリア人の客たちがいて、やはり楽しそうに歓談している。
しかし、彼らのテーブルに歌い手が行って歌う時には一斉にその歌に聴き入りともに歌っている。
このテーブルのみなさんに向けて歌うんですよ、というサインが出ても日本人観光客には反応しない人たちがいる。
このことは今日だけの現象ではないのだろう。
客の歌のリクエストがあればその場で応じる。
ただし知らない曲や、日本名で言われて戸惑うことも。

イタリアの歌手は、気持ちで歌う。 今日は何曲歌おうとか、何時までは契約だからという歌い方をしない。
客の反応が悪ければ、途中で引き揚げてしまうこともあるんだとか。

逆にお客の反応が良ければより一層気分が乗って歌うんだいいます。そしてアンコールも。

歌い手の方はすべてのテーブルに視線を送り笑顔を見せる。
やがて何度かこの方と目線が合い。

しばらくこういう状態で歌っていただいた。
そしてある日本の歌では、客も共に歌ったのですが、私がことさら大きな声で歌ったので、それが耳に届いたのか、ステージから降りてきて、しばらく一緒に歌っていただき、曲の終わりには・・・音が低くなっていくはずなのに、・・・カンツォーネでよくあるように・・・伴奏は次第に終わりに向けて音をあげていくので・・・私もそれに従ったのですが、この男性歌手が「そうだ、そうだ、その調子だ。お腹から声を出して。」とばかりに私のお腹を指先で押してきて、自分は歌うのをやめて私に歌わせたのです。
これには私も驚いて恐縮しきりでした。
なんてサービス精神が豊かなんでしょうね。
同席の皆様、お聞き苦しいことで失礼しました。
(⇔)

こうしてイタリア最後の夜も更けて行きました。
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- 2013/08/20(火) 00:02:19|
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イタリア旅行のクライマックスは・・・。
生カンツォーネでした。 これはオプションで出かけたものですが、「行って良かった。」です。
ステージがあって、客席から歌手を少し遠目に見ながら・・食事しながら・・・歌を聴くのかと思っていました。

ところが伴奏の方はここにおられますが、男女の歌手の方はお店のあちこちを回りながら時には客の肩に手を置き、時には耳元で囁くように歌うのです。
(⇔)

私たちは、たまたま歌い手のすぐ前のテーブルに案内されたものですから、本当に肉声を感じながら、その歌に酔うことができました。
(⇔)

伴奏のこの方は常に歌い手の様子を見ながら、こうして演奏しています。

私も元来、歌は嫌いじゃありませんから、この方の歌う様子を見て、呼吸を合わせます。

実に見事な発声と表現力です。
日本で聴くポピュラー音楽の歌手の発声や表現には辟易していましたから、「これぞ、歌!」とばかりに、私は少々興奮気味です。

このカンツォーネを聴くオプション企画には、無論、カンツォーネ好きの方が多く集まっておられますから、どのテーブルでも拍手、拍手ですし、ご存じの歌では一緒に歌っておられる方も少なくありません。

私も、・・・フランス語だということを忘れて・・・ブラボーの、連呼でした。
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- 2013/08/19(月) 00:04:45|
- 音楽
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このお皿が、今、私たちのテーブルに運ばれていきます。
美味しい白ワインをいただきながらの撮影です。
(⇔)

イタリアの料理は日本人にとって食べやすいように感じました。
でも、同行者は、「そろそろ醤油味のせんべいが食べたい。」などと言い始めましたが.
(⇔)

一皿一皿の盛り付けが、どうも日本基準を大きく上回っています。
どこに行っても完食には相当の努力が要ります。
「いろいろ食べたいから皆それぞれ種類を変えて注文しよう。」などという作戦は、皿が並んだ瞬間に挫折します。

お客さんが増えてきましたが、どうやら夜遅くまでゆっくりとおしゃべりを楽しみ、舌鼓を打つ気配です。
(⇔)

厨房の部屋の外に「蕎麦の手打ち実演」のようにしてこの方がおられました。
そこで「メイ アイ テイク ユア フォトグラフ?」
そのへたくそな英語が通じたのか、要するにカメラを持っているんだから撮りたいんだろ?! ということなのか。
「いいよ、いいよ。撮っても。構わないよ。またおいで。」といった感じでした。
(⇔)

観光で潤っている点は同じでも、京都の某市場のお高くとまった感じとはまるで違いました。
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- 2013/08/18(日) 00:01:43|
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夕食の時間です。
外国旅行に不慣れな人間にとって、ツァーはありがたいもの。・・・慣れた人には縛りが多くて面倒なものなのでしょうが。
なにしろ食事の機会の半分は予約されていますから安心です。
(⇔)

このリストランテに入った時です。厨房がガラスの部屋になっていて、客席から見えるという趣向だったから、もう私のお尻は落ち着きません。
飲むより食べるより写真を撮りたいのですから、周囲の人には迷惑この上ないわけです。
厨房を撮るとなると少々遠慮が働きます。添乗員さんに「撮影を許してもらえるかどうか尋ねてみてくれませんか?」とお願いします。
たくさんの客の中にはこういうわがままな者も一人や二人いたでしょうから、よろしく。
すると、うれしいことに「ヴァ ベーネ」の返事。
それにしても 「ポッソ ファーレ レ フォート」と何度も口の中で呟いていたのに、ついに使わずじまい。こういうところがいけませんね。
調理場では、やはり衛生上「ここから先はダメ!」ラインがあるのが普通で、日本ではいつもその線を告げられます。
で、ガラスの部屋の入り口の外に立って、覗き込むようにカメラを構えると・・・。
「お前、そんなところで何してるんだ。そこからじゃ撮れないだろ?! 中に入れよ!」と、招き入れてくれた人がこの人。
(⇔)

えっ?! えっ?! いいんですか?! と思わず足を踏み入れたものの、果たしてその限界が分からない。

私が闖入したことを、調理人たちは、少しも意に介していない様子。むしろ面白がっているようです。
それなのに、私の方はといえば・・・写真をご覧いただければお分かりのように、・・・もう一歩、いや二歩が踏み込めていないのが画面によく出ています。
(⇔)

思わぬ幸運にかえって慌てていますね。

旅行鞄には80ミリ―200ミリを入れてきているのに、初めの二日で「重い!! チャンスがない。」
それで、・・振り返ってみれば使うべきチャンスはあったのに、・・・レンズはホテルでお留守番。使わずじまいです。

観光旅行のお供。それが今回の私の役割ですから、何もかも不徹底ですね。
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- 2013/08/17(土) 00:05:52|
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先の選挙で「安定」を前面に出した政党がありました。
日本の学生に「留学の意思」を問うと肯定的な返事をする学生は半数に満たないのだそうです。その数が少ないというべきかどうかには議論の余地があると思いますが、学生(若者)にも「安定」志向はあるのかもしれません。リスクを抱えて不安定な挑戦の道を行くより、とにかく「生活できる」安定がほしい、という気分が広がっているかもしれません。・・今、青年が置かれている状況を見れば、そういう心理もあながち無理からぬところがあるとは思います。
が、そうした傾向を見て、青年=革新的、挑戦的といイメージを抱く人々からすれば物足りないとは感じると思います。
また世界の国々の青年の動向と比べる視点からすれば、ということも議論にはなるでしょう。
国民的「ガラパゴス化」に陥らないためには、・・・TPPなどをむやみに推し進める前に、・・・青年を世界に押し出す支援をした方がいいと私は思います。 (そうすれば第2の開国などと言って、無防備に国を開放しているような国は珍しいということに無気付くことでしょう。)
青年が世界と交流するということが21世紀にはぜひとも必要だと思います。それも「観光」ではなくて「生活」のレベルで。
と、まあそういうことはまた別にして、・・。
現実的には団塊世代が青年期だった時には考えられないくらい、今時の若者は・・・その動機はともかくとして・・・海外に出かけています。
(⇔)

ローマで遺跡を背景に結婚式のときの服のままで式後の写真を撮っているカップルにも出会いました。そういうことに対して私などは眉をしかめる派ですが、私などの好き嫌いを押しのけて、日本から世界中から青年たちは海外に押し出していくと思います。
この若者もまた、不安を抱えつつも、この地で修業をしようと決意しています。
(⇔)

こうした青年と話していて感じることは、海外に出て学んだり働くことを決意するときに、案外浮かれていないということです。いや、ワクワク感は持っていても一面考え方は現実的で堅実だということです。

低成長時代を生きてきて「夢」だけでは生きていけないと感じてきたからでしょうか。

それにしても海外で日本の青年に出会ってこうしてお話ができると、何かうれしいような気持になります。

これから、海外で活躍するというイメージはどんどん変わって行くと思います。
かつてあった「雄飛」などという言葉とは違って、もっと日常的なものになるのでしょう。
そうなれば漱石がロンドンで感じた憂鬱などを経験する人は少なくなるのかもしれませんね。
(⇔)

それにしても世界の人々が、どこにも自由に出かけて仕事をしたり交流をしたり観光をしたりするためには、平和の実現と差別・貧困の克服が必要ですね。
日本人は憲法の平和条項のお陰で、世界の国から恨まれず、空港での審査は簡単に終わります。
もしアメリカに追随して海外に派兵をし、軍が誰かを殺してしまえば、こうはいきません。
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- 2013/08/16(金) 00:02:42|
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市場をめぐっている時でした。
あの二人の話し方は、日本人に違いない、というお二人に出会いました。
相手の話に対するうなづき方や、発声の時の顎の動きなどから、それと分かるものですねぇ。
女性の方が「こんにちは」と、こちらを日本人と認めて声をかけてくれたようです。
・・・不思議(でもないのかなあ)なことにイタリアに来て一度も中国人にも韓国人にも間違えられずに、日本語であいさつされました。町には中文の掲示もありますし、「中文のメニューあります」の表示もあります。最近中国からの観光客が急速に増えていて、中国人と行き違うことも二度や三度ではありませんでした。確かに中国からの人はたくさんいるのに。
私は、どこから見ても日本人のようです。 が、何がどういう風に日本人なのかよく分かりません。メガネをかけて、背が低くて・・、なんでしょうか。
その二人は観光客ではなくて、お一人は店の人でした。
(⇔)

女性の方は、すでに何年もイタリアに住んで、今はこの店で働いているのだそうです。
(⇔)

美味しいオリーブオイルがあるんですよ。ちょっと試してみませんか?
(⇔)

私にとっては「油をなめてみる」というのは、「う~ン、ちょっと口の中が」という感じなんですが。
「べたついたりしないんですよ。」とこちらの心の内を読まれている。
スプーンにとったオリーブオイルに少量のバルサミコ酢を垂らします。
「このバルサミコ酢もお薦めなんですよ。」
だまされたつもりで舐めてみました。 何とさわやかな味わいの「いけるねぇ」でした。
「でしょ?!」

こちらの青年は、まだイタリアに来て間もない。
料理の勉強をしたいのだそうです。 が、まだ右も左も・・状態に近い。そんな時に彼女に出会って色々と助言や励ましをもらっているのだそうです。
彼女もまた料理に強い関心を持ているのだそうで話が合うのでしょう。
(⇔)

海外に出る、海外で暮らすということについては・・・ブログをされている方の中にも、そういう方が少なくないのですが・・・ずいぶんとハードルは下がってきているように思います。
ですが、そうはいっても・・・。
(⇔)

とにかく外国にいって経験を積めば、なんとかなるんじゃないか。
日本で、どうもうまくいかないけど、大逆転できるんじゃないかと、そういう気分で海外に行く人も少なくないようです。まあ国内でうじうじしているよりもいいかもしれないけれどもリスクも大きいように思います。
「覚悟」と「学ぶ気構え」が大切じゃないでしょうか。
と、親の立場でいえばです。
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- 2013/08/15(木) 00:04:34|
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ボンジョルノ
(⇔)

せっかくですから、町の様子も少しご紹介します。
イタリアの街は、色とデザインの魅力にあふれていました。
(⇔)

ローマは丘と谷の町。起伏があります。

(⇔)

コロッセオから少し離れた路地です。
この日のローマはは38度の猛暑。リュックのペットボトルに残った水は「お湯」になっていました。
でも、こういう路地裏の一人歩きが楽しいですね
(⇔)
・・・・・ローマではバチカンにも立ち寄ったのです。観光の目玉ですしね。大層な建物でした。それだけでなくローマ市内には、街中に有名な教会があります。大聖堂が林立しているといった感じです。それらは単に過去の遺物として保存されているのではなくて、今、現在活用されて機能しているわけです。(京都にもあまたの寺院がありますが)
その教会には世界各地から信者が訪れて、献金し、土産を買い、お金を落としていきます。
一方で、それらの、世界にまたがって影響を持っている教会の膝もとに、ロマをはじめとして貧困と差別と犯罪にあえぐ人たちがたくさんいます。ハンディーを持った人が地にひれ伏して憐れみを請うています。
バチカンはとてつもなく大きな経済力も持っています。土地も建物も国の外にたくさんもっています。
神の国に入ろうと思うものは帰って自分の財産を人に分け与えてから来なさい。
富んでいる者が神の国に入ることはラクダが針の穴を通るより難しい。
売笑婦に油を掛け接吻することを許したイエスは今どこにいるのか。
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- 2013/08/14(水) 00:03:07|
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今回のイタリア行きで、残念で悔やまれることがいくつかありました。
旅行に行くに際して、周囲の人たちから「イタリアでもスリや置き引きが頻発しているから、一瞬も油断しないように。」と忠告されましたし、添乗員や現地の案内の人からも・・・中にはイタリア人の案内の人もいて・・・スリ、置き引き、そして「ジプシー(ロマ)」による物乞いや花売りにも気をつけろと、文字通り「耳にたこができる」くらいに繰り返し注意されました。
中には日本人も加担している集団もあって・・・。
旅行鞄や地図を持って旅行者を装って・・・。
親切に道を教えるふりをして・・・。
などなど。
鞄は背中にではなく、胸の前に抱えて。ズボンの後ろポケットに財布を入れない。
多額のお金を人前で出し入れしない。 などなど。
実際私が参加していたツアーのなかにスリの被害に遭いそうになった人が二人出ました。
何という高い確率でしょう。 (実は私の娘は中欧に行った際に置き引きに遭っています。)
そんなわけですっかり「渡るイタリアは盗人ばかり」とすり込まれてしまいました。
「あなたは日本人ですか?」 と声を掛けられました。可愛いイタリアの女性からです。
・・・・あなたに美人が声をかけて来たら「危険信号ですよ!!」(だって、普通ならあなたに美人が声をかけてくるはずがないじゃないですか?!!!)
「麻薬をなくすための署名を集めています。署名してください。」というのです。幾分たどたどしくはあってもよく分かる日本語です。
そこで案内されるままに交差点の角に行くと机に色々な文書やパンフレットが並べられて、署名用紙がありました。既にいく人もの人が署名しています。そこにはたくさんの日本人の名前が見えます。
「カンパもお願いできますか?」・・・・・ほら!!来た?! これが狙いなんだ!!
カンパの欄には、20ユーロ、10ユーロと書きこまれている。 20ユーロだと日本円で2600円余り。
私も日本では色々な署名集めやカンパ集めをした経験がある。核兵器廃絶、米軍基地撤廃・・要求が何であれ、100円、200円ののカンパがせいぜいで、500円硬貨を入れる人なんてまず見たことがない。そんな日本人がイタリアに来て・・・可愛いイタリアのお嬢さんに声を掛けられて、気分が舞い上がっているのかどうか・・・2000円以上ものカンパをしている。 完全に日本人がカモにされている?!
?!?!?!

彼女の胸にはIDカードがつけられ、テーブルの中央には市当局から、この場所にテーブルを置いて活動して良いという許可書。
詐欺をするものが「写真撮っていい?」 の注文に ピースマークに笑顔で答える?!
それでも疑わなくちゃいけない?!

言葉ができないために主体的に判断できないもどかしさ。自分が今この目で見ていて、この人がどんな人か自分の評価を信じられない自身に対しての苛立ち、怒りが湧きました。
疑いの気持ちを振り切って、・・・おそらくは麻薬を含む犯罪の多発に苦しむイタリアの現状と闘おうとするこの人たちの思いを感じて・・・署名、カンパをしました。 そしてイタリアの「素敵な人」の活動を日本に紹介しようと「撮っていい?」と話しかけました。
このあとローマでは、ボローニャ大学でイタリア語を学んでいるという可愛い日本人学生が「お写真を撮りましょうか?」と声をかけてくれました。
留学生にとって外国で日本人に出会い日本語で会話することは懐かしいだろうし、同胞に親切にしたい気持ちがあったのだと思います。
少しばかり立ち話をしたうえで、断る理由のないその撮影をお願いしなかったのです。刷り込まれた警戒心が心理的に抵抗感になっていなかったといえばウソになります。なんて悲しいことでしょう。
その日本人留学生に申し訳ない気持ちで、しばらく滅入りました。
(⇔)

(⇔)

(⇔)
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- 2013/08/13(火) 00:03:23|
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観光の町ヴェネツィアの夜は遅い。
多くの人が楽しんだ後に残されるもの。・・・・。
観光の町、京都でも同じだ。
早暁、カラスやハトたちが餌を探しに降りてくる。彼らがごみを食い散らし、まき散らす。
朝、出勤の人々が来るころまでには、観光の人が起き出すまでには、町をきれいにしなけばいけない。
(⇔)

町はそこに生活する人々によって息づく。町の日常を見たくてホテルを抜け出してきた。
(⇔)

名所旧跡、遺跡遺物の見学も楽しい。
しかし、それに劣らず、その町の生活的現在を見るのも、また楽しい。
ボンジョルノー、写真撮っていいですか? ああ、いいとも!
(⇔)
(⇔)
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- 2013/08/12(月) 00:05:01|
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若者の夢は、どこの国でも・・・先進国ではかもしれないが・・似ている?!

港町はもう10時に近い。

道行く人は彼女を囲んでは離れ、離れては囲む。

ここでも一人のアジアから来た写真好きに居場所を与えてくれる人々。

熱心に聞き入る青年がいる。

彼女は、果たして毎日のようにここで歌っているのだろうか。
どんな境遇で、何をめざして・・・・、いずれはメジャーデビューを・・・かもしれない。

いく人もがカメラのレンズを向けていくが、この正面に見える男性は三脚を立てて熱心に幾カットも撮っている。先ほどは、この右手の方から撮っていた。この位置では、私と向き合ってしまって、お互いが画面に入ってしまう。
私の方は、そういう状況を撮りたい気持ちもあるのでいいのだが、・・・。

私は橋の上に移動して、・・・。

彼女には拍手と賞賛の言葉が送られる。
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- 2013/08/11(日) 00:04:30|
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夜の海岸はたくさんの人で賑わっています。
そこでも色々な人々の姿に出会いました。
似顔絵を描いています。 先ほどまで小学生くらいの女の子がお客さんでした。それがまた実に目鼻立ちの整った美人さんでしたが、母親が、次はあなたよと弟にも声をかけていました。
少し周囲を歩いて戻ると、お客さんが代わっていました。
(⇔)

(⇔)

私は、美人のお客さんにも、もちろん興味はありましたが、どちらかといえば似顔絵画家の方を撮りたいと思って近づきました。
だってこの風貌は見捨てておけないじゃないですか。

と言ってもこの写真では暗過ぎてよく分かりませんね。
私はストロボで撮るのが苦手ですし、また、できた写真もあまり好きではないので、カメラが高感度撮影を可能にしてくれたことがとてもありがたいのです。
でもその活用の仕方がどうも中途半端なようで・・・。
(⇔)

画家に近づいて行ったのですが、なかなか声をかけるチャンスが得られません。ぐずぐずしているうちにこのお客さんのお母さんと目が合って・・・、「すみません。写真を撮らせていただいていいですか。」という流れに・・・。
すると、お母さんは、よほど自慢の娘であるらしく、間髪いれずに「どうぞ、どうぞ。」ということに。
ご覧なさい。きれいな子でしょ?!と言葉には出して言われませんでしたが、・・。
(⇔)
いや、言われなくとも確かにきれいな人です。
イタリアに来て、何よりも真っ先に感じたのは「美人が多い!!」ということでした。
ヨーロッパから東に行くと中東にはもっともっと美人が多いと聞きます。ちょっと想像がつきません。
この海岸を歩いていてもモデルにしたいような女性が右にも左にも・・という感じで、真っすぐ歩けません。何かに躓いたりぶつかったりしそうです。

この画家さんは、モデルの目から描き始めます。まず、よ~く目を覗きこんで、じっくり観察します。
そしてやおら描書き始める目は、綺麗な目です。確かに日本人の目ではありません。グリーン系でもブルー系でも透き通った瞳です。
もうここまで描けば、「美人」です。
お母さんも大満足。
ピンクの服の方は、次のお客さんです。
「もうしばらくお待ちください。」といったところでしょうか。

日本では、似顔絵が「写生」的ではなくて、イラスト系のものが流行しているようですが、描く方、描かれる方のどういう意識を反映しているのでしょうか。
ヨーロッパには肖像画の伝統がありますが、こういう似顔絵画家の需要はどんなものなんでしょうか。興味は尽きません。
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- 2013/08/10(土) 00:05:46|
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ベネツィアといえば「ゴンドラ」
このゴンドラを漕ぐ粋な男たちを「ゴンドリエーレ」というらしい。
いずれもストライプの服を着て、確かに男前ぞろい。日本風にいえば「いなせな男たち」というところか。
私たちの乗ったゴンドラのゴンドリエーレはこの人。

逆光で顔が全く分かりませんね。失礼。
(⇔)

イタリアでは・・・に限りませんが・・・人に出会ったら大きな声で陽気に挨拶をすることが大事だと言われます。イタリアでは挨拶≒礼というより声を掛けるという方がいいのかも。
「ボンジョールノー」 すると必ず「ボンジョルノー」と返ってきます。
リストランテでもスーペルメルカートでも。博物館や美術館の入り口、さらには入国審査所や手荷物検査所でも。 ボンジョルノー、ハロー。

もっとも、私はそれでちょっと失敗したことが、・・・。
ドイツ・フランクフルトの入国審査所で「グーテン アーベント」と若い女性審査官に声をかけたのです。少し時間が遅かったのでカッコつけたのです。
するとその検査官がドイツ語で「〇×□△・・・」と私に厳しく質問するのです。
私はドイツ語は元より英語も日本語さえも怪しいのですから、「???」と首をかしげ、結局は英語で「あなたの言っていることが分かりません。」というしかなかったのです。
すると、件の審査官は、「じゃあ、さっさと行きなさい!!」、シッシッとばかりに私を追い払ったのです。

周囲で見ていた同行者たちは、突然足止めを食らって何やら詰問されている私を遠目に見て、何事やらんと心配していたのですが、・・・。
あとでつらつら思うに、どうやら彼女は、私がドイツ語を話せると思って「これまで何度かドイツにいらしたのですか?」というようなことを言ったらしいのです。それで私がちんぷんかんぷんの奇天烈英語で返答するものだから、手を変え品を変えて話しかけてくれたのではないかと思うのです。
日本の審査官は優しい表情ですし、イタリアでは「ボンジョルノー」には笑顔で応えてくれて、スムースにパスポートを返してくれたのです。
しかし、ドイツの審査官は男女年齢を問わず厳しい顔つきですので、・・その点中国も同じですね・・・こちらも初めから緊張してしまいます。
「あなたはいかにもドイツ語を話せるように見えるから・・。」なんて同好の人たちにからかわれましたが、
人は見かけで判断しちゃいけません。お互いに。

話がそれました。閑話休題。
ゴンドリエーレはカメラを向けると、胸を反らせてポーズをしてくれます。

水路は入り組んでいますし、交差しています。 そこで交差点に来るとその手前で、独特の大きな声を出します。つまりは「警笛」です。
そして前、後ろのゴンドラのコンドリエーレと情報交換をし、世間話をするのです。
もしどこかの建物の窓に知った顔を見つければ、しばしゴンドラを止めて話しが弾みます。
定時、定刻にいかなくちゃならないわけじゃなし。俺の気分次第さ、といった感じです。
ゴンドラの船体はとても美しい造形です。船体が左右対称でないというのも、櫂が片方にしかないのだから、当然といえば当然でしたが、聞くまで見るまでは思いもよりませんでした。

この誇らしい決めポーズ。
ずいぶん「もてる」らしいんです。
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- 2013/08/09(金) 00:07:42|
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たまたまゴンドラに同乗した若いカップル。
新婚旅行だそうである。 結婚、おめでとう!
海外へ新婚旅行に、というのは現代では少しも珍しくはない。
私の世代ではどうだったのだろう。

ヴェネツィアの明るい太陽は彼らの幸福感をいやがうえにも高めることだろう。

若い時に海外に行くのはよい経験になる、という話をよく聞く。 成程そういうことは言えると思う。
だが、見る目、聞く耳をもつためには多くの学びと経験を要する。
見たから見えるわけでも聞いたから聞こえるわけでもない。 そのことを私は繰り返し、思い知らされてきた。
ともあれ、お二人の笑顔には周囲のロートルも気分を明るくする。

袖振りあうも他生の縁(袖すり合うも多生の縁、とも)
ゴンドラの舳先寄りに位置をとった「新婦」さんがフレームワークに入ってくる。
で、一応そのことをお断りして・・・パシャ パシャ。
(⇔)

結婚のお祝いに、この写真をコピーしていただくことにした。

ただ、ツーショットになりにくいのが申し訳ないところ。
お二人は九州からお見えだとのことでした。

これからの人生、お二人で、いやこれから誕生する子供(たち)と、野越え、山越え素敵な物語を作って行ってください。
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- 2013/08/08(木) 00:08:11|
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彼女のように一眼レフカメラを持っている人を数多く見かけました。
中にはかなりこだわった小型カメラで撮影をしている人も見かけました。おそらくフィルムカメラだと思います。
そんなときに、私はふと不思議な感覚に襲われました。
(⇔)

ここでは写真愛好家として民族、国境を越えて相互に尊重し、認め合う空気があります。
先ほど、小型の二眼レフレックスカメラをもった大柄な白人紳士が、軽く挨拶をしながら私の先に行きました。
私はカメラを通じて、この海岸にいるいく人もの人たちと同じ「ステージ」にいるという感じを強く持ちました。
そしてカメラの機能、能力に頼っただけではない写真を求めている感じをそこにいる人たちから受け受けました。
私の単なる思い込みかもしれませんが。

などと言っている私の写真こそが問題なのですが。

彼女はいま、狙い定めています。

思うような瞬間を捉えられたでしょうか。

実は、しばらく時間が過ぎた後にも、さらに、こうして登る陽を見ている彼女の姿が最後のショットでした。
(⇔)
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- 2013/08/07(水) 00:02:21|
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外国に出かけると日本では感じないことを色々体験するものです。
そうして日本でのことが相対化されて、よりよく日本と世界を認識できるように思います。
早朝、ヴェネツィア、サンマルコ広場を海岸に向かって歩いていると、いく人もの人がカメラをもって撮影していました。
高校生か大学生だろうかと思われる若い男性は、三脚にカメラを据えてずっと海の方を見ています。彼はリンゴをかじりながら、その場所を離れません。おそらくはドゥカーレ宮殿の向こうに日が昇ってくるのを待ち構えているのではないかと思います。そう思って英語もどきで話しかけてみましたが、どうもうまく通じません。
残念ながら「邪魔して悪かった。」と言ってそこを離れることにしました。彼のカメラが向けられている方向が私の行きたい方向だったので、無粋な人物が写りこんでは申し訳ないと思い、少し急いで建物の陰に入りました。
しかし、様々な対象を求めて、あちらからもこちらからもカメラが向けられていますから、だれにも迷惑をかけないというのは少し無理なようです。
そんな中、・・・若い一人の女性が首から一眼レフカメラをぶら下げて佇んでいました。
(画面奥に見える教会が、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会だろうと思います。)
(⇔)

私が、風景撮りをしているのを見ていたようで、海岸の石段を降りてゴンドラを入れた写真を狙っているところへ、「あなたはアートを意識した写真を撮っているように見える・・・」と・・・多分そんな意味じゃないかと思うのですが、怪しいものです。・・・声をかけてきました。
それを受けて会話ができるようならばいいのですが、二言三言やり取りをして「お互いいい写真をとりましょう。」と別れました。

しばらく自分の写真に専念したのですが、その女性も熱心に良いアングロを求めてあちこちを歩きますから、どうしても私の視界に入ってきます。
そこで、「あなたを撮ってよいか?」といつものパタンです。 快くOKの返事がもらえて・・。
(⇔)

先ほどは、私が係留されているゴンドラを下から見上げるように撮っているところに彼女が声をかけてきたのですが、この若いカメラウーマンもずいぶん色々と工夫をしています。
(⇔)

彼女のように一眼レフカメラを持っている人を数多く見かけました。
中にはかなりこだわった小型のカメラで撮影をしている人も見かけました。おそらくフィルムカメラだと思います。
そんなときに、私はふと不思議な感覚に襲われました。
(⇔)
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- 2013/08/06(火) 00:05:22|
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このカフェがフローリアンですね。
ベネツィア最古のカフェだそうです。店内に入って装飾を見ないとせっかくここまで来てもったいないと・・・旅のベテランには言われそうですが・・・入店はしていません。
(⇔)
先入観なんでしょうが、演奏者の顔立ち、スタイル、そして飾り付けなどなど、音楽とぴったりマッチしています。
なんだか、こうした楽器で奏でられるモノは、やはりこの人たちの音楽なのかなあと思ってしまいます。
(⇔)

教会は人の集まる場所ですから、そこに「歓楽」があるというのは洋の東西を問わずに見られることですが、鐘楼の鐘の音が聞こえると、敬虔さと愉快さの混じったイタリアの空気がとても面白く感じられます。
それにしてもどちらから撮ってもなんだかおしゃれに感じられます。
(⇔)

これはまた別のカフェです。

楽しみは深夜に及びます。
(⇔)




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- 2013/08/05(月) 00:05:28|
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ヴェネツィアのサンマルコ広場にはカフェ・クアドリ(18世紀創業)やカフェ・フローリアン(1720年創業、ヴェネツィア最古のカフェ)といったカフェがあります。
サンタマルコ広場の、その店先にはステージとカフェテラスが設けられて音楽を楽しみながら「お茶する」ことができます。
サン・マルコ寺院を背景にジャズを聴く、というのは、まあなんというか・・・。
ここからは見えませんが、鐘楼の屋上から天使ガブリエルも耳を傾けているのでしょうか。
横位置あるいは(⇔)記号のある写真はクリックしてご覧ください。 (⇔)

テラスの席にもつかないで、いつもの「写真撮っていいですか?」サインを送って撮っています。
(⇔)

何と言っても「観光都市」ですから、どの方も愛想がいい。アイ・コンタクトでお許しをいただいています。

このバンドマンはたまたま自分の演奏パートが「休止」だったために楽器を倒していたのですが、わざわざ立てて画面作りに協力してくれました。
(⇔)

投宿したホテルがこの広場から歩いて2分とかからない場所にありましたから、「あっ! 音が聞こえる。」というわけで早速散歩に来ているわけです。
(⇔)

名所旧跡もいいですが、私はどちらかといえば、こうした現在の人々の活動に目がいきます。
周囲を見ると・・・観光地ですから・・・多くの人がカメラをもって撮っています。どうやら、一声かけるものは少ないようです。
(⇔)

「郷に入っては郷に従え」といいますが、日本から来た写真愛好家としては、一応の御挨拶です。
(⇔)

こちらは別のバンドですが、実はこちらの方が撮影の時間帯が早く、お客さんはまだこれからというところです。

左手のコントラバスの方に「どうぞどうぞ」と合図をもらったのですが、画面では怖そうな表情の方ですね。
でも、目が合ってやり取りするときはとても気さくな笑顔をしてくれました。
外国語のできない私ですが、写真を撮る楽しさに加えて、こうしてすこしでも交流できる喜びを感じると、とてもうれしくなります。
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- 2013/08/04(日) 00:01:38|
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長いフライトもあと3時間ほど。フランクフルトももう近い。
乗客もようやく目を覚まし始めて、彼女たちは機内食の準備にかからねばならない。それまでのわずかな一時、キャビン・アテンダントの仕事について話を聞いた。

乗客のために窓のシェードが下ろされ、機内照明も最低限になっている条件では撮影は困難だ。
そんなとき最後席の、さらに後ろにある「バックヤード(?)」近くの小さな窓のシェードが開けられた。
そこで得られたチャンス。

長時間の立ち仕事。2時間ずつの交代の仮眠。狭い通路を繰り返し、サービスのために行き来しながら乗客の様子も観察する。気分を悪くしている人はいないか、むずがる幼児のためにしてあげられることはないか。

長時間狭い機内に押し込められた乗客を和ませ、快適な時間となるように、そして会社の経営を担う意味も持って物品販売もしなければならない。

機内の意思疎通も欠かせない。
私の「撮影」のお願いも、瞬時に他のクルーに伝えられた。

狭い空間に効率よく収納された機内食や飲みものなどなど。

優しく美しいだけでなく安全のためにはきっぱりと断固として乗客を制御しなければならない責任感。
「シートベルトをおしめください!」

座席上にある手荷物収納場所に乗客の重い荷物を押し上げ、その落下防止を確認する作業を「彼女たちの細い腕」が優美にこなしていく姿にも目を奪われることがしばしばだ。
決して、楽な仕事ではない。

「憧れで跳び込んだ仕事ですが、大変なことはたくさんあります。 でも、・・・。」
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- 2013/08/03(土) 00:04:02|
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初めて飛行機に乗った時に、「この人たちはすごい!」と思った。そして「美しい」と。
容姿、スタイルが美しいことは言わずもがなかもしれないが、動作・振る舞い、しぐさ・挙動の美しさに目を見張った。
そしてこの仕事がとても「ハード」なものだとも思った。
そのハードさを想像するからこそ、なお美しく働く彼女たちに惹かれた。
だから、それ以降,飛行機を利用するたび、色々な話を聞きたかったし、何よりこの人たちを美しく撮りたかった。
(⇔)

しかし、結論から言えば、彼女たちがせっかく与えてくれた機会を活かすことは私にはできなかった。
自分の「撮る者」としての立ち位置のあいまいさが災いしている。
(⇔)

制服を見れば、この方たちがどういう方なのかはお分かりになると思います。
ANAのキャビンアテンドですね。
(⇔)

短時間の国内飛行では慌ただしく、きびきびと働く彼女たちに声をかける様なチャンスもありませんでしたが、10時間を越える国際線のフライトでは、幸運にも少しばかりその機会を得ることができました。
(⇔)

憧れの職業でもあり、また「美しい」彼女たちを「隠し撮り」するような人も時にいるのだといいます。そういう不愉快な行為に対しては、「抑制した美しい言葉ときっぱりとした行動」で止めてもらうこともあるのだそうです。
(⇔)

私も今、自分の座席から撮っていますので、むしろ周囲の好奇の目が気になります。

そんな時に、「どうですか、いい写真はとれましたか? お役にたちましたか?」という彼女たちの配慮のある声掛けが助けとなる。
そこで、再び、三度、感心する。
ハードな仕事を美しく働く、そんなあなたたちを撮りたいという私の希望をかなえてくれた彼女たち。
(⇔)

敢えて舞台裏を、のぞかせていただいた。
(⇔)
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/08/02(金) 00:00:44|
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