上賀茂神社で節分の手作り市が開かれている頃、北山の「陶板名画の庭」でも手作り市が開かれていました。今日は手作り市の「はしご」です。
そこでこんなお二人に出会いました。
(⇔)

イラストのカードやデコレーションを施したグッズを販売していました。
今日は比較的暖かいとはいえ、コンクリートに直接腰を下ろすのは冷たいでしょうに、今日がデビューの日ゆえに準備が十分でなかったようです。
「いえ、大丈夫です。」という元気な声が返ってきました。さすがにお若い。

今日は、東寺の「がらくた市」もあります。お客さんもお店も分散したのでしょうか、ちょっとさみしいようです。でも日差しもあるし、厳しい冷たい風はありません。それが幸いです。

これまでも時々、手作り市デビューの方たちに出会いました。みなさんそれぞれの思いを持って緊張しながらの出店です。
それだけにお客さんが立ち寄ると、真剣な面持ちと、思わずの笑顔がこぼれます。

お客さんの質問に一生懸命答えています。
「宝塚には関心があるの? ベルバラなんて知ってる?!」なんて聞かれています。
どうやら「ベルバラ」は知らないようです。え~っ!? 知らないの!! 時代は変わったねぇ。
「頑張れ!!」と声をかけたくなります。



「ブログもしてますので、どうぞ!」 次につなげていきます。
関心を持ってくれたことだけでもとてもうれしいものだそうです。まして今日がデビューの日ですから。
この方は次の平安楽市にも出店だそうです。
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- 2013/02/28(木) 00:11:20|
- 雑貨・カード
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お二人は奈良に窯を持っています。
まだあまり大きな窯ではないので、大きなものは焼けないのだけれど・・・。

こうした明るい色彩のモノばかりではなく、渋いものも焼いておられるようで・・・。

「頑張っている人を写したくて撮っているんだけど・・・。」とお話しすると、快く笑顔を向けてくれました。

こうした方々の工房を訪ねて制作の様子を撮りたいなあとはおもうのですが・・・。

そうなると彦根にも、金沢にも、奈良にも、神戸にも・・・行かねばなりません。
楽しそうだけど、なあ。

テントの色かぶりが気になって、「じゃあ外に出ましょうか?!}と言ってくれたのですが、なんと反射の色もオレンジでした。まだまだ光が見えていません。

この方たちにもきっとまたお会いできることでしょう。
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- 2013/02/27(水) 00:00:38|
- 陶器
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二月三日の節分の日には吉田神社や壬生寺で伝統的な行事や芸能が行われますが、ここ上賀茂神社でも豆まきなどが行われます。
それに伴って、いつもの手作り市より規模は小さいですが、手作り市が開かれます。
店の並ぶ区域もいつもとは違って鳥居から本殿へのメインストリートです。
そんな中、春らしい明るい色彩の陶器を並べているテントがありました。
(⇔)

昨年独立して、窯を持ったお二人のテントです。まだ独立したてのほやほやです。
(⇔)

手作り市への出席率のよう私ですが、この方たちは記憶にありませんでした。

冬の寒々した色彩の中に見つけるこの晴れやかで明るい色彩は、お客さんを惹きつけます。
なかなか時機をとらえた制作ですね。
若い女性のお客さんにお買い上げいただいて、楽しい交流です。

お二人は同じ学校で学ばれたようですが、「これから頑張らなくっちゃ!!」という気持ちが言葉にも動きにも一杯あふれていました。

もう梅の季節ですね。
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- 2013/02/26(火) 00:04:22|
- 陶器
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この日の「一本木手作り市」は好天に恵まれ、午前中の雲の様子を見て「これは天気予報は当てにならんな。」なんて思って重装備で出かけてたとを、後悔させる春日でした。

この方はテントの下ですから、まだこうしてコートを着ていますが・・、後ろを行く人はコートを脱いでいます。私も厚手の防寒具が重くて、汗ばんで閉口しています。
少し前の「寒中見舞い」を「間もなく節分だというのに全国的に雪や風が・・・。」などと書き送ったのに、

ほら、北風より太陽です。


それにしても団塊の世代のダンディズムが横溢した方ですねぇ。
ブログ・アップのための写真を選別していて、この写真を落としきれなかったのは、この笑い顔はきっと学生時代にも見せていた笑顔ではないかなあなんて思ったからです。
何か青春が続いているなあと感じるのです。

私の写真も、遠く高校生時代にさかのぼる「青春のしっぽ」です。
私は結局、あの頃から一歩も前に進んでいないのかもしれないと・・・時に、ふと思います。
そして、あの頃思い描いていた希望を実現しようとする過程が、人生のすべてなのかもしれないなあとも・・・。
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- 2013/02/25(月) 00:02:31|
- 工芸
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「木の料理人」

銘木を張り合わせて独特な曲線を生み出し、髪止めを作るのです。
実は私は、この独特の曲線をもった木工製品を、以前から見てはいたのです。ですが、それがどのような用途のものか、即座には思いつかず、いつも店の前を素通りしてきたのです。
木肌の磨き抜かれた美しさにはひかれていたのですが、何かもうひとつすとんと心の落ちなかったのだと思います。
一枚目の写真の左の方に立っている女性が見えますか。実はその方は以前写真を撮らせていただいたかたで、アクセサリーを作っておられる方なのです。
中国から来ておられる方で、最近私はすっかり「追っかけ」になっているのです。
(⇔)

で、・・・「追っかけ」といったって、大変働き者の彼女は、私が行く先々の手作り市に、「雨にも負けず、風にも負けず」に出店されているので・・・いつもご挨拶するのですが、・・・。

きょうは、こちらのチョイワル紳士から「昭和〇〇年くらいの生まれか?」と実に的外れで心外な御質問をいただき、それを機会についつい打ち解けたお話をさせていただいたのです。

この方は京都ではちょっと何知られた会社を、故あって早期に退職され・・・お子さんの独立が期だと、ご本人がおっしゃっていました・・・、その後やってみたかった木工を始められ百貨店などにもよく招かれる、知る人ぞ知る著名な作家さんである。

どんな髪でも一本の髪止めでとめるという、そういう髪止めを工夫されるためにご本人も髪を伸ばしてきたのだそうな。
もともとの職場も時代の先端をいく所が多い分野のものであったためでしょう、なかなかのお洒落で、ダンディーです。

カメラにも大変お詳しい。だって、旧職場が〇〇〇ですからね。
私など「写真を撮って楽しんでいる。」なんて、それを知らずに話したものだから冷や汗一斗デス。
- 2013/02/24(日) 00:05:37|
- 装身具
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どんな仕事にも、「縁の下の力持ち」が存在する。
建築現場で足場をどんなに巧みに組み立てても、仲間から、安全で動きやすい足場だと評価されても、完成した建築には一切その仕事の痕跡はない。
そういう仕事がある。
この方の仕事もその最たるものだ。仕事の痕跡を残さない、そこにその仕事の見事さがある、そういう仕事だ。

この目がちらつくほど細かな小さな点の連続する模様の反物。
(⇔)

この模様の中に、模様の点が足りないところがあるのだそうだ。そこを探して点を補う。無論ただの点ではない。雲形定規のような点を細い筆先で書き込んでいくのだ。

別の反物ではやはり白い点が波紋のようにいくつもいくとみ重なる中で、大き過ぎる白い点を探して、補正していく。
「これが少し大きいんですよ。」と言われてぐっと目を凝らして、初めて、う~ン、そう言われてみれば・・という点に色をくわえて行く。
大きな版によって刷り込まれた模様だから、同じようなところが別の場所にもあるはずで、

この方のお仕事は「染色補正」ということなのだそうですが、シミ抜きもされている。
手描き友禅の方が、ちょっとうっかり染料を落としたとい場合にも、またパーティー会場で「赤ワインをこぼしてしまった」合でも、それを何もなかったようにしてしまう。
「ここは直しました。」とう証拠が残るようでは困るのだ。

手描き友禅の作家の描いた線や塗が「ちょっとボケてるなあ」という時にもそれをくっきり引き締める手入れもされる。
いわば業界の黒子だが、その技術に救われている人はずいぶんたくさんいるはずなのだ。
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- 2013/02/23(土) 00:02:12|
- 伝統工芸
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その道のキャリア45年だという、この方は金彩をされる。
今、金銀で描かれた波の模様を、金泥で「ぼかしを入れている。」

フィルムを張ってはみ出さないようにしている。
こうした職人の仕事を支える刷毛や筆などの道具の作り手もずいぶん減っているのだそうで、鹿などの動物の毛を刈る職人も「奈良のあの方が止めたから、・・・」もうそれができる方は片手の指さえ数えるのに余るのだそうだ。
(⇔)

私の中学時代の友人で、中学卒業以来定年までの45年間を勤め上げ、さらに嘱託として今日まで勤めているものがいる。
私などは、職場の枠に縛られる気づまりを我慢して、どうにかこうにか織の中に入っていたが、今はそこから解放された自由を満喫している。
40年を越えて一つの仕事に打ち込み続けるのは並大抵のことではなかろうと思う。

今でこそ・・・リストラが容赦なく吹き荒れるので、定年まで続けることも叶わず、「肩たたき」にあったり、退職強要の「おしこめ部屋」に淹れられるような、非道がまかり通っている時代で、企業そのものが5年後に存続する保証もないような時代だから・・・「手に職を持つ人はいいですね。定年がなくて。」なんて言う言葉もよく聞くが・・・。
お互い「よその家の庭は緑だ」ということで、・・・。

私企業のものが公務員の待遇が良すぎると言って、公務員の賃金カットや首切りの合唱に加わっているようでは、結局お互い負のスパイラルにおちこんでいくだけだと思う。好景気になってし企業の賃金が上がろうとするとき、「公務員を見よ、あんな賃金で我慢しているじゃないか。」と言われるのが落ちだ。
まあ、もっとも「安倍ノミックス」などという名前ばかり立派そうでも、なかみは体系にもなっていない互いに矛盾し、しかも、すでに失敗を重ねてきたやり方を「三つ」束ねたからといって好景気になるはずもなく・・・。
それにしても、高齢になっても自分の腕を伸ばそうという工夫が続けられる仕事はいい。
人間、社会とつながっていてこそだ。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/22(金) 00:03:36|
- 伝統工芸
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以前、あるギャラリーでグループ展をされているのを覗かせていただいたときに、絵だけではなくて釣りの竿を熱心に作られている方にお会いして、色々なお話を伺いました。その方の人柄の素晴らしさに触れて、こういう素敵な方にお会いできるのはなんて幸運なことだろうと、強く感じたことがあります。
人との出会いは楽しいものです。
工芸作家さんとご紹介すればよいのでしょうか。
私と同世代の方ですから、同じ時代の空気を吸い、同じ時代の病に心痛めてきたのではないかと推察するのです。

「男(ここは当然『人は』ですよね。)は40歳になったら自分の顔に責任を持て」と、俗に言われますが・・・。
西陣の職人さんたちを見ていても、顔に人生が現れているというのは、つくずく感じさせられます。
そういう意味でこの方のお顔も、これまでを物語っているのだろうと思います。

作家として「表現」活動をされてきているのですから、作品を通じて世の中と対峙してきているわけで、それだけ自身の矜持というものをもたれているのだろうと思います。
今回の展示も、正面から時代と向き合っておられます。
加えて、そうした世の中のあまり愉快でない部分との、不愉快な葛藤・軋轢も経験されてきているのではないかと推察するのです。
そういう事をくぐりぬけて、こういう表情にたどり着くとしたら、やはり敬意を持ってお付き合いするに足るのだろうと思います。

私の顔はどうなっているのだろうか。一度まじめに眺めてみなければいけません。
たとえ気に入らなくてもそれは私の顔ですから。
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- 2013/02/21(木) 00:02:04|
- 人物
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昼食時の忙しい時間帯を過ぎていますから、次の段取りをしているのでしょうか。

「下ごしらえ」という過程にも興味があります。クリームを泡立てたり、マヨネーズを作ったりするような地味で、結構筋肉的にも大変な仕事を、「下ごしらえ」としてすることが料理の大切な部分です。
そういう仕事をするときの姿を見てみたいですね。

私のよく行く洋食店のマスターは、フルマラソンをしようと、富士山登山マラソンをしようと、翌日のための仕込みをきっちりしてからでないと帰宅しません。
彼の料理の安定したおいしさには定評があります。
職人たちの仕事にはそういう表に出ない「いい仕事してるね」があります。

物作りの人の写真を撮りたくなるゆえんでもあります。
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- 2013/02/20(水) 00:05:07|
- お店
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コック、シェフ、料理人・・・・・・。
TVでは料理番組や食べ物関連の番組が実に多い。美味しい料理は多くの人を惹きつけるようです。
巧みな技で食通をうならせる料理人も魅力でしょうが、私たちの手の届く所で、幸福を味あわせてくれるコックたちに出会いたいものです。
先日、家族で食事をしましたが、とてもおいしくて満足しました。残念ながらバーの方の利用はできませんでしたから、近々どなたかと一緒に食事をし、バーでの一時を過ごしたいものだと思います。
お客さんと向き合って料理をする形式です。
この左手に客用のいすが並びます。分厚いステーキなどが目の前で焼かれてカットされるのでしょうね。
(⇔)

働く場所でこそ生き生きとできなければ、人生の大半の失うことになります。
労働は労苦であって、賃金はその労苦の対価だというのは、A・スミスの考えです。人類が生存するためには、半面はそうであらざるを得ないかもしれません。が、全面的にそうなってはいけないのだと私は思っています。
働く人は、「企業の利潤追求の『人材』」であってはならないのだと思うのです。
働くときにも自分の主人公でいられる働き方ができないとすれば、なぜそうならないのかを考えねばなりませ
ん。
給料をもらっているのだから、雇われているのだから「無理偏にげんこつ」にも耐えねばならない・・というのは、そういう世の中の仕組みが間違っていると大声で言うべきだと思います、・・・。日本にはびこるブラック企業の存在。案外有名な大企業や時代の開拓者のような新規産業がそうしたブラック企業と大差がないところに問題があると思います。
というようなことは、またの機会に議論するとして・・・。
ここのスタッフの笑顔は実に印象的です。
(⇔)

本来であれば、まさ腕をふるうその瞬間を撮りたいところなのですが、そういうわけにもいかないのです。
何故って?! その時にはお客さんが一杯おられて、そういう時に私などがカメラを持てウロチョロするわけにはいかないからです。
スタッフの足手まといになり、お邪魔虫なのと同時に、お客さんもせっかくよい雰囲気で食事を楽しんでいるのに、視野の中にカメラのレンズが入ってきては落ち着きません。
(⇔)

時々スタッフが自分たちの「楽屋話」に夢中で客を忘れているような店がありますが、このお二人の笑顔はそういうものではありません。スタッフ同士の「呼吸」と言ったものでしょうか。
(もっとも、この時の場合は私のレンズが「こっちを見てるぞ!」ということだったのかもしれませんが。)

常に客席のお客さんや、客席の方にいるフロアスタッフからのサインに気を配っているように感じられました。
仕事に取り組んでいるときの集中した真剣な顔はいいものです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/19(火) 00:04:14|
- お店
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この方はちょうど受付当番の交代時期だったようで、あわただしく撮らせていただきましたが、私自身も、ちょっと長居をし過ぎて、次の約束の時刻が迫っていました。

交代の人が来ました。
この人はタイの旅行で撮った写真を展示されていました。本当に数日前に帰ってきての展示だそうで、他の人のようにパネルにはできなかったのです。

僧侶や、路上に横たわっている人を撮っていましたので、どんなふうに話しかけて撮ったんだろうということが興味深くて、おおいそぎではなしをききました。残念ながら写す方に夢中になって肝心のことをちゃんと聞けませんでしたが。

先進国の人間が、途上国に行くと、実に粗略・横柄に「人」の写真を撮るのをよく見かけるからです。
自分の本国では、本人の許しなく、その人が特定されるような写真を撮って公表しないということを知っていても、外国に行くと、とたんに人を風景にしてしまうのです。
もっとも国内でも、色々なブログを見ていると、無造作に人を撮り、そのまま公開してしまっているのをたまに見かけます。・・・最近のあまりに神経質な傾向については、私は別に考えもありますが、社会一般に人のプライバシーが危うい傾向にあることもまた事実で、そういう流れの中で、人が警戒心を持って自分を守ろうということにも共感する点があります。

人が人に興味関心を持つことは当然のことです。人のあり方に共感をもって、何らかの関係・交流をしたいと思うのも自然だと思います。
ですから、人に敬意や好意をもって、近づくのも当然だと思います。
私は写真に撮りたいと思うのもその一つだと思っています。
しかし、そこにはお互いが心地よくその関係を受け入れることができる環境が必要です。
写真愛好家自身がその環境を壊してはいないだろうかと、心配する昨今です。
大切な文化です。お互いが自覚的になりたいものだと思います。自戒を込めて。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/18(月) 00:09:09|
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祖父母の写真を展示されていました。
人を撮ったものがあると一層興味が引かれます。
受付にいた当番の学生がその作者でした。

この大学の写真部では4年間通じてモノクロ写真を中心に取り組んでいるそうです。フィルムで撮って自分で焼く。
他の大学では1回生はモノクロでその後は自由≒カラーが増えるのが一般的です。
ですからただ撮るだけでなく「焼く」ところにもこだわりを感じる写真が多いです。
(⇔)

大学によってそれぞれ取り組みの空気が違うようです。
スナップ中心の大学もあれば、プリントしたものをピンやテープでとめるだけの展示をする大学もあります。
この人たちは、パネル作りも自分たちでしているようです。

作品を見ていると、どの作者とも話してみたくなります。

私自身は貧乏学生でかろうじて食べていたものですから、フィルムや現像にお金を回すことができませんでした。カメラは大切に持っていても、ほとんど取り出すことがなかった、そんな昔を思い出します。
(⇔)
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/17(日) 00:04:33|
- 未分類
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この時期は、新入生を決める入試シーズンでもあり、また卒業シーズンでもある。
大学の4回生は就職や進学を決め、また決めかねながらも巣立っていく時期だ。4回生の姿はこもごもです。(高校生や大学生が本人の努力にもかかわらず就職できないことがもう長年続いている。これを自己責任でかたずけるとしたらば、その社会の仕組みは病んでいると私は思う。)
さて、それぞれのサークルでも卒業生の最後の取り組みが進行してきている。
大学写真部の卒業生展でお会いした人たちです。
(⇔)

同じ写真を楽しむものとして、作品を見せてもらって話がはずみます。

学生らしい思いや工夫が込められた写真は、どれ一つとっても、そこから読み取りたいものを感じます。
この大学の写真部は、この4回生のモノと同じように、昨年見せてもらった下級生のものも真面目な姿勢を感じて好ましかったし、「大学に入ってから撮り始めたんです。」という言葉が信じられないような光る作品もありました。

挑戦的な力動感という点では、どの大学も弱い感じがするし、社会性の乏しさも感じます。
しかし、その一方で、自分に根差した感性を大切にし、いたずらなアジテーションがみられません。
この方は、なかなかお茶目な面をもったかたで、こんなこともしてくれました。
シャッターを切るたびに、画面で確認できるデジタルカメラでは、モデルも一緒に画面を見て次第に乗ってくることがあります。撮る方も撮られる方も楽しさが増してきます。

自分を鏡に映して撮った作品ですが、両手をカメラに添えていない不安定さや、片方の目がはっきりと前を見つめる真摯で素直な視線。そして白いシャツや背景のハイキーな調子が、青年のとしての彼女の心情を伝えているように感じられました。

友人とのやり取りに、今日こうして卒業生展に作品を展示できた充実感から来るのだろう愉快さを感じました。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/02/16(土) 00:02:34|
- 未分類
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ツーショットです。いい感じでしょ?!
(⇔)

様々にデザインされた匙が並んでいますが、音符や四分休符がないのがちょっと不思議でした。すぐに思いつくだろうと思ったからです。そのことを指摘してみると、試みての結果、作ってない様子でした。何か、うまくない理由があったのでしょうね。
(⇔)

一本3000円を超す小匙もあります。材料費や手間から言えば、さもありなんと思いました。
そういうのを求められる方もあるんですよ。それにそういうものも作っている、作れるということを知っても頂きたいですし、売れなくても作って並べるんですともおっしゃっていた。職人としての自負心、誇りの象徴なのかもしれません。

ふと気付いたんですが、先ほどのお客さんの上着が緑、お二人の上着が黄色と赤。まるでピーマンみたいだななんて・・・。
いえ、二人の色の好みが微妙にマッチしていて、感じがいいなあと思ったもので。

とても実用にこだわったものと作られるかと思えば、デザインに凝っていたり。
奥さんは一段と「小匙」を作られていました。匙の薄さに奥さんの細やかなこだわりを感じました。

お二人が同じ分野の制作をする。案外珍しいのかもしれません。響きあってよりよいモノを作られるように期待しています。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/15(金) 00:03:38|
- 工芸
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鴨川の両岸には学校が多い。中学、高校そして大学。
それらの生徒や学生がよく楽器の練習をしている。ことに大学生が練習場所を求めて鴨川に来る。

この時は北山も比叡山も白い化粧していました。
それを背景にトロンボーンの練習をしている風景は絵になりそうです。
(⇔)

しかし、ここでいつも私が頭な中で繰り返している「チャンスの後頭部は禿げている」の声に従えない、私の悪い癖が出てしまいました。
長年培ってきてしまった自分の性格はなかなか修正が利かないようです。
(⇔)

もう太陽は東の空に高くなってきています。京都の雪がそれほど長く、じっとしているわけはありません。

彼の周囲を逡巡しているうちに、いつの間にか雪は消えてしまっています。その間に1時間も2時間もたったわけではありません。でも自然の写真を撮っておれる方々が経験するように、「5分がカギ!!」だったりするのです。
・・・ある素敵な若い女性に写真を撮らせていただくことをお願いしてOKしてもらい、では都合がついたら連絡をくださいなんて言っているうちに、その方のその時の空気がいつの間にか消えてしまっていたり、大人と少女のバランスが変わってしまっていたりするのです・・・・
この方は、学生で、色々な大学の学生で構成されたオーケストラの一員なんだそうです。今日はある場所で「合同で練習しているのだけれど、今ちょうど出番がなくて、ここでパート練習をしているんです。」とのこと。

私などは、他学部の学生との交流もできないくらいの、アカンタレでしたから、こうしてた他学生との日常的な交流なんて到底考えられませんでした。羨ましいですね。
第一情報が違います。
(⇔)

学生時代を満喫してください!!
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/14(木) 10:43:52|
- 音楽
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箸と木製のスプーンを・・・それだけ?!を並べているのです。 スプーンを「小匙」と言っているところが好ましい。
(⇔)

素材となる木の板を並べているが、なかなか高価になるので・というものもある。
漆は、うるさくならない程度に抑えられている。

家具の制作を志して、学んできたのだが、工房の設備の制約でこうした物の制作をはじめ、やがてむしろ「箸と小匙」の魅力のどっぷり漬かり始めたようです。

ずいぶんいろいろにデザインした「小匙」が並んでいます。
「匙」の中には、瓶詰めのジャムやマーマレードなどを、綺麗に掻きだせるようにうまく形状を工夫したものがありました。
う~ン、確かにビンの底の隅に残ったジャムをすくいだせないで何度も何度もスプーンを掻きまわした経験があります。そして結局、悔しいことに底に残ってしまうのです。 それを見事にきれいに掻き出せたら気もちがいいでしょうねえ。しかも素材が木ですから、ガラスの瓶へのあたりも柔らかで気持ちがいいことでしょう。
そういうことを意識して作られています。

奈良県からの出店です。名刺に「箸と小匙」と書きいれてありますから、「箸と小匙だけの」と書いても決して失礼なことはないのでして、そこにこの方と奥さんの自負があるのです。

そうです、奥さんもまた木工をされるのです。お二人の出会いが長野県の工芸を教える学校だということで、同じように元来は家具製作をめざしておられたのです。
「ツーショットで・・」と声をおかけしたら・・・。
彼は照れて、奥さんは髪を直そうとされる。男性と女性の反応の違いですね。
(⇔)
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/14(木) 00:31:28|
- 工芸
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彼の親切と、同好の士の共感から「一緒に写真を撮りましょう。」ということになって・・・。
(⇔)

そこに私も便乗。
(⇔)

写真のポストカードを販売している方は他にもおられますし、作品的にはかなりおじょうずな方が多いです。
でもここで、この場で撮りますよ、というのは少ないですね。しかも、デジタルカメラにPCとプリンターを組み合わせれば、この場で写真を渡すことも可能なのに、そうするのではなくて、かえってフィルム写真で「手焼きして、後ほどお送りします。」というのは、実にスピーディーでなくて、面白い。

時間もかかるし面倒だ。
ファーストフードからスローフードへ・・・。そういう流れと一脈通じる。

人が何を求め、時代がどこに向かっているのか。サービスというのはどういうことなのか。
案外彼にはよく分かっているのかも知れない。

テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/13(水) 00:02:59|
- 雑貨・カード
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カテゴリーが「雑貨・カード」というのも変ですが。
この方は「人物を撮っています。」 手作り市で「あなたの写真を撮ります。」を掲げています。
そしてご自分の作品をポストカードにして販売もされています。

ご自分で「手焼き」されています。そして無論カメラはフィルムカメラ。それも私などにはとても手の届かないカメラです。

正直言って、「そうか、こういう写真が売れるのか。」と意外な感じもします。やはり若い方の感性に合うのでしょうか。
手作り市に来た記念に写真撮影を!! というコンセプトも、私にはちょっと思い浮かびにくい。

まあ、ここは上賀茂神社ですから、旅行の記念もあるでしょうし、また彼は平安楽市にも出店していますが、そこは平安神宮がありますから、需要はあるのでしょう。
(⇔)

台湾からの若い女性のお客さん。お二人ともニコンのフィルムカメラを首からぶら下げていました。なかなかよいカメラによいレンズをつけておられました。
日本のカメラ愛好家が、やたらとスペックに関心をもって、何をどう撮るかより、機械の性能にツバキを飛ばしているときに、途上国の若者がかつての日本の技術者が磨きあげたフィルカメラとレンズを楽しんでいる、というのもなんだか皮肉な感じです。

お互いのやり取りは英語です。
写真を買ってもらったお礼にパラソルにぶら下げてあった「照るてる坊主」をプレゼント。
二つももらえるんですかと、大喜びです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/12(火) 00:09:52|
- 雑貨・カード
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出店は奥さんとご一緒です。
(⇔)

近くで撮るとカメラを意識されますから、たまたま店の前が通路の分岐点になっていて空間がありましたので、望遠レンズに替えて、遠目から撮っています。
このところ50ミリを意識的に使って撮るようにしていました。建物の中ではF1.4が心強いですしね。 ですからこのレンズを使うのは久しぶりです。今日はたまたまなんとなく心が動いてリュックに入れてきました。なにしろ重いレンズですから、背負ってくるには覚悟が必要なんです。
(⇔)

ファインダーを覗いた時、家に帰ってモニターに映し出してみて、このミノルタのレンズの実力に改めて驚いています。
ネットのどこかの誰かの文章に「α使いの人はけちでチープだ。」という趣旨のことが書いてありましたが、こんな素敵な中古レンズを活かせるのに、何で高価な新しいレンズを買う必要がありましょうか。

この方がいい表情をされるので、

ズーム機能を生かしてみました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/11(月) 00:04:45|
- 服飾
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この方は「今は帽子を作る方に傾いているかな?」という。
(⇔)

元来は服を作っておられるのですが、ふとした機会から帽子作りを初めて「こんな風に帽子が増えてしまいました。」
(写真には帽子の展示が写されていませんが。)
この方のかぶっている帽子もなかなか粋ですね。

私も最近では、暑さ寒さに対する対策として、自転車に乗る時には帽子をかぶっていますが、どうも似合わないようで、帽子が苦手です。
それでも今は娘がクリスマスにプレゼントしてくれた黒のキャップをかぶっています。

北陸から来て出店をされています。
「寒い大雪から脱出つしてきているんですね。
「ええ、でも京都も寒いですよ。

主に日本海側の町を回っているようですが、
「浜松にも出掛けることがあるんですよ。年に一度の催しが浜名湖の近くであるんです。」
わたしはその浜松の隣の磐田市出身ですから、その話を聞いただけでなんとなく親しみを感じてしまいます。

京都の手作り市への出店は、これまで少なかったようです。
男性向けも女性向けも服をつくっているようです。
「服よりも帽子の方が縫い合わせるパーツが多くなるんです。それも楽しくて・・、とおっしゃいます。
- 2013/02/10(日) 00:02:33|
- 服飾
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毎月の25日に開かれる天神さんの露店市。
私も時々、出かける。骨董や古着など、ときにへ~っと驚くようなものがある。
我が家にはこんなものがあります。

この茶棚を作られたのが天神さんでお会いした北川さんです。(ちなみに活花は我が家の小4の子が活けたものです。小4の子とかみさんの名誉のために)
ちょっといろいろ乗りすぎていますが、何しろ我が家には床の間がないもので。一時的に他から引っ越してきているものも乗っかっています。

北川さんは元来、建具職人です。お父さんに鍛えられて「仕事一本やり」の根っからの職人さんです。

よく外国からのお客さんが店を覗きますし、日本人より深い興味をもって見ているようです。

彦根に工場をもって仕事をしておられますが、天神さんや弘法さんの市に出して、全国から訪れた方たちからの注文に応えておられます。
画家が「額を作ってくれ」と言ってきたり、「今度建てた家の建具は皆任せるからよろしく」と言われて寸法をとりにいったら、大変なお屋敷だったとか、色々な経験をお話してくらました。
寒い日でしたので、「まあ奥に入ってコーヒーでも・・・。」と、奥さんと一緒に勧めてくれました。
奥さんの話では、地元に戻るととにかく朝から晩まで仕事に熱中する方だそうで、「仕事が趣味みたいな方なんですね。」とお尋ねすると、笑顔でうなづいておられました。

正月も、「昔、父親から『正月は15日まで仕事はするな。たとえ板が倒れても直すな。』と言われたが、自分は正月3日から仕事をしている。」とおっしゃっていました。
とにかく木材の美しさを実に率直に活かされていて、肌合いが何とも言えないのです。
いつもつい立てが数本並べられるのですが、どれも欲しくなってしまうような作りの精妙さがあり、と言って大仰ささや離れ業で脅かすようなところがなくて、実に落ち着かせるのです。

この日、残念なことにカメラのAFが迷いがちだったことと、私の目が妙に不確かだったこととがあいまって・・・最近少々PCのモニタの前に座りすぎなんです・・・・、少しもよい写真が撮れませんでした。

よい写真が撮れなかった事情を備忘録として書いておくと、
1) 北川さんの話に夢中になって、話の距離に囚われて自分の撮影の距離が保てなかった。
2) 北川さんの写真は彦根の工房をお訪ねして撮らせてもらおうと決めていましたが、そこでの写真に比べて「今日はあまりいいモノになるまい。」と撮る側の勝手な思い込みで、失礼な心の姿勢のまま撮ったことにあったように思いました。
大いに反省しなければなりません。

長い話のあとで私の写真の話になりました。
「あれこれ考えずにとにかく個展をやれ。」と強く背中を押されました。そこには職人の潔い覚悟のようなものを感じましたし、修行のあり方を教えられた気がしました。

この日かつての同僚で私と同じ年の友人が亡くなって、葬式がありました。
別に撮影の約束が以前からあったので、出かけてきたのですが、やはりちょっと心ここにあらずという面が幾分あったようです。
あまりに早い人生の終えんでした。実は私ごとですが義兄もまた同じ年頃で逝きました。
「生きている」ということについてちょっとまじめに考える日でした。
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- 2013/02/09(土) 00:02:16|
- 工芸
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私は回転寿司をよく利用します。なぜかというと、お寿司が好きだということもありますが、回転ずしの店では、お店に入れば、間髪をいれずに食べ始めることができ、黙って食べ、黙って支払いを終えて店を出ることができるからです。つまり、人と話さずに食事を終えられるからです。人見知りなんです。
と、私の話はどうでもよいとして、・・・・。
(⇔)

今日はさすがに「初天神」です。お客さんが増えてきました。これから忙しくなりそうです。
饅頭は「7分ぐらい蒸すんですよ。」

こうしてせいろに手を置いて待っている姿はまるでずっと中の蒸しあがりの様子をうかがい温度を測っているようです。
もう、天神さんに梅が香るのも間もなくですね。
(⇔)


「朝、自転車でこの店の前を走って行かれたでしょ?! だから帰りにはきっと寄ってくれるんじゃないかと思ってたんですよ。」とこちらの行動はお店の中からお見通し。
さて、蒸しあがったかな。

これから最も寒い時期を迎えますが、天神さんの梅の枝先は、既に、わずかに赤みを帯び蕾の割れ目からはかすかに赤い色が覗いています。春の準備が進んでいます。
(⇔)

梅の時節になればまた天神さんは全国からの人出でにぎわいます。
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- 2013/02/08(金) 00:02:21|
- お店
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毎月25日は「北野さん」です。
北野天満宮に骨董屋タコ焼きなどの露店がたくさん出て賑わいます。
1月25日は「初天神」、2月25日は「梅」が楽しめます。
その天神さんの門前に「舩屋秋月」という和菓子屋があります。私はこの店の「酒まん」が好きで時々店に立ち寄ります。
室町時代、室町幕府が「酒役」という税を課したほど京都の造り酒屋は裕福だったのですが、その造り酒屋の「麹座」がこの天神さんの周囲にありました。
その酒造りにちなんだ饅頭が「酒まん」だというのです。
素朴で単純ですが、田舎っぽくない洗練した風味のある饅頭です。
その店でいつも親切に応対してくれる方です。
このお店の一番の売りは「わらしべ長者」です。これも確かに美味しいんですが、私のより好きなのは・・。
実は前日の夕方に、いつものように「酒まん、ください。」と立ち寄ったのです。
私が入店すれば、お店の方はもぅ「酒まん」に歩みよるくらい、いつものことなんです。

で、そこで色々話が弾んで「じゃあ明日の天神さんの時にカメラをもってあなたを撮りにくるよ。」ということに決したのです。
翌日、早速お店を訪ねて撮り始めたのですが、今日は店先で「酒まん」をせいろで蒸す実演をするよね。
そこを撮りたいんだけど、ということで引っ張りだしました。
別のスタッフが実演の準備をしていたのですが、申し訳ないけど、押しのけて・・・。
日が差してきたとはいえ冷たい京都の空気です。湯気がもうもうと立ち上ります。
(⇔)

以前はこの店のすぐ近くに工場があったのですが、今では右京の福王子に本社・工場が引っ越してしまいました。
ですからスタッフが減らされて話し相手が少なくて・・・・。

実はこの実演で蒸かした饅頭は「熱くてすぐには食べられないし、箱に詰めると蒸されて柔らかくなりすぎるので、」これは売り物ではないんだそうです。

その蒸かしたものがほしいとお客さんには言われることがよくあるんですけど・・・。
分かりますねぇ。この湯気に蒸されていたら美味しそうですもん。それに寒い時にはなおさらです。
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- 2013/02/07(木) 00:02:37|
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古書店 と 古本屋 では、ずいぶん響きが違うように思います。
ご主人のぐるりをすっかり取り囲んだ書物には「寛政」や「天保」の文字が見えます。

池大雅、葛飾北斎などの名前もさることながら、お茶、書、兜や織物などなどありとあらゆる分野の古書があります。

最近発行された本で「読んじゃったから買って。」と持ちこまれた様な本はありません。

京都には大学もあればお寺の本山もたくさんありますし、お茶の家元も表や裏などがあります。
ですから「ある宗派に関するものばかりを扱っても商売が成り立」つらしい。
ですが、こちらは相当守備範囲が広い。ずいぶんの勉強が必要だろうと思うし、古書店の主人ともなれば十分に知識人の一角を占めておられると思う。

実際お話をうかがっていても面白いこと限りない。
「またぜひおいでください。」などと名刺をいただいたりすると、つい調子に乗って幾度もお邪魔してしまいそうだ。

このお店の建物についても色々興味深いことを教えていただいたが、どうぞ実際に足を運んでご覧になることをお勧めします。その際に、入り口の戸にはめられた大きなガラスにも是非目を止めていただきたい。

やっぱり京都は奥が深い!!
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- 2013/02/06(水) 00:05:53|
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寺町御池を下がるとすぐに目に飛び込んでくるのが竹苞書楼の重厚で古びた建物です。
「寛延年間創業。天明、元治の大火により店鋪消失。現在の建物はその直後に再建した江戸時代の建物です。文人、学者に支えられ、竹苞書楼は生きてきました。
文化サロン的存在として過去、現在、未来の橋渡しを─―。」HPからの引用です。
「この前の火事で一旦全部焼けまして、5代目の話によると、その時に多くの文人の手によって支えられて再建されたそうです。」と七代目店主の佐々木惣四郎さんのお話です。
この前の火事というのが江戸晩期の元治元年の蛤御門の変の際に起こった、当時の上京・下京の大半が焼失した大火、世にいう「どんどん焼け」のことです。
寺町でも、別格のたたずまいをもつ古書店です。
京都に観光にきた方でも寺町を歩いた方はきっと目を留めたに違いありません。
(⇔)

創業が18世紀の第1四半期だといいますから、300年ほどの歴史をもっています。
先ほども書きましたがご当主は七代目だそうです。
(⇔)

作りが江戸時代晩期ですから、様々な取材を受けたり、建築関係の専門家が訪れたりするそうです。

「建物の写真を撮りたいいう人はよくおられますが、私を撮りたいという人はこれで二人目ですなあ。」ということです。
以前、若い方が来て、職種別に人の写真を撮っているので、撮らせてくれといってきたということです。
ふ~むj、その方にお会いしたいなあ。どうやら写真の専門家になられているようだということですが。

店先で声を掛けさせていただいて、色々お話を伺いました。その時にカメラを持ち出せばよかったのですが、歴史的な話も嫌いではないのでついつい・・・。

息子さんが「あとを継いでくれると言ってくれて・・・」八代目になるんだそうです。佐々木惣四郎を継ぐわけです。
歌舞伎などの家と同じですね。

名刺をいただきました。住所が「京都市中京区寺町通姉小路上る下本能寺前町」というのですから、まさに町中の町中です。
それにしても仕事が人を作ったという言葉がそのままあてはまるような悠揚迫らぬお人柄です。
- 2013/02/05(火) 00:06:19|
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同行している若い女性の友人は、道路の端で耳を傾けて佇んでいる。

写真を撮るときの恰好は必ずしもいいものではなかったりする。下から除き込んだり手すりに登ったり。
(⇔)

いい加減に他人の目を気にしない境地に至りたいものだが、これがなかなかそうはいかないから人間をやっているのは難しい。
今は演奏している彼が演奏に集中していてくれるからいいようなものだが、撮る方に変な「いいかっこしいい」や「照れ」があるとたちまち、撮られる側に伝わって、気持ちが「まじ」でなくなってしまう。

ファインダーを覗けば「身心脱落」と行きたいものだが、除夜の鐘をたたき損ねたせいか「煩悩の権化」を「巳」のようには脱皮することができない。


俗人蒼樹今日も行く。
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- 2013/02/04(月) 00:02:14|
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もう夜も9時半を回って、そろそろ帰らなくてはと三条大橋を渡っていると、ギターに合わせて歌う声が風に乗って、人ごみの向こうから聞こえてくる。歌う人の姿はなかなか見えない。

一緒にいた若い友人が「撮らせてもらったら?!」と背中を押してくれたので近づいてみる。
思わず襟を立てて合わせたくなるような寒風の吹く橋の上。せめて擬宝珠が風除けになっているのか?

聞けばほぼ毎日この辺りでこうして歌っているのだとか。

最近の若い男性歌手は、多くが女性も叶わないくらい高い声の人が多い。世は「高い声時代」だ。
(⇔)

3000ヘルツが人の耳に心地いいらしい。

撮影を申し出ると、「じゃあ、歌います。」といって再び歌ってくれた。
ストロボを使わないで、こんな風にとれるのは実にありがたい。
高感度性能が低いといわれるα900ですらこれだもの・・・。
ところで、ソニーが 「サイバーショット DSC-RX1」などと言って随分と高額なカメラを出した。このRX1では高感度特性を向上させたといいながら、それならあまり活躍の場のないはずのおもちゃのようなストロボをつけて、カメラブレも防ぐことのできるファインダーを省いている。カメラの背中を眺めていろなんて、私にはこのカメラの作り手の意図がよく分からないのです。
(まるで『デフレが続いてきているから生活保護世帯への給付を減らします。と、そういったその内閣がこれからはインフレ・ターゲットを2%に定めます』と言っているのと同じように聞こえる。
それとは別に、ターゲットを決めたからと言って思うようにインフレ率をコントロールできるなんて、どうして言えるんだろう。それができるならばデフレ率だって人為的にコントロールできたはずなのに。
「目標は2%だったけど、4%、5%になってしまいました。うまくいかないものですね。」なんて言いながら実はそれが目的だったりするんだから恐ろし。)
閑話休題
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/03(日) 00:03:26|
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Fortune Gardenの正面外観です。
「丸に十の字」が見えますね。 薩摩の島津氏から使うことを許された紋章です。

男性スタッフのうち、バーを担当する方です。このコーナーはスタンドバーですが、レストランの座席の方でもお酒をいただくことができるそうです。 翌日2:00までの営業とか。うれしいですね。落ち着いた雰囲気で呑める場所を探していたのです。

ホテルのバーなどは雰囲気が良くて客層も悪くないのですが、23:00には大方閉店ですからね。

最近は何かと「イケメン」が話題になりますが、この方もかなりの男前です。

これを撮らせていただいた時にはまだ外は光があったのですが、少し夜のムードも加味してなどと腕を自覚しないで撮ったので、どうもいけません。
格闘している割には・・・ブツブツブツ・・・です。

こういう場所でも撮る経験を積ませていただくしかないですね。

ここのスタッフはどなたもとても気持ちのいい応対をされるので、甘えて撮らせていただいていますが、奥のお客さんがカメラに気付いていますので、できるだけ撮っている方向が分かるような角度になります。
つまりそちらは写していませんよ・・という。

拳銃を人に向けていないことを示すために銃口を上などに向けますよね。
カメラもまた意識的にレンズを上に向けたり床に向けてたしなければなりません。こういうサービス業の場所ではお客さんに不快な印象を与えてはいけませんからね。

今度は、飲みながらバーの向こうとこちらではやり取りしながら撮りたいものです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/02(土) 00:01:12|
- お店
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Fortune Garden の正面外観、その2です。

昨日の受付スタッフの女性に、撮らせていただくことをお願いしてありましたのでお店に伺うと、ローテンションの関係で出勤が遅いとのことでした。その時におられた方がこの方です。で、事情をお話しましたら、この方も快く撮影を許してくれました。
(⇔)

お客さんが見えた時に見せる表情や応対の様子を撮りたいのですが、そうなるとお客さんが画面に入ります。背中や腕などだけを入れて撮ろうとは思うのですが、いいチャンスが巡ってきません。
(⇔)

で、「普段通りでいいですから。」などといいながらこの方の笑顔を撮っています。電話のこちら側の笑顔は声の笑顔になって相手に伝わります。
お客さんに予約確認の電話です。話の内容が耳に入らないように注意します。
(⇔)

私がこれまで経験してきた職場にはこれくらいの若い女性スタッフはとても少なかったですから、何か新鮮な感じがします。

建物の少しいかつい表情や店内の落ち着いたしかし重厚な雰囲気の中でこうした笑顔に出会うと一挙に親しみが湧きくつろぎの気持ちが湧きます。このレストランのテーブルで食事をするときの心地よさが想像できます。

予約を記録した綴りなど様々なものに目を落として仕事をされていますので、写真も目を伏せているものが多くなっています。
「いつもの仕事をしている感じで・・・。」とお願いしているものですから。

(⇔)

おや?!今度はそとからの予約電話のようです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/02/01(金) 00:05:20|
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