単純だけれど、中国に行き日本への留学生とわずかばかりかかわったことで、来日している外国人、なかんずく中国の人たちに対して、とても親近感が湧く。
京都には観光を含めてたくさんの外国人がいる。街中で額を集めて地図を見ている数人の人、東寺や北野天満宮の「市」を歩く人、近所の大学で学ぶ人たちなどなど。そういう人たちにはつい声をかけたくなる。
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今日は百万遍知恩寺の手作り市です。
朝は肌寒かったのですが、正午前は気温も上がり日差しもかなりきつく感じました。大変な人ゴミです。おなじみの方に出会っても立ち止まってお話しすることが難しいくらいです。ましてや写真を撮るなどということは。立ち止ってカメラを構えることができません。

商品の数といい、その色合いの派手なことといい、ちょっと違った雰囲気を感じました。
通路の通り具合で、たまたま幾分人の流れが緩やかになるその場所は、ちょうど張り出した松の枝の下でもあり、誂え向きの影を落としていました。
「この場所はラッキーでしたね。パラソルもテントもなしではこの日差しはきついですよ。」と声をかけると「私は日本語がよくわかりません。」という返事です。
「どちらから来られたのですか。」・・・ここで「Where are you from?」と尋ねてよいかどうか、その顔立ちからは即断できませんでしたので、日本語です。

「中国です。日本語は少し学びましたが、まだよくできません。」と言われますが、なかなかどうして。
カメラを向けられると「心が静かではありません。ピースしてなら撮られることができます。」
「(いつの間にか撮ると)私、知らないから大丈夫です。知ると固くなります。」

そこで、「一周してきて、あなたの気づかないうちに撮りますがそれでいいですか?」
「はい。」
気づかれないうちに撮るために望遠で撮ります。すると、私の撮り方は、若い女性を盗み撮りしているかのようです。
どうも落ち着きません。盗み撮りをはびこらせたくもありませんから、どうも具合が悪いです。
そこでこういう場合、お願いする方とのお話はカメラを目の前に出して少々大きな声で周囲に聞こえるようにします。通りすがりの人にまで事情が伝わるわけじゃありませんが、向こう三軒両隣の出店者にはなんとなく知ってもらいます。係の人に「不審者」として通報されても困りますからね。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/11/01(木) 00:22:37|
- 装身具
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