遊歩道完全独占状態です。日によっては一人二人の人と行き違います。私は・・中国的ではないかもしれませんが・・できるだけ笑顔で会釈をするようにしています。
今のところ怪訝そうな顔をして通り過ぎていく人が多いのですが、にっこりとほほ笑みを返してくれる人もいます。

町中に花が植えられています。こんな自動車ばかりが通るような道にも花いっぱいです。

日本語をしゃべりさえしなければ中国人と(私とは)区別がつかないでしょ?!と若い友人たちに言うと、「一目でわかりますよ。とても違います。」という口ぐちの反応です。
蒼樹さんの「服装はおしゃれで決まっています。中国人の服装はダサいです。蒼樹さんの年齢でジーンズをはく人は少ないです。顔も中国人とはとても違います。知的に見えます。」などといろいろ喜ばせてくれる。中国の青年はどこまでも年長者に細やかな気遣いをしてくれる。このまま中国にいようかなぁ?!
「蒼樹さんの年齢で、あまり外を出歩く人はいません。それで珍しいんじゃないですか。」 あっ?!そうなんだ。

決してきれいとは言えないこの川でも魚を獲る人がいます。いろいろな網を使い、半身裸で水に入って獲る人もいるし、竿で糸を垂らす人もいて、案外小魚ばかりでなく、大物も獲れるようです。
なぜこんな時間帯にこれほどのギャラりーが集まるの?というような場面にでくわします。いろいろ茶々を入れてもいるようです。
私もそんな時間に散歩しています。優雅でしょ?!

中国で驚くことはいろいろありますが、空き地という空き地が、文字通りあっという間に畑に変わります。どんなわずかな空間地でも、誰かが入って耕し始めます。そこらの瓦礫が畑の境界に変貌し、気が付くとこうしてネギが青々と育っています。土地利用は先着順なんでしょうかね。
畑の向こうに見える一戸建ては高額所得者たちの豪邸です。実は画面に入っていないところに、噴水やプール並みの池に月見台?のある豪邸なども並んでいます。
高級マンションと一緒に柵で囲まれ、いくつかの入り口には警備の建物があり、門が開け閉めされています。 あっちでもこっちでも囲い込みです。
若者たちの、中国の金持ちたちに対する評価は厳しいです。
「社会に還元しません。お金を集めるだけです。中国はまだまだこれからです。」
彼ら自身が、そうした高給取りになることのできる道を行っているだけに、いろいろ感じさせられる。私は素直に彼らに期待している。

ここにもマンションが建っている。
建てる人と住む人の所得格差について、もう少し知りたいと思う。

それにしても「西からのどこ吹く風」さんが見れば、目を覆いたくなるような工事だろうなあと、素人ながら観察している。
GDPでは日本を大きく抜いていった中国。一人当たりGDPでは日本の十分の一の中国。そういう中国が、今やれることをしている、そういうことだろうか。
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- 2012/05/30(水) 02:35:21|
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日本では毎日のように自転車に乗っていたのです、こちらに来てからはほぼ毎日デスクワークですから、お腹のあたりが心配です。
ですから、意識して散歩するようにしています。この辺りは工場や研究所が多いので、通勤時以外は案外静かなのです。しかも「新区」ですから、比較的に新しい「新開地」です。
私の職場付近です。 右手の石碑に私の職場の名前が書いてあります。
柳やニセアカシヤの並木が続きます。今はニセアカシヤの赤や白の花が満開です。この写真は少し以前のものです。
(⇔)

この日写真を撮ろうと思い立ったのは、晴れたから!でもありますが、雲が浮かんでいたからです。
瀋陽は平たんな地がどこまでも続くせいか、雲が流れたり、浮かんだりすることが少ないのです。晴れれば空の全部が晴れ!、曇れば全天曇り!!の、どちらかが多いのです。ですから啄木のように「雲は天才である」などという詩は書きにくいのです。

並木は実に意識的に植えられています。そのうえ植林は一条でなく二列参列であることが少なくないのです。御覧のように人間の歩く「歩道がない!」のです。どこを歩けばいいんだろう?!
樹木の性質なんでしょうか、それとも植林の技術の問題なんでしょうか、あるいはまた建設のための工事車両が乱暴なのでしょうか、倒木や太い枝の折れが目立ちます。

この道はつい最近つながったばかりです。ずっと放ってあったのに「あっという間に」つながりました。

「運河」だといわれている川沿いに遊歩道が作られました。
川の水はどちらに流れているかわからないくらい「たまっています。」
でも、ちゃんと今来たのとは逆方向に流れています。未整備な場所が多いし、驚くほどごみが捨てられている場所もありますが、冷蔵庫やテレビが捨てられていないだけ日本よりましかもしれません。きれいに整備しようと、日ごとにお姿を変えています。でも工事の人の姿を見ることはめったにありません。「昼は人つくり、夜は神つくる」ようなでき方で工事が進んでいます。
来たばかりのころは枝ばかりの周囲の木々がすっかり緑の服を着ています。

そして、二、三日、別のコースを歩いていたら、こんなものができていました。よく公園に見かける健康器具です。
あまり人通りの多くないこの遊歩道ですが、今まで私以外が使っているのを見たことがありません。
あまり動かすことのない筋肉を動かしたり、案外気持ちがいいですよ。
でも、中には使い方の分からないものがあったり、二人向き合って使うはずなのに、もう一人はどこに立ったらいいの?という設置になっているものあって笑えます。
国民の健康増進を気遣う行政なんでしょうね。
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- 2012/05/28(月) 01:32:09|
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私の職場も職員の方がこうして花を植え、毎日丁寧に水やりをしています。日本に比べて降水量が少ないですから、水やりは欠かせません。芝生もきれいに緑のじゅうたんとなっています。
さて、私の散歩道に、最近新たなコースが加わりました。といっても少しばかり足を延ばさなければならないのですが・・・。
広い通りから歩道に入ります。
奥に見える金網の向こうは鉄道の線路です。 時折、貨物列車の長い列が続きます。

ここは、同僚が「超市(スーパーマーッケット)」に行こうと誘ってくれて、一度自転車で通った道の脇にありました。自転車でなく…地下鉄二駅分を・・・を歩いて、そのスーパーまで一人で行こうとして見つけました。
自動車には自動車の視界が、自転車には自転車の視野が、そして徒歩には徒歩の気づきがあることは、みなさんご存知の通りです。

この長く長く続く直線の並木道の気持ちの良いこと。私は植物についても皆目わかりませんが、ポプラの木がいくらか青みがかった薄い緑の木肌で一列に並ぶと実にきれいです。ナンキンハゼのような葉をつけた木など3,4種の木がきれいに並んでいます。

これまた名前を知りませんが、小さなタンポポのような黄色の花をつけた植物が可憐に風に揺れています。

列車が来たので慌ててシャッターを切りましたが、シャッタースピードを落とすゆとりもありませんでした。この列車の警笛は、夜には遠く私の宿舎まで聞こえます。

木々の足元には、どの木のものかわかりませんが、大量の綿毛が積もっています。ここに来る途中にも空中を綿毛がたくさんたくさん流れていました。目や鼻や口に入りそうです。風媒花ですね。中に白い、実が見えます。積もったあたりはソフトフォーカスレンズを通してみたようです。
- 2012/05/26(土) 17:59:40|
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万里の長城が海に接する地点です。北の「狄人」の侵入は防げたのでしょうか。海上にまで長城を建設することができないのですから、この先は艦艇で守るしかありませんが、狄人たちは騎馬民族ですから、海からは侵入しない?! そんなことはありませんね。蒙古は、高麗の手を借り、南宋の手を借りたとはいえ限界などを超えて北九州にまで来ました。
ここから先は渤海湾です。天候が悪く写真が鮮明ではありませんが。海は見えますか?

人気のスポットらしく、天候が悪いにもかかわらず多くの人出です。
(⇔)

この大きな太鼓をたたくと福を呼ぶんだそうです。有料です。いろいろな場所で見かけます。

しけた海にボートで乗り出すたくさんの人。救命胴衣を着けているとはいえこの荒い波で船を出すとは!!
日本なら、「天候不順のため、休止しいたします。ということになるのではないでしょうか。
この荒い波にもまれるスリルを味わっているようですが、いくらか沖に出ますから、もしボートが転覆したら救命胴衣を着けていても相当危険なんじゃないでしょうか。でも、大変な人気です。服もずぶ濡れでしょうに。

好き嫌いはともかく、中国に来た以上、こういう色に出会いたいものです。奈良時代の仏教建築をイメージするためにも、もっといろいろなバリエーションで見たいものです。
馬に乗って砂浜を歩きます。写真も撮ってくます。観光地はいずこも同じ、・・でしょうか。

鐘を衝くことができます。有料です。見にくいですが、料金表がわかりますか?
鐘の音は日本の京都で聞いた鐘の音によく似ています。
こういう場所で「じゃあ、衝いてみよう。」と思って実際につく人と、遠巻きに眺めているだけの私とでは何かと人生の景色が違うのでしょうね。
なかなか自分を変えられません。

海岸に来れば、こうして海に突き出していく人間の行為。
何をするんだろうなあ、人間て。
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- 2012/05/26(土) 14:23:52|
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九門口。
大陸内陸部の乾燥地帯では、土を突き固めて天日干ししたブロックを積んだようですが、ここでは焼いているようです。

中国は文化大革命でずいぶんたくさんの遺跡遺物が破壊されたり朽ちるにまかされていたようですが、その後意識的に復元・再建されているようです。GDPで日本を抜き去り年ごとにその差を広げている中国ですから、一人当たりGDPが日本の十分の一だとはいえ、国民もただ働くだけではなく余暇を楽しむようになります。一部の上流階層の成金的な派手さはなくても、庶民もますます「観光」要求が高まるでしょう。

新たな意味で中国国民を形成するうえで、そういうことも大切な課題なんだと思います。中国政府・共産党も意識しているように感じられます。

13億人の多民族国家を曲がりなりにも分裂に至らせないで、国家を運営するということは前人未踏の難課題です。一人当たりGDPが2万ドルに近づくまでに、いろいろ手を打たねばならないでしょう。中国共産党の悩みと挑戦課題の大きさを想像します。
賢明な選択をしてほしいと願うばかりです。若者たちには21世紀にふさわしく育ってほしいですね。

中国の若者がそういう課題に向き合っているときに日本の青年たちは同じ東アジアの人間として良きパートナーになっているでしょうか。
いつまでも「脱亜入欧」では困ります。

文化財保護には莫大な資金が必要です。豊かさとともに遺跡・遺物も文化財へと変わっていくでしょう。
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- 2012/05/25(金) 01:23:50|
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万里の長城は陸の上に築かれたもので、水上に築かれた場所はここだけなのだそうです。
九門口といいます。
国境のすべてを土塁で囲ってしまおうという発想は、思いつきはするだろうけれど、やり始めようとはなかなか思わないだろうし、そしていざ着手し始めても、直に、「え~っ?!まだやらなきゃいけないの?!」と投げ出してしまいそうな事業です。
豊臣秀吉も京の街を囲って「御土居」を築かせましたが、これを見たら朝鮮侵略や、まして唐、天竺までも支配下に入れようなどとは思わなかったでしょうね。
(⇔)

中国は不思議な国です。山海関に来て自動車を予約チャーターしてあったのですが、運転手は自分の車を他に回したのだそうで、別の車を使って我々を案内するのですが、その車の持ち主が「車を当てられてはかなわないから、自分も同乗する。」と既に定員オーバーのところを乗り込んで来るのです。いわく「席が足りないから後ろの3人席に4人乗ってくれ。」?!?!
(⇔)

この車の持ち主というご仁は
ただついてきたのではなさそうで、いたるところで施設の関係者とネゴシエーションを始めるのです。それで結局、脇の入り口から入れたり、何やら入場料がおかしな風になったりするのです。それがどうやら我々の利益になっているのではないらしく・・・。そのネゴシエーションに…客を待たせたまま・・・ずいぶんの時間をかけるのです。もっとも妙な感じに奥まで自動車が入れたり、言葉がわからないからなおのこと狐に鼻をつままれた状態で・・
(⇔)
、

ただとにかく我々には、待たされたり、席から半分ずり落ちたりするほかは金銭的には実害がないようで・・・。

ただ、ともかくいたるところに「小遣い稼ぎ」の口はあるようで・・・。
不愉快なことこの上なしです。

山の尾根の形状のままにうねうねと長城は続くのですから、結構な傾斜のところがあります。兵士たちは何を思いながらこの石段を上ったり下りたりしていたのでしょうね。
この長城を挟んで激闘があったわけではなし。長城内の政権が腐敗して衰弱しているところに、「蛮族」が水がしみいるように入り込んで、住みついたり交易を始めてしまうのですから、その堂々たる威容ほどには軍事的な役には立たなかったらしいのです。
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- 2012/05/21(月) 01:04:48|
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この若い友人は私たち日本人のために二胡を弾いてくれました。小さな頃から胡弓、ピアノ、笛などを習ってきたそうで、大変上手でした。

この部屋は私たちの共同炊事場、兼、食堂なのです。
彼は日本語に加えて英語もよく理解する青年です。私たちが出かけるときに,時々、通訳としても助けてくれます。近い将来日本に留学しようと勉学に励んでいます。大変優秀な青年です。

この品の良いご婦人は,ご自身が二胡を練習しているので事細かに奏法についてのアドバイスを求めています。譜面は数字で音階を表しているようです。
(⇔)

楽器ができるとどの国の人ともすぐに親しくなれますね。うらやましい限りです。

安徽省出身の彼からは、中国でも地方によって様々に異なる習慣や人々の様子を聞かせてもらっています。
中国の青年たちは総じて年配者に対してとても親切でいたわろうとする心配りができます。この青年もとても細やかに気を遣いますが、決して例外的な存在ではないようです。
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- 2012/05/18(金) 00:54:06|
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同僚数人と連れだって山海関に一泊旅行。ここ瀋陽からは列車で6時間の旅。昔、普通列車で京都から6時間走ったら浜松に着きました。どちらが遠いのでしょうか。
瀋陽駅での筆舌に尽くしがたい大混雑に突っ込んで迷子になったことなど,まさに筆舌に尽くしがたいことなので書けません。
山海関は万里の長城が渤海に着き出している場所です。ここは天下第一関があるところです。
瀋陽から約6時間。ついたのは午後八時過ぎ。飲食店が閉店しているんではないかと心配でしたが,閉店間際の店に入ることができ鍋料理をたらふく食べました。エビの専門店だと言うことでしたがおいしかったです。むろんビールも飲みました。
お腹が減っていたので到着したときには駅の様子を見る余裕もなかったのです。この写真は翌日の帰りに撮りました。駅は案外に大きな駅でしたし、綺麗でした。

ホテルは「二つ星」だそうですが、部屋やベッドなどは清潔でしたし、十分でした。ただシャワーの湯がぬるくて、朝食が少々お粗末かな? スタッフは私服のようです。フロントの若い女性たちはそういうことはありませんでしたが,他のスタッフからはサービス精神と言ったものは感じにくかったですね。
ついたときにはとにかく「腹がへったぁ~」状態でしたしもう暗かったので,駅周辺が妙にごみごみした乱雑な感じだなあとは思ったのですが、翌朝早くホテルの周辺を歩いてみると・・・。
ホテルを出てすぐのところに幹線道路が・・。まだ六時ですから人通りも,車も多くはありません。

あれは商店街のようですが・・。

この辺も再開発なんでしょう。古いビルが壊されて更地になった広い土地がトタンで囲われていました。そしてその周辺には露店の列。
とにかくゴミは捨てるだけ捨てて、後で掃除すればいいというような感じかな。とにかくゴミが散乱しています。でも通勤時間頃にはゴミは大分綺麗になっているから不思議。
長城の一部が見えてきました。ずいぶん立派な門です。

この門をくぐると歴史的な中国の町並みになっているようです。同僚の一人は盛んにテーマパークだと言っていましたが、京都の花見小路だってテーマパークのようなものです。

私の一つの関心は「中国美人」なのですが、なかなかお目にかかれません。なぜなんでしょうか。目下、深く考察中です。

おそらくこういう風景も後何年かすれば見られなくなるんじゃないでしょうか。前回の白塔区にあった露店はつい先日、ものの見事に消えてなくなったそうです。幹線道路に面して並んでいた露店も。
私たちが「中国は・・・。」といっている内に中国はあっという間に変貌していく,そんな気がします。

残念なことに曇っていますので色がくすんでいます。
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- 2012/05/14(月) 19:33:42|
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白塔のある付近。沈营公路にそって町があります。
付近は高速道路建設でどんどん変化しているようです。
とにかくどこへ行っても向こうに見えるような住宅が連なっています。いったい誰が入居するんだろう。引っ越しラッシュですよね。でも高級マンションには明かりのともらない部屋が数多くあります。投資対象になっているんです。日本の1990年頃のバブル景気をうかがわせます。
(⇔)

驚くことはたくさんあります。歩道には並木の植樹のために穴が掘られているのですが、何の注意喚起もなくただ穴があるのです。これじゃ、穴に落ちる!!
作られたばかりの道路、歩道がもう痛んでいます。道の縁石がまともに並んでいるところは少ないのです。施工技術が未熟なのか粗雑なのかわかりませんが、これではストックになりません。
それでも作り続けるという感じですね。
(⇔)

ビルの裏手に回ると朽ちかけた赤煉瓦造りの住宅があります。むろん人が住んでいます。
ここに住んでいる人たちもまもなく真新しいアパートに移り住むのでしょうか。
(⇔)

ここで驚くべき光景を見ました。驚く方がおかしいのでしょうが。ロバが引く荷車が街中にいる?!・・から驚いているんじゃないんです。向こうに見えるのは幼稚園(保育園?)のようで、ロバの足下に見えるひもで囲まれた区域が園庭なのです。日本にも雑居ビルの一室が保育園などというものがあって、保育行政の大きな後退が見られますが、社会主義を目指す政権のもとでこの実態は、驚きです。周囲は露店が並ぶ実にごみごみした場所なんです。
(⇔)

道路を挟んだ反対側にも幼稚園がありました。やはりビルの前の30坪あるかないかの区域が園庭です。日本の「幸せなら手をたたこう」の中国語バージョンで一斉に体操をしていました。人形のように着飾らせた子供もいます。一人っ子政策の影響でしょうか。この子供たちのすぐ脇にやゴミの山があるのです。心が痛みます。あちこちに立つ近代ビルとの懸隔に驚くのです。私の勤務先との違いに驚くのです。
(⇔)

しかし、焼け跡からたちあがった日本のようにこの子供たちが次の中国を担うのですね。実際そうした青年が中国には育っています。
(⇔)

(⇔)
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- 2012/05/06(日) 09:51:25|
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同僚は新鮮な野菜やうどんを求めて白塔の市場に行きます。そこには再建された「無垢浄光塔」(通称「白塔」)があります。なんて言っても由来や意味は少しもわかりません。場所は瀋陽市南部の白塔堡です。私の職場から自転車でゆっくり30分ほどでしょうか。
この周囲は中国版国体?の開催に向けてなのか、再開発の工事が猛然と進んでいます。そこには新旧がせめぎ合って渾然となっています。
白塔(バイター)も周囲は完全に工事現場です。
(⇔)

最初に同僚の連れてきてもらったときには塔の下まで行けました。足下は悪いですがお参りに来る人が何人かいました。
(⇔)

通称の通り白い壁の魅力的な塔です。ネットで検索するとまだ綺麗に整備されていた頃の写真が見られます。が今はこの通りです。私は自転車で乗り入れようとすると工事関係者が制止して、「足下が悪いし、トラックも出入りして危険だから立ち入り禁止だ。」と言っているようでした。私はカメラを見せて是非撮りたいんだ、自転車をその辺において歩いて中には入れないかと・・・通じたのか通じないのかもっぱらジェスチャーと身振り手振りで交渉しましたが、「ダメ。」とのことでした。日本人なんだがというととても気の毒そうな顔をしてくれました。

といってもすべて私の推測なんですが。
市場の見学をして帰る途中に、あきらめきれない感じでカメラを持ってうろうろしているとおじさんが「やあ、いいカメラじゃないか。白塔を撮るならもっと近づけばいい。向こうからへ入れるよ。」と、多分そんなことをいってくれました。私が向こうで話したけれど入れないんだということを言えないでもどかしくしていると、・・・。


さっさと中に入ってしまいました。「あれ~?!」

職場の近くの高速道路工事現場でも、入っていいんだか悪いんだかわからないような現場です。ダメはダメなんでしょうが・・・まあよくわかりません。
(⇔)

とがめられたときに言葉が通じませんから、無用なトラブルは剣呑です。危ないですしね。
振り返って見ると、白塔が何か凛として見えましたが、一抹の寂しさも漂わせていました。
(⇔)
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- 2012/05/05(土) 02:55:22|
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日本の春は桜に代表されていますが、NHKの海外向け放送を見ながら日本の桜前線の北上を眺めながらこちらの桜を楽しみます。
私の職場には日本から移植した桜があってそれは4月の終わり頃に咲きましたが、職場の周囲にはそれとは種類の違う桜が4月半ばに咲きました。桜の下で花見という感じの咲き方ではないのですが、街路樹として案外桜が多いのが意外でした。
私の職場です。

運動不足解消と周囲探索のためにできるだけ散歩します。この辺りは研究所や工場が多くて人通りはあまり多くないので心静かに歩けます。
ただこの辺りで高速道路への進入路を建設中でこうした大型のトラックが時々走りますし、工事現場は混雑しています。

ごらんのように桜並木です。柳が混じっていますからもう少し経つと緑が綺麗だと思います。
a href="http://blog-imgs-56.fc2.com/s/o/u/soujyu2/20120503085301811.jpg" target="_blank">

枝が横に広がっていないし土が砂の多い土なのでしっかり根が張って大地をつかんでいるという感じがしません。なぜか時々倒木がありますし、枝がおれていたりします。

近くに川があります。その堤には遊歩道が作られています。川の水はお世辞にも綺麗とはいえません。しかしこの辺りはゴミだらけというのでもなく、綺麗にしようという気持ちは感じられます。

この辺りを歩けば鼻歌の一つも出ようというものです。
(⇔)
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- 2012/05/03(木) 09:00:04|
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ここは青年大街という幹線道路と文化路という幹線道路の交差点当たりです。ここにはカルフールという大きなスーパーがあるので時々買い物に出かけます。普段の野菜などは近くのスーパーで買いますが、ここに行くとかなりの品がそろいます。右手に派手な赤い看板が見えますが、あれがカルフールです。「C」と見えるのは地下鉄の出口を示しています。

この交差点付近に「瀋陽工業展覧館」があって今周囲を改装中です。実に雑然とした工事現場です。
たくさんの高層ビル、近代的な建造物があって、そのすさまじい勢いを感じますが、施工精度の低さがあちこちに露呈しています。外資系企業の綺麗なビルでも外壁に張られた大理石にいたがあちこちではがれ、道路の縁石はゆがんでいますし、歩道は作る端から壊れています。途上国にとってフローの大きさも大切ですがストック大きくすることにもっと意を用いないと貧しさからの脱出はより困難になると思います。施工労働者の技術と意識の変革も必要でしょうし、工事責任者や行政の資質の変革も必要でしょうから、課題は山積というところでしょう。

歩道上では物を売る人がたくさんいます。カメラを構えていると物売りのおばさんに声をかけられました。私は日本人で中国語は、理解できないというとそれはわかってくれるのですが、その日本人に興味を持って、なおいっそう話しかけてくれるので困ってしまいます。
路上でも何でも隙間があればそこに店が出ます。郊外では誰かが入りこんで畠にしてしまいます。

その勢いは凄いです。車道があって歩道があるのですが、その歩道に駐車スペーが作られているので自動車がどんどん歩道に乗り上げ、歩道を走ります。しかも「徐行」を知りません。歩行者は全方位に警戒アンテナを立てねばなりません。ところが現地の歩行者は・・・・?です。

右手前のおばさんは楽器や土産物のおもちゃを売っているようです。車は右側を通行します。そして交差点では信号に関わりなく右折が許されていますから、歩行者は「青信号」だからと言って油断はできません。赤のはずの道路から「右折車」が警笛を鳴らして走り込んできます。中国初心者の私はおろおろします。でも走って道路を渡る人は誰もいません。
いたらそれは日本人じゃないでしょうか。

この景色の下でアジア的近代化が渦巻いています。
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- 2012/05/01(火) 15:06:52|
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