K君は普段の仕事も生かして経糸・横糸のようにナイフを使って絵の具を置く手法の効果を出しています。
K君にはちょっと格好をつけてもらいました。

同じ姿勢から目線を変えてもらっています。
若い作家としての野心や意欲を表現できたらと思いました。

なかなか絵になる青年です。

あくまで演出なのでご本人が「カッコつけ」の人ではないので誤解のないようにお願いします。

ずいぶん表情が違うでしょ?!

長身で細身なので体の線がいろいろ演じてくれます。
彼の絵は色彩がとても巧みに組み合わされて、難しい色の選択もうまく調和されているように思いました。かなり色について勉強しているのかな。
でも、まだこれからですという意欲と課題意識を言外にたくさん感じました。
- 2012/03/31(土) 00:14:07|
- 絵画
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「三人展 『ねえ、最近 調子、どう?』」
男性二人、女性一人。三人のグル-プ展です。 普段それぞれの場所でそれぞれ仕事をしながら、絵の製作をつづけてきている三人が「久しぶりに」絵画展をしようと集まりました。それで「最近調子どう?」ということなのです。
三人の結びつきはどこにあるの?
大学受験準備の画塾が同じなんです。 高校でもなく大学でもなく「画塾」が彼らを結び付けていたのです。
大学への希望を抱いて多感な毎日を送っていた舞台が「画塾」にあったのですね。これはまたこれで「若き日」の一つの姿ですよね。

E君です。彼は、ドライポイント技法を用いて、人間観察を昇華させた寓話的なキャラクターを作りだして一つの世界を描いています。

私が「ちょっと偉そうにしてみよう。」なんて余計なことを言ったので、彼の生真面目さが少し過剰に出てしまったかもしれません。

私がギャラリーに入るや否や、話しかけてくれて、自分の版画の技法や創り出そうとしている世界について説明してくれました。
二人目に紹介するK君ともどもすこぶる真面目でひたむきなところがあります。

今日は遠方で働いているNさんは在廊されていませんが、彼女お作品についてもお二人が懇切に話してくれました。
画塾からあとはそれぞれ異なった場所で学び働いていて、今日こうして展示している版画や油絵などとは異なった仕事についているのだそうです。
ギャラリーのーオーナーの青山さんも記念を兼ねて写真を撮られますが、初めて作品展をする機会にこうして写真を撮らせてもらうのも楽しく嬉しいものです。
- 2012/03/30(金) 00:03:14|
- 絵画
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先日「春が来た」とチリントゥさんの写真を掲載させていただきましたが、こちらも春めいてきました。
光はもちろん服の色や花の色・・。

これまでデパートで展示されたこともあったけれど若手を集めた展示だったりしたので、こうして個展を開くということはワンステップ上がることでもあるのですよね。

さらに、これまで関西中心の活動だったので関東にも出ていって展示会をしてみたいと意欲的です。
「関西と関東とでは焼き物の好みも違うと聞きますし・・。」
なるほどそうかもしれませんね。

知人、友人は京都の北区にまではすこし足を運びにくい。でも焼き物を学んだ時の仲間たちが見に来てくれるのだそうで「同業者ですから、厳しい評価もしてくれます。」とのこと。有難いですね。
ほぼ撮り終えてから「出来るだけ細く見える写真を使ってくださいね。」と冗談交じりにおっしゃるので・・・長身だし決して太って見えることはないと思ったのですが・・そこはやはり「女ごころ」でしょうか。そこで私はこうするとスリムに写るんですよとまたカメラを取り出して数カット余計に撮ることにしました。

これではどこかの写真館で撮ったようなポーズですね。でもこれが基本?!
作家さんからモデルさんに

でもたまにはいいですよね。
- 2012/03/29(木) 00:12:36|
- 陶器
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殿村さんの個展を見せていただいての帰り道。いつものコースを自転車で走ると途中のギャラリーで陶器の個展が開かれていました。
入ってみると白と黒の陶器が白い台の上にいくつかの島を作って並べられていました。ちょうど午後の日差しが白い薄手のカーテンごしに差し込み、部屋は柔らかい光がいいっぱいでした。その光が白い陶器、黒い器たちをつつみ実に「幸福」に満ちていました。
その作品たちも作りすぎた緊張がなく、程よく輪郭も色も「淡く」て気持ちのよい空間を作っていました。この作品たちの作者はどんな人だろうか?
「SPRING BLOOM ////// EXHIBITION 2012.3.20tue - 3.25sun 」
近県の陶芸家です。
学校を出て一旦はOLになったんだそうですが、陶業教室に行ったことですっかり「はまってしまって」、職場の方が慰留するのを振り切って陶芸の道に入ったんだそうです。
ふ~む、すごいね。

生き方が多様になってきているんだなあ、ことに「女性の踏ん切り」は「たくましさ」を感じるなあ、というのがこの一年を振りかえっても強い印象です。

せっかく光の周りのよいギャラリーだったので(昨日に比べると空は曇りがちで光量がずっと少ないですが。)すこしポーズをつけていただきました。
(⇔)

黒い陶器の色合いを出そうとしたらバックに青みが出てしまいました。
でも、ちょっと喜んでいただけたらなあという感じです。
(⇔)

ちょっとやりすぎですか?
(⇔)

(⇔)
- 2012/03/28(水) 00:11:35|
- 陶器
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この方は地蔵や鬼などなどを邪気のない姿で描かれています。そこに人生の味わいのある言葉を描き込まれているのですが、その毛筆の字もまた絵にお似合いの雰囲気に富んだ字なのです。
言葉を描き入れて落款を押されていますので、私も朱色で「蒼樹」と入れさせていただきました。

背後に昔懐かしい足踏み式のミシンが置かれています。私の父や母が使ったのと同じなのではないかな。私も小学生のころああいったミシンで縫って遊びました。
その古いミシンを背後において、殿村さんはいささかも違和感がありませんね。
ここはまるで殿村さん自身の工房のようになじんでおられます。
(⇔)
後ろの壁にかかっている絵は無論、殿村さんの作品です。

障子の和紙を通ってさす光は、柔らかくていいですね。
PCの画面にはなくなった愛犬の写真が写しだされています。
(ちなみに「大型犬は懐いてくるけれど、小型犬は吠えて近寄らない」のだそうです。まあ、さもありなんとは思いますが・・・。)
(⇔)

「稲田良一」と書かれた表札があるでしょ。これも殿村さん作なんだそうです。表札も書いてくれるんですね。

「はい、終わりました。」といってから出てくる表情がまたいいんですね。そこでついまたカメラを向けてしまうのですが、
「えっ?! まだ撮るの。」
- 2012/03/27(火) 00:03:22|
- 絵画
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ここは隈本文次郎商店の2階です。そこをギャラリーとして殿村さんの絵が展にされ、対面販売もしています。17日からの長丁場ということもあってここで描きながらの展示です。このお店のオーナーさんが色々な方との出会いを計らってくれているのだそうで、こうして絵を描きながら在廊して訪れる様々な方と対面されているのです。
(⇔)

撮影を始めますと上から見たり下からのぞき込んだりと、おそらくは目障りだなあうるさいなあと感じられると思います。できるだけ静かに動いているつもりではあってもシャッター音も耳障りでしょうし、写す方も「今だ!」という気を発してしまいますから、その気配が障りになるかもしれません。

しかし、そういうことは意識の外といった集中ぶりです。
デパートなどで実演販売してきているから慣れてるんですよと、「気にしないで・・」という気遣いをされる。

作品は「写りこんでもいいですよ。」とおっしゃっているので積極的にご紹介してもよいのですが、これがまた・・・・。
手書きの作品ですから写真に撮ったからと言って「同じ(ようなものさえ)ものは作れない」という自負からくる言葉です。実は私はかねがね同様のことを考えていました。ブログの画像などはコピーすればある意味で全く同じものが複製できますが、ギャラリーの絵を写真にとったからと言ってそれでどうなるものでもないのになあと思うのです。美術館なども含めて・・私の感覚からすると・・・むやみに「撮影禁止」マークがあるのです。
たとえば油彩画を携帯のカメラか何かで写真に撮って複製してそれが何なのだろうかと思います。そこでの写真撮影はご遠慮くださいというのは何を意味しているんだろうと思います。いえ、私は写す方だからといって自分に都合のいいことを言おうとするつもりはないのです。「写真を見て自分の作品と見まごう模写をされる」ことに不安を覚えるということはどんなことを意味するんでしょうか。

これまでも作者によって「ご自由にどうぞ。」とむしろ勧めてくださる方もおられました。
いやだという人に「いやだというの作者としてどうなんだ!」と詰問するつもりは毛頭ありません。なにしろその方の作品なのですから。でも「ご覧ください。」と差し出しているものをここでしか見せませんとおっしゃる意味が、私には、よくわからないのです。

ご自分の閉ざされた工房ではないのに殿村さんの集中と気迫が次第に周りの空気を静謐にしていきます。

上の写真の机上手前に並んでいるモノはご近所におられるお二人の舞妓はんのご注文の品だそうです。
- 2012/03/26(月) 00:02:49|
- 絵画
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先日、私の海外行きを「送ってやろう」ということで誘っていただき、ある「小粋」なお店に出かけました。
そこである人にお会いしていろいろお話を伺いました。その方は初対面の方です。こんな方です。
もし仮にどこかの飲み屋さんでカウンターの席がこの方と隣り合ったらどうでしょう。私などは持ってもいない携帯電話が鳴って私を呼び出してくれることを切に願ってしまいます。

それにしてもなぜこんな方に再会しようなんて思ってしまったかなあ。
「あんた、写真撮るの得意になってるんやそうやな。どや、ワシを撮らんンか?! 上手く撮ったら小遣いやるで。」

なんて、脅されたのではもちろんありません!
私が「写真撮らせてもらいますよ。決めましたからね。」と言って押しかけたのは・・。

お分かりでしょ?! それにしてもこの方、何もんやとお思いですか?
いえ、後ろの武田鉄也さんのことを聞いているのではありませんよ。

どうです、この邪気のないお顔。もう一度一枚目の写真と見比べていただきたい。

「ワシの仕事?! いえ私が何者かですって?!」

「私は画工(えかき)なんですよ。」
いやぁ~、さすがにプロです。先ほどの写真からの落差が大きい!!
実はこの方、殿村栄一さんといって絵を描いて25年の「画工」さんなのです。画家と書かないで「画工」とかいて「えかき」と読ませているところに魅力的なこだわりを感じます。

今月の31日(土)まで今出川七本松を西に入った・・・この辺りは上七軒という花街なのですが・・・路地にある隈本文次郎商店というこれまたユニークなお店の2階ギャラリーで個展をされている方なのです。
- 2012/03/25(日) 00:02:41|
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若い方の作品を見せていただくととても新鮮な気持ちになります。無論ベテランの方々の作品も魅力的ですが。
ギャラリーに入った時に作者の方がどのような視線を送ってくるかで観賞者の気分がずいぶんと違ってくるように思います。
このお二人の視線はとても素直で謙虚なものでした。
(⇔)

写真を撮らせていただきたいという気持ちと「撮ってあげたい」という気持ちとを抱かせてくれました。
で、一旦ギャラリーを後にしたにもう一度お尋ねして撮影を申し出ました。

作品そのものにもKさんたちの真摯な姿勢を感じました。

写真を撮られることになるなんてという戸惑いもかなりおありのようですが・・・。
作品の製作順を教えていただき、ある作品の経験からどのような課題を受け止めて次の作品に臨んだかというようなことを聞かせていただけるのもこうして作者とお話しできるからですが、若者らしい挑戦や葛藤を見るとやはり応援したくなります。

ギャラリーを訪れた年配の方が「この頃・・・学生の間で・・・洋画が振るわない。」とおっしゃっていたのを・・私も同感なのですが・・・日本画のお二人はどう聞かれたでしょうか。
この写真ちょっと気に入っています。
(⇔)

それにしてもこうして写真を撮らせていただけるのはお二人の青春に触れるようでとてもドキドキします。貴重な経験です。
- 2012/03/24(土) 00:01:49|
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私は大学の4年間をどれだけ自覚的に過ごしただろうか。そしてその後の時間を。
この時期街中のギャラリーでも大学を巣立とうとする人たちの作品展が数多く見られる。
京都市立芸術大学を卒業し、さらに学ぼうとするお二人。
姉小路寺町東入る(というか、姉小路河原町西入る?まあ寺町の方がわずかに近いようだけど)ヤマモトギャラリーで「ふたり展」です。25日(日)までです。
Kさんです。右手後ろにある作品は卒業制作のもの。確か市立美術館で見ています。

Mさんです。背景の写真は今回のDMに使われているものです。この方の4回生の時の別の受賞作品は別の展示の機会に見せていただいていると思います。
お二人とも「市芸」の学生だなあと・・好感を持って・・既得感通りの印象を感じさせてくれる方です。

Mさんの描く人物はなかなかいいと思います。

作品を通じて経験されたこと肯定的な経験も否定的な反省点ももとても謙虚に話されます。Kさんもそうですが作画にしっかり向き合っているという感じを強く感じます。
(⇔)

手首より先を入れてみました。

これは手首より先をカットしました。いかがでしょうか、Mさん。

もう少しよって、上にあげてみます。

この思春期の内面を描いた絵(「棘棘」でしたでしょうか。)はとてもよかったです。私の好みでもあります。

お二人の写真を撮らせていただいたということは、お二人の卒業から進学への気持ちの引き締まりと心躍るワクワク感のないまぜなその時に立ち会わせていただいたという楽しい瞬間でした。

この人たちが卒業すれば新たな人たちが大学生活を始め、また新たな人たちが大学最後の時間を送ることになりますね。
明日はKさんです。
- 2012/03/23(金) 00:04:44|
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「春を演出する」

モデルがポーズを決めている写真というのは、私にはなんとなく落ち着きが悪いのです。無論、意図的な演出も価値がありますし、楽しくもあるのです。そういう写真も色々と撮りたいのです。
その一方で、こういう写真は演出では撮れないなあと思うのです。
母の気持ち、子の気持ちがその姿として出ているようなものは観察しているしかないという風に思われるのです。


- 2012/03/22(木) 00:09:36|
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室内です。写真についての基本的素養がない私にとっていつも難しい課題です。
ストロボを使うと光が固く強くなってしまいますのバウンスさせるのですが、そうすると色かぶりがきつくなります。ことにこうした町屋は天井も壁も色が濃いですから、レフ板に反射させて撮るのがいいのでしょうが、これには助手の手が必要になります。光を柔らげるデフューズは置き忘れて来るし、困った困った。

自然光の取り入れ方が下手なのでしょうね。

人を撮る時に顔かたちの美しさやスタイルの良さ、あるいはファッションセンスの良さなど「撮りたい」と思わせる要素はいろいろあると思うのですが、やはり表情やしぐさ、思いの現れた姿勢や姿態をつかみたいという思いはあります。

写真を撮らせていただくときに被写体となってくれる方が「どうしたらいいですか?」と尋ねてくれるのですが、結局「なにもしないでいいですよ。」ということになってしまう。
私の要求(イメージ)が明確じゃないんですね。
場を設定したり小道具や周囲の人とのやり取りを作りだして、そこに自ずと出てくるものを拾い集めるというのが今のところの私の手法でしょうか。

まあ手法なんて言えるほど自覚的なものではありませんね。ただ周りでうろうろして撮っているというのが正直なところです。
- 2012/03/21(水) 00:05:35|
- 染色
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よく「御所」と言われている京都御苑は市民の憩いの場所になっています。ここには梅林もあれば桃林
もあります。桜もたくさんありますから、この時期は多くの写真愛好家も訪れます。

同じ場所同じ時間帯でも雲がかかるかどうかで、うっかりするとこんなに写真が違ってしまいます。
プロなら許されませんよね。
(⇔)

ここでは帯を撮っています。植物の絵柄もあれば時計や本あるいはティーカップなども描かれています。

4時近くになると少しづつ日は黄みを帯びてきます。もうすぐ春分です。これからどんどん日が長くなりますね。

なんとか色を出したいと奮闘努力の結果です。作品を作ったチリントゥさんからすれば「色」はゆるがせにできない要素ですから。

結局色を出せたかなというカットは数えるほどしかありませんでした。未熟ですね。
カメラもレンズも自然条件も理解していない証拠です。
仰々しいカメラを使わずにコンパクトデジタルカメラのフルオートにすればもっとましかもしれません。

まだまだ真似事の世界です。でもそれを楽しんでいます。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/20(火) 00:07:54|
- 染色
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光の強さが変わってきましたね。自転車で走っていても防寒完全装備でなくとも走れます。ともすれば汗ばみます。
賀茂川の流れもきらきらとしてきました。

春の日差しには若い方の笑顔が似合います。

和服、日傘もマッチしていい感じです。

堤の上にあがってもらってあのルノアールの絵のようにとも思いましたが、何しろまだ草が緑になっていないのでやめておきました。

お友達と一緒にというシチュエーションを作ってみました。実は右手の傘はチリントゥさんのお母さんなのです。うっかりブログへの登場のお許しをいただくのを忘れてしまったのでお顔を出すわけにいかないという事情もあるのですが・・。

梅も咲き始めていますので・・。少し華やかになりますね。

写真としても多少見られるモノにしたいなあとは思っているのですが・・・。梅の木の肌は深い風情があります。
(⇔)
- 2012/03/19(月) 00:03:34|
- 染色
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みなさんのブログを見せていただいているとようやく春めいた写真が増えてきて、季節の進行を感じさせてもらっています。
そこで私もその春便りに参加させていただこうと思います。
先日、紅型染めのチリントゥさんの作品撮りをさせたいただきましたが、今回はそれを和服姿でやりました。その一コマです。
場所は賀茂川の北大路橋付近です。
(⇔)

チリントゥさんの作品、日傘を伝えるためのものです。日傘には晴れやかな日差しがほしい。それにふさわしい日差しでした。

作品(商品)としては「色」も是非見ていただきたいのですが、ここは春を感じる日差しを出せないかと・・・。

そして色を削ると絵柄が主張できてこれはこれでいいのかなあと思います。商品見本としては具合が悪いでしょうが・・。
私の方はポートレートですしね。

どうでしょう。春を感じていただけるでしょうか。
さてこれをカラーにすると・・。

色という情報をそぐと写真に力が出るように思うのは錯覚でしょうか。

でもこういうのも私は嫌いじゃないんです。
(⇔)
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/18(日) 00:17:05|
- 染色
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元来は古物商をしていたというこの彼は、たくさんのレコードがただ廃棄されるのを「何とか生かせないかなあ。」と工夫したそうだ。彼自身ドラマーだというから音楽を愛する感情が、何か見捨てておけないと感じさせたのかもしれない。

今は工房をシェアしながらレコードを曲げることに専念しているのだそうです。ジャズ喫茶などか。らはたくさんの引きがあることでしょう。でも営業までは手が回らないので「卸」をしているんだそうです。
いつもはただひたすら作っているんですという彼は、大阪らしいノリでポンポン言葉が飛び出してきますが、いたってまじめな男です。真顔で?話すときには、地に足の付いたまじめな話しぶりです。
こんな顔をしたり、

こんな顔をしたり、
(⇔)

こんな顔もしますが、

私がいつもの調子で思いつきのアイディアを出しても、真顔で考えてくれます。

「ブルー・ノート」「レイ・チャールズ」なんかが「曲がっちゃっている」と何かざわつくものがありますが、これ、壁にかけたいなあと確実に思います。
これヒットしそうだなあ。 だって、しっかり工夫して試行錯誤して、こだわって作っているもの。
実用度も高そうです。 第一に、面白い!
- 2012/03/17(土) 00:03:54|
- 工芸
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おなじみのみなさんへ
昨日のブログ記事は「下書き」のままにしてあったために夜になってからアップすることになってしまいました。もしよろしければ昨日の「絵を描く釣り竿師? その2」を是非ご覧ください。 「世界に二つとない」とまでは言えないだろう。日本国内にも四つくらいはあるだろう・・かなぁ?!
けれどとにかく「やっちゃったねぇ!!」です。
いや、いいなあ、実にいい。ジャジーでパンクで・・・。こういう「奴」がいるから世の中は面白い。
その「奴」とはこの人です。

カードには「レコード曲げております」とある。
彼曰く「曲線フェチなんです。」 なるほど「いい曲線している。」
傷つけてもいけない、埃がついてもいけない、ゆがんでもいけない、・・・そうっと、そ~っと袋に入れて、ジャケットに入れていた、あのレコードを、こともあろう「曲げ」ちゃまずいだろ?!と人は思う。
その大切な大切なレコードを「曲げたらどうなる?」と考えて、「曲げちゃった」訳でっす。
そして「E.YAZAWA」を団扇にしちゃったんです。

時計、ペン立て、トレー、カード立て、何やら怪しい造形物・・。

大阪の「奴」らしいしゃべくりで人をぐっと捕まえる。

熱をくわえて曲げるらしいのですが、フェチの思い入れいっぱいのなまめかしい、うまい曲線ができています。レコードの溝の輝きや、レーベルのデザインも色も巧みに生かしています。
「どう?! グッときた?!」

このビクターレコードの時計なんてサイコー、ですね。
若い人にも、うけるでしょうが、団塊世代はしびれますね。きっと。
- 2012/03/16(金) 00:06:28|
- 工芸
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「絵を描く釣り竿師」という表題は、実は、正しいとは言えません。というのもこれまでも釣り竿をつくてきたけれど、これから本職として作っていこうかと思っているというのがご本人の今現在のお考えだからです。
竹を素材として作る「和竿」は『釣りバカ日誌』の浜ちゃんがよい竿を持ちけて幾日も幾日も、竿屋のショーウィンドゥを覗き続けたことからも、ある種の釣り人にとってはあこがれの的なのです。
最近は琵琶湖などではバス釣りなどが盛んなようで、カーボンの釣り具が使われるようですが「釣りはフナ釣りに始まってフナ釣りに終わる」ということを言う人にとっては竹の竿が究極なのでしょう。
そんな漆塗りの「和竿」を作られるのです。
竿の話になると表情は一段と輝きます。
[ 右手後ろに見えるのがこの方の絵です。色遣いが素敵です。これらの絵には具体的な景色の取材が基底にあるのだそうです。 ですから誤解を恐れずに言えば風景を見て書いているのです。]
(⇔)

ここで私は今まで目にも耳にもしたことのない言葉を聞きました。
「具象的な竿ではなくて抽象的な竿を作りたい。」
「抽象的な竿???!!!」
みなさん、こんな言葉をご存知でしたか?
効率的・機能的に釣ることのできる竿ではなくて、水の流れや魚と対話できる竿、釣り人の心を受け止めて宿すような竿・・などと言葉を置き換えても「抽象的な竿」の意味は表現できないようです。
いま求めておられる竿の根元から先までの動きの様子を話してくれています。
(⇔)

撮影者の私は対話の当事者でもあります。まして初対面で初めての興味深いお話をうかがうのですから、一層話の中に入り込みたいのです。でも撮影者としては当事者性を越えなければなりません。
ここが「モデル」を撮ったり、手作り市などで「撮らせてもらう位置(立場)」から撮る時とは違うのです。

人を撮る面白さと難しさのもう一つのパターンを経験しました。
それにしてもこういう「すてきな人たち」とお会いできるのは本当に幸せなことです。
- 2012/03/15(木) 00:07:02|
- 絵画
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寺ブラ(寺町ギャラリー巡り)をするととても貴重な出会いを経験します。これまでの私のブログをご覧いただくとそれを納得していただけると思います。
作品を展示するということはご自分を開示しているということですから、多くの方は人に対して開いておられるわけで、こんな私でも近づくことができるわけです。
「わく×8展」となんだか判じ物のような作品展が開かれていました。男性一人、女性二人の方たちの合同展です。隔年でこれが8回目だとか。
油絵ですが、三者三様の個性を持ちながら、ともにとてもいい空気の絵を書いておられました。しかも違っているのに共通した空気です。おそらくそれはそれぞれの「品」のあり方だと思います。
さて、中でお一人の男性は抽象画を描かれているのですが、この作品に・・普段私が感じる「抽象画は遠くにある。」という感覚を抱かせない・・・・とても柔和な親和性を感じました。まずこの感覚がこの作品展に長く足を止めるきっかけになりました。
その男性がこの方です。
私がリュックを担いでいつまでも立ち話をするものですから、お茶を勧めていただいたのですが、それをよいことに撮らせていただきました。

正直にいえば「魅力を感じる撮りたい顔」とうものがあるもので、話す先から「撮れたらなあ。」と心の下の方にうごめくものがあるのです。そして話すうちにそれが高まって「実は・・。」とお願いすることになるのです。
大体そこに至るまでになんんども「これはいいカットになる!」という瞬間を逃がしているわけで、
お許しをいただくとかえって慌ててしまって、カメラの設定やらピントに、狂いや甘さがてんこ盛りという体たらくです。

お話しぶりを撮るのに「手指にピントを・・」とヒラメキはしても「寄る」ことを忘れてしまう。
こういうところが実に迂闊なんですね。

絵の世界は「自由」だということを話していただいています。「外に出れば実にいろいろな縛りがある。そういう現実の縛りがなければ無秩序になるのだから、必要は必要だと思うし、それは守る。けれどそれだけじゃね。絵の中は何の縛りもない。それがいいんだね。」

話はいつしか釣り竿作りのことに。とても優れた釣り竿作りの師匠をお持ちだとかで、その方のことやその方の作った竿の話をする時は、目の輝きが一層増します。
そこで最高のお顔をされるのですが、慌てて竿を立てて魚をばらすへたくそ釣り人と同じで、こんな写真にしてしまいました。
魚を釣り落とした人は「こんな大物だった!」といくら話しても人を信じさせることは難しい。何せ証拠がないから。でも写真の場合は自分の「恥」を棚に上げれば、釣り逃がしたものが大物だったことだけは伝えられる。
- 2012/03/14(水) 00:08:08|
- 絵画
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チリントゥさんは沖縄の「紅型染め」の手法を活かしながらデザインは新たな感覚を注いでいます。
「伝統と革新」はいつの時代でも大きな課題ですが、それをどう実現していくかに挑戦です。

クラフトギャラリー「集」での撮影です。場所をお借りしたばかりか「小道具に珈琲でもどうですか。」と提供していただきました。これはチリントゥさんの活躍のお陰です。

このクラフトギャラリー「集」にはいったいどれほどの作家さんが作品を寄せているのでしょうか。ずいぶん沢山です。陶芸、グラス、織物などなど。
ここでは直接に作品をクローズアップした写真を撮りました。
人物は背景に退いてもらいました。
(⇔)

(⇔)

作品と人物・ロケーション。バランスが難しいですね。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/13(火) 00:12:11|
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チリントゥさんが一押しなのがこの日傘のようです。ほかにも二本持って来られていました。
今日はそれをアピールできるような状況がなかなかなかったのですがともかくと取り出してみました。
日差しがないと「日傘」をアピールしにくいですね。傘だからさしているというのではなくて開く途中や開いたモノを脇に置いて何か動作を・・というようなことはまだまだ設定の外です。
今度着物で撮る時にはいろいろなバリエーションで撮ってみたいと思います。

今日こんな写真を撮ってきたんだよと娘に見せると「この日傘いいなあ。欲しいなあ」という反応でした。
色目もいいけれど大きすぎず小ぶりなのがよいのだそうです。なるほど。
傘に日差しが見えるようにいくらか明るくとっています。ここはアーケードの下なので、そもそもが暗いのです。
日本庭園や公園、並木のある道路で撮った方がいいでしょうね。

自然な動作の中で作品を見せるためにはどうすればいいのか。
わざとらしくならないで、でもしっかりとアピールする。こういうお仕事をしている人もたくさんいるわけで・・。
たまにするのは刺激的です。古本屋さんを覗いています。そんな気がします。

地下鉄への階段を上って来てもらいました。後ろになっている足のかかとがもう少し浮いてつま先が接地している瞬間を撮りたかったのですがタイミングが早すぎました。プロなら何度も撮り直すんでしょうね。

作品に肯定的イメージを持ってもらうには、やはり基本的には笑顔でしょうか。

歩く姿をきれいにとるのも結構難しい。
美しく歩いてくれています。


街中で見かける(若い)女性・・・に限らないのですが・・・の多くが、いろいろ着飾っているのに「歩く姿勢が美しくない」ということが多いように思います。一つには無理やり高いヒールの靴を履くからだということとスポーツをしてバランスのよい筋力を育てることを怠ってきたことがあるように思います。膝が伸びていませんしつま先が極端に内・外になっています。(これは健康に悪い!!)
美人顔が「左右対称」性にあると指摘され、それがその人の健康さも意味して魅力的なんだと・・だから子孫繁栄につながるというアピール性を持っている(つまりそれがセックスアピールの根底にあるという説)という指摘なのです、体の形態的な、また運動するうえでのバランスも大いにそういうことにつながると思うのです。学校で競技スポーツばかり教え、勝ち負けや「〇〇道」などといっておかしな道徳教育に使って、そういうことがスポーツの価値だとすりこまないで「体文化」についてもっと学べるようにしてほしいなあと思います。文部科学省や大半の体育の先生にそういう発想や知見があるとも思えませんが。
がそれに加えて「きれい」に対するその人の感性も問題なんでしょうね。
塗ったりぶら下げたりくっつけたりするだけじゃきれいにならないと私は思っています。
そう思って自分をお店のウインドウガラスに写してみると・・・(嘆息)。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/12(月) 00:04:48|
- 染色
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先日あるブログを見せていただくと、結婚式の写真を撮ってくれるように新婦となる友人に頼まれたことをとても喜んで「楽しみだ」と書いている方がいました。その方が写真をとることを楽しんでいることを知っていて友人が頼んできたのですね。
この私のブログを見ていただいている方の多くも写真をとることを楽しんでおられて、多かれ少なかれ先の人のような嬉しい経験をされてきたことと思います。
私もある歯科医院さんが患者さんなどに送る新年のご挨拶の「お便り」に医院のスタッフの普段の働きぶりを私が撮ってその写真を使ってくれた経験があります。
また今回紅型染めのチリントゥさんが作品紹介のためのパンフレットやホームページに使いたいからと写真撮影を依頼してくれました。
趣味で撮っている私にとっては「認めてもらえた」という嬉しさがあります。
チリントゥさんは以前に工房での制作の様子を撮らせていただいた方です。
その際に私のブログを見ていただいて、「バッグや着物を、棚に置いたりするのではなくて実際に身につけている形で紹介したいので写真を撮ってくれないか」と依頼してくれました。
今まで経験のないパターンですから、おもしろそうだと思って喜んでお引き受けしました。
今日はご自身と工房を手伝っている方とがモデルです。

いつもは人を撮るのですが、今日は作品を意識して撮っていかねばなりません。せっかくの染めの色合いが出ないといけないのですが、これでは・・。

来週は着物姿で、と計画しているのですが「京都らしい雰囲気、景色の中で」というのも御注文です。

ショールやかばんもモデルのポーズ、しぐさや表情によって生きてきますから、「モノ」とモデルの両方に注意を払わなければなりません。
これまでは服などはモデルを引きたててくれたり雰囲気を醸してくれればよいとおっもていたのですが、これはなかなか難しいようです。
(⇔)

肝心の作品を引き立たせる背景も選ばねばなりません。
でもこういう「難しさ」は楽しいですね。

お二人が仲良く楽しい分に気を作ってくれるのでとてもやりやすいし、第一に作品をどう表現しようということを一生懸命考えてくれています。ここが仕事として依頼を受けているのと違うところでしょうか。一緒に楽しみます。

素敵なエントランスのあるお店に入っていって撮影の許可を得ます。そんなことも一緒にします。
ここに選んでいる写真はパンフレット向きだというより撮影を楽しんでいるという雰囲気のものです。

際立たせるというよりもシックに行きたい私の傾向が出ます。もっとおしゃれ感覚の方がよいのでしょうね。
作戦会議中もシャッターチャンスです。
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- 2012/03/11(日) 00:01:09|
- 染色
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今日ここにおられない方の絵を間に入れて「3人の写真」のつもりです。
(⇔)

同じ専攻で頑張ってきたことを認めあえる友人とグループ展ができるなんていいですね。
お互いの絵の特徴や成長の過程もよく理解し合っているようでした。

卒業後にも声を掛け合い・・・結婚などで遠く離れても・・・時にはまた三人展ができるような関係が続くといいですね。
そういう友達を持てることは一生の財産ですからね。
作品についてあれこれ批評する力はありませんが、背後の女性の絵はこの方のものですが、素晴らしい表情、ことに目をしています。
私も表情・性格のあるポートレートをとれるようになりたいですね。刺激されます。

いつもあまり作品紹介のような撮り方はしないのですが、お二人の人柄も写しながら・・卒業の記念として・・絵も入れています。
(⇔)

書く芸術系の大学で油彩や日本画を希望する学生が減っていて学科が成立しなくなるところもあるようです。私の印象では油彩が厳しい現状のようです。
展示される作品にも秀作が少ないように思います。
(⇔)

油彩でも日本画でも基礎的な技能を身につけるのに手間暇がかかります。それを惜しんで見かけのよい作品を作りたいという傾向があるように思います。
表現することにせっかちですぐ「作品」にしてしまう。到底人に見せられないなあというものまで自信たっぷりに発表できてしまう傾向が見られます。

この三人のような着実な精進が必要なのだと思います。
「これから。」という言葉を何度も聞きました。今の到達点をよく自覚しているのだと思います。
わたしも「これからもっと・・。」と頑張らなくては。

今日はいないお友達の作品と一緒に。
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- 2012/03/10(土) 00:14:03|
- 絵画
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昨日は1回生の二人に登場してもらいました。きょうは4回生です。卒業制作展も終わり後は学校を離れるばかりです。
「土筆展」と名付けられた嵯峨芸術短大日本画コースを卒業する三人の展覧会です。
市立芸大や京都造形などの卒業制作展もみましたがそこに作者がいないためもあって「卒業していくんだなあ。」という感じをあまり受けずに見てしまいました。が、こうしていろいろお話をうかがいながら見ていくと、この時点でのお二人の思いが感じられて、昔の自分の卒業のころの感覚もよみがえり、少し切なくも思いました。
今日は3人のうちのお一人がおられないので写真は二人です。

3人の腕前はなかなかのものです。
「岩絵の具が使いきれなくて、最近なんとか使えるようになったけれどまだまだこれからだし、ずっと続けたい。」と抱負を語ってくれました。

お二人とも就職が決まって、「仕事しながら描き続けようと思っている」んだそうで、ぜひぜひ続けてほしいと思いました。それぞれに可能性を感じました。
「大学にいる時間をどう過ごしてきたか全部作品に出てしまうね。そういう意味ではしっかりと取り組んできたという感じを受けるなあ。」
実際スケッチを含めてブックにして見られるようになっていましたので見せてもらいましたが、「絵を描く」ことに正面から取り組んでいる真摯な姿勢がそれぞれの作品・習作から感じられました。
この方はイグアナやオラウータンを描いています。背景の植生も丁寧に描写されています。
露出がよくなくて絵の色が忠実に再現できていませんが、オラウータンはなやや赤みがかった鮮やかな黄色です。
(⇔)

ここのギャラリーはTake twoというのですが、人の流れの中心からは少し離れています。それでもいろいろな人が訪ねてきているようで、ずいぶん様々な話を聞いたそうです。
そういう経験が何よりですね。
実際、日本画家で少々野人的だけれども素晴らしい絵を描く方がいつも熱心にこの辺りのギャラリーに足を運んでおられます。織物や染めの方たちも案外こまめに歩いておられます。若い作家や学生を見ているとそういう方から吸収しようとしないで、ただ展示ができたことに満足して仲間内でおしゃべりに夢中になっている人たちをよく見かけます。何のためにこうして展示会をしているかとい言うことですね。
アンケートを書かせるばかりで直接自分の耳で批評を聞こうとしない姿勢には疑問を感じます。
その点このお二人は熱心です。

京都は日本画の学生にとってはよい環境です。

お二人はこれからもどんどん成長していかれると思います。
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- 2012/03/09(金) 00:40:59|
- 絵画
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このお二人は滋賀県の芸術系大学の一回生です。
この梅小路の手作り市が手作り市出店のデビューなのだそうです。
写真では白とびしてしまって作品を紹介できていませんが、お二人のイラストのポストカードを中心に作品を並べています。
二人の技量を見て3回生かな、4回生かなと思ったのですが、なんと一回生でした。
デビュー初日の天気は上々。
(⇔)

売れ行きも上々。家族や友人もたくさん駆けつけてくれたようです。
お二人の絵のタイプはずいぶん違うのですが、それぞれ手に取りたくなるような作品でした。

次回はお会いできないと思いますが、ガンバってくださいね。
- 2012/03/08(木) 00:41:13|
- 雑貨・カード
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昨年一度撮らせていただいたのに記憶させておいたハードディスクが壊れてしまって「とても良い表情をしていたのに・・。」ブログにアップできなかった方がありました。その御手作り市のたびにお二人を探しては再挑戦をしようと試みたのですが、天候が悪かったりたくさんのお客さんに囲まれて声をかけそびれたりで、撮影の機会を持てませんでした。
その方たちが、岐阜県土岐市から来られている陶器の泰青庵さんのお母さんと息子さんのお二人です。
いつも息子さんとお二人で出店されています。
実直にモノづくりをされています。お客さんがお茶碗などを手に取ると、それはそれは素敵な笑みをたたえて応対されます。それが決して「お財布がやってきた」というようなことではないのです。

お客さんの要望にいかに応えるか、そこに職人としての熱意や技術を注ごうと心がけている息子さん。
こうした手作り市でも陶器が「芸術」「個性」に傾いたものも売られているわけですが、あくまで日用の道具として「使い心地の良さ」に徹しているのです。
形や色に、無理強いに「芸術家ぶった」自分を出すのではなくて、無名の職人として腕を発揮する気概です。口当たり、手にとったなじみ方、手触り、熱の伝わり方などなど、探究心は旺盛です。

このまじめな人柄がレンズを向けると「どうしても照れてしまって・・」

嫌がっているわけでも、素っ気なくしようとしているのでもないのです。

これで精いっぱい私に応えようとしてくれているのです。なんていい人なんでしょう。
(そういう意味で前回の写真が惜しまれるのです。いい表情でした。)

もっとモノづくりの人たちが報われる世の中にしたいですね。
(⇔)
私は消費税増税反対です。
お二人が言うようにもっとお金の配分を変えていかねばなりませんよね。
- 2012/03/07(水) 00:21:07|
- 陶芸
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西陣織会館には西陣織や友禅といった織物や染色などの「和服」に直接かかわった職人さんたちだけでなく、その道具作りをされている筆・刷毛などのほか「杼(ひ)」や扇を作られる方も実演をされている。
扇には涼をとるために送風する扇、舞扇、飾り扇などがある。
「あうぐ」→「あうぎ」→「おうぎ」と変化したとか。

こうしたデザインの扇を壁に飾るのもいいものですよ。季節に応じて梅や椿の絵柄にかえるのもいい趣味ですよ。
それにしてもこの作業台になっている「木」のすごいこと。あの将棋盤の値段が・・なんだからムニャムニャとしょうもない計算が。
それにしてもここからして「一流の職人」の雰囲気。

作業の手順にいささかの淀みもなく実に見事で「話しかけたりしてはご迷惑ですか?」という問いに「話しながらでけんようでは・・・。』ということで指先だけではなくて五感・六感すべてに「仕事」が浸みこんでいるのです。
左手には糊を伸ばして刷毛に取る台があるでしょう?! ちょうど硯のようになっているのです。四角くくぼんだ所に水を注いでその水を少しは毛に湿らせて糊を伸ばすのです。
その刷毛もすぐに手にとれるようにうまく立てていますね。
この作業は扇の骨を紙の隙間に差し込んでいるのですが、ちょうど真ん中にぴたりと収めるために微妙に抜き差しして調整しているのです。

作業の傍ら、これまで熱心に学んで来られた「仏教≒釈迦の教え」についていろいろ話してくれました。
非常に冷静な蘊蓄でした。宗教からも学ぶことがたくさんあると私も考えているのですが、とかく信心の迷信的な面やオカルト的な面また視野狭窄症になりがちなことで毛嫌いされる方も少なくないわけですが、人類の貴重な文化的・思想的な遺産には違いないと、私は思っているのです。

扇についてもいろいろ教えていただきましたが、
着物を着た時に懐に扇をさしまっしゃろ。お客さんをお迎えしてご挨拶するときに自分の膝の前に扇を置きますわなあ。落語家さんの場合などがそのよい例ですわ。高いところからご挨拶をせんならんのですが、この扇を境にそちらとこちらを区別しているんですなあ。結界ですわな。迎える側としてご挨拶いたしますというわけですわ。背描く懐の奥義を指したはっても大事に懐に入れたままのお方がよういます。扇をもっている意味が忘れられているんやないですか。
踊りのおけいこ、お茶の席・・いろいろありますわなぁ。
な~るほど。
私があまりに無知なものでついついいろいろ質問してしまうのですが、この表情でお話していただけるのでちっともひけらかされたという嫌味がないのです。さすがの人徳だと思いました。
職人としての長年の修練がこういうところにも出てくるのでしょうねぇ。
- 2012/03/06(火) 00:35:18|
- 伝統工芸
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この方は一方で「ゴシック&ロリィタ 創作ブランド 展示即売会」を主宰されるような企画力・行動力をもつ方なのです。
今度3月25日に大阪で第7回を計画されているとのことで案内状をいただきました。開催場所が大阪中央公会堂だというのですから大したものです。ゴシックなムード演出なんでしょうね。
この方もかつては「コスプレイャー」だったこともあるそうです。
わたしもある若いコスプレィヤーの女性に「カメコ」として参加しませんかと誘われたこともあるので、今ではそんなに違和感は・・昔ほどには・・ありません。もっとも参加はしませんでしたし、やはり遠い世界です。

このお店の足元には人工芝が施してあります。テントもほかによく見られる紺のものではありません。ご覧のように白とピンクの屋根です。
ほかにもいろいろな工夫をしているお店が見られますが、こんなわずかな露店の空間でもコンセプトを明確にして作っているお店には足が止まりますね。

私のカードの裏の写真もずいぶん気に入ってくれました。

今日はyukiさんにとっては大切な第一日目でした。そんな日に写真を撮らせてもらいました。
これからもガンバってくださいね。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/05(月) 00:03:37|
- 服飾
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先月下旬の上賀茂手作り市と打って変わって1日の一木(梅小路)手作り市は「春!」の一日でした。
その春にふさわしい品ぞろえの「YUki」さんです。

手作り市にはたくさんの「服を売る店」が出ます。デザインも素材の活かし方も様々でとても面白いのです。お子さんが生まれて服を作り始めてからすっかり服作りにはまっているという方もおられます。趣味から始まった人、服飾関係のお仕事をされていた方・・。いろいろな人が服を並べておられますが・・、
このお店の服を見て「デザイン、縫製を学校で学んだ方の服だなあ。」と感じて声を掛けさせてもらいました。どちらかというとざっくりした服の多い中で珍しく感じたのです。
お客さんに「私の着ている服もそれと同じ型の色違いなんですよ。」と自らモデル。

話しかけて見ると今日はこの方にとって特別な日なのだそうです。「ちょっと落ち込んだ気分なんですが・・・。」
実は写真を撮る前は厚手の襟に毛のある耐寒コートを着ていました。せっかくだから並べられている服の雰囲気でとその服を脱いでくれました。
さいわい今日は暖かいのです。

つい昨日、つまり2月29日まである会社に勤めておられていて、そこを退職して「今日からこの仕事一本でやっていくんです。」という記念すべき日だったのです。
決意と不安とが入り混じった日なのですね。
(⇔)

大阪の服飾専門学校で学んだあと服飾関係の仕事をされてきたのだそうです。
こうした手作り市のほかに既にHPで通販もしているようです。
インター年との普及で初期投資が少なくて済むようになったということは、ハードルを下げているという面とそれだけ競争も激しいということでしょうか。いろいろな装身具などもネット通販がたくさんあるようです。
「スィートでガーリーィ。そして程よくトレンドを取り入れた洋服を」めざしているようです。

そういえばずっと以前にモデルの若い女性に「今度のコンセプトはどうしよう。」といったら「ガーリーにと撮ってほしい。」といわれたことがありました。ところが当時の私は「ガーリーって何?」状態でして、こうした世界がちっとも分かっていなかったのです。仕方がないから雑誌で何枚もの写真を見せてもらったことを思い出します。
そのガーリーな服を着たモデルと一緒に金網をよじ登って草むらに入って撮ったこともありました。
撮る方も撮られる方もいい写真を・・と思うと結構何でもするのです。イメージを引刺激してくれるモデルさんでした。
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- 2012/03/04(日) 00:05:35|
- 服飾
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蓮の葉をイメージした木製の造形を展示している山西さん。
漆工科なのに作品はいずれも生地のままで白木です。
木材の木目が生きているし表面の質感もいいように思いました。
(⇔)

卒業制作の作品は色を塗ったのだそうです。何しろ専攻が「漆工」ですからね。ところが専門になって(3回生になって)からは塗ることをやめてきたのだそうで、「これまで木の質感や木目などの特性に助けられてきたのだということがよく分かった。」と「自分の力を反省して少し落ち込んでいる。」とのことでした。
(⇔)

少し気持ちが弱くなっているときに制作したという作品も見せてもらいました。
その時の葛藤がよく表れていました。
下迫君と同じように遊んでもらいました。
(⇔)

一つ一つの作品が彼女の内面の動きとともにあったようです。
(⇔)

作品を見せてもらうということは、そうして生み出されたものを見せてもらうということですから、学生の作品だとて仇やおろそかに見ることはできません。
(⇔)

それにしてもこうして若い作家(の卵?)たちと話すのはさわやかで楽しいものです。
今回はこうして遊んでくれたのでなおのこと楽しかったです。
次回また個展などを開く際にはお知らせくださいねとお願いしてギャラリー(同時代ギャラリーです)を後にしました。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/03/03(土) 00:05:05|
- 工芸
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京都市芸大漆工専攻4回生の二人展です。お二人とも平館賞受賞者です。
展示は「なかみ」が主題。
この赤い漆で塗った不思議なものを制作したのが下迫君。壁に写る影も含めて妙な空間ができている。
深みがあって意味深長でというものより軽妙なものを作りたいのだとか。

私の不躾で初歩的な質問にも丁寧に答えてくれる。
発泡スチロールで作った物に麻を張って漆で固める。歴史の勉強のときに「乾漆像」などという言葉が出てきたけれど、まさにその手法で作っている。漆で生計できたら中の発泡スチロールは有機溶剤で溶かし出す。だから中空になっている。・・「なかみ」はどうなっているんだろう。
話しているうちにこの空間に人を立てるたらどうなるだろうというイメージが浮かんできた。下迫君にも一緒に遊んでもらった。
(⇔:クリックしてご覧ください。)

なんだかミョウガを横にしたような木製の造形が壁にかかっていますが。これは山西さんの作品。
下迫君の作品と山西さんの作品と壁に写った影が面白く組み合わさっている。
(⇔)

私としてはこれが一番お気に入り。クリックした場合としない場合とではどちらの写真がいいでしょうかね。
(⇔)

市立芸大の学生はおおむねまじめで熱心だ。先日の進級制作展でもなかなかの力作を見せてもらった。総じて平均的に技量が高い。そこから先へと進んでいくエネルギーをもっと燃やしてもらえば期待できるように思った。
「作品にする」という意識は結構高いと思う。

山西さんです。
(⇔)

お二人の受賞作品は市立大漆工科のHPを見てください。
- 2012/03/02(金) 00:27:12|
- 工芸
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