新しく選んだメガネのフレームを調整しながら驚きました。「こんなにくっきり鮮やかに見えるのか?!」
前のメガネのレンズの傷がひどかったんですね。カメラのピントを合わせていてもどこか詰め切れないもどかしさを感じていて、「ええい、ままよ」とシャッターをきるいい加減さが増してきていたことを感じていました。見えていなかったんですね。
何度でも調整しますから遠慮なく行ってくださいと彼はいいます。
「これならピントにこだわれるよ。」というと彼は微笑んでくれました。

横から少し照れている店長に声がかかります。
大きなカメラだと写りも、違うわね。
私は写真が苦手だから、というのを少しだけ強引に撮らせてもらいました。

店内の和やかさはこの方のこの表情が引き出すんでしょうね。

いや、逆に女性陣が上手に引き出しているのかもしれません。
- 2011/07/31(日) 00:03:55|
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中学生のころから眼鏡をかけねばならなかった私はこの人生の中でいったい何度眼鏡を買い替えることになるのだろうか。
視力2.0が自慢だった遠い昔。あっという間に近視のメガネをかけることになった中学時代。スポーツをするにはこの上なく不便なメガネ。それにしても長いお付き合い。
今回またレンズのコーティンが禿げて見え方もうっとうしいし、見かけも悪くなったので買い替えを決意。それにしてもこのコーティング。レンズメーカーの陰謀ではないかと勘ぐってしまほど傷つきやすい。
さて今まではいたことのないメガネ店に入ってみた。フレームもレンズもどんどん変化しているから「なにもわかりません。」に対してどう対応してくれるかが注目点。
そこで出会った店長さん。丁寧な対応と、私が「見えるメガネ」を求めていることにたいしても「かえって度の弱い方を選ばれた方が」と提案。
対人的な商売だから当たり前といえば当たり前の対応だろう。でもやはりこういう商売は専門的知識や技術は無論だが、「人間性」のもつ比重は大きい。
どのメガネにするか決めた前回。
「色つきのレンズにするとUVカットなどもあり雰囲気も良くなりますよ。」と薦めてくれた。
「僕は写真をやっているから、ファインダーをのぞいて色が変わるのはまずいんだ。露出も緑や灰色を探して決めているから・・。」

写真の話になって「今度メガネを受け取りに来たときに(店長さんの)写真を撮らせてもらえないかな。」という話になって、一応承諾を得たのでカメラ持参で行った。
「人を撮るときにはある程度の時間を経過しないとなかなか打ち解けた良い写真が撮れない。」などと話してあったのですが、この店長の人柄ですね。他のスタッフさんもとても気さくで和やかな店内です。
店長にカメラを向けるとそれを一緒に楽しんでくれました。

職場はそこのリーダーによってよい雰囲気にもなり嫌な雰囲気・働きにくい雰囲気にもなります。
職場の人間関係やそこにいるスタッフの人柄・人間性によって悲喜こもごもあったことを思い出します。
- 2011/07/30(土) 00:01:20|
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韓国から留学してきているI.Fさんは、今回は写真を展示しています。
韓国の町に比べて京都は人の数が少なくてとてもゆったりしているんです。
そこが好きだと彼女は言います。 私もカメラを持って京都の町を歩いているのですが、ここはどこだろうという場所をよく見つけて写真の中に効果的に使っています。

京都の風景の中にチマチョゴリを着た日本人の友人を同じパターンで配置した多数の写真を並べてある種の効果を出そうとしています。
作品は写りこまない方がいいかなあ。 そうです。少しなら。

写真の背景も、写り込むチマチョゴリ姿の女性もカラーであったりモノクロであったり、さらにカラーでも色にPCによる加工をしたりと様々な組み合わせで写真を作っています。

写真を撮っているとお姉さんが少し心配そうにこちらを見ていますが、ご本人はいたって落ち着いています。

外国から日本に学びに来て、そこで積極的に自己表現をしている彼女たち留学生の姿を見ると私自身のこれまでのあり方をずいぶん反省させられます。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2011/07/29(金) 00:03:38|
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「愛は愛を生み・・・父と娘の3人同行展」
寺町三条の同時代ギャラリーで、24日まで上記のような父と姉妹の三人展が行われていた。
父はすでに実績のある画家だが、その娘たちも芸術的な家庭の雰囲気に育ち、二人は日本の芸術系大学に留学して勉強している。
そして父の夢だった三人展を実現したというわけだ。
姉は「イラスト(一こまマンガといった方がいいのかな)」を、妹は写真を展示していた。
たまたま妹さんと話ができて、いろいろ聞くことができた。

大学2回生の彼女は、一年間日本語の勉強をしてから入学したとのことだが、それだけの勉強で流暢に日本語を話す。ほとんど滞ることがない。
ビジュアル=動画の勉強をする傍らで写真も撮っているとのこと。将来はどちらの方面に進むか迷っているそうだが、絵についてもなかなかの技量を持っているらしい。
このギャラリーは外への開口部がないので自然光がほとんどない。その上彼女の写真が張ってあるこの場所はさらに奥の一室だから、壁が白いとはいえ写真撮影にとってはとてもつらい。ストロボを持たない私にとってはなおさらだ。ホワイトバランスも難しくなる。
白い壁の反射を利用して撮るからというと、さすがに写真をしているだけあってよく理解して立ってくれた。

日本の風景、ことに京都が好きだということで、そ京都の風景の中にチマチョゴリを着た日本の友人を写し込んだ写真を展示している。
- 2011/07/28(木) 00:08:55|
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町に出て買い物をしていると、突然後ろから声がかかった。振り返るとそこに懐かしい顔があった。
やあ、元気だった?! ここで働いてるの?!
昔い通りの明るい彼だった。

スポーツ用品店に勤める彼は「今度一緒に食事をしましょう。」といって携帯の番号をメモしてくれた。
こんなおどけた表情も昔通り。周囲を明るくした彼だった。
スポーツマンの彼にはクスチュームがよく似合っていた。
夏の暑さをものともしないエネルギーを持った彼に元気づけられて、猛暑の炎天に自転車をこぎ出した。
- 2011/07/27(水) 00:04:36|
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若い庭師は自分の借りた家の前に塀を築き始めた。
「版築」という手法で塀を作るのだという。版築という方法は万里の長城や竜安寺石庭の塀などに用いられている方法で、一段一段土を突き固めていく方法だ。ただ彼はそれをふるいにかけた均質な土でするのではなくて、様々な土、砂、砂利あるいは炭を混ぜた土などを階層的に突き固めて塀を作ろうとしている。
表面に階層的な模様が浮き出るはずなのだ。
右手のボードをはがせばその姿が現れるはずだが、彼自身初めての試みでいったいどのようなものが現れるのか・・、興味津津である。(6月30日)

雨のぱらつく中を作業を進めようとするが、初めての試みの面があって必ずしも段取り良く事が進まない。この場所の初めからあった土を掘り起こしrてできるだけ再利用しようとしている。(7月1日)

家の前には軽トラックなど自動車を入れることになっている。左手に家への進入口を作る。
この土地は土が固く締まっているし、木の根も残されている。やはり重機を使わないと手作業では難しい。この重機を借りる段取りなどで手間も取るし、経費もかかる。(7月2日)
人手も借りねばならないが、彼には特有の人を引き付ける、また人に援助をしたなるようにさせる稟質がある。

スロープの構想が決まりきらない。重機を前にして思案だ。
構想は現場で変化する。やってみたいこと、制約でやれないこと、いろいろ折り合いをつけながら、でも一つの作品にしたい。
私たちがいやもいろいろと口を挟む。(7月3日)
- 2011/07/26(火) 00:03:32|
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月鉾の作業の様子を見ていると、同じ四条通の丸太町辺り置かれている「函谷鉾」の作業が一足先に進み始めたようです。向こうはクレーンを使っての作業です。

思わずカメラを片手に走ります。今日は雨が降っていますからビニール傘を片手に背中にはリュック・・という姿です。

どんどん倒れてきます。
前の写真では作業している職人さんたちが鉾を見上げて緊張した雰囲気が多少とも画面に出たと思いますが、こちらは通行人の視線でしか鉾の傾きを表現できませんでした。

撮っていて自分はではいったい何を撮りたいうのかと考えます。
結局こういう場面になってテンションが上がる自分を見つけます。

(⇔)

レンズはこういう場面を追いかけます。
祭りを説明する写真はやはりあまり得意ではないような気がします。


テーマ:季節の風景 - ジャンル:写真
- 2011/07/25(月) 00:06:40|
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いよいよ月鉾が倒されていきます。
さあ、向こう側にひっぱられてこちら側の脚が浮いてきました。どれだけ綱を出していくか・・、心配そうに先輩たちが見ています。

ずいぶんと傾きました。全重量が向こう側の右前の片脚にかかってしまっているようです。ギシギシと鉾がきしみます。それにしてもあの足がずれないように横木に縛り付けてあるのですが、そこに割竹を挟んで滑るように工夫し、縛って固定しているのです。ロープで幾重にも縛っているのですが、緩みや微妙なずれがこうした作業をかえって無理なくできるようにしているのではないかと思います。
「あいまいさの妙」といったらおかしいでしょうか。
それにしても一点に重量のかかる状態は危険ですから心配そうです。

あと少しです。
最後まで気が抜けません。
よ~し!
扇子が無事な終了を告げました。(⇔)

鉾に遷されていた神様を元の入れ物に返します。

鉾につけられていた御幣のついた榊は縁起ものなのだそうです。家に持って行って門に飾ります。榊は腕ほどの太さのものもあります。杖にして使う方もあるのだそうです。

近所の方々はもちろん世界から?これをいただきに来ます。外国の方はよく日本を研究しています。
テーマ:季節の風景 - ジャンル:写真
- 2011/07/24(日) 00:02:13|
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月鉾の解体もいよいよ大詰めです。
鉾の位置を倒すときの足場の位置にずらしていきます。ここも梃子の原理を利用しての人力です。(⇔)
屋台の部分の解体がほぼ終わりが見えてくるといよいよ倒すためのロープを通す器具を「縛り」つけます。ここもボルトやナットを使わないで「縛る」のです。

縄で縛ったものは縄を切ればあっという間に解体できますし、何より部材を傷つけずに済みます。部材に「弱点」を作りません。
それぞれの人がそれぞれの役割をきちんとになっています。こういう集団の力というのは見ていて気持ちのいいものです。それぞれが自分のやるべきことと全体の流れを理解している姿です。そして誰ひとり気を緩めていません。

鉾は向こう側に倒されて行きます。こちら側は鉾の重心が支点を越えた時に倒れすぎないようにひっぱりながらロープを繰り出していく役割です。
倒す作業の開始を告げる合図を待っています。雑談を交わしてはいるのですがご覧のような表情です。緊張しています。向こうが曳く力とうまく釣りあわさねければなりませんし、倒すのが早すぎてもいけません。土台部分を傾けていくのですから壊さないように慎重に・・・。

さあ、いよいよ倒し始めます。鉾に乗っている人が独特な掛け声をかけ、扇子を振って向こう側とこちら側の調子を合わせます。
あそこに登る前に綱を引く役割の人たちと綱に塩を振りに来ました。安全祈願ですね。
テーマ:季節の風景 - ジャンル:写真
- 2011/07/23(土) 00:02:27|
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月鉾の組み立て、解体の統括をしているのは鉾の足場から顔をのぞかせているこの方のようです。
職人さんたちはいくつかの階層になっているようで・・年齢・経験によるものでしょうか・・若い人たちがこの方に話しかけられるときの集中の仕方はすごいものです。

この方が腕を伸ばして支持をしたり、大きな声で叱咤しているところを撮れたら「絵になるなあ」なんて思ってかなり追いかけたのですが・・・。
こうして傍らから見ているときが多いのです。

けれど時折こうした真剣な目をして作業の行方を見ています。この時の迫力はすごいです。

ほとんど激しい口調をすることがありません。「どもない、どもない。」「それでええ、それでええ。」という言葉が聞こえます。
この時もウインチで太いロープを適度に引っ張りながら次第に繰り出していく作業の様子を見て「もう少し曳かんか。」と声をかけているのですが、この表情です。口元をご覧ください。
でも若い衆の反応は、ピリッと・・。
まさに棟梁の風格です。

さて、解体の作業が進む中で、鉾を倒す準備も進みます。
テーマ:季節の風景 - ジャンル:写真
- 2011/07/22(金) 00:05:26|
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17日の山鉾巡行を終えた山鉾は翌日解体されます。
月鉾の「お兄さん」たちが、解体の日も見ものですよと教えてくれたので、宵山も巡行の日も見に行かなかったけれど、18日は朝から出かけました。
あいにく雨模様のひでしたが、私は到着した10時前には小さな山はすでに跡形もなく片付いていました。
大切な幕などを濡らしたり汚したりできませんから、きっと手際よく片づけたのでしょうね。
ブログの趣旨は「人」です。祇園祭の紹介、観光案内ではありませんが、案外珍しい情景ですからついでにご覧ください。
今回は少し説明的で冗長になるかもしれませんがご容赦を。(いつものことですか?)
私が行くとすでにここまで解体が進んでいました。幕は外され、今屋根が取り払われようとしています。

お囃子の人たちが乗っていた部分や屋根をかたずける人と、鉾や土台になる構造部分を担当する組とは違っているようです。雨でぬれて足場の悪い中を丁寧な作業が続きます。

貝殻などの金飾りが見事でしょう。漆塗りの部材はやはり縛って組んでありました。

この足場を外し、柵を取り、鉾の外観を作っていた材を外さないと、鉾を倒すことはできません。

こんなに雨が降っているのに作業に滞るところはありません。
まるで関係ないように作業が続きます。

テーマ:季節の風景 - ジャンル:写真
- 2011/07/21(木) 00:02:50|
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各地で猛暑です。空はあくまで夏空。
そんななか京都の真ん中?を流れる堀川の河川敷・・・最近公園としてすっかり整備された・・・でこんな風景を見つけました。

河川敷は整備されましたが、前と同じようにコンクリート化されてしまいました。水の流れがあるだけましだとはいえ、照り返しがきつくて「暑い!!」のです。
そんな中でほかに行けば木の影もあるというのに

聞いてみると彼らは高校一年生。
ギターを弾いている彼の曲に共感した下駄ばきの彼が「一緒にやろう」ということになって、今二人で曲作りに取り組んでいるということだ。
ギターの彼は地下鉄の広場で路上ライブもしてきているらしい。

ノートに書き込んでいる金髪君=歌風君が詩を作り、ギター君=T君(本名を教えてくれたのだけれど高校生なので一応伏せておきます。)が曲をつけているようです。
「青い空って ここで色を入れた方がいいnとちゃう?!」などとなかなかのテクニックです。
歌詞の所々にはコード番号が書き込まれてT君がギターで弾いたり口ずさんだりして確認しています。

二人が書いてくれた名前の下には「シンガー・ソングライター」と自己紹介してありました。
Tくんはギター歴5年だそうです。高一で5年ということは小学生のころから始めているんですね。T君は名前も大きく書いてこれからの音楽活動への意欲、メジャーになる意欲を見せてくれました。歌風君は歌風皐月という名前を書いてくれました。

この炎天下でベンチを机にして・・・、暑いけど、大丈夫!!

じゃあ、頑張れよ! はいっ!ありがとうございました。(写真を撮ってブログに載せる約束をしたこと)
振り返ると、相変わらず影もない日向で、元のまま懸命に曲作りに励んでいました。
- 2011/07/20(水) 00:03:55|
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オーナーとパソコンの画面を覗き込んでいる女性は以前このギャラリーに出展したことのある方です。
ギャラリー・知のこのオーナーさんやCUさんを紹介した私のブログを見てくれているのです。

YYさんはとても表情の豊かな人です。
シャッターを押すたびに違った表情を見せます。ですから、下のような写真はむしろ希だといってよいかもしれません。

経歴もユニークな方ですが、話も上手で人を飽きさせません。

少しモデルにも興味を感じていただいたようですので、又機会があればいいなあと思っています。

これくらい思いきった方がこの方の個性に近づけるかな・・・、と。
- 2011/07/19(火) 00:21:22|
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吉田山の東側を探索してみるつもりで丸太町通りを自転車を走らせていて、ふと「ギャラリー 知」を通りがかりに覗いてみると
「ギャラリー 知」では、「誰も見てないところで」というテーマで 生田明日香さんと 佐々木さおりの 二人展が≪7月10日(日)まで≫開かれているのですが、そこに人影があったので立ち寄ってみました。
以前紹介した若いオーナーを挟んで・・・。(⇔ クリックをお願いします)

左手の青年は初対面の方でした。二人展をしている生田さんや佐々木さんの大学の後輩なんだそうです。

大学では油絵を学んでいるんだそうですが、作品の絵を写真に撮ってファイルした「ブック」で見せてもらったのですが「見かけとはギャップのある可愛い絵」(右側に写っている女性の弁)を描いていました。

見かけどおり礼儀正しいまじめそうな青年です。
このギャラリーがたくさんの「才能」を結びつけています。
- 2011/07/18(月) 00:04:02|
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画学生さんの足元では白鷺が脚を水に浸しています。
落ちる流れのしぶきも涼しげです。

この流れ落ち泡立つ水を描いているようです。
照り返しのきつい石の上で描いているのですが汗も拭かず暑い様子も見せません。
ペットボトルのお茶も沸いてしまいそうです。

それにしても自分の好きなことに打ち込んで暑さをものともしない若さはいいですね。
彼女の絵をまたどこかのギャラリーで見ることになるかもしれません。頑張ってほしいものです。
立ち上がり全体のバランスや出来具合を確認しているのでしょうか。
納得のいくものになっていますか?
- 2011/07/17(日) 00:04:12|
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私は昨年の4月の終わりころに今の住所地に引っ越してきたのですが、その近所に古い家を借りて若い庭師が引っ越してきました。
彼はその借りた広い屋敷地を自ら「庭」として作り替え、建物自体も自分で手を入れて住もうとしています。
そこを住まい兼「営業の拠点」にしようとしているのです。
今試みているのは、お客さんに対して「庭モデル」となるような造作です。
知人の職人さんたちの力を時には借りたりもしますが、とにかく自分一人の力でそれをやってしまおうとしています。
彼のこの挑戦は周辺に思わぬ活力波となって広がっています。
私もこのブログて彼のこれからを追いかけたいと思うのです。
私は若者の挑戦を見るのが好きなのです。・・なんて格好のいいものではなくて単なる野次馬なのですが。

私が勝手に定点観測を宣言したのですが、これからこのお屋敷がどのように変貌と遂げるのかはこの地域住民の関心事になっています。
というのも彼がとても良い人柄で多くの年長者を引きつけるからです。(もっともこの辺りは「庭」を持ったお屋敷がたくさんあって、・・雰囲気を壊すおかしなことをしないだろうね、という関心も持たれているとは思います。)

トラックのクレーンのアームの向こう側にこの屋敷にあった立派な門が置かれています。柿の木を使ったなかなかのものです。なんとかこれを再活用したいと彼は言うのですが。
「素敵な人たちと」といいながらまだ彼は登場しません。まだカメラに収まる覚悟がないようです。いつ頃から彼の姿を紹介できるでしょうか。
いずれにしても若い職人の夢と希望が形になっていくのを外野から声をかけながら目撃できるのは楽しみなことです。
皆さんもご期待下さい。
- 2011/07/17(日) 00:04:00|
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祇園祭の山鉾はまさに人の手で組まれる。高い(長い?)鉾だと重機を使って建てる鉾もあるけれど月鉾などは人でだけで建てる。
霞天神鉾を組んでいる職人さんたちに注目した。
この鉾は横に渡した部材が見事な漆塗りになっている。だから傷つけないように細心の注意を払いながら藁縄で縛っている。

結ばれる縄も見事な意匠を持っている。この縄の結び方はそれぞれの山によって違っている。
お互い結構意識しているらしい。

縄のつくりだすデザインにも注目してほしい。

私がかなりしつこく追っかけていても、職人さんたちは全く意に介さずに集中している。
薙刀鉾や菊水鉾などには群がるようにカメラが並ぶ。けれど小さな山鉾にはずっと少ない。少ない方が意識されるだろう。なのに慣れているのか役割に集中しているのか。おかげで緊張感のある写真を撮れそうなチャンスはあるのだが・・・。
黒い漆がきれいですね。


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- 2011/07/16(土) 12:27:08|
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以前にも取り上げたことがある立命館大学の学生による氷屋(らくだ)です。
なぜまたこれを紹介するかというと、それにはフカ~イ訳があるのです。
一つは、つい先日全く偶然に「茨城から仕事で来ている」という男性にお会いしたのです。その方は仕事を終えて、郷里へのお土産を何か・・と探しておられて、ある和菓子屋さんにおられたのです。そこで「扇子を買って帰ってやりたい。今年は暑くても「節電」で皆が大変だから。どこか扇子を売っている店を知らないか。」と話しかけられたのです。私が知っている扇子のお店は、そこからは遠く、また自動車では近づきにくかったのでお役に立てませんでしたが、
「どちらから来られたのですか?」
「茨城なんですよ。」
「それは震災の被害が大変でしたね。」
「そう言ってくれる人は珍しいなあ。関西へ来たら、やっぱり他人事だという感じで、ちょっとがっかりしている。そうはいっても自分たちも阪神大震災の時はそうだったかもしれない。」
「原発の影響も大きいですね。」
「まったく。あんな連中(東電の幹部や政府の役人のこと)殺してやりたいくらいの気持ちだ。原発なんか全部なくしてしまわないと!!」・・・文字にすると激しいけれど、口調は驚くほど静かなんです。
そこで関西の人間も震災のことを思っていますよ。できることを探して支援しようとしていますよ、ということを少しでもお伝えしたかったのです。私がしていることではないけれど若者がしっかり受け止めているというこを伝えたかったのです。
そしてその若者の行動を私が伝えることでほんの少しでも励ましたかったということです。

私が通りかかった時はちょうど開店準備の時でした。

手際良く準備していきます。講義の時間などをやりくりしてマネージャー役が作ったシフトに従って役割を果たした行きます。この時間帯は二人のようです。
「午前中は比較的お客が少ないですから・・・。(⇔)

今日お前にかかったのは国際関係学部4回生の

日本の外交に「国際感覚が欠けているとよく言われるよね。」とい言う私の言葉に深くうなづいていました。
研究の方向を狭く絞らないで「国際関係学といってよいような広い枠での研究をしたい。」ということで進学を希望しているようでした。
一緒に入る女性は2回生。文学部の心理学科だそうです。
私がカウンセリングについてはいろいろな思いを持っているのでつまらない話をしてしまいました。
高校で進路を考えるよりずっと以前から心理学を志していたそうです。
にこやかに手を振りながら店の中に声をかけたこの女子学生も「仲間の一人」だそうです。
つながりが明るくていいですね。かつての学生運動が眉間にしわを寄せたがっていたのとは幾分雰囲気が違うように思いました。


前に来た時よりも一層鮮明に「東日本震災被害救援」のアピールが大きくなっていたように思います。
お金を送るという点でだけ考えれば効率的とはいえないかもしれません。しかし、こうした取り組みはたくさんの人の意識を高めます。
働きかけの力を持ちます。意味があると思いますね。

背後のお店の「くれたけ」さんをはじめ・・・お店の前だけでなくて建物の中を机やいすとともに貸しているのですから・・多くの人の気持ちがこもっています。
- 2011/07/16(土) 00:03:30|
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梅雨明けだそうです。
いっきに夏全開です。大文字山です。
暑いときに暑い場所にやってきて暑いことをする人はいるものですね。

鴨川の反対岸にこんな人がいました。
炎天下で傘もささないで絵を書いています。
写真を撮らせてもらうことをOKしてもらってはいるんですが、「絵を描いている」のを邪魔するわけにはいきませんので、今回は後ろや横からだけです。
そこへ女性が立ち寄ってしばらく絵を覗き込むでいきました。
傘をさしかけてやってほしなあ・・。

鉛筆を持つ手が「描きなれている」ことを示しています。
いつもなら結構、根掘り葉掘りいろいろ聞くのですが、今回はそれもやめにしました。
髪がかかってそれとは見えませんが、真剣なまなざしです。
- 2011/07/16(土) 00:01:25|
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兄さんたちが教えてくれた時刻に行くと鉾はすっかり化粧されて曳かれるのを待っていました。

二人の若者はこうして左右の縄の一番「鉾」に近い所に場所をとって、動き出すのを待っています。「鉾を止める」大仕事をぶっつけでやらねばなりません。
鉾の動きに合わせて制動用の「木」を縄で曳いていかねばなりません。常に車輪の進行方向にピタッと合わせています。

この日は幼稚園児や一般の人たちがゆっくり曳いているのでまだまだゆとりがありますが、さあ止めるぞというときは大きな車輪の真下に入らねばなりません。しかも左右の呼吸を合わせないと鉾が揺れてお囃子の人たちや屋根に乗っている人たちに不安を与えてしまいます。

先輩の厳しい指摘があります。

ほんのちょっと、こんなぐらいか?! 本番は16日の「山鉾巡行」です。その時は鉾の動きにもっともっと勢いがあります。曳く人もハンドルの役割の人もテンションが上がっています。新町通りは下りですし、通りが狭い。山鉾のコントロールの難しいところです。そこで「ピタ」っと止めねばなりません。

この文字通りの大車輪の前に回って止めるのです。
二人の息がピタッと合わなければなりません。

ともかく今日の初体験を終わって「ホッ」とした兄さんです。
本番でも頑張れ!!
- 2011/07/15(金) 01:06:12|
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「月鉾」です。
7月12日には藁縄でこうしたところまでくみ上げます。
まだ幕では囲まれていませんから、構造がよくわかります。

「山」や『鉾」の写真はよくご覧になると思いますし、TVでも紹介されますので、私は別路線で。
組みあがった鉾の前に法被を着た「お兄さん」がふたり。ちょっと声をかけて「写真に入ってもらっていいかな。」

照れながらOKしてくれたお二人です。


それぞれ役割分担があるんでしょ?! 兄さんたちは?
車には動く、曲がる、止まるの機能があります。
鉾には車輪が付いていて長い縄を多くの人が引いて動きます。これがいわば動力=エンジンです。
方向を変えるハンンドルと動きを止めるブレーキがなくてはなりません。
この二人のお兄さんたちの役割は「ブレーキ」です。このなん十トンもの鉾の動きを止めるのがこの二人の役目だそうですが、どうやって?!
「今日は15時から、一般に人が曳いて鉾を動かすから、その時に見てもらえますよ。僕たちも初めての体験で、練習なしですから緊張しっぱなしです。」とのこと。

若者の曳いているあの「木」が車止めなのだそうです。左右の車輪を同じタイミングで止めなければならず、勢いがついていれば「木」を越えてしまうこともあるのだそうです。
大変な役割です。
- 2011/07/14(木) 01:00:06|
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ここは河原町通です。

この月鉾の東隣では函谷鉾が組まれています。
職人同士でも互いに意識しているのでしょうか。

たくさんの写真愛好家やプロのカメラマンがここら一帯にいます。場所の確保も大変ですが、きょうはある事情があって85ミリ単焦点レンズ一本です。しかも強い光が苦手と来ています。苦しい戦いです。

なかなか男前の職人さんです。
木槌を持った職人さんの腕、名を引っ張る職人さんの腕と縄の線、これらが一直線になるまで、腰を落としての中腰で待ち続けるのもなかなか辛い。周囲から見てもあまりよい格好でもないでしょうしね。
写真も体力です。
(クリックをお願いします。)


顔に浮かんだ汗や、藁縄の飛び散るクズなどが画面では分かりにくいと思います。スキャニングを頼むときにもう少し高密度画素数を選択すればよかったですね。
全身で力を込める職人さんの姿は、カメラを向けていても気持ちの良いものです。
- 2011/07/13(水) 00:02:17|
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山鉾にはそれぞれ名前があります。各町内はそれぞれ継承してきた「山鉾」を誇りにしています。保存にも改修にも膨大な費用がかかります。一応文化財としての保護を受けていますが、町内の負担も小さくないようです。増して街中の人口は減り高齢化していますから。曳山の曳き手もかき集めねばなりません。
ここは「月鉾」です。
どこの祭りでもそうですが「祭り」と聞いただけで仕事もほっぽり出して活躍する人がいます。一年を祭りのために生きているような人もいます。それもいいんですよね。
私の義弟は「お囃子の笛」に生きています。なかなかの名手のようです。

町の住民が高齢化して、生業の継承が難しくなっているように、山鉾を組む技の継承も難しそうです。
今、若い職人が大先輩から縄の結び方について『駄目だし』をされています。

技を学びとろうという若い職人の表情も、それを伝える年配の職人の手の動きも「伝統の継承」の重みを全身に感じているようです。
年配の職人が、山から下りながら「(結び方が)甘いんだよ、甘い!!」とつぶやいていました。その声は若者の耳に届いていると思います。教える者と学ぶ者の関係に欲しい鋭い緊張感です。
「甘い、甘い」といいながら建物の中に引き上げる年配の職人のうれしそうな表情が印象的でした。
(クリックをお願いします。自画自賛の一枚です。)
≪受け継ぐ≫
ここにも「若い衆」がいます。彼の眼にも耳にもやりとが伝わっているはずです。
いいですね。こういう雰囲気。
- 2011/07/12(火) 00:01:03|
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7月10日から祇園祭の「山鉾」の組み立てが始まります。
今年は宵山を待たずに梅雨明けですから「やま」を組む人たちも汗だくです。「山鉾」を組むのは木材と縄だけです。若干の補強具のほかは釘や鎹は使わずに「組む」「縛る」によって「組み立てられ」ます。そこには職人の技が求められます。「山鉾」自体の何トンもの重量に加え、お囃子の人たちが乗り込みます。そして「山鉾」は曳かれるのです。曲がり角を曲がるときの曳きまわしにはかなりの圧力がかかると思いますが、それに耐えられる強度を藁縄で縛ることで得なければなりません。

河原町室町辺りを中心に「山鉾」が並びます。この辺りには・・京都としては・・高層ビルが並びます。

私の目はついつい「人」に向かいます。
(今回、画像が粗いのはフィルムをスキャンしているからです。)
- 2011/07/11(月) 11:11:59|
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この締め付け具がよいのだそうです。

すべて注文のよって製作し、マイクなどの電気的な部品以外はほとんど自分一人の製作だそうです。「価格的にもできるだけ抑えたいと思っているんです。」
ネットで評価を検索してみるとずいぶん喜ばれているようです。

住まいから10キロメートル以上も離れたこの工房まで自転車で通っているようです。
この工房の名は「daily tone guitars」
京都にあるギター工房。カスタムメイドのギター製作、リペア、カスタマイズなど一人の職人が全ての業務を行っております。とHPにあった。

「また、ぜひのぞいてみてください。」と見送ってもらった。
- 2011/07/10(日) 00:03:34|
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今日も今日とて「暑い最中」を自転車で出かけます。
最初の一こぎから日差しが痛いくらいです。でも気分は良好です。
今日、楽しい出会いがあるかなあと密かな楽しみです。それにしてもカメラとレンズの重いこと。今まで自動車で移動することが中心だったからカメラの重さもレンズの本数も気にならなかったのですが、リュックを担いで京都の街を走り回るのですから、軽量化も確かに一つの大切な条件になります。
なんてことを考えながら今まで一度も走ったことのない路地を探したり、信号が赤だったらとにかく曲がってみたりしているうちに、何かひどく古びた家の中で、ギターを製造?している人の影がありました。
外から声をかけて「見学させてもらえますか?」

基本的に一人で製作の全過程をやってしまうのだそうだ。
エレキギターもアコースティックギターも・・。

1年ほど前に工房をここに遷したそうだが、「この家かなり傷んでますね。地震が来たら大変だね。」
「まあ大丈夫なんだそうですが、さすがにもう少し何とか改装して、人も来てもらえるようにしないと・。」
「それも自分でするの?」「「ええ、ま。それで今はギター作りは抑えているんだけど、仕事が入り続けてしまって・・。」

ギター作りはアメリカで学んできたのだそうでが、工具も含めて、自分でなんとかする精神の持ち主のようだ。
欧米の工具に日本の鉋、締め付け器具は「日本の金属製のものより向こうの木製の方が微妙な加減ができて強すぎる力がかからないし・・・。」
ギターのネックを持つ左手、説明するときの右手の表情・・、本当にギターが好きで作ることが好きという職人の表情です。
- 2011/07/09(土) 00:05:46|
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夏空が似合います。

いやぁ~、何だか祭りを思い出すなあ。
全身がエネルギッシュですねぁ。

「(写真撮られるなんて)照れるなあ。」
いい表情してます。
- 2011/07/08(金) 00:02:55|
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このところ暑い日が続きます。「汗・・。」
節電だ節電だと言ってクーラーの使用自粛が言われていますが、クーラーなしで働いている人は世の中にたくさんいます。
道路工事や電気工事の人たち、田んぼや畑での「野良仕事」 、空港の誘導や鉄道の保線の仕事などなど。
庭師も、そして「人力車夫」の人たちも。
以前、嵐山の付近で「人力車夫」の青年の写真を撮りましたが、今回は銀閣寺付近で。夏空を見ると汗をプルプルかいて働く人たちに目がいきます。カッコいいじゃないですか。暑いだのなんだの言っていないでぐんぐん働きます。
お客さん待ちです。
この背中、「暑い暑い」なんて言ってませんね。
向こうにいるのは「人力車婦」です。

「そりゃぁ確かに暑いですね。でも耐えられないとか、これでもうアカンとかそういう感じは全然ないですね。まあ、35度越えたら、それからですもん。頑張って僕らの地力出すのは。」(このセリフは先日、清涼寺近くの宝筐院で耳にしたもの。)
おそらく全く同じことを言うのではないでしょうか、この顔は。

「車屋風情が!」なんていう汚い言葉が昔ありました。「車夫馬丁」も軽蔑語です。
しかし、今やそういう言葉はありません。この人たちの勉強量は大したものです。観光案内のためとはいえずいぶん寺院や歴史のこと調べています。外国からのお客を乗せて「片言の英語」ではなくて「流暢な英語」で案内している「車夫」を何人も見ています。彼らは体力だけを誇っているのではありません。きちんとしたサービス業としての誇りと自覚を持っています。そうでなかったらこんな笑顔はできません。
私はカメラを持った変なおじさんで到底人力車に乗りそうもないのですから、揉み手をする必要なんてないのです。
- 2011/07/07(木) 00:05:09|
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念仏寺前の土産物屋さんの方です。「名前が写ってしまいますね。消しときますから。」「いえ、いいですよ。」とのこと。まあ、見えませんが。

次第に表情も柔らかくなってきて、ブログに載せることも許していただいた。
「震災の被害に遭われた方は、このブログを郷里の家族に知らせて無事な姿を見てもらったんですよ。」
「そうですか、私もそうしようかな。どうしよう・・。」

いつものようにご挨拶をかねてURLをお渡しする。

一応、喜んでいただけたようだ。ほっとする。
「じゃあ、またブログ見ておきますね。」という言葉をもらって退去した。
お仕事中、お邪魔しました。
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- 2011/07/06(水) 00:03:22|
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京都盆地の西北の地、愛宕山への登り口付近に「化野(あだしの)念仏寺」があります。ここはかつては南東の方角の鳥辺野と並んで代表的な葬送の地でした。昨日の広沢の池から西方に望める辺りです。
「明治」の中期に無縁墓になっていたものを集めたのだそうで、毎年の地蔵盆の時に「千灯供養」をすることで有名です。・・・私は京都に移り住むまで地蔵盆という風習を知りませんでした。
念仏寺の山門に通じる道にはいく軒ものお土産屋が店を連ねていますが、そのうちの一軒は百数十年前の家屋をお店に改装したもので奥に苔のきれいな小さな庭があります。
この建物の板戸には絵が描かれていたり、その引き手には刀のつばがはめ込まれるなど、建てた人の趣味と富がしのばれます。
さて、表から奥に見える庭に惹かれて店に踏み入れると香がたかれていて良い感じです。
するとお店の方が竹を切った湯呑に冷たいお茶をふるまってくれました。カメラを手にした怪しげで何も買いはしなさそうな「客」なのですが・・・・。
こんな庭に向かった縁台に腰をおろして冷たいお茶をいただくことができます。

「いつ頃の建物なんでしょうね。」・・・・というわけで板戸や建物の中にのこる井戸(この井戸はわずか数メートルの深さで水が見えました。)などを見せていただきお話を伺いました。
ふと見ると団扇があります。季節を演出していますね。
お茶を運んでくれて、いろいろとお話をしてくれたのがこの方です。なんと九州の方です。化野で九州の方にお会いする。そういえばつい先だっては「哲学の道」で仙台の方にお会いしましたね。しかも、そこで働いておられる。
向こうにお客さんが見えますが、平日はさほど人出がないそうで、ことに震災後は海外からのお客さんがぱたりとやんでいるそうです。

店の様子や庭の撮影許可を頂いて撮っているうちにいろいろな写真の話になり、「女性に『撮らせてほしい』というのが難しくて、・・。」と話すと「もうひと押しですよ・・。」とアドバイスをいただいたので、「じゃあ早速ここでもうひと押しします。」というと笑って応じてくれた。

お気づきだと思いますが、2枚目、3枚目の写真はこの方が演出に協力してくれたものです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2011/07/05(火) 00:03:00|
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