素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと   by 蒼樹   提灯づくり  Ⅱ

 提灯の紙も中の籤も素材はそれぞれの提灯毎に同じではありません。
 ですから筆の滑りも、筆を押し付けた時の反発の力も種々様々です。
 そうした条件ごとに素早く対応しなくてはならないことを思うと、この仕事もやはり職人技・工芸そのものです。

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 この男性の方は提灯を手に持ってやや右側面に書き入れています。
 つまり正対して正面に筆を走らせているのではないのです。

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 そしてお二人とも提灯を作業台などに置かないで手にもってほとんど浮かせて保持しています。
 こうしないと書きにくいのだそうです。 おいてしまうと筆の圧力と台の反発で提灯が扁平にゆがむからでしょう。
 疲れますね。
 女性の方も台で微妙に支えているという程度なのです。

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 それにしても提灯にうずもれて黙々と作業に集中されています。

 長居は無用です。

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 どうもお邪魔しました。
 ありがとうございました。

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  1. 2017/07/09(日) 00:00:30|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   提灯づくり   Ⅰ

 夏と言えば夏祭り。祭りと言えば夜店・・・いやいや家々の軒先につるされた提灯も忘れがたい。
 提灯と言えば「ちょっと寄ってく?」の居酒屋・・・・。

 京都は神社仏閣もあれば芸舞妓の茶屋もあり、また繁華街にはたくさんの料亭に飲み屋。そしてそこに欠かせないのが提灯。

 ずっと以前から気になっていたのです。この建物。

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 私のギャラリー巡りのコースのすぐ脇に見えていたのです。時にはその前を通ることも。

 で、意を決して建物に足を踏み入れ「見学させてもらっていいですか?」
 「どうぞ どうぞ。」

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 そこには溢れんばかりの提灯。
 各方面からの御用の提灯だらけです。
 
 提灯に字を書くのは難しそうです。何しろ表面は平らではなく、竹ひごによる山と谷があります。
 そこでは微妙な力加減が必要なはずです。


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 「いわゆる書道の字の上手さとは違いますから。」
 やはりそこに職人の手わざがりあります。
 しかも提灯は上下がすぼまっています。中ほどの字の大きさとその上下の字の大きさやバランスはうまく調整しなくてはなりません。
 一字の中にも下から見上げるときの視覚効果が計算されています。


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 例の左甚五郎の昇り龍ですね。
 上に登っていく龍の頭は大きく尻尾は細く。 

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 平面に書くのではなくて立体に書くのですから、例えば正面から見た時に側面に回り込む線はどう書くか。これまた不用意に書けばバランスが取れません。
 かといって側面をに回り込んだ部分を極端な書き方をすれば、人がその側に回ってみた時に字体の均衡がとれなくなります。


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 暗くなれば提灯は中に明かりがあって光の透過によって見ます。不注意な筆の重なりがあれば字の線(面)に色ムラができてしまいます。
 不用意に絵の具を注ぎ足せません。十分注意をしなくては重ねて塗ることもできません。
 なんて難しいことでしょう。


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  1. 2017/07/08(土) 00:00:49|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   継承される刺繍

 寺院に伝わる様々な刺繍を繕っています。
 こうしたものは50年100年の単位で寄進されたりするのだそうで、寺院で公開されるのは一年に一度とか二度というようなものも多いのだそうです。
 それが100年150年と受け継がれていくうちにやがて少しずつ痛みます。


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 しかし、仏に寄進したモノを痛んだ
からと言って、ハイ捨てましょうという訳にはいかず、多くの寺院では収蔵されたままになっていることが多いのだそうです。

 それで継げるところはできるだけ活かして補修しながら次の世代に受け渡していくこの仕事が、受け入れられたのだそうです。

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 刺繍された部分の生地を切り抜いて縫い付けています。
 そして刺繍自体もまた補修繕されていきます。

 ところで、この方、色白なところややや細身なところ、額の形などことなくある女優さんに、似ていませんか。

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 俯いていると余計にそんな感じがします。
 もう一人似ている人がいるように思うのですが、それが誰だったか思い出せません。

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 キャリアはまだ10年に満たないのだそうですが、成長著しくてなかなか優秀な技能の方らしいです。 

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 照明はLEDライトの様でかなり明るくなっています。
 LEDライトでないと「光で変色したり劣化してしまうので・・・。」という事でした。
 
 鮮やかな赤の布地を広げていますから、白い肌に強く色かぶりしています。

 それを調整しようとすると刺繍の方が現物の色から遠ざかってしまうので悩みどころです。

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 それにしても豪華なものですね。
 周囲には鳳凰や孔雀の見事な先品が掛けられています。

 伏見の工場にはかなり高齢の職人さんもおられて「年を取ってもできる仕事だから、続けられるように仕事を取りたいのですが・・・。」と。
 注文に時間的な長い大きな波があるのだそうで、そういう中で経営に苦労がおありのようです。
 でも職人さんたちを維持し、こういう仕事で社会に役立っていこうとする気持ちが責任者の方からひしひしと感じられました。

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 それを耳にしながらこの職人さんも安心して仕事に励めるだろうなあと思いました。

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  1. 2017/02/05(日) 00:00:56|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣織下絵

 昨年暮れから新年にかけて例年より暖かい日が多かったように思うのですが、この前の土日頃からは本州でも寒い日が見られるようになりました。

 これから寒さの底に近づきますね。
 自転車で出かける私にとってはうれしくないことですが、「冬来たりなば春遠からじ」の期待を持ちたいところです。
 もう梅が咲き始めていますからね。
 
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今作業をしている場所の脇には以前の下絵の原画が置かれています。
原画は基本的には問屋さんに手渡されるものですから、下絵の職人さんが保有しているものはまれなのです。
そしてご自身のものでなくなったものはこうして展示することも「いいよ、写真に写っても。」とは言えないわけなのです。
そこも職人と作家の違いでしょうか。

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 経済成長が順調な時には注文の帯も金銀が施され絵柄も複雑で豪華なものだったようです。
 結んだ帯の太鼓のところに絢爛たる織りや刺繍や箔が施されているのですが、結んだ時に見えない部分にまで手の込んだ仕事がされています。

 ところで、かつての話ですが、
 結んだ内側になれば見えないのですから「無駄」と言えば無駄なんですが、そこにまで行き届いた仕事をさせるのが「豊かな」人たちの「好み」だったわけです。
 今の成金たちはそういうことは求めないようです。見せて驚かせて感心させてナンボですから。
 だから彼らの発言は底が浅く、行き当たりばったりで、しかも欲得づくが露骨で、それに居直っている品の無さです。誰がとは言いませんが、まあお判りでしょう。


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 最近では抑えめの色遣い、意匠のものが多いんだそうです。
 服飾のデザインが時代の空気に影響されるというのは当然と言えば当然なんでしょう。
 私自身の服も今や「着られればいいか」のレベルです。何しろ掛け値なしの年金生活者ですからね。

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 カメラを買うか服を買うかと言えば、「両方!!」なんて贅ができないことは当然の事、まあ壊れるまで、破れるまでは我慢しようということにならざるを得ないわけなんですね。
  
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 私たちの後の世代は、ますます…今のままの政治では・・・しんどくなるわけですから、こうした高度な伝統産業の行く末も良い展望がないわけなのです。
 労働者が賃上げのストライキをし、それに職人たちも加わるようでないと、事態は好転しないのでしょうね。
 労働者もまた職人たちのえとぁざの文化的価値とともに収入に関心を持つべきでしょ

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  1. 2017/01/17(火) 00:00:35|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣の行く末を憂う   

 伝統工芸士であり「京の名工」でもあり・・・・。

 この道、四十有余年

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 しかし、「この業界では(私は)若い方で、   私より下は・・・・指折り数えて・・・・ほんのわずかだねぇ。」

 この仕事は織物を作るうえで、下絵を縦糸と横糸の関係に「訳し変えて作業図」にするものです。
 方眼紙に下絵を書き写しながら横糸の指図をするわけです。
 傍らには糸の色指定もされています。

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 この仕事は以前にもご紹介しました通り、今ではほとんどコンピューター上の作業になっています。
 「私らみたいにこの仕事を経験してきて、それをコンピュータ導入の誕生期からずっとしてきたものと、この手書きの仕事の経験のないものとではおのずから仕事に理解も精度も違ってくる。自分たちの後ではもうこういう技術は無くなるわけだね。」

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 「やってみると面白い仕事なんだがなあ。」と幾度も繰り返されます。

 ご自身がこの「意匠紋紙」の組合の責任者もされておられるので、この仕事のこれからをとてもとても心配されています。
 「色々取り組んでみるんだが・・・・。」と悔しさを隠しきれません。

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 ところで、

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  1. 2017/01/13(金) 00:00:49|
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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