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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと  by 蒼樹   手描き友禅金彩

手描き友禅の「金彩」をする伝統工芸士さんです。

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 下絵を施した生地にマスキングテープを貼ります。
 それを鋭いカッターで切り抜いて、切り抜いたところに染料を刷り込むわけです。

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 そしてそれが金粉を含んだものになれば「金彩」ということになるわけで。

 問題の一つはカッターでマスキングテープを切るときに、決して布地の繊維を切ってはいけないという事です。


 植物、例えば花びらを切るときに、カッターを動かす指先は、まるで舞を舞うように指先で軸が回されながら刃先の方向が変わります。 その間滞ることを知りません。

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 私は刃先が金属的な輝きを見せる瞬間を捉えようとしますが、なかなか動きについてはいけはいけません。腕や手指との関係も異なってきますから、ただ待っているだけという訳にはいかないのです。
 

そして切りとった面に染料を徳政の刷毛で刷り込みます。ぐるぐるを繊維の間に刷り込みます。

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 今制作しているのは注文を受けたものではなくてご自身の作品としてのものだそうで、「次はどうするか、アイディアを出しながらやっている」のだそうで、作業は時々止まります。

 色も微妙に変えていきますし。

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 「やっぱりこういうのに取り組むのは楽しいね。」

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 この場所での撮影は久しぶりなので、露出をどうしたらいいのか戸惑っています。

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  1. 2021/10/22(金) 00:00:07|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと  by 蒼樹    京友禅

 京の職人さん、久しぶりの登場です。

 京友禅。

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 絵柄の輪郭に糊を置いて(染料の浸出を防ぐためのものです。「ふせる」と言います。)その輪郭の中に「色をさし」ます。

 記事の状態や、気温、湿度などによって染料の渇きが違いますから、むらなく一様に色をさすのにも神経を使います。

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 向かって右側には菊などの花が咲き乱れています。
 そのあたりに色をさし始めると俄然華やかになるのですが、今のところやや地味な色です。

 「ちょっと残念ね。」

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 筆には染料をたっぷり含ませて、カスレが出たり途中で染料を継ぐようなことはしません。
 そのために含みの良い筆を選びます。

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 この方も、そして向こうに背中が見える方も「伝統工芸士」です。
 全国に4000人余りしかおられない伝統工芸士の中のお二人。
 京都にはその4000人余りのうちの約四分の一がおられます。

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 以前にも書いたことですが、とある地方の伝統工芸士の方が実演されているところ二出くわして、話しかけたところ随分気位高く応対されて並行したことがあります。
 その場所は、中国の瀋陽でしたが、私が中国の学生と一緒だったので、日本の文化に触れる良い機会だと思って、学生二人を近くに招いたのですが「寄るな、触るな、控えおろう」という感じで学生も目を白黒させていました。

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 京都では、あまりに簡単に❓伝統工芸士さんと触れあうことができますし、えらそうにする方はまれで、多くの方は気さくで謙虚ですから、ついその調子で私が近づいたのがいけなかったのでしょうね。
 もう亡くなられた方ですが、伝統工芸士で京の匠で叙勲者だった職人さんが、「そう言う名前を付けてもらって偉そうにしていたらこの京都では軽蔑されるだけだよ。そういう「称号」を持たないでずっといい仕事そしているものは幾人もいるからね。仕事の難しさをみんなよく知っているから偉そうにしたら恥をかくだけだ。」と言っていました。

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  1. 2021/10/17(日) 00:00:03|
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素敵な人たちと  by 蒼樹   人形の頭に髪を   Ⅰ

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 人を前にして、あるいは人の前に立ってでしょうか、写真を撮るのはやはりなかなか奥が深い行為のように感じられます。
 
 一心に仕事をしている人は、どこかに逃げてはいきませんし、飛んだり跳ねたりもしません。ですからファインダーのフレームに入れて「はい、パチリ」・・・・・それにしてもなぜシャッターの音はパチリなんでしょうね。パチリなんて音のするカメラは我が家には一台もありませんが・・・と写せばいいという訳にはいきません。


 さて職人さんは何か所用で席をはずしているようです。ですが、今日の私のお目当てですから帰ってくるのを待ちます。
 コテを熱する電熱器のスイッチは入ったままですので、もう間もなく帰ってこられるはずです。
 刑事コロンボでなくともコナン君でなくとも分かります。

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 何か事務所に用事でもあったようで・・・。

 「蒼樹さん、お待ち遠さまでした。」と、私が待っているのを知っておられたようです。 その上「蒼樹さん」と私の名をご存知です。
 実はこの方は今までにも撮らせていただいたことがあり、その写真をグループ展で展示させてもらったこともあるのです。
 その時のことを覚えてくれていました。

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 お父上は名人・匠として知られた方です。

 その後継者として頑張っています。

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 数日前にもここにきてお話しする機会を得ようとしていたのですが、先客の動画カメラマンがいて、そのカメラマンのインタヴューが長く続いて、この方も興が乗ってお話しされていたので、割り込むこともならず、今日、又出直してきたという訳です。
 
 写真一枚撮るにもなかなか苦労があるわけで・・・。

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 この方の仕事は京人形の頭に髪を付けるというものです。(髪付け師と言います。)
 髪の素材の大半は生糸です。 色は黒なんですが、ここに置いてある糸の色は二種類。微妙なんですね。

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 現代の頭の多くは石膏でできています。その頭の額の奥に深いモゾを刻み、髪になる糸をきれいにそろえて頭部に糊で貼って、それをこの溝の中に糸を喰い込ませるようにして括るのです。そして髪を反転させて、梳いて揃えると完成。と、こんな説明ではわかりませんよね。

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  1. 2021/04/18(日) 00:00:03|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと  by 蒼樹     手描き友禅

 あるお寺の塔頭の庭をモチーフにしてその四季を描いているそうです。


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 長年この仕事をされてきて「生活しなくてはいけないから受けた仕事もするけれど、合間の時間で自分のしたい仕事をするようになった。」とおっしゃっていました。
 作品として制作したり、お孫さんのためのものを描いたり。

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 「うれしいことにこの仕事は(自分がこの世を去ってからも)残るからねぇ。」

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 毎年職人さんたちの作品を発表展示する機会があります。それを目指して制作されれているとのことですが・・・・。
 「描いたものを見て『それだ欲しい』と言われて、展示会のためのものが売れちゃうことがあって・・・。」
 また新たに描くと言うようなことが度々あるんだそうです。

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 お話のお様子では私の散歩コースの辺りにお住まいらしいです。
 多分ゆっくりと15分も歩けばお宅があるんじゃないでしょうか。

 このモデルとなっている塔頭も我が家から徒歩15分くらいかな。
 有名な僧如拙作の「瓢鮎図」のある塔頭です。

果たして瓢箪で鯰をおさえることができるのでしょうか?

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 土井さんはこの着物の図の中の水流に鯰を潜ませて遊んでみようかとお話していました。

 こうした図柄もただ綺麗なだけで無くて時としていろいろな仕掛けが潜んでいるものです。
 注文によって描くのではないからそういうことができるんですね。

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 残る仕事、その言葉が心に残りました。

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  1. 2020/12/18(金) 00:00:06|
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素敵な人たちと  by 蒼樹    京仏具師    Ⅰ

 「京仏具師」という言葉があるのかどうか・・・・ちょっと疑わし、いのですがまああってもおかしくはないかな。

毎年京仏具の見本市のようなイベントがメッセで行われます。そこでは木地師や塗師や仏師、錺師などが実演をしてくれています。

この方は木地師になるのでしょうか。

 昨年もお話を伺い、その腕前を見せていただきました。

 私に気付くと「やあ、あんたは前も来てはったなあ。写真を撮ったはるお人やな。」と即座に思い出してくださいました。
 なんという記憶力!!

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 御年83歳。安倍晋三氏ならこんな個人情報は漏らさないでしょうけど、私は口が軽いので。
 まさに名人、匠と呼ばれるにふさわしい実績と現在のある方です。
 上の写真で見せてくれている作品は何と足掛け10年の製作期間を費やした小さな大作です。(お値段を付けるとなると私の現役時代の年収を悠に上回るもので、なんと最早。それで「どこの仏具店でも扱ってくれんのです。」と却ってうれしそうです。
 中に照明もつけられているほかいろいろな仕掛けもしてありますが、全部自分の創意工夫で「何か作るのがとにかく好きなん」だそうで、今でも作るのが好きで好きでたまらんとおっしゃいます。

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 道具を見ていただくとその中に柄が異なった木を継いであるのが分かりますか。
 鉛筆と同じでね、ちびてくると自分で継ぐんだよ、とおっしゃるのですが、それ自体が工芸品のようです。

 彫刻刀もその刃が細いとご自身で付け根を補強しますし、ご自身でのこぎりも作ってしまうのだそうです。

 やはり道具は職人の手足、命なんですね。

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 お元気です。好奇心と成長意欲の塊みたいな人です。
 
 初めて小僧として親方のもとで働いた時の苦労を忘れないと言います。
 それでそれを思い出しては、若い職人の卵たちに優しく丁寧に指導されるそうです。

 そこに指導を受けた伝統工芸大学校の、今年卒業するという学生が来られました。
 「どう厳しくて恐い先生だったんじゃないの?}
 「いえ、とても優しくて丁寧に教えていただきました。」

 そのことはここではない別のところでも学生から聞いています。

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 私が人に教えるようなものになるとは思わなんだけど、若い人に伝えられる言うのんはうれしいことやなあ。

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  1. 2020/02/08(土) 00:00:15|
  2. 伝統工芸
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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