fc2ブログ

素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと  by 蒼樹   四条派(円山派)の名人

DSC_7099 - コピー


 ずうっと以前に撮らせていただいたことがあります。
 日本画の円山応挙の流れを汲む方です。

DSC_7100 - コピー


 最初撮らせていただいた時には、ただただ友禅の絵を描く人だくらいにしか思わないで、その風貌に感じるものがあって撮らせていただいたのです。

その後また別の二回りほど若い気鋭の職人さんとお話しする機会があり、「あの人は自分の師匠筋で、円山派の大御所だよ。」と伺ってびっくりしたのでした。

DSC_7101 - コピー


 目が見えなければ蛇が出て来ても恐れないと言いますが、・・・こういうときに歴史的な言い回しができないことを、人権意識が高まったとだけ考えるのはどうかなと私は思うのですが・・・実に私などはそれを地で言っている訳でして・・。

DSC_7102 - コピー


 ご自身を「やくざだ、やくざだ。」とおっしゃるのですが、そうした画流を継ぐ者として、未だに至らずという自覚をお持ちになるからだと感じました。
 ご自身は若い時に日本画家になるつもりだったそうで、「その頃色々気負いもあって、既存の画き方に反旗を翻したのが、こういう始末かなあ。」とおっしゃっていましたが、南画に飛び込まれて、それが前後の世間の流れからは外れたということをおっしゃっているようでした。南宋の画流ですね。私は好きなんですが。

DSC_7104 - コピー


 最近は油絵の世界で極めてリアルな絵を細密に描くのが流行しています。
 現代画の「分からない」にくたびれた人々の反応ではないかなと私は思っているのですが、小木曽誠さんが、そういう道に入ったころはちっとも流行らず、精神的な苦悩も多かったようです。それが今や公募展でありふれた存在になっています。たまたま流れが後追いしてきたわけですが、この四条派の実力者の場合はそうはならなかったのですね。
 けれど、「流行り」がいいものだとは、必ずしも言えないわけで、それがしかし、日が当たるか、経済生活にどう影響するかということに人生の色がつくわけですね。

DSC_7105 - コピー


 自分が探求して、研究して、ようやくつかみながら実践していることが、気が付くと回りで「流行っている」ということもあるわけです。
 そうすると「流行」に乗っているかのように揶揄されることもあるわけですが、自身の研究、試行錯誤の果てに確信をもってやっている人と「トレンド、日和」に乗って上手くやろうという人とでは自ずから、その理解の深浅が違う訳ですよね。

 まあ、今はそのトレンドをかぎ分けて一時的に流れや風に乗って「うまくやり、美味しく」やればOK、流れが変わればまた帆の向きを変えればいいという御仁が多すぎますね。

DSC_7106 - コピー

 
お客さんが来て、私がその場を離れて、旧知の金彩の職人さんの方に回ってお話をして入ると、遠くから手招きをしてくれました。
 「いいものを見せるからおいで・・。」と。

 ちょっと他の人には見せられんから・・・と随分厳重に包装した絵を広げてくれました。
 「おや、なんと、そういう訳ですか?!  ふ~ん、こうれで結構稼ぎましたね(笑い)」  

 江戸期の画家たちもまた、表で流通するものよりはこちらの方に力を込めたとも言います。

 旧知の職人さん・女性が「な~に、私にも見せて。」と近づいて来られましたが、「あ、いや、これはね・・・ははは」とまた華麗な包装をもとに戻してしまいました。

 随分と奥座敷や蔵の奥の話をしていただきました。

DSC_7107 - コピー


 
  1. 2022/11/05(土) 00:00:02|
  2. 伝統工芸
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

素敵な人たちと  by 蒼樹   西陣織(つづれ織り)に若手

 西陣の織機もその多くは自動織機です。しかし、中には手織り機も依然として存在していますし、手織りの場合は大変高価なモノになります。

 写真の男性が扱っているのがジャガードという手織り機です。

DSC_7339 - コピー


 経糸については紋紙という厚紙に穴をあけたものによって経糸の上げ下げを支持する半自動化(半までも行かないのかな)がされています。
 複雑で高級なもの、例えば能衣装などだと、多くの横糸が使われて熟練した職人さんでも一日にせいぜい3,4センチしかしか織ることができないというものです。

DSC_7341 - コピー


 この人はこの分野では、最年少で、すぐ上の職人は60才台だそうです。
 「技術は途切れたらお終いですから。」という言葉が重く響きました。

 何かの折に一週間ほど機を動かさないと、「手指の感がなかなか戻らないですね。」

DSC_7343 - コピー


 この人は普段は能衣装などに取り組む職場にいるんだそうです。
 土日以外は女性がここに座っています。かなり知られた方だそうです(別の機会にそう聞きました。)。

DSC_7345 - コピー


 伝統工芸の街、京都。伝統を引き継ぐ千年の都の地、京都などと言われていますが、その実態はお寒いものです。
 何度も書きますが、文化庁が来たからといって随分画期的なように行政は宣伝しますが、それで伝統工芸の世界にあらたな風が吹いているということはどこからも耳にしません。 私が知らないというだけならいいのですが。

DSC_7346 - コピー


 まあ、先ほどの能衣装とか歌舞伎などの衣装、そして高僧の法衣などにはこうした技術がふんだんに使われますから、先細りとはいえ、ついに消えてしまうということはないのでしょうが・・・・。

DSC_7347 - コピー


 この人は今、金糸、銀糸を横糸として織り込む作業をしています。

DSC_7350 - コピー - コピー


 金糸、銀糸は金や銀の箔を和紙に貼ったモノを細く裁断して作るのですが、そこにも別の職人の高度な技があります。そしてそういう仕事のできる人が大変高齢化して若手がいません。

 彼が負っている伝統の継承・発展の思いが途切れることの無いように・・政治の変革も必要です。

DSC_7351 - コピー

  1. 2022/10/09(日) 00:00:02|
  2. 伝統工芸
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

素敵な人たちと   by 蒼樹    手描き友禅

DSC_7321 - コピー


 帯の太鼓の部分に絵を描かれています。

 背後にかけて歩黒の帯はも服用のものだそうです。
 「最近は喪服も着ないことが多いので、ほとんどがタンスに眠っている。それにちょっとひと工夫すれば、感じの良いお出かけ用の着物になる。女子会なんかにいいんじゃないかな。」

DSC_7322 - コピー


歌舞伎を見に行くなら、ちょっと、歌舞伎に関した絵を入れて着る。
靴にだって、草履にだってオシャレな絵を入れれば、面白いものになる・・・・そんな感じでこれまでの絵の腕を大いに活用されているようです。

DSC_7323 - コピー


 江戸時代に贅沢禁止令が出ると、江戸の富裕な町人たちは裏地に懲りました。そこに様々な絵柄を忍ばせて粋なオシャレを楽しんだのです。

 そういう隠されたオシャレもまたいいものです。

DSC_7325 - コピー


 女性も着物の裾の裏にちょっとした花や季節の小物を書いておけば、ちょっとした裾さばきで「おや、それはなかなか粋ですね。」ということになりますね。
 これ見よがしのものじゃなくて・・・。  だから褒める人も、大げさに褒めないで、誉め方にも粋さが必要ですね。

DSC_7328 - コピー


 男の人にもオシャレを若手てょしいなあとおっしゃっていました。
 私の目から見れば最近は比較的高齢の、つまり私たち世代もなかなかのオシャレですけど。
 それで、私はいつも妻にもう少し何とかして行けばなんて言われてしまいます。

DSC_7330 - コピー


 この活動をしていて、やはり服装はちゃんとした方がいいなあとは思いますね。
 でも私の実際は、商店のカラス窓や鏡の中に自分を見つけて、我ながらもう少し何とかしないとなあ・・・・と。

DSC_7335 - コピー


 たまたまこの日は、珍しくもピンクの服を着ていましたので、なんとか合格をいただきましたが・・・アベレージは、当然「不可」。留年でしょうねぇ。

DSC_7338 - コピー
  1. 2022/10/08(土) 00:00:03|
  2. 伝統工芸
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

素敵な人たちと  by 蒼樹    西陣、京組みひも   Ⅰ

 この方は「京くみひも」の分野の「伝統工芸士」さんです。
 周囲に沿う明示したものがなくて、お別れの直前に名刺交換をしたら、その名刺に「伝統工芸士」に許されたマークがありました。
 「あ~、そうだったんですか?!」

DSC_6997 - コピー


 そう私が言いますと「私はまだまだですから。」と言われるのです。

 私がこれまでお会いした多くの職人さんは、伝統工芸士であれ京の名工であれ、そのほとんどがそれを鼻にかけることなく、謙虚な方が多いので下。

DSC_6998 - コピー


 何度も書いてきたように「伝統工芸士」は全国にも4000人と少しいるだけなんですから、「伝統工芸士」となったことはとてもうれしいでしょうし、誇りに思っておられることでしょう。 当然です。
 でもその一方、そう呼ばれることから来る責任を感じておられる方が多いのです。

 そして、そこはやはり京都ですね。周囲にたくさんの伝統工芸士が居られて、先輩たちの技術水準はさらにさらに高いところにあるということを皆さんが感じておられるのです。それは、今存命の方たちだけではなくて過去の職人の仕事が残されていて、何時もそれと比べられるからでもあるでしょう。

DSC_6999 - コピー

 
 それで、何時も、まだまだだなあ、師匠、親方にはもちろん先輩たちにも及ばないなあと思うことが多いのだと思います。

 50,60は今や若手ですからね。これからですこれから。

DSC_7002 - コピー


 80の方が、色々な務めは果たしたし、ようやく少し前から思うように製作できるようになったとおっしゃっていました。

 目や体力に衰えはあっても、若い時には勢いもありもあり上手くもあったろうけれど、「枯れた技術、感性」はこれから花開くのだと。

DSC_7008 - コピー


 そういう姿を周囲に見ると、この方などは「私はまだまだ若い」と思うのかもしれません。」 すごいことですね。

 若い人たちが盛んに作品を売りに出し「〇万円」だとか「●十万円」だとか値を付け、横に「・・・作家」書いているのは、若い気負いで、それもいいのですが、でも良いものはそんなに近いところにあるのじゃないよとも言いたいですね。

DSC_7015 - コピー


 私はこの方の様な職人さんに接する度に「10年ちょっとって来たからと言って大きな口を叩いちゃいけないよ。」と常に反省させられます。

 DSC_7025 - コピー


 成長というものがあれば、それはそれとして認めながら、もっともっとと思いたいものです。

DSC_7022 - コピー
  1. 2022/09/25(日) 00:00:05|
  2. 伝統工芸
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣織会館・金彩

 職人さんたちの写真をポスト オンできるのはうれしいです。
 が、一面悲しいですね。

 なんと言いますか、色々なところで地球環境を守ろうとか、生物の多様性を残そうなどと言っても今現在地球のあちこちで様々な種の最後の個体が死滅しているのです。

DSC_6634 - コピー


 日本の伝統工芸もまた、同じ状況ですもんね。

 どれだけ「日本に京都があってよかった」だとか、日本の伝統的な美や食やについて語るときにいくら京都が引き合いに出されて、一部のものは観光資源としてちやほやされたとしても、、もう職人の世界の大半は「不可逆的な衰亡の過程」:に入ってしまっています。
 もう、遅い、のです。

DSC_6635 - コピー


その中でもこうして伝統を継承している人々は本当に貴重な方々です。

ですから、私は「種の採集」の意識も持ちながら撮っています。

DSC_6636 - コピー


市長が和服を着て議会に登壇しようと、文化庁を京都に招こうと、事態はもう戻らないでしょうねぇ。
これまでと同じ論理で工芸を見ている以上は、もう滅びの道をまっしぐらです。

DSC_6639 - コピー


職人さんたちは、懸命に技術を高めてモノづくりしていくより方途がないのですが・・。

DSC_6646 - コピー


 この方は手描き友禅の範疇にある「金彩」をされています。

 これは「付け下げ」の生地です。 多分。

DSC_6651 - コピー


 一旦、外国人観光客に依存した観光施設は、COVID-19の感染が増えている中で「行動規制をしない」などといって日本人の観光的な動きを促しても、客は回復していません。

 私たち幾人かが注目していた瓦製作技術を生かした造形を販売していた若い夫婦の店も閉じられていました。
 発展的に引っ越したというなら、それはうれしい誤解なのですが。

 DSC_6652 - コピー


 

DSC_6655 - コピー
  1. 2022/09/12(月) 00:00:05|
  2. 伝統工芸
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (281)
人物 (1583)
絵画 (310)
陶器 (63)
染色 (19)
工芸 (241)
雑貨・カード (29)
陶芸 (29)
伝統工芸 (220)
服飾 (37)
装身具 (42)
お店 (71)
音楽 (679)
瀋陽 (68)
モノづくり (24)
オブジェ (26)
料理 (31)
写真 (71)
書 (13)
状景 (21)
パフォーマンス (41)
版画 (5)
手作り市 (71)
働く人々 (58)
芸事 (2)
彫刻 (7)
伝統芸能 (7)
観光 (3)
芸術 (8)
美術 (7)
楽しいね (22)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR