「Nichino Iwabuchi Dialogue Exhibition」から
河原町通りの四条通りと三条通りの中間を少し南に下った辺りにあるギャラリー「ギャラリー Maronie」が長い夏休みを明けての展示です。
5階も学生でしたが、この階も学生。
開催期間は今日(9月11日)までなので急遽アップします。
興味のある方は是非お運びください。
という訳で・・・。
入り口近くにあった印象的な作品です。

そして作者ご自身もDMに採用しているお気に入りの作品の一つ。
表情もですが、首のひねりがいいですね。

こちらから見ると・・・。
釉もいい効果を上げています。

これは大きめな作品です。
なかなかの迫力ですが、表情がどこか憎めない感じ。
後ろ向きに写っているのが作者の「Nichino Iwabuchi」さん。
この作品と作者とが私には、うまくつながりません。・・・・と言っても私がこのように撮ったからですが、実物はもう少し愛敬があります。

これも面白い作品ですね。
各鼻ごとに一つの顔を作っていますが、皆それぞれ表情が違います。
各部を顔だと判断した場合の「目」にあたる部分は唇になっています。それがそれぞれに表情を与えています。

これは木彫作品。一つだけ床に置かれています。
この作者、面白い、しかもかなりの表現力を持っていますね。

作品と作者のギャップを見てもらうために、作者自身があのコーナーにパイプ椅子を持ってきて腰掛けるのをこれ幸いに撮らせてもらいました。
いい場所に座を占めましたね。

これはなかなか戦力的布陣ですよ。

いいでしょ?! このツーショット。 実はスリー・ショットなんですが。

像のそれぞれは、当然のことながら?、マスクをしていませんが、作者はマスクありです。
照明は作品のために上から照らしていますから、前髪たっぷりだと陰になりますし、顔の下半分以上はマスクに隠されて・・・。
今年度の卒展でお会いした時、この人だと、私は判別できるでしょうか。・・・まあ、もともと記憶力の弱い私に、この認知症の進行から言ってもそれは無理でしょうが。

少し顔を上げてもらいましたが。

5階の男子学生も面白い作品を展示していましたが、やはり若い人たちの作品を見るのは楽しいですね。

- 2022/09/11(日) 00:00:04|
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私もそうですが、定年退職後に、それまで強く関心を持っていたことに本格的に・・・・私の場合に本格的にと言えるかどうか、いささか疑問ですが・・・取り組む人は少なくないようですね。
この方は私よりはだいぶんお若いのですが退職後に焼き物を始めたそうです。

といっても、定年までもかなり陶芸がお好きだったそうで、それから数年というのですが相当高度なものを焼いておられます。
窯は紫香楽にあるもので焼いているそうで、窯を焚く人たちからいろいろな教えを受けているそうです。
私は陶芸に関して経験も知識もありませんが、たまたま私の好みにあたt物をに近づいて眺めていると「それに関心を示してくれる人は少ないのですが、私としてはとてもうれしい。」とおっしゃって、それから話が弾みました。

今でも傍ら仕事をされているそうですから、大変に活動のエネルギーが大きいかたですね。私にはまねできそうにありません。
椅子を進めてくれましたので「長居をすると病気が出ますが・・・・。」といって持病の撮りたい病を発症しました。
敢えていっときマスクを外してくださいましたが、私がマスクをしていればこの方に大きなリスクはないとは言いながら、なんとなく申し訳ないような心理が働いて、いつものように周囲を何度も回って撮るようなことはしませんでした。

趣のある古木をうまく使って作品を展示されていましたが、古い船材などが実によく生かされていて、焼き物と具合よく引き立て合っていました。
もう三度目の個展だそうですが、展示の仕方にもこだわりを見せて、さらにさらに目標を高く胸に秘めておられるようでした。
私も第二次5カ年計画の最後の一年を過ごしているわけですから、もうちょっと真面目にならないといけませんね。
- 2020/08/26(水) 00:00:59|
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ぐい飲みである。
ろくろで引いたものを・・・ト、こういう表現が正しいのかどうか、ちょっと疑問はありますが・・・・・整形している。

ニンジンや馬鈴薯の皮を剥く、ピーラーのようなものを使っている。
鋭い刃をもった小刀、彫刻刀で成形するのではないらしい。

ろくろで引いたこのぐい飲みは、型に入れてとったものとは違い、それぞれの大きさや形が少しずつ違います。
陶器ですから、肌合いも磁器のようなすべすべしたモノではありません。
そこに良さを表現していますから、表面の幾分ざらざらした感じを残すために、鋭利な刃で成形しないのだそうです。むしろ引っ掻いているわけです。掻き落としている。

私もこうして作られたぐい飲みを愛用していますが、指触り、口触りがとてもいいのです。
日本酒の風情にとてもよく会います。

磁器のお猪口も使いますし、ガラス製のものも時に使用します。漆のものもいい感じなんですが、陶器でろくろで引いたものは独特な暖かみと野趣があってお気に入りです。
今外国の婦人で、ご自身も焼き物をされているという方が話しかけています。
ぐい飲みの底は轆轤の代から切り離す時には糸で切り取ります=糸尻・・・それで底には年輪のような模様が付きますが、その底の土を掻きだして、数ミリの環状に残します。
ただその時にすべてを掻きだして平たくしてしまうのではなくて、中央の富士山のような突起を残します。
その頂に先ほどの年輪様の気配が残ると、これは手作りだなという印になるのだそうで、「分かる人にはわかってもらえるという訳です。」とのことでした。
「ミラーレスですか? デザインがレトロなんで・・・・、それでシャター音がしないんですね。」とカメラにもお詳しそうです。
この日はたまたまX100f持参でした。
- 2018/03/17(土) 00:00:50|
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下賀茂神社の馬場を利用して開かれる手作り市です。
今回はなんとなく、どことなく雰囲気がこれまでと違いました。何でしょう、この感覚。おしゃれ感が減ったかなあ。
そんな手作り市で「素敵な人」を探します。

手作り市での人探しは、まずは素敵な「もの」づくりです。
上の写真の左手上段に青っぽいぐい飲みが見えますね。まずこの色合いと景色が気に入りました。上品で、それでいて華やぐ面もある。
蒼の色もまたとてもいいので・・・・。

備前焼です。
黄や茶色の器は酸化焼成です。蒼の方は還元焼成です。
「窯の中で空気が十分な場所で焼けるのがこちらで、そちらの青い方は空気が少ない場所で焼けたものです。」と分かりやすく説明してくれました。

「どうして備前焼を選んだんですか?」
「う~ん、なんとなくかなあ。釉をかけるものより土と炎でそのまま表現できるのがすきだから・・かな。」
この「なんとなく」は、いい加減な意識ではなくて、言葉には言い表しにくいけれど気持ちの奥深くでこれがいいと感じるものがあったという事です。直感的でうまく説明がつかない、理由は後付けできるけど、その頃はどうだったかなあという感じでしょうか。
どうして写真を選んだんですか?に対する答えも、まあそういうものだと思いますので、共感できます。

この人も京都の伝統工芸大学校の卒業生だそうですが、ここの卒業生は本当にあちこちで活躍しています。
知り合いの若い女性が、もう一度芸大に戻って勉強してみようと思うのだけれどといった時に「工芸分野だし大学院で勉強するのもいいけれど、この伝統工芸大学校も選択肢の一つとして考えてみたら。」と言ったこともありました。
その人は無事に院に合格しました。おめでとう!!
と、話を戻して・・・、
こうしてご自身の制作物を手にするときに気持ちが出ますね。

工芸でも芸術でも可能な限り自身の技能、知識を高めて対象をコントロールしようとするわけですが、しかしなお炎や土の偶然に越えられてしまう運命を持っています。そこにまた醍醐味があるのですし、その偶然の中に美を発見する楽しさがあるわけでしょうね。
人の力と偶然のコラボレーション・・・・これまた写真も同じことです。

お客さんがやってきて「いや~ 好きなやつがあったんだけどね。割っちゃってね。 これいいなあ。」と物色を始めました。

こちらの女性。手にしているものを即断即決。「来た。見た。買った。」でした。
自分がほしいものを極めて明確に意識していて、すぐさま判断を下し、行動できる。素晴らしい!!
そういう力が私に有ったら・・・・、と。
- 2016/12/10(土) 00:00:36|
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キャノン5D+バリオゾナーで撮りました。
このカメラのファインダーは今一つ、いま二つですが、やっぱりOVFだから、こういう組み合わせで楽しく撮れます。
写真を撮るという事の全体の中で何を大切に考えるかで、道具の選択は変わります。
ネット上にフジXT-2よりフジXプロ2がいいという理由を一所懸命書いている人がいましたが、こういう議論の立て方はあまり意味がないと私は思います。
同様にファインダーについてOVFがいいか、EVFがいいかを何をどう撮るつもりなのかの前提抜きにあれこれ比較して言う事にも意味を感じません。
私にとって、OVFはカメラ選択の上で大切な条件です。 今の私にとっては、海の魚やサンゴをガラス越しに実像を見るのと、撮影して再生した映像をテレビジョンできれいに見るのとどちらを選ぶかという問題です。
それでも年とともに視力が怪しくなり、フォーカス合わせサポートしてくれる点でEVFは頼りになるのですから(拡大してくれたり)、それがより重要なことになれば、私の畏友とともにEVFを選ぶことになるかもしれません。
そういうことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この建物の受付で「あっ!先日来られた方ですね?!」と声をかけられてしまう位に、おなじみになってしまいました。
伝統工芸大学校卒業予定者の卒業制作作品の展示などもあり、ここはとても楽しめる施設です。
今日は土日ではないので、既に卒業して職業的に活動されている人たちの実演です。

公開実演という事で・・・・・制作にとってはお邪魔ではありますが・・・・いろいろお話を伺いながら、やがて制作に集中していただいて、写真を撮ります。
この方の絵付けなどは筆先を震わせてもいけない神経の使い方をするのですから、こちらもまた息をつめます。

それでも随分と図々しくなりました。
この時は28ミリ-85ミリのズームですからいいのですが、50ミリの単焦点の時にはよほど体をつんのめらせて迫ることがあります。

レンズにもカメラ本体にも手ぶれ防止機構はありませんから、自分の呼吸も整えねばなりませんね。
止まったら震えますから、流れのなかで撮ります。

動きの激しいものについていきながら撮るときには、最近急速に進歩している手ぶれ防止機構はありがたいでしょうね。
メインに使っているα900には初歩的なものがついていますが、やはり恩恵を受けているなと感じることがあります。
私の場合はどうしてもというほど必要ではありませんが、時に不安定な姿勢で体の流れる刹那に撮ることがありますから、あって邪魔にはなりませんね。

もっとも今日のようなときはしこを踏んでいるような…はたから見れば不格好に見えるかもしれない・・・・格好で撮ることが多いのですし、床に膝立ちしたり、お尻を床に付けて撮ることも稀ではないのです。
アングルを変えるたびに、安定した姿勢が何より重要ですからね。
ですから背面液晶のパネルにタッチしてピントを合わせてシャッターを切るということなど想定もしないのです。

上の写真と下の写真を見比べて、なぜどのように印象が違うのか考えます。
もし私が個展にどちらかを選ぶとすれば下の写真を選びます。
こういうことをしていると飽きませんね。
写真て面白い。
- 2016/09/24(土) 00:00:47|
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