圓工房さんです。
この日、実演とともに体験コーナーも設けられていて、子供さんやお母さんたちが「ろくろ体験」をしていました。
ちょっと空いたタイミングに「もし制作するようなことがあったら撮らせてください。」とお願いすると「じゃあやりましょう。」と即座いに応じていただけました。

電動のろくろに土をおいて引き上げていきます。
やってみますかと言われたんですが、撮りたい意識ばかりで。
実際にやってみればどこを撮るべきかもっとわかったかもしれません。

写真がうまく撮れていない部分では制作の工程が飛んでしまっています。

土の感触やろくろ台と土の回転の様子を映し撮るというような意識がなかなか働かず、つい人物の表情や手指の動きにばかり注意が傾いてしまいます。
それでは「何をしているのか」を映しこむことができません。何をしていても同じになってしまいます。
説明しすぎずにどのような仕事かも伝えられるようになりたいなあと思うのですが。
これに粘土の回転速度が出ていたらなあと思います。
こういうところもプロと言われる人たちとの違いでしょうか。

陶芸の分野には比較的若手が育っています。ことに女性が多いようです。若い作家さんたちがあちこちで作品を発表しています。
けれど職人として陶器を制作するということとなると、少し事情が違うようです。
作品作り=作家としては若手がいても、量をこなさねばならない分野では跡継ぎが多くはないようです。
芸術系の大学などで陶芸を学んだ人が思い描くのとはいくらか違う世界のようです。

しかし、職人さんが持つ「創作」意欲もまた、実はとても旺盛なのです。技が伴う「創作」は見ていて説得力があります。「創作」ばかりで技がないものがまま見られるのでなおさらです。
この人たちには指先に目があるのですね。
とても鋭敏なセンサーです。

全身で作陶しているという感じです。
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- 2014/04/05(土) 00:00:42|
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ここは伝統工芸の作品を展示している施設です。京都伝統工芸館と言います。もし京都にお越しのときには立ち寄られるとよいと思います。素晴らしい工芸作品が、若い学生のものから名人・匠のものまでたくさん展示されています。
学生のものだからと言って侮れませんよ。

伝統工芸大学校の制作展に伺いました。
その時に実演を見せていただきました。
今絵付けの下絵を描いておられますが、指で触ったところは脂が付いてしまって、そこに絵付けをしても焼くと色が落ちてしまうのだそうです。
ですから触ることができるのは絵付けをしない糸尻(糸底、糸きり)の部分と縁だけです。
つまむことさえしません。つまべば指の腹の接触面積が増えて具合が悪いのです。

ここは、お好きな人は何度も何度も足を運ばれるところですが、そういう方の数は・・・私の見る限り・・・あまり多くないようでいつも比較的に静かです。

京都伝統工芸大学校というのがあるのですが、そこの卒業生がいろいろなところで活躍していますので、あちこちでお目にかかります。
この私のブログにもいく人もの人が登場してくれています。

下絵は墨で描いているとのことですが、窯に入れて焼けばその下絵は焼けて消失するのだそうです。それはそうですよね。墨は炭素の塊ですもんね。

ここで実演をされている方たちは比較的若い方たちだからでしょうか、写真撮影をお願いした時に、特別な演出めいたことはまったくしないでひたすら制作に集中してくれます。
これがうれしいですね。

もちろん質問すれば手を休めてくれていろいろなお話を伺えるのですが、・・・見学者があれば積極的に声もかけてくれます。
でも私はいつもどのタイミングで声をかけていいのか息をのんでチャンスを待つことが多いです。

制作される方が静かに集中していますから、私も写真に集中できます。

モノクロで撮るときに、少し暗めに撮るといい写真のように錯覚する傾向があります。ですから、惰性を警戒しなければなりません。
影≒黒あっての光、光あっての影ですからね。
光をとらえようとファインダーをのぞくのですが視力が落ちて来ているのでつらいです。
もしこのカメラが壊れたら、デジタルカメラではもう満足のいくファインダーの付いたカメラを手に入れることはできないんだろうなあと将来に不安を感じています。
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- 2014/03/01(土) 00:02:20|
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現在は関東に拠点を置いて活動中なのだそうですが、京都で学んだという経緯もあって「一年に一度は京都で」という気持ちも持たれておられます。
ですから来年もお会いできるかもしれません。

今お茶のペットボトルをお持ちですが、・・・。

とうぜん?こちらの方がお得意で、・・・・。
この方と飲んだら楽しいでしょうねぇ。相当いける口のようですから、覚悟してお相手しなければいけないでしょうね。

既に海外でも展覧会をされています。まあ作陶を学び始めたのがイタリアだから当然かもしれませんが、・・・。


海外に持っていけるような写真を撮れるようになりたいですね。

そのためにはこの方ぐらい旺盛なエネルギーを発揮しなければなりませんね。
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- 2013/11/01(金) 00:01:51|
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京都市の北区に「藤森寮」という建物があります。「寮」というからと言って学生や新入社員が共同生活をしているわけではありません。
ここは町屋を改装して何人もの工芸家たちが工房兼販売店舗としているところです。近所には風呂屋を改装した「サラサ」という喫茶店があり、「かみ添」さんがあります。
藤森寮の二階にこの方がおられました。陶器の絵付けと陶製のアクセサリーの制作をしています。 RYUKAさん。

上絵付けをされています。
伝統的な手法を引き継ぎながら現代的なアレンジを加えています。
色を重ねますから、色つけをしては焼いて定着させることを繰り返します。

作家さんの工房をお訪ねして撮影するチャンスはなかなかないのですが、ここは制作販売を兼ねる場所ですから可能になりました。

この部屋は北側に窓があって、優しい柔らかな光が入る好条件の部屋です。着彩にはということですが、無論、撮影にも、です。
階下にはガラス細工の作家さんがおられます。

観光マップにはよく登場する「サラサ西陣」さん、手打ちそばの店、わらび餅の店、そしてかみ添えさんと並んでいますから、ちょっとした観光名所です。
色々なお店や工房が地域的に意識的に結びついていくと、多くの人の関心を呼びそうです。
二階のこの部屋に電気窯をおいての制作です。
陶器のひな人形も作っています。京焼ですから華やかな色合いですが、この方のはどれも色がやや抑え気味で落ち着きがあります。その上、焼き物ですから人形自体に丸みがあって一層やさしい感じでなかなかよさそうです。

この時、50ミリしか持っていませんでしたのが、「どうぞ近くによって撮ってください。」と言っていただいて、なんとか撮れました。

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- 2013/10/23(水) 00:00:02|
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それにしても、・・と思う。
それにしても何を好んで、こんな夏の暑い盛りにやるんだろう。
五条坂の陶器市です。

並べられた陶器も熱を帯びて、うかつに触るとやけどしそうだ。
この方のいうのには「この暑~い陶器市に来るとようやく夏がきたなああと感じるんだよ。」とのこと。

熱い窯の前で、暑さに対する耐性を養っておられるからだろうか、憎らしいほど涼しい顔をしておられる。

私が眼をとめたのは、この方の作品の絵柄がシロツメグサや猫じゃらし(エノコログサ)などの、いわゆる「雑草」だったからです。
タンポポやアザミもありますが、流行している山野草ともちがって、まさに野の草たちなのです。

この優しい感性の持ち主と少しお話をしてみました。
たとえばアザミの花の部分は土が盛り上げてありました。そこに線描されたアザミはただ素朴だというだけではない、少しばかりの「自己主張」が見えます。このバランスがとてもいいのです。
東海地方からお見えだそうで、この陶器市の常連さんだそうです。

この優しそうな目に「一家言」を秘めて焼いておられる・・・それはどの窯の方も同じでしょうが・・・のです。
ただ冷やかしに来ている私のようなものには、単に「いいなあ」ですが、作陶家にしてみれば晴れの舞台でもあれば、競い合い、学び合いの機会でもあるのです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/08/26(月) 00:04:56|
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