素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと   by 蒼樹  鴨川の状景・cairnを積む   Ⅲ

今回の写真は、ほとんどのカットで大きくトリミングをしています。
私は従来、ファインダーでフレーミングをしたら、後でトリミングをしないということをガチガチではない原則としてきました。
まずはフレーミングに注意を払うということを意識してきました。

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 そのために「視野率100%」のファインダーに価値を置いてきたわけです。
 けれどもそのことに絶対的な価値があるわけではないことは分かっているつもりで、たま~にトリミングをしてきました。
 しかし、考えればカメラに設定されている画像の縦横比などというものを無条件に受け入れなくてはいけないなどという理由は全くないわけで、プリント用紙も工業規格でカットされているわけでし、その規格に自分のイメージを従属させる必要も必然性も全くないわけですね。
 
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 京都ファインダー倶楽部の写真展の時に書家の上田氏が書の用紙を使って表現していました。
 通常使われている印画紙のサイズとは全然同じではないのです。
 形式は内容に即さなくてはいけないのですから、様々な縦横比或は形状があって、当然ですね。
 こういうことに無頓着ではいけないのだと思って、画面を見ていて結果的にことごとくトリミングすることになりました。

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 私の写真に対する数少ない褒め言葉のうちに「構図がいい」というのがあります。
 写真の方からも絵の方からもそう言っていただくことが一再ではありません。
 もし本当にその褒め言葉が当たっているのならば既成の縦横比や四角形であることにとらわれずに構図してみることも楽しいかな、やってみる価値があるかなと・・。

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 彫刻や陶芸作品などはそもそもフレームがないものがほとんどなんですから。

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 すでにいろいろなことが試みられていますが、写真展のつまらなさを克服するためにも挑戦してみて良い課題だとは思っています。


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  1. 2017/10/07(土) 00:00:27|
  2. 染色
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素敵な人たちと     手捺染のストール    Ⅲ  

 工場の二階ではストールの染色をしていましたが、下の階では服の布地の染色をされています。

 この姿勢を一日に何百回と繰り返すのです。   う~~ん。
 手先を見ると体重を支えているようには見えません。そうだとすれば腰が、大腿部の後ろが、背筋が・・・・。

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 次から次へと場所を移して同じ作業をするのですが、その動きが早いのでついていくのが大変です。
 画面の中で絵を決めて、自分がついて動いてフォーカスを決める。  と、もうその時はには体の間近に引き寄せられています。
 さっと横に移動しますが、私もついていかねばなりません。
 すると今度は向こうからこちらに来る作業。私は後退します。ファインダーを覗いたままの後退ですが、足元には染料の入った容器が何列にもなて並んでいます。狭い通路で躓いたら大変なことになります。
 
 振り返って周囲の安全を確認し、自分の姿勢を決め、職人さんの位置とポーズの予想をして、置きピンをして・・・・・。

 醍醐味といえば醍醐味なんですが・・・・撮れているんだろうかと不安がよぎります。
 
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 もしフィルムなら・・・・・と思うとぞっとします。
 

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 ご覧のように作業している方たちは半そでです。
 真夏はどんなでしょう。   そのころまたぜひ撮りに来たいものです。

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 表情まで撮れるようになるためには幾度も通わせていただかないといけないようです。

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 働く人の尊さを撮りたい。
 人は「人材」じゃない、そういう写真を撮りたい。
 それも私の目標の一つです。

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 絵を見ても写真を見ても「労働」がまれにしかありません。
 ずいぶん減ってきているようにも見えます。
 人の生活の主要な部分は労働で成り立っています。何に労働に対する感慨が人の中心を占めていないことに芸術界はいぶかしく感じないのでしょうか。

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 「労働疎外」という言葉を耳にすることもなくなって久しいように思います。その言葉が消えていくのは疎外の実態がなくなっているからではなく、労働疎外を告発する哲学・力が日本社会に衰弱しているからだと私は思っています。
 そしてそのことはとりもなおさず人々が労働の中で非人間的な呼吸をさせられ逼塞させられているということだと思っています。

 私はこの工場(工房)で、それとは違う姿を見たように思いました。

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  1. 2015/04/19(日) 00:02:04|
  2. 染色
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素敵な人たちと     手捺染のストール    Ⅱ 

 染色された部分の間に白地の部分が交互にありますが、そこには別の柄が入ります。
 今、色が施された部分二つとそれに挟まれた部分とで一枚のストールの長さになります。
 幅は、この長く続いた布の幅の半分です。

 京友禅の「手捺染」という手法ですから「色に深みがあ」るのだそうです。

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 この工場は京都市の北区にある岩倉という地域にありますが、「岩倉の住宅地ってこんなに北まで続いていたの?」と思うほど奥まったはずれにありました。
 染色工場ですから郊外に立地せざるを得ないのでしょう。
 社長さん曰く
 「ストールは私の趣味なんです。本業は布地のプリントなんです。」とのことです。
 他業者からの注文ではデザインも色指定も「注文」になるけれど、ストールはご自身が気に入って依頼した作家さんの原画にもつづいて制作するということで制作も販売も熱が入るということかなと推察しました。
 それで「写真を撮ってみてくれないか。」というお話になったのでしょう。まさに自社ブランドですから、やりがいがありますよね。

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 私はこの話をしていただいた時に
 私がしているアクセサリーやフラワーデザイナーの方を思い浮かべました。
 そして、もう一つはこのストールがぴったりあって映えるだろう方をフォト・マヌカンとして思い浮かべたのです。
 そういう人たちと社長さんの自慢のストールとのコラボは実現できないかと。
 むろん撮影は、不肖このわたくし目ということで。

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 「そうすればお互い生かしあえますよね。」と賛同をいただきました。

 そして、もう一つ、この「染めの さきら」さんのHPを見ると
 「社名の「さきら」とは、京ことばで将来(未来)を意味します。
高齢化が進む京都の友禅業界(型による手捺染)で、
熟練した職人の知恵と技術を20年後、30年後へ引き継いでいける若い人材を育てながら、
京都の伝統工芸、京友禅、手捺染業界の未来に貢献し、共に進化していきたいと考えております。」とあります。
 これを応援したいなという気持ちがわきます。

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 さらに
 「  学生の街である京都では、芸術やファッションを志す学生がたくさんいます。
しかし残念ながら、多くの学生が学んだ力を表現できる場が限られているのが現実です。
さきらの庭では、京都に集う若き才能ある皆さんと一緒に、
一枚の布に自由で新しい感性を表現できるアートな庭を造っていこうと思います。
私たち、さきらの仲間と共に種を蒔いてみませんか?  」とあります。


 私のブログの精神とも通います。
 すぐに知らせたい若い作家もいます。

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 求める人と求めれたい人が往々出会わないまま時を過ごしてしまいます。
 それを結び付けられるとしたら…という思いも今回の「私でよければ。」という話の裏にはあるのです。

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 写真は何をどうとるべきなのか。自分は何を撮りたいのかなどという問いとともに
 写真に何ができるか。   これも私にとって大切な問いなのです。

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  写真を撮ることを通じて求め合える人たちを結ぶということができれば、これもまた愉快だなあと・・・。


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 私の写真にそういう小さな力があればいいなあ。

 下の写真は染料の色の調合をしているところです。

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  1. 2015/04/18(土) 00:04:53|
  2. 染色
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素敵な人たちと     手捺染のストール   Ⅰ

 いつものようにギャラリーめぐりをしていると、あるギャラリーでストールの展示販売をされていました。
 そのギャラリーではよく若い方たちがイラストの展示をされていたりするのですが、この日は少し違いました。
 入るか入るまいか多少躊躇したのですが、「色やデザインを学ばせてもらおう。何でも見てやらまい。」と踏み入りました。

 「染めの  さきら」さんです。

 で、中に入ると社長さんがいろいろお話をしてくださって、そこにある写真パネルから「モデルさんにストールを着せ掛けた新たな写真がほしい。」という話になり、さらにいろいろあって工場の職人さんを撮らせていただく話になりました。(こういうのを文字通り「我田引水」というのでしょうね。)

 で、さっそく工場に押しかけて・・・・。


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 私が突然お邪魔をすると、お仕事を中断してお話をしてくれ、「今日はカメラを持っていますか?」とさっそく工場内を見せていただけることになりました。
 わたしは、「いつでもどこでもカメラ持参」をモットーにしていますので早速車からカメラを取り出して・・・・。

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 シルクスクリーンの手法ということになるんだと思いますが「手捺染」といって多色刷りの場合一版ごとに職人さんが写真のように染料を塗りこめていきます。
 この作業相当に体力を使うと思いますが、しかし力任せに刷り込んでいるのではない力加減を感じます。
 それだけに体はきついと思います。

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 小学生のころ児童会の印刷物を毎週のように謄写版で摺ったことを思い出します。
 インクを含ませたローラーを押しては引き、そして押す時に紙を左手でタイミングよくめくる。友達とその速さを競い合いました。
 一枚の原紙で何枚まできれいに摺れるかとか、蝋原紙に鉄筆で書くのにどんな工夫ができるかなど面白かった記憶があります。
 「つぶし」なんて言うのもありましたね。

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  ここではストールの「捺染」をしていますが、ずっと向こうまで布が続いていて、同じ判で繰り返し捺染していきます。
 斜めになった台の下辺部に「見当」が等間隔に続いています。

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 ある色をずっと向こうまで染め終ると、版は下の写真のように洗浄します。
 ノズルから水を勢いよく吹き付けて洗浄します。

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 その版についた水を丁寧に拭き取っています。

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 この写真はストールの制作過程を説明するためのリーフレットに使うつもりで撮っているのです。
 が、クライアントさんの要求通りの写真を撮るという商業写真と違って…そういう能力もないのですが・・・私が作品にするつもりで自分の「ワクワク」のままに撮った写真のうちから使えそうなものがあれば使っていただくというスタンスです。

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 ですから、写真を送られた社長さんは今頃戸惑っておられるかもしれません。
  1. 2015/04/17(金) 00:03:48|
  2. 染色
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素敵な人たちと    友禅(糸目糊置き)  yuzen

友禅染にはたくさんの段階があります。
 図案描き。下絵描き・・・これは紫ツユクサの「青汁」でします。 
 その下絵の輪郭に染料がはみ出ないようにする「糸目糊置き」という工程があります。

(⇔) 
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 下絵を白い生地の下に敷いてそれをなぞるように「糊置き」をしていきます。
 ケーキ作りの時にクリームをおし出す袋を使いますね。あれと同じ原理で糊を入れた細い筒にさらに細く穴をあけた口金をつけて描いていきます。

 手前に作業台からつり下がっている部分には既に糊が置かれています。

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(⇔)
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 下絵をなぞる単純な作業のように見えますが、とてもとてもそんなわけにはいきません。
 下絵の線を意識しすぎて、おどおどとなぞっていけば、生きた線を描くことができません。

 写真右手に松を描いた作品がありますが、ここでは糊を置いて染まるのを避けた生地のままの色で松の葉などを見事に描いています。そのとがった様子などは糊をおし出す微妙な塩梅で描かれます。ここでは普段はわき役の「糊置き」が主役となっています。こうした表現もできる技なのです。

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 口金(ノズルといった方がいいでしょうか)には各種あって幅広く糊を置くものから実に繊細な細さのものまでたくさんあります。
 まるで筆ですね。

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 完成品から見れば地味な工程でもその一つ一つがまさに工「芸」です。
 職人さんたちは、みなさんその自覚と誇りをお持ちです。

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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真

  1. 2013/01/07(月) 00:05:24|
  2. 染色
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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