
中国でお茶のお店に連れて行ってもらった時に、茶を入れてもらったのですが、なんと美味しかったことか。
入れ方は、日本の「作法」とはちょって位相が違うという感じでしたが、そこにはなるほどの合理性と、なるほどの伝統的な楽しみ方があって、はやり所違えば品変わるですね。

私は緑茶が好きでして(静岡県生まれですからね。) 中国に行ったときになかなかおいしいお茶が飲めなくてちょっとストレスだったんですが、スーパーマーケットに行ったときに相場もわからず高価な鉄観音茶を購入したのです。
そしたら一煎目より二煎目、そして翌日の三煎がなお美味しくて四煎目でさらに唸ったのです。
何だこのお茶は!

それで先の経験と共に中国茶の美味しさに目覚めて・・・・とはなかなかいきませんが、卒業後の学生たちの贈り物にも支えられてずいぶん美味しいお茶を飲みました。
ずっと昔は飲めなかったジャスミン茶も実はこんなに良い香りですっきりと飲めるものなんだとイメージがすっかり変わりました。
やはり本場は本場ですなあ。

そしてその美味しい茶を楽しむための工夫もいろいろあるようでした。
それをいろいろ学ぶまでの余裕はありませんでしたが、日本でも中国でも人が「楽しもう」として工夫する貪欲さは変わらないのじゃないでしょうかね。

どこの国でも美味しければそれでいいとか、飲めればいいんだとか、そういうことにはならなくてそれぞれ洗練喉を加えていくわけで。
その点では中国全体の実力は相当懐の深い自力のあるモノのような感じがしました。
侘茶もいいですがね。
茶の緑を捉えようという発想の起こるのが遅すぎました。これが私の鈍なところです。

茶道具にしても双方、それぞれに凝っているし繊細な工芸品ですしね。
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- 2023/08/28(月) 00:00:03|
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毎週のように出かけるギャラリーを出たところで「おや、写真展?!」
そこに写真ギャラリーがあるなどとを思いもしなくて、つい覗き込んだのです。

女性の職業写真家さんが個展をされていました。
海外の風景や目に留まった扉の白黒の写真でカッコいいものが多かったです。

この会場は普段はプディックで・・・といってもちょっと値が張りそうですが・・・その商品を着たモデル撮りなどをされている関係で、ここを会場として借りたのだそうです。
道理で私の記憶にないはずでした。

普段は、成人の記念写真といったようなものも撮られているようですが、自分なりに表現したものも見てもらいたくてと言うことで、今回は個展です。
やはり腕が確かな分アドバンテージがあるなあと思いました。

その会場でどういう訳か「お茶会」です。
気楽にお茶の楽しみを知ってほしいと思って・・とのことでした。

私にも「どうですか。」と椅子を勧めていただいたのですが、「いえ、むしろ撮りたいのですが。」と 無理なお願いをして・・・
友人だというお客様まで巻き込んでしまいました。

せっかくのお茶の空気を壊してしまって
大丈夫ですよ。帰洛に楽しんでほしいんです・・と。
- 2023/08/27(日) 00:00:03|
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ここを通るときによくお見掛けしてきました。
すでに足腰に不安があって歩行にも補助具が必要です。 ですが、よくここでキャッチボールをされているんです。
それもアンダースローで投げてもらったボールを水をすくうようにキャッチするんじゃないんです。

いつもキャッチボールのお相手をしている人がいるんですが、少年野球の高学年の子が投げるくらいのボールをこの人に向かって投げます。
かなりコントロールが良くて大概、胸の前で撮れるように投げています。
でもま~にこんな方向にボールが来ることがあります。が、これこの通り、ちゃんと反応しています。
しかもグローブのポケットにしっかり収まっています。

これは野球歴が長いね。
「キャリアナドレくらいなんですか?」
キャッチボールの相手をしている人が「80年だよ。 草野球歴80年。」と。
エッ?! それだと私の全人生より長い。そんなことある?!
「10歳の時から野球をしてるから・・・・。」とご本人。 10+80=90 御年90才だそうです。 Oh! なんということでしょう。
「さあ、こい!」

この若々しい肌つやと、なんといっても機敏で正確な反応。
足がかなり弱ってきてはいるようです。時々お見掛けするときには立ってキャッチボールそされていました。
受けるときも投げるときも立っていました。
今日はベンチに腰掛けています。
やってみるとお分かりだと思いますが下半身が使えない状態、こうして腰掛けたり中腰の場合などでは送球はとても難しい。
上半身だけの力で投げるのは結構難しいのです。 かなり腹筋が必要だと思います。
幾分山なりになるとはいえきちんとしたコントロールとスピードです。

グローブを立てて、こうしてきちんと前面を開けて補給する。基本に忠実です。
こうしてグローブを開くには手の開閉の力が必要です。若い時にはなにも気にしないことでも実はかなりの力が必要だということが、年を取るとわかります。
毎日のようにこうしてキャッチボールを繰り返してこられたんでしょうね。

ドンピシャ!
ナイスキャッチ。
- 2023/06/17(土) 00:00:04|
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お二人が楽しんでいる。その楽しんでいるお二人が「私たちは発信するに足ることをしている」と・・・たぶん…思っている。
それがいいです。自分で何をしているかということを時代や地域をきちんと認識してその中においてわかっているということはなかなかにできることじゃありません。
そういうことを分かっていることを、私は「聡明」だというのです。大概の人は、わかっちゃいません。

日本はもう本当に非文化的になってきているなあと思います。
京都に文化庁が来たからって何がうれしいというのですか。お役所が来たからって言って、何がそこまでうれしいのか。笑っちゃいますよ全く。 ばっかじゃないかってね。
しかも今まで文化庁が何をして来てどんな褒められることをしてきたかなんて誰もわかっちゃいないのに「歓迎、文化庁」だなんて、京都の文化性の情けない薄っぺらさを世界の皆様、こんな程度ですって自ら言いふらしているようで赤っ恥もいいところです。

同じ口で「植物園にカフェ作りましょ」とか言って植物のためのエリアを削るんですから。
舞台芸術のための小劇場はどうするんですか? 劇場なんて大きければいいってモノじゃないんです。京都グラフィーで活気づいているというのに写真美術館すらないのです。
すでに私営のギャラリーに京都写真美術館の名前をおさえられているんですからね。

向こうから外国の旅行者が来ましたね。
彼らはこのお二人のしていることを見てどう感じるんでしょうねぇ。

地面を見ると緑の草はまだまだこれからという感じですね。
住宅地の垣根の葉は粘りのあるしっとりとした柔らかさです。まだ表面に産毛が生えたようで硬さがありません。初々しさそのものです。
翠を楽しみたいですね。

桜の時期、紅葉の頃の京都はとてももてはやされますが、新緑のころも負けず劣らずいいですよ。

それを楽しめる力をこちらが持てるかどうか、そこが問題ですよね。
- 2023/04/19(水) 00:00:03|
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