多分この方が川人 綾さんだろうと思います。
制作に一心不乱に取り組んでいますので、声がかけられません。で、ご本人からは写真撮影を了解いただいていません。
ただこの「ザ・トライアングル」と名付けられた一角のスタッフさんが「動画でもいいですよ。」と声をかけてくださったので・・・。

地下のスペースの壁面と、ここに上がってくる階段の壁面、そしてこの三角空間の全体を透明アクリル板で囲った大きなスペースの壁面全体で表現しています。総面積としてはかなりのモノになると思います。
そこにこのような仕事を会期のずっと前からしている訳です。 会期は2月8日から5月15日。私が撮影をしたのが3月22日です。

とても美しい空間ができてきているのですが、とにかくその作業が地道に忍耐強くされてきたし、これからもするということに作家というモノの気合のすごさを思います。
この作業の間中、制作熱を高めているのですから。
これは私にはない資質です。確実に。

この日はα99ですからいい感じです。 シャッター音も小さいし。
この大きな透明の壁面は北側に向いていて、しかも、すでにある程度細いテープが張られて光が落ち着いていますから、まるでモデルさんを撮るために調整されたような柔らかな光です。

しかも私の好きな集中した表情ですから一層熱が入ります。
作業している手指がきれいですしね。

この方は別のもう一人とともに助っ人ですかね。
お三人とも、とにかく黙々と作業を続けています。

通る人がそのたびに「撮っていいですか。」と声をかけたら、そのたびに集中がと切れてとてもはかどらないことでしょう。それで地下のスペースでスタッフさんがあらかじめ撮っていいですよと声をかけてくれたのでしょうね。私からおお訊ねしたのではないのですが。

後日写真をお届けするために他のスタッフさんに託そうとして伺うと「声をかけてあげても大丈夫ですよ。」とのことでした。ご本人も気持ちよく受け取ってくれて「頑張ります。」とのことでした。
- 2022/04/13(水) 00:00:01|
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拙ブログはこのところ予約投稿が多くて、時機にマッチしていないうらみがあります。
「繋がるASIA」展は 畦地拓海さんと大角卓央さんとの「拓拓(私が勝手に言っています)」コンビの作品展です。
期間は3月23日(水)-27日(日)で、会場は東山にある国際交流会館の姉妹都市コーナーです。
そこで漆芸の畦地さんの写真を撮らせていただいたのですが、・・・大角さんはお客さんに応対されていましたので・・・・そのまま予約投稿にすると公開が4月の下旬近くになってしまいます。
それではいささか面白くないので、せめて明日までの期間今に合わせて投稿したいと思います。
タイに留学した経験もある畦地さんです。

ご自身の作品に目をやる畦地さん。

会場はかなり照明を落としています。
一緒に展示されている大角さんの絵の色合いもこの落とした照明にとても良くマッチしています(事情は逆に成立しているわけですが)

Fbでつなっている方がこの展示を紹介していて、これは見てみたいなと思って、3回目のワクチン接種の「副反応」で全身に筋肉痛が残る中、エッチらほっちら自転車をこいで出かけました。

この日は他にも是非見たい展示が複数あったからですが。
それに撮った写真をお渡ししたい方もこの順路の途中におられたし。

手前にボケて写っている作品は「積の山」と名付けられたものですが、「せきのやま」は元来「関の山」と書くはずです。
それを「積の山」と書いているところ二、勿論、ミソがあります。

一見何とも妙な、それまで会場を回って来て、お終いのところにこれがあって、この流れを回収するのがこれ?! これは一体何?という感じで、永い時間足を止めさせられました。
あまりいい撮り方ではないですが。

畦地さんはとても丁寧に説明をしてくれて、「積の山」についての話も、仮面についての彼の話も興味深かったです。

これはマンドリルを模した?仮面かな。
世界の仮面を大阪の民族学博物館によく見に行くそうです。 そう言えば、私はもう長い間言っていませんね。

作品は作者の手を離れたら、もう見る人にすべてが委ねられるのだと言われますが、やはり作者のお話を伺うと、見えていなかったもの、感じ取れていなかたったものが補われて、作品に対する興味・関心が増します。
私は作者の話を聞けるところでは、なるたけ聞こうと思っています。

そうするとその作品を制作した人物像もまた輪郭がはっきりしてきます。
- 2022/03/26(土) 14:24:29|
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これまでに制作してきたコラージュ作品を経年的に展示することでご自身の内面詩を綴っています。
外から見た時には、おや?!写真作品だな、しかもどうも人物の写真があるようだ、それにしても・・・・と思いながら入らせていただきました。
この日が初日だそうで・・・・。

12月にもなると外は時に寒く強い風も吹きますし、しかも今日は曇りの日。なんとなく気持ちが億劫になる日です。
まだクリスマスの華やいだ感じはいきわたっていませんし、人の気配が少ないのです。

そんな中での個展開始です。

自分の思いの表現の手段は実に多様にあるもので、直截に泣きわめいたり大笑いする身体的なものもあるでしょうし、手入れされたに庭に一つの石を置くというような抽象的なものもあるでしょう。
手続きや素材が違っても、そのどれもに人が外の世界に出ていくというか、関わる窓があると思います。

興味津々です。

カウンセリングや心理判定の政界に「箱庭」というのがありますが、こういうコラージュもそれに通底するものがあるとこの方は考えておられるようです。
なるほど。旧職の時に知っていれば活用できたかもしれないなあと思いました。
私は今やっている人物写真もカウンセリングや精神状態のリストラクチャリングに大いに役立つと思っているのです。でもその応用の場面はないですが。(いや実は、事例はたくさんあるのです。意識的に人物写真を撮っている方は、それと知っているはずなのです。)
- 2019/12/11(水) 00:00:49|
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京都、同時代ギャラリーで若い作家である笹岡由梨子さんが「太陽 Ⅰ」と題して作品を展示している。
搬入時には床一面に赤いカーペットを敷き詰めて「寝不足でおかしなかおかもしれません。」といいながらも撮影に応じてくれました。

作品の中にこの人自身が衣装を着けて登場しています。無論、名の無い存在としてですが。
それが・・・・この人がご覧のようにきれいでかつどこか愛らしい容貌の方ですから・・・・ある種、「おもしろ深いテーマ」を「おもちゃ可愛いもの」に仕上げていてなかなか妙なる作品です。
そこはご自身が意識していたかどうか、聞き逃しました。

私は毎週何か所の会場に絵などの美術作品を見に行きますが、その大半は思考停止というか、その作家の知性なり、生き様なり、洞察なり、決意なり、・・・そうしたものが感じられないものです。
芸術が政治スローガンを掲げないと「意識性が無い」などというつもりは毛頭ありません。
ですがその人の世界観がどの程度この現実世界と切り結んでいるかという緊張感はあってほしいものと思います。
(天に唾するような発言ですが)
「誰もが知っているパーツをつなぎ合わせて創り出された誰もが見たことのない世界で展開される物語は、すべて緻密な構成・モチーフを設定に基づいており、未知に織り交ぜられた既視、予想のできない結末は、観る者に能動的な理解と思考を促します。そこには社会へのクリティックな視点とユーモアを見出すことができます。」とフライヤーにはあります。

先品を見ていると、この人のお母さまが来られて、私の疑問とするところを話し始めたので、話に寄せてもらい、さらにいくつか話を聞かせてもらいました。

すでに大きな賞もj獲得し海外での活動もされている人ですが、高ぶり過ぎる気負いではない意欲を感じ、精神的にもバランスがとれていて、なお旺盛な成長への意思を感じる人です。

ビジュアル的にもすごく魅力的ですね。
目の中に白いラインが映っていますが、何だかこの人の作品世界に通じるような感じになったかな。
この人の展示は京都同時代ギャラリーで10月1日から13日(日)までです。
12:00-19:00(最終日は17:00まで 月曜休廊)
- 2019/10/03(木) 00:00:09|
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