蚕の繭、さなぎ、成虫が作品の中にあります。
彼の横に見えるのが成虫です。
彼の体を照らしているのは彼の作品を使ってパフォーマーが演じたものの動画が上映されている光です。
そのパフォーマーも彼が探してきたそうです。
そして動画撮影しているカメラマンも。

私が彼を撮っていると指導教官が来て「彼はインスタグラムを通じてフランスの人に見いだされて・・・。」と活躍の様子を話してくれました。
ところが彼はポートフォリオで過去作品を見せてくれたりしたのですが、そういうエピソードは全く触れませんでした。
「なんだ、話してくれたらよかったのに。」

とにかく緑が好きそうです。
暗くて照明の色も撮影には難しい場所でしたから、「自然光のあるところでもう2,3枚撮らせてくれない?」
と場所移動をしました。
その時、「コートを持て来てもいいですか?」
そのコートもまた緑色でした。

あまりに条件が違うので大慌て。
今年も、卒展シーズンは最終盤です。
そしてこれが終わるといよいよ卒業式ですね。
彼は「バイトをしながら制作していきます。」と言っていました。
その彼に奨学金返済の重荷が負わされていなければいいがなあと思いました。

この記事を書いた翌朝のこと。「あっ、あのとき学生か?!」と思い当たりました。
昨年でしたかマロニエというギャラリーで芸術系の学生がグループ展をしていて、マスクをはじめ全身黒づくめの女子大生に会いました。彼女の作品も黒づくめでした。「緑ばかりという子もいますよ。」とその学生が教えてくれて、そこに現れた青年がなるほど緑づくめでした。今日の写真の学生がポートフォリオを開いて「マロニエでも展示をしました。その時の作品がこれです。いまとはだいぶ違うでしょ?!」と話していたとき「思い出してくれないかなあ。」と考えていたかもしれませんね。
それで2095人目のはずのこの青年は既にカウントされている学生でした。
- 2023/02/21(火) 00:00:03|
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やはり大学の卒展は楽しい。
いろいろな発想、頑張りを見せてくれる。
伸びようとしているから『聞く耳を持っている』・・・・もっとも私の話など見当はずれで役に立つのかどうかわかりませんが。

この人も実に丁寧に制作の意図や苦労を話してくれました。
通常これだけの素材を集めるだけでも大変です。費用も随分かさむでしょうし。
学生の制作にとって材料集めからお金の負担が大変です。
とにかく日本の大学は学費が高すぎる上に、自己負担の領域が広すぎます。

当面大学の入学金を廃止し、授業料を半分にすべきだと私は思います。
様々な理由をつけて徴収される実習費だとか材料費だとか人件費用だとか研修費だとか…とにかく高すぎますし、授業料の二重、三重取りです。
芸術系や医学系などでは学生負担が多すぎます。
たまたま廃棄するはずの素材を大量に大学に寄付してくれる業者さんがいて彼は助かったようです。
この素材の大半は生糸ですからね。

入り口付近で休んでいた彼のコスチュームのセンスがいいなあと思い声をかけました。
そして〔まずは君の作品を見せて。〕とお願いして案内してもらいました。
広い会場の市場の奥にありました。 専攻はファッションなんですが、相当はみ出た作品です。一見、力作だなあと思いました。
センスもいい。

通常はこのコースには1,2名しか男子学生がいないのに彼の学年には4名?5名だったかな?例年より多い人数がいてとても仲良く切磋琢磨したようです。他の人のもそれぞれに個性的な力作です。
作品にパワーがありますね。

「大学生活は楽しめましたか?」
「はい、とても楽しかったです。」
- 2023/02/20(月) 00:00:04|
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身の回りにあるものをデザインして「絞って」表現してるんだそうです。
ですから、描かれているものはいろいろあります。
これはスプーンでしょぅ。

カメラは二台体制。
一台はフィルムカメラでオリンパス・・。フィルム時代の一眼レフ機のデザインはかっこいいですねぇ。

何かそれに比べて今どきのレンズ交換式のカメラのデザインは明後日の方向のような気がします。
個人的乾燥です、いえ感想です。

この人が卒業生。
ネットで卒展の開催期間を検索したんですが…あれれ、なかなか出てきませんねぇ。
2月の・・いつなんですかねえ。 毎年行くようにしてるんですが。

メザシをデザインしたものもあったんですが、あれは何なんですかね。
それにしても、こういう発想が私にはできませんね。
手作り市や各芸術系大学の制作展に行くようになって少しづつ理解できるようにはなってきているつもりなんですが、理解するのと発想するのとではずいぶん開きがありますからね。

手前のは、がま口をデザインした?!

いろいろ教えてもらえます。
- 2023/01/29(日) 00:00:03|
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私は様々な点でとても保守的な人間です。
ですから、こうして芸術家たちに揺さぶってもらうこと下是非必要です。

幸いなことに年をとって人に訊くことに対して抵抗感がずいぶん減りましたから、その点はまあよかったなと思います。
この日もいろいろ対話ができました。

これは倒れた巨木をイメージした作品だそうです。
そう見えますか?

私は、失礼を顧みず、・・・ことに立体作品は・・・いろいろな角度から作品を見ることにしています。

写真を撮らせてもらえることになると、なお一層しつこく見ます。
ギャラリーの古びた床の色がマッチしています。

巨木の木肌が造形されています。
植物園でも展示出来たらいいねと言いますと「いや、本物にはかないませんから。」と謙虚です。

この同時代ギャラリーは「1928ビル」に入っているのです。ここは元毎日新聞社の社屋だった建物でかつては、今はカフェになっている地下の部屋でも展示会場だったようです。
この建物の入り口には下の様な案内板がありますが、これも若林さんの作品だそうです。

そして外に出るとこの建物を示すモニュメントが立てられていますが、これもまた彼の作品だそうです。

今まで何十回となくここに来ていますが、ついぞそのことを知りませんでした。
- 2022/06/01(水) 00:00:05|
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三条御幸町にある同時代ギャラリーです。
鉄を素材にした立体作品です。 作家は若林亮さん。
周囲にあるのは鉄の板に植えられた鉄棒。

この作品だけでもかなりの数があるわけですが、さらに数倍を並べたものをみたいものです。
しかし、それは言うは易く作るは大変なんですね。 こうした作品を作るには費用もバカにならないわけです。
やりたいからできるという訳ではないわけで、私のように勝手なことを言うものがあると作家としては・・・・・。

これは私のは水田の波打つ稲に見えたのですが、・・・・、彼としてはもっと丈の高いものも入れて、人が隠れるほどにもしてみたいのだとか。

鉄を素材にして造形を作る彼はこれまでにも何度かこのギャラリー(同時代ギャラリー)で個展をしてきたそうです。
私はほぼ毎週ここには立ち寄っていたつもりなんですが、過去の作品を見ていません。
それでポートフォリを見せてもらいました。

壁いっぱに鉄の板を張り巡らした作品でした。
その時も搬入・搬出が大変だったでしょうね。
今回の作品はすべてパーツごとに分解できるようにしてあり、この会場に来て組み立てるのだそうです。

この「生えている」鉄の棒も10本ほどまとまればかなりの重量があるでしょうし、土台の鉄板も重いでしょう。
とても一人じゃ搬入もセッティングもできませんね。
会期前日には深夜までかかってようやく設置できたそうです。

写真展の反悠などは、たかが知れていますね。(なんて言うと本格的に写真展を企画、展示している作家やキュレーターさんに、きっと叱られるでしょうが。)
- 2022/05/31(火) 00:00:02|
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