作者の夜見る夢、あるいは寝言かな。
これを見ればすぐに六波羅蜜寺の「空也像」を思い出しますよね。
彼の作品は仏像の形を借りて、自身の思いを表現しているのですね。
お金や彼が芸術系大学の学生として生セクに思いを込めてきたということが筆や、鑿の形であらわされています。
(回転ずし?の)寿司が好きなんでしょうか、彼女らしい姿も見えますね。
面白いアイディアですね。

これは「大学生活をしてみ追て改めて母の存在を意識しました。」という訳でお母さんの像。
千手観音像ですかね。

ネクタイをしてカッターシャツを着たのは「新社会人」
脚もとにあるのは子供が初めて乗る自転車についている補助輪。
就活を通じて色々感じたんでしょうね。

私が会場の案内要員で座っている学生に、あの木彫作品の作者はいますか?と尋ねるとわざわざほかに行っていた彼を呼び戻してくれました。

私は、人はそれぞれ正当に褒められるべきだと考えるものです。
それで人の写真を撮っているのです。
ですから気になる作品があれば、できるだけ作者本人に話を聞いて率直な私の印象・評価も伝えます。

社交辞令としての美辞麗句いやお追従としての褒め言葉など毒はなるけれど何の役にも立ちません。
作品を見に行って自慢ばかりしている人も、ご名w悪でしかありません。
褒める力のない人が多いです。


- 2020/02/14(金) 00:00:03|
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ここは東山にある京都造形大学です。
日本の伝統的を変態させたデザインから現代へに対して鋭く批判の目を向けていく作品です。

「唐草」模様が「からまる草」に。
私の机の周辺を見れば、たちどころに納得できます。
若者は日がな一日耳からコードを垂らし、さらにポケットへまで伸びています。

椿の模様からは核物質の存在を示す模様に近似を見ます。
福島などでどんどん安全基準を引き下げて、汚染土を学校や農地に埋めていけば、「汚染土」派は目に見えなくなくなって「ないい」ことになるよいう今の政権や人々の意識があります。
しかし、そうした土壌の上で育つ〈椿〉を初めてする植物はいやおうなしのその汚染物質を取り込みます。
無論人間も。
そしてこれは、今国会に広く当たり前のように出回る「墨塗り」の公文書を意識しています。

彼は物静かな青年で少しも尖った感じを受けません。
けれどその視線はこの日本の多数の大人よりはるかに冷静で批判精神を持っています。
今日の「政治についてうんぬんするようなのはダサい。」とする空気の中でこうした思考をし表現をするのは、彼自身と彼をはぐくんだ大学の在り様の(造形大の政治的スタンスということではなくて自由で批判的な精神が羽を伸ばせるという意味で)反映だろうと思います。

彼が就職を決めたそのジャンルではこうした彼の精神資質が逝かされるかどうか、私はやや心配しています。
が、逆に言えばそこを突破しなくては、日本の文化、国民の意識の鈍感さ貧困化は年ごとに重く深くならざるを得ないでしょう。
彼の健闘を期待したいものです。
- 2020/02/13(木) 00:00:59|
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京都三条御幸町にある同時代ギャラリーです。
ここで京都精華大の三回生の学生が作品展をしていました。
その会場で二人の男子学生と少しばかり彼らの作品について対話しました。
その会場の外の少し広くなった場所に山元 巌氏の作品が展示されていました。

山元氏の作品はこれまでも何度か見てきたのです。そしてレセプションなどでごくごく軽く接触もしています。

この会場でこうして部屋の外にインスタレーション的に作品が展示されるのは珍しいですね。
このギャラリーからほど近いところにあるヒルゲートというギャラリーでもその中にはに立体を長期間展示することが少しばかり前からされていて、今は4人目の作家の作品があります。
ギャラリーのこうした新たな試みというのはいいですね。
個々のギャラリーの親しくさせてもらっているスタッフさんに「この作品を撮ってもいいかな。」と確認をして・・・・・、撮るとしたらこのままでは面白くないなあ、もう一つ物語を入れたいなあと。
それで先ほどの学生に「一緒に写ってくれない?」とお願いしました。
ひとりには「顔が写るんでしょ?! それは嫌だなあ。」と断られましたが、この学生には積極的に応じてもらえました。

映画のカメラにしても静止画のカメラにしても基本は「ファインド」することです。
そしてその眼差しの向こうには「人」
彼は美術系の大学生ですし、志も野心も持っています。そうして未来を見ています。
ですからここに相応しいと思ったのです。

彼はきっと「僕ならこう撮るのになあ。」なんて考えているのでしょうね。
- 2020/01/30(木) 00:00:38|
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個展会場に一歩入った時にこの方を見て「これはいい写真が撮れる。」と思ったのは間違いではありませんでした。

目が生きている。
笑う口元に人に対する優しい心配りのできる人に固有なニュアンスがある。
こういう人こそ「素敵な人たちに」に相応しい写真になると直感しました。

私が来年5月に「素敵な女性(ひと)たちと」という写真展をするのには理由があるのです。
ミスR大の女子大生を追いかけて(無断で撮ったとか、そういう事じゃないのです)撮った写真で写真展をするような人に対するアンチを意思表示したいからなのです。 かなりピンポイントですね。
ですが実はもう少し広くたくさんの人を敵に回そうとしているのです。(大袈裟ですが)
まあ、もっともそちらの人たちは私など眼中にないでしょうが。
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- 2019/12/12(木) 00:00:04|
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