昔日のお二人を取材、撮影していた人です。
いまたこういう撮影もビデオカメラを担いでするのではなくて一眼カメラなんですね。動画機能はかなり充実しているようですからね。それにレンズもいいし。

取材を終えて一旦は離れていたのですが、私があのお二人と親しそうに話しながら撮影をしているのを見つけて、何だろ、あれは?ということでしょうか、戻ってきて撮影を再開していました。
で、それに気づいた私は、それまでと同様、他愛もないことを会話しながら撮影を続けました。
「お三人は、どういう関係なんですか?」

多くの関係があるんです。 「ㇺ(六) 関係なんです。」
ついでに私もちょっと取材を受けましたが・・・・まあいつものように・・・でしょう。
昨年だったか、あるロシアのウクライナ侵攻に反対する漫画たちの作品展でNHKの取材を受けてロシア・ウクライナ戦争に関する質問を受けましたが、私が一番言いたかったことは・・・いいながらこの点はNHKではボツだろうなあと思いながら話したのですが・・・案の定カットされて抽象的な話の部分だけ・・・とにかく平和が大切ですよねみたいな・・・が放送されました。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、集音のスタッフさん。こういう地味な仕事の人をこそ撮りたいのですね、私は。

カメラマンが出会うとこういう決闘方式?になりやすい。
向こうもカメラを構えている私を撮りたいわけで。痛み分けですな。
この人も本当に映像を撮るのが好きなんだなあと思いました。
顔の表情だけでなく体全体が楽しんでいるような空気感があります。 同病ですな。
どんなフィルターを着けているんでしょうか。聞きそびれました。
- 2023/08/03(木) 00:00:02|
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私は普段外出しても「お茶」しないのです。
週に5日出歩くとそのたびに「お茶」したらとても財布が持たないですし、そこでゆったりと時間を過ごすほどの精神的ゆとりもないですから。
その私があえてこのお店に入ったのは妻の情報があったからです。「年配の男性が淹れている喫茶店がある」 しかもその男性はいくらか腰が曲がっておられる。
たったそれだけの情報で、「撮りに行こう」という気持ちがなぜかきっぱりと立ち上がったのです。
お店を探してその前に立つとメニューがありました。
安くない、むしろ私にとってはあまりに価格が高い。(何しろ私の固まった脳の中ではコーヒーは依然として350円から価格改定ができていないのですから)

私はお金を出して撮影の条件を得ようという気持ちにはなれない性分です。「金を出したお客だから撮らせろ」という関係がとても嫌だからなんですが、まあ、だからお金を払ってモデルをしてもらうということもしないのです。

でも、もう「撮る」という気持ちは決まっていましたので、ずんずん入りました。その方の風貌を確認もしていないし、人柄にも触れていないのに。通常はそれではまずいわけで。
それでモカブレンドをお願いして席に着いたのですが、すでにお一人お客さんがいて。
そうするとコーヒーを淹れる瞬間は私に出すためのコーヒーを入れるときだけになります。それでまだ何もご挨拶していないのにやおら立ち上がって「淹れているところを撮っていいですか?」と。こういう室内はカメラの設定が面倒なんですが、そんな調整もしている暇もなしに撮り始めました。

撮りに来て、無理にでも撮ってよかったなあと思いました。
先のお客さんが前るときに「(回数券は)あと何枚?」「一枚だね。」 常連さんです。
そういう常連さんの回数券が幾枚もコルクボードにクリップで止められていました。常連さんがたくさんいるのですね。この価格でです。それはもうこのマスターの腕か人柄が客を呼んでいるに違いないのです。

この写真のように淹れてくれるのです。そして案の定、モカブレンドの美味しいこと。久しぶりの豊かな酸味と香りです。

写った写真をモニターで確認しながら飲むコーヒーのこれまた美味しいこと。 いい仕事しているなあという感じです。いや、いい仕事をしているのはマスターも私もです。この自画自賛と被写体への感謝の時がたまりません。写真ていいなと思う瞬間でもあります。

それにしても、こういうことなら店に入る前にちゃんと心とカメラの態勢を整えておかねばなりませんね。
依然として経験知が積み重ならない私です。
- 2023/05/09(火) 00:00:05|
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世の中には『決定的瞬間』なんてものがあるようですが、すべての今はすぐに過去になり、そして二度と取り戻せないのは「決定的」であろうがなかろうが同じです。
写真の魅力の一つは「今」を過去にしてしまうことに抵抗することでしょうかね。決して過去のすることを押しとどめることはできないのですが、今の痕跡を残しているというような。

私のいつもの失敗は「撮りたい。・・・・・ぐずぐず愚図・・・・、あのう。」
で、「スミマセンが写真を撮らせていただけませんか?」に至るまでの時間が長い。それで撮りたい情景を過去のもの、つまりはトリカ戻すことのできないものに、みすみすしてしまう。
それで何度後悔したことか。
南禅寺に向かう途中で壁の補修をされている左官の仕事を見かけました。
地塗りをして、そのあとで漆喰を塗るわけでしょうが、別の場所にも地塗りを終えた個所がありました。
写真をご覧になると、もう右端を塗っていることがお分かりだと思いますが、もう作業「終わり」の直前なんですね。
漆喰を塗るには地がしっかり乾かなくてはなりません。それには「直接日が当たっていれば季節によって一日で乾く場合もあるけど・・・。」 ここは北向きですし「三日はかかるかな。」とのこと。

ですから、地を塗り終えれば今日の仕事はこれでお終い。
そのわずか1,2分前に声をかけるというタイミングの悪さ。
周囲をうろつくあの逡巡がなければ、少なくとももう5分や6分は撮れたはずなのに。
そうすればもっと観察できて、違う意識でも撮れたはずなのに。

後悔先に立たずと何べんも何べんも口にしても、もう12年も撮っているのに、この様です。
いやあ、ストリートで被写体を見つけるのは難しいですねえ。
この左官さんのように腕が立つうえに心の広い人は決して「出会えない」のではないのに、仕事の邪魔になってはなあと遠慮が先に立ってしまうんですね。
- 2023/04/24(月) 00:00:06|
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どうやら韓国の人のようです。
本国の会社からの注文で撮影をしているのだそうで、イメージアップの商品は敷物のようです。
宣伝対象物は本国から送られてきて・・ということですね。
たぶん胸から下くらいしか映像には入っていないんでしょう。

仕事はますます多様になってきていますよね。
手作り市には中国や韓国の「バイヤー」がたくさん来ていますが、若い女性が多いです。
スマフォで商品を撮影しながら本国の担当者の意向を確かめている場面をよく見ます。
日本からフランスやスペインにワインの買い付けに行く・・・・とか、そういうのと同じですよね。
日本で結婚式前の写真を撮るというのが韓国や中国(台湾)、ヴェトナムなどの若者の間で流行しているようですが、そのために各国のカメラマンたちが活躍しています。
この人は日本で宣材づくりです。

一部の人たちがどんなに青筋立てて国境の壁を高くして国民的な憎悪を掻き立てても、世界の底では押しとどめようもなく、人々の国境を超えた活動と結びつきが広がっているのです。避けがたい、押しとどめようのない世界史の法則ですね。


写真を撮らせてもらいながら、あなたが画面に入る写真を撮れたらうれしいなあ、・・・と。
マスクのことを言うと「まだ顔を出して撮るのは恥ずかしいンですから。」とのこと。
この言葉を聞くまでは日本人かなとも思っていたのですが。
・・・実はこの人の事情で翌日も撮影していて、私がここを撮るのはルーティンですから、またお会いしたのですが、その時にはマスクを(変なおじさんがいないので?)外していて、とても素敵な顔立ちの人でした。・・・・

ご本人の撮影構想のままにしているんでしょうけど、私も便乗させてもらいました。
私が誰かにお願いして撮るときには、こういう設定を思いつきさえしないのですが、なるほどこういうのもありなのかと思いました。
ただまあ、経費がずいぶん掛かりそうですがね。

昼食はごちそうするのがお決まりなんだからその分をこういう風に使えばどうだろうなんておじさんのぺっちゃんこの財布は考えるのでした。
でもね、これだけの物資を調達して運んできて、・・・う~ン、ものぐさオジサン委へできない相談かなあ。 そういう意味でもこの人がしていることはすごいことだなあと荷物入れのバッグを見て思いました。
- 2023/04/17(月) 00:00:04|
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これも働く人っていえば、そうなんですが。
気持ちよく晴れた日に萌え出る草の上に敷物を敷いて何やらやっています。 どうやら動画を撮影しているようなんですが。

敷物の上には瑞々しいブドウや本やぬいぐるみなどが・・・バスケットからはフランスパンがのぞいていますね。
ハイキング仕立てにしては食べ物がいっぱいです。

おいしそうな羽牟果物ですが「フレッシュなの?」と訊くと「はいそうです。」と。
「明日まで大丈夫です。」 ???明日まで??

時々、カワイイ敷物に小さなテーブルをおいて、その上にワインボトルやサンドイッチなどを置いて、その上にこの人のようにふわりとした服を着て動画を撮っている若い女性の二人組などを見かけます。 男女のカップルもたまには見ますが、多くは若い女性です。
でも、この人はお一人。

どうも目的が違うようです。
カメラは持っているんですが、スマフォを三脚に着けて動画撮影らしいです。
ある企業から依頼されてこうした映像を撮るのが仕事のようです。
ご自身も映像に入るのでこういう服装らしいですが、指先のきれいな人で、ブドウに手指を伸ばして撮ろうという瞬間を撮ったりしていました。きっときれいな映像になっていると思います。

録音もしているんじゃないかと思ってなかなか声をかけることができません。ましてレンズの画角には行ってしまうようなお邪魔なことは絶対にできませんし。
ずいぶん熱心い息つく暇なく本などの並べ替えをしたり、撮影角度を変えたりして取り組んでいます。暇なおじさんの出る幕はなかなか見つかりません。

たぶん、色を出すには木陰がいいのだと思いますがつややかなブドウの輝きなどのためにはこの光がいいのでしょう。
それで明るい楽しげな雰囲気が出るのでしょうし。
こんなオープンスペースだしご自身が映像に入るんだからマスクをとったらいいのになあと、オジサンの下心が働きます。
- 2023/04/16(日) 00:00:05|
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