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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと  by 蒼樹  左官の道50余年

 街を自転車で「巡回中」・・・、
 左官屋さんが仕事をしていました。 通り過ぎるときに少し自転車の速度を落としてその様子を見ると、コテを動かすその様子が実になめらかで手際がきれいなのです。
 それでしばらく背後から眺めていて、手の止まった瞬間をとらえて声をかけさせていただきました。

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 この道50余年の大ベテランさんだそうです。

 「小学生がよく立ち止まって見ていくよ。モノを作っているところに興味があるんだろうなあ。」
 私も同じです。

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 コテは握るのではなくて指に余裕をもってつまむようにしているんですね。

 この手首の返し!!

 壁をなめていくようなコテの感触です。

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 何度か重ねて塗るけれど最後はガラスの表面のようにつるっつるに滑らかになるそうです。
 手首、ひじ、かた、そして腰、脚、背中など体全体が連動しています。
 そして壁に接するコテの面と壁面に微妙な角度をつけて、時には平滑に沿わせているのですね。

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 「コテ絵」というのを知っているかと聞かれました。
 寡聞にして知りませんでした。  こうしたコテを使って壁にレリーフ用の絵を描くものだそうです。

 ご自身が最近仕上げたある民泊の家紋の作品を見せていただきました。むろんスマートフォン上の画面でですけど。
 かなりの技術がいるようです。

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 私がリタイア後にこうして写真を撮って歩いていると言いますと、「70を越したけど辞めさせてくれへん。」とおっしゃっていましたが、この元気さと腕の良さではお客さんが離さないでしょう。

 「現役」そのものの輝きです。

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 本来はここから一軒置いたお隣のお店の仕事をしていたのだそうですが「ついでにしてくれへんか。」と頼まれて受けた仕事だそうです。

 仕事を仕上げて、ちょっと一休み。
 電信柱を背に腰を下ろされましたのでようやく正面をからお顔を拝見でしました。

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 そのお顔が良い仕事、良い人間関係、良い生き方をすべて見せてくれるような素敵な笑顔でした。

 このように笑顔の素晴らしい人にはめったにお会いできるものではありません。

 笑顔、天下一品  です。

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  1. 2019/03/21(木) 00:00:23|
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素敵な人たちと  by 蒼樹   あぶり餅

 京都盆地の北部、紫野辺り。今宮神社があります。去年の強風を伴った台風で、北大路から入ったところにあった鳥居が傾き、結局撤去されてしまいました。

 ・・と、そんなこととはかかわりなしに・・・。

 ここは右手も左も「あぶり餅」のお店です。日本最古の「お菓子屋」?
 北側(ここでは向かって右)にあるのが創業千年の「一文字屋和輔」、南側が創業400年の「本家 根元かざりや」。

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 私が加えてもらっている京都ファインダー倶楽部の今年の新入会員さんは「室町時代以来の」とか「江戸期から続く」とかのお寺さんやお店の方でした。 まあ、そういう町なんですね京都は。

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 黄な粉の香ばしい香りがします。
 茣蓙の上で餅に黄な粉をまぶしています。これが他のものを敷くよりも、台にするよりも仕事がしやすいのだそうです。
 「ずっとそうなんですよ。」   でも「ずっと」ってどれくらいなんでしょうね。

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 以前も書きましたが、昔の同僚の御先祖が岩倉という地の少し奥に移り住んで農業を始めたのだそうです。それが室町時代の終わりころ。それでその家は「新しく来た人」と言う意味のことをずっと言われ続けているんだそうです。
 ですから、私のようなよそから移り住んでいる者は、「少し前の事でけすど・・」と言われた時に、うっかり自分の「少し前」感覚で話を聞いてはいけません。
 案外ペリー来航の頃の事かも知れませんから。

 櫛が抜けてしまわないように餅を縫うように刺します。

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 皆さん素手で作業をしておられますね。ビニール手袋などはしていません。そして茣蓙を敷いています。
 これでいいんだと思います。

 「清潔」を装っているお店などで、手袋をして作業をしている人がその手で電話を触ったり、レジを打ってそのまま作業に戻ったりしているのを見ます。

 ある「回転ずしチェーン」では寿司の台の上を覆うプラスチックケースを清潔さの『売り』にしています。
 でもそのケース自体は一日にその数割を洗うだけですので、多くのものに食べ物のかすがこびりついていたり、汚れが目に見えて付着していたりします。
 清潔のイメージを売りはするが、本当に清潔には関心がない営業姿勢は大きな問題です。
 私は責任者を呼んで2度指摘しましたが、全く改善されず3度目にしてようやく少し前進したということがありました。

 また一方で、極端に無菌的に清潔にすることが・・・・いえ、この写真の状態が不潔だと言っているのではないのです・・・人にとって良いのかどうかもまた、私はすこぶる疑問です。


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 焦げ目がつき、膨らんでくるまで焼きます。
 かなりの高温ですから夏は大変な作業です。手袋をしているのは手が熱いからです。使っている炭は備長炭だそうです。 

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 多くの場合に、こちら側でも、向き合う形でもうお一人が焼いていいます。

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 この後、白味噌を絡めて食べます。
 小さな餅ですからペロッと食べられます。

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 昔は甘さのうれしいお菓子だったんだと思います。

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  1. 2019/02/09(土) 00:00:12|
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素敵な人たちと  by 蒼樹   駐輪場   Ⅱ

 以前、駐輪場に停めておいた自転車からサドルが抜き取られ盗まれたことがあります。
 
 そこは工事中のガードマンたちが立っている、その人たちの目の届く場所でしたが。

 普段から六角レンチを持ち歩いて虎視眈々と狙っている人がいるんでしょうね。

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 この場所の駐輪場が工事中とあって「弱ったなあ。この近くに他に駐輪場はないかなあ。」と尋ねると、この青年が実に穏やかな口調で親切に教えてくれました。
 オッ!そうだそうだそこに数は多くないけれどあったはずです。
 「ありがとう!」

 それでわずかな距離を移動して別の駐輪場に回るとわずかに一台分だけが開いていました。
 助かりました。ここに停められなければずいぶん遠くまで駐輪場を求めていかねばなりませんでした。

 「運よく停められたよ。君のお蔭だ。ありがとう。」と声をかけ、ついでにこの気持ちの良い青年に撮影をさせてもらえるように頼みました。

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 「向こうにもっとベテランがいますけど・・・。」と言いながらも快諾してくれました。

 今、ものを作り出さない仕事を選ぶ人が増えていますが、こうしたリアルに生活を支えている仕事はやはり尊いものです。

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 株式資本主義・金融資本主義・ばくち資本主義になってしまった日本では、もう一度「労働」の意味や「豊かさ」の意味を元から問い返さないと、社会の根底が大きく崩れる日はもう来ています。
 政治家やマスコミに出てくる成金たちの様子を見ればよく分かります。
 学生たちの学部選択指向もにもそれが反映されています。そもそも大学自体がそういう時流に阿った学部・コースづくりで学生集めに狂奔しています。

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 モノづくりを海外移転してしまい(例の『ニッサン』など国内製造を放棄してしまっています。何が『日産』ですか。)、辛い低賃金労働を外国人労働者に依存するような国は衰退するのが目に見えています。第一国民の徳性が退廃します。いえ、もう退廃がひどくなっています。

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 社会は現業労働だけで成り立つわけではありません、が、しかし、退廃腐敗のゆえに膨張拡大している職種は少なくありません。そこにまた金が集まっていて多くの人が拝金主義、金の亡者になり果てています。
 
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 こういう仕事にこそ、手厚い労働条件を確保すべきです。

 この青年の姿に希望を持ちます。

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  1. 2019/02/03(日) 00:00:00|
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素敵な人たちと  by 蒼樹  駐輪場工事   Ⅰ

このころ都に流行るもの    民泊、ホテルに コンビニ建設   更地となれば駐車場・・・・・
そんな中で必要性は高いのになかなか進まないのが駐輪場建設です。

京都のような狭い盆地の中を観光のバスや車が走るのは合理的ではありません。

もっともっと多様な自転車の普及と駐輪場が必要です。

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 駐車場程利益率が高くないのかどうか・・・・・なかなか駐輪場の建設は進みません。

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 ここの駐輪場は一等地にあって便利なんです。
 しかも従前は「1時間までは無料」でしたので、大いに利用させてもらいました。他の多くがせいぜい30分まで無料なのですが。
 それでかどうか、ロックしないままで・・・・つまり、料金を逃れる形で・・・・・駐輪する人が少ない駐輪場だったのです。もっともこの駐輪場は係員がこまめに巡回してくれる?のですが。

 それがこの日行ってみると工事が始まり使用できなくなっていました。
 これは困ったなあ。

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 この青年に聞いてみると「バイクも駐輪できたのですが、50CCまでのものが対象なのにそれより大きいものを停めていく人が多くて・・・・。」
 それで全面的に自転車用の駐輪場になるんだそうです。自転車を受けいれるキャパが増えて、自転車利用者の私はうれしいのですが、50CCの原付バイク利用者は困るでしょうね。

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 実は京都市民の駐輪場使用マナーはあまり良いとは言えないように思います。
 駐輪場以外の場所に自転車を「放置する」ことについては多くの人件費を割いて取り締まりをしていますので、まあまあという状況ですが・・・・、その分自転車を停める場所がなくて、どうしても有料駐輪場に停めざるを得ないのです。ところが・・・・停めてから電車でどこかに行く人を中心に・・・・駐輪の枠の中に停めながらロックをしないで料金を免れようとする人が実に多いのです。

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 私のように料金を払って停めようとする人が場所をふさがれて使えないという事態が生まれているのです。
 枠の無いところに停めれば放置自転車として取り締まりに遭うのですが、枠内はそのままです。
 実にずるい人が多いのです。  ことに京都市役所前は!!

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 「えっ?! ロックしないでそのまま行ってしまうんですか?」と声をかけても一瞬振り返って、その声を無視し、時には私をにらみつけて、そのまま地下鉄駅に降りていってしまう人は少なくありません。
 そもそもタイヤが太すぎたり、荷籠が大きすぎてロックできない自転車で利用する人も多いのです。
 子供を幼稚園に送り迎えする電動アシスと自転車の若いお母さんたちの少なくない人が、枠に入れるのですが料金は免れるのを繰り返すのです。(これは駐輪場設置者もニーズの状態を顧慮しない設置の仕方でまずいと思います。)

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 私は親切な人間ですから「あっ、ロックし忘れている。」と、そういう自転車を見つけると「ガチリッ」とロックがかかるまで奥に押し込んであげます。
 
 多分多くの人が喜んでくれているだろうと思います。

 恥ずかしい状態のままで長い時間放置されていなくてよかったと。


 
  1. 2019/02/02(土) 00:00:17|
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素敵な人たちと   by 蒼樹   街の木工工場   Ⅱ

 皆さんは神社に行って神様を呼び出したことはおありですか?
 ほら、あの太い綱を揺さぶって大きな鈴を鳴らすでしょ?!  あの太い綱には房が付いているでしょ。そしてその房と綱の間には円柱型のものがあったのを思い出しませんか。あの編み様のもので包まれた円柱をこそ今作っておられるのです。

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 大相撲の土俵を囲む柱があり、屋根が下がっていますね。そして四隅には青房や赤房が下がっています。
 あの房にも木をくりぬいたこういう円柱形の筒が入っているのです。  この方の作ったそれが。

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 「ご主人の作ったものがいまあそこにぶら下がっているの?!」
 まあ、京都というところは、どうもそういうところなんですね。 時々本当に驚きます。

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 わざわざ手を止めていろいろな制作物を取り出してお話をしてくれます。
 「忙しそうなのにすみませんねぇ。」「いや一日中ずっとこの仕事してたらシンドイし。ちょうどいいんや。」

 手前にある機械はもう一部壊れていて、「わしがやめればお終いやから、わざわざ直すこともできへんしなあ。」

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 およそ丸いものは何でも削ると、そうおっしゃいます。
 削るための道具も皆ご自身で研ぎ、場合によってはご自身で作ります。
 自分に合ったものがいいという事もありますが、そういう道具作りの職人もいないのです。
 たくさん揃えられた道具を受け継ぐ者もいません。

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 この手のたくましさからは到底80歳を超えた方とは思えません。
 
 しかし、本当にご苦労様でした。

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 「おやめになった後、これを必要とする人たちはどうするのでしょう? 困るでしょうねぇ」
 「まあ、困るやろねぇ。 そう思って続けてきたんやけどなあ。」

 皆さん、これからどうやって神さんを呼びますか?

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  1. 2018/12/03(月) 00:00:51|
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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