下の写真はキヤノンのFD85ミリ 1.2 L で撮っています。カメラは5Dです。
α900が手元にないので、どうしても5Dに登場してもらわねばならなくなりました。しかし、こちらも2005年販売開始のものですからスペック的に見れば、昔はこんな程度だったんだねえという感じです。有効画素数が1280万画素でISOは1600にしか上がりません。(常用が100からというのはいいですが。)
α900に比べるのはかわいそうなくらいのファインダーですし、暗くて曖昧でピントがとてもつかみにくいのです。別にこれは5Dに限ったことではありません。

FD85ミリ 1.2 L レンズだとどうしても開放付近での撮影をしたくなるわけで、このファインダーと私の低下した視力とで悪戦苦闘しなくてはなりません。
ご推察の通りFDレンズはマウントアダプターを介してしか付きませんから当然マニュアルフォーカスですしね。
こうやって動かないでいてくれれば何とかなっても・・・何とかなっているでしょ? どうですか。・・・・人間相手ではこうはいきませんから。
後でわかるんですが、こういう風に普通に撮れるのはほんの気まぐれくらいのようなんです。

どっちにしてもいばらの道だなあ・・・・と、かなり大袈裟ですが。

作事方の人たちは巡行に当たっては屋根に上ったり舵をとったりするのだそうです。
そういう意味では花形ですね。

こうしたことも縦に継承されていかないと、どれだけもてはやされる行事でも衰退せざるを得ません。

隣では若い衆にかなり強い叱咤の声がかけられています。

京都で工務店に就職すれば、こういう役割も果たすことになるわけですね。

この近くのギャラリーのオーナーさん。何かと親切にしていただいている方ですが、その方もこの町内にギャラリーを開いているからには町衆としての役割を負うことになっています。
山鉾の保存会、ここは鶏鉾ですが、その鶏鉾保存会の法被を着て何くれと動いていました。

昨年は巡行の際に縄を曳いていました。

多くの人々の献身と莫大な費用で、この祭りも継続されているわけですね。

- 2019/07/17(水) 00:00:12|
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この日はカメラ2台態勢で出かけたのです。
片方には85ミリを、もう一方には80-200を。
結果的には80-200ばかりになってしまいました。

というのも・・・というほど必然性はないのですが・・・・私にこの9年間連れ添ってくれたカメラが突然、もう休みたい!!と言い出してしまったのです。
そのカメラは、実は昨年6月に・・・・・大事な100本のトランペット演奏の撮影1週間前にでした・・・・・故障した、あのカメラでした。

シャッターユニットを換えてもそれ以外も同じようの寿命に達っしているわけですから、これから次々と「もうダメ!」と言い出すことでしょう。
生産・販売開始が2008年ですから現今のデジタルカメラとすれば3ないし4世代前のものということになりますね。
それでも手放せない良いカメラですので、いろいろ考えた挙句に修理に出すことにしました。

だって、このカメラを手放すなら次に何を手に入れればいい?と何度も問い直しても、これだというものが見当たらないからです。
あるカメラ店のスタッフともその点で大いに話が合って一しきりお互いに深いため息をつくのでした。

それにしても「おや、おかしいな!」と思って、それでシャッターを切るとファインダー内の像がおかしな風に歪み、にじむので、レンズを取り外して、もう一度シャッターを切ると反射鏡の鑑鏡と、緩衝材でしょうか、フィルム状のものがマウント口から飛び出してきました。これには驚きましたね。

どんなに長くても、もうこれから2,3年の寿命だろうなあとは思っていましたから・・・そういう意味では覚悟はできていましたから・・・・じきに気持ちは落ち着きましたが、平常より相当低いところで落ち着きました。
まあ、そんなことで80-200を付けた方のカメラでしか撮らなかったというわけです。

それにしても気持ちが落ち込んでいるとよい被写体を見つけることも、なかなか難しくなるのですね。気持ちの粘りもなくなります。
ミノルタのレンズをマウントアダプターなしに生かすにはソニーのAマウントしかないし、困ったなあ。
第3期5カ年計画に向けて本気で考えなくてはなりません。
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- 2019/07/15(月) 00:00:23|
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今は京都の祇園会(祇園祭)の真っ最中です。
よく知られた宵山が14日から16日まで。そして山鉾巡行が17日です。
後祭りが復活してこの宵山も21日から23日、後祭りの山鉾巡行が24日にあります。
10日には長刀鉾や月鉾、函谷鉾、鶏鉾などの鉾建が行われました。(山の場合は山建といいます)
菊水鉾は11日。
その鉾建に活躍するのが「作事方」です。

この作業を「縄がらみ」といいます。

町によってこの作事方は長年同じ工務店などが引き受けています。
先輩から後輩へとこの作事の仕方が受け継がれていきます。

縄がらみのやり方は町内で違いますから詳しい人はこの縄の作る模様を見ればどの山鉾かわかるようです。
完成形では前懸や胴懸で隠されてしまいますが、デザイン的にも実に美しいものです。

こうして櫓ができていきます。
そして真木や破風などが取り付けられ、前懸、胴懸などが飾られて完成していきます。
縄で縛り、結んでいくのですから解体も容易です。巡行が終わればその日のうちに解体修了!です。

あの豪勢、威風堂々の山鉾が案外簡単なつくりであることに驚きます。
解体したものは町内ごとに持っている会所の倉庫などに保管されています。

子の鉾立の様子を撮りに訪れる写真愛好家も少なくありません。
- 2019/07/13(土) 00:00:14|
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毎月22日に決まって出町柳に若者が集まって楽しんでいます。
そこには「みんな集まれ!」の印として大きなイチゴショートケーキが置かれています。
なぜ22日が「イチゴショートケーキなの?」というと・・・・。

それはカレンダーを見ると分かります。
22日の上には必ず「15」日があるからです。
この集まりが始まったのは今からおよそ7年前・・だそうです。
私もその頃に、この面白い集まりを見つけて中心となっていた女性にお話を聞きながら写真を撮らせていただきました。

その人は今日も来ていて、これまで特別に無理な日、2度か3度を覗いて毎月この企画を実行してきたというお話を聞きました。
大したものですね。ショートケーキもあちこち傷んでかなり補修繕を繰り返してきたそうで、つまりはお金もかけてきているのです。

ここに食べ物や飲み物を持ち込んで楽しく歓談するのです。
が、この日は風も強くこの冬としては「寒い」日でした。
それでも集まる仲間は特別ですね。

つい先ごろは要請を受けて台湾でもこのショ-トケーキの周りで楽しくやよろうと実行してきたのだそうです。
それにしても7年というのは大したものですよね。
個人史的にもいくつも大きな変化があるはずで、それを貫いて一つのことを続ける意思は見上げたものです。

この鴨川では、火を焚くことができません。
時々その禁止事項を無視してバーベキューをしている人たちがいますが、こうして長く続けようということになれば「今回見つからなければいい。」というような考え方ではダメですから、そこは自制するところですね。
炬燵を持ち込めば・・・と言っても、このイチゴに加えて大きなバッテリーを運ぶのはこれまた大変です。
いろいろ知恵を巡らし工夫をしてきた結果、暑くても寒くてもひたすら続けることになったのでしょうね。

それにしても風を遮るものは何一つありませんのでなかなか厳しいですが、そのこと自体を楽しんでいるようにさえ見えます。

こういうことを継続するには粘り強い、かつ人を巻き込む力のあるリーダーが必要でしょう。
それが、この人です。
私が以前写真を撮らせてもらったことも覚えてくれていました。
- 2019/01/29(火) 00:00:29|
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私の故郷の小さな町の中を、これまた小さな川が流れていて、その上流には堰堤が作る「水たまり」がありました。
小学校に入り、少し大きくなると街のお兄さんが、「ラムネに行くか?」「サイダーに行くか?」と誘ってくれるのです。
ソノ「ラムネ」「サイダー」という不思議な言葉は冒険にとんだ怪しげな響きを持っていました。

少し雨が降った後には堰堤の下流や上流に「池」ができるのです。
それが子供たちには格好の水遊びの場所になるのです。 先生もいなければ親もいない、自由な遊び場です。

そこが遊び場になっているjことを地域の大人は皆知っているのですが、そうかといって誰も干渉するものも見守るものもないのです。
「ラムネに行ってくる。」と言えば「危ないから気をつけないよ。」とは言われるのですが。

学校のプールに行けば深さも、広さも、長さも十分なのです。
でも15分ごとにプールサイドに上がらされたりするのです。でもそこでは長い距離泳げはしませんし、足元には石がごろごろしていても好きなだけの時間水遊びができるのですし、お休みの日もないのです。

上手に速く泳げる子が優遇されるという事もありません。

中学生になれば、誰いうとなく、こういう遊び場を卒業していきます。
中学生や高校生がたまに来て、大きな顔をしても小学生たちを蹴散らすのはちょっと格好が悪いのです。
別のお兄さんが、「ちょっとやめとけや。」と、小学生の領分を守ってくれます。
子供の領分には子供の領分なりに掟があるのです。
今はどうなんでしょう。
- 2018/08/09(木) 00:00:07|
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