先日(3/8)、鴨川で久しぶりにお会いした若いジャズトランペッターさんへ
もしこの文章を読んだら私にE・メールをください。素敵なお知らせがあります。・・・・・・・・・・
鴨川をここまでさかのぼってくるとひとまず自転車を止めて辺りをゆっくり見まわします。
誰かユニークな人はいないかなあ。フォトジェニックな人はいないかなあ、と。
今までの経験上、ここには、そういう人が集まるんです。
甲斐 扶佐義氏がこの辺りにこだわって写真を撮ってきた理由の一つがそれかもしれませんね。

この近くで6,7人の若い男女がギターを手に集まっています。
それを見て、この人がその輪にどんどんと向かっていきます。ちょと構える彼らに向かって「写真を撮っていいか。」と話しているようです。そして了解を得るとさらに話しかけて若者たちを乗せていきます。
撮った写真を・・背面液晶画面で・・・見せると「ナイス・ピクチャー!」と声が上がります。
なるほど手慣れたものだと感心します。
その彼がこちらに向かって来ると思わず親指を立てて「
👍」。彼はいぶかしそうな顔をしていました。
この目の前にいる一度も話したことがない男がなんで俺にそんなサインを送るんだということでしょうか。

それで自分はポートレートフォトグラファーで・・・と話し始めると「俺は英語は苦手だ。」というので「日本語は上手だね。」と。
すると「まあ英語よりはましだ。」
フランス人だそうです。 フランス人も今ではかなり英語を受け入れているとも聞くけれど、相当濃いフランス精神の持ち主かもしれませんね。
「
👍」なんて軽薄なヤンキーのすることだなんて思っているのかな。
私はそういう精神も嫌いじゃありません。英語が世界言語だなんて思うなよなと、彼がいったわけじゃありませんが、私のどこかにはそういう気持ちはあります。
(上の写真と下の写真。こういう2枚が撮れるところに写真の面白いところがあります。)

それで「撮らせてくれないか。」というと、撮ってどうするんだという表情。それでも、まあ、おかしなコメントをつけなきゃいいだろうということで、私の手招きにこたえてベンチに腰を下ろしてくれました。
彼もフォトグラファーなら私もフォトグラファーです。ここで一歩でも引いてなるものか・・・・などと気負っているわけではありません。
魅力的な顔をしているんです。

だから「おじさんシリーズ」のために撮りたいんです。

日本にきて京都以外に行ったことがないそうです。
というのはまだ京都を見切っていないからだと言います。京都にはまだまだ未知な部分がいっぱいあってそれを極めないと他には行けないと、そんな気概を感じさせます。
このコンデジが「金棒」なんですね。

このところTik Tokで世界のストリートフォトグラファーたちの活躍を見ていますので、私も燃えます。
この人、フランス人版の甲斐 扶佐義かな。いや甲斐扶佐義氏がこのフランス人写真家版かな。
- 2023/03/15(水) 00:00:02|
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こうした室内では被写体の立つ位置や向く方向によって大きく光の条件が異なります。
光の強さ、差す方向・角度、光の色。
それをその都度最適に撮ることはとても難しいです。 私は、たいてい失敗しています。

すべてオートにして撮れば、ほぼ合格点は取れるのでしょうかね。
カメラのメーカーごとの性能にもよるんでしょうけど、どうでしょう。
いつまでたっても読み切れません。 ピントを合わせて構図を決めて・・くらいの事にしか神経が届かないのですね。
溜息、吐息です。

ミラーレスのEVFのカメラなら出来上がる像を見ながら撮りますから、調整が比較的楽なんでしょうね。
私のα99では、多少そういう対応ができます。
ところで、実は、私はこれくらいの年齢の女性写真家に期待しているのです。
人を撮るにしても風景を撮るにしても従前の撮り方を破ったものを撮る方が多いように感じます。
以前からあるギャラリーでよく見せてもらう写真は「とても上手で、撮るために健闘してるんだけどなあ…。」と感じて終わってしまいます。
だから、おやこんなところで、という場所にいいものを見つけるために足を運びたくなります。
私の写真も後者ですからね。
京都はさほど大きな街ではありませんが、(メガ・シティーというほどでは、全然ないですね。)、あちこちに文化的な活動があります。
こういう小さな住宅を改装してギャラリーをする人がいてくれます。
それはとてもうれしいことです。 ここは建築設計事務所(OHArchitecture)がひらいているのですが、それで建築模型も置いてあります。これも楽しい。
- 2023/02/28(火) 00:00:02|
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街中にはまだ私の知らないギャラリーがあります。
あるギャラリーに置いてあったDMの中に、「このギャラリーはまだ行ったことがないなあ。」というものを見つけて、探していくことにしました。写真展(二人展)をしているようです。

細い路地を入って突き当りを左に曲がって・・・・あれ?普通の住宅しかないよ。
看板もないし、それらしい入り口の建物もないし・・・・地図で見ると、曲がり角から3軒め?! あ、ここか!はがき大のギャラリー名のある表示がありました。 それにしてもつつましい。入り口のドアは一般住宅そのもので、しかも閉じています。

自転車を停めようとした中で人の気配があって窓が開きました。それで「どうぞ。」と呼び掛けられてはいることができました。
つい先ごろまでここに住んでいて、出た後を建築設計事務所が改装してギャラリーにしたんだそうです。
ですから建築写真(と言っても商用でないイメージ表現したものです)も一緒に展示されていて、この写真の人、ジャスさんの写真が展示されています。

この建物の周囲の路地風景を撮ったものやドバイの町の寸景を捉えたものなどが展示されています。
「生活の中で現れる静かな時間をフィルムで切り取っている。」とDMには書かれています。

ご両親は日本人ですが思春期の終わりころまでニュージーランドに暮らしていたので完璧なバイリンガルです。
二つの言語をネイティブレベルで読み書き話すことができるなんて現代では最強ですね。
そして二つの国の文化を重ねて体験しているところから出る発想というのはどんなものなんでしょうね。

ニュージーランドと日本では時間の進み方が違って、日本では『忙しい!』 で、「静かな時間」が流れる情景を求めたようです。
( いやほんと、日本人は「人生」を取り戻すべきですよ。人生の主人公になっていない。企業の奴隷ですからね。と、私はそう思います。)
中盤カメラで風景をじっくりと撮る一方で「、「小さな『35ミリ』」を使って撮るようにもなりました。」とのことです。
「小さな」というのは使っているカメラのボディーが小さいというのではなくてフォーマットとして35ミリ版が小さいということです。
- 2023/02/27(月) 00:00:03|
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この写真ギャラリーは、私にとって案外大事なギャラリーです。
というのはここでは写真に何ができるのか、写真は何を写すべきなのか、どう見せたらいいのかということを相当真面目に突っ込んでいる人が写真展をするからです。
今日の人はそのギャラリーで、自分として現に模索していることを自身で明確に突き止めようとする「過程」を外化しようという作業を見せている写真家です。
先ほどまでいろいろと対話してお互いの考えを交換していたのですが、「撮らせて。」という私の求めに、じゃああそこで・・とずいぶん難しい課題を投げてきました。

明り取りの屋根の窓から強い光がここにだけ差し込んでいます。 会場全体はかなり光を抑えていますから、差し込んだ光は相対的にかなり強いです。
つまり明暗差がとても大きい。

その効果と難しさを知っていながら、ごく普通のスキルと知識しかない私に撮れというのです。
「売られた喧嘩は買わざるを得ない。」なんて上等なことではなくて、とにかく普通に写ってねとカメラ頼みです。

「これじゃあ顔が黒つぶれになっちゃう。」といえば
「そのほうがいいんです。僕は。」
かれこれ20年も写真に取り組んできたといいます。
以前にもここでお会いして、いくらか言葉を交わしていますが、私の名前と共にそれを覚えてくれていました。

写真を撮っているということでいくらかでもお付き合いのある人はごくごく少ない私です。
1,2,3,4…片手の指で余ります。 これでも満12年撮っているのに、です。 よほど人徳がないのですね。
この人のように写真を誠実に探究している人に会うといろいろ気づかされます。
私の写真がそういう問題意識にかなうようなものでないとしても、それはそれです。

このイベントの中心人物です。
- 2023/02/09(木) 00:00:02|
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以前ここから50メートルほど北でお会いしました。
その時とは服装がずいぶん違っていて「おっ カメラマン。」という感じです。ことに帽子が決まっていますね。
「やっぱり写真を撮らせてもらううえで服装は大事な要素ですから。」
つい私自身の服装を見直してしまいました。
目をつむった写真になってしまいましたが、このポーズのカットを他に撮れなかったので。

私は中版カメラを触ったことがありませんし取り扱いの知識もありません。
付いているレンズは50ミリだそうです。フジノンでしたね。
こういう写真を撮る若い人と話すといろいろ教えてもらえます。 楽しいですね。

大阪からきているんだそうです。
こういう行動力に若い力を感じますね。
「ちょっと写ってもらえますか?」と言われてモデル(笑い)をしました。「自転車を押して歩くリュックを担いだ高齢者」です。
2000人余りを撮ってきても自分がどう撮られたらいいのかわかりません。
撮るのがうまい人もいれば撮られるのが上手な人もいます。

今日は久しぶりにちょっと暖かな日です。 光もたっぷり。

実は私もカメラを構えたこの人を撮っているのです。 当たり前ですね。この写真があるのですから。でもそういう事実を忘れることがありますね。
撮る人が意識されない写真。
写真を撮る人は案外自分が写った写真を持っていないものです。「あるある」ですね。
私はどう写っているんでしょう。

長く撮っていると時々こういう楽しい再会をすることがあります。
実はこの後にもある写真家さんと再会してとても有意義な対話ができました。

ソニーのα7にキャノンのFDレンズをつけています。
気に入っているレンズだそうです。私もFDレンズは数本持っていますがレンズアダプターがないので遊ばせたままです。
85ミリ、135ミリ、180ミリに50ミリと一通りそろっているんですがね。しかも85ミリはなかなかいいレンズなんです。でも・・・。

写りを決める大きな要因はレンズですから持っているレンズの活用を真剣に考えるべきですよね。
- 2023/02/08(水) 00:00:11|
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