いや本当に率直に言って驚きましたし、うれしかったです。
こんな、王道の上質の写真を見られるなんて。
ちょっと欧米の名のある写真か、それも50年代とか60年代の人の作品を見るような気がしました。

あるハイレベルなお客さんが「これは50年代風で、古い!(こんなんじゃだめだ。)」と言って帰ったそうです。
どうもプロの写真家かなとおっしゃっていました。
私が入場してしばらく、ある旧知の快女史を三人で話していると、リュックを背にした男性が入って来て、あの写真、この写真の前に立って「こりゃすごい、一体誰が撮ったんだ?! こんな貸しギャラリーでこういう写真が見られるなんて驚きだ。」とそんな空気を漂わせながら私たちに近づいてきました。
皆さんご存知の職業写真家の全国組織のメンバーだそうです。

この後のプロ写真家は、率直に驚き、感心して、批評されていきました。
確かにコンテンポラリーではないこれらの写真ですが、私はあえて「クラシカル」な素敵な写真だと言いたいと思いました。
古いではなくて古典的と言いたいような。
ある程度の力のあるアマチュアの写真愛好者たちも学生たちも、過去のいい作品を見て、その果実を敷かkり受け継ごうとしていないなあ、と常々感じてきましたが、この人は違いました。
そして驚いたことにキャリアは1年半に満たないのです。
すべて白黒のスナップ写真なんですが、良い光、ということは良い影をとらえているなあと思いました。
聞き間違いでなければXT20をつかっているようです。 まるでフィルム写真です。
長い時間三人で話し込んで、少し冗談も言えるようになったとき「これは半分フジフィルムの手柄だね。」なんて言ってしまいましたが、やっぱり掛け値なしにこの方の光の捉え方と構図力、そこに在る人の動き、生活の捉え方は素晴らしい。
8月17日からの私も参加する「文人・光画展」にお誘いしましたが、昭元氏が私の作品を見たら、どういうか、恐ろし、楽しみです。
また快女史の反応は、如何。
- 2022/08/04(木) 00:00:04|
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昨日の続き。
この人は二十歳だそうです。何と、この写真展のために東京から来ているんだとか。
先日の冒頭の人が面倒を見ているようです。

この人は、このギャラリーで年に二回写真展を開いて、自分と仲間にその機会を作っているようです。
一面ワイルドなキャリアも持ちますが、色気のある面倒見の良い好男子・・・・かな。
私のような老体にも気を使ってくれます。
最初に出会ったのは、この近くにある別のギャラリーでの写真のグループ展を私がのぞいた時でした。
その時に「あ、この人は自分を持っている人だなあ。」と思いましたし、精神において「任侠」の人かもしれないなと感じました。
私はそういう人を発見するとすぐに気に入ってしまいます。
酒のすきそうだし、強そうですねぇ。

彼の愛機と共に。手に入れたのはそれほど前ではないのだけれど使い込んで塗装が剥げ、レンズのフードは角が凹んでいます。
相当に気に入っているようです。
フィルムカメラ時代には、カメラを「愛機」と言っても、違和感はなかったのですが、今はほんの一時の、道具でしかないですね。
思い入れの本気は移ろう浮気へと変わっています。

暗い部屋の中で、作品本位の照明だと(その証明自体暗いものですが)、なかなか陰影がつけにくいので、窓際に来てもらいました。
せっかく白黒で撮るんですしね。

お客さんが来ました。
いえ、作品参加者です。 鴨川の岸を散歩する老夫婦を撮っていました。
同じように鴨川を歩いて撮っていても、私にできないことをしています。

やっぱり若い人たちの写真展はいいですね。 刺激的です。
- 2022/07/18(月) 00:00:02|
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祇園祭山鉾巡行の宵山の日でした。
街には多くの人出。 いつもより浴衣姿の女性の姿が目立ちました。いい浴衣を着ている人がいましたね。やっぱり間の人たちがレンタルするのとはちょっと違う。
そんな中、「京ヤス」さんが参加する写真展と、三条通りに新しくできたというギャラリーを見にいってくれという大先輩のお声がけで、出かけました。

そしてここはその岐路に立ち寄った「ライト商会」での写真展。
この人はこれまで、その写真展で何度かお会いしている写真家さん。
とてもいい写真を撮る人ですし、生き方もちょっと筋が通っています。

以前にも撮らせていただいたことがありましたが、今度のグル^プ転嫁、秋の個展に出す、男性のポートレートでもっとキャッチ力のある者がもっと欲しかったので突然でしたがお願いしました。

美人も、美男もちゃんとそれを自覚できていて、自分の美意識で自身を演出で来ているというのは、いいなあと私は思います。
その美意識が軽薄だったりアサッテだったりする人を見ると「痛い」ですね。 もてはやされている女子アナなどにそういう人が、まま見られます。
せっかく吸っていたタバコの煙を吐いてくれたんですが、撮り切れませんでした。
撮る、撮られるがよく分かっている人なんですね。

同じ会場に写真を出している人です。まだ十代です。
先の人が、「この人は蒼樹さんと言って・・・・・・。」と紹介してくれて、「君たちも撮らせてくれないかな。」ということに。
壁の写真の下には、写真集が置いてあり、じっくり見せてもらえました。
フィルムで撮り、自分で焼いている写真だけに画面に味わいがあります。

先の男性にこの世界に引きずり込まれたようです(笑い)
13歳ころから意識して撮ってきているそうですが、なかなか早熟な気がします。いい影響を受けているんでしょうね。
日常の物悲しい、普通さがよく撮れています。
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- 2022/07/17(日) 00:00:03|
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普段と少し違うルートで走ると思わぬ発見がありますね。二つギャラリーを見つけました。片方は3年ほど前にできたのだそうで、極々たま~には通るところなのですが、3年前なら気付いても良いのになあと思いました。そのギャラリーの方に「ここからさほど遠くないところにありますよ。」と二つのギャラリーを教えていただいたけれど、そこは定休日。この二つは以前覗いたことがありました。
もう一つは、その二つのギャラリーに向かう時に、通り抜けたことのない路地を行くと木にたまたま見つけたギャラリーです。町屋を改装したギャラリー。
コーヒーなどを提供するカウンターやテーブルがあるギャラリーでしたが、架かっている絵を見てびっくり。数十万円から100万円を超す絵がゾロリ。デパートと連携したギャラリーだそうで、通りがかりの人に入ってもらう必要のないギャラリーでした。それでこんな奥まったところに。
この日の一番の目的は京都市美術館の「刻」展。
手前で水墨画家の小森氏にばったり。彼の個展が開かれていました。絵も彼も相変わらずでした。
昨日は、最近、体力気力の衰えでなかなか北上できずにいて、ここしばらく覗くことがなかったギャラリー翔へ。写真の展示と聞いては行かないわけにはいかない。
「陰画 写真二人展 -花と草と木とー」
色、明るさを反転させた写真作品です。

「機械的に反転させているので、絵的には加工していない。だから写真そのものだ。」という事でした。「絵に負けない写真を作りたい。」とも。
私にも絵に対するコンプレックスがあります。 写真固有の表現を追求すればいいのですが、その地平は絵におよばないと運命づけられているようにも思えます。 絵にできないことも多々ありますから、そこを写真は追求していくことになろうかと。

お二人の写真交流は長いものだそうで、陰画を追求してからも既に15年。相当なキャリアですね。
こちらの女性はもともと絵を描いておられた方で、やはり色に対する意識が高く、どちらかと言えば油絵で優しく表現したような写真になっていました。

「プロに撮っていただくなんて・・・・。」とおっしゃてtくれましたが、私はそのような自己紹介は全くしていないのですが。
ただ「普段から人物写真を撮っています。」と言っただけなんです。が、これは誤解を与える言い方でしょうかね。
こちらの方は水彩画の様に、にじみぼかしのある感じの淡い作品が多いです。
スキャナーに植物を置いて、「反転」の機能を使ってプリントするんだそうです。
スキャナーの被写界深度がとても浅くて、それが功罪両面あるとおっしゃっていました。

元来は風景写真を撮っておられ、今でも陰画制作に並行して撮りに行かれるようですが、「陰画を初めて面白くて面白くて・・・。」と。
風景写真のために女性の方とも度々蔵王にスキーをしに行かれていたのだとか。
お二人とも「蔵王の樹氷を見ずして死ぬなかれ。」とおっしゃっていました。
どうも私は、死ぬ資格はとれそうにありません。
いただいた名刺には「ネガフォトクラブ会員」とありましたが、会員はこのお二人だそうです。
楽しんでますね。

熱心にお話をしていただいて、写真も撮らせていただきました。キャリアのあるお顔は、やはり魅力的です。

自画自賛に聞こえるかもしれませんが、こんな写真の撮り方をしている人間が日本にどれくらいいるのだろうかと、ふと思います。
1億3千万の人口大国ですから、きっと何百何千とおられるのでしょうが、私の世間が狭いためでしょう、あまり似たようなことをされている方にお目にかかりません。

今日も楽しい時間が持てました。
ありがとうございました。
- 2022/06/14(火) 00:00:05|
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「個撮」ができにくい状況が長く続いていますから、「撮りたい病」がかなり昂じています。
ちょっと構図のとりかたも感覚が鈍っていますね。

午後の光がようやくこの部屋に差し込むようになっていますし、エントランスのコンクリートに反射した光も魅力的です。
それでそちらに関心がいっていて、ちょっと他の要件に注意が行き届いていません。
でも、楽しい。

光が良ければカメラは何であっても、よく撮れます。
それでもこれをソニーで撮るともう少し爽やかな青が出るのになあ、なんて・・・・。

部屋の中は展示の写真に当てている照明の色が被ります。
一応、ホワイト・バランスをとるように調整はしているのですが、ただ会場の雰囲気も残すために、やり過ぎないように・・・。

でもやはり、これをソニーで撮ったら、フジ・フィルムのカメラならと・・・ついつい思ってしまうのは小人故でしょうかね。

若い人たちの活動に触れると、エネルギーをもらえますね。
学生の街、京都です。
- 2022/06/13(月) 00:00:05|
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