ここに来る前にあるギャラリーの運営責任者の方とお話していました。
年年歳歳芸術家たちの総体的な劣化が見られるというのです。 わたしはその分野について長い期間、見聞きしてきたわけでもなく、その分野の教養も備わっていませんが、共感、同意する点が多々あります。
ある、最近亡くなった作家がが「ちょっと早く亡くなりすぎたね。惜しかたtね。」とその作家の遺作を見ながら話したばかりでした。そしてけれのような創造意欲と意識の先鋭な作家は、あまり見られなくなったね、と話したばかりでした。

そういう意味からして、この人のようなモノづくりの人がいると嬉しくなりますね。
この人のホームページを見てあげてください。 http://atsushiinoue-shoes.jp です。
私はあまりこういうことは書かないのですがね。

関東からおいでのようで、この際、関西各地を回りたいとのことで、まだ少し関西に滞在するようです。

それにしてもやはり肌の色が、好みに合わないなあ。
でも、「あとは自分の問題(技量とか考え方とか。)」と考えて撮れるのはうれしいことです。
つまり、シグマのレンズを購入して、これだけの性能を持ったカメラに付けていたら、いい写真にならないのは「自分のせいだ」と思えるということは、撮ることに集中できるという事ですからね。

それでもα900とミノルタレンズとの組み合わせは捨てがたいと思うのですから、感心します。
そちらの方がもっといい写真を撮れるって感じがあるんですね。

個展のために過去の写真も振り返ってみるのですが、α900にミノルタの28-70を付けていた頃の写真が結構いいのに驚くのです。
オートフォーカスもそれほどまでは早くないし、ジーコジーコと音がするし・・。でもf2.8なんだけどきっちり写りボケもいいんですね。
新しければいいってもんじゃないなあと思います。
このカメラを作ったミノルタとソニーの技術者たちの思いが感じられます。

こんど、木管四重奏のメンバーを撮る機会があるんですが、多分必ずα900とミノルタレンズの組み合わせも持って行くと思います。
web上でカメラやレンズのレヴューを見ますが、メーカーのよいしょ動画がみたいなものが多くてこれって、なんだろうなあと思います。
これでは「モノづくりの人」をリスペクトすることにはならないのになあと思う今日この頃です。
- 2022/09/29(木) 00:00:02|
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京都文化博物館では毎年この頃に「アートフェスティバル」が開催されます。
始まったころとは大分雰囲気が変わってきましたが、それがCOVID-19の影響で出展者が大幅に限定されて、ちょっと寂しい感じです。
そんな中、かなりユニークな靴を販売する方に出会いました。

そしてこの方自身が徹底的に靴にこだわったいでたちです。
Tシャツのデザインはこの人自身の製作した靴のプリントです。そして区部から下げているのも左右異なった靴のデザイン。
そして足元は写していませんが、左右別のデザインの靴を履いています。

今、若い女性のお客さんが来てとても興味深そうに説明を聞いています。
どの靴もユニークなので、私から見れば履く人を選ぶなあと思いますが、作っているこの人からすれば」、お客さんの様々な要望に応えたいということに尽きるわけで。
それはただ単に外見的なデザインというだけでなくて・・歩きやすさとかフィット感とか。

お客さんの足型をとるところからするわけですから、オーダーメードです。
手縫いだそうです。ミシンは使っていません。

スーツだって?既製服が圧倒的に多いわけで、ましてや豊かとはいえない日本の庶民にしてみれば、靴をオーダーで買うなんて・・、と思いますよね。
その社会・文化意識を悔しがっていました。
自分の本当に会った好みの、そしてて良いものを長年、大切に手入れしながら使う文化。
食器や家具などには、そういうことがある程度見られるように思うのですが・・・。
家を含めてスクラップ&ビルドですもんね。 耐久消費財なんてどこにあるんでしょうというくらい、壊れやすいし(壊れやすいというのは物理的にもですが、文化的価値もどんどん消費されつくし壊されていきます。
こんな世の中では生産者はどの分野においても「粗末に」されます。
これは芸術分野でも同じです。
- 2022/09/28(水) 00:00:03|
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面白いお二人だ。
お二人とも「大工」さん。
建物を建てる仕事をしながら、その中に「芸術」をはめ込みたいお二人です。

この会場の中にはこの周囲の街から拾い集めた「くず・ゴミ・廃材」で、(その心は)「神輿」が作られています。
「『アート』をキーワードに、建築の表現に挑戦をするように」なったそうです。

「【大工】でありながら、【芸術家】であろうとすることに矛盾はありません」とリーフには書かれています。

どの世界でも「今まで」から脱皮しようとする若い方に出会います。
それはとてもうれしいことです。
私はそういう方に出会うと、うずうずしてしまいます。

この会場での展示には、少しお付き合いのある美術団体がかかわっています。
その団体のスタッフの方が現れて「こんにちは」「どうもいらっしゃい。」とご挨拶。ついでにお二人に、私を「この方は・・・。」と紹介してくれました。
おかげで写真を撮らせていただけるようにお願いするきっかけを作ることができました。

このお二人の出会いもとても「妙(いい方の意味ですよ)」なもののようで、新たな熱を生んでいるようです。
- 2022/07/21(木) 00:00:05|
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正直に言いますと、私は写真を撮らせていただくようにお声掛けをする人は、かなり選り好みしています。
地引網漁法のように何でもかんでも一網打尽的には声をかけません。

駅ピアノでも「鴨川で音楽」でもそうです。
多少のこだわりがありますからね。 「素敵な人たちと」という表題を掲げている以上は・・ですね。
それでやはり、手作り市でも同じです。
こんな風に書くと手作り市の出店者の方は不愉快に思われるでしょうが、以前書いた美人論と同じで、好みの問題ですから仕方がありません。・・・・それになかには「撮るな」の気配を身にまとっておられる方もおられますしね・・・。

寄木の様々な技法について懇切に教えていただきました。
最終形から製作の過程を想像するには自分自身がモノづくりの経験をしていないとかなり難しいです。
ルービック・キュービックの天才たちが課題を目の前にしてあっちからこっちから観察すると解法が頭に浮かぶようなものでしょうかね。
これらの商品は工夫の塊です。
ですからお話にも熱がこもります。
それをお客さんに分かってもらい共感してもらえるのは楽しいことでしょうね。

材料となる木はそれぞれ性質が違いますし、伸び縮みやそりの具合など、ただ貼り合わせるというだけでも経験と知識が必要でしょう。

この日のように暖かい時にはお話もゆっくり聞けます。
- 2022/02/18(金) 00:00:04|
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類は友を呼ぶと言いますか、似た者同士といいますか、旧知の靴職人さんと「ゆめ工房」さん、
会うべくして会ったのだろうなあと、秘かに私は思いました。

出会うことでそれぞれがそれぞれの道を一層広く豊かにする関係ですね。
互いに補い合う関係でもあるわけです。
こういう写真を撮っていると、やっぱり「いい仕事をする人」の写真を撮りたいなあと思いますね。

もうじき退職後満11年になってしまい、第三次五カ年計画期間も2年度に突入してしまいます。
COVID-19を言い訳にしているだけではいけませんから、・・・と強気なことも言いたいのですが、この京都も「まん延防止処置要請」は近日中の事でしょうね。
大阪も、京都も関西圏は一つとか言って他府県と足並みをそろえるを口実にして要請を一日伸ばしにしていますが、とどのつまりは追い込まれて、また医療のひっ迫状態を招くことになるのでしょう。(1/17現在、まだ京都はまん延防止措置を要請していません。)

そうなるとこちらの活動はまたまた自粛に追い込まれます。
私たちの京都ファインダー倶楽部の今年度総会と新年懇親会は中止となりました。
第3次5カ年計画の実行は多難なようです。

でも、こういう出会いもあるんですし、腐らずに前向きにやっていきましょう。
- 2022/01/24(月) 00:00:04|
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