素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵人たちと     銅の心を編む   Ⅱ

 通りかかる人の中には、私のようにこの人の写真を撮る人が時おりいます。

 「お父さん(私のことを私より年長の銅心さんがこう呼びます。)のように大きなカメラで撮る人もおるし、携帯で撮っていく人もいる。声もかけんで撮る人もいるがわしはいちいち怒らんよ。好きにすればいい・・・。」と
 「でも、声もかけずに撮る人と、お父さんみたいに声をかけて撮った写真を持ってくる人と・・・・、気持ちは違ってくるね。」

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 「わしももうそう長くないけん、、好きなだけ撮っておいて。」
 「そんな寂しいこと言わないで・・・・。まだまだ撮れたって気になれないんだから何度も来るから。」と大笑いしながら撮ります。

 「写真のことはわからんが、その人の撮り方でいい写真かどうかわかるような気がするな。」
 「ええ?!  それはまずいな。」

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 銅のことについてよくご存じの男性がまじまじと籠を見ています。
 奥さんもご一緒です。  ずいぶん感心されて、「銅もこの頃安くないし、これだけの手間をかけたら・・5000円くらいに・・・・?」

 「・・・・そんなに高くはないよ.。   3000円でいいさ。  まあ他ではそういうわけにはいかないだろうけど。これでおおもうけしようと思ってないから。いいものだ、大切に使いたいという人がいれば、この値段でいいよ。」

 「え?!  その値段?」   お客さんはしばらく考え込んで。 

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 どうやら男性は、ご自身がものづくりに関心があるようで「作り方」に目が向いておられました。ひとしきり銅線の始末などの仕方について尋ねると「そう?! じゃあ自分でもやってみる。」とお礼を言いながら立ち去っていきました。

 銅心さんは惜しまずにノウハウを話されていました。

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 銅心さんには、買ってほしいけど買ってほしくないというような気持ちがあるようで、「そうそう次から次へと作れるというわけではないし、これを楽しみに来てくれる人がいて『売れてしまってこれしかない。』とここが寂しくなるのも辛いしね・・・。」

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 この人と出会っていろいろな話を聞いていると、思わぬことを気づかされることがよくあるのです。
 人生について学ぶための教室はいろいろなところにあるということでしょうか。

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  1. 2015/04/04(土) 00:00:08|
  2. モノづくり
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素敵な人たちと     銅の心を編む   Ⅰ

 ようやく冬の気配を振り切って春になった。
 花冷えになることはあっても、もうあのさすような寒さはないだろう。

 私には少し気にかかることがあった。
 それはいつも疎水べりで地面に腰を下ろして銅線を編む「銅心」さんのことだ。

 少し前に寒風が少し緩んだ日にお会いしていたのだが、必ずしも体調は万全でないと漏らしていた。

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 早く暖かくなれば、地面におろしている腰も冷たく冷やされなくて済むだろうにと・・・・・・。

 それで「さすがにもうひどく冷える日には出てくる気になれないなあ。」とつぶやいておられた銅心さんだが、暖かい春の日差しに包まれるようになれば、きっとまた元気に銅を編んでいるだろうかと・・・・・。

 「こんにちは!  どうですか体調は?」
 「まあまあさ。 ここに来ないと皆が心配するからね。」

 「今まで少し暗くて寒そうな日に撮ることが多かったから、今日は明るく気持ちよさそうな画面で撮らせてもらおうと思って・・・・。」
 「そう?!  いいよ、わしは知らない顔して仕事をするから、自由に好きなだけ撮っていったらいいよ。」

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 まだ満開までには間がありそうな疎水べりの桜ですが、音を立てて流れる水は輝きを増していて「見るにも聞くにも寒い」という雰囲気はなくなりました。

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 銅心さんを見かけていろいろな方が声をかけて通ります。
 増えてきた人の流れから、時に一人二人と「これいいねえ。」と籠を見て声をかけます。

 「わしはね。これはいくらと値段はつけておかんのよ。 これがほしいという人がいたらそこで初めてじゃあいくらいくらにするけれど・・・、とね。 値段見てほしという人じゃなくて、いいものだからほしいという、そういう人に手にしてもらいたいから・・・。 」


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 銅心さんのところには籠がほしくてではなくて、話し相手がほしくて来られる人も少なくないのです。

 同世代の知り合いが来られました。  話が弾みます。 遠慮はありません。
 「わしは賭け事をする人は嫌いじゃ。」「じゃあパチンコは賭け事じゃないんかい?!」と掛け合いです。

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 どうやら過日競馬の予想をしあっていたようです。

 「わしは買ってないんよ。 まじめに働いて稼ぐんが一番。」と。

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  1. 2015/04/03(金) 00:01:55|
  2. モノづくり
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素敵な人たちと     椅子

 以前、あるギャラリーでちょっとおもしろい椅子を見ました。
 
 その椅子がここにもあったのです。
 その作者にお目にかかれるとは。

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 この人は「緑が好きなんです。」ということで床にも椅子にも、そしてご自身の服にも「緑」です。

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 私が面白い椅子だなあと思って、以前見たのはこれではありません。

 お気づきですか?

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 作者の背後に「z」型になった椅子がありますね。これも面白いですが、それでもありません。

 実は、お客さんと話しているときに撮りたいと話している声が聞こえたのかどうか、お向かいのブースに出店されていた方が声をかけてくれて、いろいろ質問してくれています。

 ご本人は実際に腰をかけて気持ちがよく、・・・それは肉体的にだけではなく心理的にも・・・見ても楽しい椅子を作りたいとのことでユニークな椅子を提案しています。

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 それにしても「緑」がお好きですねぇ。

 私がある喫茶店のご夫婦が「緑色」が好きで、カーテンも食器も、絨毯もストーブも・・・・何から何まで緑だったと話すと、ぜひとも行ってみたいといいます。
 そのお店でこれらの椅子を勧めたらきっと購入してくれるんじゃないでしょうか。
 いえ、脚の部分が緑じゃないからと言われるでしょうか。


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 国際交流に資するために設けられたギャラリーで見たことがあるのは、そうなんです、壁からスカートをはいた女の子の脚が出ているこの椅子です。
 これが膝枕だとちょっと硬くて痛そうですが、腰掛けるのなら大丈夫でしょうか。
 でも私の感覚では女性の膝に腰掛けるというイメージではちょっと無理ですね。
 
 それでもオブジェとしては・・・こういう作例は他にないというのではないですが・・・ちょっとおもしろいですね。
 作りもいかにも少女の脚と言った感じです。

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 若い作家と話すのはやはりとても楽しいし刺激的です。

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  1. 2014/10/12(日) 00:00:07|
  2. モノづくり
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素敵な人たちと    親子で職人  Ⅰ

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みなさんのお宅には畳部屋がありますか。
 最近の建物は、ことに都市では、一軒に一間あればいい方でしょうか。
 私の家などは一間で、その上その畳は3センチほどの厚さしかないものです。ですから畳の内部は藁でできたモノではないのです。

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 畳の張り替えをしたり、畳を裏返したりというようなことも個人宅では減っているでしょうね。
 まして畳を屋外に出して、埃を叩いたりする情景はほとんど見られません。

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 でも、畳の部屋で大の字になって寝るという気持ちの良さは忘れられません。

 

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 この畳屋さんは2代目と3代目が継いでおられます。

 お店の前を通りかかると熱心にお仕事をされていましたので、お邪魔を承知で覗かせていただきました。
 私が子供のころよく見た畳屋さんとはだいぶん趣が違います。 畳針が見当たりません。
 どうやらこの機械が縫うようです。

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 そして畳のヘリはこちらの機械が縫いつけます。
 しかし、そこに至るまではやはり職人の手仕事です。
 畳は重いのです。私に様な非力な人間は畳を担いで体育館一周しろなどと言われたら、きっとへばって畳を落とします。

 
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 この機械はコンプレッサーが送る空気圧によって畳を用い上げてくれます。そして回転させたり傾けたりしてくれますから、重労働はかなり軽減されているのかもしれません。
 それでも機械のテーブルにセットするにはやはり人間の力でしなければなりません。
 たくましい腕ですね。

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  1. 2014/09/14(日) 00:00:44|
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素敵な人たちと    誠実な、どこまでも誠実な 仕事

 手作り市に行くと「おなじみさん」にご挨拶することにしている。
 この方もそのお一人。
 和菓子を作っておられる。ことにカステラが絶品。

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 人気のお店では午前中に完売などということがよくありますが、このお店のカステラもその一つ。
 そんなによく売れるのならもっと作ればいいじゃないかとおいう話になるのですが、そこが職人の誠実さ。
 吟味して仕入れている地鳥卵を初めとして、素材を厳選して、作る過程を手抜きしないように作ろうと思えば「いちまいのカステラを焼くのが限度で・・・。」それ以上にしようと無理をすると「仕事が荒れる」心配があるというのです。

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 通常お店で販売している商品に加えて、ここに持ってくるのはまた特別に思い入れを持って作っていおられます。
 だからもうけもさることながら何よりお客さんの満足と喜んでもらえること、そしてお客さんとの交歓を大切にしたいのだとおっしゃいます。
 どうしても『売れてしまいました』というお客さんを失望させる言葉がつらくて「二枚焼く」に挑戦もしているとのことですが。

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 この方のこの笑顔もまた絶品。
 いえ、本当はもっと「破顔一笑」している写真もあるのですが。

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 「商売」という面でいえば効率的でないご主人のこうした考え・姿勢を全面的にバックアップしている奥さんがまた素晴らしい。
 お二人の個性が人の輪を大きく広げているのです。

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 この目じりのしわを見てください。

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テーマ:ある日の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/01/26(日) 00:03:39|
  2. モノづくり
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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