「生化学」を学んでいるそうです。いや「生科学」かな。
日本語で教えてくれたので最初は「性科学」かなと思ったのですが、ここが日本語の難しいところです。
音が50個しかありませんから同音異義語が実に多い。学ぶ人は大変でしょう。
漢字表記のほうが分かりやすいですよね。
・・・・・・「明治」期に漢字を廃止する案もあったようですが、そんなことをしたら日本文化は相当なダメージを受けたでしょうね。漢字の表現力は実に壮大ですからね。(日本語を廃止して英語にしようともしていたようです。そうすれば今頃日本人はネイティブの英会話者だったわけで、いろいろな苦労がなくてよかったと思う人もいるいるかも知れませんね。そうなれば俳句も短歌もなくなっていたでしょうし、盆踊り歌や民謡も消えていたんでしょうね。そしてもっと声高に「美しい日本」を取り戻せなんて言う人たちがいたに違いないでしょう。)・・・・

留学生といっても学部に入学しているわけではなくてて院生ですから、そこはさすがに精神的にはずっと大人です。
お国柄もこの方の個性もあるわけでしょうが物腰が柔らかく落ち着いています。

写真を撮る(撮られる)ということについての意識も育った国の文化によって異なるでしょうか、誘うのに気を使います。 そこは率直に質問してこそ交流の意味があるんでしょうし、今度はよく訊いてみたいと思います。
「話せばわかる」 これを世界の公準にしないとね。
私のように外国語ができない人間は、こうして写真を撮るときに掛ける言葉に困ります。
単にポーズを求める言葉だけではなくて、そうでない言葉のほうが大事ですからね。そしてこちらの言葉はニュアンスが大切ですから。 例えば「あなたはスマートですね。」といったら「あなたのファッションは端正ですね。」とか「あなたは賢いですね。(小賢しいというニュアンスを持つ場合もあるから難しい)」ということで「体の形がすっとしてるね。スタイルがいいですね。」ということではないですからね。私の英語力では誤解を招くのがおちなんです。

習うより慣れろとは言いますが、そこに私の壁があります。 なんて言ってもう人生も終わりなんですが。

知性と深いやさしさを感じさせるまなざしですね。
- 2023/01/31(火) 00:00:05|
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いつでもどこでもカメラです。
何はなくともカメラです。
この日は親しくして頂いているお二人と久しぶりの会食でした。

2018年にある写真集づくりの時に一緒に関わったお二人です。
また食べながら呑みながらお話ししましょうという希望が、このままではCOVIDO-19に負けて実現できないね、というのをようやく今年実現しました。

前回は私がお店を紹介して集まったのですが、どうも話足りなかった感じで、今回は別の方の紹介で集まったお店の流れで先斗町のスナックへ。

私はこういう場所は敷居が高くては入れないのですが、私などとは「交際」のレベルの違う方が、ここなら気楽でいいでしょうと。

お店に先客があって、なんとこの店に連れて行ってくれた人の職場の大先輩が。広告業界のレジェンダそうです。
大変素敵な笑顔をされる方で、押し出しが強いようにも見えないのですが往年は相当な活躍をされた方だそうです。品のある紳士でした。

お店の女性の方は、明日ライブを控えているというバンドのボーカリストだそうです。明日声が出るかなあと。

広告業界のレジェンドさんは、常連さんだそうですが、こうしてお店のスタッフを楽しくさせるところが私などとは、遊びの格が違います。

私は、ちゃっかりこのスタッフさんたちに、次の11月の個展について宣伝させてもらい「今度フライヤーでもいただけたら・・。」といっていただきました。
カメラと一緒に宣伝物も常に持っていないといけないですね。
楽しい時間でした。

- 2022/09/03(土) 00:00:04|
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炎天下の「蚤の市」
出店者もお客さんも大変です。
出店者もいろいろ工夫してその暑さをうまく取り込んでいる人がいます。

24-70ミリでも持っていれば、もう少し違う撮り方をしたんでしょうけど。
この人、店の作り化がいつも良いセンスですし、その中に自分自身もうまい具合に入れています。

私も、涼しそうな、爽快感のある画面にするにはどうしたらよいだろうか、などと考えながら撮っています。 一応は。

とにかくレンズを換えて撮る気持ちが前向きになっていることは確かです。
期待できるという点が何よりいいですよね。
余程、D850を手放して、思い切ってフジに全替えをしようかなとさえ思っていたのですが、何とかこのままやれそうかな・・・と。
上の方の写真もそうですが、ボケの具合がとてもいいですね。汚い線も出ないし、二重ボケにもならないし。
ピントを合わせたところの金属の光沢もよく出ているし。

今日みたいに明るい日二オーバー気味に摂ればこんな風に透明感のある色合いですし、
少しアンダーにすれば色のノリも厚みが出ます。
豆腐屋さんの室内などはこってりといい感じでした。
まあ、黄色味や赤に傾くという問題は、依然としてないわけではないですが、このレンズではその傾向もあまり目立たなくなっているでしょうか。思い込みかも知れませんが。
少なくとも人物がこんなにすっきりと立ち上がるのは「art」とを名乗るレンズだけのことはあるかなと思っています。
- 2022/08/14(日) 00:00:02|
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街の道路がアスファルトで覆われて雨水が地下に沁み込まなくなったことや、地下鉄ができて地下水脈がかく乱されたことで、多くの銭湯、料理店、そして豆腐屋の井戸が激変しました。
水位が下がって汲めなくなったり、枯れたり・・・それでかなり深くまで井戸を掘りなおすようなケースもあれば、諦めて水道水にする店もあって、水道代が大変だという店も。
味も変わってしまいますしね。

この入山とうふ店は、京都で一番古くから営業している豆腐店だとも言われているようです。暖簾に文政十二年とあります(1829年)。11代将軍家斉の頃かな。
創業の頃はこことは別の場所で営業していたようです。昭和33年ころまでは家の中の井戸で「つるべ」で組んでいたそうですが、今はさすがにポンプで。
豆を焚くにも薪や炭を使います。

この辺りは昔商店街だたっということで、この家のほかにも軒の深い家が少し残っています。
この深い軒が今言うところのアーケードとして利用されていたわけです。
町名の通り魚屋を中心にして関係商店や料理店などが軒を並べていたと言います。

手前の建物も軒が深いですね。
通りをずっと言って交差する大通りが堀川通。 この川の川底も岸もコンクリートで固められていますから、周囲に水がしみこまず、やはり地下水に影響を与えています。
井戸水の事だけでなく、町のヒートアイランド化にも影響していると思います。
この方が今のご主人。
さすがに蘊蓄が豊富なんですが「お一人様一回分はここまで」と説明を止めてしまいます。
あまりに有名で取材慣れ、観光慣れが進んでいるのかもしれません。
いや、そういうことではなくて、そうしないと仕事の手が度々止められてしまいますし、休息さえままならないことになってしまうのが悩みなんだと思います。そこが京都人の辛いところ? 私は京都人じゃないので、分かりませんが。

油揚げなどを揚げる場所ですから周囲は油色。
愛宕山の「火の用心」札がいい色に。

おからです。
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- 2022/08/07(日) 00:00:00|
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山﨑書店では「美術書・木版画」が扱われています。無論それだけじゃありませんが。
山﨑書店さんは平安神宮に向かう神宮道と仁王門通りの交差点を、(南に)一筋下って東に入ったところにあります。

この道は、私は、めったに通らないのですが、どうしたわけかふとその角を曲がりたくなって東にハンドルを切りました。
すると趣のある暖簾が揺れて、なにやら面白そうな構えの書店を見つけました。
そもそも玄関を入ると靴を脱がねばなりません。 面倒です。その面倒を敢えてさせるについては主張があるでしょう。

町屋を改装した古書店でした。
木版画・・・ありました。浮世絵や錦絵があります。これは?!「枕絵」?
美術関係の分厚い書物が、ぎっしりと並び、重ねられ・・しています。

この方の、趣味?大好きなこと、生涯の仕事、それは本の収集と本作りだそうです。
実に手間暇のかかる、しかし、その分野の人にとってはこの上もなく貴重な本を作っておられました。
美術関係の本はアート紙を使ったりしますし、大概、版が大きいです。だからずっしりと重い。

奥に進むと、幅の広いぶ厚そうな板が、床に張られています。コンクリートをがっちりと敷いて、間隔狭く根太木が渡され、そしてぶ厚い板が二重に敷かれているのだそうです。さもありなん。
入り口付近に「地下もあります。ご希望の方は声をかけてください。」とありました。 地下?! 地下の秘密の部屋にはいろいろな稀覯本がどっさりとあるのでしょうか。

文章も書けば、校正もし、構成もする、表紙作りから製本も自分でするというこだわりの人です。
そう言えば、芥川も製本にはうるさかったようですが。
模造紙一枚を折りたたんでどの面にも独立した絵として見られるを絵が出て、しかも、開いたら全体で大きな世界を描く絵になっているという「本」を自作されています。
初期費用は55円だと繰り返し繰り返しおっしゃっていました。 模造紙全紙大が55円という事ですね。

多分気の合った人と本の話をし始めたら、必ず夜明けを迎えるに決まっているという人なんでしょう。

この日、ある買い物をするという気持ちがあったので、リュックにたっぷりスペースを残そうと思って、フジのX100Fで出かけたのが良かったのか悪かったのか。
この方もクーラーの冷たい風が苦手なんだそうです。 気が合いそうです。
昔の三菱電機はいいものを作っていましたね。
- 2022/07/30(土) 00:20:01|
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