資本主義的商品生産では、大量生産大量消費の傾向が強いです。
大量消費を促すためには広範な大衆の需要にこたえるものを廉価で生産しなくてはなりません。
王侯貴族の要求にこたえて生産するのとは違います。
個性的・独創的であるよりも、押しなべて多くの人に求められるもの、可もなければ不可もないものが生産されます。

もっとも先進国では画一的な商品の大量生産では行き詰まりが出てきていて、多品種少量生産もまた重要な選択肢にはなってきていますが。
コンピューター制御が発展してきて、そうした多品種生産にも技術的な基盤が整ってきてはいるようです。
AIが発展すれば機械自体が主導的に蓄積された膨大な情報から人々の要求を感知、先取りするような、しかもかなりニッチなものも生産するような状況が生まれるかもしれません。

経済が発展すれば、つまり豊かになれば人々の教養も豊かになり、好みも多様化、洗練されるようになって、商品を求める目も変化するでしょう。
「三種の神器」とか「3C」とかいう時代は、終わるでしょう。 豊かになれば・・・・。
その気配の中で、やはりこうしたものを求める人たちは一定数生まれてくるのでしょうね。 当然だとおもいます。
新しいものがイコールいいものだということには、必ずしも、ならないのは、最近のカメラなどを見れば感じます。
写真作品も同じです。

「今・現在」の中から選択するのではなくて過去にまでぐ~んと選択の幅を広げれば、よりいいものが見つかるでしょう。
骨董ブームがご隠居さんや高齢者から若い人たちに(売る側も買う側も)広がるのは、そういう意味で歓迎することじゃないでしょうか。(価格の問題もありますがね)

生産の場で、3,4割は趣味的に好奇心を働かせて開発、生産できるような社会にならないと、実は豊かな社会とは言えないと思いますね。
そのためには、この資本主義的な生産の枠組はもう歴史的耐用年数が限界に来ているかもしれません。

こうした方々が、実は人にとって何が楽しいことなのかを知らず知らずのうちに提案してくれている、そんな気がします。

平安楽市は毎月10日です。
(主催者によれば、「平安神宮前の岡崎公園で、毎月、ほぼ10日に開かれる蚤の市です。
※ 2023年4月から7月までと9月10月の発表された開催予定日は、10日ではありませんのでご注意ください。」とのことです。事前に確認してお出かけください。)
- 2023/08/14(月) 00:00:10|
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昨日のお店のお隣さん。
まだ撤収するような時刻でもないのに片付け始めました。
「おや、どうしました?」

「今日は家族でBBQをすることになっていて、その準備に・・・・。」
雨が降ったりやんだりで「もう今日は無理せんとこ・・。」と片づける人もいましたから、それかなと思ってのですが、家族との楽しい時間のためだそうです。
「え、帰っちゃうの。じゃあ急いで撮らせてもらわないと。」

昨日の方と「例えば、あの人のような雰囲気の人を見ると、つい撮りたくなるんですよね。」なんて話しているタイミングでしたので、ええい、このままの流れでお願いしちゃおうということでお声掛けをしました。
すると快諾していただけたのですが・・・。

「実は、私写真を撮っていたことがあるんですよ。」と。
えっ、こちらにもまたカメラの先輩が・・。
昨日のお連れ合いのプロカメラウーマンに加えてまたまた強敵登場です。
しかも、・・・・。

ご自身ばかりではなくて、お嬢さんも「最近写真が好きになって楽しく、一生懸命に撮ってるんですよ。」
楽しんでいる姿を見て「とてもうれしいんですよね。」 いいカメラを買ってあげたようですよ。

大きな写真展で18歳以下の作品を見ることがありますし、また高校の写真倶楽部の合同展のようなものも開かれることもあります。
それにある高校は熱心な顧問に励まされて校外のギャラリーで写真展をしています。
そんなわけで時々高校生の写真を見ますが、いいものがたくさんあります。 (私も含めて)大人たちはこういうモノを見て一度目を洗うといいなあと思うことも度々あります。

無理矢理に私のグループ展と個展の予定をお知らせしましたので、来てくれて交流ができると楽しいですね。
- 2023/08/13(日) 00:00:04|
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お互いに笑顔で話せるっていいですよね。
路上で何か声をかけたら身構えられるなんてことよくあります。これ落としていませんか?!って言うことでも・・・。 まして道路を逆走して走る自転車とぶつかりそうになったときなんか、こっちが転倒しそうになっているのに、「ちゃんと左側を走ってよ!」という言葉に「逆切れ」するような人が少なくない。
でも、・・・。
こういう場所では、お互いが、何かいい出会いがないかな、いい人に出会えたらうれしいなと思っているからいいのかもしれない。
こんな、一見ガラクタに見えるものでも、「なかなかいいでしょ?!」とおもって、誰か共感する人いませんか?と言ってくれているんだから、つまり手の内を見せてくれているんだから、話しやすいわけです。
いや勿論、ガラクタに見えるモノばかりが並んでいるわけではなくて、はじめから一見して「こりゃなかなかいいものだね。」というモノもあちこちに並んでいます。が、それも含めて私の趣味はこういうもので、こうしたものに価値を認めているんですよと、心の内を提示して、それで、ちょっと寄っていきませんか、と。
さて、お隣に現れたのは、人生の伴侶さん。
カメラをぶら下げていますよ。
なんと、プロ・カメラ・ウーマンです。
ストラップからして・・・・ですよね。
私なんか、カメラを購入した時についていたストラップです。メーカーの名前や機種の名前を嬉しそうに見せびらかしたような、宣伝の片棒を担がされているストラップです。「これ付けたままでは嫌だなあ。」と思いつつスタラップもちょっといいものは高いですから、そのままになっているんです。 こんな派手な色を使っって、企業としてもあまり品がないなあと思うのですがね。

この伴侶さんが、カメラを持っているところ撮らせてと言ってくれて、撮ってもらいました。

露骨にツーショットを撮るのもなんですから、一緒にいてこその表情を撮りました。

並べられている品物を媒介にして、そしてこうしてお互いに持っているカメラをきっかけに話がはずみます。
私などカメラがなければ、人に話しかけることができるかどうか。

- 2023/08/12(土) 00:00:02|
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毎月10日は、岡崎公園で「平安蚤の市」が開かれます。
蚤の市は「 marché aux puces」(仏語)の直訳だそうです。
若手の参入も盛んでなかなか個性的であったりおしゃれな品が並べられたりしています。

そして、・・・嬉し楽しいことに・・・出展者の風貌も人物も個性の際立った人が少なくありません。
一つ一つの品物もさることながら、それをどんな風に見せるか、展示をどういう風に趣向を凝らすか、それぞれの趣味や価値観が垣間見られて実に楽しいものです。

だから、品物の並んだ情景と共に撮ってこそ、という思いもあるんですが、そんなときに持っていないのが50ミリ。
持っているのが85ミリ。下がればいいってものなんですが…それがなかなかね。

ただ、私の「人を撮る」の画角はやはり85ミリなんですよね。
でも・・・・50ミリでこそ撮れる人物像も捨てがたいのでして・・・・。

分厚い洋書の「古書」がどんと置いてありますが、
一方では、これは仏具の一部かなとも思えるものが、
そしてテーブルは飴色をした格子の古い扉を横にしたものに茣蓙の上敷きをかけ敷いています。
こういう一つ一つの拘りに魅力がありますよね。

私も現役の一時期、もみあげからつながる髭を生やしていましたが、この人のひげ歴は早い、長い。
高校生の時以来、ず~~っとだそうです。 何十年なんでしょう。

昔は髭も黒かった…とおっしゃっていましたが、いい感じじゃないですか。
- 2023/08/11(金) 00:00:01|
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こうしてみると布と陶器の質感がずいぶんと異なることが分かりますね。
実はテーブルクロスとして使われている三枚もすべて質も色も違います。
統一したかったんですが・・・・まだこの仕事を始めて間もないのでいろいろとそろわないのですね。
私にはそんなところが魅力です。

この服、この人にあつらえて様にぴったりですね。
ピタリ過ぎて首回りなどちょっと余裕があってもいいかなというくらい。

お店の周囲には白爪草などのグリーンがありますから、そこに移動してもらって撮りたい感じですね。

お客さん仕事の人はマスクをする方がいいと私は思います。
一部の人はマスクを外すことを自己目的とするような激しい言説をしていますが、見当違いだと思います。
0か1かの問題ではないと思います。

状況や人も感じ方とも斟酌することができる方がいいです。そいうことを一括りに「同調圧力」だなどというのはあまり自主的自律的な思考ではないと思います。
学校全体でマスクを外す指導をしてくれないから、先生がマスクを外さないから我が子がマスクを外せないなどという親の声はまさに「同調圧力」に負けている自身の合理化にすぎません。 お上のお墨付きが欲しいと大声を出すような人たちは、自身の弱さのゆえに人に強いる人です。自律的な思考、自主的な行動選択とは言えないでしょう。

写真に詳しいお客さんとお話し中。

- 2023/06/27(火) 00:00:01|
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