竜安寺商店街から路地をほんの少し入ったところに、その「駄菓子屋」はあります。
最近は、もうすっかり「駄菓子屋」さんを見かけなくなりましたねぇ。
子供のころ10円硬貨を握って走っていった駄菓子屋さん。 5円でさいころキャラメルを買って・・・後どうしようかなあ。くじも引きたいなあ。
そんな駄菓子屋がここにありました。

お店のオーナーは「てらちゃん」
なんと4年前にこの店を開いたのだそうです。
嘘か本当かはわかりませんが「何もしないと一日中酒を飲んでしまうから・・・」始めたんだそうです。まあ、冗談でしょうが。

駄菓子の単価はとても安いですから商売としては「儲かる」というものではないでしょう。
でも、この近所の子供l達の放課後に「行くところ」をつくる「てらちゃん」
この辺りにはもうすっかり駄菓子屋の姿は消えていますから、離れた学区、大将軍学区や宇多野学区からも子供たちまが来るそうです。子供たちの間では有名なんです。

コンビニでは100円硬貨一つで買えるものがどれほどあるでしょう。それに100円のモノを買えば「もう10円ね。」と言われます。
100円硬貨を握りしめて買いにいった子供はしょんぼりして帰ってこないといけません。(もっとも今どきの子は消費税を忘れたくても忘れられないでしょうし、いつも計算に入れて入るでしょうけど。(子供やお年寄りからも取る税金=消費税は是非廃止してほしい。ホントニ!!)

店を開ければ留守番をしなくちゃいけないし、押すな押すなと子供たちが来るわけでもないし・・・。
いろいろ思うところはあるようです。
でも、
「てらちゃん、一度家に帰ったらすぐ来るからね!」といってかけて行く子。
自転車の三人組が、店の前をぐるっと一周して、「後で来るからね。」
こども達に「子供の時代」をプレゼントする「てらちゃん」
こういう単価の「駄菓子」を作り続ける会社を存続している人たちにも頭が下がります。
新自由主義ではとてもこういう工場や店は継続できないのではないか。子供に「子供時代を」なんて「金にならない」と見向きもされないでしょう。

人らしい暮らしは、こういう人たちが作っているんだなあとつくづく思います。
「てらちゃん、 変な虫がいるよ。」と恐る恐るの子供たち。
それをひょいとつまんで捨てる「てらちゃん」 子供たちの世界にいる「てらちゃん」でした。
- 2022/06/24(金) 00:00:05|
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京都グラフィエでは主催者が招待した国際的な写真家に加えて、審査に通った写真家たちのKG+があります。
このKG+は様々な施設が会場になります。ホテルのロビーだったり町屋だったり。
そしてこの日訪ねたのは曼荼羅茶という「喫茶店」です。
「喫茶店」というと誤解を与えそうですが、コーヒーやサンドイッチを提供する店ではなくて、煎茶、玉露などを楽しめ、また購入できるお店です。
店主はフランス人でニコラウ アレクサンダーという人。
日本や中国の茶葉生産地を自ら訪れて、単に美味しいとか優れた生産管理をしているとかだけではなくて背景に「物語」のある茶葉を選んで「MANDARACHA」の商標で販売しているのです。

私はこのお店を探し探ししてそこに展示されている写真を見に行ったのです。が、お店の方により興味を感じてしまいました。
ある意味作戦通りだったのかな。
私は静岡県出身で長い間川根の新茶を愛飲していました。 そして中国に行った時に現地で買った鉄観音茶が従来私が愛飲していた緑茶と違って三煎、四煎でこそより深い味わいを楽しめることに驚いたことを思い出しました。無論、日本のお茶とは味の違いもあって中国のお茶文化の多様性や深さを想像させられました。
アレクサンダー氏はそうした緑茶を故国の人々にも伝えたいという思いをもって商っているという訳です。
店内は日本文化を意識したしつらえがしてあります。まあ、しかし、そこはやはりまだ外国の人の理解かなと思う面がないでもありませんが・・・そしてそれは仕方のないことですが・・・・彼が日本を理解し共感しようとしている心持はとてもよく伝わりました。
私が店内をきょろきょろしているときに「水出しのお茶です。どうぞ。」と勧められたお茶はとても爽やかで、しかも長く甘さが舌にのこる美味しいお茶でした。

お店は宮川町に近いところにあります。曼荼羅茶という命名もアレクサンダー氏によるものだそうでこれまた日本文化に対する造詣の現れのようですね。
NIKON D850はよくできたカメラです。が使用感をよくするための工夫が裏目に出ている面もあるように思います。
フォーカスをマニュアルでするのかオートにするかを切り替える小さなレバーが前面あります。そしてオートフォーカスのフォーカスポイントをロックするレバーが背面にあります。これを切り替えるときに触れると節度のある動きを見せて気持ちがいいです。が輸部がかかりやすいデザインであることでリュックからの出し入れの際に意図せずに切り替わってしまうという難点にもなっています。
この時も二重に切り替わってしまっていて、困惑しました。 今までのカメラでは経験がなかったからです。
- 2022/05/06(金) 00:00:01|
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今日はメーデーです。 私は行進に参加します。
人々が「私は労働者だ。」と自覚して、労働者の地位向上と労働権の確保を目指そうなんていうことがあまりに希薄になってきています。労働者は資本の前に自ら丸裸になろうとしています。そしてそれこそが自由だとか、自ら選択できる新たな働く者の在り方なんだとか世迷言を口走って労働者の武装解除を迫る橋下某の様な「評論家」のなんと多いことでしょう。
・・・・・・・・・・・・
お気に入りの映画のポスターと一緒に撮りましょうと私が言いますと、最近、アカデミー賞国際長編映画賞を受けた「ドライブ・マイ・カー」のものを選ばれました。

ここに架かっていたポスターですね。
これだけ多くのポスターなどがあると・・・私が管理していれば、なおさらですが・・・・雑然としがちですが、とても整然として気持ちのいい空間です。
オーナーの人柄なんでしょうね。

二条駅のすぐ横のビルにシネマ・コンプレックスがあります。(この「シネ・コン」という形態がいくらか映画視聴人口を増やしたようですね。)
新京極の商店街の中にもシネ・コンがありますし、一方で100席前後の小さな映画館がそこここに見られようになりましたね。
オーナー氏は「京都は案外いいバランスで映画館があるよ。」とのことでした。

自家製のパンが評判だそうで、モーニングサービスが一日中提供されます。
その美味しいパンの評判を聞いて買い求めに来る方もいるそうですが、店外販売はしていません」とのことでした。
映画の半券を持ってくれば、一人につき100円OFFだとのことで映画ファンには一層嬉しいお店ですね。(しかも当日券出なくとも二か月まで有効だとか)・・・ただしそのサービス対象映画館はどこでもいいという訳ではなくて「協力店」があるのですが。

お聞きすると、この方、私と同じ年の生まれだそうです。
おそらく私と並んだ写真をここに掲載すれば、この人の若々しさが俄然と際立つと思います。
映画を見て常に心が活発に動いているからでしょうかね。
「今はこのカメラで撮っているんだが・・・・。」と。
この方、極若いころには写真家の下でアシスタントをしていたそうで、・・・、いやそれを先に言ってもらわないと!
このほかにも2台あって、「今は提供する品物を撮っているだけだ」そうですが、なるほどメニューの物撮りが上手いはずです。

以前はコーヒー豆を販売していたこともあるそうで、お店の中にはその頃の店に飾ってあったアンティークのコーヒー・ミルが幾つもありました。壁や柱に付けて挽く陶器製のミルも数台ありました。なかなかオシャレなものです。 テーブルに置かないなんて言うのは初めて見ました。

こうしてお話を伺っていると人生というのは一直線の線路でもなければ階段でもないのだなあとつくづく思いますね。
- 2022/05/01(日) 00:00:02|
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「二条 カフェ・セバーグ」と印刷物にありますから、ここは「二条」の範囲内なんでしょう。
JRの二条駅も近いと思います。美福通りに面していて、この通りを少し下がれ(南に行け)ば三条商店街です。

「京都で映画を語るなら 二条 カフェ・セバーグ」ということで・・・。
私が好奇心からお店の内外に視線を送っているとオーナーが現れて「今たまたまお客がいないから中に入って・・・。」と勧めてくれました。
で、「見学させてくださいね。」

私自身は感情を大きく揺さぶられる、ことにあまりに悲惨な運命をたどるストーリーであったり残酷であったりするのは苦手で、最近劇場で映画を見ることは稀です。
まあ、単にケチだからということもありますが。
映画フィルムを入れる「フィルム缶」は模造品ですが・・・。
「コロナ」以前にはこの辺りに宿泊する外国人観光客がたくさん来ていたとのことです。洋画のポスターもたくさん貼られていますからね。
それでそのお客さんたちがこのフィルム缶をもって記念撮影の写真に収まっています。

お店には多数の映画のパンフレットや関連書物が置いてあって自由に読めます。
映画を見て、パンフレットを買う。この一セットで初めて見たことになるという人もいますね。そして部屋の中には数千のパンフレットが並ぶというマニアも。

去年は「170本」の映画を見たそうです。 仕事の傍らですから、これは大変な数ですね。
「映画を見ていないと仕事になりませんから。・」という面もあるわけですが。
「お客さんの中には年200本とかそれ以上という人も幾人もいますよ。」
- 2022/04/30(土) 00:00:14|
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枡形商店街です。
何だピントが合ってないじゃないかと・・・・。
いえ、こんな本屋さんの前に、というつもりなんです。

この商店街には「新しい」がいろいろあります。それが「古くから」と融合しているところがこの商店街の魅力ですね。
この辺りを起点にすると同志社、同志社女子、京都産業、京都府立医、京都、京都府立などの大学があり、たくさんの学生たちの動きがあります。
若者もたくさん集まる商店街です。

この商店街が発信基地になっているものもいくつかあります。
ただ客を待っている商店街ではないのです。
それに地域のお年寄りにとっても、確実においしいお総菜屋があったりするので、大いに助かります。
あっ!! 目撃してしまったので、思わずピントを逸らしました・・・・なんてことではないのですが。

先ほど「あくび」さん=コーヒー販売を撮ったままに…カメラを持ち歩いていたら、この店の男子が「ディー ○○○だ」と言ったような感じがしました。それで「カメラに関心があるんですか?」と尋ねると「僕もD850を持っているんですとのこと。
以前もニコンのカメラを持っていたのだけれど思い切って買い換えたのだそうです。この年齢の人にとってはかなり高い買い物です。「一生使おうと思って・・。」とのことでした。

私は、毎日このカメラの「困った点」に悩まされているので、つい言わなくてよいことを口走ってしまいました。悪いことを、大人げないことをしたなあと反省しています。
それにしても彼の「覚悟」は大したものですね。

彼も人物を撮っているとのことでした。 もっとその話を聞かせてもらえばよかったなあとこの点も反省です。
とにかく人を撮っている人に出会うのは稀なんですから。

本当はもっと寄りたいのです。 けれどあそこに立ってしまうと本屋さんへのお客さんの動線を塞いでしまうしとかなんとか、なかなかそうはいきません。

でもやっぱり踏み込まないとね。 その半歩が写真を決める!

一歩前に出てみました。
そうすれば反応があって写真に動きが出ます。

一歩前進、二歩後退。
- 2022/03/20(日) 00:00:02|
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